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メルセデス

【ベンツGLE】グレード別乗り出し価格まとめ|購入時の合計金額を解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、メルセデス・ベンツのプレミアムSUVである「GLE」の購入を真剣に検討されていることと思います。私も実際にGLEを所有し、長距離取材から都心での移動まで幅広く活用してきましたが、その維持費やリセールバリューの推移を身をもって経験している一人です。高額な買い物だからこそ、カタログ価格だけではない「本当の支払額」が気になるのは当然のことでしょう。

引用 : メーカーHP

この記事を読み終える頃には、GLEの各グレードにおける具体的な乗り出し価格から、数年先の車検費用、そして日々のランニングコストに至るまでの疑問がすべて解決し、あなたに最適な一台が明確になっているはずです。

この記事の要約
  1. 最新モデルのグレード別乗り出し価格と税金諸費用の詳細
  2. 残価設定ローンと通常ローンの具体的な月々支払シミュレーション
  3. 燃料代やタイヤ交換費用を含む年間維持費のリアルな概算
  4. 11年目までのディーラー車検費用の推移と高額修理のリスク

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Contents
  1. メルセデス・ベンツGLEのグレード別価格と乗り出し総額
    1. GLE 300 d 4MATIC:最も現実的でバランスの取れた選択肢
    2. GLE 450 d 4MATIC:シルキーな直6ディーゼルの官能性
    3. GLE 400 e 4MATIC Sports:都市部での最適解となるPHEV
    4. Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+:スポーツカーの魂を持つSUV
    5. Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+:究極のパフォーマンスと威信
    6. GLE購入時にかかる諸経費の深掘り
    7. 必須級オプションが価格を押し上げる現実
  2. GLEを賢く支払う|ローン・残クレ徹底シミュレーション
    1. GLE 300 dを残価設定ローンで購入する場合
    2. GLE 450 dを5年ローン(均等払い)で購入する場合
    3. 残価設定ローンのメリットと注意点
    4. ローン審査を通過するためのポイント
    5. 金利キャンペーンを見逃さない
  3. GLEの年間維持費を徹底解剖
    1. 燃料代:グレード別の経済性比較
    2. タイヤ交換:GLEオーナー最大のコスト
    3. 自動車税(種別割):排気量による区分
    4. 任意保険:高額車両ゆえの注意点
    5. アドブルーの補充(ディーゼル車のみ)
  4. ディーラー車検費用の全貌|3年目から11年目まで
    1. 初回車検(3年目):ケア適用で安価に済む
    2. 2回目車検(5年目):保証延長の重要性
    3. 3回目車検(7年目):本格的な整備が必要な時期
    4. 4回目車検(9年目):継続か乗り換えかの分岐点
    5. 5回目車検(11年目):クラシック・メルセデスへの入り口
  5. 競合車種との維持費・価格比較
  6. リセールバリューを高める秘訣:購入時からの戦略
  7. まとめ

メルセデス・ベンツGLEのグレード別価格と乗り出し総額

メルセデス・ベンツのSUVラインナップにおいて、中核を担う「GLE」。 その堂々たる体躯と最新のデジタル技術、そしてメルセデスらしい重厚な乗り味は、多くのドライバーを魅了してやみません。 しかし、いざ購入となると、車両本体価格以外にかかる諸経費や、グレードによる維持費の差が大きな壁となります。

引用 : メーカーHP

ここでは、現在展開されている主要グレードの最新価格と、実際に公道を走らせるまでに必要な「乗り出し価格」の目安を徹底解説します。

GLE 300 d 4MATIC:最も現実的でバランスの取れた選択肢

GLEのラインナップでエントリーモデルを担うのが「300 d」です。 2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンにマイルドハイブリッド(ISG)を組み合わせ、力強いトルクと優れた燃費性能を両立しています。

項目 金額(概算)
車両本体価格 13,700,000円
必須オプション(AMGライン等) 1,200,000円
諸経費(税金・保険・代行費用) 350,000円
乗り出し合計金額 約15,250,000円

このグレードの最大の特徴は、ディーゼルエンジンによる燃料コストの低さと、重量税の減税措置(エコカー減税)が適用される点です。 「2リッターでこの巨体を動かせるのか?」という懸念を抱く方もいますが、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)による最大20馬力程度の電気的アシストがあるため、出だしのトルク不足はほぼ感じません。街乗りが中心で、経済性とプレミアム感のバランスを取りたい方には、最も賢い選択肢と言えます。

GLE 450 d 4MATIC:シルキーな直6ディーゼルの官能性

私が個人的に最も高く評価しており、所有欲を最も満たしてくれるのがこの「450 d」です。 3.0リッター直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」は、4気筒とは一線を画す静粛性と、どこまでも伸びていくような加速感を持ち合わせています。

項目 金額(概算)
車両本体価格 15,300,000円
推奨オプション 1,500,000円
諸経費(税金・保険・代行費用) 380,000円
乗り出し合計金額 約17,180,000円

300 dとの価格差は約200万円弱ありますが、その差は「エンジン」だけではありません。 「AIRMATICサスペンション」が標準装備されることで、路面からの入力をしなやかにいなし、まさに「魔法の絨毯」と称される乗り心地を実現しています。高速道路での長距離移動が多い方や、家族を乗せる機会が多い方には、このグレードがもたらす心の余裕こそが最大の価値となるはずです。

GLE 400 e 4MATIC Sports:都市部での最適解となるPHEV

都市部での環境性能と、モーター走行による圧倒的な静寂を求めるならPHEVの「400 e」が候補に挙がります。 2.0リッター直4ガソリンエンジンに強力なモーターを組み合わせ、EV走行のみで約100km(WLTCモード)の航続距離を誇ります。

項目 金額(概算)
車両本体価格 14,200,000円
オプション費用 1,000,000円
諸経費(税制優遇適用後) 120,000円
乗り出し合計金額 約15,320,000円

PHEVの最大の強みは、重量税や環境性能割が免税・減税される点にあります。乗り出し時の諸経費が他のグレードの半分以下で済むため、実質的な価格差はカタログ値以上に縮まります。自宅に充電設備があり、平日は近所の送迎や買い物、週末はロングドライブというライフスタイルにはこれ以上ない一台です。

Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+:スポーツカーの魂を持つSUV

「AMG」の冠を頂くGLE 53は、SUVでありながらスポーツカーのようなハンドリングを追求したモデルです。 3.0リッター直6エンジンに電動スーパーチャージャーとISGを組み合わせ、最高出力435馬力を発生させます。

項目 金額(概算)
車両本体価格 17,500,000円
オプション費用 1,800,000円
諸経費(税金・保険・代行費用) 580,000円
乗り出し合計金額 約19,880,000円

専用のパナメリカーナグリル、スポーツエグゾースト、そしてAMGライドコントロール+サスペンションが、SUVであることを忘れさせるドライビング体験を提供します。 ガソリン車ゆえに税制優遇はありませんが、エンジンの咆哮とステアリングの正確性は、趣味としての車を求めるオーナーにとって代えがたい魅力となります。

Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+:究極のパフォーマンスと威信

GLEシリーズの頂点、そしてメルセデスSUVの象徴とも言えるのが「63 S」です。 4.0リッターV8ツインターボエンジンは、612馬力という驚異的なパワーを叩き出し、0-100km/h加速はわずか3.9秒を記録します。

項目 金額(概算)
車両本体価格 24,200,000円
オプション費用 2,500,000円
諸経費(最大区分) 680,000円
乗り出し合計金額 約27,380,000円

価格もさることながら、維持費、リセールバリューの変動も激しい「怪物」です。 しかし、V8エンジンの圧倒的な存在感と、AMGアクティブ・ライド・コントロールによる極限のコーナリング性能は、世界のSUVの中でも数えるほどしか存在しない頂点の一つです。

GLE購入時にかかる諸経費の深掘り

車両本体価格以外に、どのような費用がかかっているのかを具体的に整理しましょう。

  1. 環境性能割(旧・自動車取得税):取得価格に対して0〜3%。ディーゼルやPHEVは免税または大幅減税の対象です。
  2. 自動車重量税:車両重量(GLEは約2.5トン)に応じて課税。エコカー減税対象車(300d/450d/400e)なら初回3年分が免税となるため、10万円以上の節約になります。
  3. 自賠責保険:新車登録時に37ヶ月分を支払います。
  4. 自動車税(種別割):登録月によって月割りで支払います。年度途中の購入では注意が必要です。
  5. リサイクル料金:廃車時の処理費用を前払いします。約2万円。
  6. 登録諸費用:車庫証明、名義登録代行、納車費用など。ディーラーによって多少前後しますが、約10万〜15万円が相場です。

必須級オプションが価格を押し上げる現実

メルセデスのカタログ価格で買えることはまずありません。日本に導入される車両の多くには、以下のパッケージが最初から組み込まれているためです。

  • AMGライン(約60万〜80万円):外装をスポーティにするだけでなく、ブレーキの強化や専用ステアリングが含まれます。これがないとリセールバリューが100万円単位で下がる「必須中の必須」です。
  • レザーエクスクルーシブパッケージ(約70万〜90万円):ナッパレザーシートやBurmesterサラウンドサウンドシステムが含まれます。プレミアムSUVとしての質感を決定づける要素です。
  • パノラミックスライディングルーフ(約20万〜30万円):車内の開放感を高めるだけでなく、売却時の「鉄板装備」として評価されます。

予算を立てる際は、車両本体価格に最低でも150万円〜200万円を上乗せして考えるのが、GLE購入の現実的なアプローチです。

GLEを賢く支払う|ローン・残クレ徹底シミュレーション

1,500万円を超える車を現金一括で購入する方は少数派です。多くの方は「残価設定ローン(残クレ)」や「オートローン」を活用します。それぞれの支払いパターンで月々いくらになるのかを可視化します。

引用 : メーカーHP

GLE 300 dを残価設定ローンで購入する場合

メルセデス・ベンツの「アジリティ(残価設定型ローン)」を利用した例です。3年後の残価率を約50%と想定します。

  • 車両総額:15,000,000円
  • 頭金:3,000,000円
  • ローン元金:12,000,000円
  • 据置金額(3年後):7,500,000円
  • 支払回数:36回
  • 金利:2.9%
項目 支払額
月々の支払額 約138,000円
ボーナス払い(年2回) 200,000円

月々14万円弱の支払いで、最新のGLEに乗ることが可能になります。 「月15万なら経費で落とせる」という経営者や、資産を現金で持っておきたい投資家にとって、非常にメリットのあるプランです。

GLE 450 dを5年ローン(均等払い)で購入する場合

残価を設定せず、完全に自分の所有物にするための通常ローンを利用した場合です。

  • 車両総額:17,000,000円
  • 頭金:5,000,000円
  • ローン元金:12,000,000円
  • 支払回数:60回
  • 金利:1.9%(特別金利キャンペーン想定)
項目 支払額
月々の支払額 約210,000円
ボーナス払い なし

月々の負担は増えますが、5年後にはローンが完済され、その時点での車両価値(おそらく600万〜700万円程度)がそのまま手元に残る形になります。長く乗り続ける予定があるなら、総支払額を抑えられるこちらのほうが有利です。

残価設定ローンのメリットと注意点

残クレは「最新の車を安く持つ」ための強力なツールですが、以下の制約を理解しておく必要があります。

メリット

  • 常に最新の安全機能・運転支援システムを享受できる。
  • 故障リスクが少ない新車保証期間内(メルセデス・ケア)だけを楽しむことができる。
  • 手元の現金を運用に回し、ローンの金利以上の利回りを狙うことができる。

デメリット

  • 走行距離制限(年1万kmなど)を超えると、返却時に超過料金が発生する。
  • 事故を起こして大きな修復歴がつくと、据置価格との差額を清算しなければならない。
  • カスタマイズが制限される。

ローン審査を通過するためのポイント

GLEのローン審査では、一般的に「年収が車両価格の半分以上」であることが一つの目安となります。年収1,000万円の方が1,500万円のGLEをフルローンで組むのは難しいですが、頭金を500万円入れることで、借入額を年収以下に抑えれば審査通過の可能性は格段に高まります。また、直近の確定申告書や源泉徴収票の整合性も重視されます。

金利キャンペーンを見逃さない

メルセデス・ベンツは、モデル末期や四半期決算のタイミングで「0.1%〜1.9%」の低金利キャンペーンを実施します。通常の金利(3.9%程度)で組むのと、キャンペーン金利で組むのでは、5年間の支払いで150万円以上の差が出ることがあります。ディーラーの営業担当と密に連絡を取り、キャンペーンのタイミングで購入するのが最も「買い」の戦略です。

GLEの年間維持費を徹底解剖

購入後のランニングコストも、GLEオーナーを悩ませるポイントです。車体が大きく重いため、タイヤやブレーキといった消耗品の寿命が国産車より短い傾向にあります。

引用 : メーカーHP

燃料代:グレード別の経済性比較

年間走行距離を10,000km、燃料価格を軽油150円/L、ハイオク180円/Lとして計算します。

グレード 実燃費(推定) 年間燃料代
300 d (ディーゼル) 12.0km/L 125,000円
450 d (ディーゼル) 10.5km/L 142,000円
400 e (PHEV) 15.0km/L(混成) 100,000円〜
AMG 53 (ハイオク) 7.5km/L 240,000円
AMG 63 S (ハイオク) 5.5km/L 327,000円

ディーゼルモデルの経済性は圧倒的です。ハイパワーなAMG 63 Sと比較すると、年間で20万円近い差が出ます。 特に高速巡航が得意なGLE 450dなどは、一定速度で走り続ければリッター15kmを超えることもあり、この巨体からは想像できない低燃費を実現します。

タイヤ交換:GLEオーナー最大のコスト

GLEは21インチ以上の大径タイヤを履いており、車重も2.5トンに達します。そのため、タイヤへの負荷は凄まじいものがあります。

  • 交換サイクル:20,000km〜30,000km(約2〜3年)
  • 費用(4本):30万〜50万円(ミシュランやコンチネンタルのSUV専用MOタイヤ)

特にフロントタイヤの「肩減り」が激しいため、半年に一度のアライメント調整やタイヤローテーションが、寿命を延ばし、トータルの維持費を抑える鍵となります。安価なアジアンタイヤを選ぶと、静粛性やロードホールディング性能が著しく損なわれるため推奨しません。

自動車税(種別割):排気量による区分

毎年5月に通知が来る自動車税。GLEはグレードによって排気量が異なるため、税額も変わります。

  • 2.0L以下(300 d / 400 e):36,000円
  • 2.5L超3.0L以下(450 d / 53):50,000円
  • 3.5L超4.0L以下(63 S):70,500円

ディーゼル車は「グリーン化特例」により、購入翌年度のみ概ね75%減税されるのも大きなメリットです。

任意保険:高額車両ゆえの注意点

GLEのような1,000万円超の車両は、保険会社によっては「車両保険の加入制限」がかかったり、ネット保険では引き受けを拒否されたりする場合があります。

  • 年間保険料目安:15万〜35万円
  • 特約の推奨:代車費用特約、弁護士特約、新車買替特約

メルセデスはヘッドライト片側だけで50万円、バンパー交換で30万円を超える修理費がかかります。事故の際の自己負担を減らすため、免責金額をゼロにする設定を強く推奨します。

アドブルーの補充(ディーゼル車のみ)

ディーゼルエンジンには、窒素酸化物を浄化するための「AdBlue(尿素水)」が必要です。

  • 補充頻度:約1万kmごと(メーター内に残量警告が出ます)
  • 費用:3,000円〜8,000円 ディーラーでのオイル交換時に併せて行うのが一般的ですが、Amazon等で液を購入し、自分で補充すれば1,000円程度で済みます。

ディーラー車検費用の全貌|3年目から11年目まで

メルセデスには「メルセデス・ケア」という3年間の無料メンテナンスが付帯しますが、これが切れた後からが「維持費の本番」です。11年目までのリアルなコスト推移を追ってみましょう。

初回車検(3年目):ケア適用で安価に済む

この時点では消耗品の多くがケアでカバーされます。

  • 法定費用:約6万円〜10万円
  • 点検費用:無料(ケア適用)
  • 事務手数料:3万円
  • 合計:10万〜15万円

実質的な支払いは税金と手数料のみです。国産車と変わらない感覚で通せます。

2回目車検(5年目):保証延長の重要性

5年目になると、バッテリー、ブレーキパッド、ワイパー、各種フィルターの交換時期が重なります。

  • 法定費用:約10万円
  • 整備費用(オイル、フルード、冷却水等):約10万円
  • 消耗品(バッテリー、パッド等):約20万円
  • 合計:40万〜50万円

ここで「メンテナンス&保証プラス」という延長パッケージに入っていないと、エアコンのコンプレッサー故障やNOxセンサーの異常などで、さらに30万円以上の追加出費が発生するリスクがあります。

3回目車検(7年目):本格的な整備が必要な時期

走行距離が5万km〜7万kmを超えてくると、足回りのブッシュ類やマウント類の交換が必要になります。

  • 足回り整備(ブッシュ・アーム類):約15万円
  • 各種センサー(NOx、O2センサー等)交換:約10万円
  • 合計:50万〜70万円

特にGLEに搭載される「AIRMATICサスペンション」の不具合が出始めるのがこの時期です。エア漏れによるコンプレッサーの焼き付きが発生すると、1箇所で25万円、4輪すべてとなると100万円近い修理費がのしかかります。

4回目車検(9年目):継続か乗り換えかの分岐点

経年劣化によるゴムパーツの硬化、エンジンルーム内のオイル滲み、冷却水漏れのリスクが最大化します。

  • 水回り(ラジエーター、ポンプ)一新:約25万円
  • トランスミッションオイル(9G-TRONIC)交換:約12万円
  • 合計:60万〜90万円

この金額の見積もりを見て、多くの方が「今の車を直すか、最新のGLEへ頭金として入れるか」の最終判断を迫られます。

5回目車検(11年目):クラシック・メルセデスへの入り口

11年を超えると、重課税も視野に入り始めます。ディーラーでの車検は、予防整備を含めると100万円を超えるのが常態化します。

  • 合計見積もり:100万〜150万円

この段階で愛車を持ち続けるのであれば、ディーラーから「輸入車専門の腕の良い民間整備工場」へ主治医を切り替えるのが現実的です。OEMパーツを活用することで、整備費用を3割〜5割程度抑えつつ、メルセデスの性能を維持することが可能になります。

競合車種との維持費・価格比較

GLEを検討する際、必ず比較対象に挙がる「BMW X5」と「ポルシェ・カイエン」。それぞれのキャラクターとコストの違いを見てみましょう。

項目 メルセデス GLE BMW X5 ポルシェ カイエン
新車価格帯 1,370万円〜 1,260万円〜 1,190万円〜
乗り心地 重厚・ゆったり スポーティ・硬め 精密・スポーツカー
車検費用 高め 標準的(SFI適用) 非常に高い
リセール 安定している 若干下落が早い 非常に高い

ポルシェ・カイエンは本体価格こそ安く設定されていますが、メルセデスの標準装備(アダプティブクルーズコントロール等)がすべてオプション扱いのため、最終的な乗り出し価格はGLEを優に超え、2,000万円を突破することも珍しくありません。トータルコストパフォーマンスでは、GLEが最も「プレミアムSUVの王道」と言える理由です。

リセールバリューを高める秘訣:購入時からの戦略

GLEは人気モデルですが、売り方を間違えると100万円単位で損をします。

  1. ボディカラーは「白か黒」の一択:ポーラーホワイト、オブシディアンブラック以外の色は、査定で確実に不利になります。
  2. サンルーフは「必須装備」:パノラミックスライディングルーフがない個体は、海外輸出市場での需要が激減し、査定が30万円〜50万円下がります。
  3. 内装のコンディション維持:革シートの擦れや、スイッチ類のテカリは高級車として致命的です。定期的なクリーニングを欠かさないようにしましょう。
  4. 記録簿の完備:すべての整備を正規ディーラーで行い、記録をデジタルサービスブックに残しておくことが、中古車市場での最大の武器になります。

まとめ

メルセデス・ベンツGLEは、その価格に見合うだけの圧倒的な安全性、ステータス、そして「最善か無か」という哲学を体現する一台です。

乗り出し価格は1,500万円からとなりますが、残価設定ローンを戦略的に活用し、維持費の山場(特にタイヤ交換と5年目以降の整備費)を事前にシミュレーションしておくことで、無理のない、そして豊かなメルセデスライフを送ることが可能です。

「最高の車には、最高の備えを。」 この記事が、あなたのGLE選びの確かな指針となれば幸いです。

筆者情報

二階堂 仁(にかいどう じん) モータージャーナリスト兼コラムニストとして活動。慶應義塾大学卒業後、大手自動車会社に就職。車両開発に携わり、その後出版業界へ転身。自動車ジャーナリストへの憧れから独立し、現在に至る。愛車はレクサスLFA、日産GTR R34、そして歴代のメルセデスML/GLEを乗り継ぐベンツフリーク。技術者としての冷徹な視点と、オーナーとしての情熱を併せ持ったレビューに定評がある。

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