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レクサス

【レクサスLM】グレード別乗り出し価格まとめ|購入時の合計金額を解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、レクサスのフラッグシップMPVである「LM」の購入を真剣に検討されていることと思います。実は私自身、初期の4人乗り仕様「EXECUTIVE」を所有し、その後に新設された6人乗り仕様「version L」も詳細にテストしてきました。超高級車ゆえに、車両本体価格だけでなく、税金や諸費用を含めた「本当の乗り出し価格」や、維持費がどれくらい膨らむのかは、非常に気になるところですよね。

引用 : メーカーHP

この記事を読み終える頃には、レクサスLMの全グレードにおける詳細な購入費用から、維持・メンテナンスに関わるコストの疑問がすべて解決しているはずです。

この記事の要約
  1. レクサスLMの乗り出し価格は「EXECUTIVE」が約2,100万円、「version L」が約1,600万円
  2. 残価設定ローン(残クレ)利用時の月々支払額は頭金次第で15万円〜30万円超が目安
  3. 年間の維持費はハイオク指定の燃料代や高額なタイヤ代を含め年間約60万円〜100万円超
  4. ディーラー車検はレクサスケア終了後の5年目以降から1回30万円〜50万円以上の出費を想定

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レクサスLMのグレード構成と詳細な乗り出し価格

レクサスLMは、現在日本市場において「LM500h」という単一のパワートレイン(2.4L直列4気筒ターボハイブリッド)を展開しています。 しかし、そのシートレイアウトによって「EXECUTIVE(4人乗り)」と「version L(6人乗り)」の2つのグレードに分かれており、価格差は500万円に達します。

引用 : メーカーHP

グレード別の車両本体価格と諸費用の内訳

まずは、カタログに載っている車両価格と、実際にナンバーを付けて走り出すために必要な諸費用を詳しく見ていきましょう。 高価格車であるため、特に消費税の額には驚かされますが、ハイブリッド車としての減税メリットも存在します。

項目 LM500h “EXECUTIVE” (4人乗り) LM500h “version L” (6人乗り)
車両本体価格(税込) 20,000,000円 15,000,000円
自動車税(種別割/10月登録時) 21,700円 21,700円
自動車税(環境性能割) 0円(非課税) 0円(非課税)
重量税(3年分/エコカー減税) 0円(免税) 0円(免税)
自賠責保険料(37ヶ月) 24,190円 24,190円
リサイクル料金 16,340円 15,820円
登録諸費用(代行手数料等) 約70,000円 約70,000円
諸費用合計(概算) 約132,230円 約131,710円

※環境性能割および重量税の免税措置は、現行のクリーンエネルギー車減税に基づいています。購入時期により変動する可能性があるため注意が必要です。

実際に選ぶべきオプションと最終合計額

レクサスLMは標準装備が非常に充実していますが、それでも「レクサスらしい」質感を保つために追加すべきオプションがいくつかあります。 私が実際にオーダーした際の内容をベースに、推奨オプションを算出します。

推奨オプションリスト

  1. フロアマット(エントランス付): 220,000円
    • LMの広大な足元を彩るには必須のアイテムです。
  2. ホイールロックナット: 22,000円
    • 高価な純正アルミホイールを守るための最低限の投資です。
  3. レクサスコート(ボディコーティング): 200,000円
    • 特殊な塗装「セルフリストアリングコート」を保護し、洗車を楽にします。
  4. サイドバイザー: 66,000円
    • 雨天時の換気に重宝しますが、デザイン重視で外す方も多いです。

最終的な乗り出し価格の目安

  • EXECUTIVE(4人乗り)合計: 約20,500,000円
  • version L(6人乗り)合計: 約15,450,000円

「EXECUTIVE」を選ぶ場合、多くのオーナーが後席のプライバシーを守るためのフィルム施工や、ドライブレコーダーのアップグレードなどを行うため、2,100万円前後を予算として見ておくのが現実的です。

残価設定ローン(残クレ)と通常ローンの徹底比較

これほどの高額車両を現金一括で購入するのは勇気がいります。 法人経営者や個人事業主の方であれば、残価設定ローン(残クレ)を組み、経費として処理しつつ数年ごとに最新型へ乗り換えるスタイルが一般的です。

引用 : メーカーHP

残価設定ローン(残クレ)の支払いシミュレーション

レクサスの残クレは、他ブランドと比較しても「残価(将来の買い取り保証額)」が非常に高く設定されているのが特徴です。LMのような人気車種は、5年後でも高い価値を維持すると予測されています。

LM500h “version L” (1,500万円) の場合

  • 頭金: 300,000円
  • 支払回数: 60回(5年)
  • 割賦手数料率(金利): 4.1%
  • 据置額(残価): 6,300,000円 (42%)
  • 月々支払額: 約158,200円
  • ボーナス加算: なし

LM500h “EXECUTIVE” (2,000万円) の場合

  • 頭金: 5,000,000円
  • 支払回数: 60回(5年)
  • 割賦手数料率(金利): 4.1%
  • 据置額(残価): 8,400,000円 (42%)
  • 月々支払額: 約204,500円
  • ボーナス加算: なし

残価設定を利用すれば、月々20万円程度の支払いで「EXECUTIVE」を手に入れることが可能です。 ただし、残価設定には走行距離制限(月間1,000kmなど)や、車両の状態による減点規定があることを忘れてはいけません。

通常オートローンのメリットとデメリット

残価設定を使わず、全額をローンで組む場合はどうでしょうか。 所有権を自分に持ち、自由にカスタムしたり長距離を走ったりしたい場合にはこちらが向いています。

1,500万円を7年(84回)フルローンで組んだ場合

  • 金利: 4.1%
  • 月々支払額: 約205,800円
  • 総支払額: 約17,287,200円(利息分だけで約228万円)

フルローンの場合、利息負担が非常に大きくなります。 レクサスディーラーの提携ローンは審査が早いメリットがありますが、金利を抑えたい場合は銀行のマイカーローン(1.5%〜2.5%程度)を検討する価値が十分にあります。

レクサスLMの年間維持費を項目別に分析

「買った後のコスト」こそが、LMオーナーを悩ませるポイントです。 車重が2,400kgを超える巨体であるため、燃費やタイヤの摩耗は想像以上に激しいものがあります。

引用 : メーカーHP

ガソリン代:ハイオク指定と実燃費の現実

LM500hのエンジンは高出力なターボユニットであるため、燃料は「無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)」指定です。 カタログ燃費は13.5km/Lですが、渋滞の多い都内や、後席エアコンをフル稼働させた状態では、実燃費は8km/L 〜 10km/L程度まで落ち込みます。

年間走行距離別のガソリン代試算(185円/L計算)

  • 5,000km走行時: 約102,700円
  • 10,000km走行時: 約205,500円
  • 15,000km走行時: 約308,200円

週末のレジャーだけでなく、平日も送迎等で使用する場合、月々のガソリン代だけで2万〜3万円は見ておく必要があります。

メンテナンス費用:タイヤと消耗品のリスク

LMは「アルファード/ヴェルファイア」とプラットフォームを共有していますが、静粛性へのこだわりが桁違いです。 そのため、タイヤ交換時には安価な製品ではなく、レクサスが承認した「ノイズリダクションタイヤ」を選ぶことが強く推奨されます。

消耗品名 交換時期の目安 概算費用(工賃込)
タイヤ(19インチ・4本) 20,000km 〜 30,000km 250,000円 〜 350,000円
ブレーキパッド(フロント) 40,000km 〜 50,000km 35,000円
ワイパーゴム 1年ごと 6,000円
12Vバッテリー(補機) 3年 〜 4年ごと 60,000円

特にタイヤの寿命が短いのがLMの特徴です。 車両重量が重く、トルクフルなモーターで駆動するため、内側の偏摩耗が起きやすいのです。 車検ごと、あるいはそれ以上の頻度で30万円近い出費が発生することを覚悟しておかなければなりません。

ディーラー車検の費用スケジュール

レクサスには「レクサスケア」という素晴らしいサービスがあり、新車から3年間(1回目の車検まで)の点検代やオイル交換代は無料です。 本当のコストが発生し始めるのは「5年目」以降です。

1. 3年目(初回車検):レクサスケアの恩恵

  • 重量税: 0円(エコカー減税対象の場合)
  • 自賠責・印紙代: 約30,000円
  • 点検・整備費用: 0円(レクサスケア対象)
  • 合計: 約30,000円 〜 50,000円(追加整備がない場合)

初回は驚くほど安く済みますが、これはあくまで「前払い」しているようなものです。

2. 5年目(2回目車検):保証の終了と本格メンテ

  • 法定費用: 約70,000円
  • 24ヶ月点検・事務手数料: 約80,000円
  • 消耗品交換(油脂類・バッテリー等): 約100,000円
  • タイヤ交換(重なる場合): 約300,000円
  • 合計: 約250,000円 〜 550,000円

このタイミングでタイヤ交換が重なると、一気に支払額が跳ね上がります。

3. 7年目・9年目・11年目:長期維持のコスト

7年を超えると、走行距離に応じてサスペンションのブッシュ類や、電子制御ダンパーの劣化が始まります。 LMの乗り心地を支える「周波数感応型ショックアブソーバー」などは、交換となると1本で数万円以上の部品代がかかります。

  • 7年目車検: 約300,000円 〜 400,000円
  • 9年目車検: 約400,000円 〜 600,000円
  • 11年目車検: 600,000円以上

11年目ともなると、ハイブリッドバッテリーの交換リスクも考慮に入れる必要があります。 LMはリセール価値が非常に高いため、多くのオーナーは7年目、あるいは保証が切れる5年目のタイミングで次のレクサスへ乗り換える傾向にあります。

購入前に知っておきたい「LM特有の注意点」

単に「お金があるから買える」というわけではないのがLMの難しいところです。

駐車環境の制限

LMは全高が1,940mm〜1,955mmあります。 一般的な立体駐車場の高さ制限(1,550mmや1,700mm)は当然クリアできませんし、ハイルーフ対応(2,000mm)の駐車場でも、アンテナやルーフのクリアランスがギリギリになるケースがあります。 自宅の車庫だけでなく、よく行くホテルやゴルフ場の駐車場の「高さ制限」と「パレット重量制限(2.5トン超対応か)」は必ず確認してください。

自動車保険(任意保険)の等級と車両保険

2,000万円の車両に車両保険をかけると、等級にもよりますが年間20万円〜40万円の保険料がかかることがあります。 また、高額車両ゆえに一部のネット保険では「引き受け不可」となるケースも多いため、レクサスディーラー経由での加入がスムーズです。

まとめ

レクサスLM500hは、乗り出し価格で1,500万円〜2,100万円という、まさに日本車最高峰の価格帯に位置する車です。 維持費に関しても、年間100万円近いランニングコスト(車検積立含む)を見込んでおくのが、大人のオーナーとしての嗜みと言えるでしょう。

しかし、その対価として得られる「EXECUTIVE」の48インチ大型ディスプレイを備えた後席空間や、「version L」の多人数での極上の移動体験は、他では決して味わえません。 もし予算が許すのであれば、迷わずその門を叩くべき一台です。

筆者情報

二階堂 仁(にかいどう じん) モータージャーナリスト兼コラムニストとして活動。慶應義塾大学卒業後、大手自動車メーカーに就職。車両開発(シャシー設計・走行性能開発)に携わった経験を活かし、ハードウェアの深部まで踏み込んだ鋭い批評に定評がある。その後、自動車専門誌の編集記者を経て独立。現在はWeb媒体やラジオ、新聞コラムなどで多角的に情報を発信中。 プライベートでは「走りの本質」を追求し、レクサスLFAや日産スカイラインGT-R(R34)を所有する傍ら、レクサスLM EXECUTIVEを日常の移動・送迎用として愛用している。

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