新型アウトランダーPHEVは、環境性能と走行性能を両立した人気のSUV。
引用 : 三菱HP (https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2021/20211216_1.html)
しかし購入後の維持費がどの程度かかるのか、具体的な数字は意外と知られていません。
本レビューでは、実際に1年間乗ってかかった税金、保険、燃料費、充電費用、メンテナンスなどの詳細をすべて公開します。これから購入を検討している方に、リアルなコスト感をお届けします。
記事のポイント
- 税金はエコカー減税で大幅軽減され、年間1,000円台に抑えられる
- 燃料代・充電費用の合計は約14万円台
- 冬用タイヤや駐車場代の有無で年間維持費が大きく変動
- 駐車場代なしの場合は年間約38万円、都市部駐車場ありでは50万円超

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
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新型アウトランダーPHEVの年間維持費招待|税金と減税効果

引用 : 三菱HP (https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2021/20211216_1.html)
自動車税の年間負担
アウトランダーPHEVは2,400cc区分に該当し、標準税額は43,500円です。PHEVはグリーン化特例(軽減)の対象で、初回請求年度は約75%軽減となり負担は**約10,875円(≒11,000円)**まで低減します。ここでは仕組み、年度の考え方、支払い方法の注意点まで“お金の動き”を深掘りします。
税額の決まり方(基準日と排気量)
- 課税基準日は毎年4月1日。この日時点の所有者に対して、その年度分が課税されます。
- 税額は排気量区分で決定。アウトランダーPHEVは2.4Lのため、標準税額は43,500円(自治体の基準に準拠)。
75%軽減の適用条件と期間
- PHEVは翌年度の1年分について75%軽減が適用(例:3月登録→翌4月開始の年度が軽減対象)。
- 2年目以降は通常税率に戻るのが原則。長期保有なら、2年目以降の上振れを維持費計画に織り込むのが実務的です。
年度別の想定負担(概算シミュレーション)
年度 | 軽減適用 | 想定税額 |
---|---|---|
初回請求年度(購入翌年度) | あり(75%) | 約11,000円 |
2年度目以降 | なし | 43,500円 |
登録タイミングの最適化(ケーススタディ)
「4月1日基準日」をまたぐかどうかで、初回課税の有無や軽減年度のタイミングが変わり、結果として支払い総額やキャッシュフローに大きな差が生じます。
登録日例 | その年度の課税 | 初回軽減が効く年度 | 実務メモ |
3月下旬登録 | あり(直後の年度分) | 直後の年度 | 納車を急ぐと即課税対象。軽減は効くが、負担は早めに到来。 |
4月上旬登録 | なし(当年度は課税外) | 翌年度 | 課税タイミングを1年後ろ倒し可能。納車時期と保険・ローン開始月も合わせて最適化。 |
5〜6月登録 | あり(当年度分) | 当年度 | 生活イベント(引越し等)と合わせて資金繰りを調整。 |
支払い方法の選び方(手数料とポイント)
支払い方法ひとつで、同じ税額でも実質的な負担額や利便性が大きく変わります。ここでは、自動車税を支払う際の主な方法と、それぞれの特徴・注意点を詳しく解説します。
- 口座振替:手数料無料が一般的。納め忘れ防止に有効。
- クレジットカード:一部自治体で手数料が数百円〜数千円発生。ポイント還元と実質コストを比較。
- コンビニ収納・スマホ決済:利便性は高いが、上限額や支払期日、バーコード種別に注意。
ポイント狙いでクレカ払いにすると、手数料が還元を上回って割高になることがあります。トータルで得か損かを事前に試算しましょう。
減免制度・例外的な扱い
自動車税には、特定の条件を満たす場合に税額が軽減または免除される制度があります。この項目では、そうした減免や例外的な取り扱いについて、対象条件や手続きの概要を説明します。
- 障がい者減免、災害罹災などで減免対象となる場合があります(自治体ごとに要件・手続きが異なります)。
- 名義変更や一時抹消をしても、年度途中の月割還付は原則なし。基準日の所有者がその年度分を負担するのが基本です。
事業利用・法人名義のポイント
事業利用や法人名義での登録は、個人名義とは異なる経理処理や税務上のメリット・注意点が伴います。この項目では、法人所有とした場合の経費計上や損金算入、決算時期との兼ね合いについて解説します。
- 税率自体は同じでも、経費処理・損金算入の観点が加わります。期首・期末をまたぐ登録は決算と現金支出のタイミングを要検討。
家計キャッシュフロー戦略(積立の目安)
自動車税をはじめとする年次固定費は、支払期日にまとめて出費が発生するため、家計のキャッシュフローに大きな影響を与えます。このセクションでは、毎月の積立によって負担を平準化し、支払月に資金不足を起こさないための具体的な目安を解説します。
- 初回軽減年度:年間約11,000円 → 毎月1,000円弱の積立で無理なく対応。
- 2年目以降:年間43,500円 → 毎月約3,700円の積立で期日一括払いに備える。
車関連の年次固定費(自動車税・自賠責・車検積立)をサブ口座で自動積立にしておくと、支払月のキャッシュショックを避けられます。
よくある勘違いの整理
自動車税に関しては、制度や軽減措置の仕組みを誤解しているケースが少なくありません。このセクションでは、購入者が特に間違えやすいポイントを整理し、正しい理解を促します。
- 軽減はずっと続く? → いいえ、基本は購入翌年度の1回限り。
- 途中で売却すれば月割で安くなる? → いいえ、原則ならない(4/1時点の所有者がその年度分を負担)。
- グレードで税額は変わる? → いいえ、排気量が同じなら同額です。
自動車重量税の免税措置
アウトランダーPHEVはエコカーの扱いとなるため、重量税について新車登録時から初回車検(登録後3年目)まで免税=0円となるのが大きなメリットです。本項では、適用タイミング・計算の考え方・将来の負担見通しまでを深掘りします。
適用の基本(いつ発生する税か)
- 新車登録時:通常は登録時点で初回有効期間(新車は3年)分の重量税を前払いします。
- 車検時:以降は2年ごとの継続検査の際に、その期間(2年)分を納付します。
- PHEVの特例:PHEVは現行ルール上、新車登録時〜初回車検まで免税。本レビューの個体でも、ここが0円として反映されています。
仕組みと計算の考え方
- 重量税は**「車両重量の区分 × 期間(年)」**で算出される定額税。
- 免税・軽減が適用される場合は、その期間の税額が0円または所定率で軽減されます。
- 納付単位は**登録時(3年)→車検時(2年単位)というリズム。したがって、免税の恩恵は“金額そのものが発生しない”**という最もわかりやすい形で効きます。
時系列で見る負担イメージ(アウトランダーPHEV)
タイミング | 対象期間 | 重量税 | 補足 |
新車登録時 | 登録〜初回車検(3年) | 0円(免税) | 免税適用期間 |
初回車検 | 登録後3年目〜5年目 | 0円(免税) | 免税適用期間 |
2回目車検以降 | 5年目以降、以後2年ごと | 通常課税相当 | 制度・適合状況により変動の可能性 |
ポイント:免税が効く最初の3〜5年は、重量税のキャッシュアウトが実質ゼロ。車検年の出費の山をひとつ減らせます。
免税が続かないケースと最新確認の重要性
- 免税・軽減の適用条件や率は制度改定で変わる可能性があります。
- 適用期間終了後(例:2回目車検以降)は通常課税に戻るのが前提。将来年の維持費試算には“重量税の復帰”を必ず織り込むのが実務的です。
- 登録時点の**認定区分(車検証の記載)**や、制度の細則により扱いが異なりうるため、次回車検前に最新条件を確認しておくと安心です。
実務チェックリスト
- **車検証の「車両重量」**を確認(税区分のベース)。
- 免税の適用期間(登録から何回目の車検までか)を把握。
- 次回車検の見積もりで「重量税:0円 or 通常課税相当」の区分を明示してもらう。
- 構造変更等を伴わない後付けアクセサリーでは、税区分(車両重量の公式値)は基本変わりません。
家計への示唆(車検年の資金計画)
免税適用期間は、重量税相当分が丸々浮くため、その分をタイヤ・ブレーキ・バッテリー等の消耗品積立や、任意保険の車両保険特約の拡充に回すと、総合的なリスク対策になります。
環境性能割の免除
通常は新車取得時に車両本体価格の1〜2%が課税されますが、アウトランダーPHEVは環境性能割が全額免除されるため、初期費用を数万円単位で抑えられます。この制度は、環境性能に優れた車両の普及を促進する目的で導入されており、PHEVやEVなど排出ガス性能が優秀な車両が対象です。
課税の仕組みと免除の条件
- 環境性能割は、**取得価格(車両本体価格+オプションの一部)× 税率(1〜3%)**で算出。
- 税率は排出ガス性能と燃費性能の区分により決定されます。
- PHEVは最高区分の燃費性能を満たし、かつ排出ガス性能でも優遇対象となるため、税率が**0%**となります。
金額イメージ(ガソリン車との比較)
車種 | 車両本体価格 | 税率 | 環境性能割額 |
アウトランダーPHEV | 4,500,000円 | 0% | 0円 |
ガソリンSUV(同価格帯) | 4,500,000円 | 2% | 90,000円 |
同じ車両価格でも、免除の有無で初期費用が9万円変わるケースがあります。
登録時の注意点
- 免除の可否は登録時点の制度基準で判断されます。
- マイナーチェンジや制度改定で基準が変わる可能性があるため、契約前に販売店で最新の適用条件を確認することが重要です。
家計への影響と資金計画
免除分はそのまま初期費用削減につながるため、浮いた資金を登録諸費用の充当やアクセサリー追加、任意保険の初年度一括払いなどに回すと、購入後の資金繰りが安定します。特にローン利用の場合、初期費用の圧縮は借入額や月々の支払額低減にも直結します。
新型アウトランダーPHEVの年間維持費招待|保険料と補償内容

引用 : 三菱HP (https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2021/20211216_1.html)
任意保険の年間コスト
アウトランダーPHEVの任意保険は、契約条件によって大きく変動します。本レビューのオーナーの場合、車両保険をフルに付けた状態で月額約5,000円、年間にするとおよそ60,000円です。新車かつ高額車両であるため、万が一の事故や災害時に備えた**フル補償型(一般条件+新車特約付き)**を選択しています。
補償内容の内訳
- 対人・対物無制限:事故相手や物損への補償額上限を設定せず、万一の高額賠償にも対応。
- 人身傷害補償:同乗者や運転者自身の怪我に対応(3,000万円〜無制限まで設定可能)。
- 車両保険(一般型):自損事故や当て逃げ、災害(水害・台風・落下物など)まで広くカバー。
- 特約:新車特約、弁護士費用特約、ロードサービスなどを付帯。
保険料に影響する主な要素
- 等級(20等級が最も安い)
- 運転者限定(本人限定・家族限定など)
- 年間走行距離設定(少ないほど割安)
- ゴールド免許の有無
- 補償範囲(一般型かエコノミー型か)
年間費用シミュレーション
契約条件 | 月額 | 年間 | 備考 |
フル補償(一般型+特約フル) | 約5,000円 | 約60,000円 | 新車・高額補償プラン |
エコノミー型+必要最低限特約 | 約3,500円 | 約42,000円 | 対象事故限定で割安 |
ゴールド免許・低走行距離 | 約3,000円 | 約36,000円 | 事故リスク低で割安 |
維持費全体への影響と見直しのタイミング
保険料は年間維持費に占める割合が高く、毎年の更新時期は見直しの好機です。車両価格の下落や使用環境の変化(通勤→週末のみ使用など)に応じて補償範囲や特約を調整することで、数千円〜数万円単位の節約も可能になります。
保険料を抑えるポイント
保険料を下げるためには、単なる値引き交渉だけでなく、契約条件や補償設計そのものを戦略的に見直す必要があります。ここでは、PHEVオーナーが実践しやすく、かつ安全性を損なわずにコストを下げられる具体策を深掘りして解説します。
等級・免許証の色・事故歴の影響
- 等級:20等級に近づくほど割引率が大きくなりますが、事故によるダウンで一気に保険料が上がるため、無事故更新を続ける価値は大きい。
- 免許証の色:ゴールド免許は多くの保険会社で割引対象。更新時期が近い場合は、免許更新後に契約見直しを行うとタイミング的に有利になることも。
- 事故歴(事故有係数):過去の事故によって一定期間は割引が制限されます。事故有期間が明けるタイミングは見直しの好機。
年間走行距離設定と使用目的の最適化
- 年間走行距離を実態より多めに申告すると保険料は上がります。距離制限型契約では実績に即した申告が重要。
- 使用目的を「通勤通学」から「日常レジャー」に変更できるケースもあり、これだけで数%の差が出ることがあります。
補償範囲の見直し
- 古くなった車両や走行距離の多い車は、車両保険を**限定条件(エコノミー)**に切り替えて保険料を抑える方法があります。
- 不要な特約(ロードサービスがクレジットカード付帯など)を外すだけでも節約可能。
見積もり比較の重要性
- 代理店型とダイレクト型では同条件でも数万円の差が出ることもあります。複数社から同条件で見積もりを取り、補償内容と保険料のバランスを見極めましょう。
- ネット一括見積もりサービスは短時間で比較可能ですが、補償の細かい部分は必ず約款や条件書を確認しましょう。 等級の高さや免許証の色、年間走行距離設定によって保険料は変動します。PHEVは事故率が低めな傾向もあり、契約条件次第ではさらに低減可能です。
新型アウトランダーPHEVの年間維持費招待|メンテナンス・洗車費用

引用 : 三菱HP (https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2021/20211216_1.html)
定期点検とオイル交換
定期点検は安全性と車両寿命を延ばすための基本中の基本です。新型アウトランダーPHEVの場合、1年でオイル交換はおおむね2回、オイルエレメント交換が1回が目安となります。これらは走行距離や運転環境(短距離中心か長距離中心か、渋滞が多いかなど)によって頻度が変動します。特にPHEVはエンジン稼働時間が短くても、一定期間ごとにオイルが劣化するため、距離だけでなく期間でも交換時期を判断することが重要です。
ディーラーメンテナンスチケットの活用
正規ディーラーでは、定期点検やオイル・フィルター交換をパッケージ化した「メンテナンスチケット」を提供しており、これを利用することで費用を年間合計で約8,000円程度に抑えられます。単発で依頼するよりも1〜2割安くなる場合が多く、さらに作業記録が正規履歴として残るため、将来の下取り査定でも有利です。
他にかかる可能性のある消耗品費用
- ワイパーゴム交換:年1回〜2回で2,000〜4,000円程度
- エアコンフィルター交換:年1回で3,000〜5,000円程度
- ブレーキフルード交換:2年ごとに5,000〜8,000円程度 これらもメンテナンスパックに含まれる場合があり、事前確認しておくと予算管理がしやすくなります。
点検頻度を減らさない理由
定期点検を怠ると、エンジンやモーター関連部品の早期劣化や燃費悪化、予期せぬ故障による高額修理につながります。特にPHEVは高電圧バッテリーとエンジンの複合構造を持つため、早期異常の発見が安全とコスト削減のカギになります。
ガラスコーティング
PHEVの快適性や視認性を維持するためには、単なるボディの光沢維持だけでなく、ガラス面の撥水・防汚処理も重要です。特にフロントガラスは走行中に絶えず雨・虫・汚れ・花粉などが付着し、視界の安全性を左右します。
撥水加工の施工頻度とコスト
本レビュー車両ではフロントガラスのみ半年ごとに撥水加工を実施し、年間で約7,300円のコストに収まっています。施工間隔を半年とする理由は、紫外線やワイパー摩擦による被膜劣化が3〜6カ月で顕著になるためで、梅雨や雪期に性能を最大化する狙いがあります。
使用するコーティング剤の選び方
- フッ素系:耐久性が高く、油膜除去後に施工すると長期間水弾きが持続。
- シリコーン系:施工が容易で初期撥水性は強いが、耐久はやや短い。
- プロ施工型ガラスコート:専用下地処理+硬化型被膜で1年以上持つが、施工費は高め。
撥水性能の維持方法
- 定期的な中性シャンプー洗車で汚れを除去。
- 強めのウォッシャー液や研磨剤入りクリーナーは被膜を傷めるため回避。
- ワイパーゴムの劣化や異物噛み込みを防ぎ、撥水膜の摩耗を軽減。
コスト比較(フロントガラス撥水)
施工形態 | 耐久目安 | 年間コスト | 特徴 |
自分で施工(市販剤) | 3〜6カ月 | 約3,000〜5,000円 | 安価・こまめに施工可 |
プロ施工(単品) | 6〜12カ月 | 約7,000〜15,000円 | 下地処理込みで均一仕上げ |
プロ施工(ボディセット) | 12カ月〜 | 30,000円〜 | 全面+ボディ同時コート |
まとめポイント
- フロントガラスは半年ごとの再施工で安全性・快適性を確保。
- 被膜の耐久は素材・施工法で差が出るため、使用環境に合わせ選択。 フロントガラスのみ撥水加工を半年ごとに実施。年間で約7,300円のコスト。
洗車費用
洗車は単なる見た目の美しさだけでなく、塗装やボディ保護、下回りの錆防止、視界確保など安全面や車両価値維持に直結する重要なメンテナンスです。本レビューでは月1回ペースでコイン洗車機を利用し、1回300円×12回=年間3,600円と非常に低コストに抑えています。
洗車の目的と効果
- ホコリや花粉、黄砂などによる塗装面の細かな傷防止。
- 雨水や融雪剤に含まれる塩分による腐食防止(特に下回り)。
- ウィンドウやライトの汚れ除去による視界確保・安全運転。
コイン洗車機の活用ポイント
- 高圧水流で短時間に汚れを落とせるため、手間と時間を節約。
- ブラシレス機種を選ぶことで塗装面への微細傷リスクを低減。
- 下回り洗浄モード付きなら、冬季の塩害対策にも有効。
頻度設定の考え方
- 屋外保管や海沿い地域では月2回に増やすと塩害・汚れ防止効果大。
- 黄砂・花粉の多い季節は臨時洗車で被膜劣化を防ぐ。
年間コスト試算(ケース別)
頻度 | 回数/年 | 単価 | 年間コスト | 想定条件 |
月1回(本レビュー) | 12 | 300円 | 3,600円 | 屋根付き駐車場/都市部 |
月2回 | 24 | 300円 | 7,200円 | 屋外保管/降雪・沿岸地域 |
季節変動型 | 16 | 300円 | 4,800円 | 花粉・黄砂期増回 |
家計・車両価値への示唆
年間数千円の投資で塗装や下回りの寿命を延ばし、査定時の減額を防ぐ効果が見込めます。費用対効果を最大化するには、季節や保管環境に応じて頻度を柔軟に調整することがポイントです。
新型アウトランダーPHEVの年間維持費招待|駐車場代とタイヤ関連費用
駐車場代
オーナーは戸建て所有のため駐車場代は0円。これにより年間で数十万円規模の節約効果があり、維持費削減に直結します。
都市部との比較と影響
都市部では月額3万円を超える駐車場も珍しくなく、年間では36万円以上の負担となります。この差は、車検代や任意保険料をまるごとカバーできるほどの金額であり、所有コストの大きな分岐点です。
駐車場代がゼロのメリット
- 維持費の予算に余裕が生まれ、グレードアップやオプション追加も検討しやすい。
- 長期保有による総コスト圧縮効果が高く、リセール時の減価分も吸収しやすい。
駐車環境と車両保護
戸建て駐車場の場合、屋根付きやシャッター付きならボディ劣化や盗難リスク低減にもつながります。結果的に洗車・コーティング頻度の低減や保険料割引の対象になる場合もあります。
年間コスト試算(都市部 vs 郊外)
駐車環境 | 月額 | 年間コスト | 備考 |
都市部平均 | 30,000円 | 360,000円 | 屋外平置きでも高額 |
郊外平均 | 5,000円 | 60,000円 | 月極や住宅付帯駐車場 |
戸建て所有 | 0円 | 0円 | 保管環境次第で車両寿命UP |
駐車場代は「固定費」であり、契約エリアや条件変更がない限り削減余地は限られます。そのためゼロ円環境は維持費管理上の最強カードといえます。
冬用タイヤ
ディーラー見積もりではホイール付きで約22万円でしたが、専門店で16万円に抑えて購入。交換工賃は初年度無料サービスを活用し0円でした。
新型アウトランダーPHEVの年間維持費招待|燃料費と充電費用
急速充電費用
アウトランダーPHEVでは、三菱ディーラーや道の駅などで年間約55回の急速充電を実施。基本料金や入会金を含めて年間23,487円となっています。ディーラーでの充電は30分165円と格安ですが、利便性を優先して商業施設や高速SAでの利用も増加傾向です。
急速充電の主な利用シーン
- 長距離ドライブ中:高速道路SA・PAでの休憩時に充電し、移動効率を確保。
- 買い物・外出中:商業施設の駐車場で買い物ついでに充電。
- 自宅充電できない日:深夜帰宅や駐車位置の関係で自宅充電ができない場合の補完。
料金体系と節約のコツ
充電スポット | 料金(30分) | 特徴 |
三菱ディーラー | 165円 | 格安・安定供給・空きやすい |
道の駅 | 300〜500円 | 地域による料金差大・観光とセット利用可 |
商業施設 | 無料〜500円 | 買い物中に充電可・時間制限あり |
高速SA/PA | 500〜800円 | 高速移動中の安心感・混雑しやすい |
利用頻度を左右する要因
- 自宅充電環境の有無(200V普通充電の有無で依存度が変化)
- 移動距離・走行パターン(日常利用中心か、長距離多用か)
- 充電カードのプラン(定額・従量・セット割)
家計・運用への示唆
急速充電は電気代単価が高めな一方、ガソリン給油に比べると依然安価。自宅充電と組み合わせることで年間維持費の最適化が可能。充電スポット選びとプラン契約の工夫が、総コスト削減の鍵となります。
ガソリン代
ガソリン代は年間維持費の中でも変動幅が大きく、走行距離・運転スタイル・燃費性能の影響を直に受けます。本レビュー車両の1年間の実績は21回給油・合計112,298円。長距離ドライブが多く、1回あたり約30リットルを給油しているのが特徴です。
年間コストの内訳
項目 | 回数/量 | 単価 | 年間額 |
平均給油量 | 30L ×21回 | ||
平均単価 | 178円/L(全国平均) | ||
年間合計 | 630L | 178円/L | 112,298円 |
コストを左右する要因
- 燃費性能:同じ走行距離でも燃費1km/Lの差が年間数千円〜1万円規模の違いに。
- 走行環境:高速道路中心は燃費良好、渋滞・信号多発の市街地は悪化。
- ガソリン価格の変動:季節・原油市況・為替レートの影響を受けやすい。
最適化のヒント
- まとめ給油:価格が安い日やセルフスタンドを狙って給油。
- タイヤ空気圧管理:低すぎると燃費悪化、月1回チェックが理想。
- 不要な荷物の積載回避:車重増加で燃費低下を防ぐ。
年間コスト試算(燃費別)
燃費(km/L) | 年間走行距離 | 年間ガソリン量 | 年間費用(単価178円/L) |
10 | 15,000km | 1,500L | 267,000円 |
12 | 15,000km | 1,250L | 222,500円 |
15 | 15,000km | 1,000L | 178,000円 |
実績値(12.5) | 15,000km | 1,200L | 213,600円 |
実績は給油回数21回・総額112,298円でしたが、燃費改善や給油単価抑制策で年間1〜2万円の削減余地があります。
新型アウトランダーPHEVの年間維持費招待まとめ
総額の内訳(駐車場代なし)
項目 | 金額 | 備考 |
税金 | 11,000円 | エコカー減税適用後 |
保険 | 60,000円 | 車両保険込み |
メンテナンス | 15,300円 | オイル・エレメント交換、撥水加工 |
洗車 | 3,600円 | コイン洗車12回分 |
タイヤ | 160,000円 | 初年度のみ、ホイール込み |
急速充電 | 23,487円 | 基本料金・入会金含む |
ガソリン | 112,298円 | 年間21回給油 |
合計:385,685円
駐車場代ありの場合
都市部の駐車場費用のインパクト
都市部で月額30,000円の駐車場を借りた場合、年間で36万円が上乗せされます。この費用は維持費全体に大きな影響を与え、総額は50万円を大きく超える水準になります。特に東京や大阪などの中心部では月額4万円〜5万円というケースもあり、その場合は年間60万円以上に膨らむ可能性もあります。
駐車場費用の地域差
地方都市や郊外では月額5,000円〜1万円程度で借りられる場合もあり、この差は年間で数十万円の違いとなります。したがって、購入前に居住地周辺の駐車場相場を確認することが重要です。
総額試算の比較表
駐車場代(月額) | 年間費用 | 年間維持費合計(駐車場込み) |
30,000円 | 360,000円 | 約745,685円 |
40,000円 | 480,000円 | 約865,685円 |
50,000円 | 600,000円 | 約985,685円 |
購入判断への影響
駐車場代はローンや燃料代以上に固定的な支出となるため、長期的なカーライフ計画においては極めて重要な項目です。特に都市部在住で高額な駐車場を利用する場合は、車両本体価格だけでなく、このランニングコストを考慮して検討する必要があります。
まとめ
新型アウトランダーPHEVは、エコカー減税やPHEVならではの免税措置によって税金面での負担が非常に軽く、維持費はガソリンSUVに比べて抑えられます。初年度は冬用タイヤ購入など特別な支出があるものの、2年目以降は大幅に低減可能。駐車場代の有無で年間維持費は大きく変動するため、購入前には自身の駐車環境と使用頻度を踏まえて試算することが重要です。