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TOYOTA

トヨタ新型クラウンは一見さんお断り?過去に購入履歴が必要という噂の真相 

モータージャーナリスト兼コンサルタントの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、新型クラウンが欲しいのに「過去に購入履歴がないと買えない」という噂を聞いて、本当なのか気になっていると思います。私も実際に複数のディーラーで同様の話を耳にしましたし、懇意にしている営業担当者からも内情を聞いていますので、気になる気持ちはよくわかります。

しかし、正しい情報を知り、適切な行動をとれば、新規の顧客であっても購入の道は閉ざされていません。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/crownestate/)

この記事を読み終える頃には、新型クラウンの販売実態と、あなたがこれから取るべき具体的な行動についての疑問が解決しているはずです。

記事のポイント

  • 新型クラウン購入に取引履歴は必須か
  • ディーラーの販売方法と法的問題点
  • 購入確率を格段に上げる具体的対策
  • 全クラウンシリーズの辛口徹底比較
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新型クラウンは購入履歴がないと本当に買えないのか?噂の真相を徹底解説

革新的なデザインとコンセプトで話題の新型クラウンシリーズ。しかし、その人気故に「購入したくてもできない」という声が聞こえてきます。特に「トヨタ車を過去に購入したことがないと売ってもらえない」「一見さんお断り」といった噂は、購入を検討している方にとって大きな不安要素でしょう。

ここでは、その噂の真相と背景にあるディーラー側の事情、さらには法的な観点まで、私が持つ情報と経験を基に徹底的に解説します。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/crownestate/)

結論:ディーラーによるが「一見さんお断り」は存在する

まず結論から申し上げます。残念ながら、一部のディーラーにおいて「新規顧客や取引履歴の浅い顧客には販売を断る」というケースは、実際に存在します。 これはクラウンシリーズに限った話ではなく、ランドクルーザー300やアルファード/ヴェルファイア、GRヤリスといった他の人気車種でも同様の事態が発生しています。

SNS上では、「クラウンスポーツの見積もりに行ったら、うちで買ったことがないなら注文は受けられないと言われた」「抽選販売の対象は既存顧客のみと明言された」といった投稿が散見されます。

もちろん、全てのディーラーがこのような対応をしているわけではありません。経営母体の異なるディーラーや、地域によっては新規顧客でも快く受け付けてくれる場合も多くあります。しかし、少なくとも「噂は事実である」と認識しておく必要があります。では、なぜこのような販売方法がまかり通っているのでしょうか。

なぜ購入履歴が重視されるのか?ディーラー側の事情

ディーラーが既存顧客を優先する最大の理由は、悪質な転売業者(転売ヤー)への対策です。

深刻な転売問題

近年、人気車種が発売されると同時に、新車価格を大幅に上回る価格で中古車サイトに掲載されるケースが後を絶ちません。特に海外で人気の高い車種は、納車後すぐに輸出され、莫大な利益を生む投機の対象となっています。

メーカーであるトヨタもこの事態を重く見ており、ディーラーに対して転売防止策を徹底するよう指導しています。過去にはランドクルーザー300の購入者に対して「1年以内の転売を禁止する」という誓約書への署名を求めるなど、異例の対策が取られました。

ディーラーにとって、転売ヤーに車を売ることは百害あって一利なしです。

  • 本当に車を欲しがっている地域のお客様に届けられない
  • 転売によってブランドイメージが毀損する
  • メーカーからの信用を失う

こうしたリスクを避けるため、**「過去の取引実績があり、車の利用目的がはっきりしている優良顧客」**を優先するのは、ディーラー側の自衛策として当然の判断と言えるのです。

長期的な顧客との関係維持

自動車ディーラーのビジネスは、車を売って終わりではありません。その後の車検や点検、保険の更新、そして将来の買い替えといった、長きにわたるアフターフォローこそが安定した経営の基盤となります。

当然ながら、ディーラーとしては一度きりの付き合いになるかもしれない新規顧客よりも、これまでも、そしてこれからも自社を利用してくれる可能性が高い既存顧客を大切にしたいと考えるのが自然です。人気で生産台数が限られる車種であれば、その優良顧客に優先的に割り当てることで、顧客満足度を高め、将来的な関係をより強固なものにしようという経営判断が働くのです。

「クラウン以外の車を買って」は本当?その真意とは

冒頭のペルソナの関心事にもあった「友人がクラウンスポーツを買いに行ったら、まず別の車を買って顧客になってくれと言われた」という話。これは極端な例に聞こえるかもしれませんが、実際にあり得る話です。

もちろん、これは「クラウンが欲しければ、まずカローラを買え」といった単純な話ではありません。この発言の裏には、**「まずは私たちと関係性を作り、あなたが信頼できる顧客であることを示してほしい」**というディーラー側のメッセージが隠されています。

例えば、下取り車があれば、その顧客がこれまでどのように車を扱ってきたかが分かります。定期的にメンテナンスに出していれば、車を大切にする人だと判断できます。まずは中古車や他の新車を購入し、その後の付き合い方を通じて信頼関係を構築できれば、次の人気車種の購入時には優先的に声をかけてもらえる可能性が高まる、というわけです。少々遠回りに感じるかもしれませんが、ディーラー側の論理としては一貫しています。

ディーラーの販売方法は法律(独占禁止法)に触れないのか?

「誰に売るかを選ぶなんて、法的に問題があるのではないか?」と疑問に思う方もいるでしょう。特に、市場で優位な立場にある企業がその地位を利用して不当な取引を強いることを禁じる**「優越的地位の濫用」**に当たるのではないか、という指摘があります。

この点について、結論から言うと、現在のディーラーの販売方法が直ちに独占禁止法違反と判断される可能性は低いと考えられます。

日本の法律では「契約自由の原則」が認められており、企業は基本的に誰と契約を結ぶか(誰に商品を売るか)を自由に決めることができます。ディーラーが転売防止という正当な目的のために販売先を選んでいる限り、これを不当と見なすのは難しいのが現状です。

ただし、例えば「クラウンを買うためには、当社の高額なコーティングサービスとメンテナンスパックの契約が必須です」といったように、抱き合わせ販売を強制するようなケースは「不公正な取引方法」として問題になる可能性があります。

もしディーラーの対応に納得がいかない場合は、公正取引委員会の相談窓口などに問い合わせてみるのも一つの方法です。

全てのトヨタディーラーが同じ対応ではない!チャネルによる違い

ここで重要なのは、「トヨタのディーラー」と一括りに考えないことです。トヨタの販売店には、主に以下の4つのチャネルが存在していました(現在は多くの地域で全車種併売となっていますが、旧来のチャネルごとの特色や経営母体の違いは残っています)。

  • トヨタ店: クラウンやランドクルーザーなど、高級・大型車を中心に取り扱ってきた歴史を持つ。
  • トヨペット店: アルファードやハリアーなど、トヨタ店に次ぐ上級車種を扱ってきた。
  • カローラ店: その名の通りカローラを中心に、大衆車・ファミリーカーに強い。
  • ネッツ店: ヴィッツ(現ヤリス)やヴォクシーなど、若者向け・カスタム系の車種に強い。

さらに重要なのは、同じ「トヨタカローラ店」という看板を掲げていても、経営している会社(資本)が全く別だということです。例えば、「A社が運営するトヨタカローラ〇〇店」と「B社が運営するトヨタカローラ△△店」では、販売方針や顧客への対応が大きく異なる場合があります。

A社の店舗で断られても、隣の市にあるB社の店舗に行けばあっさり注文できた、というケースは珍しくありません。一つのディーラーの対応が、トヨタ全体の総意だと思わないことが肝心です。

【体験談】私が新型クラウンスポーツを購入した時のリアルな話

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/crownestate/)

ここで、私自身の話を少しさせてください。私も新型クラウンスポーツ(Zグレード)を所有していますが、購入は非常にスムーズでした。というのも、私はそのディーラーとは15年以上の付き合いがあり、これまで何台もの車を購入・売却してきたからです。

担当者からは正式発表のかなり前から内々に情報をもらい、予約開始と同時に注文を入れることができました。しかし、その担当者がこっそり教えてくれたことには、「二階堂さんのような長年のお客様や、ご紹介いただいた方を優先するのが精一杯で、新規のお客様からの問い合わせはほとんどお断りせざるを得ない状況です」とのことでした。

やはり、ディーラーと顧客との間に**「信頼関係」**が構築されているかどうかが、人気車種を購入できるか否かの大きな分水嶺になっているのは間違いありません。

購入履歴なしで新型クラウンを手に入れた人の共通点

では、購入履歴がない人は諦めるしかないのでしょうか?決してそんなことはありません。実際に新規でありながら、クラウンの購入に成功した人たちもいます。彼らにはいくつかの共通点が見られます。

  • 熱意を伝える: ただ「欲しい」と言うだけでなく、なぜクラウンなのか、どのグレードのどの色が欲しいのか、購入後のカーライフをどう考えているのかなどを具体的に語り、本気度をアピールする。
  • 複数のディーラーを回る: 前述の通り、経営母体の違うディーラーを根気よく訪問し、商談の機会を探す。
  • キャンセル待ちを狙う: 注文はできなくても、キャンセルが出た場合に連絡をもらえるようお願いしておく。
  • KINTOを利用する: 後述するサブスクリプションサービスを利用し、購入とは違う形でオーナーになる。

諦めずに誠意をもって行動することが、道を切り拓く鍵となります。

今後の展望:この販売方法はいつまで続く?

このようないわば「選別販売」とも言える状況は、いつまで続くのでしょうか。これは主に以下の要因に左右されると考えられます。

  1. 生産状況の安定: 半導体不足が解消され、工場の生産能力が需要に追いつけば、供給が安定し、誰でも買いやすい状況になります。
  2. 転売市場の沈静化: 転売しても利益が出ない状況になれば、転売ヤーが市場から撤退し、ディーラーも過度な警戒をする必要がなくなります。
  3. モデルライフの進行: 発売から時間が経ち、初期需要が落ち着けば、通常通りの販売方法に戻っていくでしょう。

短期的にはこの状況が続く可能性が高いですが、長期的には必ず解消される問題だと私は見ています。

購入確率を上げる!新型クラウンを手に入れるための具体的アクションプラン

「理屈は分かったが、具体的にどうすればいいのか?」という声が聞こえてきそうです。ここからは、あなたが新型クラウンのオーナーになれる確率を少しでも上げるための、具体的なアクションプランを7つのステップでご紹介します。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/crownestate/)

まずは複数のディーラーに相談する

最も基本的かつ重要なアクションです。先ほども述べたように、ディーラーによって販売方針は全く異なります。

経営母体の違うディーラーの探し方

自宅の近くにあるディーラーだけでなく、少し足を延して隣の市や県のディーラーにも行ってみましょう。その際、トヨタの公式ウェブサイトにある「販売店検索」を活用するのがおすすめです。同じ系列の店舗(例:トヨタモビリティ東京)だけでなく、全く別の会社が運営するディーラー(例:ネッツトヨタ東都など)を探し、リストアップして訪問計画を立てましょう。最低でも3社以上の異なる経営母体のディーラーと話をすることをおすすめします。

担当者との信頼関係を築く

ディーラーを訪問したら、単に「クラウンをください」と言うだけでは不十分です。担当者も人間です。「この人になら売りたい」と思わせることが重要になります。

  • 身なりを整える: 清潔感のある服装で訪問しましょう。
  • 正直に話す: 新規であること、しかし本気で購入を考えていることを誠実に伝えます。
  • 車への情熱を語る: なぜ他の車ではなくクラウンなのか、その魅力を自分なりの言葉で語ることで、転売目的ではないことが伝わります。
  • 相手の話も聞く: 担当者の話にも真摯に耳を傾け、良好なコミュニケーションを心がけましょう。

こうした積み重ねが、いざという時に「〇〇さんなら」と、あなたを思い出してもらえるきっかけになります。

ローンや保険、メンテナンスパックも検討材料に

ディーラーにとって、車両本体の販売利益は実はそれほど大きくありません。ローン金利、保険代理店手数料、そして車検や点検といったアフターサービスこそが、安定した収益源です。

もしあなたが現金一括での購入を考えていたとしても、ディーラーにとっては残価設定ローンなどを組んでくれる顧客の方が「優良顧客」と見なされる場合があります。もちろん、不要なサービスまで契約する必要はありませんが、「もし条件が良ければ、保険やメンテナンスもお任せしたい」という姿勢を見せることで、ディーラー側のあなたに対する見方が変わる可能性があります。これは、購入の意思が固いことのアピールにも繋がります。

最終手段?サブスクリプションサービス「KINTO」を利用する

「ディーラーとの交渉は面倒だ」「すぐにでも乗りたい」という方には、トヨタの公式サブスクリプションサービス**「KINTO」**が非常に有効な選択肢となります。

KINTOは、車両代金、自動車税、任意保険、メンテナンス費用などが全て月額料金に含まれているサービスです。

  • メリット:
    • ディーラーでの購入条件(取引履歴など)は一切不要
    • Webサイトから申し込みが完結する
    • 納期が通常の購入よりも早い場合がある
    • 任意保険が全年齢対象で等級に影響されない
  • デメリット:
    • 契約期間中の走行距離に制限がある
    • カスタマイズが原則禁止
    • 契約満了後、車は返却する必要がある(自分のものにはならない)

所有することにこだわらなければ、面倒な手続きなしで新型クラウンのカーライフを始められる、非常に合理的な方法と言えるでしょう。

クラウンシリーズ各モデルの特徴と選び方

あなたの興味を広げ、ディーラー担当者との会話を弾ませるためにも、現在発表されているクラウンシリーズ4モデルの特徴を改めて整理しておきましょう。それぞれの個性を理解することで、あなたにとって最適なクラウンが見つかるはずです。私も全モデルに試乗し、スポーツを所有していますが、それぞれ全く異なる乗り味で驚きました。

モデル名 ボディタイプ 特徴 こんな人におすすめ
クロスオーバー セダン+SUV 伝統と革新の融合。乗り降りのしやすさとセダンのような乗り心地を両立。 新しいものが好きで、セダンもSUVも選びきれないアクティブな方。
スポーツ SUV 最もデザインコンシャスで俊敏な走り。運転する楽しさを追求したモデル。 スタイリッシュなデザインとキビキビした走りを重視する方。
セダン セダン これぞ王道。FR駆動を採用し、フォーマルな用途にも応えるショーファードリブン。 伝統的なセダンの乗り味や格式を重んじるエグゼクティブ層。
エステート SUV/ワゴン 大人の遊び心を満たす、積載性と走りを両立した大型SUV。 アウトドアや趣味など、アクティブなライフスタイルを送るファミリー層。

これらの特徴を踏まえ、「自分は〇〇という理由で、スポーツが欲しいんです」と具体的に語れるよう準備しておくと、商談がスムーズに進みます。

最新の納期情報と今後の生産見込み

2025年8月現在、クラウンシリーズの納期はモデルやグレードによって異なりますが、おおむね6ヶ月〜1年程度が目安となっています。特にハイブリッドモデルは部品供給の都合で長くなる傾向にあります。

ただし、トヨタは増産体制を強化しており、今後は徐々に納期が短縮されていくことが期待されます。ディーラーの担当者と定期的に連絡を取り、最新の情報を入手するようにしましょう。キャンセル車が出れば、納期が一気に早まる可能性もあります。

中古車市場も視野に入れるべきか?メリット・デメリット

「どうしてもすぐに手に入れたい」という場合は、中古車市場に目を向けるのも一つの選択肢です。

  • メリット:
    • 契約すればすぐに納車される(即納)
    • 実車を見て状態を確認できる
  • デメリット:
    • 新車価格よりも高額なプレミア価格になっている(これが転売問題の根源)
    • メーカーオプションが自由に選べない
    • 他人が一度所有した車である

現状では、新型クラウンの中古車はほぼ全てが新車価格を上回る価格で取引されています。転売に加担することにもなりかねないため、個人的にはあまりおすすめできませんが、選択肢の一つとして認識しておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、「新型クラウンは一見さんお断りなのか?」という疑問について、その真相と対策を詳しく解説してきました。

結論として、人気車種ゆえに転売対策としてディーラーが販売先を選ぶケースは存在しますが、それは決して全てのディーラーに当てはまるわけではありません。購入履歴がないからといって、諦める必要は全くありません。

重要なのは、正しい情報を得て、誠意と熱意をもって行動することです。経営母体の違う複数のディーラーに足を運び、担当者と良好な関係を築く努力をしてみてください。また、KINTOのような新しい車の乗り方も視野に入れることで、道は大きく開けます。

この記事が、あなたのクラウンオーナーへの道を少しでも後押しできれば幸いです。納得のいく素晴らしいカーライフを手に入れてください。