新型レクサスNXと新型レクサスRX。どちらも魅力的なプレミアムSUVとして高い人気を誇っています。しかし、両者の価格差は100万円前後。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)
「どうせならRXにして“ドヤりたい”…けれど、リセールやコスパを考えるとNXも捨てがたい」という声も多く聞かれます。
本レビューでは、実際に両モデルを所有している立場から、走行性能・内装・リセール・コスパを徹底比較し、最適なグレード選びまで深堀りして解説します。
記事のポイント
- リセールバリューと維持費の観点から見たベストバイグレード
- 実際に乗って感じた走行性能や内装の質感比較
- 新車と中古、どちらがお得か?購入タイミングの見極め方
- 見栄と満足度のバランスが取れる選び方を伝授

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
新型レクサスNX vs 新型レクサスRX|価格と装備を徹底比較
NXとRX|の価格差は妥当?実際の装備と差額の検証
新型レクサスNX(350 F SPORT)の車両本体価格は約640万円。一方、RX(350 F SPORT)の価格はおよそ740万円で、両者の差額はちょうど100万円前後。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)
見た目の価格差は大きく感じられますが、装備やサイズ、走行性能に差があることを考慮すると、果たしてその価格差は妥当なのでしょうか?
以下は主なスペックと装備の比較表です:
項目 | レクサスNX 350 F SPORT | レクサスRX 350 F SPORT |
---|---|---|
車両本体価格(税込) | 約640万円 | 約740万円 |
エンジン | 2.4L直列4気筒ターボ | 2.4L直列4気筒ターボ |
駆動方式 | AWD | AWD |
モニターサイズ | 9.8インチ | 12.3インチ |
デジタルインナーミラー | オプション | 標準装備 |
パノラミックビューモニター | オプション | 標準装備 |
全長×全幅×全高(mm) | 4660×1865×1660 | 4890×1920×1705 |
ホイールベース(mm) | 2690 | 2850 |
最小回転半径(m) | 5.7 | 5.9 |
装備やサイズの差を考慮すれば、RXの価格差には相応の理由があるといえるでしょう。
NXは2.4Lターボエンジンを搭載し、走りは力強く、街乗りにも高速道路にも対応できる万能性が魅力。RXは同じ2.4Lターボながら、より重量感があり、高速安定性や静粛性ではワンランク上。
以下は、走行性能と装備の違いを比較した表です:
比較項目 | レクサスNX 350 F SPORT | レクサスRX 350 F SPORT |
エンジン出力 | 約279PS / 430Nm | 約279PS / 430Nm |
車重 | 約1,790kg | 約1,880kg |
0-100km/h加速 | 約7.0秒 | 約6.9秒 |
高速安定性 | 良好 | 非常に良好 |
静粛性 | 標準 | 高級車レベル |
装備の充実度(標準装備) | 必要最小限+オプション選択可 | 多くが標準装備 |
サスペンションの味付け | やや硬め(スポーティ志向) | しっとり・高級感重視 |
さらに、RXは標準でデジタルインナーミラーや大型12.3インチモニター、パノラマビューモニターなどが装備されており、装備内容の差分を加味すれば、価格差は決して不当ではありません。
NXのおすすめグレード:350 F SPORTの魅力と注意点
NXの中でも特に人気が高いのが、350 F SPORT。スポーティな専用グリルや19インチアルミホイール、F SPORT専用内装などが用意されており、見た目の満足感が非常に高い一方で、リセールバリューの高さも注目ポイントです。
以下は、NX 350 F SPORTの主な特徴をまとめた表です:
特徴項目 | 内容 |
専用エクステリア | F SPORT専用フロントグリル&バンパー |
足回り | 19インチアルミホイール+専用サスペンション |
内装 | 専用シート(合成皮革×アルカンターラ)、赤ステッチあり |
操作系 | スポーツステアリングホイール+パドルシフト |
快適装備 | シートヒーター&ベンチレーション、パワーシート |
リセールバリュー傾向 | NXシリーズの中でも高水準 |
スポーティさを全面に押し出した外観と、日常使いにも嬉しい快適装備が両立されていることが、高評価に繋がっています。
ただし、F SPORTはスポーティなサスペンション設定のため、乗り心地はやや硬め。高級感よりもスポーティさを重視する方向けのグレードです。快適性を重視する方には、300hバージョンLなど他の選択肢も検討してもよいでしょう。
RXのおすすめグレード:350 F SPORT vs 500h F SPORT Performance
RXで人気が高いのは、350 F SPORTと500h F SPORT Performance。350 F SPORTはガソリンモデルでリセールが高く、維持費の面でも比較的安心。一方、500hはデュアルブーストハイブリッド搭載で加速性能に優れていますが、リセールバリューはやや低め。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)
以下は、それぞれのグレードの主要スペックをまとめた比較表です:
比較項目 | RX 350 F SPORT(ガソリン) | RX 500h F SPORT Performance(ハイブリッド) |
パワートレイン | 2.4L直4ターボエンジン | 2.4L直4ターボ+電気モーター |
駆動方式 | AWD | DIRECT4(電子制御4WD) |
最高出力/最大トルク | 約279PS/430Nm | 約371PS(システム出力)/550Nm |
燃費(WLTCモード) | 約11.2km/L | 約14.0km/L |
0-100km/h加速 | 約6.9秒 | 約6.2秒 |
車両本体価格(税込) | 約740万円 | 約850万円 |
リセールバリュー傾向 | 非常に安定 | やや不安定(下落傾向) |
どちらを選ぶかは「走りの質」か「資産性」かで判断すると良いでしょう。筆者のおすすめは、リセール・維持費・価格バランスが優れた350 F SPORTです。
どちらを選ぶかは「走りの質」か「資産性」かで判断すると良いでしょう。筆者のおすすめは、リセール・維持費・価格バランスが優れた350 F SPORTです。
ガソリンとハイブリッド、どちらが賢い選択か?
新車購入で“損をしにくい”のはガソリンモデル。リセールバリューが高く、残価設定ローン(残クレ)を活用した場合も月々の支払いが抑えやすいのが特徴です。
以下は、パワートレイン別のリセールと支払シミュレーションの比較です:
項目 | ガソリンモデル(例:RX350 F SPORT) | ハイブリッドモデル(例:NX350h F SPORT) |
新車価格(税込) | 約740万円 | 約690万円 |
3年後想定リセール価格(概算) | 約660万円(残価率約89%) | 約530万円(残価率約77%) |
月々支払(残クレ・3年60回/金利2.9%) | 約50,000円~ | 約57,000円~ |
リセール評価 | 非常に良好 | やや不安定 |
価格だけでなく、リセールと残価設定ローンの相性を踏まえると、ガソリンモデルの優位性は際立っています。
一方で、ハイブリッドモデルは中古市場で狙うと割安感が強く、長期保有を前提とすれば魅力的。燃費性能に加え、走行音の静かさも魅力なので、静粛性重視の方にはおすすめです。
以下は、ハイブリッドモデルの中古価格とリセール傾向をまとめた表です:
モデル | 年式 | 走行距離 | 中古価格相場(概算) | リセール傾向 |
NX 350h F SPORT | 2022 | 約2万km | 約520万〜570万円 | 緩やかに下落中 |
RX 450h+ バージョンL(PHEV) | 2022 | 約1.5万km | 約680万〜730万円 | 大きく下落傾向 |
RX 500h F SPORT Performance | 2023 | 約1万km | 約770万〜820万円 | やや下落傾向 |
特にPHEVや高出力ハイブリッドは新車価格が高いため、中古市場では大きく値が下がり、お買い得感が生まれやすいというメリットがあります。
新型レクサスNX vs 新型レクサスRX|走り・内装・満足度のリアル比較レビュー
NXとRX|走行性能比較:NXとRX、乗ってわかる実力の違い
NXは軽快でキビキビとした走りが特徴。街乗りでは取り回しやすく、狭い道でもストレスが少ない設計です。一方RXは、重厚感のある乗り味が魅力で、高速道路や長距離移動では圧倒的な安定感と静粛性を感じられます。
以下に、両車の走行フィーリングに関する比較表を示します:
比較項目 | NX 350 F SPORT | RX 350 F SPORT |
操舵感 | シャープでダイレクトな応答性 | 落ち着きがあり、スムーズで安定した挙動 |
加速感 | 軽量ボディで軽快なスタートダッシュが可能 | トルクフルでパワフルな加速が持ち味 |
カーブでの安定感 | クイックなステアリングで意のままに操れる | 重量感のあるボディで揺れが少なく安定 |
静粛性 | エンジン音がやや入りやすい | 高速域でも室内は非常に静か |
日常使いでの扱いやすさ | コンパクトで市街地でも扱いやすい | 大きめのサイズだが慣れれば視点が高く運転しやすい |
また、サスペンションのセッティングも異なり、NXのF SPORTは硬めでスポーティな応答性があり、RXはどのグレードでも高級車らしいしっとりとした乗り心地を味わえます。
NXとRX|内装の高級感と快適性:ファミリーユースにはどちらが◎?
NXの内装はタイトにまとまっており、運転に集中しやすいレイアウトが特徴です。対してRXは全体的にゆとりがあり、リアシートの足元や荷室容量も上回っています。
以下は、内装の快適性・広さの比較表です:
比較項目 | NX 350 F SPORT | RX 350 F SPORT |
前席の空間 | ややタイト | ゆったり |
後席の足元スペース | やや狭め | 広く快適 |
荷室容量(VDA値) | 約520L | 約612L |
静粛性 | エンジン音がやや入りやすい | 高級セダン並みに静か |
内装素材の質感 | 合成皮革中心で質感は標準 | 天然皮革+加飾パネルで高級感あり |
実際の使用感としても、通勤や短距離移動にはNXのコンパクトさが便利で、家族との長距離ドライブや旅行にはRXの快適性が際立ちます。
さらに、質感や静音性においてもRXの方が優れており、長時間のドライブやファミリーユースにはより適しているといえるでしょう。
NXとRX|「ドヤれる車」としての存在感:街中での注目度は?
見た目の迫力や存在感ではRXが一歩リード。特に500h F SPORT Performanceは、メッシュグリルや専用バンパーが威圧感を演出しており、街中での注目度は非常に高いです。さらに、20インチ以上の大径ホイールや専用のスポーツマフラー形状も相まって、停車中ですら「只者ではない」オーラを放ちます。
夜間では、フルLEDの鋭いデイライトが遠目からでも目を引き、街中や駐車場で視線を集める場面も多々あります。オーナーとして感じるのは、特にショッピングモールや観光地での視線の強さで、「クルマ好き」だけでなく一般層からも高評価を受ける存在感があるという点です。
NXも十分スタイリッシュですが、「ひと目でレクサスと分かる車格感」という点では、やはりRXが優勢です。
NXとRX|オーナーとしての満足度:通勤・旅行・家族ドライブを通じて感じた違い
通勤用途ではNXのコンパクトさが活き、駐車場でのストレスが少ないです。狭めのビル地下駐車場や月極駐車場など、取り回しの良さが求められるシーンでは特に重宝されます。また、加速時のレスポンスの良さや軽快なハンドリングは、朝夕のラッシュ時にもストレスを感じにくいポイントです。
反対に旅行や家族ドライブでは、ラゲッジスペースの広いRXが便利で、同乗者からの評価も高くなります。例えばスーツケースを複数積み込むシチュエーションや、チャイルドシートを設置する際の乗り降りのしやすさなど、ファミリー層には安心の広さと上質さが魅力です。長時間の高速移動でも静粛性と乗り心地が保たれ、同乗者が疲れにくい点も大きなアドバンテージといえるでしょう。
結果として、「一人で乗る時間が多いならNX」「家族と過ごす時間を重視するならRX」という棲み分けが自然と生まれてくる印象です。
新型レクサスNX vs 新型レクサスRX|リセールバリューとコストで見る賢い選び方
リセールバリュー比較:NX vs RX、損しにくいのはどっち?
ガソリンモデルで見ると、RX350 F SPORTのリセールバリューは非常に安定しています。1年落ちでも残価率が95%以上を維持しているケースもあり、短期売却でも損をしにくい傾向です。
特に、パノラマルーフや三眼LEDヘッドライトなどの人気オプションを装着している車両は、さらに高値での査定が期待でき、リセール面での安心感がより強くなります。こうしたオプションの有無は中古市場でも評価されやすく、「高値で売れる」だけでなく「売れやすい」という点でもメリットがあります。
また、ガソリンモデルは構造がシンプルなぶん修理コストが比較的安く、長期的な維持管理の面でも安心材料となります。定期的な車検やメンテナンス時にも過剰な出費を抑えられる傾向があり、トータルで見ると「所有コストと資産性のバランス」が非常に優秀なモデルといえるでしょう。
一方NX350 F SPORTも悪くはないものの、年間車体費で見るとRXの方が優秀という逆転現象も起きており、「価格差以上の資産性」がRXにはあるとも言えるでしょう。
年間コスト比較:税金・保険・燃費・車検のリアル試算
維持費で見ると、NXは重量税・自動車税ともにやや有利。特に自動車税は排気量ベースで計算されるため、同じ2.4Lターボでも軽量なNXの方が年間コストを抑えやすい傾向があります。加えて、ハイブリッド仕様のNX300hでは燃費性能が非常に優れており、平均的なWLTCモードで約19.9km/Lを記録しています。
これは都市部でのストップ&ゴーが多い走行シーンや、燃費を重視した長距離通勤において大きなアドバンテージとなります。ガソリン価格が高騰しやすい近年の状況を考慮すると、年間で数万円単位の差が出るケースも珍しくありません。
また、エコカー減税やグリーン化特例の対象となるグレードであれば、初年度登録時の税負担も軽減される点も見逃せません。走行距離が多い方、特に年間1万5千km以上走行するユーザーにとっては、NXハイブリッドモデルの経済性は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、保険料や部品交換費用などはRXでも大きな差があるわけではなく、「少し高くても快適な環境」を求めるならRXに軍配が上がります。
「残クレ」or「一括」購入、どちらがお得か?
残クレを活用するなら、リセールの高いガソリンモデル(RX350 F SPORTなど)との相性が非常に良好。3年サイクルでの乗り換え前提なら、月々の負担を抑えつつ、高い残価で次に繋げられます。
特に、残価設定が高くなりやすいRX350 F SPORTのような人気グレードは、残クレ終了時に“据置額”が高く設定されるため、乗り換え時の査定価格との差が小さく、次のクルマへのステップアップも計画的に行いやすくなります。
また、月々の支払額がフルローンより低く抑えられるため、同じ予算感でもワンランク上の車種やグレードに手が届くという利点もあります。たとえば、NXのバージョンLでは届かなかったRXのF SPORTに、残クレなら現実的に手が届くケースもあるのです。
一括購入派で長く乗るなら、NXのハイブリッドモデルがおすすめ。新車購入後5年~7年の残価安定性が高く、静粛性と燃費も満足度の高いポイントとなります。
中古市場の狙い目グレードとは?
コスパ重視であれば、NX300hバージョンLやRX450hバージョンLの前期モデルが狙い目です。中古市場での値下がりが進んでおり、状態の良い車両が500万円前後で見つかることもあります。
特に前期型のバージョンLは、内装の質感や快適装備が充実しているにもかかわらず、F SPORTほどの人気がないため価格が落ち着きやすい傾向があります。そのため、“見た目よりも中身重視”の方には絶好の選択肢と言えるでしょう。
また、下記のように中古価格の相場感を把握しておくことで、お得な1台に出会いやすくなります:
モデル | 年式 | 走行距離 | 中古相場(目安) |
NX300h バージョンL | 2020年 | 約3万km | 約460万〜510万円 |
RX450h バージョンL | 2019年 | 約4万km | 約480万〜530万円 |
これらのモデルはリセールを強く期待するというより、“長く安心して乗れる上質な車”という観点で選ぶと満足度が高い傾向にあります。
リセールを最重視するなら、RX350 F SPORT後期型の低走行車。相場が高く推移しており、数年後の売却時にも価値を維持しやすいです。
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引用 : 株式会社CTN HP
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詳しい内容は過去の記事をご覧ください。

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私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
まとめ
NXとRX、どちらも魅力にあふれたSUVですが、選び方を誤ると数十万円単位で損をすることも。本レビューの要点をまとめると以下の通りです。
- 通勤メインや市街地利用が多い方はNXが最適
- 長距離移動やファミリーユースが多いならRXがおすすめ
- リセール・ドヤ感を重視するならRX350 F SPORTがベストバイ
- 維持費や購入総額を重視するならNX350 F SPORTも十分優秀
ライフスタイルや予算、そして「自分が何を重視したいか」によってベストな選択肢は異なります。このレビューが、後悔のないクルマ選びの一助となれば幸いです。
今後も最新モデルのリセール・比較情報を発信していきますので、ぜひチェックしてみてください。