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HONDA

【残クレヴェゼル】年収いくらあれば安心できる?グレード別に徹底解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、ホンダ・ヴェゼルの購入を残価設定型クレジット(残クレ)で検討されている際、自分の年収で本当に維持していけるのか不安を感じていることでしょう。 私も実際に数多くの車両を所有し、残クレのメリット・デメリットを肌で感じてきました。 ヴェゼルの魅力を最大限に引き出しつつ、家計を圧迫しない賢い買い方を徹底解説します。

引用 : HONDA HP

この記事を読み終える頃には、あなたがヴェゼルのどのグレードを、どの程度の年収で手に入れるべきかの明確な基準が見えているはずです。

この記事の要約
  1. ホンダヴェゼルの残クレ利用時における月々の支払額目安
  2. 年収別に見る無理のない購入グレードの判断基準
  3. 維持費を含めたトータルコストのシミュレーション結果
  4. 残クレ終了後の返却・乗り換え・買い取りの最適解

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ヴェゼル残クレの仕組みとメリット

ホンダの「残価設定型クレジット(残クレ)」は、数年後の車両の買取保証額(残価)をあらかじめ差し引き、残りの金額を分割で支払う仕組みです。 ヴェゼルはSUVカテゴリの中でもトップクラスの人気を誇り、中古車市場での価値が落ちにくいため、この残価が高めに設定される傾向にあります。 つまり、「元々の価値が高いから、月々の支払いを低く抑えられる」という、残クレに最も適した車種の一つなのです。

引用 : HONDA HP

残クレを利用する最大の利点

残クレを利用する最大のメリットは、まとまった頭金がなくても最新のモデルに乗れることです。 特にホンダでは定期的に「残クレ低金利キャンペーン(実質年率1.9%など)」を実施しており、これを利用すると一般的なオートローンよりも手数料負担を大幅に減らすことが可能です。 また、3年後や5年後のライフスタイルの変化に合わせて、「乗り換える」「返却する」「買い取る」という選択肢が用意されている点も、不透明な将来に備えるユーザーには大きな安心材料となります。

ヴェゼルの残価率がもたらす恩恵

ヴェゼルの残価率は、3年後で約50%〜60%前後、5年後でも40%〜50%程度を維持することが珍しくありません。 これは、例えば300万円の車を5年残クレで購入した場合、150万円程度の支払いを「先送り」できることを意味します。 月々の支払額を抑えることで、浮いたお金をレジャーや貯蓄に回せるのは、賢いカーライフと言えるでしょう。

グレード別価格と残クレシミュレーション

ここでは、ヴェゼルの主要グレード別に、5年(60回払い)の残クレを利用した場合の具体的なシミュレーションを紹介します。 ※条件:実質年率1.9%(キャンペーン時想定)、頭金0円、ボーナス払い併用なし、諸経費込みの概算です。

引用 : HONDA HP

グレード 車両本体価格(税込) 月々の支払額(概算) 5年後の残価(目安)
G (ガソリン/FF) 約2,650,000円 約35,000円 約1,100,000円
e:HEV X (HV/FF) 約2,890,000円 約39,000円 約1,300,000円
e:HEV Z (HV/FF) 約3,200,000円 約43,000円 約1,500,000円
e:HEV PLaY (HV/FF) 約3,550,000円 約48,000円 約1,700,000円

Gグレード:コストを最小限に抑えたい方向け

ガソリンモデルの「G」は、とにかく初期費用と月々の支払いを抑えたい方に最適です。 月々3万円台半ばであれば、一人暮らしの方や若い世代でも十分に検討の土台に乗る金額でしょう。 ただし、ハイブリッド(e:HEV)に比べると燃費性能が劣るため、走行距離が多い方はガソリン代を含めたトータルコストで慎重に判断する必要があります。

e:HEV X:ハイブリッドの恩恵をバランス良く受ける

ハイブリッドのエントリーモデルである「e:HEV X」は、静粛性と燃費の良さを手に入れつつ、支払いを4万円以下に抑えたい層に支持されています。 ヴェゼルの魅力である「e:HEV」の滑らかな加速を味わうことができ、リセールバリューもガソリン車より安定する傾向にあります。

e:HEV Z:最も選ばれている本命グレード

多くのユーザーが選択するのが、この「e:HEV Z」です。 18インチアルミホイールやパワーテールゲートなど、満足度の高い装備が標準となります。 月々の支払いは4万円を超えてきますが、装備の充実度を考えると「最もコストパフォーマンスが高い」と言えるでしょう。 売却時の人気もダントツのため、残クレ終了時の査定でも有利に働く可能性が高いです。

e:HEV PLaY:個性を重視するエグゼクティブな選択

パノラマルーフや専用のカラーコーディネートが施された「PLaY」は、月々5万円近い支払いとなります。 趣味性が高く、所有満足度は非常に高いですが、支払額としてはワンランク上の車種も見えてくる領域です。 自身の年収と、ヴェゼルに対する「こだわり」のバランスをどう取るかが鍵となります。

ヴェゼル購入に必要な年収目安

車を安心して所有するために最も重要な指標は「年収に対する返済比率」です。 一般的に、車のローンを含む全ての負債の年間返済額が、年収の25%〜30%以内に収まるのが健全と言われています。 ここでは、家賃や生活費を考慮した「実生活ベース」での適正年収を深掘りします。

引用 : HONDA HP

年収300万円台の場合

年収300万円(手取り月額 約18万〜20万円)の場合、無理なく支払えるのは月々2.5万〜3万円程度です。 頭金なしの残クレでヴェゼルを狙うなら、ボーナス払いを併用するか、ある程度の貯金を頭金に充てる必要があります。 フルローン(頭金なし)で月々4万円近い「e:HEV Z」を選択すると、車検代や保険料が発生する月に家計が窮地に陥るリスクがあります。 この層には、ガソリンモデルの「G」を頭金を入れて購入するか、中古車を検討することをお勧めします。

年収400万円台の場合

年収400万円(手取り月額 約24万〜26万円)は、ヴェゼル購入の「標準ライン」です。 月々4万円前後の「e:HEV X」や、少し背伸びをして「e:HEV Z」をターゲットにできます。 独身であれば比較的余裕を持って維持できますが、家族がいる場合は教育費などとの兼ね合いを慎重に見積もるべきでしょう。 残クレの低金利キャンペーンを最大限に活用し、月々の負担を平準化させるのが賢明な戦略です。

年収500万円以上の場合

年収500万円を超えてくると、最上級グレードの「e:HEV Z」や「PLaY」を安心して選ぶことができます。 月々5万円程度の支払いがあっても、生活の質を極端に落とすことなく維持が可能でしょう。 ただし、このクラスの方は将来の「買い取り(一括返済)」も見据えて、残クレの期間中に別途「買い取り用資金」を積み立てておくことをお勧めします。 最終回に150万円以上の支払いが待っていることを忘れてはいけません。

維持費を含めたトータルコストの罠

「月々のローンさえ払えれば大丈夫」と考えるのは危険です。 車には必ず「維持費」がかかります。ヴェゼルの場合、特に以下の項目を計算に入れておく必要があります。

税金と保険:避けて通れない固定費

ヴェゼル(1.5Lエンジン)の自動車税は、年間30,500円です。 また、忘れてはならないのが「任意保険」です。 特に若い世代や初めて車を所有する方は、車両保険込みで月々1万円〜1.5万円程度かかるケースもあります。 残クレの場合、返却時に原状回復が求められるため、車両保険への加入はほぼ必須(実質的な強制)と考えておくべきです。

メンテナンス費用:ホンダの「点検パック」を活用

残クレを利用する場合、多くのディーラーで「点検パック(まかせチャオ)」への加入を勧められます。 これは定期点検代を前払いする仕組みですが、5年分で10万円前後の費用がかかります。 これをローンに組み込むのか、別途現金で用意するのかで、手元のキャッシュフローが変わってきます。

ヴェゼルの年間維持費シミュレーション

項目 e:HEVモデル(年間) 備考
自動車税 30,500円 毎年5月支払い
任意保険 約100,000円 年齢・等級により変動
ガソリン代 約60,000円 年間8,000km走行想定
駐車場代 約120,000円 月1万円想定
点検・消耗品 約30,000円 オイル交換等
合計 約340,500円 月額 約2.8万円

つまり、ローンの支払額に加えて、毎月プラス3万円程度の「維持費」が必要になるということです。 月々の支払いが4万円なら、合計で7万円が車に消えていく計算になります。 これがあなたの手取り給与に対してどの程度の割合を占めるか、冷静に判断してください。

残クレ利用時の注意点と賢い立ち回り

残クレは「車を借りている」という側面が強い契約です。 将来、不利益を被らないために、以下の3点は必ず意識しておきましょう。

走行距離制限を遵守する

ホンダの残クレには、一般的に「月間1,000km」または「1,500km」という走行距離制限が設定されます。 これを超過すると、返却時に1kmあたり数円の精算金が発生します。 毎日長距離通勤に使う方や、週末に頻繁にロングドライブをする方は、契約時の距離設定を多めにしておくか、通常のローンを選んだ方が無難です。

事故や傷による査定減点

「いつか返す車」であることを忘れてはいけません。 大きな事故で修復歴がついたり、内外装に著しい損傷がある場合、残価保証が受けられなくなります。 私も経験がありますが、不意の擦り傷一つが最終的な精算時に数万円の負担増となるプレッシャーは、精神的な負担になることもあります。 常に「丁寧に扱う」意識が必要です。

カスタマイズの制限

純正パーツ以外の取り付けや、大規模な改造は原則禁止です。 もしカスタマイズした状態で返却する場合は、元の状態に戻す(原状回復)費用を自己負担しなければなりません。 「自分好みにいじり倒したい」という方は、残クレではなく銀行系のマイカーローンで購入することをお勧めします。

他の選択肢との比較:銀行ローンvs残クレ

「お金がないから残クレ」という短絡的な思考から一歩抜け出し、金利面でも比較検討を行いましょう。

銀行ローンのメリット

地方銀行や信用金庫のマイカーローンは、金利が1%〜2%台と安定して低く、何より「最初から自分の所有物(所有権留保がない場合が多い)」になる点が魅力です。 走行距離の制限もなく、何年乗っても自由です。 ただし、審査が残クレよりも厳しく、月々の支払額は残価を据え置かない分、高くなります。

どちらを選ぶべきか?

  • 残クレが向いている人:
    • 3〜5年で最新の車に乗り換え続けたい
    • 月々の支払額を極限まで抑えたい
    • 将来の買取価格が下がるリスクを回避したい
  • 銀行ローンが向いている人:
    • 走行距離を気にせずガンガン走りたい
    • 長く(7〜10年)乗り続けたい
    • カスタマイズを楽しみたい

ヴェゼルの技術的魅力と資産価値

なぜ私がこれほどまでにヴェゼルを残クレで勧めるのか。 それは、ヴェゼルが持つ「商品力」そのものが、金融商品としての価値を担保しているからです。

e:HEVシステムの完成度

現行ヴェゼルのハイブリッドシステム「e:HEV」は、ほとんどのシーンをモーターで走行します。 この電動車感のある滑らかな走りは、一度体験するとガソリン車に戻れないほどの魅力があります。 この「時代に即したパワートレイン」を積んでいることが、数年後の高いリセールバリューを約束しているのです。

ホンダセンシングの安全性

全車標準装備の「Honda SENSING」は、衝突軽減ブレーキや渋滞追従機能付きACCなど、最新の安全技術を網羅しています。 これは中古車市場においても「装備されているのが当たり前」の条件となっており、ヴェゼルの価値を支える大きな柱です。 高い安全性が、結果としてあなたの資産(車)を守ることにも繋がります。

ヴェゼル購入後のライフスタイルを想像する

車を買うことは、手段であって目的ではありません。 ヴェゼルを手に入れた後、どのような生活が待っているかを想像してみましょう。

週末のレジャーがアップグレードされる

ヴェゼルはコンパクトSUVながら、後席の足元空間が非常に広く設計されています。 友人を乗せてのドライブや、キャンプ道具を積み込んでのアウトドアなど、あなたの行動範囲は劇的に広がるはずです。 そのための「自由」を買う代償が、月々のローン支払額なのです。

所有することのステータスと安心感

流麗なクーペスタイルのデザインは、街中でも目を引きます。 自宅の駐車場にヴェゼルが停まっているのを見るだけで、日々の仕事のモチベーションが上がるという方も多いです。 残クレという仕組みを賢く利用することで、本来なら手の届かなかった「憧れの生活」を、今すぐ手に入れることが可能になります。

購入前にこれだけはチェック!

最後に、ディーラーへ行く前に必ず確認してほしいチェックリストを作成しました。

  1. 直近3ヶ月の家計収支を把握しているか?
    • 突発的な出費(結婚式、家電の故障など)があっても、ローンを維持できる余力があるか確認してください。
  2. ボーナスを当てにしすぎていないか?
    • 昨今の経済情勢では、ボーナスがカットされるリスクもゼロではありません。できるだけ月々の支払いのみで完結するプランを検討しましょう。
  3. 他の負債(スマホの分割払い、奨学金など)との合算は?
    • 全てのローン返済額が手取りの30%を超えないように調整してください。

まとめ

ヴェゼルは残価設定型クレジット(残クレ)を利用することで、年収に見合った「賢い買い方」が実現できる稀有な車種です。 年収400万円あれば十分に検討可能であり、500万円以上なら最上級グレードで豊かなカーライフを満喫できるでしょう。

しかし、残クレはあくまで「支払いの先送り」です。 5年後の自分に大きな負担を残さないよう、月々の支払額だけでなく、年間の維持費、そして最終回の精算方法までシミュレーションしておくことが大切です。 この記事で紹介した基準を参考に、あなたにとって最適な一台を見つけ出してください。

筆者情報

二階堂 仁(にかいどう じん) モータージャーナリスト兼コラムニストとして活動。慶應義塾大学卒業後、大手自動車会社に就職。車両開発の最前線に携わった後、自動車への情熱を伝えるべく出版業界へ転身。その後、独立し、専門誌やWEBメディアで鋭い試乗レビューや経済的な視点からの購入ガイドを執筆中。自らもレクサスLFAや日産スカイラインGT-R(R34)など、伝説的な名車から最新の電気自動車まで幅広く所有し、ユーザー目線でのリアルな情報を発信し続けている。

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