高級車ブランドとして知られるレクサス。
その中でもRX・LX・GX・LCといった大型SUV・スポーツクーペは、見た目や快適性だけでなく「維持費」にも注目が集まります。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)
特に、タイヤ交換費用は想像以上に高額。
この記事では、各モデルのタイヤサイズや交換費用、年間維持費、購入に必要な年収の目安、そして「買っても大丈夫か?」という観点から徹底レビューします。
記事のポイント
- 各モデルのタイヤサイズと交換費用を比較
- 年間維持費・購入に必要な年収を徹底解説
- タイヤの寿命を延ばす運転・メンテナンスのコツを紹介
- 資金に余裕がない人が買うと危険な理由と対処法
以下関連記事をまとめています。参考にご覧ください。
それでは解説していきます。
レクサス各モデルのタイヤサイズ・交換費用まとめ
各モデルの概要に入る前に総括しておくと、レクサスの上級モデルに装着されているタイヤは、すべて一般車両に比べて大径かつ高性能なものばかりです。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
これにより1本あたりの価格が高額となり、4本交換すると20万円台〜40万円台に達するケースが大半です。
さらに、ハイパフォーマンスSUVやスポーツクーペであるがゆえにタイヤの消耗が早く、使用環境によっては2〜3年ごとに高額な交換が必要になる場合もあります。
つまり、車両本体価格だけで判断せず、こうした“見えない維持費”がのしかかってくることを冷静に見積もる必要があります。
特に資金に余裕がない場合、購入後に「タイヤ交換できないから乗れない」という本末転倒な状況に陥るリスクがあるため、慎重な検討が不可欠です。
レクサスRXのタイヤ費用は現実的?
標準装備のタイヤサイズは20インチ、F SPORTなどでは21インチとなり、一般的な乗用車よりもかなり大型。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
見た目の迫力と走行安定性に寄与する一方で、維持費の観点では注意が必要です。
交換費用の実態
タイヤ4本の交換費用はおよそ20万円〜30万円に及び、特に21インチタイヤでは銘柄によっては1本6万円を超えることもあります。例えばミシュランやブリヂストンのハイグレードモデルを選ぶと、ディーラー交換で工賃込み30万円以上になるケースも。
タイヤ寿命と交換頻度
走行スタイルにもよりますが、RXは比較的重量があるためタイヤの摩耗が早く、街乗りメインでも3〜4万kmで交換時期が来ることも少なくありません。年間1万km走行する人なら、3年おきに20万円超の出費が発生する計算です。
コストを抑えるポイント
・通販で購入+持ち込み交換なら15万円台に抑えられるケースあり ・ブランドを変えれば1本あたり1万円以上安くなることも ・ローテーションと空気圧管理で寿命を伸ばすことが可能
レクサスRXの維持には、こうしたタイヤ代の計画的な備えが必要不可欠です。
レクサスLXはランニングコストが別格に高い
圧倒的なタイヤサイズと価格
LXのタイヤは21〜22インチという特大サイズで、一般的な国産SUVとは比べ物にならない大きさと重さを誇ります。
これにより1本あたりの交換費用は約8万〜10万円、4本で30万〜40万円に達します。特にオフロード走行や高速巡航に適したハイグレードタイヤを選んだ場合は、さらに高額になるケースも。
タイヤ交換の頻度と負担
LXは重量が非常に大きく、2.5トン超の車体を支えるタイヤには相当な負荷がかかります。
そのため、通常使用でも3万km〜4万kmで交換が必要になることが多く、維持費のなかでもタイヤ関連のコストは無視できません。年1回点検のたびに摩耗警告を受けるオーナーも。
コストを抑える工夫
・純正品ではなく高評価な社外品を選ぶことで1本あたり1〜2万円安くなる場合あり ・タイヤ専門店を活用すればディーラーよりも安価に交換可能 ・定期的なアライメント調整で寿命を延ばす
購入時の注意点
LXの維持費を甘く見て購入してしまうと、1回のタイヤ交換費用だけで家計を圧迫しかねません。
特に通勤や街乗り中心の使い方では、その性能を持て余しつつ維持費だけが嵩むという事態も。所有する満足感は高いものの、予算に余裕がある人向けの一台といえるでしょう。
GXは比較的お手頃も油断禁物
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
タイヤサイズの幅と価格帯
GXの標準タイヤは18インチ〜22インチと幅広く、グレードや仕様によって装着タイヤが大きく異なります。
特にオフロード走行を重視するモデルでは、オールテレーンタイプの高価なタイヤが標準装備されているケースもあり、4本で15万〜25万円程度の費用が必要です。
タイヤの寿命と注意点
オールテレーンタイヤは耐久性が高い一方、舗装路での走行が多いと摩耗が早まることも。また、GXは重量級SUVのため、タイヤにかかる負荷が大きく、2〜3万kmで交換を推奨されることもあります。
通勤や買い物メインで使用する人でも、2〜3年おきの出費は覚悟すべきです。
維持費を抑える工夫
・19インチ以下で純正適合する社外タイヤを選ぶと価格を抑えられる ・アライメント調整やローテーションをこまめに行い、タイヤ寿命を延ばす ・一部の専門店ではGX用タイヤをパッケージ価格で提供するサービスも
GXは“お得”ではない?
「LXより安いから維持しやすい」と思いがちですが、意外と維持費の差は小さく、むしろ使い方によってはGXのほうが頻繁にタイヤ交換が必要になるケースも。価格帯や見た目だけで選ばず、トータルコストを冷静に見積もることが大切です。
LCのスポーツタイヤは超高額

ハイパフォーマンスタイヤの特徴
レクサスLCはスポーツクーペとしての性能を追求するため、21インチの高性能タイヤを標準装備しています。ミシュラン・パイロットスポーツなどの超高性能タイヤが採用されることもあり、走行安定性やグリップ力は抜群です。
交換費用の現実
4本のタイヤ交換で30万〜40万円が目安で、特にディーラーでの交換や高級ブランドの選択時には40万円を超えることもあります。扁平率の低いスポーツタイヤであるため、側面が薄く、段差や縁石でのダメージも受けやすいというデメリットもあります。
寿命とメンテナンスの難しさ
走行性能を重視したタイヤは摩耗が早く、2万km〜3万kmで交換が必要になることも。さらに、前後でタイヤサイズが異なるため、ローテーションができず、片減りしやすいという課題も抱えています。
コスト対策と選択肢
・ネット購入+持ち込みで交換費用を5万円以上抑えることが可能 ・走行性能を多少妥協すれば、ミドルグレードのタイヤでコスト削減も可 ・タイヤ保証付きのタイヤ保険に加入することで不意の出費に備える手も
LCは、性能面では申し分ない魅力がありますが、メンテナンスや維持費の面では高い覚悟が必要な一台です。趣味性が高いため、日常使いというよりは“特別な1台”として余裕を持って所有する姿勢が求められます。
レクサスのタイヤ交換以外の年間維持費と必要年収の現実
RX:実用性とコストのバランス型
RXはレクサスの中でも最も販売台数が多く、実用性と高級感のバランスが取れたモデルとされています。そのため、比較的手が届きやすい価格帯ではありますが、維持費という点ではやはり高級車ならではの負担があります。特にタイヤ代や税金、点検費用などをトータルで見積もると、一般的なミドルクラスSUVとは一線を画す金額になります。
- 年間維持費:約60万〜80万円
- 必要年収:800万〜1,000万円程度
LX:購入も維持もハイレベル
LXはレクサスの最上級SUVとして位置づけられ、オフロード性能と圧倒的な存在感を兼ね備えています。購入価格だけでなく、維持費も桁違いに高く、所有するには相当な経済的余裕が必要です。タイヤ交換はもちろん、税金・燃費・保険料も高水準であるため、「持つこと自体がステータス」と割り切れる人向けのモデルです。
- 年間維持費:約80万〜100万円
- 必要年収:1,200万〜1,500万円程度
GX:購入価格は抑えめ、でも維持は油断禁物
GXは国内では珍しい本格オフローダーで、北米を中心に人気を誇るモデルです。車両価格はLXより安価に抑えられる一方、重量やタイヤサイズの面では同様のコストがかかるため、維持費の観点では決して“安いレクサス”とは言えません。特に、定期的なタイヤ交換や燃料費を含めると、予想外の出費に直面するケースもあります。
- 年間維持費:約60万〜80万円
- 必要年収:1,000万〜1,200万円程度
LC:趣味性の高いモデルは収入に余裕がないと危険
LCはラグジュアリークーペとしての完成度が高く、所有欲を強く満たしてくれる一台です。ただし、性能に比例して維持費も高額。前後異径タイヤやスポーツサスペンション、定期点検にかかる費用など、あらゆる面でコストが跳ね上がります。休日専用車としての使用が理想であり、日常使いには経済的負担が大きいモデルです。
- 年間維持費:約70万〜90万円
- 必要年収:1,000万〜1,200万円程度
レクサスのタイヤ消耗を抑えるには?
空気圧チェックの習慣化
タイヤの空気圧は走行中に自然と減少していくため、定期的な確認が非常に重要です。特にレクサスのような重量級かつ高性能な車両では、空気圧の低下がハンドリングの悪化や燃費の低下、そして偏摩耗の原因になります。
点検の頻度と方法
月1回の空気圧チェックを習慣化することで、偏摩耗や燃費悪化を防止します。チェックはガソリンスタンドやカー用品店、自宅にエアゲージがあれば簡単に行えます。
適正値の把握
車両の運転席側ドア付近にあるラベルで、前後タイヤそれぞれの適正空気圧を確認しましょう。荷物の多い日や高速走行前には、指定の高負荷用圧力に調整するのも有効です。
空気圧が低下するとどうなる?
・タイヤの外側だけが減る(偏摩耗) ・転がり抵抗が増え、燃費が悪化 ・ブレーキ性能や操舵感が鈍くなる ・最悪の場合、バーストの原因になる
このように、わずかな気遣いでタイヤ寿命と安全性の両方を確保できるため、空気圧管理は維持費削減の第一歩といえるでしょう。
ローテーションはプロ任せでOK
タイヤのローテーションは、特に前後で摩耗の進行度合いが異なる車両において重要なメンテナンス作業です。レクサスのような高級SUVでは前輪が重く、ステアリング操作やブレーキの影響を受けやすいため、前後で摩耗に差が生じやすい傾向があります。
ローテーションの頻度と方法
5,000〜10,000kmごとのローテーションでタイヤ寿命を均等化。クロスパターンや前後交換など、車種や駆動方式によって最適な方法は異なります。自身での実施が難しい場合は、ディーラーや整備工場に依頼するのが安全です。
ローテーションを怠ると?
・前後で摩耗差が出て寿命が短縮 ・タイヤのノイズや振動が増える ・最終的に片側だけ交換する羽目になり、コストがかさむ
数千円の整備費用でタイヤ寿命が1〜2割延びることもあり、非常に費用対効果の高いメンテナンスといえます。
荷物を積みすぎない
重量物を長期間積載していると、タイヤへの荷重が常に高くなり、摩耗の進行が早まります。特にSUVは荷室容量が大きく、ついつい荷物を積みすぎてしまいがちですが、それが寿命を縮める原因にもなります。
荷重とタイヤ摩耗の関係
・後輪に偏った荷重でリアタイヤが早く減る ・重い荷物による空気圧不足が偏摩耗の原因に ・ブレーキ時の制動距離が伸びるリスクも
対策のポイント
・不要な荷物は常に下ろす習慣をつける ・長距離移動前に空気圧を少し高めに設定する ・積載が多い場合は、タイヤの高荷重対応モデルを検討する
日常的に車内をスッキリ保つことが、結果的にタイヤ寿命と安全性を保つ秘訣になります。
アライメント調整で寿命延長
タイヤが路面に正しい角度で接していないと、摩耗が一方向に偏る「片減り」が発生しやすくなります。特に段差や縁石への接触、悪路走行を繰り返すとアライメントがズレやすく、結果的にタイヤの寿命を大きく縮めてしまいます。
アライメントのズレによる悪影響
・タイヤの外側または内側だけが極端に減る ・直進安定性が悪くなる ・燃費の悪化、走行ノイズの増加
調整のタイミングと目安
・車検や定期点検時に測定してもらう ・縁石に強く当ててしまった際は早めに確認 ・ハンドルが取られる、まっすぐ走らない場合も要注意
アライメント調整は1万円前後で対応可能な店舗も多く、費用対効果は非常に高いメンテナンス項目です。
レクサスのタイヤ交換費用は高いため「貧乏人が買うと危険」は本当?
タイヤ交換に悩まされる人の声
レクサスオーナーの中には、購入当初には想定していなかったタイヤ交換費用に頭を抱える人も多く見られます。SNSや掲示板などを覗いてみると、実際の所有者によるリアルな声が多数投稿されています。
想定外の出費が家計を直撃
・「タイヤ交換の費用が高すぎて家族に怒られた」 ・「3年目で2回目の交換。痛すぎる」 ・「見栄で買ったけど、維持費で首が回らない」 ・「純正タイヤが高すぎて社外品に変えたら乗り心地が変わった」
共通する落とし穴
これらの声に共通するのは、「購入前にタイヤ代を見積もっていなかった」という点。車両価格には目が行きがちですが、こうした“隠れコスト”が後から重くのしかかってくるのです。
特に家族持ちの人やローンを組んで購入した場合、タイヤ交換時期と家計の出費が重なると大きな負担となります。高額な維持費に直面してから「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も少なくありません。
反対意見:「それを含めてレクサス」
一方で、こうした高額なタイヤ代や維持費に対して肯定的な意見も根強く存在します。特に富裕層や長年レクサスを愛用してきたオーナーからは、維持費も含めて“レクサスという体験”と捉えている声が多く見られます。
肯定派の意見
・「高級車を買うならそのくらいの出費は覚悟」 ・「輸入車と比べればレクサスのほうがまだ維持しやすい」 ・「タイヤ代で文句言うなら買うな。それがレクサス」 ・「快適性・静粛性・安全性の対価として受け入れている」
価値観の違いを理解する
このように、同じ車に乗っていても「投資」と考えるか「浪費」と感じるかは人それぞれ。重要なのは、自分自身がその価値を正しく理解し、納得したうえで所有することです。見栄や一時的な憧れだけで購入すると、後悔につながりかねません。
冷静な判断が大切
レクサスを買うこと自体は間違いではありません。むしろ、高級車としての完成度や満足感は非常に高く、所有する喜びを与えてくれる存在です。しかし、その背後にある高額なランニングコスト、特にタイヤ代という見落とされがちな部分まで理解した上で選択することが大切です。
検討時のチェックポイント
・タイヤサイズと交換費用の確認(モデル別に差が大きい) ・年収に対する維持費負担の試算 ・修理・点検・保険など総合的なコストの把握
感情的にならず冷静な視点で「維持できるか?」を見極めることが、レクサス購入の成否を大きく分ける要素です。
まとめ
レクサスRX・LX・GX・LCといった上級モデルは、走行性能・安全装備・内装の高級感などあらゆる面で満足度が高い一方、タイヤ交換費用や維持費は決して安くありません。特に、タイヤサイズが大きくなればなるほど1本あたりの価格も上がり、消耗品であるにもかかわらず家計に大きな影響を及ぼします。
「予算ギリギリで購入」は非常にリスキーです。タイヤ交換費用だけで数十万円が飛んでいく可能性を十分に理解し、自身の年収・生活スタイルと照らし合わせたうえで、余裕を持った購入を心がけましょう。