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TOYOTA

【クラウンスポーツ】不満点・後悔ポイントまとめ|納車2ヶ月後の感想を解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、新型クラウンスポーツの不満点や後悔ポイントが気になっていると思います。 私も実際にクラウンスポーツを所有し、2ヶ月間毎日連れ添う中で様々な気づきを得たので、その気になる気持ちは本当によくわかります。

引用 : メーカーHP

この記事を読み終える頃には、クラウンスポーツに関するあらゆる疑問や不安がすっきりと解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 稀少性の高さゆえの深刻な入手困難状況
  2. 実質ワングレード設定による選択肢の狭さ
  3. 車幅1880ミリによる駐車時の取り回し制限
  4. 600万円台の車格に対する一部質感の妥協

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クラウンスポーツで後悔?実際に所有して分かった「不満点」徹底解説

クラウンスポーツの生産体制と深刻な入手困難

クラウンスポーツが発表された際、そのスタイリッシュなデザインから大きな注目が集まりました。 しかし、いざ購入しようとしても、手に入らないという高い壁が存在します。 メーカーが設定したクラウンスポーツの月間販売目標台数は、わずか700台です。 この数字は、他の人気SUVやミニバンと比較すると極めて少ない規模となります。

引用 : メーカーHP

たとえば、同じトヨタの人気SUVであるハリアーや、ミニバンのアルファードなどは、数千台規模の月間生産枠が確保されています。 これに対し、クラウンスポーツは生産体制そのものが非常にタイトです。

私が懇意にしているディーラーの担当者も、以下のように漏らしていました。 「店舗に割り当てられる納車枠は月に1〜2台程度です。 そのため、最初の注文受付が始まってからあっという間に予定枠が埋まってしまいました。 現在は注文受付自体をストップしている状況です」

購入したくても商談すら進められないという現状は、多くのユーザーにとって最大の不満点と言えるでしょう。

クラウンスポーツの実質ワングレード展開と価格の壁

クラウンスポーツの価格設定と、グレード選択肢の狭さも後悔を生みやすいポイントです。 現在、ガソリン燃料を使用するハイブリッド(HEV)モデルは「SPORT Z」という単一グレードのみの展開となっています。

この「SPORT Z」の車両本体価格は、5,900,000円です。 実際に購入するとなると、必要なオプションや諸費用、税金が加算されます。 その結果、最終的な乗り出し価格は簡単に600万円を超えてしまいます。

多くのユーザーからは、以下のような声が挙がっています。 「装備を少し厳選した、450万円前後の標準グレードやエントリーグレードも用意してほしかった」

600万円という価格帯は、一般的なサラリーマンの平均年収を大きく超える金額です。 購入のハードルが非常に高く、実質的にワングレードしか選べない構成は、幅広い層へのアプローチを難しくしています。

ここで、クラウンスポーツと主要なライバル車の価格帯を比較してみましょう。

車種名 グレード構成 車両本体価格帯(税込)
クラウンスポーツ SPORT Z(HEV)のみ 5,900,000円(※PHEVは765万円)
ハリアー Z, G, Sなど複数あり 3,128,000円 〜 5,148,000円
レクサス NX NX250, NX350hなど豊富 4,850,000円 〜 7,530,000円

この表からもわかるように、ハリアーのように300万円台から狙える間口の広さはありません。 選択の余地が少ないことが、購入を躊躇させる一因になっています。

クラウンスポーツの内装質感と価格に見合わないチープさ

クラウンスポーツの内装デザインは、運転席に座った瞬間の高揚感を大切に作られています。 ステアリングホイールやシフトノブなどは、現行のアルファードやクラウンクロスオーバーと共通のパーツが使われており、握り心地や操作感は良好です。

引用 : メーカーHP

しかし、細部をじっくりと観察していくと、600万円クラスの車としては物足りなさを感じる部分が出てきます。 特に気になるのが、ドアトリムの下部やセンターコンソールの脇、そしてパワーシートを調整するスイッチ周りの質感です。

これらの部分は、硬質なプラスチック素材が露出しており、手触りや見た目のプレミアム感が不足しています。 まるでコンパクトカーや軽自動車に使われているパーツと同じような、実用本位の仕上がりです。

同価格帯で競合する「レクサス NX」の内装と比較すると、ディテールの作り込みや素材の使い分けにおいて、明確な差を感じてしまいます。 走りに関わる部分にコストをかけた結果、インテリアの細部にシワ寄せがいっている印象は否めません。

クラウンスポーツのスポーツ性を損なうパドルシフトの非採用

車名に「スポーツ」という言葉を冠している以上、多くのドライバーはエキサイティングな走りを期待します。 しかし、クラウンスポーツのステアリングの裏側には、マニュアル変速を楽しむための「パドルシフト」が装備されていません。

ハイブリッドシステムは、熟成された2.5リッターエンジンとモーターの組み合わせです。 シフトノブはスマートな電子式「エレクトロシフトマチック」が採用されていますが、基本的にはD(ドライブ)レンジに入れたまま走行することを前提としています。

もちろん、ドライブモードを「SPORT」に切り替えることで、アクセルレスポンスやステアリングの重さは俊敏に変化します。 それでも、山道や高速道路の合流、あるいは減速時に、自分の手でシフトダウンを行う楽しさは味わえません。

「GTR R34」や「レクサス LFA」といった本格的なスポーツモデルを愛車としてきた私から見ると、走りにこだわるユーザーにとってパドルシフトの不採用は、非常に惜しいポイントだと感じます。 SUVとしてのキャラクターを考慮したとしても、運転する悦びをもう一歩深める装備が欲しかったところです。

クラウンスポーツのコストカットを感じるボンネットステー

新車が納車された直後は、エンジンの美しさや細部の仕上がりを確認するためにボンネットを開けたくなるものです。 私も納車日にボンネットを開けようとして、小さな衝撃を受けました。 クラウンスポーツのボンネットは、開閉をサポートする「ガスダンパー」が非採用となっています。

ボンネットを開けた後は、手動でスチール製の突っ張り棒(ステー)を差し込んで固定する必要があります。 これは、大衆車ではごく一般的な構造です。 しかし、車両価格が600万円に達するプレミアムSUVにおいて、この手動式ステーを採用している点は、コストカットの跡を強く意識させます。

日常的にボンネットを開ける機会は少ないかもしれません。 それでも、整備の際や洗車後の拭き上げ時に、この細い棒をセットする作業を行うたびに、少し寂しい気持ちになるオーナーは多いはずです。 プレミアムを謳うのであれば、油圧式ダンパーですっとスマートに開閉できる仕掛けが欲しかったと感じます。

クラウンスポーツの主張が弱すぎるリアエンブレム

クラウンスポーツのリヤビューは、張り出したフェンダーと絞り込まれたキャビンにより、非常に力強い造形をしています。 しかし、その中央に配置されたエンブレム類のデザインには、少し首をかしげる部分があります。

引用 : メーカーHP

リヤゲート中央にあるトヨタのマークや、その下にある「CROWN」というレタリングは、驚くほど控えめなサイズで配置されています。 遠くから見ると、どのメーカーの何の車なのかが判別しにくいほどです。

もちろん、このシンプルで洗練された引き算の美学を好むユーザーもいます。 しかし、一方で「クラウン」という伝統あるブランドのオーナーになった喜びや、誇らしさを感じたい人にとっては、この主張の弱さは物足りなさに繋がっています。

せっかくの美しいリヤデザインだからこそ、エンブレムの立体感や配置のバランスには、もう少し華やかさや存在感があっても良かったのではないかと感じています。

クラウンスポーツの灯火類のデザインと後続車への視認性

クラウンスポーツのテールランプは、非常に薄くシャープなデザインが採用されており、未来的な雰囲気を醸し出しています。 しかし、この先進的なデザインが、実用面での使い勝手に少し影響を与えています。

特に話題となるのが、ブレーキランプとハザードランプ(ウインカー)の視認性です。 クラウンスポーツは、ブレーキを踏んだ際に光る部分と、ウインカーが点滅する部分が非常に近い位置に配置されています。

また、ランプ全体の面積が小さいため、後続車から見た際に「現在ブレーキを踏んでいるのか」「ウインカーを出しているのか」が一瞬分かりづらいと感じる瞬間があります。 夜間や豪雨の際など、視界が悪い状況下での視認性は、安全なドライブにおいて極めて重要です。

デザイン性を追求した結果、他車からの見えやすさという実用的な機能が少しスポイルされている点は、日常使いの中で気にかかるポイントとなっています。

クラウンスポーツのアンビエントライトの光量と演出力

夜間のドライブを上質に演出する装備として、近年多くの車に採用されているのが「アンビエントライト(間接照明)」です。 クラウンスポーツにもこの間接照明は備わっています。 しかし、その光量や演出範囲は、非常に控えめな設定となっています。

インパネまわりや足元がうっすらと光る程度で、欧州のプレミアムSUVや最新のレクサス車のように、車内全体が優雅に包み込まれるような華やかさはありません。 光る色のバリエーションも制限されており、乗る人の気分に合わせて車内の雰囲気をガラリと変えるような遊び心には欠けています。

「せっかく高価なプレミアムカーを買ったのだから、夜間のキャビンをもっとムーディーに彩ってほしかった」という不満を抱くオーナーは少なくありません。 派手すぎるイルミネーションを嫌うトヨタらしい質実剛健な設計思想とも言えますが、所有欲を満たす演出としては、もう一工夫欲しかったところです。

クラウンスポーツの使い勝手と2ヶ月間のリアルな乗車感想

クラウンスポーツの外観デザインと特定車種への類似性

クラウンスポーツの外観デザインにおいて、最もよく議論されるのが「フェラーリのSUVであるプロサングエに似ているのではないか」という点です。 確かに、コの字型に鋭く光るヘッドライトや、低く構えたスポーティなフロントマスクのシルエットには、共通する空気感があります。

特に、イメージカラーとして大々的にアピールされた「エモーショナルレッド」をまとった姿は、赤いフェラーリを彷彿とさせます。 これを「国産車でありながらフェラーリのような超高級車のオーラを楽しめる」と好意的に捉えるか、「真似をしているように見えて恥ずかしい」と捉えるかで、評価は180度分かれます。

実際に2ヶ月間、この車を街中で走らせてみると、周囲からの視線は非常に熱いものを感じます。 唯一無二の存在感を持っていることは確かですが、乗る人によっては、周囲から受ける「似ている」という指摘に少し照れ臭さを感じるかもしれません。 デザインの完成度自体は極めて高いものの、その類似性が好みを分けるデリケートなポイントになっています。

クラウンスポーツの全幅1880mmがもたらす取り回しの限界

クラウンスポーツを日常の相棒として使う上で、最も覚悟しておかなければならないのが「ボディの大きさ」、特に「全幅(車幅)」です。 クラウンスポーツの全幅は、1,880mmに達します。 これは、日本の道路事情や駐車インフラに対して、明らかに「大きすぎる」サイズです。

先日、私は従業員のお見舞いのために、比較的新しい病院を訪れました。 その駐車スペースは、最新の立体自走式駐車場だったのですが、白線の中にクラウンスポーツを収めようとすると、両サイドが本当にカツカツの状態でした。 ホイールを擦らないように極限まで神経を使い、ドアを開けて降車する際も、隣の車に当たらないよう体を縮めて外に出る必要がありました。

日常的に行くスーパーやコインパーキング、マンションのパレット式機械駐車場など、全幅1,850mmの制限を設けている場所には入庫すらできません。 日本の狭い路地でのすれ違いでも、常にヒヤヒヤする場面に遭遇します。

ここで、クラウンシリーズや主要モデルのボディサイズを比較してみましょう。

車種名 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) 最小回転半径(m)
クラウンスポーツ 4,720 1,880 1,565 5.4
クラウンクロスオーバー 4,930 1,840 1,540 5.4
ハリアー 4,740 1,855 1,660 5.7

表を見るとわかる通り、全長はハリアーよりわずかに短いものの、車幅はハリアーよりさらに25mmもワイドです。 このワイドトレッドが抜群の走行安定性を生む一方で、日常の取り回しにおいては明確なデメリットとして牙をむきます。

クラウンスポーツの荷室容量とハリアー以下の実用性

荷物の積載性についても、クラウンスポーツを購入した後に後悔しやすいポイントです。 クラウンスポーツは、リヤガラスが大きく寝そべったクーペスタイルのSUVです。 そのため、リヤのオーバーハング(後輪から車体後端までの長さ)が短く設計されています。

このスタイリッシュな外観と引き換えに、ラゲッジスペース(荷室)の容積はかなり犠牲になっています。 荷室容量は約397Lとなっており、実用的なハリアー(約409L)や、セダンライクなクラウンクロスオーバー(約450L)と比較しても明らかに狭いです。

実際に荷物を積み込んでみると、以下の制限を実感します。

  • ゴルフバッグを横向きにスマートに積むことが難しい(斜めに工夫してギリギリ1個、後席を倒せば複数可能)
  • 背の高い段ボールや、ベビーカーなどの大型荷物を載せると、すぐに荷室が一杯になってしまう

日常の買い物や週末のドライブ旅行であれば十分な容量ですが、キャンプやアウトドア、あるいは大家族での移動をメインに考えている方にとっては、この荷室の狭さは後悔の引き金になり得ます。

クラウンスポーツの専用スマートキーに感じる後悔

クラウンスポーツの購入時に、多くのオーナーが選択する有償オプションに「クラウン専用キー」があります。 これは、スマートキーの背面にゴールドやブロンズカラーを配した特別なキーで、価格は約22,000円です。

私も「クラウンスポーツ専用の特別なキーならば、ぜひ手に入れたい」と思い、納車前に注文を入れました。 しかし、実際に届いた実物を手にした時、少し残念な気持ちになりました。 キーの表面やエッジ部分のプラスチック感が強く、2万円以上の追加費用に見合うだけの手触りや重厚感が感じられなかったのです。

標準のスマートキー(ハリアーなどと共通の形状で、背面にクラウンのマークがあしらわれたもの)の方が、かえってシンプルでスッキリとしており、質感のバランスが取れているようにも見えます。 これから購入を検討される方は、この専用キーに高い追加コストを払うべきかどうか、カタログだけでなく実物の質感情報をよく吟味することをおすすめします。

クラウンスポーツの21インチ大径タイヤと乗り心地の二面性

クラウンスポーツの「SPORT Z」グレードには、なんと21インチ(225/45R21)という極めて大きなタイヤとアルミホイールが標準装備されています。 この大径ホイールは、足元を驚くほど力強く、そしてスタイリッシュに見せてくれます。 車の佇まい全体のカッコよさを決定づけている要素であることは間違いありません。

しかし、この超大径タイヤは、乗り心地と将来の維持費に大きな影響を及ぼします。 2ヶ月間毎日乗ってみて感じたのは、路面の細かな凹凸や、マンホールの段差を通過する際、車内に「コツコツ」とした硬めのショックがダイレクトに伝わりやすいという点です。 クラウンらしい滑らかで極上の「魔法の絨毯」のような乗り心地を期待していると、想像以上のスパルタンさに驚くかもしれません。

さらに、ジャーナリストとして現実的な視点でお伝えしなければならないのが、将来のタイヤ交換費用です。 21インチという特殊なサイズのタイヤは、1本あたりの価格が非常に高額です。 4本まとめて交換するとなると、工賃を含めて20万円から30万円近い出費を覚悟しなければなりません。 購入時の見た目の良さと引き換えに、ランニングコストが高くなるという事実は、事前にしっかりと理解しておくべきでしょう。

クラウンスポーツの燃費性能と2.5Lハイブリッドの実力

クラウンスポーツの燃費性能は、この大きなボディと車重を考慮すると、極めて優秀な部類に入ります。 搭載されている2.5リッターハイブリッドシステムは、熟成を重ねたトヨタの強みそのものです。 カタログ値としてのWLTCモード燃費は、21.3 km/Lとなっています。

私がこの2ヶ月間、都内の激しい渋滞路から高速道路の巡航まで、日常的に使用した上での実燃費は以下の通りです。

  • 都内一般道(渋滞多め):16.5 km/L 〜 18.0 km/L
  • 郊外のバイパス等:19.0 km/L 〜 21.0 km/L
  • 高速道路(時速100キロ巡航):18.5 km/L 〜 20.0 km/L

この大柄なボディで、レギュラーガソリン仕様でありながら、実燃費で常に18 km/L前後をキープできるのは、驚異的と言わざるを得ません。 同クラスの欧州製クリーンディーゼルやガソリンターボSUVと比較しても、燃料費の安さは圧倒的です。 維持費における「燃費面」に関しては、後悔するどころか、乗れば乗るほど恩恵を感じられる美点と言えます。

クラウンスポーツを2ヶ月乗って分かった「買うべき人」の条件

これまでに挙げた数々の不満点や、使い勝手の特徴を踏まえた上で、クラウンスポーツを「買って後悔しない人」「心から満足できる人」の条件を整理します。 以下のようなライフスタイルや価値観を持っている方にとって、この車は最高の相棒になります。

  • デザインに惚れ込んでいる人
    • 多少の荷室の狭さや、車幅の広さによる取り回しの不便さがあっても、この美しいスタイリングを毎日眺められるだけで満たされるという方。
  • 運転そのものを楽しみたいアクティブな人
    • SUVとしての実用性だけでなく、低い重心とワイドトレッドによる路面に吸い付くような爽快なコーナリング、俊敏な走りを味わいたい方。
  • 基本は1人、またはパートナーとの2人乗りがメインの人
    • 後席の使用頻度が低く、荷物を大量に積み込むようなアウトドア趣味を持たないミニマリストな使い方をされる方。
  • 自宅やよく行く場所の駐車環境に余裕がある人
    • 自宅の駐車場が平置きで広く、街中での駐車時もスペースの選択に困らない環境にある方。

これらの条件に合致する方であれば、細かなコストカットや使い勝手の不満を完全に払拭するほど、高い満足度を感じながらクラウンスポーツとのカーライフを満喫できるはずです。

まとめ

新型クラウンスポーツは、伝統あるクラウンの名を冠しながらも、これまでの常識を完全に打ち破るエキサイティングなクーペSUVとして誕生しました。 その高い完成度と魅力的なデザインに目を奪われがちですが、実際に2ヶ月間、毎日の生活の中で所有してみることで、多くのリアルな課題も見えてきました。

月間生産わずか700台という入手の極端な難しさ、乗り出し600万円を超える価格設定、そして細部の質感に対するコストカットの影。 さらに、1,880mmという規格外の車幅がもたらす駐車時や狭い道路での取り回しの難しさは、日本の日常において避けては通れない現実的な問題です。

しかし、これらの不満点や後悔し得るポイントを事前にしっかりと把握し、自分のライフスタイルや許容範囲と照らし合わせて納得した上で手に入れるのであれば、クラウンスポーツはこれ以上ないほど輝きを放つ車になります。 燃費の素晴らしさ、圧倒的な走りの楽しさ、そして何より所有していることへの喜びは、他のSUVでは得られない唯一無二のものです。

ぜひ、この記事でご紹介したリアルな声を、あなたの車選びの確かな羅針盤としてご活用ください。

筆者情報

二階堂 仁(にかいどう じん) 慶應義塾大学を卒業後、日本を代表する大手自動車メーカーに就職。 長年にわたり、サスペンションのセッティングや車両挙動といった「走りの質感」を極める車両開発にエンジニアとして従事する。 その後、自動車が持つ本当の魅力を自らの言葉でより多くの人々に伝えたいという強い思いから、出版業界へ転身。 自動車メディアの編集者を経て独立し、現在はフリーランスの自動車ジャーナリスト兼コラムニストとして多方面で活動中。 自らの愛車には、日本の技術の結晶である「レクサス LFA」や、今なお色褪せないスポーツカーのレジェンド「日産 スカイラインGTR R34」などを所有。 エンジニアとしての深い技術的知見と、リアルなオーナー目線を融合させた、客観的で鋭い車両評価に定評がある。

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