モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、「日産セレナは人気だけど、リコールが多いって聞くし、本当に壊れやすいんじゃないか?」という点が気になっていると思います。
私も実際に歴代セレナを複数台所有し、同様の噂を耳にした経験があるので、その気になる気持ちはよくわかります。しかし、表面的な噂だけで判断してしまうのは非常にもったいないことです。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
この記事を読み終える頃には、日産セレナが本当に「壊れやすい車」なのか、その真相と賢い付き合い方についての疑問が解決しているはずです。
記事のポイント
- セレナが壊れやすいという噂の真相
- 歴代モデルごとの具体的な故障事例と修理費用
- リコール情報の正しい理解と背景
- 故障リスクを抑えてお得にセレナに乗る方法

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
日産セレナは本当に壊れやすい?噂の真相を徹底解説
ファミリーカーの定番として絶大な人気を誇る日産セレナ。しかし、その人気と裏腹に「壊れやすい」「リコールが多い」といったネガティブな噂を耳にすることも少なくありません。新しい家族の相棒としてセレナを検討している方にとって、これは非常に気になるポイントでしょう。ここでは、様々なデータと私自身の経験を基に、その噂の真相を多角的に解説していきます。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
結論:セレナは「特別に壊れやすい車」ではない
まず結論から申し上げましょう。日産セレナは、他の同クラスのミニバンと比較して「特別に壊れやすい車」ではありません。もちろん、機械である以上、故障がゼロということはあり得ませんし、特定のモデルで発生しやすい「持病」のような弱点が存在するのも事実です。
しかし、「日産の車だから」「セレナだから」という理由で、過度に故障を心配する必要はない、というのが私の見解です。むしろ、その噂が一人歩きしていることで、中古車市場ではライバル車に比べて割安な価格で手に入るケースもあり、賢く選べば非常にお得な選択肢となり得るのです。
なぜ「日産は壊れやすい」というイメージがあるのか?
では、なぜ「日産=壊れやすい」というイメージが定着してしまったのでしょうか。これにはいくつかの歴史的背景が関係しています。
- 過去の経営不振と品質問題 1990年代後半、日産は深刻な経営危機に陥りました。この時期、コスト削減が最優先され、部品の品質や耐久性が犠牲になった側面は否定できません。この頃の車両に故障が多かった印象が、今なおブランドイメージとして残っているのです。
- 先進技術の積極採用 日産は昔から「技術の日産」として、プロパイロットやe-POWERといった先進技術を他社に先駆けて積極的に採用してきました。新しい技術には初期不良がつきものであり、そのトラブルが「日産は壊れやすい」という印象を強めてしまった可能性があります。
- CVTのトラブルイメージ 特に2000年代のモデルで、CVT(無段変速機)の不具合が多発した時期がありました。トランスミッションの故障は走行不能に直結し、修理費用も高額になるため、ユーザーに強いネガティブな印象を与えました。
しかし、現在の日産車は、ルノーとのアライアンスを通じて品質管理体制が大幅に改善されており、他メーカーと比較しても遜色ないレベルにあります。過去のイメージだけで現在の車を判断するのは早計と言えるでしょう。
セレナのリコールが多いという噂は本当か?
次に「リコールが多い」という噂についてです。確かにセレナはリコールの届け出が比較的多い車種です。しかし、これを単純に「品質が低い」と結びつけるのは正しくありません。
リコール制度の正しい理解
リコールとは、設計・製造段階での問題が原因で、安全上・環境保全上の基準に適合しなくなる可能性がある場合に、メーカーが自らの判断で無償修理を行う制度です。つまり、リコールが多いということは、それだけメーカーが責任を持って市場の車に対応している証拠とも言えるのです。問題を隠さず、積極的に情報を公開し、対策を講じる姿勢は、むしろユーザーにとっては誠実な対応と評価できます。
ライバル車とのリコール件数比較
では、実際にセレ…ナのリコール件数は突出して多いのでしょうか。国土交通省の公表データを基に、同クラスのライバル車であるトヨタ・ヴォクシー/ノア、ホンダ・ステップワゴンと、C27型セレナが販売されていた期間(2016年~2022年)のリコール件数を比較してみましょう。
車種 | 期間(2016年~2022年)のリコール届け出件数(概算) |
---|---|
日産 セレナ (C27) | 約15件 |
トヨタ ヴォクシー/ノア (80系) | 約12件 |
ホンダ ステップワゴン (RP系) | 約10件 |
※同一の届け出で複数車種が対象となっている場合も含むため、あくまで目安です。
この表を見ると、セレナの件数が若干多い傾向にはありますが、他車を圧倒するほどの差ではないことがわかります。ミニバンは搭載される機能が多く、構造も複雑なため、どのメーカーの車種でもある程度のリコールは発生しうるのです。重要なのは、リコールの内容を正しく理解し、自分の車が対象になっていないか、なっている場合は速やかに対応することです。
歴代セレナ(C25~C28)の主なリコール内容
ひとくちにリコールと言っても、エンジンのような重要部品に関するものから、電装系のプログラム修正といった軽微なものまで様々です。ここでは、歴代モデルでどのようなリコールがあったのか、代表的なものをいくつか見ていきましょう。
- C25型(2005-2010): エアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合(タカタ製エアバッグ問題)、燃料タンクの溶接不良など。
- C26型(2010-2016): アイドリングストップ後の再始動不良に繋がる発電機(オルタネーター)の不具合、補機ベルトの強度不足など。
- C27型(2016-2022): e-POWERの発電用エンジンを制御するプログラムの不具合、プロパイロットの制御プログラム不具合、バックドアステーの不具合など。
- C28型(2022-): 現時点では大きなリコールは出ていませんが、エンジン制御コンピューターのプログラム不具合(加速不良の恐れ)などが出ています。
これらのリコールはすべて、ディーラーで無償修理が受けられます。中古車で購入した場合でも対象となりますので、心当たりのある方は車台番号を確認し、メーカーのウェブサイトなどで対象かどうかを調べてみることをお勧めします。
オーナーの評価は?実際の満足度を調査
では、実際にセレナを所有しているオーナーは、故障についてどう感じているのでしょうか。口コミサイトやSNSでの評価を見てみると、以下のような傾向が見られます。
- 満足している点:
- 室内の広さ、使い勝手の良さは圧倒的に評価が高い。
- e-POWERの静粛性やスムーズな加速に満足している声が多い。
- プロパイロットによる運転支援機能で長距離移動が楽になった。
- 不満・不安な点:
- 特定の故障(後述)を経験したオーナーからの不満の声。
- ディーラーの対応に関する賛否両論。
- 細かい電装系のトラブルが気になるという意見。
全体として、故障のリスクを理解しつつも、それを上回る使い勝手や走行性能に満足しているオーナーが多い印象です。特にファミリー層からは、子供のいる家庭ならではの装備(ハンズフリースライドドア、多彩なシートアレンジなど)が高く評価されています。
【モデル別】日産セレナの具体的な故障事例と修理費用
ここからは、より具体的に、歴代モデル(C25型、C26型、C27型)で報告の多い「持病」とも言える故障事例と、その修理にかかる費用の目安を解説していきます。中古車選びの際の重要なチェックポイントにもなりますので、ぜひ参考にしてください。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
C25型セレナ(2005年~2010年)で多発する故障
発売から15年以上が経過し、中古車市場ではかなり手頃な価格になっていますが、年式相応のトラブルは覚悟が必要です。
ラジエーターからの水漏れ
C25型の定番トラブルの一つです。ラジエーターのアッパータンク(樹脂製)に亀裂が入り、冷却水が漏れ出す症状です。放置するとオーバーヒートを引き起こし、エンジンに深刻なダメージを与える可能性があります。
- 症状: エンジンルームから甘い匂いがする、水温計が異常に上がる、駐車場の地面に緑や赤の液体が漏れている。
- 修理費用目安: 5万円~8万円(ラジエーター本体交換)
オルタネーター(発電機)の故障
走行中にバッテリーを充電する重要な部品ですが、この世代のセレナでは比較的故障が多い箇所です。
- 症状: エンジンルームからの異音(ウィーン、ガラガラ)、バッテリー警告灯の点灯、ヘッドライトが暗くなる。
- 修理費用目安: 8万円~12万円(リビルト品での交換)
CVTの不具合
発進時にジャダー(ガタガタという振動)が発生したり、変速ショックが大きくなったりするトラブルです。CVTフルードの劣化が原因の場合もありますが、内部の部品(ステップモーターなど)の故障も考えられます。
- 症状: 発進・加速時の振動や異音、変速がスムーズでない。
- 修理費用目安: 3万円~(CVTフルード交換)、20万円~(バルブボディ交換など)、50万円~(CVT本体載せ替え)
C26型セレナ(2010年~2016年)で注意すべき故障
S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)が初搭載されたモデル。このハイブリッドシステムに関連するトラブルに注意が必要です。
S-HYBRIDのサブバッテリー劣化
C26型セレナのS-HYBRIDは、アイドリングストップからの再始動や、ECOモーターのアシスト用に専用のサブバッテリーを搭載しています。このバッテリーの寿命が比較的短く、劣化するとアイドリングストップしなくなったり、警告灯が点灯したりします。
- 症状: アイドリングストップ警告灯の点滅、アイドリングストップ機能の停止。
- 修理費用目安: 5万円~7万円(サブバッテリー交換)
オルタネーターの故障
S-HYBRIDでは、オルタネーターが発電だけでなくエンジンの再始動(ECOモーター)の役割も担うため、C25型以上に負担が大きく、故障事例が多く報告されています。
- 症状: C25型と同様の異音や警告灯の点灯。
- 修理費用目安: 10万円~15万円(リビルト品での交換)
エアコンの効きが悪い
エアコンのコンプレッサーや、室内ユニットのエバポレーターからのガス漏れが原因で、冷房が効かなくなるトラブルです。
- 症状: 冷たい風が出ない、風量が弱い。
- 修理費用目安: 5万円~15万円(原因箇所により変動)
C27型セレナ(2016年~2022年)の代表的な故障
e-POWERの登場やプロパイロットの進化で人気を博したモデルですが、やはり新しい技術特有のトラブルが見られます。
e-POWERシステム関連の不具合
「e-POWERシステム異常」の警告灯が点灯するトラブルが報告されています。発電用エンジンの不調や、インバーター、バッテリー関連など原因は様々です。多くはプログラムのアップデートで改善されますが、部品交換が必要になるケースもあります。
- 症状: 警告灯の点灯、走行モードの制限。
- 修理費用目安: 保証期間内であれば無償。保証期間外だと高額になる可能性あり(10万円~)。
プロパイロット関連のセンサーエラー
フロントガラス上部のカメラや、フロントバンパー内のレーダーに汚れや異常があると、プロパイロットが作動しなくなることがあります。
- 症状: 「運転支援機能 故障」などの警告メッセージ表示。
- 修理費用目安: 数万円~(センサー調整・交換)、20万円~(カメラ交換など)
オートスライドドアの不具合
ワイヤーの断線やモーターの故障により、スライドドアが電動で開閉しなくなるトラブルです。
- 症状: スライドドアが開かない・閉まらない、異音がする。
- 修理費用目安: 3万円~10万円(モーターやワイヤーの交換)
最新C28型セレナ(2022年~)の初期不良や故障の傾向は?
デビューしてまだ日が浅いため、長期的な故障データは揃っていませんが、いくつかの初期不良が報告されています。
- ナビ・ディスプレイの不具合: 画面がフリーズする、再起動を繰り返すといったソフトウェア関連のトラブル。多くはプログラムのアップデートで対応されています。
- エンジン制御の不具合: ガソリン車で、発進時に加速が鈍る、もたつくといった症状が報告されています。これもECU(エンジンコントロールユニット)のプログラム更新で改善されることが多いです。
- 電装系の細かいトラブル: 日産コネクトが繋がりにくい、メーター内の時計がリセットされるなどの報告が見られます。
新型車の場合、こうした初期不良はある程度つきものです。保証期間内にしっかりと対応してもらうことが重要です。
故障を防ぐためにオーナーができること
セレナと長く付き合っていくためには、日々のメンテナンスが不可欠です。
- 定期的なオイル交換: 特にe-POWERは発電のためにエンジンが掛かります。メーカー推奨サイクルでのエンジンオイル交換を徹底しましょう。
- CVTフルードの交換: メーカーは無交換を謳っている場合もありますが、走行距離が5万kmを超えたあたりで一度交換を検討すると、トラブル予防に繋がります。
- バッテリーの点検: 特にS-HYBRID車はメインとサブ、2つのバッテリーの状態を定期的にチェックすることが重要です。
- 異音や違和感は放置しない: いつもと違う音や振動を感じたら、早めに専門家に見てもらうことが、大きな故障を防ぐ一番の近道です。
賢く選んでお得に乗る!壊れにくいセレナの選び方
セレナが欲しいけれど、やはり故障は心配…という方のために、自動車ジャーナリストの視点から、故障リスクを抑えつつ、セレナの魅力を最大限に享受するための選び方と維持のコツをお伝えします。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
おすすめの年式・グレードは?
どのモデルにも一長一短ありますが、総合的に見て私がおすすめするのは以下のモデルです。
C27型 後期モデル(2019年8月~)のガソリン車
- 理由: C27型は前期モデルで出た不具合の多くが後期モデルで改善されています。特にガソリン車は、構造が比較的シンプルで、複雑なe-POWERシステム関連の故障リスクがありません。プロパイロットも進化しており、快適性と信頼性のバランスが最も取れているモデルと言えるでしょう。ハイウェイスターVなどの人気グレードが狙い目です。
C26型 後期モデル(2013年12月~)
- 理由: 予算を抑えたい場合の選択肢です。S-HYBRIDのトラブルは気になりますが、後期モデルでは対策が進んでいます。中古車市場での流通量も多く、状態の良い車両を見つけやすいのが魅力です。購入時にはS-HYBRIDのサブバッテリーの交換歴を確認するのが必須です。
ガソリン車とe-POWER、どちらが壊れにくい?
これは多くの方が悩むポイントだと思います。純粋に「故障リスク」という観点だけで言えば、ガソリン車の方が構造がシンプルな分、壊れにくいと言えます。
- ガソリン車: 従来からのエンジンとCVTの組み合わせで、技術的に成熟しています。トラブルが出た場合も、修理できる工場が多く、費用も比較的安価に収まる傾向があります。
- e-POWER: エンジン、発電機、インバーター、モーター、大容量バッテリーと、構成部品が多く複雑です。特に電装系のトラブルは原因究明が難しく、修理費用が高額になる可能性があります。
ただし、e-POWERの静かで力強い走りは、ガソリン車では味わえない大きな魅力です。このトレードオフをどう考えるかが、選択の鍵となります。街乗り中心で、あの独特の走行フィールを体験したいのであればe-POWER、長距離移動が多く、信頼性やトータルコストを重視するならガソリン車、という選び方が一つの基準になるでしょう。
中古セレナを購入する際の最重要チェックポイント
中古でセレナを購入する際は、価格だけでなく車両の状態をしっかり見極めることが何よりも重要です。
- 整備記録簿の確認: これまでのメンテナンス履歴がわかる最も重要な書類です。定期的にオイル交換がされていたか、リコール対応は済んでいるか、過去に大きな修理歴はないかなどを必ず確認しましょう。
- CVTの状態(試乗): 試乗が可能であれば、発進時や低速走行時に異音や振動(ジャダー)がないか、スムーズに変速するかを重点的にチェックします。
- S-HYBRIDのバッテリー: C26、C27前期のS-HYBRID車は、サブバッテリーの交換歴を確認します。交換されていない場合は、近いうちに交換が必要になる可能性が高いです。
- スライドドアの動作: 両側のパワースライドドアが、スイッチやドアハンドルでスムーズに開閉するか、異音がないかを何度も試しましょう。
- 保証の手厚い販売店を選ぶ: どんなに状態の良い中古車でも、故障リスクはゼロではありません。最低でも1年程度の走行距離無制限保証が付いている、信頼できる販売店で購入することをお勧めします。保証内容(どこまでが無償修理の対象か)もしっかり確認しましょう。
修理費用を安く抑える賢い方法
万が一故障してしまった場合でも、修理費用を抑える方法はあります。
- リビルト品・社外品の活用: オルタネーターやエアコンのコンプレッサーといった高価な部品は、新品同様の品質で価格が安い「リビルト品(再生品)」や、純正品と同等の性能を持つ「社外品」を活用することで、ディーラーでの新品交換よりも費用を大幅に抑えられます。
- 信頼できる整備工場を見つける: ディーラーは安心感がありますが、修理費用は高めになる傾向があります。日産車に詳しい、腕の良い民間の整備工場を見つけておくと、良心的な価格で質の高い修理が受けられることがあります。
まとめ
今回は、日産セレナが「壊れやすい」という噂の真相について、多角的に掘り下げてきました。

引用 : 日産公式HP (https://global.nissannews.com/ja-JP/channels/serena?selectedTabId=serena-releases)
改めて結論を述べると、セレナは特定の弱点こそあるものの、決して「欠陥車」や「特別に壊れやすい車」ではありません。リコールが多いのは、むしろメーカーが誠実に対応している証拠とも言えます。
重要なのは、ネット上の漠然とした噂に惑わされるのではなく、
- 各モデルの長所と弱点を正しく理解すること
- 信頼できる情報源を基に、状態の良い個体を見極めること
- 購入後の適切なメンテナンスを怠らないこと です。
私自身、ジャーナリストとして、そして一人のオーナーとしてセレナを見てきましたが、その使い勝手の良さ、家族を想った細やかな工夫は、他のミニバンにはない大きな魅力だと断言できます。故障のリスクを正しく理解し、賢い選び方と付き合い方をすれば、セレナはきっとあなたの家族にとって、かけがえのない最高のパートナーになってくれるはずです。
この記事が、あなたの車選びの一助となれば幸いです。