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国産車

【新型エルグランド】アルヴェルに劣る点まとめ|実走行による比較を解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、新型エルグランドの実力が絶対王者であるアルヴェルと比べてどうなのかが気になっていると思います。 私も実際にヴェルファイアを所有し、新型エルグランドの試乗を経験したので、その驚異的な仕上がりに興奮するとともに、購入を迷う皆様の気になる気持ちは非常によくわかります。

引用 : 日産HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/251029-01-j)

この記事を読み終える頃には、新型エルグランドの走行フィールや先進技術の凄さ、そしてアルヴェルに対して客観的に劣るポイントがどこにあるのかという疑問がすべて解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 第3世代e-POWERとe-4ORCEがもたらす圧倒的な静粛性と力強い走り
  2. プロパイロット2.0による高速道路ハンズオフなど未来の運転支援システム
  3. 室内空間の居住性やシートアレンジの多様性ではアルヴェルに及ばない現実
  4. 走りの質感を最優先するならエルグランド、ステータスとリセールならアルヴェル

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新型エルグランドとアルヴェルの実走行比較

新型エルグランドのステアリングを握り、コースへと滑り出した瞬間に誰もが「これは別次元だ」と息をのむはずです。 かつてのミニバンの概念を覆す、極めて滑らかで上質な走りの世界がそこには広がっています。 まずは、実際に車を走らせて得られた驚きの走行性能と、アルヴェルとの違いについて詳しく解説していきましょう。

引用 : 日産HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/251029-01-j)

エルグランドe-4ORCEの圧倒的なコーナリング性能

新型エルグランドの最大の武器とも言えるのが、電動4輪制御技術「e-4ORCE」の搭載です。 前後2つの高出力モーターを1分の1万秒という超高精度で制御し、いかなる路面状況でも最適な駆動力を配分します。

実際にきついコーナリングを試してみると、その凄さがはっきりと体感できます。 通常のミニバンであれば、遠心力によってボディが外側に大きく傾き、外側のタイヤへ過度な負担がかかるものです。 しかし、エルグランドは旋回中にアクセルを軽く踏み込んでいくと、驚くほど車体が内側を向いてスムーズに曲がっていきます。

これは、e-4ORCEがリアモーターのトルクを積極的に高め、さらに旋回内側の車輪にわずかなブレーキをかけることで、旋回力を発生させているからです。 フロントタイヤだけに頼らないため、タイヤの仕事量が分散され、コーナリング中の限界値が飛躍的に高まっています。 アルファードやヴェルファイアの電気式4輪駆動(E-Four)も優秀ですが、ここまで積極的に「曲がる楽しさ」と「姿勢の安定」を両立させた制御は、エルグランドの独壇場と言えます。

エルグランド第3世代e-POWERの驚異的な静粛性と加速力

新型エルグランドには、日産の最新技術が詰まった「第3世代e-POWER」が採用されています。 このシステムは、1.5Lの可変圧縮比(VC)ターボエンジンを発電専用として割り切り、発生した電力で強力なモーターを駆動する仕組みです。

引用 : 日産HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/251029-01-j)

注目すべきは、モーター、減速機、増速機、インバーター、発電機を1つのハウジングに統合した「5in1」パワーユニットです。 これにより、エンジン単体から発生する不快な微振動を約40%も低減することに成功しています。

システムから生み出される最大トルクは、なんと驚異の500Nmに達します。 これは3.0Lのクリーンディーゼルターボエンジンに匹敵する超特大のトルクです。 アクセルペダルを床まで深く踏み込むと、タイムラグなしに怒涛の加速が立ち上がり、巨体が軽々とスピードに乗っていきます。

ヴェルファイアの2.4Lガソリンターボも刺激的な加速を見せますが、エルグランドの加速はどこまでも滑らかで、まるで高級電気自動車(EV)そのものです。 エンジンの回転数に依存しないシームレスな加速感は、一度味わうと病みつきになります。

エルグランドの先進運転支援プロパイロット2.0の優位性

日産の技術を象徴するもう一つの飛び道具が、高速道路でのハンズオフドライブを可能にする「プロパイロット 2.0」です。 高精度3Dマップデータと、周囲360度を監視するカメラやレーダーセンサーを駆使し、同一車線内での手放し運転(ハンズオフ)をサポートします。

ロングドライブにおけるドライバーの疲労軽減効果は、計り知れないものがあります。 制限速度のプラス10km/hまでの領域でシステムを作動させることができ、ステアリングから手を離した状態でも、車線中央をミリ単位でピタッと維持して走り続けます。

アルヴェルの「トヨタチームメイト(アドバンストドライブ)」も渋滞時(時速40km以下)のハンズオフに対応していますが、高速巡航時の全車速域(制限速度内)でハンズオフが可能なプロパイロット2.0には、一歩及びません。 遠出や旅行が多いファミリー層にとって、この未来の運転支援技術はエルグランドを選ぶ強力な動機になるでしょう。

エルグランドの車間制御による完全停止サポートの信頼性

日常の街乗りで絶大な威力を発揮するのが、「インテリジェント・ディスタンスコントロール」と呼ばれる車間距離制御技術です。 前走車との距離を常にモニターし、車間が詰まりすぎるとシステムが自動的に滑らかなブレーキをかけて速度を調整してくれます。

引用 : 日産HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/251029-01-j)

トヨタの「プロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA)」も非常に優れた先読みブレーキアシストを行いますが、PDAの場合は時速約15kmまで減速した段階で制御が終了し、最後はドライバーが自分でブレーキを踏み込む必要があります。 これに対し、日産のシステムは「完全停止」までシステムがしっかりとサポートしてくれる点が決定的に異なります。

安全装備のアシスト範囲の比較

機能名 メーカー 減速制御の範囲 特徴
インテリジェント・ディスタンスコントロール 日産 完全停止までサポート 街中の渋滞時でも追突不安をほぼゼロにする安心感
プロアクティブ・ドライビング・アシスト(PDA) トヨタ 時速約15kmまで 最終的な停止操作はドライバーが行う必要あり

この完全停止までのシームレスなアシストがあるおかげで、信号待ちや渋滞時の運転ストレスが大幅に軽減され、うっかりによる追突事故を極限まで防ぐことができます。

エルグランドのアクティブノイズコントロールによる車内静寂

車内の静粛性を追求するため、新型エルグランドにはヘッドホンのノイズキャンセリング技術を応用した「アクティブ・ノイズコントロール」が採用されています。 車内に設置されたマイクが、エンジン音や不快なロードノイズの周波数を常にセンシングします。 そして、スピーカーから逆位相(反対の波形)の音を瞬時に出力することで、ノイズを相殺して打ち消す仕組みです。

実際にこのシステムのオンとオフを切り替えてみると、その効果は一目瞭然です。 オンにした瞬間、それまで耳の奥に響いていた「ゴー」「ザー」というロードノイズや、エンジンのこもり音がスッと消え去り、まるで静かな書斎にいるかのような空間へと変化します。

驚くべきことに、このアクティブ・ノイズコントロールは運転席だけでなく、2列目や3列目の各シート付近に設置されたスピーカーでも個別に行われています。 どの席に座っても等しく高い静粛性が守られるため、乗員全員が声を張り上げることなく、小声で会話を楽しむことができます。

エルグランドの新開発高遮音ガラスがもたらす遮音効果

ノイズを電子的に打ち消すだけでなく、物理的な音の侵入を防ぐ対策も徹底されています。 新型エルグランドには、国産車初採用レベルの「超高性能・高遮音ガラス」が惜しみなく投入されました。

このガラスは、2枚のガラスの間に挟み込まれている中間膜(遮音材)の厚みと性能を極限まで高めたものです。 フロントウインドウはもちろんのこと、フロントドア、さらにはスライドドア(リアドア)のガラスにまでこの合わせ高遮音ガラスが採用されています。

これにより、すれ違う大型トラックの駆動音や、高速走行時の最大の敵である「風切り音」を約25%も低減することに成功しました。 アルヴェルも遮音対策には並々ならぬこだわりを持っていますが、ガラス単体から伝わる中高音域の遮音性においては、新型エルグランドが完全に一歩リードしている印象を受けます。

エルグランドのゼログラビティシートがもたらす至高の座り心地

グランドツーリングミニバンとして、シートの設計にも一切の妥協がありません。 日産お家芸の「ゼログラビティシート(宇宙の無重力状態を模したシート)」が、運転席から2列目シートにかけて採用されています。

引用 : 日産HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/251029-01-j)

このシートは、初期の着座感から長時間のドライブに至るまで、骨盤から胸郭までを最適なラインで支え続ける構造を持っています。 体圧が局所に集中せず、綺麗に分散されるため、血流が滞りにくく、腰痛や肩こりの原因を徹底的に排除してくれます。

2列目のキャプテンシートには、背もたれが中折れするパッドや、足をゆったり伸ばせるオットマンも統合されています。 深くリクライニングさせた状態でも、頭部と視線が自然に前方を向くように調整できるため、車酔いを防ぎながら、自宅のソファ以上にリラックスした時間を過ごすことが可能です。

エルグランドの電子制御サスペンションが実現するフラットライド

走りの質感を決定づけるサスペンションには、「インテリジェント・ダイナミック・サスペンション」と呼ばれる電子制御可変ダンパーが採用されています。 これは、路面からの入力や車体の動きをリアルタイムに解析し、ショックアブソーバーの減衰力をミリ秒単位で最適化するハイテクシステムです。

乗り心地の「フラット感」は特筆すべきレベルにあります。 例えば、高速道路の継ぎ目を乗り越える際、通常のサスペンションでは「ツンッ」とした突き上げが車内に伝わりますが、このシステムは突き上げ感を約30%低減し、角の丸い穏やかな振動に変えていなします。

また、大きなうねりのある路面では、車体が上下にふわふわと揺すられるピッチング現象が起きがちですが、これに対しても瞬時に足回りを引き締め、上下の揺れを約10%抑制します。 しなやかに路面を追従しながらも、ボディ自体は常に水平を保ち続けるという、まさに魔法の絨毯のような乗り味を実現しています。

エルグランドがアルヴェルに劣る点と徹底比較

走行性能や静粛性の面では、ライバルを驚愕させるほどの実力を見せつける新型エルグランド。 しかし、自動車ジャーナリストとして、そして一人のヴェルファイアオーナーとして客観的に評価したとき、避けては通れない「アルヴェルに劣るポイント」がいくつか存在します。 ここからは、購入前に必ず知っておくべき現実的な課題を、容赦なく解説していきます。

エルグランドのブランド認知度と市場リセールバリューの差

まず、最も現実的であり、かつ最大の障壁となるのが「ブランド力」と「リセールバリュー(売却時の価値)」の格差です。 トヨタのアルファードとヴェルファイアは、日本国内のみならず、アジアを中心とした海外市場でも「成功者のシンボル」としての絶対的な地位を確立しています。 これにより、中古車市場での需要が異常なほど高く、数年乗った後でも新車価格に近い価格で売却できるケースが多々あります。

一方のエルグランドは、先代モデル(E52型)のモデルライフが14年近くに及んだこともあり、市場における「高級ミニバンのベンチマーク」という座をアルヴェルに完全に明け渡してしまいました。 新型がいかに素晴らしいクルマであっても、一度形成された中古車市場の相場やブランドイメージが覆るには、数年以上の時間が必要です。

リセールバリューの傾向予測(3年乗車時)

車種 リセール予測(残価率) 主な要因
アルファード/ヴェルファイア 約70%〜85%(非常に高い) 国内外での圧倒的な人気、輸出需要の強さ
新型エルグランド 約50%〜65%(標準的) ブランドイメージの再構築期、海外需要の差

リセールバリューを意識し、短期間での乗り換えを視野に入れるユーザーにとっては、どうしてもアルヴェルに軍配が上がってしまいます。

エルグランドの室内空間のゆとりとシートアレンジの自由度

エルグランドは「走りの低重心」をコンセプトに掲げているため、全高がアルヴェルに比べて低く抑えられています。 これが優れたハンドリングを生み出す要因になっているのですが、裏を返せば「車内の開放感や居住スペース」において、アルヴェルに一歩譲ることになります。

特に、室内のヘッドクリアランス(頭上空間)や、3列目シートに座った際の見晴らし、開放感は、ハイルーフ設計を極めたアルヴェルの方が明らかに広々としています。 また、シートアレンジの多様性でも差が出ます。

アルヴェルは、サードシートを左右の両サイドに跳ね上げて格納する方式を採用しており、広大な荷室空間を一瞬で作り出すことができます。 これに対し、エルグランドは床下収納、または背もたれを前に倒す方式が主流です。 床下収納はすっきり隠せるメリットがあるものの、格納時の荷室床面が高くなってしまったり、シート自体の厚みを抑える必要が出てきたりと、居住性と積載性のバランスにおいて一長一短があります。 室内の「圧倒的な広さ感」を最優先するなら、やはりアルヴェルに軍配が上がります。

エルグランドのパワートレインバリエーションと高速燃費の限界

新型エルグランドのe-POWERは極めて優れたシステムですが、パワートレインの選択肢という点では、アルヴェルの多様性には及びません。 トヨタは、以下の3つの選択肢を明確に用意しています。

  • 実用性とコストパフォーマンスに優れる「2.5L自然吸気ガソリン」
  • 走りの刺激と余裕を求めるユーザー向けの「2.4Lターボガソリン」
  • 圧倒的な低燃費と実用性を兼ね備えた「2.5Lハイブリッド」

対するエルグランドは、基本的には1.5L VCターボのe-POWERが主力であり、ハイブリッドに特化したラインナップとなっています。

また、e-POWERの弱点である「高速道路巡航時の燃費効率」も無視できません。 第3世代となり、高速燃費は大幅に改善されたものの、高速域でエンジンが直接駆動輪を結ばず、発電に専念するシリーズハイブリッドの特性上、高速道路を時速100km以上で延々と巡航するようなシチュエーションでは、エンジン直結モードやパラレル制御を持つトヨタのTHS-II(ハイブリッドシステム)の方が、実燃費の伸びにおいて依然として優位にあります。

エルグランドのナビ画面サイズと先進コックピットの機能差

コックピットに乗り込んだ瞬間の「視覚的な先進感」でも、アルヴェルは非常に強力なライバルです。 アルファードやヴェルファイアは、最大14インチの超大型センターディスプレイを採用し、ドライバーを包み込むようなフル液晶メーターと合わせて、まるで最新のプレミアムSUVのようなデジタル空間を演出しています。

新型エルグランドも大画面化を進めてはいるものの、インパネ全体のデザインレイアウトや、ナビゲーションシステムのメニュー画面の洗練度、そしてスマホ連携(Apple CarPlayやAndroid Auto)のレスポンスの細かなチューニングにおいて、トヨタの最新「コネクティッドナビ」の方が一歩先を行っている印象を受けます。

特に、音声認識アシスタントの賢さや、ナビ画面に表示される情報の整理の美しさは、日々使い込むガジェットとしての満足度に直結する部分であり、エルグランドにはさらなるファームウェアの進化が期待されます。

エルグランドの低重心設計と乗降性のトレードオフ

エルグランドが誇る「低重心プラットフォーム」は、走行安定性に寄与する一方で、乗降性(乗り降りのしやすさ)においてトレードオフが発生します。 アルヴェルは、乗降時にしっかりと体を支えられるよう、Bピラー(中央の柱)に非常に長いロングアシストグリップを配置し、さらにステップ高を緻密に計算して、高齢者や小さなお子様でも階段を上るように自然に乗り降りできる設計を突き詰めています。

エルグランドも低床化によってステップ自体は低いものの、全高が低いために、乗り込む際に頭を少し屈める動作が必要になります。 特に2列目のゼログラビティシートへ乗り込む際、乗降開口部の縦方向の広さはアルヴェルの方が余裕があり、着物を着た方や、腰に不安を抱えるお年寄りがスムーズに乗り降りできるのは、やはりアルヴェルのユニバーサルデザイン設計だと言わざるを得ません。

エルグランドの外観デザインにおけるラグジュアリー感の主張

高級ミニバンにおいて、エクステリア(外観)の「押し出し感」や「ステータス性」は、購入を決定づける極めて重要な要素です。 アルファードの巨大なフロントグリルや、ヴェルファイアの漆黒を基調としたスポーティかつアグレッシブな顔つきは、一目でそれと分かる圧倒的な存在感を放ちます。 これが「所有する喜び」を満たしてくれる最大のアピールポイントです。

新型エルグランドも、日産独自のデザインアイデンティティである「デジタルVモーション」を現代的に解釈し、非常に知的で洗練された、端正な顔立ちを与えられています。 しかし、このデザインは良くも悪くも「知的でクリーン」な印象が強く、アルヴェルのような「過剰なほどのラグジュアリー感」を求める層からすると、少し物足りなく映る可能性があります。 「街中で圧倒的な存在感を誇示したい」というユーザーにとっては、アルヴェルの押し出し感の方が魅力的に映るはずです。

エルグランドのアフターパーツ市場とカスタム選択肢の広さ

高級ミニバンを自分好みにドレスアップしたいと考えるユーザーにとって、サードパーティ製のアフターパーツ(カスタムパーツ)の充実は極めて重要です。 アルヴェルは、販売台数が圧倒的に多いことから、TRDやモデリスタといった自動車メーカー直系のカスタムブランドはもちろんのこと、無数の社外パーツメーカーから以下のようなパーツが百花繚乱のごとく発売されています。

  • エアロパーツ
  • 車高調、サスペンションキット
  • インチアップ用アルミホイール
  • 内装ラグジュアリーパーツ

エルグランドにも「AUTECH(オーテック)」などの魅力的なメーカー直系カスタムは用意されているものの、市場に出回るアフターパーツの総数や多様性においては、アルヴェルに圧倒的な差をつけられています。 「世界に一台だけのオリジナル仕様に仕上げたい」というカスタム派のユーザーにとって、パーツ選びの選択肢の狭さは明確なデメリットとなります。

まとめ

今回のレビューを総括すると、新型エルグランドは「走りの質感、静粛性、運転支援」の面で、競合であるアルヴェルを完全に超えようとする日産の強烈な気合いが具現化した、素晴らしい完成度を誇っています。 これほどドライバーが運転を楽しめ、同時に同乗者が静かに疲れず移動できるミニバンは、他に類を見ません。

しかし、室内空間の圧倒的な広さ、リセールバリューの高さ、そして「高級ミニバンの絶対王者」というステータス性に惹かれるのであれば、アルヴェルの壁は依然として厚く、高いものとしてそびえ立っています。 あなたがミニバンに求める価値が「極上のドライビングプレジャーと移動の快適性」なのか、それとも「所有するステータスと絶対的な居住空間」なのかによって、選択は明確に分かれるでしょう。 この記事が、皆様のナビゲーターとなれば幸いです。

筆者情報

二階堂 仁(にかいどう じん) モータージャーナリスト兼コラムニストとして活動。 慶應義塾大学卒業後、大手自動車会社に就職し、サスペンションやシャシーの車両開発に深く携わる。 その後、自動車が持つ本当の魅力を広く伝えるため出版業界へ転身。 自動車ジャーナリストへの憧れから独立し、現在は専門誌やWebメディアで多数の試乗レポートやコラムを執筆中。 理論的なメカニズム解説と、ユーザー目線に立った実用的なレビューに定評がある。 現在の愛車は、レクサスLFA、日産GTR R34、トヨタ・ヴェルファイアなど多数。

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