モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新型プレリュードの最新納期や「残クレで購入すると納期が早まる」という噂の真偽が気になっていると思います。私も実際に新型プレリュードを予約し、開発者への取材やディーラーでの実務的な動向を追っているので、早く手に入れたいという皆さんの焦燥感や期待感は、一人のクルマ好きとして痛いほどよくわかります。
引用 : メーカーHP
この記事を読み終える頃には、新型プレリュードを最短で手に入れるための戦略と、納期に関する不透明な部分が全てクリアになっているはずです。
- 残クレ利用による優先的な車両割り当ての仕組み
- 2025年以降の最新納期予測と生産計画の実態
- ホンダ既存オーナー優先抽選販売の具体的な影響
- 600万円超のプレミアム価格に対するリセール価値
車買い替えのご検討中の方へ
新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
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新型プレリュードの納期と最新の予約状況
新型プレリュードの復活は、日本の自動車ファンにとって24年ぶりの歓喜となりました。 しかし、その人気ゆえに「いつ届くのか」という納期問題が最大の懸念点となっています。
引用 : メーカーHP
先行予約と現在の納期目安
2025年9月に正式発売が開始された新型プレリュードですが、初期ロットに関しては「ホンダ車オーナー優先の抽選販売」という異例の形態がとられました。 そのため、一般の新規顧客が注文できるタイミングでは、すでに納期が半年から1年以上先という状況が見え始めています。
| 注文時期 | 推定納期(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 2025年8月(先行予約・抽選) | 2025年10月〜12月 | 初期ロット当選者 |
| 2025年9月(一般発売直後) | 2026年春〜夏以降 | 1次受注分 |
| 2025年末以降の契約 | 2026年冬〜2027年 | 受注状況により大きく変動 |
抽選販売の影響と2次募集の展望
初期ロットの抽選に外れたユーザーが1次受注に流れているため、現在ディーラーでの待ち行列は非常に長くなっています。 メーカー側は月間の生産台数をあえて絞り、品質管理を徹底しているという情報もあります。 2次募集以降は、生産ラインの習熟度が上がるため、多少の納期短縮も期待できますが、依然として予断を許さない状況です。
地域別・ディーラー別の納期差
ホンダの場合、販売チャネル(ホンダカーズ)の規模によって、メーカーからの車両割り当て台数が異なります。 大規模な販売会社ほど多くの枠を持っていますが、その分予約数も多いため、一概に「大手が早い」とは言えません。
大規模法人のメリット・デメリット
大規模なホンダカーズは、県内に数十店舗を展開しており、メーカーからの「発注枠」も最大級です。 しかし、抱えている顧客数も膨大なため、抽選倍率や順番待ちも熾烈になります。
地場資本の小規模店舗が「穴場」になる理由
一方で、地方の1店舗〜数店舗経営のホンダカーズは、固定客が少なく、スポーツカーの需要が限定的な場合があります。 こうした店舗に、メーカーからの割り当て枠が余っていることが稀にあり、契約から納車までが都市部より3ヶ月以上早いという事例も過去のシビック・タイプR等で見られました。
生産能力と増産計画の有無
プレリュードは、シビックなどとプラットフォームを共有していますが、2ドアクーペという特殊なボディ形状のため、生産ラインのタクトタイム(一台にかかる時間)がセダンやSUVよりも長くなる傾向にあります。
専用部品の供給ネック
新型プレリュードには、専用のアルミボンネットや複雑な造形のリアフェンダー、さらには専用チューニングのサスペンションパーツが多用されています。 これらの専用部品のサプライヤーの生産能力が、車両全体の納期を規定してしまっているのが現状です。 現時点では、メーカーからの「大幅増産」の公式アナウンスはなく、現状のペースを維持する方針と見られます。
なぜ残クレ(残価設定型クレジット)だと納期が早いのか
SNSや商談の場で「残クレなら早く納車できる」という話を耳にすることがあるでしょう。 これには、自動車業界特有の流通構造と販売戦略が深く関わっています。
引用 : メーカーHP
販売店側が残クレを優先する「大人の事情」
ディーラーにとって、残クレでの販売は単なるローンの提供以上の価値があります。
将来の「上質な中古車」の確保
残クレは3年後や5年後に車両が店舗に戻ってくることが前提の契約です。 新型プレリュードのような希少性の高いモデルは、中古車市場でも高値で取引されます。 自社で販売した車を自社で買い取る(返却を受ける)ことで、将来の優良な中古車在庫を確実に確保できるのです。
ユーザーの囲い込み戦略
残クレを利用すると、満了時に「乗り換え」「返却」「買い取り」の選択を迫られます。 このタイミングで、営業マンは次の新車(例えば数年後のプレリュード・マイナーチェンジ版など)を提案しやすくなります。 長期的な顧客関係を構築できるため、店舗としては現金一括客よりも優先したくなるインセンティブが働きます。
メーカー配車枠とファイナンスの関係
メーカー(本田技研工業)は販売店に対し、戦略的に特定の販売方法を促進するキャンペーンを行うことがあります。
インセンティブとしての優先割り当て
残クレの成約率が高い店舗や、特定のファイナンスプランを推奨している案件に対して、メーカーが「優先的な配車枠」を割り当てることが実質的に行われているケースがあります。 これは、グループ全体の利益率(金融利益含む)を最大化するための経営判断です。
キャンセル車両の優先割り当て
残クレの審査は、現金一括払いに比べて手続きに時間がかかるイメージがありますが、実際は即日回答が基本です。 しかし、審査に通らなかったり、契約直前で気が変わったりする「キャンセル」は、残クレ検討層の方が発生しやすい傾向にあります。
即納車としてのマッチング
ディーラーは、キャンセルが出た在庫を素早く処理したいと考えます。 その際、すでに「残クレで審査済み、あとは車を待つだけ」というステータスの顧客がいれば、事務手続きの簡略化のためにその顧客に優先的に車両を回すことが多々あります。
審査スピードと発注確定のタイミング
「残クレは手続きが遅い」というのは過去の話です。 現在はスマートフォンのアプリ等で即座に審査が完了します。 発注確定のトリガーが「ローンの承認」であるため、銀行振込の手間や着金確認を待つ現金客よりも、システム上の「受注確定ボタン」が押されるのが数日早まることがあります。 この「数日の差」が、工場の生産ライン予約においては数ヶ月の納期差となって現れるのが、現代の自動車流通の恐ろしいところです。
新型プレリュードを最短で納車させるための具体的なテクニック
ジャーナリストとして多くの現場を見てきた私から、少しでも早く手に入れるための実践的なアドバイスを共有します。
引用 : メーカーHP
人気色とオプションの選択を最適化する
生産の効率上、メーカーは「売れ筋の仕様」をまとめて作る傾向があります(ロット生産)。
カラー選びの戦略
- プラチナホワイト・パール: 最も生産台数が多く、ラインに乗る頻度が高い。
- クリスタルブラック・パール: ホワイトに次ぐ人気色で、在庫パーツも豊富。
- 専用色(ブルー等): 生産回数が月1回程度に限定されることがあり、タイミングを逃すと数ヶ月遅れる。
オプション選びのコツ
ディーラーオプション(後付けのエアロなど)は納期に影響しませんが、メーカーオプション(サンルーフ、特定のインテリアパッケージなど)は、工場での組み立て工程が変わるため、納期が延びる主原因になります。 最短納車を狙うなら、メーカーオプションは最小限に留めるのが鉄則です。
複数のホンダカーズを回る
同じ「ホンダカーズ」という看板を掲げていても、運営会社(法人)が異なれば別会社です。 隣の市の店舗に行くだけで、納期が劇的に変わることがあります。
相見積もりならぬ「相納期」
商談の際、「あちらの店舗では1年と言われたのですが、こちらではどうですか?」と正直に伝えてみましょう。 販売店としても他社に顧客を取られたくないため、隠し持っている「先行発注枠」を提示してくれることがあります。
ディーラーの「デモカー」放出を狙う
発売から半年ほど経つと、展示車や試乗車(デモカー)の入れ替え時期が来ます。 これらはすでにディーラーの敷地内にある「現車」です。
走行距離数百キロの極上品
プレリュードのような趣味性の高い車は、試乗回数も限られているため、デモカーの状態が非常に良いことが多いです。 新車にこだわらないのであれば、これを押さえるのが最も早い納車方法です。
新型プレリュードの徹底分析:617万円の価値はあるか
ここからは、車両そのものの魅力とスペックについて、開発の背景を含めて深掘りしていきます。 価格は 6,179,800円(税込)から。かつての「若者の車」というイメージからすれば、かなりの高級車となりました。
引用 : メーカーHP
パワートレイン:熟成のe:HEV
新型プレリュードに搭載されるのは、2.0L直噴エンジンと2モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」です。
シビックとは別物の制御
開発責任者へのインタビューによると、プレリュードのe:HEVは「官能性能」に重きを置いたと言います。 アクセルを踏み込んだ際、エンジン回転数と加速感がリニアにリンクするよう、リニアシフトコントロールを専用設定。 ハイブリッド特有の「ラバーバンドフィール」を徹底的に排除しています。
- システム出力: 200PSオーバーの力強さ
- 静粛性: 巡航時は高級クーペに相応しい静けさを提供
- 燃費: スポーツ走行を楽しみながらも、リッター20kmを狙える経済性
シャシーと足回り:タイプRの遺伝子
私が実車を試乗して最も驚いたのは、その「曲がり方」です。
デュアルアクシス・ストラットの採用
フロントサスペンションには、シビック・タイプR譲りの「デュアルアクシス・ストラット」が惜しみなく投入されています。 これにより、FFスポーツの宿命であるトルクステア(急加速時にハンドルが取られる現象)を抑え込み、FR車のようなニュートラルなステアリング特性を実現しています。
ブレンボ製ブレーキシステム
標準装備されるブレンボ製対向4ポッドキャリパーは、単なる見た目のためではありません。 重くなりがちなハイブリッド車の重量を確実に受け止め、サーキット走行にも耐えうるキャパシティを持っています。
デザイン:スペシャリティカーとしての気品
エクステリアは、過去のプレリュードが持っていた「優雅さ」を現代解釈しています。
空力と美しさの両立
流麗なシルエットですが、リア周りにはアクティブ・スポイラー(速度に応じて可動)を装備するグレードもあり、空力性能はスーパーカー並みの配慮がなされています。 いたずらに派手なウィングを付けず、大人のスポーツクーペとして、ホテルの車寄せにも映えるデザインです。
残クレで購入する際のシミュレーションと注意点
納期メリット以外に、金銭的な実態を把握しておきましょう。
月々の支払額と残価率
新型プレリュードの3年後の予想残価率は、50%〜55%という高い水準で設定される見込みです。 これは、昨今のスポーツカーブームと、プレリュードという名前のプレミアム性が考慮されているためです。
支払い例(概算)
- 車両本体: 6,180,000円
- 頭金: 1,000,000円
- ボーナス払い: なし
- 月々: 約50,000円〜70,000円(残価設定額による)
これだけの高性能車に、毎月数万円の負担で乗れるというのは、残クレならではの魅力です。
注意点:カスタマイズと走行距離
残クレはあくまで「車を借りている」という側面が強いことを忘れてはいけません。
走行距離制限の壁
月間走行距離制限(例:1,000km)を超えると、返却時に1kmあたり数円〜数十円の清算金が発生します。 グランドツーリングを目的としてプレリュードを買う場合、この制限が足かせになる可能性があります。
事故による価値の暴落
万が一事故を起こし、「修復歴あり」となった場合、設定されていた残価は保証されません。 数百万円の追加支払いを求められるリスクがあるため、残クレを利用する場合は「車両保険」への加入は絶対条件です。
プレリュードの歴史と新型に込められた想い
なぜこれほどまでにプレリュードが注目されているのか。その歴史を振り返ることで、新型の立ち位置が見えてきます。
初代〜2代目:FFスペシャリティの夜明け
1978年、ホンダ初のサンルーフ装着車として登場。 2代目は、当時の若者の「デートカー」として社会現象になりました。低いボンネットは、ホンダのエンジン技術(低重心化)の象徴でもありました。
3代目:4WSという衝撃
世界初の「機械式4WS(4輪操舵)」を搭載。 狭い道でもくるりと回れる実用性と、高速域での安定性を両立。この頃からプレリュードは「ハイテクのホンダ」の象徴となりました。
4代目〜5代目:スポーツ性能の追求
4代目はワイドボディ化し、スポーツ性能を研ぎ澄ませました。 5代目では「ATTS(アクティブ・トルク・トランスファー・システム)」という左右の駆動力を自在に配分する技術を投入。 常にプレリュードは、ホンダの「最新技術の実験場」でもあったのです。
競合車種との比較:GR86、スープラ、フェアレディZとの違い
トヨタ GR86 / スバル BRZ
2.4Lの水平対向エンジンを積むFRスポーツ。 価格帯は300万〜400万円台とプレリュードより安価ですが、質感やハイテク度ではプレリュードが圧倒します。 「ドリフトしたい」ならGR86、「洗練された移動を愉しみたい」ならプレリュードです。
日産 フェアレディZ
400馬力を超えるV6ツインターボの怪力。 プレリュードと比較すると、Zはより「筋肉質」なスポーツカーです。 燃費や維持費を考慮せず、圧倒的な加速力を求めるならZですが、日常使いを考慮したトータルバランスではプレリュードに軍配が上がります。
新型プレリュードの維持費と経済性
税制優遇の恩恵
e:HEVはエコカー減税の対象となるため、購入時の重量税が免税、環境性能割も非課税または低減されます。 これにより、ガソリン車のライバルと比較して、初期費用で約15万〜20万円ほど安くなる計算です。
燃費によるランニングコストの差
ハイオクガソリンを指定されることが多いスポーツカーの中で、プレリュードはレギュラーガソリン仕様(※確定情報に注意)または効率的なハイブリッド。 年間1万キロ走るユーザーであれば、ガソリン車と比較して年間10万円以上の燃料代の差が出ます。
ユーザーの口コミとSNSでの反響
- 「新型のリアデザイン、ポルシェみたいで格好良すぎる」
- 「シビックe:HEVがベースなら、信頼性は抜群だろう」
- 「プレリュードという名前だけで、親父が懐かしがって話が弾んだ」
- 「残クレ枠で年内納車が決まった!やはりディーラーの提案に乗って正解」
ファンの期待値は非常に高く、単なる移動手段以上の価値を感じているユーザーが多いのが特徴です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 残クレで買った後、カスタマイズは一切できない?
ディーラー純正のモデューロ(Modulo)や無限(MUGEN)パーツであれば、装着した状態で返却が認められるケースが多いです。社外品を付ける場合は、返却時に元に戻せる範囲に留めましょう。
Q2. 納期を待っている間にモデルチェンジする可能性は?
発売直後ですので、数年は大幅な変更はありません。ただし、ホンダは年次改良(イヤーモデル)を導入することがあるため、納車された車が「最新仕様」である可能性は極めて高いです。
Q3. ハイブリッドだとバッテリーの寿命が心配です
ホンダのe:HEVのバッテリーは、一般的な車両寿命(10年・10万キロ以上)を想定して設計されています。また、ハイブリッドシステムにはメーカーの長期保証が付くため、過度な心配は不要です。
まとめ
新型プレリュードは、かつてのデートカーとしての華やかさと、現代のホンダが誇る最高峰のFFスポーツ技術を融合させた、唯一無二の一台です。 納期が長く、600万円を超える価格は確かにハードルですが、残クレという販売戦略を賢く利用することで、その「夢」を現実的なものにできる時代です。
焦らず、しかし戦略的に動くことが、この美しいクーペをガレージに迎えるための最短ルートです。 皆さんのプレリュード・ライフが素晴らしいものになるよう、心から願っています。
モータージャーナリスト兼コラムニスト 二階堂仁
慶應義塾大学卒業後、国内大手自動車メーカーで車両開発の最前線に携わる。その後、長年の夢であった執筆活動に転身。 技術者としての冷徹な視点と、一人のクルマ好きとしての情熱を併せ持ったレビューに定評がある。 所有車:レクサスLFA、日産 スカイラインGT-R R34、そして今回、自らも新型プレリュードのオーナーとなるべく納車待ちの日々を送っている。

