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レクサスLCのディーラー車検にかかる費用のすべて|支払い総額を抑えるコツ

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、愛車レクサスLCの車検が近づき、特にディーラーでの車検費用や内容について、詳しく知りたいと思っているのではないでしょうか。

私もLC500を所有しており、先日初めての車検をディーラーで経験しましたので、その気になる気持ちはよくわかります。高額なイメージのあるディーラー車検ですが、その内訳やメリットを正しく理解し、賢く付き合うことで、満足度は大きく変わってきます。

引用 : レクサスHP

この記事を読み終える頃には、あなたのレクサスLCの車検に関するあらゆる疑問が解決しているはずです。

記事のポイント

  • レクサスLCディーラー車検費用の詳細な内訳
  • 車検にかかる日数と気になる代車の最新情報
  • 費用を賢く抑えるための実践的な交渉テクニック
  • ディーラー以外との徹底比較とLCに最適な選択肢
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レクサスLCのディーラー車検にかかる費用のすべて

引用 : レクサスHP

レクサスLCの車検費用と一括りに言っても、その中身は大きく分けて「法定費用」「車検基本料」「追加整備費用」の3つで構成されています。まずは、それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。

車検費用の全体像

車検費用は、どこで受けても必ず発生する国に納める税金や保険料である「法定費用」と、点検や整備、手続きの代行にかかる「車検基本料(および追加整備費用)」に分かれます。

ディーラー車検が高いと言われる主な理由は、後者の「車検基本料」や、予防整備を含む「追加整備費用」が、他の業者に比べて手厚く、結果的に高額になる傾向があるためです。しかし、その分、安心とクオリティは最高レベルと言えます。

法定費用の内訳と具体的な金額

法定費用は、車両の重量や保険期間によって定められているため、ディーラーでも他の整備工場でも金額は変わりません。LCの場合、具体的な金額は以下の通りです。

項目 LC500 (ガソリン) LC500h (ハイブリッド) 備考
自動車重量税 (2年分) ¥41,000 ¥41,000 ※車両重量1,930kg-1,970kgのため「2.0t以下」の区分。エコカー減税の適用状況により変動の可能性あり。
自賠責保険料 (24ヶ月) ¥17,650 ¥17,650 2023年4月以降の保険料。離島など一部地域を除く。
登録印紙代 (検査手数料) 約¥1,800 約¥1,800 指定工場(ディーラーなど)の場合。認証工場の場合は若干異なる。
法定費用 合計 約¥60,450 約¥60,450

※上記は2025年9月時点の一般的な料金です。税制改正などにより変動する可能性がありますので、最新の情報はディーラーにご確認ください。

自動車重量税

自動車重量税は、その名の通り車両の重さに対して課される税金です。LC500、LC500hともに車両重量は2.0t以下のため、2年分で41,000円となります。

自賠責保険料

自賠責保険は、交通事故の被害者救済を目的とした強制保険です。車種による違いはなく、期間によって料金が定められています。

登録印紙代(検査手数料)

車検の検査や自動車検査証の発行に必要な手数料です。ディーラーのような「指定工場」では、自社で検査を完結できるため、印紙代が若干安くなる傾向があります。

車検基本料の内訳

ここからが、ディーラーと他の業者で価格差が生まれる部分です。レクサスディーラーの車検基本料は、一般的に50,000円~80,000円程度が目安となります。これには以下の項目が含まれています。

  • 24ヶ月定期点検料: 法令で定められた点検項目をチェックする費用です。レクサスでは、法定項目に加えて独自の数十項目にわたる厳しいチェックを行います。
  • 測定検査料: テスターを使い、ブレーキ性能や排気ガスの濃度などを測定する費用です。
  • 車検代行手数料: 書類作成や運輸支局への手続きを代行してもらうための費用です。

これらの基本料が高いと感じるかもしれませんが、レクサス専門の知識と技術を持つメカニックが、専用の診断機(GTS)を駆使して愛車の隅々までチェックしてくれる安心料と考えると、一概に高いとは言えないでしょう。

追加整備費用の具体例

車検基本料に加えて、車両の状態に応じて必要となるのが追加整備費用です。特に初回車検以降は、様々な消耗品の交換時期が訪れます。

  • エンジンオイル&オイルフィルター交換: 約15,000円~25,000円
  • ブレーキフルード交換: 約10,000円~15,000円
  • ワイパーブレードゴム交換: 約5,000円~8,000円
  • エアコンフィルター交換: 約8,000円~12,000円
  • バッテリー交換: 約40,000円~60,000円
  • タイヤ交換(4本): 銘柄によりますが、20~21インチの大径ランフラットタイヤのため、300,000円~500,000円程度かかることもあります。

ディーラーでは、安全性と快適性を維持するため、少し早めの交換を推奨される「予防整備」の見積もりが含まれることが多いです。これが、総額を押し上げる一因にもなります。

私のLC500の初回車検費用実例を公開

参考までに、私が先日経験したLC500(初年度登録から3年目)の初回車検費用をご紹介します。走行距離は約15,000kmでした。

項目 金額(税込) 備考
法定費用合計 ¥60,450 上記表の通り
車検基本料 ¥65,000 24ヶ月点検、検査料、代行手数料など
エンジンオイル&フィルター交換 ¥22,000 メーカー推奨の純正オイル
ブレーキフルード交換 ¥13,500 予防整備として実施
ワイパーブレードゴム交換 ¥7,800 消耗のため交換
合計 ¥168,750

初回車検で特に大きな問題もなかったため、総額は約17万円となりました。世間で言われる「レクサスの車検は30万円以上」というのは、タイヤ交換やバッテリー交換など、高額な消耗品交換が重なった場合のケースと言えるでしょう。

レクサスLCのディーラー車検|日数・代車・メリット・デメリットを徹底解説

引用 : レクサスHP

費用面だけでなく、サービス内容も気になるところです。ここでは、車検にかかる日数や代車、そしてディーラーで受けることのメリット・デメリットを深掘りしていきます。

車検にかかる日数はどれくらい?「3時間で終わる」は本当か

友人が「レクサスの車検は3時間で終わった」と話していたそうですが、これは本当です。 ただし、これには条件があります。

通常の預かり車検(1泊2日~)

追加の整備や部品交換が必要な場合、また店舗の混雑状況によっては、通常1泊2日から2泊3日ほど車を預けることになります。特に週末は混み合うため、余裕を持ったスケジュールで予約することをおすすめします。

レクサスのクイック車検サービス

「3時間で終わる」というのは、多くのレクサスディーラーが提供している短時間車検サービスのことを指します。これは、事前に予約をし、車両に大きな問題がない場合に限り、受付から会計までを約2~3時間で完了させるものです。

このサービスを利用すれば、オーナーズラウンジでコーヒーを飲んでいる間に車検が終わる、というスマートな体験が可能です。ただし、交換部品が多くなると利用できない場合があるため、事前の見積もり時に相談してみましょう。

ディーラー車検のメリット|なぜ高いのに選ばれるのか

費用だけ見れば他の選択肢もありますが、多くのレクサスオーナーがディーラーを選ぶのには、明確な理由があります。

圧倒的な安心感と信頼性

最大のメリットは、やはり「安心感」です。メーカーの看板を背負っている以上、中途半端な整備は許されません。使用される部品はすべて高品質な純正品であり、作業基準もメーカーのマニュアルに沿って厳格に定められています。

レクサス専門メカニックによる高品質な整備

レクサスディーラーのメカニックは、レクサス車に特化した専門的な研修を受けています。LCのような複雑な構造を持つ車両でも、その特性を熟知したプロが整備を担当してくれるため、整備のクオリティが非常に高いのが特徴です。

最新の専用診断機による精密なチェック

現代の車は電子制御の塊です。ディーラーには、車両に搭載されたコンピューターと通信し、目に見えない不具合の兆候まで発見できる専用診断機(GTS)が完備されています。これは、一般的な整備工場では保有していない場合が多く、ディーラーならではの強みと言えます。

オーナーズラウンジなど「おもてなし」の体験価値

レクサスといえば、上質な「おもてなし」も魅力の一つです。点検の待ち時間には、高級ホテルのラウンジのような空間で、こだわりのドリンクやお菓子を楽しみながら過ごすことができます。こうした特別な体験も、ディーラー車検の価値の一部です。

ディーラー車検のデメリット|費用面以外にも注意点はある?

デメリットは、やはり費用の高さに尽きます。特に、まだ使用できる部品でも安全マージンを大きくとって交換を推奨する「予防整備」が多くなりがちなため、総額が高くなる傾向があります。

また、営業時間が限られているため、平日夜間や早朝に車を持ち込みたいといったニーズには応えにくい点も、人によってはデメリットと感じるかもしれません。

代車は無料で借りられる?車種は選べる?

ディーラーに車検で車を預ける場合、代車は基本的に無料で借りることができます。

そして、気になる車種ですが、友人の話にあったように車種を選べる可能性は十分にあります。 もちろん、店舗の代車の空き状況次第ではありますが、「次に乗り換えを検討しているRXに乗ってみたい」「最新のEVであるRZを体感してみたい」といったリクエストをすれば、柔軟に対応してくれることが多いです。

私も過去に、点検で預けた際に現行のISやNXを代車として用意してもらった経験があります。これは、車検や点検という機会を通して、顧客に他のレクサス車の魅力を知ってもらいたいというディーラー側の意図もあるためです。希望がある場合は、車検の予約をする際に、担当のセールスコンサルタントに遠慮なく伝えてみましょう。

レクサスLCの車検費用を賢く抑える交渉術と代替案

ディーラー車検のメリットは理解しつつも、やはり費用は少しでも抑えたいのが本音でしょう。ここでは、賢く費用を抑えるためのテクニックと、ディーラー以外の選択肢について解説します。

ディーラー車検の費用を抑える交渉テクニック

「ディーラーで値引き交渉なんてできるの?」と思うかもしれませんが、工賃や部品代の値引きは難しくても、作業内容を見直すことで総額を抑えることは可能です。

Lexury Motors Journal イメージ

事前見積もりの重要性

まず、車検満了日の1ヶ月前までには事前見積もりを取りましょう。これにより、交換が必要な部品や費用を早期に把握でき、交渉の準備ができます。見積もりは無料で、30分~1時間程度で終わります。

不要な推奨項目を見極める

見積書には、「車検を通すために必須の作業」と「推奨される作業(予防整備)」が混在しています。例えば、「ブレーキパッドの残量はまだ4mmありますが、次の車検までは持たないので、このタイミングでの交換をおすすめします」といった項目です。

これらをすべて受け入れると費用はかさみます。自分の乗り方(年間走行距離など)を伝え、「次の点検まで持ちそうな項目は、今回は見送りたい」と相談することで、費用を削ることができます。

「車検を通すために必須の作業で」と伝える

最もシンプルかつ効果的なのが、この一言です。「今回は、保安基準に適合し、安全に車検を通すために最低限必要な作業だけでお願いします」と伝えることで、ディーラー側も不要な推奨項目を省いた、必要最小限のプランを再提案してくれます。

もちろん、安全に関わる重要な部品の交換を断るべきではありませんが、賢く取捨選択することが重要です。

ディーラー以外の車検業者という選択肢

費用を最優先するなら、ディーラー以外の業者も選択肢に入ります。主に、車検専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、一般の整備工場などが挙げられます。

ディーラー以外で車検を受けるメリット

最大のメリットは費用の安さです。ディーラーに比べて車検基本料が大幅に安く設定されており、総額で5万円~10万円以上の差が出ることも珍しくありません。また、リビルト品(再生部品)や社外品のパーツを使用することで、部品代を抑えることも可能です。

作業時間の速さを売りにしている業者も多く、1時間程度で完了する「スピード車検」なども魅力です。

ディーラー以外で車検を受けるデメリット|LCオーナーが注意すべき点

一方で、特にレクサスLCのような高性能で複雑な車の場合、ディーラー以外で車検を受けることには、安さだけでは測れないデメリットやリスクも存在します。

専用診断機の有無

前述の通り、レクサス車の電子システムを正確に診断するには専用診断機(GTS)が不可欠です。一般的な整備工場ではこれを保有していない場合が多く、潜在的な不具合を見逃すリスクがあります。

整備データの蓄積

レクサスディーラーでは、新車登録時からすべての点検・整備履歴がデータとして一元管理されています。これにより、過去の履歴を踏まえた最適なメンテナンスが可能になりますが、外部の業者で整備を行うと、この重要な記録が途切れてしまいます。これは、将来的に車を売却する際の査定額にも影響する可能性があります。

G-Linkなどの独自サービスの継続

テレマティクスサービスである「G-Link」は、車検時に継続手続きを行うことが一般的です。ディーラー以外で車検を受ける場合、この手続きを自分で行うか、サービスが途切れてしまう可能性があるため注意が必要です。

業者別の費用と特徴を比較

業者タイプ 費用の目安(法定費用除く) メリット デメリット
レクサスディーラー 7万円~ 安心感、整備の質、専門知識、おもてなし 費用が高い、予防整備が多い
車検専門店 3万円~ 安い、速い 整備は最低限、専門知識に不安
カー用品店 4万円~ 部品選択の自由度が高い、ポイントが貯まる メカニックの技術力に差がある
一般の整備工場 4万円~ 融通が利きやすい、地域密着 工場による技術・設備の差が大きい

結論として、レクサスLCの価値と性能を長期的に維持するためには、費用はかかってもディーラーで車検を受けることが最も賢明な選択だと、私は考えています。

まとめ

今回は、レクサスLCのディーラー車検について、費用からサービス内容、そして費用を抑えるコツまで、包括的に解説しました。

レクサスディーラーでの車検は、確かに他の業者と比べると高額です。しかし、その金額には、レクサスを知り尽くした専門家による最高品質の整備と、何物にも代えがたい「安心」、そしてオーナーとしての満足感を高めてくれる上質な「おもてなし」の価値が含まれています。

大切な愛車LCと長く付き合っていくために、目先の費用だけで判断するのではなく、長期的な視点でその価値を見極めることが重要です。この記事で得た知識を活用し、事前見積もりで内容をしっかりと吟味・相談すれば、きっとあなたにとって最適な、納得のいく車検を実現できるはずです。

素晴らしいカーライフは、日々の確実なメンテナンスから。あなたのLCが、これからも最高の状態で輝き続けることを願っています。

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