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クラウンクロスオーバーのディーラー車検にかかる費用|支払い総額の抑え方

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、愛車クラウンクロスオーバーの初めての車検を控え、特にディーラーでの車検費用が一体いくらになるのか、不安や疑問を感じているのではないでしょうか。

引用 : TOYOTA HP

私も実際にクラウンクロスオーバーを所有し、ディーラーで車検を通した経験があるので、その気になる気持ちはよくわかります。高額になるイメージがある一方、安心感は捨てがたいですよね。

この記事を読み終える頃には、クラウンクロスオーバーのディーラー車検に関する費用の内訳から、日数の目安、費用を賢く抑える交渉術まで、あなたの疑問がすべて解決しているはずです。

記事のポイント

  • ディーラー車検のリアルな総額費用
  • 費用を抑える具体的な交渉テクニック
  • 無料の代車を賢く利用する方法
  • ディーラー以外の車検業者との徹底比較
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クラウンクロスオーバーのディーラー車検 費用の内訳を徹底解説

「結局、総額でいくらかかるの?」多くの方が最も知りたいのは、この一点に尽きるでしょう。私も車検前はいつも、見積もりを見るまで落ち着きません。クラウンクロスオーバーのディーラー車検費用は、大きく分けて「法定費用」「車検基本料金」「整備・部品交換費用」の3つで構成されています。まずは、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

引用 : TOYOTA HP

【総額の目安】クラウンクロスオーバーのディーラー車検は約12万円~20万円

結論から言うと、クラウンクロスオーバー(2.5Lハイブリッドモデル)の初回車検の場合、ディーラーでの総額費用の目安は約12万円~20万円と考えておくとよいでしょう。これはあくまで基本的な点検・整備で済んだ場合の金額です。走行距離が多かったり、年数が経過していたりすると、交換部品が増えるため費用はさらに上がります。

なぜこれほどの価格幅があるのか、その内訳を理解することが、費用を抑える第一歩です。

法定費用(必ずかかる費用)

法定費用は、国や保険会社に支払う法律で定められた費用のことです。そのため、ディーラーで受けても、他のどの業者で受けても金額は一律です。クレジットカード払いができず、現金での支払いを求められることが多いので準備しておきましょう。

自動車重量税

自動車重量税は、その名の通り車両の重量に応じて課される国税です。クラウンクロスオーバーは、グレードによって車両重量が異なりますが、いずれも1,501kg~2,000kgの区分に含まれます。

車両重量 税額(2年自家用) エコカー減税
~2,000kg (2.0t) 32,800円 適用(免税または減税)

ここで重要なのが「エコカー減税」です。クラウンクロスオーバーは環境性能に優れた車種のため、初回の車検時には重量税が免税(100%減税)となる場合が多いです。ただし、グレードや購入時期によって適用内容が異なるため、ご自身の車検証で必ず確認しましょう。2回目以降の車検では、減税率が変わるか、通常の税額(32,800円)になる可能性が高いです。

自賠責保険料

自賠責保険は、交通事故の被害者救済を目的とした強制保険です。これも法律で加入が義務付けられており、車検時に次の車検満了日までの期間分をまとめて支払います。

保険期間 保険料(自家用乗用自動車)
24ヶ月 17,650円
25ヶ月 18,160円

※2023年4月1日以降の保険料です。料金は改定されることがあります。 通常は24ヶ月分で契約しますが、車検満了日を過ぎてから車検を受ける場合などは、25ヶ月で契約することもあります。

登録印紙代(検査手数料)

登録印紙代は、車検の検査ラインを使用するための手数料や、車検証の発行手数料として国に納める費用です。ディーラーのような「指定工場」か、それ以外の「認証工場」かによって金額が若干異なります。

工場の種類 費用(印紙代+証紙代)
指定工場 1,800円
認証工場 2,300円

トヨタのディーラーはほとんどが自社で車検ラインを持つ「指定工場」なので、1,800円となるケースが一般的です。

車検基本料金(ディーラーに支払う費用)

ここからが、業者によって金額が大きく変わってくる部分です。車検基本料金には、以下の項目が含まれています。

  • 24ヶ月定期点検料: 法律で定められた56項目を点検するための技術料です。クラウンクロスオーバーのような先進安全技術が搭載された車両は、点検項目が多岐にわたるため、やや高めに設定されている傾向があります。
  • 保安確認検査料: 車が保安基準に適合しているかを検査するための費用です。
  • 検査代行手数料: ディーラーがオーナーに代わって、運輸支局への書類申請などを行うための手数料です。

ディーラーの車検基本料金の相場は、約40,000円~70,000円程度です。これは、車検専門店などと比較すると高めの設定ですが、その分、メーカーの専門教育を受けたプロの整備士による質の高い点検が受けられるという安心感につながります。

整備・部品交換費用(車両の状態によって変動する費用)

法定費用と車検基本料金は、ある程度固定の費用ですが、総額を大きく左右するのが、この整備・部品交換費用です。車の状態に応じて、安全に走行するために必要な部品の交換や整備が行われます。

初回車検で交換を推奨されることが多い部品

新車から3年目の初回車検では、大掛かりな部品交換が必要になることは稀です。しかし、以下のような消耗品は交換を勧められることが一般的です。

部品名 交換費用の目安(工賃込み) 交換の目的・理由
エンジンオイル&オイルフィルター 8,000円~15,000円 エンジンの性能維持、潤滑、冷却。最も基本的なメンテナンス。
ブレーキフルード(ブレーキオイル) 6,000円~12,000円 ブレーキ性能の維持。吸湿性があり、劣化するとブレーキが効きにくくなる危険性があるため、車検ごとの交換が推奨される。
ワイパーゴム 3,000円~6,000円 視界確保。拭きムラやビビリ音が出始めたら交換時期。
エアコンフィルター 4,000円~8,000円 車内の空気清浄。花粉やホコリを除去。1年ごとの交換が推奨される。
スマートキーの電池 1,000円~2,000円(1個) キーの作動不良を防ぐための予防交換。

これらの項目は、必ずしもすべてを交換する必要はありませんが、安全と快適性を考えると、ディーラーからの提案を受け入れるのが賢明な場合が多いです。特にブレーキフルードは、安全に直結する重要な部分なので、ケチらずに交換することをお勧めします。

クラウンクロスオーバーのディーラー車検を徹底攻略

費用面だけでなく、日数や代車の有無など、ディーラー車検には気になる点がたくさんありますよね。ここでは、実際にディーラー車検をスムーズに進めるための知識と、ちょっとした裏ワザをご紹介します。

引用 : TOYOTA HP

車検にかかる日数と流れ

「友人のレクサスは3時間で終わったって聞いたけど、クラウンも同じ?」という質問をよく受けます。結論から言うと、トヨタディーラーでも短時間での車検は可能ですが、条件があります。

予約から完了までのステップ

  1. 車検予約(満了日の1ヶ月前~): 電話やインターネットで予約します。この時点で、代車の希望や日程の相談をしておきましょう。土日は混み合うので、早めの予約が吉です。
  2. 車両の入庫・受付: 予約日時に車を持ち込みます。必要な書類(車検証、自賠責保険証明書、納税証明書、認印)を忘れずに。
  3. 事前点検・見積もり説明: サービスアドバイザーと一緒に車両の状態を確認し、整備内容と見積もりの説明を受けます。このステップが最も重要です。
  4. 整備・検査: 見積もりに合意した後、整備士が点検、整備、検査を行います。
  5. 精算・車両引き渡し: 作業が完了したら、費用を精算して車を受け取ります。整備内容の説明を受け、次回のメンテナンス時期なども確認しましょう。

「その場で車検」なら最短45分~

多くのトヨタディーラーでは、「その場で車検」や「スピード車検」といった名称で、短時間で完了するプランを用意しています。これは、複数の整備士が効率的に作業を進めることで実現するサービスで、最短45分~60分程度で完了します。

ただし、このプランを利用するには、

  • 事前に予約が必要
  • 車両に大きな整備箇所がないこと
  • 平日の入庫であること などの条件がある場合がほとんどです。レクサスディーラーの3時間車検も、同様の仕組みと考えられます。待ち時間で完了するのは非常に魅力的ですが、追加の整備が必要になった場合は、当然ながら時間は延長されます。

一般的には、朝預けて夕方受け取り、あるいは1泊2日というのが最も多いパターンです。じっくりと愛車を見てもらうという意味では、ある程度の時間をかける方が安心かもしれません。

ディーラー車検のメリット5選

費用が高いというイメージを持たれがちなディーラー車検ですが、それを上回るメリットがあります。私も最終的にディーラーを選ぶのは、これからお話しする安心感と満足度の高さが理由です。

  1. 整備品質の高さと安心感: メーカーの正規整備士が、クラウンクロスオーバー専用の診断機や工具を使って点検してくれます。特に、複雑なハイブリッドシステムや先進安全装備(Toyota Safety Sense)の診断は、ディーラーならではの強みです。
  2. 純正部品の使用: 交換部品は、品質と耐久性が保証されたトヨタ純正部品を使用します。これにより、車の性能を最大限に引き出し、長期的な信頼性を保つことができます。
  3. 充実した保証とアフターサービス: 車検後の整備箇所には保証が付きます。万が一不具合が発生しても、全国のトヨタディーラーで対応してもらえる安心感は大きいでしょう。また、過去の整備履歴がすべてデータで管理されているため、的確なアドバイスが受けられます。
  4. ソフトウェアのアップデート: 最近の車はコンピューターの塊です。ディーラーでは、車検の際に制御システムのソフトウェアを最新バージョンにアップデートしてくれることがあります。これにより、燃費の改善や不具合の予防につながるケースもあります。
  5. 接客サービスの質の高さ: 清潔な店舗、丁寧な説明、快適な待合室など、サービスアドバイザーの対応は非常に質が高いです。車に詳しくない方でも、安心して任せることができます。

ディーラー車検のデメリット3選

もちろん、良いことばかりではありません。デメリットもしっかりと理解した上で、自分に合った選択をすることが大切です。

  1. 費用の高さ: 最大のデメリットは、やはり費用が他の業者に比べて高額になる傾向があることです。車検基本料金や部品代、工賃が割高に設定されています。
  2. 整備内容の柔軟性の低さ: 基本的に純正部品以外の使用(社外品やリビルト品)は認められないことが多いです。また、まだ使える部品でも、予防的な観点から早めの交換を推奨される傾向があります。
  3. 営業時間の制約: 土日は営業していますが、平日の夕方以降や深夜の対応は難しい場合がほとんどです。忙しい方にとっては、時間の都合をつけにくいかもしれません。

代車は無料で借りられる?車種は選べる?

車検で車を預けている間の「足」は死活問題ですよね。ディーラーの代車サービスについても、詳しく解説します。

無料で借りられるのが基本

多くのディーラーでは、車検を依頼すれば無料で代車を貸してくれます。 これは、顧客サービスの一環と考えてよいでしょう。ただし、ガソリン代は自己負担(満タン返しが基本)で、万が一の事故に備えて保険内容の確認は必須です。

車種は選べる?最新車種を借りる裏ワザ

「友人は最新のハリアーを借りられたらしいけど…」という話、私も聞いたことがあります。結論から言うと、**車種の選択は「ディーラーとの関係性とタイミング次第」**です。

基本的に、代車はコンパクトカー(ヤリス、アクアなど)や少し前のモデルのセダンなどが割り当てられることが多いです。しかし、ディーラーによっては試乗車を代車として貸し出している場合があります。

ここで、ちょっとした裏ワザを。 車検の予約をする際に、**「今、〇〇(乗りたい車種名)の購入も検討していて、一度じっくり乗ってみたいのですが、代車でお借りすることは可能ですか?」**と正直に相談してみるのです。 もちろん、必ず希望が通るわけではありませんが、販売店にとっては見込み客への絶好のアピールチャンスです。代車(試乗車)の空きがあれば、最新車種を貸してくれる可能性は十分にあります。ダメ元で、丁寧に相談してみる価値はあるでしょう。

ディーラー車検の費用を抑える交渉テクニック

「ディーラーは高い」と諦める前に、できることはあります。少しの知識と勇気で、数万円単位で費用を抑えることも可能です。

Lexury Motors Journal イメージ

見積もりを徹底的に精査する

ディーラーから提示された見積もりを鵜呑みにしてはいけません。以下の2つの視点で、項目を一つひとつ確認しましょう。

  • 「車検を通すために必須の整備」か?
  • 「推奨されているが、今すぐ必要ではない整備」か?

サービスアドバイザーは、この2つを明確に区別して説明してくれるはずです。もし説明が曖昧なら、「この項目を実施しないと、車検には通らないのですか?」と直接聞いてみましょう。

不要な推奨項目はきっぱりと断る

初回車検でよく推奨項目として挙げられるのが、「エンジン内部洗浄」や「下回りスチーム洗浄・塗装」「エアコンガスのクリーニング」などです。これらは車のコンディションを良好に保つためには有効ですが、車検の合否には直接関係ありません。

例えば、

  • 「エンジン内部洗浄は、次回のオイル交換の時に検討します」
  • 「下回りは特に錆も出ていないので、今回は見送ります」
  • 「エアコンの効きも問題ないので、今回はフィルター交換だけでお願いします」

このように、理由を添えて丁寧に断るのがポイントです。高圧的な態度は禁物。あくまで「相談」というスタンスで話を進めましょう。

メンテナンスパックを事前に確認

新車購入時に「メンテナンスパック」に加入している場合、車検時の基本料金や一部の消耗品交換費用が含まれていることがあります。自分の加入状況を事前に確認し、見積もりに正しく反映されているかチェックしましょう。二重に支払ってしまうのを防げます。

ディーラー以外の車検業者との比較

「それでもやっぱり高い…」と感じるなら、ディーラー以外の選択肢を検討するのも一つの手です。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

業者の種類 メリット デメリット 費用の目安 こんな人におすすめ
ディーラー ◎ 整備の質、安心感 ◎ 純正部品使用 ◎ メーカー保証 △ 費用が高い △ 柔軟性が低い 12万円~20万円 安心と信頼性を最優先したい人、車に詳しくない人
車検専門店 ◎ 早い(最短1時間~) ◎ 費用が安い ◎ 明朗会計 〇 整備の質は店舗による △ 予防整備は手薄な傾向 7万円~12万円 とにかく早く安く済ませたい人、費用を明確にしたい人
カー用品店 〇 費用が安い ◎ 部品の種類が豊富 ◎ ポイントが貯まる・使える △ 整備の質にばらつき △ 重整備は対応不可の場合も 8万円~13万円 消耗品を自分の好みのブランドで選びたい人
街の整備工場 〇 費用が比較的安い ◎ 融通が利きやすい(リビルト品使用など) 〇 整備士と直接話せる △ 技術力が見えにくい △ 設備が古い場合がある △ 支払いが現金のみのことも 9万円~15万円 かかりつけ医のように信頼できる整備士に任せたい人

このように、どの業者にも一長一短があります。クラウンクロスオーバーのような先進技術を多く搭載した車の場合、個人的にはやはりディーラーか、信頼できる技術力を持った整備工場をお勧めしたいところです。安さだけで選んでしまい、後々トラブルが発生しては元も子もありません。

【体験談】私が最終的にディーラー車検を選ぶ理由

私自身も、これまで様々な車でディーラー以外の車検を経験してきました。確かに費用は安く済みますが、クラウンクロスオーバーに関しては、初回車検も迷わずディーラーにお願いしました。

決め手となったのは、**「Toyota Safety Sense」のキャリブレーション(校正作業)**です。例えば、フロントガラスの交換やサスペンションの調整を行うと、カメラやレーダーの認識にズレが生じる可能性があります。ディーラーには、このズレを正確に修正するための専用機器とノウハウがあります。

万が一の際に作動するはずの安全装備が、不適切な整備によって正常に機能しなかったら…と考えると、多少の費用差には代えられない安心感があるのです。また、リセールバリューを考えた際も、正規ディーラーでの整備記録がすべて残っていることは、プラスの査定評価につながります。

まとめ

今回は、クラウンクロスオーバーのディーラー車検について、費用から裏ワザまで徹底的にレビューしてきました。

  • 費用の総額目安は12万円~20万円。 内訳は「法定費用」「車検基本料金」「整備費用」の3つ。
  • 日数は最短45分から可能だが、通常は1日~2日。
  • 代車は無料で借りられることが多く、車種選択は交渉次第。
  • 費用を抑えるには、見積もりを精査し、不要な推奨項目を断る勇気が必要。
  • ディーラー車検は割高だが、最新の安全装備を持つクラウンクロスオーバーにとっては、価格以上の安心感が得られる。

車検は、愛車の健康診断であり、安全に乗り続けるための重要なメンテナンスです。費用はもちろん大切ですが、どこに重きを置くかは人それぞれ。この記事で得た知識をもとに、複数の選択肢を比較検討し、ご自身が最も納得できる方法で、愛車のクラウンクロスオーバーと末永く付き合っていってください。

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