モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新型RAV4の購入を検討しており、特に「趣味のゴルフでどれだけ使えるか」が気になっていると思います。私も実際にRAV4を所有し、早朝のゴルフ場への長距離ドライブや、友人3人を乗せてのフル積載移動を何度も経験しているので、荷室の広さや使い勝手が死活問題であるという気持ちはよくわかります。

引用 : メーカーHP
カタログスペックだけでは見えてこない、現場での「積みやすさ」や「工夫」を詳しくお伝えします。この記事を読み終える頃には、RAV4の積載能力に関する疑問がすべて解決し、週末のゴルフがより楽しみになっているはずです。
- 最大で9.5インチのゴルフバッグを4個積載可能
- 3人乗車時でも後席アレンジで余裕のスペース確保
- ハイブリッド車もガソリン車と同等の荷室容量を実現
- 汚れに強い掃除しやすい素材で雨の日のプレー後も安心
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新型RAV4のゴルフバッグ積載量と収納力
新型RAV4は、ミドルサイズSUVの中でもトップクラスのラゲージ容量を誇ります。しかし、ゴルフバッグは形状が特殊で長さもあるため、単に「何リットル入るか」という数字だけでは判断できません。ここでは、実際のゴルフバッグを用いた検証結果をもとに、RAV4の真の実力を掘り下げます。
引用 : メーカーHP
RAV4のラゲージルーム基本スペック
まずは、基礎となる荷室サイズを確認しておきましょう。RAV4のラゲージルームは、TNGAプラットフォームの採用により、張り出しが少なく効率的な形状になっています。
| 項目 | 数値(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 荷室容量(5名乗車時) | 580L | デッキボード下段時 |
| 荷室最大幅 | 約1,350mm | タイヤハウス後方の最大部分 |
| 荷室奥行き(5名乗車時) | 約1,015mm | 後席背もたれからバックドアまで |
| 荷室奥行き(最大時) | 約1,880mm | 後席前倒し時 |
この「580L」という数字は、ライバル車と比較しても非常に優秀です。特に注目すべきは、タイヤハウス後方の左右が深くえぐられている点です。これにより、ゴルフバッグを横向きに収納しやすくなっています。
1人乗車時の広大な積載スペース
1人で練習場やコースへ向かう場合、RAV4は「動くクローゼット」と化します。後部座席をすべて倒せば、フルフラットに近い広大な空間が出現します。
この状態では、ゴルフバッグを縦に4〜5個並べることも容易ですし、余ったスペースに予備のシューズ、着替えのボストンバッグ、さらにはキャスター付きの大型スーツケースまで楽々と積み込めます。 また、後席を倒さずとも、斜めに置けばバッグを横たえるだけで収納完了です。面倒な積み方の工夫は一切不要。思い立った時にすぐ出発できるのがRAV4の良さです。
2人乗車(夫婦・友人)の積載パターン
多くのゴルファーにとって最も頻度が高いのが、この「2人乗車」ではないでしょうか。夫婦でのラウンドや、親しい友人との乗り合わせ。この場合、2名分のバッグと2名分のボストンバッグを積むことになります。
RAV4なら、後部座席を倒す必要すらありません。
- 積み方1: 左右のえぐりを利用して、バッグを2個横向きに重ねる。
- 積み方2: 1個を横、もう1個をその上に斜めに置く。
この状態でも、手前のスペースにボストンバッグを2個置く余裕が十分にあります。さらに、後部座席はそのまま使えるため、万が一帰り道で買い物をしても、後席に荷物を置くことができます。
3人乗車時のシートアレンジとバッグ配置
3人で1台の車に乗り合わせる場合、RAV4の「6:4分割可倒式リアシート」が真価を発揮します。 4人分ある後席のうち、広い方の「6」側(中央と助手席側後ろ)を倒すことで、縦に長いスペースを確保できます。
- 配置:
- 3人は、運転席・助手席・後席右側の3箇所に座ります。
- 倒した左側のスペースに、ゴルフバッグ3個を縦に並べて積載。
- 残った右側の荷室スペースに、3人分のボストンバッグを積み上げます。
このレイアウトのメリットは、バッグ同士が重なりにくいため、クラブのシャフトに負担がかかりにくい点です。また、ドライバーなどの長尺クラブ(47インチ対応バッグなど)も、縦積みなら余裕を持って収まります。
4人乗車でのゴルフバッグ4個積載術
さて、最も難易度が高いのが「4人乗車+バッグ4個」のフル積載です。結論から言えば、RAV4は4人でのゴルフ移動が可能です。ただし、これには少しコツが必要です。
- トノカバーを外す: まず、荷室を覆うトノカバーは事前に取り外しておきましょう(デッキボード下に収納可能です)。
- バッグ1個目・2個目: 荷室の最も奥(左右のえぐり部分)に、ゴルフバッグの底を差し込むようにして、横向きに2個重ねます。
- バッグ3個目・4個目: その手前に、さらに2個を重ねるか、あるいは上部に斜めに橋渡しするように置きます。
- 隙間の活用: 余った隙間にシューズケースを詰め込みます。
ボストンバッグ4個を荷室にすべて入れるのは厳しいため、1〜2個は後席中央(2人が座っている間)の足元やシート上に置くことになるかもしれません。それでも、ミドルサイズSUVでこれだけの芸当ができる車は限られています。
ゴルフバッグのサイズ別(9.5型・47インチ)注意点
ゴルフバッグといってもサイズは様々です。 最近主流の「9.5型」などの大型バッグや、長尺ドライバーが入る「47インチ対応」のバッグを使っている場合は注意が必要です。
引用 : メーカーHP
RAV4の荷室最大幅は約1,350mmありますが、これはあくまで「最大値」です。バッグのフード部分を含めると、横向きに積む際に少し押し込む形になることがあります。 特に47インチ対応のバッグは、横置きだとわずかに入り切らないケースがあるため、その場合は「斜め置き」にするのがセオリーです。私の経験上、1本目のドライバーを抜いて別にしておくだけで、収まりが劇的に良くなることもあります。
ハイブリッド車とガソリン車の容量差を検証
「ハイブリッド車はバッテリーがあるから荷室が狭いのでは?」と心配される方も多いですが、新型RAV4に関してはその心配は無用です。
トヨタの最新パッケージング技術により、ハイブリッド用バッテリーは後部座席の下に配置されています。そのため、ガソリン車もハイブリッド車も、荷室の形状や容量は全く同じです。 燃費を重視してハイブリッドを選んでも、ゴルフの際の利便性が損なわれることはありません。これは、長距離移動が多いゴルファーにとって非常に大きなアドバイスになります。
他のSUV車種(ハリアー・フォレスター)との比較
ライバル車との比較も気になるところでしょう。
- ハリアー: RAV4と基本骨格を共有していますが、リアのデザインが絞り込まれているため、高さのある荷物を積む際はRAV4の方が圧倒的に有利です。ゴルフバッグ4個積載は、ハリアーではかなりの工夫(あるいは断念)が必要です。
- フォレスター: 荷室の開口部が広く、四角い形状をしているため積みやすいですが、横幅に関してはRAV4の方が「左右のえぐり」がある分、長いものを横に置きやすい傾向にあります。
RAV4は「アウトドア」と「実用性」のバランスが、ゴルフというスポーツに非常にマッチしていると言えます。
新型RAV4でゴルフライフを快適にするコツ
積載量だけでなく、RAV4にはゴルファーを魅了する細かな工夫が随所に散りばめられています。実際に使い込んでいるからこそわかる、快適な活用のコツをご紹介します。
引用 : メーカーHP
ラゲージを傷つけないための便利アイテム
ゴルフバッグの底面やスタンド部分は、意外と硬く、車の内装プラスチックを傷つけやすいものです。せっかくの新車を綺麗に保つために、以下のアイテムの導入をおすすめします。
- ラゲージソフトトレイ: トヨタ純正のオプションにもありますが、滑りにくい素材のものを選ぶと、走行中にバッグが暴れるのを防げます。
- ラゲージプロテクター: バックドアの開口部の縁をカバーするパーツです。バッグを積み下ろしする際、つい縁に当ててしまいがちですが、これがあれば安心です。
- 毛布や専用カバー: 4個積載でバッグを重ねる際は、バッグ同士の摩擦を防ぐために、古い毛布や厚手のタオルを間に挟むのが「デキるゴルファー」の嗜みです。
パワーバックドアの利便性と活用法
RAV4の上位グレードに装備されている「ハンズフリーパワーバックドア」は、ゴルファーにとって神装備です。 両手にゴルフバッグとボストンバッグを抱えた状態で、足先をリアバンパーの下にかざすだけでゲートが開きます。地面が濡れているゴルフ場で、バッグを一度地面に置かなくて済むのは、精神的にも肉体的にも非常に楽です。 また、予約ロック機能を使えば、荷物を降ろしてすぐに車から離れることができ、朝の忙しいチェックイン前などに重宝します。
アクセサリーコンセント(1500W)の活用術
ハイブリッド車であれば、AC100V・1500Wのコンセントを選択できます。これがゴルフでどう役立つか。
- 夏場: 冷蔵庫を持ち込み、冷たい飲み物をキープ。
- 冬場: プレー前に温かいコーヒーを淹れたり、電気毛布で体を温める。
- 帰り道: スマホや距離計測機の急速充電はもちろん、ノートPCを繋いで仕事のメールチェック(あまりしたくないですが)も可能です。 非常時の電源としても使えるため、ゴルフだけでなく人生の安心材料になります。
雨の日のゴルフでも安心な防汚シート
ゴルフは雨天決行のスポーツです。濡れたバッグや泥がついたシューズを車内に入れるのは抵抗がありますよね。 RAV4の「Adventure」グレードなどに採用されているシート素材や、リバーシブルのデッキボード(片面が樹脂製)は、こうした状況で真価を発揮します。 泥汚れがついても、硬く絞った布でサッと拭くだけで綺麗になります。また、荷室のデッキボードを裏返して樹脂面にすれば、濡れたレインウェアをそのまま放り込んでも、布地に染み込むことがありません。
キャディバッグ以外(ボストン・シューズ)の収納
ゴルフの荷物はバッグだけではありません。意外とかさばるのがシューズケースやボストンバッグです。 RAV4には、荷室の左右にネット付きの小物入れがあったり、デッキボード下に深めの収納スペース(パンク修理キット等の横)があったりします。 私はいつも、予備のボールの箱や予備のグローブ、着替えの予備などをこのアンダーラゲージに忍ばせています。荷室の表面をスッキリさせておくことで、ゴルフバッグの積み下ろしがよりスムーズになります。
長距離運転をサポートする走行性能と燃費
ゴルフ場は山奥にあることが多く、行きは高速道路、現地付近では急な坂道やワインディングロードが待っています。 RAV4のハイブリッドモデル(特にE-Four)は、システム出力が高く、4人フル乗車+フル積載の状態でも、追い越し車線でモタつくことはありません。 また、最新の「Toyota Safety Sense」により、レーダークルーズコントロールが非常に賢く作動します。プレー後の疲れた体での帰り道、渋滞に巻き込まれても、ペダル操作の負担を大幅に軽減してくれるのは、アクティブなゴルファーにとって最大の恩恵かもしれません。
ゴルフ場でのRAV4の存在感とオーナーの満足度
ゴルフ場の駐車場には、高級セダンや欧州SUVが並びます。その中でRAV4は、決して引けを取らない存在感を放っています。 特に「タフさ」を強調したデザインは、都会的なSUVとは一線を画す「プロの道具」感があります。キャディさんからも「RAV4は荷物が積みやすくて助かります」と言われることが多く、これは設計が良い証拠です。 自分の車が使いやすく、かつ周囲からも一目置かれる。この満足感は、ゴルフのスコアと同じくらい大切な要素ではないでしょうか。
下取り価格やリセールバリューから見たRAV4の魅力
最後に、経済的な側面にも触れておきましょう。 RAV4は世界中で人気の車種であり、日本国内でも中古車市場での価値が非常に安定しています。数年後に最新モデルに乗り換えたくなった際も、高値での下取りが期待できるため、実質的な所有コストを抑えることができます。 「ゴルフバッグが積めるから」という理由で選んでも、結果として資産価値を守れる。これほど賢い買い物はなかなかありません。
まとめ
新型RAV4は、ゴルファーにとってまさに「正解」の一台です。 580Lという広大な荷室と、賢いシートアレンジ、そして汚れを気にせず使えるタフな内装。これらが組み合わさることで、1人から4人まで、あらゆるパターンのゴルフ移動を高い次元でこなしてくれます。
今回の内容をまとめると以下の通りです。
- 1〜2名: 余裕。積み方に迷う必要なし。
- 3名: 分割シートを活用。快適な移動と十分な積載を両立。
- 4名: 工夫が必要だが可能。ミドルSUVとしては異例の収容力。
もし、あなたが「ゴルフバッグが乗らないかも」という不安でRAV4を躊躇しているなら、どうぞ安心してディーラーへ足を運んでください。その広い荷室は、あなたのゴルフライフをより自由で、よりアクティブなものに変えてくれるはずです。
筆者情報
二階堂 仁(にかいどう じん) モータージャーナリスト兼コラムニスト。慶應義塾大学卒業後、国内大手自動車メーカーにて車両開発エンジニアとして勤務。その後、幼少期からの夢であったジャーナリストを目指し出版業界へ。現在は「車とライフスタイルの融合」をテーマに、数多くのメディアで執筆中。愛車はレクサスLFA、日産スカイラインGT-R(R34)、そして日常の相棒として新型RAV4ハイブリッドを愛用。年間走行距離は3万キロを超え、その半分は各地のゴルフ場への往復である。

