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TOYOTA

トヨタハリアーを買ったら後悔すると言われる真相|デメリットを項目別に解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、トヨタハリアーの購入を検討しているものの、「買ってから後悔しないだろうか?」特にネット上で見かける様々なネガティブな評判が気になっていることと思います。

私も現行型ハリアーのオーナーの一人として、その気になる気持ちはよくわかります。高価な買い物ですから、慎重になるのは当然のことです。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/harrier/)

ご安心ください。この記事では、自動車ジャーナリストとしての客観的な視点と、一人のオーナーとしてのリアルな本音を交えながら、ハリアーにまつわる「後悔」の真相を徹底的に解き明かしていきます。この記事を読み終える頃には、ハリアー購入に関するあなたの疑問や不安が解決しているはずです。

記事のポイント
  • ハリアー購入で後悔する理由の徹底分析
  • オーナーが語る具体的なデメリット8選
  • 後悔しないための最適なハリアーの選び方
  • 主要ライバル車種との辛口比較
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ハリアー購入で後悔すると言われる8つの真相

さて、早速本題に入りましょう。なぜ、これほど人気のハリアーに対して「後悔する」という声が上がるのでしょうか。ネットやSNSで囁かれる噂や、実際にオーナーから寄せられる不満点を、私自身の経験も踏まえて8つの項目に分けて深掘りしていきます。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/harrier/)

真相1:比較対象としてのレクサスNXの存在

まず最も多く聞かれるのが、「あと少し予算を足せば、レクサスのNXが買えたのに…」という後悔の声です。ご存知の方も多いと思いますが、ハリアーとレクサスNXは、車の骨格となる「GA-Kプラットフォーム」を共有する兄弟車のような関係にあります。それゆえに、購入段階で比較検討される方が非常に多いのです。

では、価格差はどのくらいあるのでしょうか。具体的な価格を見てみましょう。

車種 グレード 駆動方式 パワートレイン 価格(税込)
トヨタ ハリアー Z “Leather Package” 2WD ハイブリッド 5,148,000円
レクサス NX NX350h “version L” 2WD ハイブリッド 6,080,000円
差額 932,000円

※2025年8月時点の代表的なグレードでの比較

このように、近い装備レベルで比較すると約100万円の価格差があります。この100万円を「大きい」と見るか、「価値ある差」と見るかが後悔の分かれ道になります。

レクサスNXが持つ「ハリアーにはない価値」とは

では、NXはハリアーに対して具体的に何が優れているのでしょうか。

  1. 内外装の圧倒的な質感:スイッチ類の触感、素材の使い方、細部の作り込みは、やはりレクサスブランドならでは。特に内装は、ドアを開けた瞬間に感じる高級感のレベルが一段上です。
  2. 卓越した静粛性:プラットフォームは同じでも、遮音材や吸音材の使い方が全く異なります。高速道路での風切り音やロードノイズの抑え込みは、NXに軍配が上がります。
  3. ブランドイメージとステータス性:言わずもがな、「L」のエンブレムが持つブランド力は絶大です。所有する満足感や、周囲からの見られ方を重視する方にとっては、この差は大きいでしょう。
  4. 先進装備の充実度:大型のタッチディスプレイやマークレビンソンのプレミアムサウンドシステムなど、NXならではの上質なオプションが選択可能です。

ハリアーを購入した後にNXのオーナーと話したり、街でNXを見かけたりすると、「やっぱりあっちにしておけば…」と感じてしまう方がいるのは、これらの明確な「差」が存在するからです。

しかし、私はハリアーの選択が決して間違いだとは思いません。ハリアーには**「約100万円安く、NXに匹敵する満足感を得られる」**という大きなメリットがあります。ハリアーのコストパフォーマンスは驚異的であり、「トヨタブランドの最上級」という立ち位置が、むしろ嫌味がなくTPOを選ばないという利点にも繋がります。重要なのは、あなたが車に何を求めるか。ブランドのステータス性や究極の質感を求めるならNX、高いレベルの品質とコストパフォーマンスを両立させたいならハリアーが最適な選択と言えるでしょう。

真相2:内装の質感は本当に安っぽいのか

次に、「現行ハリアーは内装が安っぽくなった」という意見。これは特に、先代モデルである60系ハリアーのオーナーからよく聞かれる声です。

結論から言うと、これは「安っぽくなった」のではなく**「デザインの方向性が変わった」**と捉えるのが正解です。

60系と80系のデザインコンセプトの違い

  • 先代(60系)ハリアーの内装:ウッド調パネルや随所に施されたステッチなど、一目でわかる「豪華さ」や「装飾的な美しさ」を追求していました。いわば、クラシックなホテルのラウンジのような雰囲気です。
  • 現行(80系)ハリアーの内装:水平基調でシンプルな造形をベースに、大型ディスプレイを配置するなど、モダンでクリーンなデザインへと大きく舵を切りました。こちらは、モダンな高級マンションのリビングといった趣です。

このデザインコンセプトの変化が、60系の豪華さに慣れ親しんだ方々から「質感が落ちた」「プラスチック感が目立つ」という印象に繋がっているのです。特に、シフト周りやドアパネル下部などに使われている樹脂パーツが、そのように感じさせる一因かもしれません。

グレードによる質感の差も大きい

また、ハリアーはグレードによって内装の質感が大きく異なります。

  • Sグレード(ベースグレード):ファブリックシートで、内装の加飾も最小限。正直に言って、このグレードを見ると「安っぽい」と感じる方がいても不思議ではありません。
  • Gグレード:ファブリックと合成皮革のコンビシートになり、各所にサテンメッキ加飾が施されるなど、質感がぐっと向上します。
  • Zグレード以上:プロジェクションカーテシイルミが追加され、レザーパッケージを選べば本革シートやドアトリムにもステッチ入りの合成皮革が奢られるなど、高級感は飛躍的に高まります。

私が所有しているのはZ “Leather Package”ですが、馬の鞍をイメージしたというセンターコンソール周りのデザインや、手触りの良いレザーの質感には非常に満足しています。確かに、全てのパーツが高級素材でできているわけではありませんが、デザイン全体の調和が取れており、決して「安っぽい」とは感じません。

この点での後悔を避けるためには、必ず複数のグレードの実車を見比べることが重要です。カタログやネットの写真だけでは、素材の質感や全体の雰囲気は決して伝わりません。

真相3:大径タイヤによる維持費の増加

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/harrier/)

ハリアーのスタイリッシュなエクステリアを支えている要素の一つが、大径タイヤです。しかし、この見た目の良さが、後々の維持費に響いてくることを懸念する声も少なくありません。

グレード別の標準タイヤサイズは以下の通りです。

  • Sグレード: 17インチ (225/65R17)
  • Gグレード: 18インチ (225/60R18)
  • Zグレード: 19インチ (225/55R19)

特にZグレードに標準装備される19インチタイヤは、交換時の費用が気になるところです。

タイヤ交換費用の目安

タイヤ交換の費用は、選ぶタイヤのブランドによって大きく変動します。

タイヤブランド 19インチタイヤ1本あたりの価格目安 4本合計(工賃別途)
国産ハイブランド (ブリヂストン, ヨコハマなど) 35,000円~50,000円 140,000円~200,000円
国産セカンドブランド (トーヨー, ダンロップなど) 25,000円~40,000円 100,000円~160,000円
アジアンブランド (ハンコック, クムホなど) 15,000円~25,000円 60,000円~100,000円

ご覧の通り、国産のハイブランドタイヤを選ぶと、4本セットで20万円近くになることも珍しくありません。これは、17インチタイヤと比較すると、おおよそ1.5倍から2倍近い価格です。さらに、冬場にスタッドレスタイヤが必要な地域にお住まいの方は、夏・冬ともにこの出費がのしかかってきます。

乗り心地や燃費への影響

大径タイヤは、一般的に乗り心地が硬くなる傾向があります。タイヤの厚み(扁平率)が薄くなるため、路面からの衝撃を吸収しにくくなるのです。また、タイヤが重くなることで、燃費にも僅かながら悪影響を与えます。

見た目のカッコよさを取るか、維持費と乗り心地の快適性を取るか。これはハリアーを購入する上で、非常に悩ましい選択と言えるでしょう。購入後の後悔を避けるためには、このランニングコストを事前にしっかりと把握しておくことが不可欠です。

真相4:車両サイズと運転のしやすさ

「ハリアーは大きすぎて運転しづらいのでは?」特に、運転にあまり自信がない奥様と車を共有する予定のご家庭では、大きな懸念点となるようです。

まずは、具体的なサイズ感をライバル車種と比較してみましょう。

車種 全長 全幅 全高 最小回転半径
トヨタ ハリアー 4,740mm 1,855mm 1,660mm 5.5m (17/18インチ) / 5.7m (19インチ)
トヨタ RAV4 4,600mm 1,855mm 1,685mm 5.5m
マツダ CX-5 4,575mm 1,845mm 1,690mm 5.5m
日産 エクストレイル 4,660mm 1,840mm 1,720mm 5.4m

こうして見ると、ハリアーの全長はライバルより少し長いものの、実は全幅1,855mmという点が、運転のしやすさに最も影響します。日本の多くの機械式駐車場では、全幅の制限が1,850mmとなっているケースがあり、ハリアーはギリギリ入らない可能性があるのです。

また、都心部の狭い路地やコインパーキングでの取り回しには、やはり気を使います。私自身、初めてハリアーで狭い道に入った時は、その大きさに少し緊張したことを覚えています。

運転支援機能が不安を解消する鍵

しかし、ハリアーにはこのサイズ感をカバーするための優れた運転支援機能が備わっています。

  • パノラミックビューモニター:車を真上から見たような映像をディスプレイに表示し、駐車やすれ違いを強力にサポートします。これは絶対に装備したいオプションの一つです。
  • インテリジェントクリアランスソナー:アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与します。

これらの機能を活用すれば、運転が苦手な方でも、慣れれば安心して運転することが可能です。実際に私の妻も、最初は「大きい!」と怖がっていましたが、今ではパノラミックビューモニターを頼りに、問題なく運転しています。

購入を検討している方は、必ず奥様と一緒に試乗し、実際に駐車などを体験してみることを強くお勧めします。

真相5:意外と気になる後方視界の問題

ハリアーの美しいクーペSUVスタイルの代償として、後方視界の悪さが挙げられます。リアウィンドウが寝かされたデザインで、なおかつサイズも小さいため、ルームミラー越しの視界は正直なところ、あまり良くありません。

この弱点を補うために、ハリアーには「デジタルインナーミラー」がGグレード以上に標準装備されています。これは、車両後方のカメラ映像をルームミラーに映し出す画期的な機能です。

デジタルインナーミラーのメリット・デメリット

  • メリット
    • 後部座席に人が乗っていたり、荷物を満載していても、視界が全く遮られない。
    • 夜間や雨天時でも、肉眼で見るより明るくクリアな視界を確保できる。
  • デメリット
    • 映像なので、距離感が掴みにくい。慣れるまでは後続車が実際より近くにいるように感じる。
    • 目のピント調節に違和感を覚える人がいる。

私自身は非常に便利な機能だと感じていますが、人によっては「映像だと酔ってしまう」「距離感が合わない」という方もいます。もちろん、通常の鏡面ミラーに切り替えることも可能ですが、その場合は前述の通り、視界は制限されます。

これも試乗時に必ずチェックして、ご自身に合うかどうかを確認すべき重要なポイントです。

真相6:高級車としての微妙な立ち位置

「ハリアーは高級車なのか?」これは非常に難しい問いです。価格帯を見れば十分に高価な車ですが、世間一般のイメージとしては、「レクサスやメルセデス・ベンツ、BMWといった輸入車ほどのステータス性はない」と見なされることが多いでしょう。

ペルソナの方が気にされていた「近所のベンツを見ると卑屈になる」という気持ちは、この微妙な立ち位置から来るものかもしれません。ハリアーは、トヨタブランドのヒエラルキーの中では頂点に位置しますが、世の中全体のヒエラルキーで見ると、その上には数多くの高級ブランドが存在します。

ハリアーが提供する「上質さ」の本質

しかし、見栄やステータス性だけで車を選ぶ時代は終わりつつあると私は考えています。ハリアーが提供するのは、**「見せびらかすための高級」ではなく、「日々の運転を豊かにするための上質」**です。

  • 冠婚葬祭からアウトドアまで、どんなシーンにも自然に溶け込むデザイン。
  • 全国どこにでもあるトヨタディーラーで受けられる安心のメンテナンス。
  • 故障の少なさという、日本車ならではの絶対的な信頼性。
  • 圧倒的に高いリセールバリュー。

これらは、多くの輸入車にはない、ハリアーならではの大きな価値です。他人からの評価を気にするのではなく、自分が満足できる「身の丈に合った上質さ」を求めるユーザーにとって、ハリアーは最高の選択肢となり得ます。

真相7:一部のユーザーから指摘される乗り心地

ハリアーはTNGAプラットフォームの採用により、走行性能が飛躍的に向上しました。ステアリングを切った際の応答性や、高速走行時の安定性は見事なものです。

一方で、一部のユーザーからは**「乗り心地が硬い」「路面の凹凸を拾いやすい」**という声が上がっています。これは特に、19インチタイヤを装着するZグレードで指摘されることが多いようです。

私自身の感想としては、確かにドイツ車のような重厚でしなやかな乗り心地とは異なり、どちらかと言えばスッキリと引き締まった乗り味だと感じます。路面状態の良い舗装路では非常に快適ですが、荒れた路面や段差を通過する際には、それなりに振動を伝えてきます。

乗り心地の感じ方は、これまでの車歴や個人の感覚に大きく左右されます。非常にソフトな乗り心地を期待して購入すると、「こんなはずではなかった」と後悔する可能性があるかもしれません。これもやはり、試乗でじっくりと確認することが重要です。できれば、いつも走る道や少し荒れた道を試させてもらうと、よりリアルな乗り心地がわかるでしょう。

真相8:人気車種ゆえの納期とリセールバリューの変動

ハリアーは発売当初から絶大な人気を誇り、長い間、新車の納期が1年以上かかるという状況が続いていました。現在は生産体制も改善され、以前ほどの長納期は解消されつつありますが、それでも人気グレードやカラーによっては数ヶ月待ちとなるケースもあります。

この長い納期が、中古車市場の価格を高騰させ、結果として非常に高いリセールバリューを生み出してきました。3年乗っても新車価格の70%以上で売却できることも珍しくなく、これはハリアーの大きな魅力の一つです。

しかし、この状況が未来永劫続くとは限りません。

  • 今後の供給安定化による中古車価格の下落。
  • 数年後に予想されるマイナーチェンジやフルモデルチェンジ。
  • 強力なライバル車種の登場。

これらの要因によって、リセールバリューは変動する可能性があります。「高く売れるから」という一点だけでハリアーを選ぶと、将来的に市場が変動した際に後悔するかもしれません。リセールバリューはあくまで副次的なメリットとして捉え、純粋に車そのものの魅力で選ぶことが、後悔しないための鉄則です。

後悔しないためのハリアー選びのポイント

ここまでハリアーで後悔しがちなポイントを解説してきましたが、ではどうすれば後悔せずに、満足のいくハリアーライフを送れるのでしょうか。ここからは、具体的な選び方のポイントを解説していきます。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/harrier/)

ポイント1:グレードごとの特徴とおすすめの選び方

ハリアーのグレード選択は非常に重要です。主要なグレードの特徴をまとめました。

グレード 価格帯(ハイブリッド/2WD) 主要装備・特徴 こんな人におすすめ
S 4,119,000円~ ・17インチタイヤ<br>・ファブリックシート<br>・基本的な安全装備は完備 とにかく価格を抑えたい人。内外装は自分でカスタムする前提の人。
G 4,419,000円~ ・18インチタイヤ<br>・コンビシート<br>・デジタルインナーミラー<br>・運転席パワーシート コストと装備のバランスを重視する人。最も売れ筋のグレード。
Z 4,719,000円~ ・19インチタイヤ<br>・12.3インチナビ<br>・プロジェクションカーテシイルミ 先進装備や見た目の豪華さを求める人。ハリアーらしさを満喫したい人。
Z “Leather Package” 5,148,000円~ ・Zの装備に加えて<br>・本革シート<br>・シートベンチレーション/ヒーター 最高の質感を求める人。レクサスNXとも比較検討している人。

私のおすすめは、やはり**「G」グレード**です。デジタルインナーミラーやパワーシートなど、満足度を高める主要な装備が揃っており、価格とのバランスが最も優れています。ここを基準に、さらに豪華さを求めるなら「Z」、質感を極めるなら「Z “Leather Package”」へとステップアップしていくのが良いでしょう。

ポイント2:パワートレイン(ガソリン・ハイブリッド・PHEV)の比較

ハリアーには3つのパワートレインが用意されており、これも悩ましい選択です。

パワートレイン 価格(G/2WD) WLTCモード燃費 特徴 おすすめの乗り方
ガソリン 3,539,000円 15.4km/L 軽量で軽快な走り。価格が最も安い。 年間走行距離が1万km未満。初期費用を抑えたい。
ハイブリッド 4,419,000円 22.3km/L 静かで力強い加速。圧倒的な低燃費。 年間走行距離が1万km以上。静粛性や滑らかさを重視。
PHEV 6,200,000円 (Zグレードのみ) 20.5km/L EVとして約93km走行可能。モーターによる圧倒的な加速力。 自宅に充電環境がある。環境性能や先進性を重視。補助金活用。

価格差を考慮すると、ガソリン車とハイブリッド車の損益分岐点は、年間走行距離やガソリン価格にもよりますが、おおよそ10万km前後と言われています。つまり、長く乗れば乗るほどハイブリッドが経済的に有利になります。

しかし、私がハイブリッドをおすすめする最大の理由は、**走行フィールの「上質さ」**です。モーターだけで静かに発進し、アクセルを踏み込めばエンジンとモーターが協調して力強く加速する感覚は、ガソリン車では味わえません。この滑らかさと静粛性こそが、ハリアーのキャラクターに最もマッチしていると私は考えます。

ポイント3:オプション装備の賢い選択術

後付けできないメーカーオプションは、後悔しないために慎重に選びたいところです。

これは付けておきたい!おすすめオプション

  1. 調光パノラマルーフ:シェードを開けると広大なガラスルーフが現れ、さらにスイッチ一つで透過・調光を切り替えられるハリアーならではの装備。車内の開放感が劇的に向上し、リセールバリューにも好影響を与えます。
  2. パノラミックビューモニター:前述の通り、大きな車体を安心して取り回すための必須アイテムです。
  3. アクセサリーコンセント(AC100V・1500W):ハイブリッド車とPHEVに設定可能。アウトドアや災害時に家電製品が使えるようになるため、非常に価値のあるオプションです。

これらのオプションは、ハリアーの魅力を最大限に引き出し、カーライフをより豊かにしてくれます。

ポイント4:試乗時にチェックすべき重要なポイント

カタログスペックだけではわからないことだらけです。試乗の際は、以下のポイントを重点的にチェックしてください。

  • 乗り心地:あえて少し荒れた道や段差を走らせてもらう。特に19インチと18インチの違いを体感できればベスト。
  • 静粛性:一般道だけでなく、少し速度の出るバイパスや高速道路を走り、風切り音やロードノイズを確認する。
  • 後方視界:通常のミラーとデジタルインナーミラーの両方を試し、自分に合うか確認する。
  • 駐車体験:ディーラーの駐車場で良いので、実際に車庫入れを試させてもらう。パノラミックビューモニターの使い勝手も確認。
  • 内装の質感:運転席だけでなく、後部座席にも座り、ドアトリムやシートの質感を自分の手で触って確かめる。
  • 家族の意見:必ず、車を共有する可能性のある家族(特に奥様)と一緒に試乗し、運転席・助手席・後部座席それぞれの感想を聞く。

ポイント5:ライバル車種との徹底比較

ハリアーが本当に自分に合っているのかを確認するために、ライバル車種と乗り比べてみることも非常に重要です。

  • トヨタ RAV4:ハリアーと同じプラットフォームを持つ兄弟車ですが、キャラクターは全く異なります。よりアクティブでSUVらしいデザインや走りを求めるならRAV4が魅力的です。
  • マツダ CX-5 / CX-60:内外装の質感の高さはハリアーの強力なライバル。特にディーゼルエンジンの力強い走りや、FRベースのCX-60の走行性能は魅力的です。
  • 三菱 アウトランダーPHEV:PHEVとしての先進性、力強い走り、そして3列シートの選択肢があるのが強み。家族構成によっては有力な候補となります。

これらの車と比べることで、ハリアーの持つ「都市型SUVとしての上質さ」や「バランスの良さ」が、より明確に理解できるはずです。

まとめ

今回は、トヨタハリアーの購入で後悔すると言われる真相について、様々な角度から徹底的に解説してきました。

ネット上には多くのネガティブな意見も存在しますが、その多くは個人の価値観や、他の車種との比較から生まれるものです。ハリアーは、決して誰にでも100%完璧な車ではありません。しかし、そのデザイン、質感、快適性、信頼性、そしてコストパフォーマンスのバランスは、極めて高いレベルにあると、私はジャーナリストとして、そして一人のオーナーとして断言します。

重要なのは、他人の評価に惑わされることなく、あなた自身の目で見て、触れて、そして運転して、ハリアーという車が持つ価値を正しく理解することです。

  • あなたが求めるのは、見栄やステータス性ですか? それとも日々の暮らしに寄り添う上質さですか?
  • あなたのカーライフにおいて、デザインの美しさと、維持費や運転のしやすさのどちらを優先しますか?

これらの問いに真剣に向き合ったとき、ハリアーがあなたにとって最高のパートナーとなり得るかどうかの答えが見えてくるはずです。この記事が、あなたの後悔のない車選びの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。