今回は、正規ディーラー以外で購入したいわゆる野良レクサスのリコールについて焦点を当ててお話しします。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
野良レクサスとは、レクサスの正規ディーラーや認定中古車販売店(CPO)以外で購入された車両を指す俗称です。レクサスは独自のオーナーシップ制度を設けているため、正規の購入ルートから外れると、アフターサービスや情報提供に関して不安を感じる方が少なくありません。
先日、私のレクサス RX 500hもリコールの対象となりました。リコールと聞くと不安になりますが、特に野良レクサスにお乗りの方は「正規購入じゃないと対応してもらえないのでは?」「ディーラーで冷たい対応をされないか?」といった心配を抱えがちではないでしょうか。
しかし、結論から言うと、心配は無用です。リコールは購入経路に関わらず、すべての対象車両が無料で修理を受けられます。
今回のレビューでは、野良レクサスにお乗りの方が抱えるリコールの不安を解消するため、以下のポイントについて詳しく解説していきます。
記事のポイント
- リコールは購入経路に関わらず、すべての対象車両が無料で修理を受けられる
- 野良レクサスでもレクサスディーラーでリコール対応が可能
- リコールは通知が来ない場合もあるため、常に情報収集が重要
- 今回のRXリコールの内容と、対応にどのくらいの時間がかかるか

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
リコールとは何か?野良レクサスでも無償修理は可能か?
レクサスが欲しいけれど、予算の関係で一般の中古車販売店での購入を検討している方も多いでしょう。しかし、そういった「野良レクサス」を購入した場合、もしリコールが出たらどうなるのか、不安に思う方もいるかと思います。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
結論から申し上げると、リコールは正規ディーラー以外で購入した車両でも、メーカーが指定する正規のディーラーで無償で修理を受けることができます。これは、道路運送車両法によって定められている、車の安全性に関する重要な制度だからです。
リコールの定義と目的
リコールとは、自動車メーカーが自社の製造した車両に、設計または製造過程に問題があり、保安基準に適合しなくなる、または適合しなくなる恐れがある場合に、国土交通大臣に届け出て、対象車両を無料で回収・修理する制度のことです。この制度の目的は、単に不具合を直すことではなく、ユーザーの安全を確保し、公共の安全を守ることにあります。
リコールの対象となる不具合は、走行や安全に関わる重要な部分が多いです。例えば、ブレーキの不具合、エアバッグの作動不良、今回の私のようにカメラユニットの不具合などが該当します。これらの不具合を放置しておくと、重大な事故につながる可能性があるため、メーカーは迅速かつ公正に対応することが求められます。
野良レクサスと正規レクサスのリコール対応の違い
正規レクサスディーラーで購入した場合と、一般の中古車販売店で購入した場合で、リコール対応に違いがあるのか気になる方も多いでしょう。
正規ディーラーで購入した車両は、ディーラーが顧客情報を管理しているため、リコール情報が発表されると、ディーラーから直接連絡が来ることがほとんどです。レクサスの場合、オーナーズデスクからの連絡や、専用アプリでの通知など、手厚いサポートが期待できます。
一方、野良レクサスの場合、ディーラーはオーナーの情報を把握していないため、直接連絡が来ることはありません。この点が、正規購入と非正規購入の最大の違いと言えるでしょう。
しかし、リコール修理の受付は、正規ディーラーでも一般の中古車販売店で購入した車両でも全く同じです。リコール対象車両は、車台番号で管理されており、その番号に該当すれば、誰がどこで買ったかに関係なく、無償で修理を受けられます。ディーラーは、リコール対応を拒否することはできませんので、安心して問い合わせてください。
リコール情報はどうやって知る?
野良レクサスのオーナーは、リコール情報が直接届かないため、自分で情報を収集する必要があります。
最も確実な方法は、国土交通省のウェブサイトや、各自動車メーカーのウェブサイトでリコール情報を確認することです。国土交通省のサイトでは、車台番号を入力して検索すれば、自分の車両が対象かどうかを簡単に調べることができます。
- 国土交通省: https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/
- レクサス公式サイト: https://lexus.jp/recall/
また、新聞やニュースでも大規模なリコールは取り上げられることが多いので、日頃から気にしておくことも大切です。今回の私のRXのリコールも、ニュースで大々的に報じられていたので、事前に情報を知ることができました。
野良レクサスのリコール対応|ディーラーでの修理の流れと注意点
リコール対象車両だと分かったら、いよいよ修理の依頼です。野良レクサスの場合でも、レクサスディーラーで対応してもらえますが、その際の流れと注意点について詳しく解説します。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
リコール修理の予約方法
まず、最寄りのレクサスディーラーに連絡し、リコール修理の予約をしましょう。その際に、車検証を手元に用意し、車台番号を伝えることで、自分の車両が本当にリコール対象であるかどうかを確認してもらえます。
多くのディーラーは、リコール修理の受付で混み合っているため、すぐに予約が取れない可能性があります。特に、今回のRXのリコールのように、対象車種が非常に多い場合は、修理待ちの期間が長くなることも考えられます。早めに連絡して、予約を確保しておくことをおすすめします。この時、代車が必要な場合は必ず伝えておきましょう。
予約当日の流れ
予約した日時にディーラーへ車両を持ち込みます。受付でリコール修理である旨を伝え、車台番号を再確認してもらいます。
今回の私のRXのリコールのように、まずは点検のみで、その結果、部品交換が必要だと判断されるケースもあります。今回のリコールでは、カメラのケースの溶着に不備があるかどうかを点検する必要があり、その作業に最大1時間45分かかるそうです。
この点検の結果、不備が見つかった場合は、部品交換が必要となります。この場合、部品の取り寄せや交換作業に時間がかかるため、車両を預けることになる可能性が高いです。日帰りでの修理は難しくなることを覚悟しておいた方が良いでしょう。
代車の有無と注意点
車両を預ける場合、気になるのが代車の有無です。リコール修理の場合、多くのディーラーで代車が用意されますが、これもリコールが集中すると台数が足りなくなる可能性があります。
代車を希望する場合は、予約時にその旨を伝え、必ず確認しておきましょう。また、代車は必ずしもレクサス車とは限りません。トヨタの車種になることもありますし、コンパクトカーや軽自動車など、普段乗っている車両とは全く違うタイプの車両になることもあります。
通勤などで車が必須な方は、代車が借りられるかどうか、またどのような車両が用意されるか、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
費用は一切かからない
リコールは、メーカーが製品の不具合を認めているため、修理費用は一切かかりません。部品代、工賃、すべて無償です。また、リコール修理によって、車両の価値が下がることもありません。
ただし、リコール修理と同時に、通常のメンテナンスや他の修理を依頼する場合は、その費用は別途発生します。リコール修理と他の作業を同時に依頼する際は、どの作業が有料で、どの作業が無償なのかを明確にしておくことが重要です。
私が感じた野良レクサスRXリコール対応における課題
私自身、長年様々な車種を所有してきましたが、トヨタ車のリコールはこれまでも経験してきました。しかし、今回のRXのリコールは、これまでと少し違うと感じた点があります。
過去のトヨタ車のリコールとの比較
以前、プリウスを所有していた際も、何度かリコールを経験しました。その時のリコールは、ソフトウェアの更新だけで済むものがほとんどで、ディーラーで30分から1時間程度で完了する内容でした。飲み物を飲んで、展示車を眺めているうちに終わってしまうような、比較的軽微なリコールだったと記憶しています。
しかし、今回のRXのリコールは、カメラユニットの交換という、より大掛かりな作業が必要になる可能性があります。点検だけでもバンパーを外したり、テールライトを外したりと、時間と手間がかかる作業です。もし部品交換が必要になれば、車両を預けなければならないため、1日では完了しません。リコールという言葉が持つ重みを、改めて感じさせられました。
ディーラー側の負担と今後の懸念
今回のリコールは、対象車種が非常に多く、ディーラー側の負担も相当なものだと推測します。すべての対象車両を点検し、不備が見つかれば部品交換という作業は、通常の業務に加えて行わなければならないため、現場はかなり逼迫しているのではないでしょうか。
この状況を見て、ふと過去のレクサスで発生した、不適切な車検の問題を思い出しました。稼働が逼迫し、正規の点検が行われていなかったというニュースです。今回のリコールでも、同様の事態が起こらないか、少し心配になります。
現場の負担が大きすぎる状況では、どうしても作業が雑になったり、本来の作業を省略してしまったりということが起こりかねません。もちろん、すべてのディーラーがそうであるとは言いませんが、大規模なリコールが発生した際には、メーカー側もディーラー側の負担を軽減できるような体制を整える必要があると感じます。
リコール対象車両の特定の問題点
今回のリコールでは、車体番号から不備のあるカメラユニットを使っている車両を特定することができなかったそうです。そのため、対象車種すべてを点検する必要があり、大規模なリコールとなってしまいました。
もし、車体番号で部品のロット管理ができていれば、点検が必要な車両を絞り込むことができ、ディーラー側の負担も軽減できたはずです。この点は、今後の品質管理における課題と言えるでしょう。メーカー側には、より精度の高い製品管理を期待したいところです。
まとめ
今回のレビューでは、「野良レクサス」にリコールが出た場合の対応方法について、私自身の経験も交えながら詳しく解説しました。
重要なポイントは、以下の通りです。
- リコールは、購入経路に関わらず、すべての対象車両が無料で修理を受けられる。
- 野良レクサスでも、レクサスディーラーでリコール対応が可能。
- リコール情報は、メーカーのウェブサイトなどで自分で情報を収集する必要がある。
- 今回のRXのリコールのように、大規模なリコールでは、修理に時間や手間がかかることがある。
リコールは、車の安全に関わる重要な問題です。野良レクサスだからといって臆することなく、リコール情報が発表されたら、すぐにディーラーに連絡し、適切な対応をしてもらいましょう。
レクサスは、オーナーへのサービスを重視するメーカーです。リコール対応についても、丁寧に対応してくれるはずです。安心してディーラーに相談してみてください。
今回の私のRXは、点検の結果がどうなるか、そしてもし部品交換が必要になった場合にどのような代車が用意されるのか、また機会があればレビューしたいと思います。それでは、安全運転で楽しいカーライフを送りましょう!