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ベントレー

ベントレーの中古車が安い理由|リセールバリューと残価率を解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、新車では雲の上の存在であるベントレーが、中古車になった途端、驚くほど価格が下がる理由が気になっているのではないでしょうか。

私も実際に複数のベントレーを所有し、その価格の変動を目の当たりにしてきたので、その疑問を持つ気持ちはよくわかります。 新車の輝きと圧倒的なオーラ、そして数千万円という価格。 それが数年後には、現実的な価格帯で手に入る可能性があるのですから、心惹かれるのは当然のことです。

引用 : ベントレーHP

この記事を読み終える頃には、ベントレーの中古車がなぜ安いのか、そのリセールバリューの実態、そしてあなたにとって中古のベントレーが賢い選択となり得るのか、という疑問が明確に解決しているはずです。

記事のポイント

  • ベントレー中古車が驚くほど安い本質的な理由
  • モデル別リセールバリューと残価率の徹底比較
  • オーナーが語る驚愕の年間維持費とその内訳
  • 後悔しないための賢いベントレー中古車の選び方
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ベントレーの中古車が驚くほど安い5つの本質的な理由

憧れのベントレーが、なぜ中古市場では手が届きやすい価格になるのか。 それは単一の理由ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。 ここでは、その核心となる5つの理由を、私自身の経験も交えながら深く掘り下げて解説します。

引用 : ベントレーHP

理由1:新車価格が非常に高額であることの裏返し

これが最も根本的な理由です。 ベントレーの新車価格は、安価なモデルでも2,500万円以上、上位モデルやオプションを加えれば4,000万円、5,000万円を超えることも珍しくありません。 例えば、新車価格が3,000万円の車が3年後に半額になったとすると、下落額は1,500万円です。 一方で、新車価格500万円の車が同じく半額になっても、下落額は250万円。 下落「率」は同じでも、下落「額」が桁違いに大きいのです。

中古車市場の価格は、この「下落額」に大きく影響されます。 最初のオーナーが数千万円という大きな減価償却費を負担してくれるからこそ、次のオーナーは劇的に安くなった価格でその車を手にすることができるのです。 これはベントレーに限らず、ロールス・ロイスやフェラーリといった超高級車全般に言える宿命ともいえます。

理由2:富裕層が主なターゲットであることによる需要の変化

ベントレーを新車で購入する層は、言うまでもなく富裕層です。 彼らにとって、車は単なる移動手段ではなく、ステータスシンボルであり、常に最新・最高のものを求める傾向があります。 モデルチェンジが行われたり、新しい魅力的なモデルが登場したりすると、彼らは躊躇なく乗り換えます。 そのため、まだ十分に新しく高品質な中古車が市場に放出されやすいのです。

一方で、中古のベントレーを検討する層は、新車購入層とは少し異なります。 「憧れのベントレーに一度は乗ってみたい」と考える層が中心となり、絶対的な価格の安さが購入の決め手になることが多いです。 しかし、後述する維持費の高さがネックとなり、購入に踏み切れる人は限られます。 つまり、「売りたい(手放したい)人」の数に対して、「買いたい(かつ維持できる)人」の数が圧倒的に少ない。 この需要と供給のアンバランスが、中古車価格を押し下げる大きな要因となっているのです。

理由3:高額すぎる維持費への懸念

中古車価格がどんなに安くても、購入後の維持費は新車時と変わりません。 むしろ、年式が古くなるにつれてメンテナンス費用は増加する傾向にあります。 ベントレーの維持費は、国産車のそれとは比較になりません。 自動車税、任意保険料、燃料代はもちろんのこと、特に高額なのが正規ディーラーでのメンテナンス費用や部品代です。

引用 : ベントレーHP

例えば、タイヤ交換だけでも4本で50万円以上かかることはざらですし、W12エンジン搭載モデルのオイル交換は1回で10万円を超えることもあります。 万が一、エアサスペンションやトランスミッションなどの基幹部品にトラブルが発生すれば、修理費用は100万円単位になることも覚悟しなければなりません。 この「見えないコスト」への懸念が、多くの購入希望者を躊躇させ、結果的に中古車価格が上がらない一因となっています。 「車両価格500万円で買えても、維持費に年間150万円以上かかる」という現実が、中古ベントレーの価格を抑制しているのです。

理由4:モデルチェンジによる旧モデルの価格下落

自動車市場の常として、フルモデルチェンジが行われると旧モデルの価格は大きく下落します。 ベントレーも例外ではありません。 特に、2003年に登場したコンチネンタルGTは、ベントレーの歴史において革命的なモデルでした。 フォルクスワーゲングループの傘下に入り、その技術やプラットフォームを活用することで、それまでのモデルとは一線を画す現代的なパフォーマンスと信頼性を手に入れ、生産台数も飛躍的に増加しました。

この成功により、ベントレーはより多くの人々に知られるようになりましたが、同時に中古車市場に流通する台数も増えました。 そして、現行モデルが登場すると、デザインや性能で見劣りするようになった旧世代のコンチネンタルGTやフライングスパーの価格は大きく下落したのです。 現在、300万円台から探せるベントレーの多くは、この第一世代のモデルです。 技術の進化が、旧モデルの価値を相対的に下げてしまうのは、仕方のないことと言えるでしょう。

理由5:法人名義での購入と減価償却の関連性

ベントレーのような高級車は、個人オーナーだけでなく、法人名義で購入されるケースも非常に多いです。 社用車として役員が使用したり、節税対策の一環として購入されたりします。 法人所有の場合、車両は会社の資産として計上され、減価償却によって経費として処理されます。 日本の税法上、新車(普通自動車)の耐用年数は6年です。 定率法を用いれば、初年度に大きな金額を償却できます。

つまり、法人にとっては、数年間所有して減価償却のメリットを享受した後は、資産価値が大きく下がる前に売却した方が会計上都合が良い場合があるのです。 特に、3〜5年目の車検のタイミングで手放されるケースが多く、これが質の良い中古車が安定して市場に供給される一因となっています。 こうした法人需要による売却サイクルが、中古車市場の価格形成に少なからず影響を与えています。

【モデル別】ベントレーのリセールバリューと残価率を徹底解剖

ベントレーの中古車が安い理由を理解した上で、次に気になるのが「では、実際にどれくらいの価値が残るのか?」という点でしょう。 ここでは、主要モデルのリセールバリュー(再販価値)と残価率について、具体的な数値を交えながら解説します。 同じベントレーでも、モデルや年式によってその価値は大きく異なります。

引用 : ベントレーHP

そもそもリセールバリュー・残価率とは?

簡単に言えば、リセールバリューとは「新車で購入した車を、数年後に売却した際にどれくらいの価格で売れるか」という価値のことです。 そして、その価値を新車価格に対する割合で示したものが「残価率」です。

計算式: 残価率(%) = 買取価格 ÷ 新車価格 × 100

例えば、新車価格3,000万円の車が3年後に1,500万円で売れた場合、残価率は50%となります。 この数値が高いほど「価値が落ちにくい車」と言えます。

ベントレーの残価率は本当に低いのか?

結論から言うと、年数が経過したモデルの残価率は、他の多くの車種と比較して低い傾向にあります。 特に、新車登録から5年、7年と経過すると、残価率は20%〜30%台になることも珍しくありません。 3,000万円の車が600万円〜900万円になる計算です。 これが「ベントレーの中古は安い」と言われる所以です。

しかし、全てのモデルが同じように下落するわけではありません。 近年では、SUV人気の影響や限定モデルの登場により、一部のモデルでは高い残価率を維持するケースも見られます。

【モデル別】リセールバリューランキング

ここでは、代表的なモデルの3年後の残価率の目安をランキング形式で見ていきましょう。 もちろん、車両の状態や走行距離、オプションによって大きく変動するため、あくまで参考値として捉えてください。

順位 モデル名 3年後残価率(目安) 特徴
1位 ベンテイガ 60% ~ 75% 世界的な高級SUVブームの恩恵を最も受けているモデル。特にV8モデルは人気が高く、中古車市場でも高値で取引される。
2位 コンチネンタルGT 50% ~ 65% ベントレーの象徴的なクーペ。普遍的な人気があり、安定したリセールを期待できる。特に現行型(第3世代)は高値を維持。
3位 フライングスパー 45% ~ 60% 4ドアセダン。ショーファードリブン(後席に乗る)需要もあるが、クーペほどの人気はなく、価格の下落はやや早い傾向。
4位 ミュルザンヌ 40% ~ 55% 2020年に生産終了したフラッグシップセダン。新車価格が非常に高額なため下落額は大きいが、希少性から今後は価値が安定する可能性も。

1位:ベンテイガ – SUV人気の恩恵

ベンテイガは、ベントレーのリセールバリューのイメージを覆したモデルです。 世界的なSUV人気を背景に、圧倒的な高級感と実用性を両立したことで、中古車市場でも非常に高い需要があります。 特に、比較的維持費を抑えられるV8エンジン搭載モデルは人気が集中し、高い残価率を維持しています。 私が所有するベンテイガも、3年経過時点での査定額は新車価格の70%近くを維持しており、驚かされました。

2位:コンチネンタルGT – 普遍的な人気

ベントレーのアイコンとも言えるコンチネンタルGT。 エレガントなクーペスタイルは時代を超えて愛され、常に一定の需要があります。 特に2018年に登場した第3世代は、デザイン・性能ともに評価が高く、中古車市場でも高値で推移しています。 一方で、2003年から販売された第1世代は、10年以上が経過し、個体数も多いため、かなり手頃な価格帯になっています。 「安くベントレーに乗りたい」という需要とマッチしていますが、リセールを期待するのは難しいでしょう。

3位:フライングスパー – 法人需要と価格下落のバランス

コンチネンタルGTの4ドア版にあたるフライングスパー。 後席の快適性も高いため、法人需要やショーファーカーとしての需要があります。 しかし、パーソナルカーとしての需要はコンチネンタルGTに軍配が上がるため、リセールバリューは一歩譲る形となります。 年式が経過したモデルは、非常に豪華な内装を持つ高級セダンが驚くほどの低価格で手に入るため、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

4位:ミュルザンヌ – 生産終了による希少価値と価格

ベントレーの頂点に君臨したフラッグシップセダン、ミュルザンヌ。 新車価格は4,000万円を超え、まさに走る工芸品です。 その分、下落「額」は凄まじいものがありますが、2020年に生産が終了したことで、今後は希少価値が出てくる可能性があります。 状態の良い個体は、ある一定の価格で下げ止まることも考えられますが、現状ではリセールが良いとは言えないモデルです。

リセールバリューを高める要素と下げる要素

ベントレーの価値を少しでも高く維持するためには、いくつかのポイントがあります。

高める要素

  • 人気のボディカラー:ブラック、ホワイト系はやはり定番で人気が高いです。
  • マリナードライビングスペック:ダイヤモンドキルティングのシートや専用ホイールなどが含まれる人気のメーカーオプション。これがあるとないとでは査定額が大きく変わります。
  • 低走行距離:年式に対して走行距離が少ないことは、もちろんプラス評価です。
  • 正規ディーラーでの整備記録:整備履歴がしっかり残っていることは、信頼性の証となり、査定額に好影響を与えます。

下げる要素

  • 不人気なボディカラー:奇抜な色や特殊なカラーは、買い手が限定されるためマイナス評価になりがちです。
  • 事故修復歴:これは致命的です。価値が大幅に下落します。
  • 過度なカスタム:純正の良さを損なうようなカスタムは、一般的に敬遠されます。
  • 内外装のダメージ:飛び石傷、ホイールのガリ傷、内装の擦れなどは減点の対象となります。

オーナーだからこそ語れる、ベントレーのリアルな年間維持費

中古車価格の安さに惹かれても、決して忘れてはならないのが購入後の維持費です。 ここでは、私が実際にベントレーを所有する中で経験した、リアルな維持費についてご紹介します。 「買ってから後悔した」とならないよう、必ず目を通してください。

引用 : ベントレーHP

年間維持費のシミュレーション(コンチネンタルGT V8の場合)

比較的人気があり、中古車市場でも流通量が多いコンチネンタルGTのV8モデル(4.0L)を例に、年間の維持費をシミュレーションしてみましょう。 ※走行距離は年間8,000kmと仮定。駐車場代は含みません。

項目 金額(目安) 備考
自動車税 65,500円 2019年10月以降登録の場合。それ以前は66,500円。
任意保険料 200,000円 ~ 400,000円 年齢、等級、車両保険の有無で大きく変動。
燃料代 約286,000円 燃費5.0km/L、ハイオク180円/Lで計算。
メンテナンス費用 200,000円 ~ オイル交換、定期点検など。
車検費用(2年ごと) 400,000円 ~ 法定費用に加え、高額な整備費用がかかる。
合計(年間) 約87万円 ~ ※車検のない年。車検の年は100万円を超える。

上記に加えて、消耗品の交換費用が別途発生します。 これはあくまで最低限の概算であり、何らかのトラブルが発生すれば、さらに数十万円単位の出費が加わる可能性があります。 年間100万円~150万円程度の予算は確保しておきたいところです。

維持費の内訳①:税金・保険料

自動車税は排気量に応じて決まります。 4.0L V8モデルなら年間65,500円(または66,500円)、6.0L W12モデルなら87,000円(または88,000円)です。 これは他の同排気量の車と変わりません。

問題は任意保険料です。 車両の評価額が高く、修理費用も高額なため、保険料は非常に高くなります。 車両保険を付けると、等級が進んでいるベテランドライバーでも年間30万円以上になることは珍しくありません。 20代の若い方であれば、年間50万円を超えても不思議ではないでしょう。

維持費の内訳②:メンテナンス・車検費用

ベントレーの維持費を押し上げる最大の要因が、このメンテナンス費用です。 正規ディーラーでの12ヶ月点検は、基本的な内容でも15万円以上。 エンジンオイルは10L以上入るため、オイルとフィルターの交換だけでも10万円近くかかることがあります。

2年に一度の車検では、法定費用に加えて、正規ディーラーが推奨する交換部品(ブレーキパッド、ディスクローター、各種フィルターなど)を全て交換すると、50万円から80万円、場合によっては100万円を超える請求が来ることもあります。 特にブレーキは、巨大な車体を確実に止めるために高性能なものが使われており、ディスクローターとパッドを4輪すべて交換すると、それだけで80万円以上かかるケースもあります。

維持費の内訳③:消耗品・燃料代

見落としがちですが、タイヤも非常に高価です。 21インチや22インチといった大径タイヤを装着しており、価格は1本10万円以上。 4本交換すれば工賃込みで50万円コースです。 車重が2トン以上あるためタイヤの摩耗も早く、2〜3万kmでの交換が推奨されます。

燃料はもちろんハイオクガソリンです。 燃費は、街乗りではリッター3〜5km、高速道路を巡航して7〜9km程度。 決して良いとは言えず、燃料タンクの容量は90Lあるため、満タンにすると1万6,000円以上かかります。 遠出をすれば、あっという間にガソリンが減っていくのを実感するでしょう。

後悔しないベントレー中古車の選び方と購入後の注意点

ベントレーの中古車が持つ魅力とリスクを理解した上で、いよいよ購入を検討するステージに進む方へ。 ここでは、後悔しないための具体的な選び方と、購入後の付き合い方について、ジャーナリスト兼オーナーとしての視点からアドバイスします。

引用 : ベントレーHP

認定中古車「CERTIFIED BY BENTLEY」という選択肢

もし予算に余裕があり、何よりも安心感を重視するのであれば、正規ディーラーが販売する認定中古車「CERTIFIED BY BENTLEY」が最良の選択です。

認定中古車のメリット

  • 徹底した品質チェック:専門のテクニシャンによる厳格な点検・整備が実施されます。
  • 充実した保証:最低1年間の走行距離無制限保証が付帯し、全国の正規ディーラーで対応可能です。
  • 24時間ロードアシスタンス:万が一のトラブルの際も安心です。
  • 素性が明確:新車時からの正規ディーラーでの整備記録が揃っており、車両のコンディションを正確に把握できます。

認定中古車のデメリット

  • 価格が高い:一般の中古車販売店に比べて、車両価格は100万円〜200万円以上高くなる傾向があります。
  • 選択肢が少ない:流通している台数が限られるため、希望のモデルや仕様が見つからない場合があります。

正規ディーラーの手厚いサポートを受けたい、というペルソナの方の希望を考えると、まずは認定中古車から探し始めるのが最も堅実な方法と言えるでしょう。

一般の中古車販売店で購入する際の注意点

認定中古車よりも安価な車両を探すなら、一般の中古車販売店が選択肢となります。 しかし、その場合は自己責任がより強く求められます。 以下の点に注意してください。

  • ベントレーの販売・整備実績が豊富な店を選ぶ:ベントレーは特殊な車です。その構造や弱点を熟知している専門店で購入するのが鉄則です。
  • 第三者機関の鑑定書を確認する:修復歴の有無や車両の状態を客観的に評価した鑑定書があるか確認しましょう。
  • 整備記録簿を必ずチェック:過去にどのような整備が行われてきたかを確認します。特に、正規ディーラーでの整備記録が残っている個体は信頼性が高いです。
  • 保証内容を詳しく確認する:保証が付く場合でも、対象範囲や期間、免責事項などを細かく確認することが重要です。

購入前に必ずチェックすべき物理的なポイント5選

実際に車両を見る際には、以下の5つのポイントを重点的にチェックしてください。

  1. エアサスペンションの状態:エンジンを停止した後、車高が目に見えて下がってこないか。不自然な異音はしないか。エアサスの故障は修理費用が非常に高額になります。
  2. 電装系の動作:パワーウィンドウ、ナビ、エアコン、シートヒーターなど、スイッチ類が全て正常に作動するかを一つ一つ丁寧に確認します。
  3. W12エンジンのオイル漏れ:特に初期のコンチネンタルGT(W12モデル)では、タペットカバーなどからのオイル漏れが定番のトラブルです。エンジンルームを覗き込み、滲みや漏れがないか確認しましょう。
  4. 内装のコンディション:レザーシートの擦れやひび割れ、ウッドパネルのクリア塗装の浮きやひび割れなどをチェックします。特に天張り(ルーフライニング)が垂れてきていないかは、年式の古いモデルでは要注意です。
  5. タイヤとブレーキの状態:タイヤの製造年や残りの溝、ブレーキディスクローターの摩耗具合を確認します。これらは交換すると非常に高額なため、購入直後に交換が必要ないかを見極めることが重要です。

購入後の賢い付き合い方

ベントレーを手に入れたら、その唯一無二の世界を存分に楽しむことが大切です。 そのためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。 必ずしも全ての整備を正規ディーラーで行う必要はありません。 信頼できるベントレー専門の整備工場を見つけておくことで、維持費を賢く抑えることも可能です。 純正部品だけでなく、OEMパーツ(純正品と同じ工場で作られた優良な社外品)をうまく活用することで、品質を維持しつつコストを削減できます。

大切なのは、車からの小さなサインを見逃さないことです。 少しでも異音や違和感を感じたら、早めに専門家に見てもらう。 この心構えが、大きなトラブルを防ぎ、結果的に出費を抑えることに繋がります。

まとめ

今回は、ベントレーの中古車がなぜ安いのか、その理由からリセールバリュー、維持費、そして賢い選び方までを包括的にレビューしてきました。

ベントレーの中古車が安いのは、高額な新車価格からの大きな下落額、富裕層を中心とした需要の変化、そして誰もが懸念する高額な維持費が主な理由です。 しかし、その価格の下落は、私たちに「憧れ」を「現実」にするチャンスを与えてくれます。 特にSUV人気の高いベンテイガは比較的高値を維持していますが、コンチネンタルGTやフライングスパーといったモデルは、年式によっては驚くほど魅力的な価格で手に入れることが可能です。

ただし、その扉を開けるには「維持費」という名の鍵が必要です。 車両価格の安さだけで判断せず、購入後に待ち受けるランニングコストを正確に理解し、十分な予算を確保することが、後悔しないベントレーライフを送るための絶対条件です。

正規ディーラーの認定中古車という安心を選ぶか、信頼できる専門店で掘り出し物を見つけるか。 どちらの道を選ぶにしても、この記事で得た知識が、あなたの素晴らしいカーライフの第一歩となることを願っています。 ベントレーという車は、単なる移動手段ではありません。 それは、日常を非日常に変える、魔法のような体験を提供してくれる特別な存在なのです。

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