モータージャーナリスト兼コンサルタントの二階堂仁です。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、「納車されたばかりのレクサスLBXで、同乗者のために走行中もテレビやYouTubeを見れるようにしたいけど、どうすればいいんだろう?」という点が気になっていると思います。私自身も複数の車両を所有し、このLBXもその一台ですが、最新の車ならではの悩みですよね。そのお気持ち、よくわかります。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/lbx/)
ご安心ください。この記事を読み終える頃には、あなたのレクサスLBXで走行中に映像コンテンツを楽しむための具体的な方法、それぞれのメリット・デメリット、そしてあなたに最適な製品はどれか、という疑問がすべて解決しているはずです。
記事のポイント
- レクサスLBX純正ナビの機能と制限
- 走行中の視聴を可能にする代表的な2つの方法
- テレビキャンセラーとAI BOXの徹底的な比較
- 具体的なおすすめ製品と失敗しない選び方

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
レクサスLBXの純正ナビでできること・できないことの全知識
まずはじめに、レクサスLBXの基本性能について正しく理解しておくことが重要です。最新のシステムだからこそ、できることと安全のために制限されていることがあります。私のLBXでの経験も踏まえて、詳しく解説していきましょう。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/lbx/)
レクサスLBXの心臓部「ディスプレイオーディオPlus」の基本機能
レクサスLBXには、9.8インチの大型タッチディスプレイを備えた「ディスプレイオーディオPlus」が標準装備されています。これは単なるナビゲーションシステムではなく、車両設定、オーディオ、空調、そしてスマートフォン連携機能などを統合した、まさに車両の心臓部と言えるシステムです。
主な機能は以下の通りです。
- クラウドナビゲーション: 通信によって常に最新の地図情報を利用できます。リアルタイムの交通情報も取得できるため、精度の高いルート案内が可能です。
- オーディオ機能: AM/FMラジオ、Bluetoothオーディオ、USBメモリ内の音楽再生などに対応しています。
- 車両連携: 燃費情報や運転支援システムの設定など、車両に関する様々な情報を表示・設定できます。
- 音声認識: 「ヘイ、レクサス」と呼びかけることで、ナビの目的地設定やエアコンの温度調整などを音声で操作できます。
- スマートフォン連携: Apple CarPlayおよびAndroid Autoに標準で対応しています。
特にクラウドナビは非常に優秀で、従来のHDDナビのように地図更新の費用や手間がかからない点は大きなメリットです。
なぜ走行中にテレビや映像が見られないのか?その理由を解説
多くの方が疑問に思う点ですが、レクサスLBXに限らず、国産車のほとんどは走行中にテレビや外部入力の映像(DVDなど)が映らなくなり、音声のみに切り替わります。
これは、道路交通法で運転者が走行中にナビゲーション画面を注視することが禁止されているため、自動車メーカーが自主規制として設けている安全機能です。具体的には、車両が走行していることを検知すると、映像を表示する機能をロックする仕組みになっています。
もちろん、これは運転者の安全を守るための重要な機能です。しかし、運転していない同乗者、特に長距離ドライブ中の子供や家族が退屈してしまう、という声が多いのも事実です。このレビューで紹介する方法は、あくまで同乗者のためのカスタムであるということを念頭に置いてください。
標準装備のApple CarPlay/Android Autoでできること
レクサスLBXは、Apple CarPlayとAndroid Autoにワイヤレスで接続できるのが大きな魅力です。一度設定してしまえば、次回からは車に乗り込むだけで自動的にスマートフォンが接続され、非常にスマートです。
これらの機能を使うと、スマートフォンのアプリを車載ディスプレイで操作できます。
- ナビゲーションアプリ: GoogleマップやYahoo!カーナビなど、使い慣れたアプリを大画面で利用できます。
- 音楽ストリーミングアプリ: Spotify, Apple Music, YouTube Music, Amazon Musicなど、多彩な音楽アプリを楽しめます。
- メッセージアプリ: LINEやWhatsAppなどのメッセージを音声で送受信できます。
- 通話: ハンズフリーで安全に通話ができます。
普段スマートフォンで使っているサービスをそのまま車内で使えるため、利便性は格段に向上します。私自身も、リアルタイムの交通情報精度が高いGoogleマップをメインで使うことが多いです。
CarPlay/Android Autoの制限:YouTubeなどの動画アプリは非対応
非常に便利なCarPlayとAndroid Autoですが、大きな制限が一つあります。それは、YouTube、Netflix、Amazon Prime Videoといった動画再生アプリには対応していないという点です。
これも走行中の映像視聴と同様の理由で、安全上の観点からAppleとGoogleが公式にサポートしていないためです。そのため、標準機能のままでは、残念ながら走行中はもちろん、停車中であってもCarPlayやAndroid Auto経由で動画を視聴することはできません。
ディーラーオプションのTV視聴機能とその限界
新車購入時に、ディーラーオプションで「TV(フルセグ)」を追加することができます。価格は33,000円(税込)です。これを追加すれば、地上デジタル放送のテレビ番組を視聴できるようになります。
しかし、これも純正の安全機能が働くため、走行中は映像が消えて音声のみになってしまいます。つまり、ディーラーオプションを追加しただけでは、走行中に同乗者がテレビを見るという目的は達成できないのです。
走行中の視聴制限を解除する必要性(同乗者のための快適性向上)
ここまで解説してきたように、レクサスLBXの標準機能やディーラーオプションだけでは、走行中に映像コンテンツを楽しむことはできません。
しかし、長い渋滞や長距離の移動では、同乗者がテレビ番組や好きなYouTubeチャンネルを見ることができれば、ドライブはもっと快適で楽しいものになります。特に小さなお子様がいるご家庭では、その必要性を強く感じることでしょう。
この「走行中の視聴制限」を解除し、同乗者のための快適な車内空間を実現することが、今回のレビューの核心となります。
解除方法の全体像:テレビキャンセラー vs AI BOX
走行中の視聴制限を解除する方法は、大きく分けて2つあります。
- テレビキャンセラー(TVキット)を装着する
- 車両の配線に機器を割り込ませ、走行中であることを検知させなくする方法。主に地デジ放送やDVD(別途再生機が必要)の視聴が目的。
- AI BOX(通称:Ottocastなど)を接続する
- CarPlayのUSBポートに接続するだけで、車載ディスプレイをAndroidタブレット化する機器。YouTubeやNetflixなどの動画アプリを自由にインストールして楽しめる。
どちらの方法にもメリットとデメリットがあり、あなたの目的によって最適な選択は異なります。次の章で、それぞれを詳しく比較・検討していきましょう。
法的な注意点と自己責任について
最後に、非常に重要な点です。道路交通法第71条第5号の5により、**運転者が走行中にカーナビゲーションやスマートフォンの画面を注視することは明確に禁止されています。**違反した場合は罰則(懲役または罰金)の対象となります。
これから紹介する方法は、すべて運転者以外(同乗者)が映像を楽しむためのものです。カスタムを行う際は、この点を必ず遵守し、すべて自己責任において安全運転を心がけてください。
レクサスLBXで走行中に映像コンテンツを楽しむ具体的な方法
それでは、いよいよ本題です。「テレビキャンセラー」と「AI BOX」、それぞれの具体的な仕組み、メリット・デメリット、そしておすすめの製品について、私のコンサルタントとしての知見と実体験を交えて徹底的にレビューしていきます。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/lbx/)
方法1:テレビキャンセラー(TVキット)の導入
まず、古くからある定番の方法が「テレビキャンセラー」の導入です。
テレビキャンセラーの仕組みとメリット・デメリット
テレビキャンセラーは、ナビゲーションユニット裏側の配線に割り込ませる形で取り付けます。この装置が、車両のパーキングブレーキ信号や車速信号を擬似的に操作し、ナビ本体に「停車中である」と誤認させることで、走行中でもテレビが映るようにする仕組みです。
メリット:
- 一度取り付けてしまえば、エンジンをかけるだけで常にテレビが映る(製品による)。
- AI BOXに比べて、製品自体の価格が比較的安いものが多い。
- 地デジ放送をリアルタイムで見たい場合に必須。
デメリット:
- **取り付けに専門的な知識と技術が必要。**ナビ周りの内装パネルを分解する必要がある。
- 製品によっては、ナビの自車位置が一時的に不正確になる、または運転支援機能に影響が出る可能性がある。
- 視聴できるのは基本的に地デジ放送のみ(DVDなどを視聴するには別途プレーヤーが必要)。
- ディーラーでの点検や修理を断られたり、保証の対象外とされたりするリスクがある。
テレビキャンセラーの種類
テレビキャンセラーにはいくつかのタイプがあります。
- 常時キャンセルタイプ: エンジン始動後、常にキャンセル機能がONになるタイプ。操作は不要ですが、ナビの自車位置がズレやすい傾向があります。
- スイッチ切り替えタイプ: 付属のスイッチで、キャンセル機能のON/OFFを手動で切り替えるタイプ。ナビを使いたい時はOFFにするなど、任意で操作できるのがメリットです。
- ステアリングスイッチタイプ: 車両のステアリングスイッチ(ハンドルについているボタン)を特定の操作で押すことで、ON/OFFを切り替えるタイプ。後付けのスイッチが不要で、内装の見た目を損なわないのが最大の利点です。
レクサスLBXのような最新の車種では、各種センサーとの連携も複雑なため、ステアリングスイッチタイプが最もスマートでおすすめです。
テレビキャンセラーの取り付け方法と費用相場
取り付けは、ダッシュボードの広範囲にわたる内装パネルを取り外す必要があります。クリップの位置や配線の構造を理解していないと、パネルを傷つけたり、配線を断線させたりするリスクが非常に高いです。
自信がない方は、カー用品店や電装系の専門業者に依頼することを強く推奨します。
- 製品価格: 15,000円~30,000円程度
- 取り付け工賃: 15,000円~30,000円程度
合計で30,000円~60,000円が費用の相場となります。
テレビキャンセラー導入時の注意点:車検とディーラー保証
- 車検について: テレビキャンセラーを装着していること自体が原因で車検に通らなくなることは、基本的にはありません。ただし、検査官によっては保安基準に適合しないと判断される可能性もゼロではありません。スイッチでOFFにできるタイプであれば、より安心です。
- ディーラー保証について: これが最大の懸念点です。後付けの電装品が原因で車両に何らかの不具合が発生した場合、メーカーの新車保証が適用されなくなる可能性があります。取り付け前にディーラーに相談する方もいますが、基本的には推奨されないカスタムであるため、自己責任での判断が必要です。
方法2:AI BOX(Ottocastなど)の活用
次に、近年急速に普及している「AI BOX」を活用する方法です。特にレクサスLBXのようにワイヤレスCarPlayに対応している車種とは相性抜群です。
AI BOXの仕組みとメリット・デメリット
AI BOXは、Android OSを搭載した小型のコンピューターです。これを車両のCarPlay用USBポートに接続すると、車両側はAI BOXを「Apple CarPlay対応機器(iPhone)」として認識します。
すると、車載ディスプレイにはCarPlayの画面ではなく、AI BOXに内蔵されたAndroid OSのホーム画面が表示されます。つまり、車載ディスプレイがAndroidタブレットそのものになる、という画期的な仕組みです。
メリット:
- 取り付けが非常に簡単。 USBケーブルで接続するだけなので、誰でも1分で完了する。
- YouTube、Netflix、Prime Videoなど、あらゆる動画アプリを自由にインストールして視聴可能。
- 車両の配線を一切加工しないため、ディーラー保証や車検への影響がほぼない。
- 不要な時は取り外すだけで、完全に元の状態に戻せる。
- ナビの自車位置測位や運転支援システムへの影響がない。
- 2画面表示に対応しているモデルなら、ナビと動画を同時に表示できる。
デメリット:
- 製品自体の価格がテレビキャンセラーより高価(30,000円~50,000円程度)。
- 動画をストリーミング再生するため、スマートフォンのテザリングや車載Wi-Fiなど、インターネット接続環境が必須。
- 地デジ放送を視聴することはできない(別途テレビキャンセラーが必要)。
- 製品によっては動作が不安定だったり、車両との相性問題が発生したりする可能性がある。
話題のOttocast(オットキャスト)を徹底レビュー

AI BOXの中でも特に人気と実績があるのが「Ottocast(オットキャスト)」ブランドです。私自身もクライアントに推奨することが多く、自分のLBXでも最新モデルをテストしています。
Ottocastが支持される理由は、比較的動作が安定しており、定期的なソフトウェアアップデートによって機能改善や不具合修正が行われる点にあります。
Ottocastの選び方とモデル比較
Ottocastには複数のモデルが存在しますが、レクサスLBXで利用する場合、主に以下のモデルが選択肢となります。
モデル名 | CPU | メモリ/ストレージ | Android Ver. | 特徴 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|
PICASOU 2 | Qualcomm 8コア | 4GB / 64GB | 10 | 定番モデル。安定性とコストパフォーマンスのバランスが良い。 | まずは試してみたい方、基本的な動画視聴がメインの方 |
PICASOU 2 Pro | Qualcomm 8コア | 8GB / 128GB | 10 | メモリ・ストレージを増強。よりサクサクな動作を求める方向け。 | アプリを多用する方、動作の快適性を重視する方 |
PICASOU 3 | Qualcomm 8コア | 8GB / 128GB | 12 | 最新OS搭載。HDMI出力ポートがあり、後席モニターにも映像を出力可能。 | 後席モニターでも動画を楽しみたい方、最新機能を求める方 |
U2-PLUS | Qualcomm 8コア | 4GB / 64GB | 10 | ワイヤレスCarPlay/Android Auto機能も内蔵。 | 純正CarPlayとOttocastを切り替えて使いたい方 |
私の個人的な見解としては、レクサスLBXには「PICASOU 2 Pro」または「PICASOU 3」がおすすめです。 LBXのディスプレイは高精細なので、スペックに余裕のあるモデルの方が、より快適な操作感と高画質な映像体験を得られます。特に複数のアプリを切り替えながら使うようなシーンでは、大容量メモリの恩恵を大きく感じます。
Ottocastの接続方法と実際の使用感
接続は驚くほど簡単です。
- 付属のUSBケーブルで、Ottocast本体とレクサスLBXのCarPlay用USBポート(センターコンソールボックス内にあります)を接続する。
- エンジンを始動し、ディスプレイにCarPlayのアイコンが表示されたらタップする。
- 数秒~数十秒待つと、OttocastのAndroidホーム画面が起動する。
これだけです。車両の改造は一切不要です。
実際の使用感:
- 初期設定: 最初にスマートフォンのテザリング設定(Wi-Fi接続)とGoogleアカウントへのログインが必要です。一度設定すれば、次回以降は自動で接続されます。
- 操作感: ディスプレイのタッチ操作で直感的に使えます。スマートフォンの操作とほとんど同じです。ハイエンドモデルになるほど、スクロールやアプリの切り替えが滑らかになります。
- アプリのインストール: Google Playストアから、好きなアプリを自由にインストールできます。YouTubeやNetflixはもちろん、TVerやAbemaなども問題なく動作しました。
- 画質・音質: 非常にクリアです。車両のスピーカーから音声が出力されるため、迫力のあるサウンドで動画を楽しめます。
- 2画面表示: 「PICASOU」シリーズは2画面表示に対応しており、例えば「左画面でGoogleマップ、右画面でYouTube」といった使い方が可能です。これは非常に便利で、同乗者が動画を楽しんでいる間も、運転者はナビを確認できます。
テレビキャンセラーとAI BOXの最終比較
ここで、両者の特徴を表にまとめて比較してみましょう。
比較項目 | テレビキャンセラー | AI BOX (Ottocast) |
---|---|---|
主な目的 | 地デジ放送の視聴 | YouTube/Netflix等の動画アプリ視聴 |
取り付け | 非常に難しい(要専門知識) | 非常に簡単(USB接続のみ) |
車両への影響 | あり(配線加工、保証リスク) | ほぼ無し |
ナビへの影響 | 製品により自車位置ズレの可能性あり | 無し |
インターネット | 不要 | 必須(テザリング等) |
初期費用 | 30,000~60,000円(工賃込) | 30,000~50,000円(製品代のみ) |
総合的な手軽さ | 低い | 非常に高い |
機能拡張性 | 低い | 非常に高い |
あなたに最適なのはどっち?選び方のポイント
結論として、私はほとんどの方にAI BOX(Ottocast)をおすすめします。
- YouTubeや動画配信サービスをメインで見たい方
- 車に手を加えたくない、保証が気になる方
- 取り付けの手間をかけたくない方
- ナビの機能を一切犠牲にしたくない方
上記に当てはまるなら、AI BOXが最適解です。USBを抜き差しするだけで純正状態と切り替えられる手軽さと、車両に一切加工を加えない安心感は、何物にも代えがたい大きなメリットです。
一方で、以下のような特定の要望がある場合は、テレビキャンセラーが選択肢になります。
- どうしてもリアルタイムの地デジ放送(ニュースやスポーツ中継など)が見たい方
この場合、テレビキャンセラーを装着した上で、さらにAI BOXを接続するという「両方使い」も理論上は可能です。しかし、そこまでコストと手間をかけるかは、慎重に検討すべきでしょう。
レクサスLBXオーナーとして知っておきたい追加情報
せっかくの機会ですので、走行中の映像視聴以外にも、あなたのレクサスLBXでのカーライフをさらに豊かにする情報をいくつかご紹介します。
映像視聴以外のCarPlay/Android Auto活用術
AI BOXを使わない標準のCarPlay/Android Autoも、非常に奥が深い機能です。
- 高音質音楽アプリの活用: Apple Musicのロスレス音源や、Amazon Music HDなどを利用すれば、LBXの標準オーディオでも驚くほど高音質な音楽体験ができます。
- オーディオブックの活用: Audibleなどのサービスを使えば、運転中に読書(聴書)ができます。自己啓発や小説など、移動時間を有効活用できます。
- カレンダーアプリとの連携: スケジュールを車載ディスプレイで確認し、予定の場所をワンタッチでナビの目的地に設定できます。
LBXにおすすめのスマホホルダーや充電アクセサリー
ワイヤレスCarPlayは便利ですが、スマートフォンのバッテリー消費は早くなります。
- ワイヤレス充電(Qi)対応スマホホルダー: LBXにはおくだけ充電のスペースがありますが、運転中に画面を確認したい場合は、エアコン吹き出し口などに取り付けるタイプのワイヤレス充電ホルダーが便利です。
- 高品質なUSB-Cケーブル: AI BOXへの給電やスマートフォンの有線充電には、信頼性の高いメーカーのUSB-Cケーブルを使いましょう。安価なケーブルは、接続が不安定になる原因となります。
長距離ドライブを快適にするその他のアイテム
- ヘッドレスト用タブレットホルダー: 後部座席にお子様を乗せる機会が多いなら、AI BOXのHDMI出力(PICASOU 3など)と組み合わせて、後席用モニターを設置するのも良いでしょう。
- 車載用Wi-Fiルーター: スマートフォンのテザリングは手軽ですが、データ通信量やバッテリー消費が気になります。頻繁に長距離ドライブをするなら、車載用のWi-Fiルーターを契約するのも一つの手です。
レクサスオーナーズデスクの活用法
レクサスオーナーの特権である「レクサスオーナーズデスク」。専任のオペレーターが24時間365日、ナビの目的地設定やレストランの予約などを代行してくれます。運転中に操作が難しい場面などで活用すると、より安全で快適なドライブが可能です。
将来的なソフトウェアアップデートで機能は変わるか?
レクサスは「OTA(Over The Air)」によるソフトウェアアップデートに対応しています。これにより、将来的にはナビゲーション機能の改善や、新しい機能が追加される可能性があります。
ただし、走行中の動画視聴制限が公式に解除される可能性は、安全上の観点から極めて低いと考えられます。そのため、当面は今回ご紹介したような社外品のアクセサリーに頼る状況が続くと見てよいでしょう。
まとめ
今回は、多くのレクサスLBXオーナーが抱える「走行中にテレビやYouTubeを見たい」という疑問について、自動車コンサルタントの視点から徹底的に解説しました。
結論として、ほとんどの方にとっての最適解は、取り付けが簡単で車両への影響がなく、YouTubeをはじめとする様々な動画アプリに対応できる「AI BOX(Ottocast)」の導入です。
テレビキャンセラーは地デジ放送が見たいという明確な目的がある場合には有効ですが、取り付けの手間やディーラー保証のリスクを十分に理解した上で選択する必要があります。
レクサスLBXは、プレミアムコンパクトカーとして非常に完成度の高い一台です。今回ご紹介した方法を活用し、同乗者も楽しめる快適な車内エンターテインメント環境を構築することで、その魅力はさらに深まるはずです。
正しい知識を持って安全に配慮したカスタムを行い、素晴らしいレクサスライフをお送りください。