モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、ホンダから22年ぶりに復活した新型プレリュードが気になっていると思います。 私も往年のプレリュードファンであり、実際に購入検討のためにディーラーへ足を運んだので、その魅力と気になるポイントはよくわかります。
先進のハイブリッド技術と美しいクーペスタイルを融合させた一台ですが、その価格や仕様にはいくつかの注意点が存在するのも事実です。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)
この記事を読み終える頃には、新型プレリュードがあなたにとって本当に「買い」なのか、その疑問が解決しているはずです。
記事のポイント
- 22年ぶりに復活したホンダのスペシャリティクーペ
- シビックタイプR譲りのハードウェアと先進e:HEVの融合
- 購入前に知るべき7つの注意点と高い購入ハードル
- 往年のファンも唸るデザインと現代的な快適装備の課題

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
新型プレリュードの車両概要|22年の時を経て復活したデートカーの進化
まずは、多くのファンが復活を待ち望んだ新型プレリュードが、どのようなクルマなのかを見ていきましょう。 その歴史的背景や、現代のスペシャリティクーペとして与えられたコンセプト、そして心臓部であるパワーユニットについて詳しく解説します。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)
22年ぶりの復活!プレリュードという名のスペシャリティクーペ
「プレリュード」と聞いて、心をときめかせる方も多いのではないでしょうか。 1978年に初代が登場して以来、FFスペシャルティクーペとして一時代を築き、「デートカー」の代名詞として人気を博しました。 特に3代目モデルでは、世界で初めて機械式4WS(4輪操舵システム)を搭載するなど、スタイリッシュなデザインだけでなく、ホンダらしい先進技術で走りの楽しさを追求してきた歴史があります。
しかし、2001年に5代目の生産が終了して以降、その名は途絶えていました。 それから22年の時を経て、ジャパンモビリティショー2023で突如としてコンセプトモデルが公開されたのが、この新型プレリュードです。 単なるコンセプトカーに留まらず、2025年の市販化が明言されたことで、往年のファンだけでなく、新たな世代のクルマ好きからも大きな注目を集めています。
今回の新型プレリュードは、かつての「デートカー」というコンセプトを現代的に再解釈。 **「アンリミテッド・グライダー」**をコンセプトに掲げ、電動化が進む現代において、クルマを操る喜びや非日常的な高揚感を絶やさない、というホンダの強い意志が込められています。 グライダーのように静かで滑らかな走りと、意のままのハンドリングを両立させる。 それが、令和の時代に復活したプレリュードの目指す姿なのです。
ベースはシビックタイプR!価格と基本スペック
新型プレリュードは、1グレードのみの展開という潔い構成です。 駆動方式はFFのみ、その車両本体価格は**6,179,800円(税込)**と、かなりの高価格帯に設定されています。 この価格設定に驚かれた方も少なくないでしょう。
しかし、その価格には明確な理由があります。 ホンダの公式リリースによれば、新型プレリュードは「ピュアスポーツの性能を追求したシビックタイプRの車種をベースに、プレリュード専用にセッティングを施し、応答性の良いハンドリングとスムーズな乗り心地を実現」しているとあります。
つまり、世界トップクラスのFFスポーツであるシビックタイプRが持つ、高剛性なシャシーや高性能なサスペンションといったハードウェアを惜しみなく投入しているのです。 具体的には、路面状況に応じて減衰力を四輪独立で制御する「アダプティブ・ダンパー・システム」や、イタリアの名門「ブレンボ社」製の大容量フロントブレーキ、そしてノイズリデューシング機能を持つ専用の19インチ大径ホイールなどが標準で装備されます。 これらの装備を考慮すれば、600万円を超える価格設定も納得できる部分があると言えるでしょう。
主要スペック(暫定値) | 内容 |
---|---|
全長 | 4,300mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,300mm |
ホイールベース | 2,575mm |
パワートレイン | 2.0L 直列4気筒エンジン + 2モーターハイブリッド(e:HEV) |
駆動方式 | FF |
乗車定員 | 4名 |
心臓部は2.0L e:HEVと新技術「S+シフト」
新型プレリュードがシビックタイプRと根本的に異なるのが、そのパワーユニットです。 タイプRが2.0L VTECターボエンジンと6速マニュアルトランスミッションを組み合わせるのに対し、プレリュードは**2.0Lエンジンを搭載した2モーター式のハイブリッドシステム「e:HEV」**を採用しています。
そして、このe:HEVに組み合わされるのが、ホンダの初採用となる新技術**「S+シフト」**です。 これは、モーター駆動でありながら、あたかも8速の有段ギアがあるかのような変速フィールを擬似的に作り出す技術です。 アクセル操作やパドルシフトの操作に応じて、エンジン回転数を緻密にコントロールし、ダイレクトな加速感とリズミカルなシフトフィールを実現します。
さらに、「アクティブサウンドコントロールシステム」によって、エンジンサウンドと同期した迫力ある音をスピーカーから発生させ、聴覚的にもドライビングの高揚感を演出。 メーターの表示もサウンドと連動するなど、ドライバーとクルマの一体感を極限まで高める工夫が凝らされています。 これは、電動化時代における「操る喜び」に対するホンダの一つの回答と言えるでしょう。 静粛性が求められる場面ではモーターによる滑らかな走行を、そしてワインディングではエンジンサウンドを響かせながらスポーティな走りを楽しめる、二面性を持ったパワーユニットなのです。
新型プレリュードの外装(エクステリア)徹底レビュー
クルマの第一印象を決める外装デザイン。 特にスペシャリティクーペにおいては、そのスタイリングこそが最大の魅力と言っても過言ではありません。 ここでは、新型プレリュードのエクステリアデザインについて、そのメリットとデメリットをジャーナリストの視点で深掘りします。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)
メリット:洗練された流麗なクーペフォルム
新型プレリュードのエクステリアは、まさに現代のスペシャリティクーペと呼ぶにふさわしい、流麗で洗練されたデザインです。 低く構えたワイド&ローなスタンスは、一目で高い走行性能を予感させます。
フロントデザイン
フロントマスクは、近年のホンダ車に共通するシンプルでクリーンなデザイン言語でまとめられています。 薄くシャープなヘッドライトと、ボディと一体化したシームレスなグリルが特徴で、派手な装飾を排したことで、かえって上質さと先進性が際立っています。 バンパー下部の開口部は大きく取られ、冷却性能と空力性能を両立させていることが伺えます。
サイドビュー
サイドから見たときのシルエットは、このクルマのハイライトと言えるでしょう。 ロングノーズ・ショートデッキという、古典的ながらも美しいクーペの黄金比を描いています。 フロントフェンダーからリアへと流れるように続くキャラクターラインは、伸びやかさと躍動感を表現。 ルーフラインは後端に向かってなだらかに下降し、非常にスムーズで美しいラインを描いています。 ドアハンドルはフラップ式で、ボディサイドのクリーンな面構成に貢献しています。
リアデザイン
リアセクションは、水平基調の一文字テールランプが目を引きます。 これにより、ワイド感と安定感が強調されています。 トランクスポイラーはボディと一体化したダックテール形状となっており、デザイン性と空力性能を両立。 全体的に塊感があり、どの角度から見ても破綻のない、完成度の高いデザインに仕上がっています。
デメリット:優等生すぎる?もう少し「毒」が欲しかった
これほどまでに完成度の高いデザインですが、あえてデメリットを挙げるとすれば、その「優等生」ぶりかもしれません。 非常に美しく、誰が見てもカッコいいと思えるデザインである反面、見る者の心をかき乱すような「毒」や「意外性」は少し控えめです。 例えば、往年のプレリュードが持っていた、少しキザで洒落た雰囲気や、時代の最先端を行くアグレッシブさといった要素は薄まったように感じます。 もちろん、これは個人の好みの問題であり、このクリーンで知的なデザインこそが現代のプレリュードにふさわしいという意見も多いでしょう。
ボディカラーは全4色!限定車「Honda ON」にも注目
新型プレリュードで選択できるボディカラーは、以下の4色です。 有償色と無償色が設定されています。
- ムーンリットホワイト・パール(有償色:82,500円)
- メテオロイドグレー・メタリック(有償色:38,500円)
- クリスタルブラック・パール(無償色)
- フレームレッド(無償色)
スペシャリティクーペとしては、やや選択肢が少ない印象は否めません。 特に、鮮やかなブルーやイエローといった、スポーティなボディカラーの設定がないのは少し残念なポイントです。
Honda ON リミテッドエディション
通常のカタログモデルとは別に、オンラインストア「Honda ON」でのみ注文可能な限定車が存在します。 こちらは、クリスタルブラック・パールのルーフとピラーを持つ、ホワイトとの2トーンカラー仕様となります。
ただし、この限定車の購入は非常にハードルが高く設定されています。 2024年9月5日から18日までの期間限定受付で、先着順での販売となります。 さらに、申込件数が販売台数を超えた場合は、「申し込み時点でHonda Total Care会員であり、かつ会員歴が1年以上の方」が優先されるという条件付きです。 支払い方法も「一括払い」のみとされており、誰もが気軽に申し込めるわけではない、まさに特別な一台となっています。
新型プレリュードの内装(インテリア)徹底レビュー
ドライバーが最も長く過ごす空間であるインテリア。 その質感や使い勝手は、クルマの満足度を大きく左右します。 600万円を超える価格に見合った空間が提供されているのか、メリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)
メリット:先進的で質感の高いコックピット
新型プレリュードのインテリアは、現行シビックを彷彿とさせる水平基調のクリーンなデザインです。 しかし、細部にわたってプレリュード専用の仕立てが施されており、上質で特別な空間を演出しています。
デザインと質感
ダッシュボードには、パンチングメタルのエアコンアウトレットが一直線に配置され、視覚的な広がりと上質感を両立。 ドライバーの手に触れる部分にはソフトパッドやステッチが効果的に使われており、価格に見合った質感を確保しています。 フルデジタルのグラフィックメーターや、大型のセンターディスプレイが先進的な印象を与えます。
Google搭載ナビゲーション
センターディスプレイに搭載されるのは、アコードに続いて採用されるGoogleビルドインのナビゲーションシステムです。 これにより、常に最新の地図データを利用でき、Googleマップならではの正確な渋滞情報を反映したルート案内が可能になります。 音声アシスタント「Googleアシスタント」も利用でき、「OK、Google」と話しかけるだけでナビの目的地設定やエアコンの温度調整などが可能です。
メリデメ:内装色は2色、しかし組み合わせに大きな制約
内装色は、以下の2種類から選択可能です。
- ブルー&ホワイト
- ブルー&ブラック
ブルーをアクセントカラーとした、モダンでスポーティな印象です。 しかし、ここには購入を検討する上で非常に重要な制約が存在します。 それは、「ブルー&ブラック」のシックな内装色を選べるのは、外装色で「ムーンリットホワイト・パール」を選択した場合のみ、という点です。 つまり、「黒いボディに黒い内装」や「赤いボディに黒い内装」といった、定番とも言える組み合わせは選択できません。 これはデザイン上のこだわりなのか、生産上の都合なのかは不明ですが、内外装の組み合わせを自由に選びたいユーザーにとっては、大きなデメリットとなるでしょう。
デメリット:最大のネック?快適装備の不足
新型プレリュードのインテリアにおける最大の課題は、快適装備の不足にあると私は考えています。 600万円を超える価格帯でありながら、いくつかの基本的な快適装備が搭載されていないのです。
パワーシート、シートベンチレーションが非搭載
まず、運転席・助手席ともにパワーシートの設定がありません。 手動でのシート調整となります。 また、夏場の快適性を大きく向上させるシートベンチレーション(シートからの送風機能)も非搭載です。 これらは、300~400万円台の国産車でも当たり前に装備されていることが多い機能です。 特に、かつて「デートカー」と呼ばれたプレリュードにとって、助手席の快適性を左右するこれらの装備がない点は、大きなマイナスポイントと言わざるを得ません。
デメリット:スペシャリティカーとしての装備不足
快適装備に加え、スペシャリティクーペならではの「華」となる装備が不足している点も気になります。
サンルーフの設定なし
往年のプレリュード、特に3代目モデルなどでは、大型のサンルーフが象徴的な装備でした。 しかし、新型プレリュードにはサンルーフやパノラマルーフの設定がオプションでも存在しません。 開放的なドライブを楽しみたいユーザーや、当時のプレリュードを知るファンにとっては、非常に残念なポイントです。
マルチビューカメラの設定なし
車両を上から見下ろしたような映像で駐車をサポートするマルチビューカメラ(360°カメラ)の設定がありません。 バックカメラは標準装備されていますが、全幅1,800mmのクーペボディにおいて、狭い場所での取り回しを考えると、マルチビューカメラは欲しい装備です。 軽自動車のN-BOXにさえ設定がある装備だけに、なぜこの価格帯のクルマに採用されなかったのか、疑問が残ります。
後部座席とラゲッジスペースの実用性
後部座席
新型プレリュードの乗車定員は4名ですが、後部座席はあくまで**エマージェンシー(緊急用)**と割り切るべきです。 流麗なルーフラインのため、頭上空間は非常に狭く、大人が長時間快適に過ごすことは困難でしょう。 基本的には、手荷物を置くためのスペースとして活用するのが現実的です。 しかし、ロードスターのような2シーターと異なり、後席があることで荷物の置き場に困らないというメリットは確実に存在します。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペースについては、まだ詳細な容量は公開されていません。 しかし、シビックをベースとしていることや、ハイブリッドバッテリーの搭載位置などを考慮すると、日常的な買い物や2人分の小旅行の荷物であれば、十分に積載できるスペースが確保されていると予想されます。
新型プレリュード購入前の注意点7選
ここまで解説してきた内容を踏まえ、新型プレリュードの購入を検討する際に、必ず押さえておくべき注意点を7つにまとめました。 契約してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、しっかりと確認してください。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)
注意点1:そもそも購入のハードルが非常に高い
これが最も重要な注意点かもしれません。 新型プレリュードは、初期ロットの生産台数が2,000台、月間販売目標が300台と、非常に少ない台数しか市場に供給されません。 そのため、多くの販売会社ではすでに購入希望者が殺到しており、抽選販売となったり、長年の付き合いがある顧客を優先するといった厳しい購入条件が設けられています。 ディーラーに初めて行って「プレリュードをください」と言っても、購入できる可能性は極めて低いのが現状です。 まずは、お付き合いのあるホンダディーラーに、購入の可否や条件について問い合わせることから始める必要があります。
注意点2:ボディカラーと内装色の組み合わせが限定的
前述の通り、シックなブラック基調の内装(ブルー&ブラック)は、外装色でホワイト(ムーンリットホワイト・パール)を選ばないと選択できません。 内外装のカラーコーディネートにこだわりたい方は、この制約を受け入れられるかどうかが大きな判断基準になります。
注意点3:パワーシートやシートベンチレーションが非搭載
600万円超の価格を考えると、手動調整のシートや、シートベンチレーションがない点は明確なデメリットです。 特に、同乗者の快適性を重視する方や、夏場の運転が多い方にとっては、見過ごせないポイントとなるでしょう。
注意点4:サンルーフ(パノラマルーフ)の設定がない
スペシャリティクーペならではの開放感を求める方にとって、サンルーフが一切設定されていないのは残念な点です。 往年のプレリュードのイメージを持っているファンの方は、特に注意が必要です。
注意点5:マルチビューカメラ(360度カメラ)の設定がない
運転のしやすさ、特に駐車時の安全性を重視する方にとって、マルチビューカメラがない点はマイナス要素です。 ボディサイズも小さくはないため、運転に不安がある方は、この点を考慮する必要があります。
注意点6:後部座席はあくまで緊急用
4人乗りとして家族での使用などを想定している場合、その考えは改める必要があります。 後部座席は、子供が短時間乗るか、荷物を置くためのスペースと割り切りましょう。
注意点7:Googleナビは従来のナビと操作感が異なる
Googleビルドインナビは非常に高機能ですが、従来の車載ナビに慣れている方にとっては、操作感に違いを感じる可能性があります。 特に、これまで多くのナビに搭載されていた高速道路のジャンクションなどを事前に案内する「パネル表示」機能がない可能性が指摘されています。 今後のソフトウェアアップデートで改善される可能性もありますが、現状では注意が必要です。
新型プレリュードの見積もり公開!乗り出し価格は?
では、実際に新型プレリュードを購入した場合、乗り出し価格はいくらになるのでしょうか。 私がディーラーで作成してもらった見積もりを基に、具体的な金額を見ていきましょう。
見積もりシミュレーション(乗り出し価格683万円)
今回、私が選んだのは、ブラック内装が選択できる唯一のボディカラー「ムーンリットホワイト・パール」です。
項目 | 金額(円) | 備考 |
---|---|---|
車両本体価格 | 6,179,800 | — |
メーカーオプション | 82,500 | ボディカラー(ムーンリットホワイト・パール) |
ディーラーオプション合計 | 447,700 | — |
フロアカーペットマット(プレミアム) | 82,500 | — |
ドライブレコーダー(前後) | 72,600 | — |
ETC2.0車載器セットアップ | 3,300 | — |
グランデ Wプラン | 198,000 | ボディコーティング |
D撥水ブレード P撥水ブレード | 9,900 | コーティング対応ワイパー |
点検パック(30ヶ月) | 81,400 | — |
税金・保険料等 | 123,020 | — |
諸費用(手数料等) | – | — |
乗り出し価格合計 | 6,833,020 | — |
結果として、乗り出し価格は約683万円となりました。 ハイブリッド車のため、環境性能割と重量税が免税となり、諸費用が比較的安く抑えられている点はメリットです。 しかし、それでも約700万円近い価格は、気軽に手を出せる金額ではありません。
オプション解説とコストを抑えるポイント
上記の見積もりからコストを抑えるには、ディーラーオプションを見直すのが最も効果的です。 例えば、ボディコーティング(198,000円)や点検パック(81,400円)を外せば、約28万円安くなり、乗り出し価格を約655万円まで下げることが可能です。 コーティングは専門業者に依頼する、メンテナンスは都度行う、といった選択も考えられます。 フロアマットも、より安価な社外品を探すことでコストカットが可能です。 ご自身のカーライフに合わせて、必要なオプションを賢く選択することが重要です。
まとめ
22年の時を経て復活した新型プレリュードは、シビックタイプR譲りの卓越した走行性能と、先進のe:HEVパワートレインを美しいクーペボディに詰め込んだ、非常に魅力的な一台です。 「アンリミテッド・グライダー」というコンセプトが示す通り、電動化時代における新たな「操る喜び」を提案してくれる、ホンダの意欲作と言えるでしょう。
しかしその一方で、600万円を超える価格に見合う快適装備が不足している点や、内外装の組み合わせに厳しい制約がある点など、購入前によく検討すべき課題も存在します。 そして何より、生産台数の少なさから、誰もが簡単に手に入れられるクルマではないという厳しい現実があります。
このレビューで解説したメリット・デメリット、そして7つの注意点を踏まえた上で、それでも「このクルマに乗りたい」と強く思えるのであれば、それはあなたにとって最高の選択となるはずです。 まずは、お近くのホンダディーラーに連絡を取り、購入への道筋があるかどうかを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。 このレビューが、あなたの賢いクルマ選びの一助となれば幸いです。