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新型アルファードは自動洗車機に入るのか|事前に確認すべき注意点を解説

モータージャーナリスト兼コンサルタントの二階堂仁です。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、新型アルファードの購入を検討していたり、すでにオーナーになったりしていて、「この大きなボディ、果たして一般的な洗車機に入るのだろうか?」という点が気になっていると思います。私も実際に40系アルファードを所有しており、初めて洗車機に入れようとした時は、サイズ制限の表示と車体を見比べて少し緊張したので、その気になる気持ちはよくわかります。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/alphard/)

豪華で快適なアルファードですが、その分、手洗い洗車は時間も労力もかかりますよね。だからこそ、洗車機をうまく活用したいものです。この記事を読み終える頃には、新型アルファードの洗車機利用に関する疑問や不安が解決しているはずです。

記事のポイント

  • 新型アルファードのサイズと一般的な洗車機の制限値
  • 洗車機利用前に確認すべき必須チェック項目
  • 愛車を傷から守る洗車機の選び方と使い方
  • 洗車機が使えない場合の賢い代替案
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新型アルファードは洗車機に入る?サイズと制限を徹底比較

結論から言うと、40系アルファードは、ほとんどのガソリンスタンドやコイン洗車場の門型洗車機を利用できます。 しかし、いくつかの注意点を守らないと、最悪の場合、車や洗車機を損傷させてしまう可能性もゼロではありません。

引用 ロボアプティー DM-80(https://www.ms2113.jp/%E6%B4%97%E8%BB%8A%E8%A8%AD%E5%82%99%E3%81%A8%E6%96%99%E9%87%91/%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%B4%97%E8%BB%8A%E6%A9%9F/)

まずは、アルファードの正確なサイズと、一般的な洗車機のサイズ制限について、数字を見ながら比較していきましょう。

新型アルファード(40系)の公式サイズスペック

ご存知の通り、アルファードは国産ミニバンの中でも最大級のボディサイズを誇ります。まずは、メーカーが公表している40系アルファードの公式な車両寸法(スペック)を確認しましょう。グレードによるサイズの違いはほとんどありません。

仕様 Z Executive Lounge
全長 4,995mm 4,995mm
全幅 1,850mm 1,850mm
全高 1,935mm 1,935mm
ホイールベース 3,000mm 3,000mm
トレッド(前) 1,600mm 1,600mm
トレッド(後) 1,600mm 1,600mm

※全高は17インチタイヤ装着車の場合。18インチ、19インチタイヤ装着車も1,935mm~1,945mmの範囲に収まります。 ※エアロパーツ装着車でも、基本的に全幅1,850mmを超えることはありません。

注目すべきは全高の1,935mmです。これが洗車機利用の可否を判断する上で、最も重要な数値となります。

一般的な洗車機のサイズ制限とは?

次に、私たちが普段利用する門型洗車機の一般的なサイズ制限を見てみましょう。洗車機メーカーや設置されている店舗、機種の新旧によって多少の差はありますが、おおむね以下の範囲に設定されていることが多いです。

項目 一般的な制限値 備考
高さ制限 2.0m ~ 2.3m 古い機種ほど低く、新しい機種ほど高い傾向
幅制限 2.0m ~ 2.3m ミラーを格納した状態での車幅が対象
長さ制限 5.0m ~ 5.2m ほとんどの乗用車は問題なし

洗車機メーカーによる制限値の例

参考までに、国内でよく見かける洗車機メーカーの制限値も見てみましょう。

メーカー(代表的な機種) 高さ制限 幅制限
ダイフク(グローラスシリーズなど) ~2.25m ~2.25m
MK精工(隼シリーズなど) ~2.3m ~2.2m
ビユーテー(雅シリーズなど) ~2.1m ~2.1m

このように、多くの洗車機が高さ2.0m以上、幅2.0m以上のクリアランスを確保しています。

【結論】ほとんどの洗車機は利用可能。ただし「高さ」に注意

上記の数値を比較すれば一目瞭然です。

  • アルファードの全幅(1,850mm) vs 洗車機の幅制限(2,000mm~)クリア
  • アルファードの全長(4,995mm) vs 洗車機の長さ制限(5,000mm~)クリア
  • アルファードの全高(1,935mm) vs 洗車機の高さ制限(2,000mm~)クリア

となり、スペック上は問題なく洗車機を利用できることがわかります。

ただし、最も注意すべきは**「高さ」です。アルファードの全高1,935mmに対して、高さ制限が2.0m(2,000mm)の洗車機の場合、その差はわずか6.5cm**しかありません。

洗車機のセンサーは安全のためにマージン(余裕)を見ていますが、それでもギリギリであることに変わりはありません。特に、少し古めのガソリンスタンドなどに設置されている高さ制限2.0mや2.1mの機種では、精神的に少しヒヤッとすることはあるかもしれません。

なぜ「アルファードは洗車機に入らない」という噂が流れるのか?

では、なぜ「アルファードは洗車機に入らない」といった話を聞くことがあるのでしょうか。これにはいくつかの理由が考えられます。

  1. 旧型モデルのイメージ 30系以前のアルファードもサイズは大きいですが、特にカスタムされた車両(エアロパーツ、ローダウン、インチアップなど)は、ノーマル車両よりもさらに寸法がシビアになり、洗車機利用を断られるケースがありました。そのイメージが残っている可能性があります。
  2. 店舗側の自主的な安全基準 店舗によっては、メーカーが定める制限値よりも厳しい独自の基準を設けている場合があります。「万が一の事故を防ぐため、大型ミニバンはお断り」としている店舗も稀に存在します。
  3. ルーフ上のアクセサリー ルーフキャリアやスキーキャリアなどを装着している場合、当然ながら全高が2.0mを超えてしまうため、洗車機の利用はできません。
  4. ドライバーの心理的な不安 単純に「大きいから怖い」「傷がつきそう」という心理的な不安から、「洗車機は避けた方が良い」という話に繋がっているケースも多いでしょう。

結論として、ノーマル状態の40系アルファードであれば、大半の洗車機は問題なく利用できると考えて間違いありません。重要なのは、利用する前に必ずその場のルールを確認することです。

新型アルファードを洗車機に入れる前の重要チェックリスト

スペック上は問題ないことがわかりましたが、実際に洗車機を利用する際には、必ず守ってほしい手順とチェック項目があります。これを怠ると、思わぬトラブルに見舞われる可能性があります。私もアルファードを洗車機に入れる際は、必ず以下の手順を踏んでいます。

引用 : TOYOTA HP (https://toyota.jp/alphard/)

STEP1:利用する洗車機の「制限サイズ」を必ず確認する

これは最も基本的かつ重要なことです。洗車機の前や操作パネルの近くには、必ず**「洗車できるクルマのサイズ」**といった案内表示があります。

ここに書かれている**「高さ〇〇mまで」「幅〇〇mまで」**という数値を必ず確認してください。もし、アルファードの全高(約1.94m)や全幅(約1.85m)を超える制限値であれば、安心して利用できます。

もし表示が見当たらない、あるいは表示が古くて読めない場合は、有人店舗であればスタッフに「このアルファード、洗車機に入りますか?」と一声かけるのが最も確実です。

STEP2:車両の突起物と電子機器の設定を確認する

洗車機に入れる前には、車側の準備も必要です。洗車機のブラシや高圧水が、車のパーツに予期せぬダメージを与えないようにするためです。

ドアミラーの格納

これは基本中の基本です。洗車機に入れる前に、必ずドアミラーを格納してください。格納し忘れると、ブラシに引っかかって破損する原因になります。アルファードには自動格納機能がありますが、確実に格納されているか目視で確認しましょう。

オートワイパー機能のオフ

雨滴を検知して自動で動くオートワイパー機能は、必ずオフにしてください。洗車機の水やブラシに反応してワイパーが作動してしまうと、ワイパーアームやブレード、最悪の場合はモーターを破損する恐れがあります。

各種センサーの一時オフ

アルファードには、障害物を検知するパーキングセンサー(クリアランスソナー)が装備されています。洗車機のブラシや壁を障害物として検知し、車内で警告音が鳴り続けることがあります。パニックにならないよう、あらかじめオフにしておくとスムーズです。

デジタルインナーミラーのカメラ

アルファードの上位グレードには、後方の映像を映し出すデジタルインナーミラーが標準装備されています。このカメラはリアガラスの上部に取り付けられていますが、洗車機のブラシが強く当たることによる影響を心配する声もあります。基本的には問題ない設計になっていますが、気になる方は、洗車前にカメラ周りを養生テープなどで軽く保護しておくと、より安心です。ただし、テープが剥がれて洗車機の故障原因にならないよう、しっかりと貼り付け、洗車後はすぐに剥がしてください。

STEP3:最適な洗車コースを選ぶ

洗車機には様々なコースがあります。愛車の状態やコーティングの有無に合わせて、最適なコースを選びましょう。

コースの種類 特徴 おすすめのケース
水洗い洗車 水(または高圧水)のみで汚れを洗い流す最もシンプルなコース。 軽い砂埃や汚れを落としたい時。コーティング施工車に最も優しい。
シャンプー洗車 専用のシャンプー(洗剤)を使って洗浄する標準的なコース。 通常の汚れをしっかりと落としたい時。
ワックス洗車 シャンプー洗車の後、ワックス剤を吹き付けて簡易的な艶出しと撥水効果を得る。 手軽に艶と撥水性を得たい時。
ガラス系コーティング 専用のコーティング剤を吹き付け、より本格的な艶と高い撥水性、耐久性を実現する。 高い仕上がりを求める時。料金は高め。

コーティング施工車はコース選びに注意!

ディーラーや専門店でガラスコーティングを施工している場合、**「水洗い洗車」または「シャンプー洗車」**を選ぶのがセオリーです。

ワックスや簡易コーティング機能付きのコースを選ぶと、せっかく施工したコーティング被膜の上に余計な油分や別の成分が乗ってしまい、本来の艶や水弾きを損なう原因になることがあります。また、コーティングの種類によっては、洗剤の成分と相性が悪い場合もあります。

コーティング施工証明書などに記載されているメンテナンス方法を確認し、不明な点は施工した店舗に問い合わせるのが確実です。

STEP4:ブラシの種類を意識する

洗車機によって、車を洗浄するブラシの素材が異なります。素材によって洗浄力やボディへの優しさが変わるため、知っておくと洗車機選びの参考になります。

  • 布・ナイロンブラシ 昔からあるタイプで、洗浄力が高いのが特徴です。しかし、ブラシに付着した砂や小石を引きずってしまい、「洗車傷」が付くリスクが他のタイプより高いと言われています。
  • スポンジブラシ 近年主流となっているタイプです。柔らかいスポンジ素材でできており、保水性が高く、ボディに優しいのが特徴です。傷がつくリスクは低いですが、洗浄力は布ブラシよりやや劣ると言われます。
  • ゴムブラシ ゴム製のヒレのような形状のブラシです。汚れを掻き出す力に優れ、水切れが良いのが特徴です。

個人的には、愛車を大切にしたいなら**「スポンジブラシ」を採用している洗車機を選ぶことを強くお勧めします。最近では、ブラシを一切使わない「ノンブラシ(高圧洗浄)洗車機」**も増えてきています。傷のリスクは最も低いですが、頑固な汚れは落ちにくい場合があります。

STEP5:洗車後の「拭き上げ」こそ重要

洗車機から出てきたら、それで終わりではありません。むしろ、ここからが重要です。濡れたまま放置すると、水道水に含まれるカルキやミネラル分が白い輪っか状のシミ(イオンデポジットやウォータースポット)となってボディに固着してしまいます。

必ず、吸水性の高いマイクロファイバークロスを使って、ボディに残った水滴を優しく拭き上げてください。ゴシゴシ擦るのではなく、クロスを広げてボディに乗せ、軽く押さえるようにして水分を吸い取っていくのがコツです。

ドアやトランクを開けた内側の部分、給油口の中なども水が溜まりやすいので、忘れずに拭き取りましょう。

洗車機が利用できない場合の代替案

万が一、近所の洗車機がアルファードのサイズに対応していなかったり、どうしても洗車機に入れるのが不安だったりする場合の代替案もご紹介します。

洗車方法 メリット デメリット 料金目安
手洗い洗車サービス プロによる高品質な仕上がり。傷のリスクが低い。 料金が高い。時間がかかる。 3,000円~10,000円
コイン洗車場 自分のペースで洗車できる。高圧洗浄機が使える。 道具は自前で用意。時間と手間がかかる。天候に左右される。 500円~2,000円
自宅での手洗い 最も安価。好きな時にできる。愛着が湧く。 場所と水道設備が必要。手間と時間が最大。 道具代のみ

私の洗車ルーティン

参考までに、私のアルファードの洗車方法をお話しします。基本的には、**月に2~3回、近所にあるスポンジブラシの最新型洗車機で「シャンプー洗車」**をしています。そして、2~3ヶ月に1回、行きつけの専門店でプロによる手洗い洗車をお願いし、細部の汚れをリセットしてもらっています。

このサイクルにすることで、普段の綺麗さを保ちつつ、洗車にかかる時間とコストのバランスを取っています。洗車機と手洗いをうまく使い分けるのが、大型ミニバンを綺麗に維持するコツかもしれません。

まとめ

今回は、新型アルファードの洗車機利用について、多くのオーナーが抱く疑問に徹底的にお答えしてきました。

最後に、重要なポイントをもう一度おさらいします。

  • 40系アルファードは、ほとんどの洗車機を問題なく利用できる。
  • 最も注意すべきは「高さ」。利用前に必ず洗車機のサイズ制限を確認する。
  • 洗車前には「ミラー格納」「ワイパーオフ」などの車両設定を忘れずに行う。
  • 愛車を傷つけたくないなら「スポンジブラシ」か「ノンブラシ」の洗車機を選ぶ。
  • コーティング施工車は、ワックスや撥水コート付きのコースを避け、「水洗い」か「シャンプー」を選ぶのが基本。
  • 洗車後の「拭き上げ」を怠ると、水シミの原因になるので必ず行う。

豪華な内外装と快適な乗り心地が魅力の新型アルファード。その美しいボディを長く維持するためには、正しい知識に基づいた洗車が不可欠です。

この記事で得た知識を活用すれば、もう洗車機のサイズ制限の前で悩むことはありません。事前の確認を習慣づけ、ぜひ洗車機を賢く利用して、快適なカーライフを送ってください。