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HONDA

【ホンダヴェゼル】維持費が高すぎる実態|タイヤ大型化の影響

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、ヴェゼルの購入を検討しているものの、巷で囁かれる「維持費が高すぎる」という噂が気になっているはずです。私も実際にヴェゼルを所有し、メンテナンスを経験したので、気になる気持ちはよくわかります。

引用 : HONDA HP

この記事を読み終える頃には、ヴェゼルの維持費に関する不安や疑問が解決しているはずです。

この記事の要約
  1. 18インチタイヤの採用による高額な交換費用
  2. e:HEV特有の高度なシステム点検と部品コスト
  3. 車両保険料に影響する料率クラスの推移
  4. 新型プレリュードから見るホンダの足回り戦略

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ホンダヴェゼルの維持費が「高い」と言われる最大の要因

ホンダの看板SUVであるヴェゼル。 デザインの良さと使い勝手の良さから大ヒットを記録していますが、オーナーの間で密かに囁かれているのが「維持費の高さ」です。 特に2代目となる現行モデル(RV型)では、先代よりもプレミアム路線にシフトしたことで、いくつかのポイントでコストアップが避けられなくなっています。

引用 : HONDA HP

ホンダヴェゼルのタイヤサイズと交換費用の罠

ヴェゼルの維持費を語る上で、絶対に避けて通れないのが「タイヤ」の問題です。 上位グレードの「e:HEV Z」や「e:HEV PLaY」には、225/50R18という比較的大径なタイヤが標準装備されています。 この「18インチ・50偏平」というサイズが、家計を圧迫する最大の原因です。

一般的なコンパクトカーや、先代ヴェゼルの下位グレードで使われていた16インチタイヤと比較すると、1本あたりの単価が劇的に跳ね上がります。 SUVらしい力強いルックスを実現するための「代償」が、数年ごとのタイヤ交換時に一気に表面化するのです。

18インチ化がもたらす価格の現実

カー用品店やディーラーで提示される見積もりに驚くオーナーは少なくありません。 国産のプレミアムブランド(ブリヂストンやミシュランなど)を選ぶと、工賃込みで4本セット10万円から15万円程度の出費を覚悟する必要があります。 これは、以前のコンパクトSUVの感覚でいると「倍近い」と感じる金額です。

18インチタイヤの市場価格とランニングコスト

タイヤは消耗品ですが、ヴェゼルのような重量のあるSUVは、加減速時やカーブでの負荷が大きく、走行距離が短くても摩耗が進みやすい傾向があります。 さらに、18インチというサイズは流通量も多い一方で、高性能な製品が多いため、安価な選択肢が限られます。

以下の表は、一般的な16インチとヴェゼル上位グレードの18インチの価格差を比較したものです。

タイヤサイズ 1本あたりの相場(国産中級) 4本合計(工賃・廃棄込想定)
16インチ(215/60R16) 約12,000円〜18,000円 約60,000円〜85,000円
18インチ(225/50R18) 約25,000円〜38,000円 約110,000円〜165,000円

このように、一度の交換で約2倍近いコスト差が生じます。 3年〜4年に一度とはいえ、この差額は月々の維持費に換算すると大きな重みとなります。

新型プレリュードの噂とホンダのタイヤ大型化戦略

ここで気になるのが、最近話題の「新型プレリュード」との関連性です。 新型プレリュードはスペシャリティクーペとして再誕することが期待されていますが、コンセプトモデルを見る限り、さらに巨大な20インチ級のホイールが収まるデザインとなっています。

ホンダは近年、車両のスタンス(見栄え)を重視し、タイヤ・ホイールを大型化するデザイン戦略をとっています。 これはヴェゼルから始まった流れとも言え、新型プレリュードにおいても「タイヤ交換費用が高すぎる」という同様の懸念が生まれるのは必然です。 「美しいデザインは足元から」という哲学は理解できますが、実用性を重視するユーザーにとっては、維持費の増大という形で跳ね返ってくるわけです。

グレードによるタイヤ維持費の決定的な差

ヴェゼルを買う際、多くの人は装備や内装の豪華さでグレードを選びますが、実は維持費の観点では「e:HEV X」か「e:HEV Z」かで天国と地獄の差があります。

引用 : HONDA HP

「e:HEV X」およびガソリン車の「G」は16インチタイヤを装着しています。 一方の「Z」以上は18インチです。 この違いは、単なる乗り心地や見た目だけの差ではなく、数年後の財布の状況を左右します。

インチダウンという賢い選択

もし「Z」の装備は欲しいけれど維持費を抑えたいという場合、タイヤ交換のタイミングでホイールごと16インチに「インチダウン」するユーザーもいます。 これによりタイヤ単価を下げ、さらに乗り心地をしなやかにする効果も得られますが、純正のデザイン性は損なわれるというトレードオフがあります。

スタットレスタイヤ購入時に直面するコスト増

雪国に住んでいる、あるいは冬場にウインタースポーツを楽しむユーザーにとって、スタッドレスタイヤの費用は死活問題です。 18インチのスタッドレスタイヤセットをディーラーで購入しようとすると、ホイール込みで20万円を超えることも珍しくありません。

ヴェゼルのようなSUVは4WD性能を期待して購入する人が多いため、スタッドレスタイヤの寿命は非常に高いです。 しかし、ここでも「18インチの呪縛」が付きまといます。 多くの賢いオーナーは、冬用だけは16インチのホイールセットを用意してコストを抑えていますが、それでも初期投資としては大きな負担になります。

インチダウンという選択肢のメリットとデメリット

前述の通り、維持費低減の切り札がインチダウンです。 しかし、これには明確なメリットとデメリットが存在します。

メリット

  • タイヤ代が大幅に安くなる(4本で5万円以上の節約も可能)。
  • 扁平率が上がるため、路面の凹凸を吸収しやすくなり、乗り心地がマイルドになる。
  • サイドウォールが厚くなることで、縁石などでのホイールへのダメージリスクが減る。

デメリット

  • 見た目の迫力が欠け、少し大人しい印象になる。
  • ハンドルを切った時の応答性がマイルド(悪く言えば少し鈍く)なる。
  • 高速走行時の安定性がわずかに低下する可能性がある。

ジャーナリストの視点から言えば、ヴェゼルのキャラクターを考えれば16インチの方が「道具感」が出て好ましい部分もありますが、都会的なスタイリッシュさを求めるなら18インチの維持費は必要経費と割り切るしかありません。

タイヤの寿命を延ばすためにオーナーができること

高すぎるタイヤ交換費用への対策として、最も有効なのは「今のタイヤを長持ちさせること」です。 ヴェゼルはフロントに荷重がかかりやすいFFベースのSUVですので、定期的なタイヤローテーション(前後入れ替え)が必須です。

5,000kmから10,000kmごとのローテーションを怠ると、前輪だけが先に摩耗し、4本同時交換という高い出費を早めることになります。 また、空気圧チェックも重要です。 SUVは車重があるため、適正空気圧を保っていないと偏摩耗の原因となり、寿命を大幅に縮めます。

純正タイヤと社外タイヤの価格差シミュレーション

ヴェゼルの新車装着タイヤは、その車両の特性に合わせて特別に開発された「純正タイヤ」です。 同じ銘柄でも市販品とは特性が異なる場合がありますが、価格も純正は高価です。

選択肢 特徴 4本価格(目安)
ディーラー純正指定 開発時の性能を100%発揮 160,000円
大手カー用品店(有名ブランド) 性能と価格のバランスが良い 110,000円
ネット通販+持ち込み工賃 最安だが手間がかかる 85,000円
アジアンタイヤ(格安ブランド) 圧倒的に安いが静粛性に課題 45,000円

最近ではアジアンタイヤの性能も向上していますが、ヴェゼルのような静粛性の高いハイブリッド車では、ロードノイズが目立ちやすくなるため、極端に安いタイヤはあまりお勧めしません。

タイヤ以外に注目すべきホンダヴェゼルの維持費内訳

タイヤ代が維持費を押し上げる大きな要因であることは間違いありませんが、それだけで「維持費が高すぎる」と結論付けるのは早計です。 車というものは、目に見えない様々なコストが積み重なって運用されるものです。

引用 : HONDA HP

e:HEV(ハイブリッド)システムのメンテナンス費用

ヴェゼルの主流であるe:HEVは、エンジンと2つのモーターを組み合わせた非常に高度なシステムです。 日常のメンテナンスにおいて、従来のガソリン車と大きく違う点は「電動駆動系のチェック」です。

基本的には非常に信頼性の高いシステムですが、万が一保証期間外でインバーターや駆動用バッテリーに不具合が生じた場合、その修理費は数十万円単位になります。 また、e:HEVはエンジンが「発電」に特化することが多いため、エンジンオイルの汚れ方や劣化具合が一般的な走行パターンと異なります。 ホンダ指定の「ウルトラNext」のような超低粘度オイルの使用が推奨されており、一般的なオイルよりも少し高価になる場合があります。

車検費用と法定費用の具体的なシミュレーション

車検費用もまた、維持費の大きな割合を占めます。 ヴェゼルはエコカー減税の対象となるため、新車購入時の重量税などは優遇されますが、継続車検時にはその恩恵が切れる(または減少する)ため、意外と高く感じることがあります。

以下は、一般的なヴェゼル(e:HEV Z / 2WD)の継続車検(5年目など)の概算費用です。

項目 金額(概算)
自賠責保険料(24ヶ月) 約17,000円
自動車重量税 約15,000円〜25,000円
印紙代 約2,000円
車検代行手数料・整備基本料 約30,000円〜50,000円
合計 約64,000円〜94,000円

これに加えて、前述のタイヤ交換やブレーキパッド交換、油脂類(フルードなど)の交換が重なると、15万円〜20万円の大台に乗ることになります。

任意保険料の相場と型式別料率クラスの影響

「ヴェゼルの保険料が高い」と感じる人がいるのは、保険業界が決める「型式別料率クラス」が関係しています。 これは、その車種がどれくらい事故を起こしているか、盗難に遭っているかなどを数値化したもので、1(低リスク)〜17(高リスク)の段階で評価されます。

ヴェゼルは人気車種ゆえに事故件数も絶対数として多くなりがちで、特に車両保険の料率クラスが高めに設定される傾向があります。 「若者に人気のSUV」という側面があるため、統計的にリスクが高いと判断されやすいのです。 保険を更新する際は、ダイレクト系保険に切り替えるなどの対策をしないと、年間10万円近い保険料が固定費として重くのしかかります。

実燃費から算出するガソリン代の月額コスト

e:HEVのカタログ燃費(WLTCモード)は25.0km/L程度と優秀ですが、実際の使用環境ではどうでしょうか。 私の経験上、街乗り中心では18〜22km/L、高速道路では16〜20km/L程度に落ち着くことが多いです。

年間10,000km走行、ガソリン価格175円/Lで計算すると:

  • e:HEV(実燃費20km/L)の場合: 年間87,500円(月額 約7,300円)
  • ガソリン車(実燃費13km/L)の場合: 年間134,600円(月額 約11,200円)

ハイブリッドは燃料代こそ安いですが、車体価格の差額(約40万円〜60万円)を燃料代だけで回収するには10万キロ以上の走行が必要になります。 「ハイブリッドだから維持費が安い」というのは、走行距離が多い人に限られた話であることに注意が必要です。

ホンダセンシング(先進安全装備)の修理・調整費用

現行ヴェゼルには最新の「ホンダセンシング」が全車標準装備されています。 これは非常に心強い味方ですが、維持費の観点からは「リスク」でもあります。

例えば、飛び石でフロントガラスを交換する場合。 従来の車ならガラス代だけで済みましたが、ヴェゼルの場合はガラス上部のカメラの「エーミング(校正)」という作業が必須になります。 この作業だけで数万円の追加費用が発生し、総額で15万円から20万円の修理費になることも。 また、フロントグリル内のレーダーを少しぶつけただけでも、再設定に専門機材と高額な工賃が必要になります。 先進装備の維持には、目に見えない「ハイテク維持費」が隠れているのです。

リセールバリューを考慮した「実質維持費」の考え方

維持費を語る上で欠かせないのが「出口戦略」、つまり売却時の価格です。 ヴェゼルは世界的に人気のあるSUVであり、リセールバリュー(再販価値)が非常に高い車種として知られています。

例えば、5年間乗って維持費に100万円かかったとしても、売却時に新車価格の60%で売れれば、実質的なコストは他車よりもずっと安く済みます。 「タイヤが高い」「車検が高い」と目先の出費に目を奪われがちですが、最終的な収支で見れば、ヴェゼルは非常に「お買い得な車」であると言えます。 ただし、これは「定期的にディーラーで点検を受け、記録簿が残っている」ことが条件となります。

10年10万キロ走行時に発生する高額消耗品の正体

長くヴェゼルに乗り続けようと考えている方は、10年目の壁を意識する必要があります。 この時期に発生するのが、e:HEVの駆動用バッテリーの劣化(性能低下)の懸念です。 最近のバッテリーは長寿命化していますが、それでも10年を超えると冷却ファンの清掃や、セルバランスの調整、最悪の場合は交換が必要になるケースがあります。

また、1.5Lエンジン特有の「補機ベルト」や、ウォーターポンプなどの駆動系部品も交換時期を迎えます。 「ハイブリッドはメンテナンスフリー」という幻想を捨て、長期保有ならそれなりの修繕積立金を持っておくことが、精神衛生上も大切です。

認定中古車と新車の維持費における決定的な違い

最後に、これからヴェゼルを買う方へのアドバイスとして、新車と中古車の維持費の差を。 新車で購入した場合、最初の3年間は「メーカー保証」があり、さらに「メンテナンスパック」に加入していれば、オイル交換などの基本費用は前払いで済み、突発的な故障への支払いはほぼゼロです。

しかし、中古車(特に保証期間が切れた個体)の場合、前オーナーが「タイヤが減ったから手放した」というケースも多く、購入直後に15万円のタイヤ交換を迫られるリスクがあります。 「安いから」と中古車を選んだ結果、最初の1年で新車との差額を維持費で埋めてしまうことのないよう、特にタイヤの残溝とブレーキの摩耗状態は厳しくチェックすべきです。

まとめ

ホンダヴェゼルの維持費について、プロの視点から深掘りしてきました。 結論として、ヴェゼルの維持費が「高い」と言われるのは、主に以下の4点に集約されます。

  1. 上位グレード(Z / PLaY)の18インチタイヤ交換費用が非常に高額であること
  2. 車両保険の料率クラスが高めで、保険料が安くなりにくいこと
  3. 先進安全装備(ホンダセンシング)の修理や校正に専用のコストがかかること
  4. ハイブリッドシステム特有の専門的なメンテナンスが必要になること

しかし、これらは「SUVとしてのルックス」や「最新の安全性」、「優れた燃費性能」を得るための必要経費とも言えます。 特にタイヤに関しては、16インチのグレードを選ぶ、あるいはインチダウンを行うことで大幅に節約可能です。 また、高いリセールバリューを考えれば、トータルの出費(実質維持費)は同クラスのライバル車よりもむしろ抑えられる可能性が高いです。

「維持費が高いから」と諦めるのではなく、「どこにコストがかかるか」を正しく把握し、事前に対策を立てておけば、ヴェゼルは間違いなくあなたの生活を豊かにしてくれる最高の一台になるはずです。

筆者情報

二階堂 仁(にかいど じん) モータージャーナリスト兼コラムニストとして活動。慶應義塾大学工学部を卒業後、大手自動車メーカーにエンジニアとして就職。車両開発の最前線に携わり、ハンドリングや乗り心地のチューニングを担当。その後、自らの言葉で車の魅力を伝えたいという強い思いから出版業界へ転身。自動車専門誌の編集を経て独立。技術的根拠に基づいた論理的な解説と、ユーザーの生活に寄り添った本音のコラムに定評がある。現在、愛車としてレクサスLFA、日産スカイラインGT-R(R34)など数多くの名車を所有する傍ら、日常の足としてヴェゼル e:HEV Zも愛用。オーナーとしてのリアルな視点から、車の「真実」を日々発信している。

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