モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、中古の日産セレナの購入を検討している中で、「後悔する」「故障が多い」といったネガティブな噂を耳にして、本当に買って大丈夫なのか不安に感じているのではないでしょうか。私も長年セレナを所有し、数多くのオーナー様から相談を受けてきたので、そのお気持ちはよくわかります。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
人気車種だからこそ、市場に出回る台数も多く、中には残念ながら状態の良くない「ハズレ」の個体が存在するのも事実です。しかし、セレナは本来、家族との時間を豊かにしてくれる素晴らしいミニバンです。正しい知識を持って、チェックすべきポイントさえ押さえれば、中古でも安心して最高のパートナーを見つけることができます。
この記事を読み終える頃には、中古セレナに対する漠然とした不安が解消され、自信を持って車両選びに臨めるようになっているはずです。
記事のポイント
- 「後悔する」と言われる噂の具体的な理由と真相
- 歴代モデル(C25〜C27)ごとの弱点と故障事例
- 後悔しないための個体選びで絶対に外せないチェック項目
- 購入後にかかる維持費と信頼できる販売店の見つけ方

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
なぜ中古の日産セレナは「後悔する」と言われるのか?噂の真相を徹底解説
ファミリー層から絶大な人気を誇る日産セレナ。しかし、その人気とは裏腹に、中古車市場では「購入して後悔した」という声が聞かれることがあります。なぜ、そのようなネガティブな評判が立ってしまうのでしょうか。ここでは、噂の真相を一つひとつ、私の経験も交えながら詳しく解説していきます。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
日産セレナの後悔理由1:頻繁なリコール情報とその実態
セレナは、過去に複数回のリコールが届け出られています。特にC26型やC27型では、エンジンや電装系に関するリコールがあり、「セレナ=リコールの多い車」というイメージが定着してしまった感は否めません。
▼主なリコールの内容
- アイドリングストップ付き車の再始動不良: エンジン制御コンピューター(ECU)のプログラムが不適切で、アイドリングストップ後にエンジンが再始動しなくなる恐れ。
- ECOモーター(オルタネーター)の不具合: 発電機のベアリングが早期に摩耗し、異音や故障の原因となる。
- e-POWERシステムの不具合: 駆動用モーターを制御するインバーターに不具合があり、最悪の場合走行不能になる恐れ。
これらの情報だけを見ると不安になるのは当然です。しかし、ここで重要なのは**「リコール対象=欠陥車」ではない**ということです。リコールは、メーカーが責任を持って不具合を無償で修理する制度です。つまり、中古車であっても、リコールの届出が出ている車両は、ディーラーに持ち込めば無償で対策部品への交換やプログラムの修正を行ってくれます。
むしろ、リコールがしっかりと行われているということは、メーカーが市場の声を真摯に受け止め、安全性を確保しようとしている証拠とも言えます。
【重要】リコール対応済みかを確認する方法
中古車を購入する際は、その車両がリコールの対象であったか、そして対策が実施済みであるかを必ず確認しましょう。これは「定期点検記録簿」で確認できます。もし記録簿で確認できない場合は、販売店の担当者に問い合わせるか、車台番号を控えて日産のディーラーに直接問い合わせれば、実施状況を教えてくれます。リコール未対策の車両は、購入後に自分でディーラーに持ち込む手間がかかるため、可能な限り対策済みの車両を選ぶのが賢明です。
日産セレナの後悔理由2:【モデル別】よくある故障事例と原因
「後悔した」という声の多くは、購入後に発生した予期せぬ故障が原因です。セレナはモデルごとに特有のウィークポイントが存在します。ここでは、歴代モデル(C25・C26・C27)で特に報告の多い故障事例とその原因、そして修理費用の目安について解説します。
C25型(2005年~2010年)の注意点
発売から15年以上が経過し、価格も手頃になってきましたが、経年劣化によるトラブルは避けられません。
- オルタネーター(発電機)の故障:
- 症状: エンジンルームからの異音(ウィーン、カラカラ)、バッテリー警告灯の点灯、ヘッドライトのちらつきなど。
- 原因: 内部のベアリングやブラシの摩耗が主な原因です。
- 修理費用目安: 5万円~10万円(リビルト品を使用した場合)
- CVT(無段変速機)の不具合:
- 症状: 発進時のジャダー(ガクガクという振動)、異音、変速ショックの増大。
- 原因: CVT内部の金属ベルトやプーリーの摩耗、CVTフルードの劣化が考えられます。
- 修理費用目安: 20万円~50万円以上(載せ替えになると高額)
- ラジエーターからの水漏れ:
- 症状: 冷却水(クーラント)の減少、駐車している地面に緑や赤色の液体が漏れている、水温計の上昇。
- 原因: ラジエーター本体(特にアッパータンク)の樹脂部品の経年劣化による亀裂が原因です。
- 修理費用目安: 3万円~7万円
C26型(2010年~2016年)の注意点
S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)が搭載され始めたモデルで、このシステムに関連するトラブルが散見されます。
- S-HYBRIDのサブバッテリー劣化:
- 症状: アイドリングストップしなくなる、メーター内に「アイドリングストップシステム異常」の警告表示。
- 原因: S-HYBRIDは、アイドリングストップからの再始動や電装品への電力供給を担う「サブバッテリー」を搭載しています。このバッテリーの寿命が約2~4年と比較的短く、劣化するとシステムが正常に作動しなくなります。
- 修理費用目安: 4万円~8万円(バッテリー本体と交換工賃)
- ECOモーター(オルタネーター)の不具合:
- 症状: エンジンからの異音(シャリシャリ、ガラガラ)。これはリコール対象にもなっています。
- 原因: 発電とエンジンの再始動を担うECOモーターのベアリング不良です。
- 修理費用目安: リコール対象であれば無償。対象外の場合、10万円前後。
- エアコンの故障:
- 症状: 冷風・温風が出ない、風量が弱い。
- 原因: コンプレッサーの故障や、エアコンガス漏れ、ブロアモーターの不具合など様々です。
- 修理費用目安: 2万円~15万円(原因により大きく変動)
C27型(2016年~2022年)の注意点
プロパイロットやe-POWERなど、先進技術が多数搭載されたモデルですが、それゆえのトラブルも報告されています。
- e-POWERシステムのトラブル:
- 症状: システム異常の警告灯点灯、走行不能になるケースも。
- 原因: e-POWERはエンジンで発電しモーターで走行する複雑なシステムです。インバーターやバッテリー、モーターなど、不具合の原因は多岐にわたります。
- 修理費用目安: 高額になる可能性あり。メーカー保証が残っている車両を選ぶのが絶対条件です。
- プロパイロット関連の不具合:
- 症状: システムが正常に作動しない、警告灯の点灯。
- 原因: 前方を監視するカメラやセンサーの汚れや故障、システム制御の不具合などが考えられます。
- 修理費用目安: 2万円~20万円(原因により変動)
- アラウンドビューモニターの不具合:
- 症状: 映像が映らない、映像が乱れる。
- 原因: カメラ本体の故障や、配線の接触不良が主な原因です。
- 修理費用目安: 3万円~8万円(カメラ1つの交換)
日産セレナの後悔理由3:S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)の誤解
C26型から搭載された「S-HYBRID」は、その名称からトヨタの本格的なハイブリッドシステム(THS-II)のような低燃費を期待して購入し、「思ったより燃費が良くない」と後悔するケースがあります。
セレナのS-HYBRIDは、減速時のエネルギーで発電(回生)し、その電力をサブバッテリーに蓄え、アイドリングストップや加速時のモーターアシストに利用する「マイクロハイブリッド」と呼ばれるシステムです。モーターのみでの走行はできず、燃費向上への貢献度も限定的です。
S-HYBRIDのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
アイドリングストップからの再始動が静かでスムーズ | 燃費向上効果は限定的(+1km/L程度) |
自動車税のグリーン化特例が適用される場合がある | サブバッテリーの交換費用が高額 |
ECOモーターによる加速アシスト | システムが複雑なため、故障リスクが増える |
S-HYBRIDは「燃費を劇的に良くするシステム」ではなく、「アイドリングストップを快適にし、少しだけ燃費と走りをアシストしてくれるシステム」と正しく理解することが重要です。この点を理解していれば、購入後のガッカリ感を防ぐことができます。
日産セレナの後悔理由4:CVTのジャダーや故障のリスク
これはセレナに限らず、当時の日産車全般に言えるウィークポイントですが、CVTの耐久性に関する不安の声は多いです。特に走行距離が10万kmを超えたあたりから、発進時に「ガガガッ」「ブルブル」といった不快な振動(ジャダー)が発生する個体が見られます。
このジャダーは、CVT内部の金属ベルトとプーリーの摩擦が原因で発生することが多く、一度発生すると根本的な解決には高額な修理や載せ替えが必要になる場合があります。
これを避けるためには、CVTフルードが定期的に交換されているかをメンテナンス履歴で確認し、試乗時に必ず確認することが不可欠です。詳細は後述の「中古車選びの注意点」で詳しく解説します。
日産セレナの後悔理由5:内装の劣化や異音の問題
セレナはファミリーカーとしての使用が多いため、内装の使用感が出やすい傾向にあります。特に子供を乗せていた車両は、シートのシミや汚れ、樹脂パーツの傷などが目立つことがあります。
また、走行距離が増えてくると、スライドドア周辺やインパネ周りから「カタカタ」「ミシミシ」といった異音(ビビリ音)が発生することがあります。これはボディのねじれや内装部品の劣化が原因で、一度気になり始めると非常に不快に感じるものです。
内装の状態は、前のオーナーがどれだけ車を大切に扱ってきたかを知るバロメーターにもなります。隅々までチェックし、清潔感のある車両を選びましょう。
日産セレナの後悔理由6:人気車種ゆえの「ハズレ個体」の多さ
これが、中古セレナで後悔する最大の要因かもしれません。セレナは非常に人気が高く、中古車市場での流通台数が圧倒的に多いです。これは選択肢が豊富というメリットである一方、メンテナンスを怠ってきた車両や、乱暴に扱われてきた車両、いわゆる「ハズレ個体」が市場に紛れ込んでいる可能性も高くなることを意味します。
価格の安さだけに飛びついてしまうと、このようなハズレ個体を引き当ててしまい、「安物買いの銭失い」になるリスクがあります。だからこそ、次に解説する「後悔しないためのチェックポイント」が非常に重要になるのです。
後悔しない!中古の日産セレナ選びで絶対に押さえるべき注意点
さて、ここまで中古セレナが「後悔する」と言われる理由を解説してきましたが、これらはすべて購入前に見抜くことが可能です。ここからは、数多くのセレナを見てきた私が、後悔しないための具体的な車両選びのポイントを伝授します。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
セレナの中古車選びの注意点1:狙い目の年式とモデルはこれだ!
予算や使い方によって最適なモデルは変わりますが、現在の中古車市場で特におすすめしたい、コストパフォーマンスに優れたモデルをご紹介します。
【コスパ最強】C26型 後期(2013年12月~2016年8月)
私が最もおすすめするのがC26型の後期モデルです。前期・中期で発生した細かな不具合が改良されており、信頼性が大きく向上しています。特に「エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」といった安全装備が標準化された点は大きな魅力です。
価格も100万円前後から狙える個体が増えてきており、性能と価格のバランスが非常に良い「買い」のモデルと言えます。グレードは、エアロパーツや両側電動スライドドアが装備された「ハイウェイスター」が断然人気で、リセールバリューも期待できます。
【先進装備を求めるなら】C27型 前期(2016年8月~2019年7月)
予算に余裕があり、先進の運転支援技術「プロパイロット」を体感したいのであれば、C27型の前期モデルが視野に入ってきます。特に高速道路を長距離移動する機会が多い方には、プロパイロットの疲労軽減効果は絶大です。
発売から時間が経ち、価格も150万円前後から見つかるようになってきました。ただし、e-POWER搭載車はまだ高値で推移しているため、ガソリン車(S-HYBRID)の「ハイウェイスター」や、さらに上級の「ハイウェイスターG」あたりが狙い目です。
▼モデル別 中古車相場価格(2025年9月時点 目安)
モデル | 年式 | 主な特徴 | 相場価格帯 |
---|---|---|---|
C25型 | 2005~2010年 | 圧倒的な低価格 | 10万円 ~ 50万円 |
C26型 前期/中期 | 2010~2013年 | 100万円以下で狙える | 40万円 ~ 90万円 |
C26型 後期 | 2013~2016年 | 性能と価格のバランス◎ | 70万円 ~ 150万円 |
C27型 前期 | 2016~2019年 | プロパイロット搭載 | 130万円 ~ 250万円 |
C27型 後期 | 2019~2022年 | 完成度が高い | 200万円 ~ 350万円 |
セレナの中古車選びの注意点2:走行距離だけで判断は危険!チェックすべきメンテナンス履歴

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
中古車選びの指標として走行距離を気にする方は多いですが、「走行距離が少ない=状態が良い」とは限りません。むしろ、**「どのようなメンテナンスを受けてきたか」**の方が遥かに重要です。
必ず「定期点検記録簿」を確認し、以下の項目がいつ、どのくらいの走行距離で交換・点検されているかをチェックしてください。
最重要チェック項目
- エンジンオイル: 最低でも1年に1回、または5,000km~10,000kmごとに交換されているか。交換履歴がマメな車両は、エンジン内部の状態が良い可能性が高いです。
- CVTフルード: これが最も重要です。日産は「無交換でOK」としている場合もありますが、CVTを長持ちさせるには2年または40,000kmごとの交換が理想です。一度も交換されていない過走行車は、ジャダー発生のリスクが高まります。
- S-HYBRIDのサブバッテリー(C26/C27): 交換履歴があるかを確認。もしなければ、購入後すぐに交換が必要になる可能性を覚悟しておきましょう。
- 補機ベルト類: 「キュルキュル」という異音の原因になります。交換履歴がなければ、こちらも納車前の交換を依頼するのがおすすめです。
記録簿がなかったり、メンテナンス履歴が不明瞭な車両は、どんなに価格が安くても避けるのが無難です。
セレナの中古車選びの注意点3:試乗で絶対に見るべきポイント【五感をフル活用せよ】
車の状態を知るには、試乗が一番です。販売店の周りを少し走るだけでも、多くのことが分かります。以下のポイントを、五感を研ぎ澄ませてチェックしてください。
- エンジン始動:
- 異音(ガラガラ、キュルキュル)なく、スムーズにかかるか。
- メーター内の警告灯がすべて消灯するか。
- 発進・低速走行(CVTのジャダー確認):
- 駐車場内などで、クリープ現象を利用してごくゆっくりとアクセルを踏まずに前進・後退。この時に車体が「ブルブル」と震えないか。
- アクセルをゆっくり踏み込んで発進。10~20km/hくらいの速度域で、不快な振動やショックがないかを確認。これが最も重要なCVTのチェックです。
- 加速・中速走行:
- アクセルを踏み込んだ際に、スムーズに加速するか。息継ぎやもたつきはないか。
- エンジンからの異音(うなり音など)が大きすぎないか。
- 減速・停止:
- ブレーキを踏んだ時に「キーキー」という異音や、車体の不快な振動(ジャダー)がないか。
- スムーズに停止できるか。
- アイドリングストップ(S-HYBRID車):
- 信号待ちなどで、きちんとアイドリングストップするか。
- ブレーキを離した際に、エンジンが静かにスムーズに再始動するか。再始動時のショックが大きすぎる場合は要注意。
- 異音の確認:
- 少し荒れた路面や段差を通過した際に、足回りから「コトコト」、内装から「カタカタ」「ミシミシ」といった異音がしないか。オーディオを消して、耳を澄ませてみましょう。
- 電装品の動作確認:
- エアコン(冷房・暖房)、ナビ、オーディオ、パワーウィンドウ、電動スライドドア、アラウンドビューモニターなど、スイッチ類はすべて操作し、正常に作動するかを確認します。特に電動スライドドアは、途中で止まったり、異音がしたりしないかを入念にチェックしましょう。
セレナの中古車選びの注意点4:修復歴ありの車両は避けるべきか?

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
「修復歴あり」と聞くと、すぐに避けてしまう方が多いですが、一概に「NG」とは言えません。修復歴とは、自動車の骨格(フレーム)部分を交換・修理した経歴があることを指します。
ドアやバンパーを擦って交換した程度の修理は「修復歴」には含まれません。問題は、骨格部分にダメージが及ぶほどの大きな事故を起こした車両です。修理が完璧に行われていない場合、走行安定性の悪化や、雨漏り、ボディの歪みといった深刻なトラブルにつながる可能性があります。
基本的には、中古車選びに慣れていない方は「修復歴なし」の車両を選ぶのが鉄則です。もし、価格の安さから修復歴車を検討する場合は、どの部分を、どのように修理したのかを販売店に詳しく確認し、納得できる説明が得られた場合にのみ、慎重に判断しましょう。
セレナの中古車選びの注意点5:信頼できる中古車販売店の選び方
最後に、どんなに良い車両を見つけても、販売店の対応が悪ければ後悔につながります。信頼できる販売店を見極めるポイントは以下の通りです。
- 日産ディーラー系中古車販売店:
- メリット: メーカー基準をクリアした高品質な車両が多く、保証も手厚い(多くは1年間・走行距離無制限の保証が付帯)。リコールやサービスキャンペーンの情報にも精通しており、安心感は最も高いです。
- デメリット: 一般の中古車店に比べて価格はやや高め。
- 大手中古車販売店:
- メリット: 在庫台数が豊富で、様々な年式・グレードのセレナを比較検討できる。独自の長期保証を用意している店舗も多い。
- デメリット: スタッフの知識にばらつきがある場合も。車両の状態を自分自身でしっかりと見極める必要があります。
- 地域密着型・専門店:
- メリット: セレナに特化している店舗であれば、専門的な知識とノウハウが豊富。弱点を熟知した上で、しっかりと整備してから販売してくれることが多いです。
- デメリット: 在庫台数が少なく、保証内容が店舗によって様々。
共通のチェックポイント
- 見積書の明確さ: 車両本体価格以外にかかる諸費用(納車整備費用、登録費用、保証料など)が明確に記載されているか。不明瞭な項目がないかを確認しましょう。
- 質問への対応: 車両の状態やメンテナンス履歴に関する質問に対して、誠実に、そして的確に答えてくれるか。言葉を濁したり、曖昧な返答しかしない担当者からは購入しない方が賢明です。
- 保証内容の確認: 保証期間はどのくらいか、保証の対象となる範囲はどこまでか(エンジン、ミッションは基本として、エアコンや電装品は含まれるかなど)を契約前に必ず書面で確認しましょう。
まとめ
今回は、「中古の日産セレナを購入すると後悔する」という噂の真相と、後悔しないための具体的な選び方について、私の経験を基に徹底的に解説しました。
「後悔する」という声の裏には、S-HYBRIDへの過度な期待や、モデル特有のウィークポイント、そして人気車種ゆえに存在する「ハズレ個体」の存在があります。しかし、これらの不安要素は、正しい知識を持って、ポイントを押さえた車両選びを実践すれば、十分に回避することが可能です。
- リコール対策済みかを確認する
- モデルごとの弱点を理解し、重点的にチェックする
- 走行距離よりも「メンテナンス履歴」、特にCVTフルードの交換履歴を重視する
- 必ず試乗し、発進時のジャダーや異音、電装品の動作を確認する
- 信頼できる販売店と、手厚い保証を選ぶ
これらの鉄則を守れば、中古の日産セレナは、あなたの家族にとって最高の思い出を作ってくれる、かけがえのないパートナーになるはずです。私自身、セレナと共に過ごした時間には、数えきれないほどの素晴らしい記憶があります。
ぜひこのレビューを参考にして、最高のコンディションの一台を見つけ出し、充実したカーライフを送ってください。