モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、日産セレナの燃費は本当に悪いのか、実際のところが気になっていると思います。私も実際にセレナ(C28型 e-POWER)を所有しているので、購入前に燃費の評判を気にするその気持ちはよくわかります。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
ミニバンはそのサイズと重量から、どうしても燃費性能に厳しい目が向けられがちです。しかし、結論から言うと、セレナの燃費は技術の進化、特に第2世代「e-POWER」によって、一昔前のミニバンのイメージを覆すレベルに達しています。この記事を読み終える頃には、セレナの燃費に関するあらゆる疑問が解決しているはずです。
記事のポイント
- セレナのカタログ燃費とリアルな実燃費の比較
- 街乗りと高速道路における走行シーン別の燃費性能
- 主要ライバル車種との燃費と維持費の徹底比較
- 誰でも今日から実践できる具体的な燃費改善テクニック

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
日産セレナの燃費は本当に悪い?カタログ値と実燃費を徹底検証
「セレナは燃費が悪い」という声、確かに耳にすることがあります。しかし、それは本当なのでしょうか?ここでは、公式なカタログデータから、私自身を含むオーナーたちのリアルな実燃費、そしてなぜそのような評判が立つのかまで、多角的に深く掘り下げていきます。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
まずは結論から!セレナの燃費は「悪い」のではなく「誤解されている」
いきなり結論から申し上げますが、私の見解としては「新型セレナの燃費は、クラス標準を十分に満たしており、特にe-POWERモデルは乗り方次第で驚くほど経済的」です。
「燃費が悪い」というイメージは、主に旧世代のガソリンモデルや、ミニバン特有の使われ方(多人数乗車、市街地での短距離移動の多さ)に起因する部分が大きいと考えています。
最新のC28型セレナは、パワートレインが大幅に進化しました。特に、新開発1.4Lエンジンを搭載した第2世代「e-POWER」は、静粛性とパワーだけでなく、燃費性能の向上にも大きく貢献しています。重要なのは、カタログスペックの数字だけを見るのではなく、その車の特性を理解し、自分の使い方に合っているかを見極めることです。
【グレード別】最新モデル(C28型)のカタログ燃費(WLTCモード)一覧
まずは客観的な指標であるカタログ燃費を見てみましょう。現在の燃費表記は、より実燃費に近いとされる「WLTCモード」が採用されています。これは「市街地」「郊外」「高速道路」の3つの走行モードを平均した数値です。
日産セレナ(C28型) カタログ燃費 (WLTCモード)
パワートレイン | グレード | 駆動方式 | 燃費 (km/L) | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
---|---|---|---|---|---|---|
e-POWER | e-POWER X | 2WD | 20.6 | 21.3 | 22.5 | 19.2 |
e-POWER XV | 2WD | 19.3 | 19.3 | 21.2 | 18.2 | |
e-POWER ハイウェイスターV | 2WD | 19.3 | 19.3 | 21.2 | 18.2 | |
e-POWER LUXION | 2WD | 18.4 | 18.0 | 20.3 | 17.5 | |
e-POWER AUTECH | 2WD | 18.4 | 18.0 | 20.3 | 17.5 | |
ガソリン | X | 2WD | 13.4 | 9.8 | 14.0 | 15.4 |
XV | 2WD | 13.0 | 9.5 | 13.6 | 14.9 | |
ハイウェイスターV | 2WD | 13.0 | 9.5 | 13.6 | 14.9 | |
X | 4WD | 11.6 | 8.6 | 11.9 | 13.4 | |
XV | 4WD | 11.6 | 8.6 | 11.9 | 13.4 | |
ハイウェイスターV | 4WD | 11.6 | 8.6 | 11.9 | 13.4 | |
AUTECH | 4WD | 11.6 | 8.6 | 11.9 | 13.4 |
表を見ると、e-POWERとガソリン車で大きな差があることが一目瞭然です。特にe-POWERは、最も燃費が良い「X」グレードで20.6km/Lという、このクラスのミニバンとしては非常に優れた数値を記録しています。
また、同じe-POWERでも、装備が充実しタイヤサイズも大きい上級グレード(LUXIONなど)になると、車両重量が増加するため燃費が若干低下する傾向にあります。これはガソリン車も同様です。
【e-POWER vs ガソリン】パワートレインによる燃費特性の違いを解説
カタログ数値だけでなく、それぞれのパワートレインがどのような走行シーンで強みを発揮するのか、その特性を理解することが重要です。
e-POWERが得意なシーン
e-POWERは、エンジンを発電にのみ使用し、100%モーターで駆動するシリーズハイブリッド方式です。このシステムの最大のメリットは、ストップ&ゴーの多い市街地走行で発揮されます。 減速時には回生ブレーキが働き、バッテリーに効率よく充電します。そして、発進・加速時にはその電力を使ってモーターが力強くスムーズに車を動かします。エンジンは最も効率の良い回転数で発電に徹するため、従来のガソリン車が苦手としていた渋滞やチョイ乗りでも、燃費の悪化を最小限に抑えることができます。
ガソリン車が得意なシーン
一方のガソリン車は、2.0Lの自然吸気エンジンを搭載しています。e-POWERに比べると燃費数値では劣りますが、高速道路を一定速度で巡航するような長距離移動では、エンジンの効率が良い領域を使い続けることができるため、比較的燃費が安定します。 また、車両価格がe-POWERよりも安価であるため、初期費用を抑えたい方や、年間走行距離がそれほど多くない方にとっては、十分に合理的な選択肢と言えるでしょう。
全国のオーナーの声から見る!リアルな実燃費データ集計
カタログ燃費はあくまで目安。実際にセレナを所有しているオーナーたちがどれくらいの燃費で走っているのか、燃費投稿サイトなどのデータを集計・分析してみました。
- e-POWER モデルの実燃費:
- 平均: 15.0 〜 18.5 km/L
- 燃費が良い場合: 20.0 km/L以上を記録する声も多数
- 燃費が悪い場合: 12.0 〜 14.0 km/L程度
- ガソリンモデル (2WD) の実燃費:
- 平均: 9.5 〜 12.0 km/L
- 燃費が良い場合: 13.0 〜 15.0 km/L(高速巡航時など)
- 燃費が悪い場合: 7.0 〜 9.0 km/L(渋滞の多い市街地など)
やはり、e-POWERモデルは実燃費でも優れた数値を記録しています。特に、運転が上手な方や郊外路がメインの方は、カタログ燃費に近い数値を出すことも難しくないようです。ガソリン車は、平均すると10km/L前後が現実的なラインと言えそうです。
【私の実体験】愛車のセレナ e-POWER LUXIONでの実燃費を公開
ここで、私が所有しているセレナ e-POWER LUXION(C28型)のリアルな燃費データをお見せします。ジャーナリストとして、燃費計測は日常的に行っています。
- 使用状況: 主に都内の移動(7割)、週末の郊外へのドライブ(2割)、高速道路を利用した長距離取材(1割)
- 乗車人数: 1〜2名がほとんど
- 通算平均燃費: 17.8 km/L
シーン別実燃費
- 渋滞の多い都内の市街地: 15.5 〜 17.0 km/L
- 流れの良い郊外路: 19.0 〜 21.5 km/L
- 高速道路(100km/h巡航): 18.0 〜 19.5 km/L
LUXIONは最上級グレードで車両重量が最も重いにもかかわらず、通算で18km/Lに迫る燃費を記録しています。特に流れの良い郊外路では、モーター駆動の静かさと相まって、本当に気持ちよく燃費が伸びていきます。e-POWERのポテンシャルの高さを日々実感しています。
【走行シーン別】街乗り・郊外・高速道路での実燃費を深掘り
私のデータだけでなく、一般的な傾向として各シーンでの燃費をさらに詳しく見ていきましょう。
街乗り(市街地)
最もe-POWERの真価が問われるステージです。信号での停止・発進の繰り返しは、従来車では燃費が最も悪化するシーンでした。しかしe-POWERは、減速エネルギーを回生して電力として蓄え、次の発進に活かすため、燃費の落ち込みが非常に少ないです。実燃費で15〜17km/Lあたりを記録することが多いようです。ガソリン車の場合は、このシーンが最も苦手で8〜10km/L程度になることが多いでしょう。
郊外
適度な速度で信号も少なく、一定速で走りやすい郊外路は、e-POWERにとって最も燃費が伸びる「おいしい」ステージです。エンジンを効率よく稼働させて発電しつつ、モーター走行の割合が増えるため、e-POWERでは19〜22km/Lという素晴らしい数値を叩き出すことも珍しくありません。ガソリン車も安定して走れるため、12〜14km/Lと、街乗りよりは大きく改善します。
高速道路
意外に思われるかもしれませんが、高速道路での巡航は、e-POWERがやや苦手とするシーンです。モーターを常に高出力で回し続ける必要があるため、エンジンの稼働時間が長くなりがちだからです。それでも実燃費は17〜19km/Lと良好な数値を維持します。 一方、ガソリン車は一定速度での巡航が得意なため、13〜15km/Lと、実燃費の最大値を記録することが多いのがこのステージです。
なぜ「燃費が悪い」という口コミが生まれるのか?その原因を考察
これだけの実力がありながら、なぜネガティブな評判が立つのでしょうか。いくつかの原因が考えられます。
- ミニバンという車両特性: 車重が約1.7〜1.8トンあり、空気抵抗も大きい箱型のボディは、物理的に燃費には不利です。セダンやコンパクトカーと同じ感覚でいると「思ったより伸びない」と感じる可能性があります。
- 運転の仕方: ミニバンユーザーは、家族を乗せてゆったり走るイメージがありますが、実際には急加速・急ブレーキを繰り返す運転をすれば、どんな車でも燃費は悪化します。特に発進時のアクセルワークは燃費に大きく影響します。
- e-POWERへの過度な期待: 「ハイブリッド=常に燃費が良い」というイメージが先行しすぎると、高速道路での巡航時など、思ったほど燃費が伸びないシーンで「期待外れ」と感じてしまうことがあるかもしれません。
- 旧モデルのイメージ: C27型以前のS-HYBRID(マイルドハイブリッド)や純ガソリン車のイメージが、最新のe-POWERモデルにも引きずられている可能性も否定できません。
セレナの燃費性能を支える日産の先進技術(第2世代e-POWERなど)
C28型セレナの燃費性能は、日産の技術の結晶です。その中核を担うのが「第2世代e-POWER」です。 発電専用に新開発された1.4Lの「HR14DDe」エンジンは、先代の1.2Lエンジンより排気量を拡大しながらも、熱効率を大幅に向上。さらに、徹底した静粛性対策により、エンジンが作動していることさえ気づきにくいレベルを実現しています。これにより、ドライバーは不快なエンジン音や振動を感じることなく、モータードライブの恩恵を享受できるのです。 また、ボディの空力性能の改善や、車両全体の軽量化など、地道な改良も燃費向上に貢献しています。
今日から実践!日産セレナの燃費を最大限に引き出すテクニック
セレナの燃費性能を理解したところで、次はそのポテンシャルを最大限に引き出すための具体的なテクニックをご紹介します。特別な知識は不要です。少し意識を変えるだけで、あなたのセレナはもっと経済的になります。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
【運転技術編】プロが教えるエコドライブの基本5ヶ条
まずは運転の基本から。これはセレナに限らず、どんな車にも通じる燃費向上の鉄則です。
- ふんわりアクセル「e-発進」: 発進時は、モーター/エンジンに最も負荷がかかります。クリープ現象を使い、最初のひと転がりをさせてから、じわっとアクセルを踏み込むのがコツ。時間にすれば最初の5秒で時速20km程度が目安です。
- 加減速の少ない運転: 車間距離を十分に保ち、先の信号を予測することで、無駄な加速やブレーキを減らせます。一定の速度で走り続けることが、燃費には最も優しいのです。
- 早めのアクセルオフ: 停止位置が分かったら、ギリギリでブレーキを踏むのではなく、早めにアクセルを離しましょう。エンジンブレーキが利き、e-POWERならその間の減速エネルギーを電力として回収(回生)できます。
- 速度を控えめに: 特に高速道路では、速度を上げるほど空気抵抗が急激に増大し、燃費が悪化します。時速100km/hで走るより、80〜90km/hで巡航する方が、燃費は格段に良くなります。急いでいない時は、左側車線をゆったり走るのがおすすめです。
- ルート選択: 渋滞や信号の多い道よりも、多少遠回りでもスムーズに流れている道を選んだ方が、結果的に燃費が良くなることがあります。カーナビの交通情報などを活用しましょう。
e-POWERの特性を活かす!「Bレンジ」と「e-Pedal Step」の賢い使い方
e-POWERモデルには、燃費向上に貢献する独自の機能が搭載されています。これらを使いこなすことが、脱・初心者への第一歩です。
- Bレンジ: 通常のDレンジよりも、アクセルオフ時の回生ブレーキが強く働くモードです。長い下り坂などで使用すると、フットブレーキを踏む回数を減らしながら、効率的にバッテリーを充電できます。ただし、平坦路で多用しすぎるとギクシャクした走りになりがちなので、シーンに応じた使い分けが肝心です。
- e-Pedal Step: アクセルペダルの操作だけで、発進から滑らかな減速までをコントロールできる機能です。Bレンジよりもさらに強い減速Gを発生させ、停止直前までカバーします。渋滞時やカーブの多い道など、ペダルの踏み替え頻度が多いシーンで疲労軽減と燃費向上に貢献します。慣れると、これなしでは運転できないと感じるほど快適です。
タイヤの空気圧チェックが燃費改善の第一歩
見落としがちですが、非常に重要なのがタイヤの空気圧です。 空気圧が規定値より低いと、タイヤの転がり抵抗が増大し、燃費が2〜4%悪化すると言われています。これは、常に少しだけブレーキを引きずりながら走っているようなものです。 最低でも1ヶ月に1回は、ガソリンスタンドなどで適正な空気圧に調整する習慣をつけましょう。運転席のドアを開けたところに、適正空気圧が記載されたシールが貼ってあります。
不要な荷物は降ろす!車重と燃費の密接な関係
「100kgの荷物を積むと、燃費が約3%悪化する」と言われています。 使わないゴルフバッグやキャンプ用品、洗車道具などを積みっぱなしにしていませんか?セレナは収納スペースが豊富なのでついつい物を置きがちですが、車は倉庫ではありません。不要な荷物はこまめに降ろすことで、確実に燃費は向上します。車内を整理整頓することは、安全運転にも繋がります。
エアコン(A/C)の使い方で燃費はここまで変わる
エアコン(A/C)は、コンプレッサーを動かすためにエンジン(e-POWERの場合はバッテリー電力)のパワーを使います。特に夏場、A/CスイッチをONにすると、燃費は10%以上悪化することがあります。
- 対策:
- 車内の温度が十分に下がったら、A/CスイッチをOFFにし、送風に切り替える。
- オートエアコンの温度設定を極端に低く(高く)しすぎない。外気温との差を5℃程度に抑えるのが理想。
- 春や秋など、気候の良い時期は窓を開けたり、外気導入を活用したりする。
少しの工夫で、快適性を損なわずに燃費の悪化を防ぐことができます。
定期的なエンジンオイル交換の重要性
エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却、洗浄など多くの役割を担っています。オイルが劣化すると、潤滑抵抗が増えてエンジンの動きが鈍くなり、燃費悪化に直結します。 メーカー推奨の交換時期(走行距離または期間)を守ることはもちろん、市街地での短距離走行が多いなど、エンジンにとって厳しい条件下で使っている場合は、早めの交換がおすすめです。オイル交換は、車の健康を維持し、燃費を良好に保つための基本中の基本です。
【ライバル比較】ノア/ヴォクシー、ステップワゴンと燃費&維持費を比べてみた
ミニバン購入を検討する際、必ず比較対象となるのがトヨタのノア/ヴォクシーとホンダのステップワゴンです。ここでは、各社のハイブリッドモデルの燃費と、年間ガソリン代のシミュレーションを比較してみましょう。
Mクラスミニバン ハイブリッドモデル燃費比較
車種 | グレード例 | WLTCモード燃費 | 年間ガソリン代(目安)※ |
---|---|---|---|
日産 セレナ | e-POWER X | 20.6 km/L | 約81,553円 |
トヨタ ノア | HYBRID S-G | 23.0 km/L | 約73,043円 |
ホンダ ステップワゴン | e:HEV AIR | 20.0 km/L | 約84,000円 |
※年間10,000km走行、レギュラーガソリン168円/Lで計算
カタログ燃費では、トヨタのハイブリッドシステムに一歩リードを許しています。しかし、セレナのe-POWERもステップワゴンを上回り、非常に高いレベルにあることがわかります。
重要なのは、この燃費差をどう捉えるかです。例えばセレナとノアの年間ガソリン代の差は約8,500円。これを大きいと見るか、あるいはセレナの持つ静粛性やモータードライブのスムーズさ、プロパイロット2.0(LUXION)といった独自の魅力に対する対価として許容できると見るか。燃費はあくまで車を選ぶための一つの要素であり、総合的な価値で判断することが後悔しない車選びのコツです。
燃費だけじゃない!セレナがファミリーに選ばれる本当の理由

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
ここまで燃費に焦点を当ててきましたが、セレナの魅力はそれだけではありません。 e-POWERがもたらす圧倒的な静粛性と、アクセルを踏んだ瞬間に応答するモーターならではの滑らかな加速感は、同乗する家族にとっても快適な移動時間を提供します。特に、車酔いしやすいお子様がいるご家庭からは、加減速がスムーズで揺れが少ないと好評です。
また、ハンズフリースライドドアや多彩なシートアレンジ、先進運転支援技術「プロパイロット」など、家族のための使い勝手や安全性が徹底的に追求されています。これらの燃費以外の価値も総合的に評価することが、セレナという車を正しく理解する上で不可欠です。
まとめ
今回のレビューでは、日産セレナの燃費性能について、データを基に深く掘り下げ、改善テクニックまでご紹介しました。
- 新型セレナの燃費は、特にe-POWERモデルにおいてクラストップレベルの実力を持つ。
- 「燃費が悪い」という評判は、旧モデルのイメージやミニバン特有の使われ方に起因する部分が大きい。
- e-POWERは市街地、ガソリン車は高速巡航が得意という特性を理解することが重要。
- エコドライブや適切なメンテナンスを実践することで、カタログ燃費に近い数値を出すことも可能。
セレナは、燃費性能はもちろんのこと、走り、静粛性、使い勝手、先進技術といった多くの面で、ファミリーミニバンの新たな基準を築いた一台だと私は評価しています。ネット上の情報や数字だけで判断するのではなく、ぜひ一度、ご自身の目と体で試乗してみてください。きっと、e-POWERがもたらす未来のドライブフィールと、その経済性の高さに納得していただけるはずです。