レクサスGX550 Version Lは、クラストップ水準の牽引力や本格オフロード性能を誇りつつ、上質なインテリアと洗練されたエクステリアを両立したプレミアムSUVです。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
この記事では以下のポイントを徹底レビューし、購入検討に役立つ情報をお届けします。
記事のポイント
- 内外装デザインの魅力と独自性
- 3.5L V6ツインターボの走行性能と燃費バランス
- 乗り心地・快適性と悪路走破性の実力
- ライバル車(LX600、Defender 110)との比較
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レクサスGX VersionLを11項目で辛口採点!評価ポイントと結論
結論(要点まとめ)
まずは11項目をスコア化し、メリット/デメリットを簡潔にまとめます。
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外観デザイン:9/10
シャープな直線基調で力強さを演出。LXとの差別化に成功している一方、好みが分かれやすいデザインかもしれません。 -
内装品質:8/10
マークレビンソンオーディオやウルトラスエード®シートなど高級感抜群。ただし一部プラスチック質感が惜しい場面もあります。 -
パワートレイン:8/10
3.5L V6ツインターボ(353PS/650Nm)+10速ATの組み合わせで抜群の加速感と静粛性を実現。一方、燃費はWLTC8.0km/Lと平均的です。 -
オンロード走行性能:8/10
EPSとAVSにより「Lexus Driving Signature」を体現。大柄ながらスムーズにコントロールできます。 -
オフロード性能:9/10
新採用ADSSやダウンヒルアシスト、クロールコントロールで本格的な走破力を発揮。ただしAHC非搭載は注意が必要です。 -
乗り心地:8/10
高剛性ボディとAVSの組み合わせで振動をしっかり抑制。長距離ドライブでも疲れにくい反面、突き上げ感が残る場面もあります。 -
燃費性能:6/10
WLTCモード8.0km/Lはクラストップ水準ではないものの、パワフルな走りを考えれば許容範囲です。 -
安全装備:9/10
プロアクティブドライビングアシストやLexus Teammate Advanced Driveなど先進運転支援を満載。 -
ユーティリティ:8/10
7人乗りとガラスハッチ、ハンズフリーバックドアで使い勝手良好。ただし三列目の居住性はやや窮屈です。 -
価格対価値:7/10
12,700,000円〜の価格に見合う豪華装備と性能。ただしライバル比較で見劣りする部分もあります。 -
メンテナンス性:7/10
頑丈なGA‑Fプラットフォームを採用し信頼性高い一方、部品交換費用は高額になりがちです。
レクサスGX VersionLのメリットデメリット|詳細比較・分析
内外装:高級感と機能性の両立
外装デザイン
新しい「Tプロファイル」グリルや直線的なキャラクターラインが印象的で、兄貴分LXとの差別化に成功しています。ボディサイズは全長4,960mm、全幅1,980mm、全高1,920mmで、ワイド&ローなプロポーションが精悍さを際立たせます。ヘッドライトは三眼フルLED、フォグランプもLEDで統一された光源が上質感を高めています。
内装デザイン・素材
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
“Version L”ではL tex+ウルトラスエード®のコンビシートを標準採用し、運転席・助手席にヒーター&ベンチレーション、2Wayランバーサポートなど多彩な快適装備を備えます。センターコンソールのクールボックスやおくだけ充電®など、細部にわたる機能性も魅力です。
パワートレインと走行性能
エンジン・トランスミッション
搭載するV35A‑FTS型3.5L V6ツインターボは最大353PS/4,800–5,200rpm、650Nm/2,000–3,600rpmを発生し、Direct Shift‑10ATとの組み合わせで力強くリニアな加速を実現します。燃料タンク容量は80Lです。
オンロード性能
EPSによる軽快な操舵フィールとAVSの電子制御ダンパーが相まって、フレーム車ながら「Lexus Driving Signature」を体現する操縦安定性を発揮します。高速巡航時の静粛性も非常に高く、長距離運転でもストレスが少ないです。
乗り心地と悪路走破性
乗り心地
新GA‑Fプラットフォームと高剛性ボディにより路面からの振動を抑制し、AVSが路面状況に応じた最適減衰を行います。安定した走行姿勢と快適性を両立しますが、深い段差ではやや硬さを感じることもあります。
悪路走破性
レクサス初採用のEKDSSによる電子制御サスペンションとマルチテレインセレクト、ダウンヒルアシスト、クロールコントロールが本格オフロード性能をサポート。アプローチアングルは従来比で5°アップし、フロントオーバーハングを20mm短縮しています。
牽引性能
クラス最高レベルの牽引可能重量3,600kgを実現し、トレーラースウェイコントロールでふらつきを抑制。キャンピングトレーラーやボート牽引でも安心です。
安全装備
Lexus Safety System+をベースに、プロアクティブドライビングアシスト(PDA)やLexus Teammate Advanced Driveを搭載。15km/hまで前方車両減速追従や、交差点・カーブでの減速制御、ハンズオフ走行支援まで幅広くサポートします。
ライバル比較(主要諸元)
車種 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) | WLTC燃費 (km/L) | 乗車定員 | 価格 (税込) |
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GX550 Version L | 4,960 | 1,980 | 1,920 | ― | 7 | 12,700,000円 |
LX600 “EXECUTIVE” | 5,100 | 1,990 | 1,895 | 8.0 | 7 | ― |
DEFENDER 110 | 4,945 | 1,995 | 1,970 | 10.5 (Diesel) | 5 | 8,550,000円〜 |
まとめ
レクサスGX550 Version Lは、プレミアムな内外装、高出力V6ツインターボ+10速ATによる躍動的な走り、最新のオフロード・牽引性能、安全装備を兼ね備えた真の「プレミアム・オフローダー」です。
オンロードではしなやかな乗り心地と静粛性を提供し、悪路ではEKDSSやマルチテレインセレクトなどを駆使して驚異的な走破力を発揮します。
また三列シート+ガラスハッチ、ハンズフリー電動バックドアなど実用性も高く、ファミリーユースからアドベンチャーまで幅広く対応可能です。一方で燃費性能や価格帯、三列目の快適性においては改善余地もあり、LX600やDefender 110としっかり比較検討することをおすすめします。
総合評価としては、12,700,000円という価格に見合う圧倒的な存在感と快適性、走破性を兼ね備えたモデルと言えるでしょう。