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レクサス

レクサスが水没したらどんな不具合が発生する?故障の可能性がある項目を解説

最近、九州地方を襲った記録的な豪雨で、多くの車が水没被害に遭うという痛ましいニュースを、私も九州在住の一人として、胸を痛めて見ています。

多くの車を所有し、レクサスも愛車として乗り続けている私にとって、今回の水害は決して他人事ではありません。

今回は、もし愛車のレクサスが水没してしまったら、どのような不具合や故障が発生するのか、私の経験も踏まえながら詳しくレビューしていきたいと思います。

記事のポイント

  • レクサスが水没することで発生する具体的な故障パターン
  • 水没車両の修理にかかるコストと、修理後の潜在的なリスク
  • 豪雨や津波に遭遇した際の、とるべき正しい行動
  • 日頃からできる愛車と自分自身を守るための備え
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レクサスが水没すると発生する主な不具合とは?

レクサスのような高級車は、高い防水性能を備えていると思われがちですが、想定以上の水圧や浸水時間には抗えません。一度水が浸入してしまうと、車のあらゆる部分に深刻なダメージをもたらし、単純な部品交換だけでは済まないケースも多々あります。私がこれまでに経験した水没車の修理事例から、特に注意すべき故障の項目を詳しくレビューしていきます。

冠水路走行で最も恐ろしい「ウォーターハンマー」

水没車で最も深刻な被害の一つが、エンジンのウォーターハンマーです。これは、エンジン内部に水が侵入し、その水をピストンが圧縮しようとすることで、エンジン自体が物理的に破壊されてしまう現象です。

通常のエンジンは、シリンダー内で空気と燃料の混合気を圧縮し、爆発させることでピストンを上下に動かし、その動きを回転運動に変えて車を走らせます。しかし、水は空気と異なり、ほとんど圧縮することができません。そのため、水の侵入したシリンダー内でピストンが上昇しようとすると、水の抵抗によってピストンやそれを繋ぐコネクティングロッド、さらにはクランクシャフトといった重要な部品が強烈な力で破壊されてしまうのです。

このウォーターハンマーが発生するケースは、主に以下の2つに分けられます。

  • 吸気口からの水の吸い込み:吸気口が水面より低い位置にある状態で、深すぎる冠水路を高速で走行すると、吸気口から大量の水を吸い込んでしまいます。レクサスは比較的吸気口が高い位置にありますが、それでも油断は禁物です。
  • マフラーからの水の逆流:これが一般的な乗用車でウォーターハンマーが起こる最大の原因です。冠水路を低速で走行したり、水の中で停車したりすると、排気ガスの圧力よりも外部の水圧が強くなり、マフラーから水が逆流してエンジン内部に侵入してしまいます。特にアイドリング時のようにエンジンの回転数が低い状態では、排気圧が弱いため、逆流のリスクが非常に高まります。

ウォーターハンマーが発生すると、エンジンは瞬時に停止し、再始動はほぼ不可能です。修理にはエンジンの載せ替えが必要となり、莫大な費用と時間がかかります。車種によっては、修理費用が車の価値を上回り、買い替えを余儀なくされることも珍しくありません。

センサーや配線のショート・断線が引き起こすトラブル

現代の車、特に電子制御が多岐にわたるレクサスでは、無数の電気配線やセンサーが張り巡らされています。これらの部品は通常、雨水程度の防水対策は施されていますが、冠水路の水圧には耐えられません。

冠水路を走行すると、水の圧力でカプラーやセンサーの隙間から水が侵入し、電気系統がショートしたり、断線したりする危険性があります。特にエンジンの回転数や各部品の作動を司るセンサー類が故障すると、エンジンが正常に動作しなくなり、突然停止してしまうことがあります。この場合、ウォーターハンマーとは異なり、水が直接エンジンを破壊するわけではありませんが、やはり修理には多くの時間とコストがかかります。

高い水圧が原因でフロント側に被害が集中

車の電気配線やセンサーは、エンジンが搭載されている車両前方に集中しています。そのため、深い冠水路に勢いよく進入すると、フロント側から高い水圧がかかり、配線やセンサーにダメージが及ぶ可能性が高くなります。これが原因でエンジンが停止した場合、ウォーターハンマーよりも修理箇所は限定されることが多いですが、それでもセンサー類の交換や配線修理にかなりの時間と費用がかかります。

時間差で現れる電気配線の腐食トラブル

水が侵入した直後は問題なく動いていたとしても、数週間から数年後に突然不具合が発生することがあります。これは、電気配線内に侵入した水が原因で、配線が腐食してしまうためです。特に海水のような塩分を含んだ水は、腐食を加速させます。

腐食した配線は、電気の流れを阻害したり、断線を引き起こしたりします。これにより、エンジン不調、ライトの不点灯、パワーウィンドウの故障、ナビゲーションシステムの誤作動など、様々な問題が発生する可能性があります。どこが腐食しているか特定するのが困難なため、修理には膨大な手間と時間がかかり、完全に直すことが非常に難しい厄介なトラブルです。

汚水による腐食リスクの増大

豪雨による冠水路の水は、ただの水ではなく泥や様々な汚水を含んでいます。こうした不純物が付着した状態で電気配線が乾燥すると、腐食が進行しやすくなります。たとえ冠水路を走行してすぐに車を洗ったとしても、内部に侵入した水や汚れを完全に除去することは難しく、後々までトラブルの原因となることが多いです。

回転部分への浸水がもたらす深刻なダメージ

車には、常に回転・駆動しているベアリングや、可動部分を保護するブーツといった部品が数多く使われています。ベアリングはグリースで潤滑されており、ブーツは内部のグリースが漏れ出さないように、また外部から水や砂利が侵入しないように保護しています。

冠水路を走行すると、このブーツの隙間から水が侵入し、内部のグリースと混じり合って潤滑性能が低下したり、ベアリングやボールジョイントなどの金属部分が錆びてしまったりします。その結果、異音が発生したり、動きが悪くなったり、最悪の場合はボールジョイントが抜けて走行不能になる危険性もあります。

特に、タイロッドエンドドライブシャフトのブーツに小さな亀裂が入っていたり、劣化していたりすると、冠水路の水圧によって大量の水が侵入し、より深刻なダメージにつながります。これらの不具合も、水没直後には顕在化せず、半年から1年後など、忘れた頃に突然発生することが多いため、注意が必要です。

ガスケット・パッキンを超えて侵入する浸水

エンジンやミッションは、複数の金属部品を組み合わせて作られており、その接合部分にはオイルや冷却水が漏れ出さないように、ガスケットパッキンが使われています。これらの部品は、通常の使用状況では高い密着性を保っていますが、冠水路の水圧がそれを上回ると、わずかな隙間から水が内部に侵入してしまうことがあります。

水がエンジンオイルやミッションオイルと混じり合ってしまうと、潤滑性能が著しく低下し、エンジンやミッションの内部部品が摩耗・破損する原因となります。これもまた、すぐに症状が出るとは限らず、後からオイルの乳化や異音といった形で不具合が発生することがあります。

修理を困難にする浸水の特定

この種の浸水トラブルの厄介な点は、冠水路を走行した直後にはっきりとした不具合が出ないことが多いことです。そのため、後から不調が現れても、それが冠水路走行が原因なのか、それとも元々車に別の不具合があったのか、原因の特定が非常に難しくなります。修理工場も原因究明に手間取り、修理費用と時間が増大する可能性があります。

ハイブリッド車・電気自動車特有の浸水リスク

レクサスのハイブリッド車や、近年増加している電気自動車(EV)には、ガソリン車にはないリスクがあります。それは、高圧の電気系統やバッテリーへの水の侵入です。

ハイブリッド車や電気自動車は、大容量のバッテリーを搭載しており、高圧の電流が流れる専用の配線が車体の至る所に張り巡らされています。これらのバッテリーや配線は厳重に防水対策がされていますが、想定以上の水に浸かってしまうと、ショートやシステムエラーが発生するリスクがあります。特にバッテリーは車の床下に配置されていることが多く、一度浸水すると交換が非常に高額になるため、注意が必要です。

助手席足元のバッテリーに注意

一部のハイブリッド車では、アイドリングストップ機能やエンジンアシスト機能の補助として、助手席の足元にリチウムイオンバッテリーが搭載されているモデルもあります。室内まで浸水した場合、このバッテリーが水に浸かってしまうと、交換だけで数十万円近い費用が発生するケースもあります。

バンパーなど外装パーツへの物理的ダメージ

冠水路を走行すると、水の抵抗や水圧によって、バンパーやグリルといった外装パーツが物理的に破損するリスクも伴います。水の抵抗は空気とは比べ物にならないほど大きく、時速30〜40キロ程度の速度でも、プラスチック製のバンパーを固定しているクリップやピンが耐えきれず、外れてしまうことがあります。

バンパーが外れなくても、グリルが破損したり、フェンダーが歪んだりといった被害も報告されています。さらに、水没した際に泥や異物がグリルやバンパーの内部に詰まり、冷却性能が低下したり、他の部品にダメージを与えたりする可能性もあります。

レクサスが水害に遭ってしまった時の正しい対処法と備え

九州に住む私たちにとって、豪雨や台風による水害は常に隣り合わせです。もしもの時に愛車と自分自身の命を守るために、どのような行動をとるべきか、具体的な対策を解説します。

冠水路に遭遇した際の正しい運転方法

走行中に突然冠水路に遭遇してしまった場合は、以下の手順で行動してください。

  1. 無理な進入は避ける:冠水路の深さが不明な場合は、絶対に進入しないでください。水の深さがマフラーの高さドアの下端を超える場合は、引き返すか、迂回ルートを探すのが賢明です。
  2. 低速で一定速度を保つ:どうしても冠水路を通過しなければならない場合は、時速10km以下の低速で、一定の速度を保ちながら走行してください。これにより、水の波を立てにくくし、マフラーからの水の逆流を防ぐことができます。
  3. 水中で停車しない:水中で停車してしまうと、エンジンの排気圧が弱まり、マフラーからの逆流リスクが高まります。また、深すぎる場合は動けなくなる可能性もあるため、一気に通り抜けるようにしてください。

走行中にエンジンが停止してしまったら

もし冠水路を通過中にエンジンが停止してしまった場合は、絶対に再始動を試みないでください。エンジンに水が侵入している可能性があり、再始動しようとするとウォーターハンマーが発生し、エンジンを完全に破壊してしまう恐れがあります。

無理にエンジンをかけようとせず、速やかに車から脱出し、安全な場所へ避難してください。その後、ロードサービスなどに連絡し、専門の業者に車をレッカー移動してもらうのが最善の策です。

駐車中に浸水が始まった場合の緊急避難

駐車場などで停車中に浸水が始まった場合は、以下の手順で緊急避難してください。

  1. すぐにエンジンを切り、車から脱出する:車が浸水し始めたら、電気系統がショートする前にすぐにエンジンを切り、窓を開けるかドアを開けて車から脱出してください。水圧が高くなると、ドアが開かなくなることがあります。
  2. 無理に車を動かさない:エンジンがかかる状態でも、車を動かすのは危険です。まず自分自身の安全を確保することが最優先です。
  3. 高い場所へ避難する:車から脱出したら、迷わず周辺の安全な高い場所(ビルの上階や避難所など)へ避難してください。

車に乗車中に津波が迫ってきたら

津波が迫ってきた場合、車に乗ったまま逃げるのは非常に危険です。津波は想像を絶する速度で押し寄せるため、車よりも徒歩で高い場所に避難する方が安全です。

  1. 車を乗り捨て、すぐに避難する:津波注意報や警報が出た際は、すぐに車を安全な場所に停め、キーを差したまま、または窓を開けたまま、徒歩で避難してください。車を乗り捨てて避難することで、後続の車がスムーズに避難できるようになります。
  2. とにかく高い場所へ:避難する際は、津波ハザードマップで指定された避難所や、できるだけ高い場所を目指してください。
  3. 時間との勝負:津波の避難は時間との勝負です。少しでも早く行動することが、命を守ることに繋がります。

普段からできる水害への備え

水害から愛車と自分自身を守るためには、日頃からの備えが重要です。

  • ハザードマップの確認:自宅や勤務先、よく通る道のハザードマップを確認し、浸水しやすい場所や避難経路を把握しておきましょう。
  • 車両保険の見直し:車両保険の契約内容を確認し、「水害補償」が含まれているかを確認しましょう。
  • 駐車場所の確認:大雨が予想される際は、できるだけ地下駐車場や河川敷の駐車場を避け、高台の駐車場などに車を移動させておきましょう。

水害に遭ったレクサスは中古車販売店に売れる?

もし、愛車が水害に遭ってしまった場合、修理するのか、それとも売却するのか、悩む方も多いでしょう。結論から言うと、水害車でも買い取りや売却は可能ですが、査定額は大幅に下がり、通常の売却とは異なる点に注意が必要です。

冠水車の査定額は大幅に下がる

中古車市場では、水没した車両は冠水車として扱われます。たとえ修理して見た目が綺麗になったとしても、前述したように電気配線の腐食など、後々までトラブルが発生する可能性を否定できないため、査定額は大幅に下がります。浸水の程度が軽微で、水に浸かったのがタイヤの下までなどであれば、まだ価値が残ることもありますが、フロアやシートまで浸水してしまった場合は、ほぼ査定価値はゼロに近くなるのが一般的です。

中古車販売店や買い取り業者は、冠水車を買い取る場合、そのリスクを織り込んで非常に低い金額を提示します。また、修理をしても部品取りとしての価値しか見出されない場合もあります。

買い取り業者への正直な申告が重要

水害車を売却する際は、必ず水没した事実を正直に申告してください。もし事実を隠して売却した場合、後々トラブルが発生し、損害賠償を請求されるなどの大きな問題に発展する可能性があります。プロの査定士は、内装やエンジンルームの水の痕跡、錆、異臭などから水没車であることを高い確率で見抜きます。

廃車・解体という選択肢も

もし車の被害が大きく、修理費用が車の価値を大きく上回る場合、修理をせずに廃車解体という選択肢も現実的になります。廃車手続きを専門に行う業者であれば、レッカー代や手続き費用を差し引いても、わずかですが買い取り金額が付くこともあります。また、自動車税の還付なども受けられる場合があります。

修理して乗り続けるか、売却するか、廃車にするか。それぞれの選択肢のメリット・デメリットを比較し、専門家にも相談しながら、慎重に決断することをお勧めします。

まとめ

このレビューでは、レクサスが水没した場合に発生する可能性のある不具合について、私の経験を踏まえながら詳しく解説しました。ウォーターハンマーによるエンジンの物理的破壊から、電気系統のショート・腐食、そしてベアリングやガスケットの劣化まで、水没車には多くのリスクが潜んでいます。

特に九州にお住まいのオーナーの皆様は、豪雨シーズンが長引く中、常に水害への備えを意識しておくことが大切です。愛車を守るためにも、無理な運転は避け、浸水しそうな場所には近づかないようにしましょう。もし、水害に遭ってしまった場合は、まずはご自身の命を最優先に行動してください。そして、水没してしまった車は、後々のトラブルを避けるためにも、専門の業者に相談し、適切な処置をとることを強くお勧めします。

このレビューが、レクサスオーナーの皆様にとって、少しでも水害への理解と対策に役立てば幸いです。