モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、新型RAV4を残価設定型クレジット(残クレ)で購入した際の具体的な支払額が気になっていると思います。 私も実際にRAV4を所有し、開発現場の視点からもこの車の価値を経験してきたので、無理のない支払プランを選びたいという気になる気持ちはよくわかります。

引用 : メーカーHP
この記事を読み終える頃には、グレードごとの具体的な月々の支払額や、あなたに最適な購入プランの疑問が解決しているはずです。
- グレード別詳細支払シミュレーション完備
- RAV4の高い残価率を活かしたお得な買い方
- ガソリン車とハイブリッド車のコスト比較
- 残クレ利用時の落とし穴と回避策
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新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
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新型RAV4残クレ購入の基本知識
新型RAV4は、そのタフな外観と実用性の高さから、SUV市場で不動の人気を誇っています。 私が車両開発に携わっていた頃から、トヨタのSUVは「裏切らない価値」を持っていましたが、現行のRAV4はその最たる例と言えるでしょう。
残クレ(残価設定型クレジット)とは、数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ設定し、その額を差し引いた残りの金額を分割で支払うローンです。 RAV4は中古車市場での需要が極めて高く、残価率が他車種に比べて高めに設定されるため、月々の支払額を抑えやすいのが特徴です。
引用 : メーカーHP
RAV4残クレの仕組みと金利設定
トヨタの販売店で一般的に提示される残クレの条件は以下の通りです。 (※店舗やキャンペーン時期により変動します)
- 分割期間: 3年(36回)または5年(60回)が主流
- 実質年率: 一般的に $3.9\%$ 〜 $5.9\%$ (特別金利キャンペーン時は $1.9\%$ 程度になることも)
- 走行距離制限: 月間 1,000km または 1,500km
RAV4の場合、5年後の残価率が $40\%$ 〜 $50\%$ 前後という驚異的な数値を叩き出すことも珍しくありません。 これは、500万円の車であれば5年後でも200万円以上の価値が保証されている計算になります。
残価設定型クレジットのメリット
- 月々の支払額が圧倒的に安い: 残価を据え置くため、通常のローンに比べて毎月の負担が軽くなります。
- 上位グレードに手が届きやすい: 予算を少し上げるだけで、ワンランク上の「Adventure」や「Hybrid G」が現実的な選択肢に入ります。
- 常に最新モデルに乗れる: 3年〜5年で乗り換えるサイクルが作りやすく、最新の安全装備や燃費性能を享受し続けられます。
【グレード別】新型RAV4残クレ支払額シミュレーション
ここでは、最も需要の多い「5年(60回払い)」、ボーナス払いなし、頭金なし(または少額)の条件で、主要グレードの支払額を算出します。 ※価格は車両本体価格(税込)を基準とし、諸経費やオプション費用は別途概算で含めています。
引用 : メーカーHP
ガソリン車 Xグレード(2WD/4WD)
RAV4のエントリーグレードでありながら、充実した装備を持つXグレード。 シンプルにSUVを楽しみたい層に支持されています。
| 項目 | 内容(2WDモデル例) |
|---|---|
| 車両本体価格 | 約 2,938,000円 |
| 諸経費・オプション込総額 | 約 3,300,000円 |
| 5年後据置額(残価) | 約 1,175,000円($40%$想定) |
| 月々の支払額(60回) | 約 45,000円 |
※金利 $4.9\%$ 計算。頭金・ボーナス払いなしの場合。
エントリーモデルであっても、月々4万円台で新型RAV4に乗れるのは非常に魅力的です。 車両開発の視点から見ると、Xグレードは軽量であり、軽快なハンドリングが楽しめるという隠れた利点があります。
ガソリン車 Gグレード(4WD)
本革巻きステアリングやパワーシートなど、質感にこだわったスタンダードな上級グレードです。 4WD専用モデルとなるため、RAV4らしい走りを求める方に最適です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車両本体価格 | 約 3,666,000円 |
| 諸経費・オプション込総額 | 約 4,000,000円 |
| 5年後据置額(残価) | 約 1,650,000円($45%$想定) |
| 月々の支払額(60回) | 約 52,000円 |
※金利 $4.9\%$ 計算。
Gグレードは装備のバランスが良く、リセール価値も安定しています。 月々5万円強の支払いで、このクラスのSUVが手に入るのは残クレならではの恩恵です。
Adventureグレード(ガソリン4WD)
RAV4の代名詞とも言える、タフでワイルドな外観を持つグレード。 私個人としても、RAV4の魅力を最大限に引き出しているのはこのAdventureだと感じています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車両本体価格 | 約 3,684,000円 |
| 諸経費・オプション込総額 | 約 4,100,000円 |
| 5年後据置額(残価) | 約 1,842,000円($50%$想定) |
| 月々の支払額(60回) | 約 51,000円 |
※金利 $4.9\%$ 計算。Adventureは残価率が高めに設定される傾向にあります。
注目すべきは、車両価格がGグレードより高いにもかかわらず、残価率が高いために月々の支払額がほぼ変わらない、あるいは安くなるケースがある点です。 「高く売れるグレード」を選ぶことが、残クレを賢く利用する最大のコツと言えます。
ハイブリッド Xグレード(2WD/E-Four)
燃費性能を重視するならハイブリッド一択です。 特にトヨタのハイブリッドシステム「THS II」の完成度は世界最高峰です。
| 項目 | 内容(E-Four例) |
|---|---|
| 車両本体価格 | 約 3,791,000円 |
| 諸経費・オプション込総額 | 約 4,150,000円 |
| 5年後据置額(残価) | 約 1,700,000円($45%$想定) |
| 月々の支払額(60回) | 約 55,000円 |
ハイブリッドモデルは車両価格が上がりますが、エコカー減税などの恩恵で諸経費が安くなるメリットがあります。 ガソリン代の節約分を考慮すると、実質的な月々のコストはガソリンGグレードと大差ないレベルに収まるでしょう。
ハイブリッド Gグレード(E-Four)
RAV4の中でも最高級の快適性と、力強いハイブリッド走行を両立したグレードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車両本体価格 | 約 4,304,000円 |
| 諸経費・オプション込総額 | 約 4,650,000円 |
| 5年後据置額(残価) | 約 2,000,000円($46%$想定) |
| 月々の支払額(60回) | 約 61,000円 |
月々の支払いは6万円台に乗ってきますが、長距離ドライブが多い方にとっては、その静粛性と燃料代の安さが大きな価値となります。 私も多くの車両をテストしてきましたが、RAV4ハイブリッドの滑らかな加速感は、一度味わうとガソリン車に戻るのが難しくなるほどです。
Zグレード(PHEVモデル)
圧倒的なパワーと環境性能を兼ね備えた、RAV4のフラッグシップ。 以前は「RAV4 PHV」として独立していましたが、現在は「Zグレード」としてラインナップされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車両本体価格 | 約 5,633,000円 |
| 諸経費・オプション込総額 | 約 5,900,000円 |
| 5年後据置額(残価) | 約 2,500,000円($44%$想定) |
| 月々の支払額(60回) | 約 78,000円 |
さすがにフラッグシップだけあって、支払額は跳ね上がります。 しかし、補助金(CEV補助金など)を活用すれば、実質的な負担を大きく減らすことが可能です。 EV走行距離も長く、自宅で充電環境が整っている方には、最も満足度の高い一台になるでしょう。
RAV4残クレの支払額をさらに抑える3つの方法
「もう少し月々の支払いを安くしたい」と考えるのは当然です。 自動車ジャーナリストの視点から、現実的かつ効果的な方法を提案します。
引用 : メーカーHP
1. 頭金を100万円入れる
もし手元に資金があるなら、頭金を入れることで月々の支払額は劇的に変わります。 例えば、月々5万円のプランでも、100万円の頭金を入れることで、月々約3万円台にまで下げることが可能です。
$$\text{月々の削減額} \approx \frac{1,000,000円 \times (\text{金利含む係数})}{\text{60回}}$$
この計算により、毎月の固定費を抑え、生活にゆとりを持たせることができます。
2. 下取り車を高く売る
ディーラーの下取り額だけで満足してはいけません。 複数の買取業者に査定を出し、その最高額をディーラーにぶつけることで、下取り額が20万円〜30万円アップすることはよくあります。 この差額を「頭金」として充当すれば、月々の支払額をさらに数千円単位で削ることができます。
3. 特別金利キャンペーンを狙う
トヨタの販売店では、3月や9月の決算期に「残クレ特別金利 $1.9\%$ 」といったキャンペーンを行うことがあります。 通常金利 $4.9\%$ と $1.9\%$ では、5年間の総支払額で数十万円の差が出ます。 急ぎでない場合は、こうしたタイミングを見極めることもジャーナリストが推奨する賢い買い方です。
RAV4残クレの注意点と落とし穴
良いことばかりに見える残クレですが、専門家として注意点もお伝えしなければなりません。
走行距離オーバーに注意
残クレには「走行距離制限」があります。 例えば5年で60,000km(月間1,000km)という契約で、それを大幅に超えてしまった場合、返却時に追加料金が発生します。 目安として、1kmにつき5円〜10円程度の精算が必要になるケースが多いです。 週末のレジャーだけでなく、毎日の通勤で長距離を走る方は注意が必要です。
傷・ヘコミによる減点
返却時の車両状態も厳しくチェックされます。 大きな事故による修復歴はもちろん、一定以上の傷や室内汚れがある場合も、精算金が発生します。 「自分の車であって、自分の車ではない」という意識を持ち、丁寧に扱うことが求められます。 私のように車を愛する人間にとっては当たり前のことですが、小さなお子様がいる家庭などは、シートカバーの装着などの対策をお勧めします。
総支払額は通常のローンより高くなる
残価に対しても金利がかかり続けるため、最終的に「車を買い取る」ことを選んだ場合、最初から通常のローンや現金で購入するよりも総支払額は高くなります。 「ずっと乗り続ける」ことが確定しているのであれば、残クレは必ずしも最良の選択肢とは言えません。
RAV4のグレード選び、リセールバリューの裏側
なぜRAV4はこれほどまでに残価が高いのでしょうか。 その理由は、海外市場での圧倒的な需要にあります。
Adventureのリセールが強い理由
Adventureグレードに採用されている「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、走行性能において非常に高く評価されています。 特にロシアや中東、東南アジアなど、タフな走行環境を求める地域では、このシステムの有無が価値を大きく左右します。 そのため、日本国内での中古車価格も下がりにくく、結果として残価設定が高くなるのです。
ハイブリッドの人気急上昇
一昔前までは「中古車はガソリン車の方がリセールが良い」と言われてきました。 しかし、昨今の燃料高騰とハイブリッド技術の信頼性向上により、現在はハイブリッドモデルのリセール価値もガソリン車に肉薄、あるいは逆転するケースが出ています。 残クレを利用する際も、ハイブリッドを選んで損をすることはまずないと言って良いでしょう。
まとめ
新型RAV4を残クレで購入する場合、グレードによりますが、月々4万円台から7万円台がボリュームゾーンとなります。 リセールバリューが非常に高い車であるため、他のSUVと比較しても「支払額に対してワンランク上の車に乗れる」のがRAV4の最大のメリットです。
グレード別・月々の支払目安まとめ(頭金・ボーナスなし/60回)
| グレード | 駆動方式 | 支払額目安 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| X (ガソリン) | 2WD | 約 4.5万円 | コスト重視・シンプル派 |
| G (ガソリン) | 4WD | 約 5.2万円 | 質感と機能のバランス重視 |
| Adventure | 4WD | 約 5.1万円 | アウトドア・リセール重視 |
| G (ハイブリッド) | E-Four | 約 6.1万円 | 快適性・燃費・先進性重視 |
| Z (PHEV) | E-Four | 約 7.8万円 | 最高の走りと環境性能 |
私の愛車ラインナップにもRAV4がありますが、この車は単なる移動手段以上の価値を人生に提供してくれます。 残クレを賢く使い、無理のない範囲で、憧れのSUVライフを手に入れてください。 この記事が、あなたの車選びの一助となれば幸いです。
筆者情報
二階堂 仁(にかいどう じん) モータージャーナリスト兼コラムニストとして活動。慶應大学卒業後、大手自動車会社に就職。車両開発に携わり、その後出版業界へ転身。自動車ジャーナリストへの憧れから独立し、現在に至る。理論に基づいた車両評価と、ユーザー目線に立った購入アドバイスに定評がある。愛車はレクサスLFA、日産GTR R34、そして今回紹介したトヨタRAV4など多岐にわたる。

