※本ページにはプロモーションが含まれる場合があります

レクサス

新型レクサスIS ビッグマイナーチェンジでリセール重視のグレードとカラー

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年9月に発表されたレクサスISのビッグマイナーチェンジモデルを購入したいけれど、リセールバリューがどうなるのか気になっていると思います。 私も実際に過去のISを2台乗り継ぎ、セダンのリセールには常に頭を悩ませてきましたので、その気になる気持ちはよくわかります。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

この記事を読み終える頃には、新型レクサスISのリセールバリューに対する疑問や不安が解決しているはずです。

記事のポイント

  • ビッグマイナーチェンジでリセールは現行より改善
  • 狙い目は「IS300h “F SPORT”」
  • ボディカラーはホワイトノーヴァとソニックチタニウムが鉄板
  • リセールを左右する必須オプションの解説
【一括査定サイト必勝法】ヴェゼルを驚愕の高額査定で売却した方法を徹底解説新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。 私自身、2021年式のホンダ ヴェゼル PLAYを驚愕の高価査定で売却できました。 今回の投稿では、一括査定サイトを利用して高額査定で売却するための必勝法を徹底的に解説しています。...

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。

\筆者おすすめ!一括見積もりサイトはこちら/
CTN

新型レクサスISのリセールバリューはどうなる?現行より改善もSUV超えは困難か

読者の皆様が最も気にされているであろう結論から先に申し上げます。 2025年のビッグマイナーチェンジを受けた新型レクサスISのリセールバリューは、「現行モデルよりは確実に改善されるものの、レクサスNXやRXといった同年代のSUVほどの高値を期待するのは難しい」というのが私の見立てです。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

しかし、悲観する必要はありません。 セダンというカテゴリーの中では、選び方次第で十分に高い資産価値を維持できるポテンシャルを秘めています。 ここでは、なぜ私がそう予測するのか、その根拠を詳しく解説していきます。

なぜ現行レクサスISのリセールは低迷したのか

まず、今回の新型を語る上で、現行モデル(2020年マイナーチェンジモデル)のリセールが決して良くなかったという事実から目を背けることはできません。 その主な要因は、以下の3つに集約されると私は分析しています。

1. セダン市場全体の縮小とSUV人気

これはレクサスISに限った話ではありませんが、近年の自動車市場は世界的にSUVが主流です。 広大な室内空間や実用性の高さ、見晴らしの良い運転姿勢などが支持され、かつて市場の中心だったセダンは需要が大きく減少しました。 中古車市場もこの需要と供給のバランスで成り立っているため、人気の高いSUVの価格が維持されやすく、セダンは値落ちが早くなる傾向にあります。 レクサスブランド内でも、NXやRX、LXといったSUVモデルは驚異的なリセールバリューを誇りますが、ISやLSといったセダンは苦戦を強いられているのが現状です。

2. パワートレインの旧世代感

現行ISに搭載されていたパワートレイン、特にハイブリッドモデルの「IS300h」に搭載される2.5Lエンジン+モーターの「THS II」は、基本設計が10年以上前のものでした。 同時期に販売されていた他のトヨタ・レクサス車が、より高効率な「ダイナミックフォースエンジン」と新世代のハイブリッドシステムを搭載していく中で、ISのパワートレインには旧世代感が否めませんでした。 燃費性能や静粛性、動力性能といった面で最新モデルに見劣りする点は、中古車市場での評価、ひいてはリセールバリューにも影響を与えてしまいました。

3. プラットフォームのキャリーオーバー

ISは2013年のデビュー以来、一度もプラットフォームの全面刷新が行われていません。 2020年のビッグマイナーチェンジでは、溶接打点の追加や構造用接着剤の活用範囲拡大など、大規模な改良によって走行性能を劇的に向上させましたが、基本骨格はTNGA(Toyota New Global Architecture)世代以前のものです。 これにより、最新プラットフォームを採用する競合車種(メルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズなど)と比較された際に、設計の古さを指摘されることがありました。

新型ISでリセール改善が期待できるプラス要因

では、今回のビッグマイナーチェンジで、これらのマイナス要因はどこまで払拭されたのでしょうか。 リセールアップに繋がるであろう、ポジティブな変化を見ていきましょう。

1. 大幅に刷新された内外装デザイン

今回の改良で最も大きなインパクトを与えたのは、内外装デザインの大幅な刷新です。 エクステリアは、最新レクサスのデザイン言語である「ユニファイドスピンドル」を取り入れたフロントマスクが精悍さを増し、一目で新型とわかるデザインになりました。 インテリアの進化はさらに顕著です。 長年の懸案だったナビ画面は12.3インチに大型化され、メーターも12.3インチのフル液晶タイプに変更。 エアコン吹き出し口やセンターコンソール周りのデザインも一新され、質感も大幅に向上しています。 さらに、待望のアンビエントライトが採用されたことも大きな魅力です。 この「古臭さの払拭」は、中古車として市場に出た際の印象を大きく左右するため、リセールバリューの向上に直結する最も重要な要素と言えるでしょう。

2. 最新の運転支援システムと安全装備の採用

安全装備の進化もリセールを支える重要なポイントです。 最新の「Lexus Safety System +」が搭載され、プリクラッシュセーフティの検知範囲拡大や、プロアクティブドライビングアシスト(PDA)の追加など、機能が大幅に向上しました。 さらに、高速道路の渋滞時など一定の条件下で手放し運転が可能になる高度運転支援技術「アドバンストドライブ」も採用されています。 これらの「より安全で快適な装備」は、中古車を選ぶユーザーにとっても大きな付加価値となり、査定額のプラス要因となります。

3. 希少性という新たな価値

今回のマイナーチェンジで、2.0Lターボエンジンを搭載した「IS300」が廃止されました。 これにより、ラインナップは3.5L V6自然吸気エンジンの「IS350」と、2.5Lハイブリッドの「IS300h」の2本立てとなります。 電動化が急速に進む現代において、IS350が搭載する大排気量のV6自然吸気エンジンは非常に希少な存在です。 「最後のV6スポーツセダン」としての価値が、将来的にリセール市場で評価される可能性は十分に考えられます。 また、FR(後輪駆動)のスポーツセダンというパッケージ自体も、今や貴重な存在になりつつあります。

リセールにおける懸念点(マイナス要因)

一方で、今回の改良でも払拭しきれなかった、リセールにおける懸念点も客観的に見ておく必要があります。

1. パワートレインとプラットフォームの継続採用

最大の懸念は、やはりパワートレインとプラットフォームが基本的にキャリーオーバーである点です。 内外装や装備は最新世代と同等レベルに引き上げられましたが、車の根幹をなす部分は12年選手ということになります。 特に「IS300h」のハイブリッドシステムは、最新の第5世代ハイブリッドシステムと比較すると、燃費や静粛性で見劣りする可能性があります。 この点が、走行性能を重視する中古車ユーザーからどう評価されるかは、リセールを左右する不確定要素です。

2. セダン市場の動向

根本的な問題として、セダン市場が今後劇的に回復する見込みは低いと考えられます。 SUV人気は依然として根強く、中古車市場のトレンドも当面は変わらないでしょう。 そのため、新型ISがどれだけ魅力的になったとしても、NXやRXのようなSUVモデルのリセール水準に到達するのは、残念ながら難しいと言わざるを得ません。

以上のプラス要因とマイナス要因を総合的に判断し、冒頭の「現行より改善するが、SUV超えは困難」という予測に至ったわけです。 しかし、重要なのはここからです。 同じ新型ISでも、グレードやカラー、オプションの選び方で、数年後の査定額には数十万円単位の差が生まれます。 ここからは、どうすれば新型ISの資産価値を最大化できるのか、具体的な方法を徹底解説していきます。

リセールバリューを最大化する新型レクサスISの選び方

ここからは、数年後の売却時に「このISを買っておいて良かった」と思えるような、具体的なグレード、カラー、オプションの選び方を、ジャーナリストとしての視点と、一人のISオーナーとしての経験から詳しく解説します。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

グレード選び:本命は「IS300h “F SPORT”」

新型ISのグレード選択は、リセールを考える上で最も重要な分岐点です。 結論から言うと、最も高リセールが期待できるのは「IS300h “F SPORT”」です。

グレード パワートレイン 駆動方式 想定される特徴とリセール傾向
IS350 “F SPORT” 3.5L V6自然吸気 FR ・官能的なエンジンフィールと高い動力性能<br>・希少価値から将来的な高値の可能性も<br>・燃費が悪く、税金も高いため、中古市場でのターゲット層は限定的
IS300h “F SPORT” 2.5L 直4+モーター FR ・優れた燃費性能と静粛性<br>・維持費が安く、中古市場での需要が最も高い<br>・パワートレインの古さが懸念点だが、それを補う人気がある

なぜ「IS300h “F SPORT”」が有利なのか

中古車市場で最も重視されるのは「多くの人に受け入れられるか」という点です。 その点で、「IS300h」は燃費の良さと維持費の安さ(自動車税など)から、幅広い層に支持されます。 パワートレインの古さという懸念はありますが、それを上回る経済的なメリットが、中古車としての需要を支えるでしょう。

そして、レクサス車のリセールを語る上で欠かせないのが「“F SPORT”」の存在です。 専用の内外装デザイン(スピンドルグリル、バンパー、アルミホイール、シート、ステアリングなど)は圧倒的な人気を誇り、中古車市場では標準モデルや“version L”と比較して、常に数十万円高い価格で取引されます。 これはISに限らず、すべてのレクサス車に共通する傾向です。 スポーティな見た目はもちろん、専用チューニングされたサスペンションによる走りの良さも評価されています。

「IS350 “F SPORT”」はロマン枠か?

では、「IS350 “F SPORT”」はリセール的に不利なのでしょうか。 短期的に見れば、燃費や維持費の高さから買い手が限定され、「IS300h」ほどの安定したリセールは見込めないかもしれません。 しかし、5年、7年と長期的に見た場合、その希少価値が評価される可能性を秘めています。 電動化が当たり前になった未来で、「官能的なV6自然吸気エンジンを搭載した最後のレクサスFRセダン」として、一部のマニアから熱烈な支持を受けるシナリオも十分に考えられます。 短期的な資産価値を重視するなら「IS300h」、長期的な夢とロマンを追い求めるなら「IS350」という選択になるでしょう。

ボディカラー選び:鉄板の2色と新色の可能性

ボディカラーは、リセールバリューに最も直接的に影響を与える要素の一つです。 レクサスにおいて、高リセールが期待できるカラーは明確に決まっています。

1. ホワイトノーヴァガラスフレーク (083)

“F SPORT”専用色であるこの純白のカラーは、リセールにおいて最強と言っても過言ではありません。 スポーティな印象を際立たせるだけでなく、清潔感があり、流行に左右されないため、中古車市場で最も需要が高い色です。 迷ったらこの色を選んでおけば、まず間違いありません。 査定時には、他の色に比べて15万円〜25万円ほどプラスになることも珍しくありません。

2. ソニックチタニウム (1J7)

ホワイトと人気を二分するのが、シルバー系のソニックチタニウムです。 レクサス独自の「ソニック技術」による金属を削り出したかのような陰影と輝きは、ISのシャープなボディラインを美しく見せてくれます。 汚れや傷が目立ちにくく、手入れがしやすいという実用的なメリットも、中古車ユーザーからの支持を集める理由です。 こちらも安定して高いリセールが期待できる鉄板カラーです。

新色「ニュートリノグレー」の評価は?

今回、新たに設定された「ニュートリノグレー」は、近年のトレンドであるソリッド系のグレーです。 非常にモダンでお洒落な色ですが、リセールという観点では未知数です。 登場直後は人気が出る可能性がありますが、定番色ほどの安定感があるかは時間が経ってみないとわかりません。 リセールを最優先するなら、やはり上記のホワイトかシルバーを選択するのが最も賢明な判断と言えるでしょう。

オプション選び:この3つは必ず装着すべし

最後に、リセールを左右するメーカーオプションについてです。 装着しておけば、支払った金額の半分以上、場合によってはそれ以上が査定額に反映される「必須オプション」が存在します。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

1. ムーンルーフ

セダン、SUV問わず、ムーンルーフ(サンルーフ)はリセール市場で絶大な人気を誇るオプションです。 開放感はもちろん、装着していることで内外装の高級感が格段にアップします。 特に“F SPORT”のブラック基調の内装と組み合わせることで、明るい印象を与えられます。 査定時には、装着の有無で10万円以上の差がつくこともありますので、必ず装着しましょう。

2. 三眼フルLEDヘッドランプ

レクサスの象徴ともいえる、L字型のクリアランスランプを備えた三眼フルLEDヘッドランプ。 見た目の精悍さが大きく向上するだけでなく、夜間の視認性も高まります。 中古車市場では「三眼であること」が一種のステータスとなっており、非装着車との査定額の差は歴然です。 これも必須のオプションです。

3. Mark Levinsonプレミアムサラウンドサウンドシステム

レクサス専用に開発されたマークレビンソンのオーディオシステムは、車好きだけでなくオーディオ好きからも高い評価を受けています。 クリアで臨場感あふれるサウンドは、ドライブの質を大きく向上させてくれます。 高価なオプションではありますが、その価値は中古車市場でも十分に認められており、リセールバリューを確実に高めてくれる装備です。

これらのグレード、カラー、オプションの組み合わせ、つまり**「IS300h “F SPORT”」の「ホワイトノーヴァガラスフレーク」、そして「ムーンルーフ」「三眼LED」「マークレビンソン」を装着した仕様**が、新型ISのリセールバリューを最大化する黄金の組み合わせだと断言できます。

まとめ

今回は、2025年にビッグマイナーチェンジを受けた新型レクサスISのリセールバリューについて、徹底的に考察してきました。

現行モデルが抱えていたリセール上の弱点は、内外装の大幅刷新や最新装備の採用によって多くが改善されました。 その結果、リセールバリューは現行モデルよりも確実に上向くことが期待できます。 しかし、プラットフォームやパワートレインのキャリーオーバー、そして根強いSUV人気という逆風もあり、NXやRXといった人気SUVのリセール水準に達するのは難しいというのが現実的な見方です。

それでも、FRスポーツセダンとしての魅力は、今回の熟成によって間違いなく高まっています。 そして何より、グレード、カラー、オプションを戦略的に選ぶことで、その資産価値を最大限に高めることが可能です。

  • グレード:「IS300h “F SPORT”」
  • カラー:「ホワイトノーヴァガラスフレーク」または「ソニックチタニウム」
  • オプション:「ムーンルーフ」「三眼LED」「マークレビンソン」

この組み合わせを基準に、あなたのカーライフに合わせた選択をすることで、走りを楽しむ満足感と、売却時の経済的な満足感の両方を手に入れることができるはずです。 私も長年ISを愛してきた一人として、この熟成の極みにある一台が、市場で正当に評価されることを願っています。

このレビューが、あなたの賢いクルマ選びの一助となれば幸いです。