中古SUV市場で高い人気を維持し続ける旧型(20系)レクサスRX。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
中でも「ガソリンモデルとハイブリッドモデル、果たしてどちらを選ぶべきか」は、多くの購入検討者にとって避けては通れない課題です。
本レビューでは、実際の業者オークション相場に基づいたリセールバリューや残価率を徹底分析し、損をしない買い方や、リセールの良いグレードランキングまで詳しくご紹介します。
今後のカーライフを左右する重要な選択だからこそ、しっかりと比較・検討したい方に向けた内容です。
記事のポイント
- 旧型RXは前期モデルが買い得。後期モデルは高値掴みに注意。
- ハイブリッドは今が底値水準で狙い目。相場安定が魅力。
- リセール狙いなら300 Fスポーツ(ガソリン)前期型が最適。
- リセールが良いグレードの順番も完全公開!

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
旧型(20系)レクサスRX|ハイブリッドモデルのリセールと魅力
後期モデルのリセールは“悪いけど安定”
450h Fスポーツ後期(3年落ち・3万km)は支払総額829万円に対して買取相場504万円、残価率は60%を切ります。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
ただし6年落ちでも379万円と、ガソリンより値下がり幅が緩やか。リセール悪化は否めませんが、相場安定感は抜群です。特にハイブリッドモデルは、新車価格が高かった分だけ中古市場での下落幅が大きくなりがちですが、この450hはそれでも比較的緩やかな落ち方に留まっています。
これは市場における一定の需要と、電動化技術の将来的な評価向上への期待が反映されているとも考えられ、単なる値落ちの速さだけでは評価しきれない側面があります。
年数 | 走行距離 | 支払総額 | 買取相場 | 残価率 | 年間車体費 | 備考 |
3年 | 3万km | 829万円 | 504万円 | 61% | 108万円/年 | 値落ち大きいが後期ならではの魅力 |
4年 | 4万km | 829万円 | 489万円 | 59% | 85万円/年 | 緩やかな下落続く |
5年 | 5万km | 819万円 | 405万円 | 49% | 82万円/年 | 割安感が出てくる水準 |
6年 | 6万km | 809万円 | 379万円 | 47% | 72万円/年 | 相場安定域で中古狙いに最適 |
中古で狙うなら今がベスト
新車時に割高だった450hも、現在ではしっかりと価格が下がり、高値掴みリスクが小さい。特に6年以上経過した個体は価格が安定しており、これから乗り始める方にとっては最もリスクの少ない選択肢です。
さらに、車両価格の落ち着きと維持費の予測しやすさから、トータルコストでの計算が立てやすく、ファミリー層やサブカー需要でも注目されつつあります。
中古市場において、ハイブリッド=高コストというイメージは徐々に薄れつつあり、燃費性能と静粛性を重視する層には根強い人気を誇っています。
旧型(20系)レクサスRX|ガソリンモデルのリセールバリュー
後期モデルは高値掴みに注意
ガソリンモデルの中で特に人気のある「300 Fスポーツ後期」は、支払総額が高く、リセールも今はピーク水準です。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
例えば、3年落ち・走行3万kmの車両では支払総額673万円に対して買取相場は582万円、残価率は86%にも達しており、現時点では非常に優秀なリセールを誇ります。
ただしこの価格帯は、新型RXの納期遅れによる中古需要の一時的な高まりが影響している可能性もあるため、今後の市場動向には十分注意が必要です。
特に相場が一転して下落に転じると、短期間で数十万円規模の価値変動が起こることもあるため、「売るタイミング」を強く意識した所有スタンスが求められます。
年数 | 走行距離 | 支払総額 | 買取相場 | 年間車体費 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|
3年 | 3万km | 673万円 | 582万円 | 30万円/年 | 86% |
4年 | 4万km | 673万円 | 567万円 | 27万円/年 | 84% |
5年 | 5万km | 663万円 | 531万円 | 26万円/年 | 80% |
6年 | 6万km | 663万円 | 399万円 | 44万円/年 | 60% |
5年経過以降の下落幅が急激
5年落ちの車両になると支払総額663万円に対し買取相場531万円、残価率80%。リセールバリューの観点ではまだ許容範囲内といえますが、6年落ちになると相場が一変。
買取価格は一気に399万円まで暴落し、年間車体費は130万円のマイナスに達します。これは年平均で25万円程度の下落ペースから、一気に70万円以上の下落を記録したことになり、相場転換期の兆候といえます。
経過年数 | 支払総額 | 買取相場 | 差額 | 年間車体費 | 備考 |
5年 | 663万円 | 531万円 | -132万円 | 26万円/年 | 残価率80%、許容範囲 |
6年 | 663万円 | 399万円 | -264万円 | 44万円/年 | 急落、残価率60%以下 |
このタイミングで購入するのはリスクが大きく、特に再販や下取りを前提とした短期保有を考えている場合には慎重な検討が必要です。反対に、長期保有で価値下落を許容できる方であれば、価格交渉の余地が生まれるためチャンスとも捉えられます。
前期型は今が底値水準
300 Fスポーツ前期型(6年落ち・6万km)の買取相場は361万円。新車価格との比較で残価率55%、年間車体費48万円と下落は大きいものの、現在は安定した底値水準に達しており、購入しやすい状況です。
特に5年目以降でガクッと下がる傾向にある後期モデルに比べ、前期型はこの水準での推移が続いているため、価格の見通しが立てやすいというメリットもあります。状態が良ければさらにコストパフォーマンスは高く、修復歴なし・ディーラー整備記録ありといった車両を狙えば、安心して長く乗れる一台になり得ます。
年式 | 走行距離 | 支払総額 | 買取相場 | 残価率 | 年間車体費 | 備考 |
6年 | 6万km | 651万円 | 361万円 | 55% | 48万円/年 | 底値安定、コスパ良好 |
7年 | 7万km | 651万円 | 318万円 | 49% | 47万円/年 | 徐々に下落傾向続くが買いやすい |
8年 | 8万km | 650万円 | 281万円 | 43% | 46万円/年 | 相場下落も緩やか、狙い目 |
旧型(20系)レクサスRX|リセールの良いグレード一覧
各グレードのリセールバリューを比較する上で重要なのは、単なる残価率だけでなく、車両の年式・人気度・中古市場での流通量、そして走行距離など多くの要因が絡み合っている点です。以下の表では、ガソリンモデル・ハイブリッドモデルを問わず、旧型(20系)レクサスRX全体で特にリセールが優れている順にランキングをまとめています。
リセールランキング(ガソリン/ハイブリッド全体)
順位 | モデル | グレード | パワートレイン | 残価率目安 | 備考 |
1位 | レクサスRX300 後期 | Fスポーツ | ガソリン | 86% | 高年式・人気グレード |
2位 | レクサスRX300 前期 | Fスポーツ | ガソリン | 55% | 安定した底値感 |
3位 | レクサスRX450h 前期 | Fスポーツ | ハイブリッド | 47% | 値下がり小、相場安定 |
4位 | レクサスRX450h 後期 | Fスポーツ | ハイブリッド | 60% | 残価率は低いが下落幅小 |
5位 | レクサスRX200t(初期) | Fスポーツ | ガソリン | 43% | 最も古いが安価で狙い目 |
旧型(20系)レクサスRX|ハイブリッドとガソリンどちらを選ぶべきか?
新車で買うならガソリン一択
新車価格とリセールのバランスを考えると、**ガソリンモデル(特にFスポーツ)**は値下がり幅が小さく、資産価値が高い。
新型でも旧型でもこの傾向は変わりません。特にレクサスのFスポーツ系は中古市場でも人気が根強く、走行性能や外観のスポーティさを重視する層から安定した支持を得ています。
また、Fスポーツは装備も充実しており、パッケージとしての完成度が高いため、リセールだけでなく満足度の面でも優れた選択肢といえるでしょう。
中古ならハイブリッドの方が「お得感」あり
既に価格が落ち切っており、相場安定感が魅力のハイブリッドモデル。予算を抑えつつ、装備・走行性能も求める方にはベストな選択肢です。
さらに、騒音が少なく滑らかな加速感は、日常使いでの快適性を重視するユーザーにとっても大きな魅力となります。
燃費性能も都市部でのストップ&ゴーが多い運転シーンにおいて強みを発揮し、維持費の面でもガソリンモデルより恩恵を受けやすい傾向があります。
旧型(20系)レクサスRX|専門家が語る「買いのタイミング」
リセールを重視するなら「5年以内に手放す」
業者オークションのデータから見ても、登録から5年までのリセールが最も高い。特に3〜4年目は新車保証も残っており、再販市場でも人気が高まる傾向にあります。
逆に6年目以降は下落が急激になる傾向が顕著で、2回目の車検を迎えるタイミングが価値の分岐点になっていることが多く、売却のタイミングを逃すと一気にリセールが悪化するリスクもあります。
前期モデルの底値買いが堅実
相場が落ち着いてきた6年落ち・前期Fスポーツは、リスク少なく乗り始められる選択肢です。特にこの時期の個体は価格が一定ラインで安定しており、資産価値の急激な下落リスクも少ないため、初めてレクサスを所有する方にも安心して選ばれています。
相場を見ながら「状態の良い個体」を狙うのがポイントで、オプション装備や整備履歴の有無、車両の内外装のコンディションにも注目すべきです。
ハイブリッド購入は「今がベストタイミング」
高年式ガソリン車の価格が高騰している今、リセールを捨てて安定性を取るならハイブリッド。現時点ではすでに多くのモデルが底値圏に入りつつあり、今後は価格の下落幅が限定的になると予想されています。
1〜2年後にはさらなる下落もあり得るため、予算を抑えつつ安心して所有したい方には、早めの決断がおすすめです。特に装備内容が充実した個体や整備履歴が明確な車両であれば、満足度の高い買い物になる可能性が高いでしょう。
おすすめの一括査定サイト
CTN車一括査定

引用 : 株式会社CTN HP
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また、買取店に対し独自審査基準を設けていたり、優良買取店の表彰など行っている為、買取店の質も担保されており悪質な買取行為が発生しにくい環境が特徴です。
筆者自身も、過去にホンダヴェゼルを驚くべき高額査定で売却することができました。
詳しい内容は過去の記事をご覧ください。

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新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
まとめ
旧型(20系)レクサスRXのガソリンとハイブリッド、どちらを選ぶべきか?その答えは「リセールを重視するならガソリン」「コスパと安定相場を狙うならハイブリッド」です。特に前期モデルは両者ともに価格が落ち着いており、これからの中古購入者にとってはまさに狙い目のタイミング。ただし、後期モデルは価格が高騰しているため、購入の際は慎重な見極めが必要です。
「欲しい車を、損せずに手に入れる」ためには、相場を知り、自分に合った立ち回りを取ること。あなたの愛車選びが納得いくものになるよう、本レビューがその一助となれば幸いです。