2024年に年次改良が実施されたレクサスRX。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
今回は、注目の改良ポイントを中心に、先代モデルとの具体的な違い、オーナーのリアルな声、そして実際の納期事情までを徹底的に解説します。
中でも、最速で納車されたオーナーの協力を得て、内装・外装のディテールや走行時の体感変化を詳細に検証しました。
特にイルミネーションや静粛性の違いは、実際に触れて初めてわかる奥深さがあります。これから購入を検討している方の参考になれば幸いです。
記事のポイント
- アンビエントライトの3倍化で高級感が劇的に向上
- センターコンソールに新規イルミを採用し、視覚的満足度がアップ
- フル液晶メーター採用による先進的なインテリア
- 静粛性の大幅な向上で快適性が別次元へ
以下関連記事をまとめています。参考にご覧ください。
レクサスRX年次改良版|外装の違いと印象
レクサスRX年次改良版|TRDエアロ装着車の視覚的インパクト
ホワイトノーヴァガラスフレーク×ダークローズ内装という組み合わせは、視覚的にも洗練された印象を与えます。
特に明るい外装色と深みのある内装のコントラストが美しく、高級感とスポーティさが共存しています。さらにTRDフルエアロを装着することで、下部のマットブラックパーツが強調され、より精悍なフロントフェイスを演出します。
エアロのフィン形状や突起デザインも存在感を放ち、全体として“見せるクルマ”としての完成度が高まっています。
レクサスRX年次改良版|年次改良前との造形の違い
同じFスポーツでも、改良前後でサイドフィンの形状や押し出し感には微妙な違いがあります。改良後のモデルでは、フィンのラインがよりシャープに仕上げられ、ボディとの一体感が増した印象です。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
そのため、全体的に洗練された雰囲気があり、個性もより明確に際立っているように感じられます。
レクサスRX年次改良版|最低地上高の変化と実用性
TRDエアロは地上高をやや下げますが、都市部の立体駐車場にも配慮された設計となっており、普段使いにも大きな支障はありません。
特に車止めの高い駐車場では、フロントリップやサイドステップの接触に注意が必要ですが、慣れれば十分に対応可能な範囲です。
また、リアのマフラーセット一体型デザインも非常に好評で、見た目の一体感とカスタム感が高く評価されています。見た目の重厚感と機能性の両立が実現されている点が、多くのオーナーから支持を集めている理由です。
レクサスRX年次改良版|納車時の仕様とオプション構成
メーカーオプションのオレンジキャリパーや21インチ純正ホイールなど、Fスポーツならではの豪華装備も健在です。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)
さらに、ブレーキキャリパーのカラー選択やランフラットではない快適性重視のラジアルタイヤ採用など、細部にもこだわりが感じられます。
納車時点でTRDフルエアロやマフラー、各種スポーツパーツを含むフル装備の状態だった点は、改良モデルに対する期待感を裏切らない充実度といえるでしょう。
レクサスRX年次改良版|内装の進化と静粛性
レクサスRX年次改良版|アンビエントライトの明るさが3倍に
最大の改良ポイントともいえるアンビエントライトの進化は、内装の高級感と満足度を大きく左右する要素のひとつです。
従来モデルでは暗がりでの視認性が低く、せっかくのイルミネーションも控えめに感じられていましたが、新型では明確に光量が3倍に増強され、空間全体を包み込むような広がりのある発光に進化しました。その結果、夜間のドライブ時にはラグジュアリーな雰囲気が一層際立ち、所有満足度を高める要因となっています。
レクサスRX年次改良版|センターコンソールへの新イルミ追加
今回の改良で新たに追加されたセンターコンソール部の横一文字イルミは、従来モデルでは見られなかったポイントであり、運転席と助手席の間に統一感と上質感をもたらしています。
暗所での視認性だけでなく、見た目の高級感も格段に向上しており、乗車するすべての人に特別な空間を提供してくれます。夜間ドライブ時には、このイルミネーションが車内の雰囲気を一段と引き締め、所有満足度を高める要素の一つとなっています。
レクサスRX年次改良版|e-ラッチ周辺の光源増加
ドアトリムの間接照明に加え、e-ラッチのスイッチ周辺にも光が届くようになり、使い勝手だけでなく視認性も大きく改善されています。
従来は夜間にスイッチの位置を手探りで確認する必要がありましたが、改良モデルでは光の広がりによって直感的な操作が可能になりました。
とくにドアを閉めた状態でも光源が視認できる点が好評で、乗員に対する配慮が一層感じられる設計となっています。
レクサスRX年次改良版|フットランプの視認性向上
Pレンジ時のフットランプが改良され、光の筋が明確に見えるようになりました。
足元の視認性も確保され、安全性にも貢献しています。特に暗い駐車場などでは、足元の明るさが安心感につながるとオーナーからも好評です。
また、夜間に乗り込む際やドア開閉時の視認性も向上しており、ラグジュアリーSUVとしてのホスピタリティ性がさらに高まったといえるでしょう。
レクサスRX年次改良版|静粛性の体感的向上
従来モデルから乗り換えたオーナーが「別の車のよう」と表現するほど、静粛性の向上は顕著でした。
具体的には、エンジン始動直後やアイドリング時のノイズが明らかに軽減されており、高速道路では路面ノイズの侵入も大幅に抑えられています。
また、ドアの閉まり方にもその影響が現れており、わずかな力でもスムーズに閉まるようになったことで、密閉感とともに高級車らしいしっとりとした質感が加わっています。
レクサスRX年次改良版|液晶メーターの進化
新型ではフル液晶メーターを採用しており、スポーツモードに切り替えると、横バーのメーターが赤く発光し、走行モードの視覚的な演出が強化されています。
加えて、エコモードやノーマルモードでは青やグレーを基調とした配色が採用され、ドライバーの走行スタイルに応じた直感的な視認性をサポートしてくれます。これにより、視覚的な情報だけでなく運転感覚への没入感も高まり、ドライビングプレジャーをより一層引き立てています。
レクサスRX年次改良版|地図表示とのバッティング問題
地図拡大表示とスポーツメーターの併用が難しい点は惜しいポイントですが、少なくとも視認性の高いナビゲーション表示とメーターの両立という課題に対する第一歩としては一定の進化といえます。今後のソフトウェアアップデートやUI改善により、この表示切り替えの柔軟性が高まることを期待したいところです。
レクサスRX年次改良版|オーナーが語るリアルな使用感と気になる点
レクサスRX年次改良版|フル液晶メーターのカスタマイズ制限
表示情報が固定されており、左右に切り替えながら自由に表示を選べない点には、一部不満の声もあります。
たとえば、スポーツメーターやGモニターなど見たい情報が複数ある場合でも、ドライバーが自在に表示を切り替えられないため、状況によっては不便さを感じる場面もあります。今後は、より柔軟なカスタマイズ機能の追加や、表示レイアウトの自由度向上が求められています。
レクサスRX年次改良版|タッチトレーサーの表示増加
北米仕様を意識した改良で、タッチトレーサーの操作内容が液晶にも常時表示される仕様に変更されています。
これはサングラス装着時でも視認しやすいようにとの配慮ですが、国内ではヘッドアップディスプレイが十分に活用できる環境が多いため、ユーザーによってはやや冗長と感じられる場合もあります。
とくに視線移動が増えることで、運転中の集中力を削がれるとの指摘もあり、設定によるカスタマイズ性が求められています。
レクサスRX年次改良版|Gモニターやスポーツゲージの使い勝手
新機能の搭載は歓迎される一方で、表示内容の理解が難しいという声もあります。
とくにGモニターに関しては、加速度や車体の傾きといった情報が数値やグラフで表示されるものの、その意味を直感的に理解しにくいという指摘が多く見られます。操作に慣れるまでは情報の取捨選択が難しく、実用性に疑問を感じるユーザーもいます。
そのため、今後のUI改善では初心者にもやさしいビジュアルガイドや、説明表示の追加など、より親しみやすいインターフェースが求められています。
レクサスRX年次改良版|ブレーキインジケーターのデザイン変更
以前のL字型からLBX風の横歯デザインに変更されたことで、従来のレクサスらしい統一感あるテールランプのデザイン性が薄れたと感じる声もあります。
一方で、新しいデザインにより視認性や光り方の立体感が増し、より現代的で個性的なリアビューになったとの意見もあり、ユーザー間で賛否が分かれるポイントになっています。
レクサスRX年次改良版|エアコン・オーディオ操作性に変化なし
改良点に対して操作系統には大きな変更がなく、これまでの操作に慣れているユーザーにとっては違和感なく扱える“安心設計”が維持されています。
ただし、新たなインターフェースや物理ボタンの削減など、使い勝手を大きく変える革新はなかったため、先進性や新鮮味を求めるユーザーにとっては物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。
レクサスRX年次改良版|ナビの地図表示仕様に対する不満
中央部に表示されたナビが拡大できる代わりに、他の情報表示が犠牲になる点には戸惑いの声が散見されます。
とくに、スポーツモードにおけるメーター表示や燃費グラフなどがナビ拡大と同時に非表示になってしまうことで、運転中に得られる情報が限られてしまうという実用面での不満も挙がっています。
この仕様により、ナビゲーションを優先すべきか、ドライビング情報を優先すべきかという選択を迫られる場面があり、ユーザーによってはストレスを感じる要因となっています。
レクサスRX年次改良版|他グレードとの比較とSNSでの反響
レクサスRXシリーズは、RX350・RX350h・RX500hという異なる特性を持ったグレードが用意されており、それぞれに明確なキャラクターがあります。以下ではそれぞれの違いを深堀りし、用途や好みに応じた選び方について解説します。
主要グレード比較一覧表
項目 | RX350 | RX350h | RX500h |
---|---|---|---|
パワートレイン | 2.4Lターボ | 2.5L+ハイブリッド | 2.4Lターボ+ハイブリッド |
駆動方式 | AWD(機械式) | FF/AWD選択可 | DIRECT4(電子制御4WD) |
燃費(WLTC) | 約11.2km/L | 約17.4km/L | 約14.0km/L |
走行フィール | パワフルでキビキビ | 滑らかで静か | スポーティかつ安定感高い |
特徴 | コスパ重視・加速重視 | 燃費と快適性のバランス | ハイパフォーマンスと高級感 |
メリット | 価格と性能のバランスが良い | 燃費良好・静音性◎ | 高級装備標準・走行性能高い |
デメリット | 燃費やや悪い | 加速が控えめ | 価格・維持費ともに高め |
このように、どのモデルも魅力が異なります。日常使いや家族用途ならRX350h、走りを楽しみたい方にはRX350、上質な走行体験を求める方にはRX500hがおすすめです。
RX500hとの主要装備の違い
RX350とRX500hを比較すると、500hは電子制御4WDシステム「DIRECT4」を採用しており、よりスポーティな走行性能が特徴です。可変ダンパーシステム(AVS)も搭載されており、走りの質に対するこだわりが強く感じられます。
一方、RX350はターボエンジンによるパワフルさを維持しながらも、価格面と維持費のバランスに優れている点が評価されています。実燃費やタイヤ・ブレーキの消耗コストにおいても500hより軽負担である点は、長期保有を前提としたユーザーにとって安心材料のひとつです。
また装備面では、500hはアクティブサウンドコントロールやより高級な内装材、アルミペダル、ヘッドアップディスプレイ標準装備など、全体的にプレミアム志向が強い構成となっています。
以下の表に、主な違いをまとめました:
項目 | RX350 | RX500h |
駆動方式 | AWD(機械式) | DIRECT4(電子制御4WD) |
エンジン | 2.4Lターボ | 2.4Lターボ+モーター(ハイブリッド) |
乗り心地 | 快適寄り | スポーティ寄り(AVS搭載) |
サウンド | 標準 | アクティブサウンドコントロール搭載 |
装備 | 必要最低限〜オプション装着 | 高級装備標準多数 |
維持費 | やや安い | やや高い(ハイブリッド維持費) |
価格帯 | 約660万円〜 | 約850万円〜 |
RX350hとの違いと選び方
ハイブリッドモデルであるRX350hとの違いは主にパワートレインとドライビングフィールにあり、燃費性能を重視するユーザーには350hが有利です。RX350hは2.5L自然吸気エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、街乗りや長距離移動時の燃費効率に優れています。また、加速時もモーターのアシストによって滑らかで静かな走りが実現されています。
一方、RX350は2.4Lターボエンジンを搭載し、アクセルレスポンスの良さや加速の力強さが魅力です。とくに山道や合流時、高速巡航時の安定感とパワーに重きを置くユーザーからは高評価を得ています。どちらのモデルも完成度が高いですが、選ぶ基準は「燃費重視か走り重視か」というユーザーの価値観に左右される部分が大きいといえるでしょう。
SNSでのオーナーの声
実際に年次改良モデルに乗り換えたユーザーや、これから購入を検討しているユーザーの間では、SNS上でもさまざまな感想が寄せられています。ここでは、その中でも特に注目されたコメントをいくつかピックアップして紹介します。
- 「改良前のRXに乗っていますが、イルミの光量がここまで違うとは…羨ましいです!」
- 「年次改良モデルに乗り換えました。夜間の室内がまるでショールームのようです」
- 「静粛性の違いは本当に実感できるレベルです。子どもがすぐ寝てくれるようになりました(笑)」
- 「メーターUIにもう少し自由度が欲しいです。地図最大表示との相性は改善してほしいですね」
納期情報と最新の供給状況
2024年後半時点では、改良モデルの納期は通常4〜6ヶ月程度となっています。ただし、FスポーツやTRDパッケージ装着車は一部納期が延びる傾向もあります。オプションによっては部品供給の関係で8ヶ月以上かかるケースも報告されています。
まとめ
年次改良を経たレクサスRXは、内装のアップデートと静粛性の向上によって、ワンランク上のプレミアムSUVとして再定義された印象を受けました。アンビエントライトの3倍化やセンターコンソールの新イルミネーション、液晶メーターの刷新は、乗員に上質な体験をもたらします。一方で、地図表示とスポーツメーターの両立不可や表示カスタマイズの制限など、細かな不満点も見受けられます。しかしながら、RX350から同じ350へ買い替えたオーナーが「明らかに違う」と感じるほどの進化があったことは確かであり、改良の恩恵は非常に大きいといえるでしょう。納車待ちの方々も安心して期待して良い仕上がりになっています。