モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、2025年に復活した「新型プレリュード」の購入を検討しており、同時に将来のリセールバリュー(売却価格)を少しでも高めたいと考えているはずです。 私も愛車のLFAやR34 GTRを維持する中で、常に「車の価値」と向き合ってきました。 新型プレリュードは単なる移動手段ではなく、ホンダの電動化時代を象徴する「資産」としての側面も持っています。
引用 : メーカーHP
この記事を読み終える頃には、新型プレリュードで選ぶべきオプションとそのリセール効果への疑問が解決しているはずです。
- ボディカラーはプラチナホワイトパール一択
- ホンダアクセス製カーボンエアロの絶大な付加価値
- HRCパフォーマンスパーツ装着による希少性の担保
- インテリアコンディション維持と純正ナビの重要性
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新型プレリュードのリセールバリューと市場動向
新型プレリュードは、かつての「デートカー」としての華やかさと、現代の「スペシャリティスポーツ」としての性能を併せ持った特別なモデルです。 リセールバリューを語る上で、まず理解しておくべきはこの車の「立ち位置」です。
引用 : メーカーHP
新型プレリュードが市場で高く評価される理由
新型プレリュードは、SUV全盛の現代において極めて希少な「2ドアクーペ」です。 ホンダが「操る喜び」を前面に押し出したモデルであり、月間販売計画が絞られていることからも、中古車市場での供給不足が予想されます。 私がこれまでの経験から予測するに、新型プレリュードのリセールは、シビック e:HEV(FL4)を上回り、限定車に近い推移を見せる可能性が高いでしょう。
ターゲット層と中古車需要の相関
この車の主な購入層は、かつてのプレリュードを知る50代〜60代と、新しい価値観を持つ若年層の両極端に分かれています。 中古車市場では、特に「手入れの行き届いた、純正アップグレード仕様」が最も好まれる傾向にあります。 派手な社外品よりも、メーカー直系のオプションが装着されている個体ほど、査定額の跳ね上がりが期待できるのです。
ハイブリッド(e:HEV)特有の価値維持
新型プレリュードに搭載される2.0L直噴エンジン+2モーターのe:HEVは、燃費と走りを高い次元で両立しています。 ガソリン車の価値が今後不透明になる中で、高性能ハイブリッドスポーツというカテゴリーは、数年後も安定した需要が見込めます。 特にバッテリーの状態が良いことは前提ですが、そこに「プラスアルファの装備」があるかどうかが、買取価格の差として現れます。
プレリュードというネーミングの魔力
ホンダにとって「プレリュード」は特別な名前です。 この名前が付いているだけで、コレクターズアイテムとしての側面が生まれます。 私の所有するR34 GTRもそうですが、「名前が売れる」車はオプション次第で数百万の差が出ることさえあります。 新型においても、その魔力は健在であると確信しています。
国内市場と海外輸出の影響
ホンダのスポーツモデルは、北米を中心に海外でも絶大な人気を誇ります。 新型プレリュードも将来的には海外輸出の対象となる可能性があり、そうなればリセールバリューは国内相場を無視した高値で安定します。 輸出に有利な条件は「サンルーフ付き」「パールホワイト」「無事故」の3拍子です。
納期遅延とプレミアム価格の可能性
発売初期の受注が好調で、月間計画の数倍に達している現状では、納車待ちが発生します。 この期間は中古車価格が新車価格を上回る「プレミアム価格」になるケースも珍しくありません。 その際、最も高値で取引されるのは「誰もが欲しがる豪華仕様」です。
ライバル車とのリセール比較
日産フェアレディZやトヨタGR86が比較対象となりますが、プレリュードは「ハイブリッド」という独自の武器を持っています。 維持費が安く、かつスタイリッシュな2ドアというポジションは、リセールにおいて非常に有利です。 以下の表は、予測される3年後の残価率を比較したものです。
| 車種 | 予測残価率(3年/3万km) | 備考 |
|---|---|---|
| 新型プレリュード | 70% 〜 80% | オプション内容で大きく変動 |
| シビック e:HEV | 60% 〜 65% | 実用車の側面が強いため |
| フェアレディZ | 80% 〜 90% | 純ガソリン車の希少価値 |
プレリュード復活が意味するリセールへの影響
ホンダがこのタイミングでクーペを復活させたのは、ブランドイメージの向上を狙ったものです。 そのため、メーカーとしても長く価値を保てるような施策(認定中古車の強化など)を打ってくるでしょう。 ユーザーとしては、その流れに乗った装備選びをすることが、最大の防御であり攻めとなります。
新型プレリュードでリセールが上がる鉄板オプション
ここからは、実際に私が査定現場のデータと照らし合わせて厳選した、リセール直結のオプションを解説します。 「何をつけるか」で、数年後のあなたの手元に残る金額が50万円以上変わることもあります。
引用 : メーカーHP
ボディカラー:プラチナホワイト・パール
自動車業界には「迷ったら白か黒」という鉄則がありますが、新型プレリュードにおいてその筆頭は「プラチナホワイト・パール」です。 この色は老若男女問わず好まれ、中古車店での滞留期間が最も短い色です。 査定額への加点要素として、他の色と比較して+10万円〜20万円の差が出ることはザラにあります。
なぜパールホワイトが強いのか
- 清潔感と高級感の両立:新型プレリュードの流麗なラインが最も美しく見えるのがパールホワイトです。
- 塗装の耐久性:ソリッドカラーに比べて色あせしにくく、中古車としての価値を保ちやすいです。
- 万国共通の人気:将来的に輸出される際も、白は最も歓迎されるカラーです。
ホンダアクセス製:カーボンフロントロアースカート
新型プレリュードの純正アクセサリーとして用意されているカーボンパーツは、リセールにおける「神器」と言えます。 特にフロントロアースカートは、装着しているだけで車全体の印象が格段に引き締まります。 メーカー純正のカーボンパーツは、経年劣化への耐性も高く、プラス査定の大きな対象となります。
カーボンパーツの効果額
ホンダアクセスのカーボンパーツ一式(フロント、サイド、リア、スポイラー)を装着した場合、投資額に対して約60%〜70%がリセール時に戻ってくると考えられます。 通常の樹脂パーツでは20%程度しか戻らないことを考えると、非常に「効率の良い投資」です。
HRCパフォーマンスパーツ(開発中・参考)
東京オートサロン2026で発表された「HRCコンセプト」に関連するパーツは、今後のプレリュードの価値を決定づける存在です。 HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)のブランドを冠したパーツは、シビック タイプRと同様、熱狂的なファンを生みます。 これらがディーラーオプションとして設定された場合、迷わず選ぶべきです。
HRCブランドの威力
- サーキット由来の信頼性:単なるドレスアップではなく、機能美が評価されます。
- 限定的な流通:装着車が少ないため、中古市場では「指名買い」が発生します。
- 圧倒的なプラス査定:パーツ単体での価値が下がりにくいため、数年後も高額買取の対象になります。
インテリア:ブルー×ホワイトの専用コンビシート
新型プレリュードの内装は、運転席と助手席で色が異なるなど、非常に遊び心に溢れています。 この「プレリュードらしさ」を際立たせる内装色は、リセールにおいても強みになります。 逆に地味な黒一色の内装(設定があれば)は、この車においてはリセールを下げる要因になりかねません。
19インチ・ブラックアルミホイール
足元を支えるホイールは、リセールに直結します。 特にホンダアクセスのベルリナブラック塗装された19インチホイールは、プレリュードの「グランドコンセプト(UNLIMITED GLIDE)」を体現する必須アイテムです。 標準ホイールをスタッドレス用にし、オプションホイールを夏タイヤ用に保持している個体は、査定時に高く評価されます。
テールゲートスポイラー(ウイングタイプ)
2ドアクーペのリセールを左右する大きな要素が「ウイング」の有無です。 プレリュードの場合、派手すぎない純正ウイングタイプが最も好まれます。 これがあるかないかで、リアビューの迫力が全く異なり、販売時の写真映えにも直結するため、ショップも高く買い取ります。
Honda SENSING 360+(最新安全装備)
スポーツカーであっても、現代のリセールにおいては「安全装備の充実」は無視できません。 特に「Honda SENSING 360+」のような最新の運転支援システムがパッケージ化されている場合、それを外す選択肢はありません。 数年後の未来では、これらの装備がない車は「旧世代」として買い叩かれるリスクがあります。
プレミアムオーディオシステム(BOSE等)
スペシャリティクーペは、優雅なドライブを楽しむための車でもあります。 オプション設定される高音質なオーディオシステムは、中古車購入者にとっても魅力的なポイントです。 査定額として直接「○万円アップ」と明示されにくい部分ではありますが、車両の「格」を上げ、商談を有利に進める武器になります。
オプションごとの推定効果額と投資回収率
ここでは、具体的にどれくらいの費用がかかり、売却時にどれくらい戻ってくるのかをシミュレーションしてみましょう。 ※金額は予測値であり、市場状況により変動します。
引用 : メーカーHP
リセール向上オプション比較表
| オプション項目 | 概算費用 | 予想査定プラス額 | 投資回収率 |
|---|---|---|---|
| プラチナホワイト・パール | 60,500円 | +150,000円 | 248% |
| カーボンエアロ3点パック | 450,000円 | +280,000円 | 62% |
| HRC仕様パフォーマンスパーツ | 600,000円 | +450,000円 | 75% |
| 純正ウイングスポイラー | 88,000円 | +40,000円 | 45% |
| 19インチ・アルミホイール | 220,000円 | +110,000円 | 50% |
| 本革シートパッケージ | 165,000円 | +100,000円 | 60% |
最もコスパが良いのは「ボディカラー」
表を見てわかる通り、パールホワイトの回収率は驚異的です。 有料色としての支払額を大幅に上回るプラス査定が期待できます。 これは、シルバーや赤などの不人気色を選んだ場合のマイナス査定を回避する意味でも、最強の選択と言えます。
カーボンパーツは「ブランド」を買う
カーボンパーツは高額ですが、ホンダ純正(ホンダアクセス)であることに意味があります。 社外品は車検や保証の観点から、ディーラー査定ではマイナスになることもありますが、純正は確実にプラスになります。 私が所有する車たちも、必ずメーカー直系のパーツで固めています。
メンテナンスパックの加入はリセールに関係するか?
結論から言うと、直接的な査定額アップには繋がりにくいですが、「ディーラーで定期的に整備されていた」という記録簿(エビデンス)は、高額査定を引き出すための最強の材料になります。 特にe:HEVのような複雑なシステムを持つ車は、整備履歴が価値を左右します。
禁煙・ペットなしの「無臭」環境
これはオプションではありませんが、リセールを語る上で外せません。 プレリュードのような上質な空間を楽しむ車において、タバコの臭いやペットの毛は、査定額を20万円〜30万円ほど一気に下落させる要因になります。 新車時からイオン発生器を置くなどの対策を推奨します。
コーティングは「専門店」か「ディーラー」か
リセールを考えるなら、納車直後に信頼できる専門店で硬化型のガラスコーティングを施工してください。 「塗装の艶」は、第一印象を決定づけます。 査定士も人間です。パッと見て「美しい」と感じる個体には、強気の価格を提示したくなるものです。
走行距離とリセールのデッドライン
プレリュードの場合、リセールが大きく下がる分岐点は「3万km」と「5万km」です。 5年後のリセールを最大化したいなら、年間6,000km以内に抑えるのが理想的です。 私のR34 GTRも、走行距離を管理することで購入時以上の価値を維持しています。
リセールバリューを最大化する購入・維持戦略
装備を選んだ後、どのように車と付き合うかが最終的な受取金額を決めます。 モータージャーナリストとしての視点から、プロの維持術を伝授します。
購入タイミングと先行予約の重要性
新型プレリュードのような注目車種は、初期ロットの「1番機」を手に入れることがリセールにおいて有利です。 なぜなら、初期の供給が少ない時期に売却せざるを得なくなった場合、新車価格以上の相場で売れる「逃げ道」ができるからです。 発売前の先行予約キャンペーンなどで付随する特典も、将来の希少価値につながります。
保証の継続(マモルくん)
ホンダの延長保証「マモルくん」への加入は必須です。 売却時に保証期間が残っていれば、次のオーナーに保証を継承できるため、中古車販売店としても「売りやすい個体」となり、強気の買取が可能になります。
パーツの箱や純正品を保管する
もしホイールなどを社外品に変える場合でも、必ず「純正品」を保管しておいてください。 リセールにおいては「フルノーマルに戻せること」が最大の付加価値です。 特にプレリュードのようなスペシャリティカーは、オリジナルの状態を好むコレクターが多いことを忘れないでください。
査定を出す時期の見極め
2ドアクーペのリセールは、春先(3月〜4月)が高くなる傾向があります。 新生活の始まりや、ドライブシーズンの到来に合わせて需要が高まるからです。 逆に冬場はスポーツカーの動きが鈍くなるため、売却時期も戦略的に選ぶべきです。
最適な売却ルートの選択
ディーラーの下取りは、手間はかかりませんが、リセールを最大化するには不向きです。 プレリュードのような特殊な車は、スポーツカー専門店や、全国に販路を持つオークション形式の買取サービスを利用してください。 私の周りのジャーナリスト仲間も、1円でも高く売るために複数のサービスを競わせています。
デジタルキーとコネクテッドサービス
新型プレリュードはデジタルキーに対応していますが、これらの設定をスムーズに引き継げる状態にしておくことも、現代の査定ではチェックポイントになります。 「ハイテク機能が使いこなされている」ことは、丁寧に乗られていた証左となります。
洗車傷を防ぐ「手洗い洗車」の徹底
自動洗車機は避けてください。 パールホワイトであっても、強い光の下では洗車傷(スクラッチ)が目立ちます。 「塗装の状態が良い=大切にされていた」という評価は、オプション以上の価値を生むことがあります。
投資としてのプレリュード
最後に、車を「単なる消耗品」と考えるのではなく、「楽しむための投資」と考えてください。 新型プレリュードは、その期待に応えるだけのポテンシャルを持っています。 正しいオプションを選び、正しく維持すれば、数年後のあなたは「あの時この装備を選んでよかった」と笑顔でハンドルを握っているはずです。
まとめ
新型プレリュードは、ホンダの歴史と未来が交差する、非常に価値の高い1台です。 リセールバリューを意識したオプション選びのポイントを振り返りましょう。
- カラー:プラチナホワイト・パールが最強の資産価値。
- 外装:ホンダアクセスのカーボンパーツやHRCパーツが価値を底上げ。
- 内装:プレリュード専用色を維持し、清潔感を保つことが重要。
- 戦略:純正パーツの保持と、定期的なディーラー整備がエビデンスになる。
これらを意識するだけで、あなたのプレリュードは市場で「特別な1台」として評価されます。 走りを楽しみながら、賢く資産を守る。そんなスマートなカーライフを送りましょう。
筆者情報
二階堂 仁(にかいどう じん) モータージャーナリスト兼コラムニスト。慶應義塾大学卒業後、大手自動車メーカーに就職し、車両開発の最前線でテストドライバーとしての経験を積む。その後、自動車への情熱を伝えるべく出版業界へ転身し独立。専門的なメカニズム解説から市場動向の分析まで幅広く手がける。愛車はレクサスLFA、日産スカイラインGTR R34など、リセールバリューと走りの楽しさを両立した名車を多数所有。

