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レクサス

新型レクサスIS ビッグマイナーチェンジを初回受注で確実に購入する方法

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年9月8日に発表された新型レクサスISのビッグマイナーチェンジモデルを、どうすれば初回受注で確実に手に入れられるか、その具体的な方法について気になっていると思います。 私も過去に人気の新型車を発売日に手に入れるために奔走した経験があるので、その焦りや期待が入り混じった気持ちはよくわかります。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

ディーラー担当者から「問い合わせが殺到している」と聞けば、なおさら不安になりますよね。 しかし、適切な準備と戦略さえあれば、熾烈な争奪戦を勝ち抜き、誰よりも早く理想のISをガレージに収めることは十分に可能です。

この記事を読み終える頃には、新型レクサスISを初期ロットで手に入れるための具体的なステップと、ライバルに差をつけるための秘訣についての疑問が解決しているはずです。

記事のポイント

  • 初回受注を勝ち取るための具体的な5ステップ
  • ビッグマイナーチェンジによる劇的な進化点の徹底解説
  • 購入前に把握すべきパワートレインなどの注意点
  • ライバル車種と比較してわかる新型ISの真の価値
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新型レクサスIS 初回受注を勝ち取るための具体的な5つのステップ

さて、本題に入りましょう。 今回のビッグマイナーチェンジで、レクサスISが再び大きな注目を集めているのは間違いありません。 デビューから12年という異例の長寿モデルでありながら、その人気は衰えるどころか、今回の改良でさらに過熱することが予想されます。 特に、昨今の新車供給の不安定さや、魅力的なFRセダンの選択肢が減っている状況を考えると、発売直後はまさに争奪戦となるでしょう。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

あなたはすでにレクサスディーラーと良好な関係を築き、受注開始日には連絡をもらえるという、非常に有利なポジションにいます。 しかし、そのアドバンテージを最大限に活かし、「確実な購入」に繋げるためには、もう一歩踏み込んだ準備が必要です。 ここでは、私が実践してきた方法も含め、初回受注を勝ち取るための具体的な5つのステップを解説します。

ステップ1:担当者との強固な連携と「購入意思」の明確化

最も重要なのは、担当セールスコンサルタントとのコミュニケーションです。 あなたはすでに良好な関係を築いているとのことですが、このタイミングで改めて「本気度」を伝えることが鍵となります。

Lexury Motors Journal イメージ

「必ず買う」という意思を具体的に伝える

「受注が始まったら連絡をください」というレベルの依頼は、おそらく他の多くの見込み客も行っています。 ここから一歩抜きん出るためには、「受注開始日に即決します。そのために必要な準備はすべて済ませておきますので、情報が入り次第、最優先でご連絡いただけますか」というように、具体的かつ強い意志を伝えてください。

可能であれば、「グレードは〇〇、ボディカラーは△△でほぼ決めています。あとは最終的な価格とオプションの詳細次第です」と、具体的な検討状況を共有しておくのも有効です。 これにより、担当者はあなたを「単なる問い合わせ客」ではなく、「最優先で対応すべき確実な顧客」として認識してくれます。

定期的なコミュニケーションを欠かさない

情報を待つだけでなく、こちらから定期的に連絡を取ることも大切です。 ただし、頻繁すぎると迷惑になる可能性もあるため、「その後、何か新しい情報は入りましたか?」といった形で、1〜2週間に一度程度のペースで状況を確認するのが良いでしょう。 この行動は、あなたの熱意を示すと同時に、担当者が新しい情報を得た際に、あなたの顔を真っ先に思い浮かべるきっかけにもなります。

ステップ2:見積もりの事前作成と「仮押さえ」の交渉

受注開始日当日は、おそらく多くの顧客がディーラーに殺到し、担当者は対応に追われることになります。 その場でグレードやオプションを選び、見積もりを作成していては、あっという間に他のライバルに先を越されてしまいます。

事前情報の段階で見積もりを依頼する

正式な価格が発表される前でも、ディーラーにはおおよその価格情報やオプション構成が内々に伝わっているケースがほとんどです。 担当者に「まだ確定情報ではないことは承知の上で、現段階の情報で構わないので、仮の見積もりを作成していただけませんか?」と依頼してみましょう。

これにより、受注開始日までに総額を把握し、資金計画を具体的に立てることが可能になります。 また、どのオプションを選択するか、じっくりと吟味する時間も確保できます。

「受注開始日にこの内容で正式発注します」と約束する

仮見積もりを作成してもらったら、その内容で問題がなければ、「受注開始日に、この仕様で正式に注文します」と約束しましょう。 ディーラーによっては、こうした確度の高い顧客のために、正式な受注枠とは別に「内々の予約枠」のようなものを確保してくれる場合があります。 法的な拘束力はありませんが、こうした紳士協定が、初回ロットを確保する上で極めて重要な意味を持つことがあります。

ステップ3:グレード・オプションの事前完全確定

受注開始日に迷いは禁物です。 当日になって「ボディカラーはどっちがいいだろうか」「このオプションは必要だろうか」と悩んでいる時間はありません。 事前にすべての仕様を完璧に決定しておく必要があります。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

グレードの選定

今回の新型ISは、国内では基本的に「IS300h」と「IS350」の2つのパワートレインが中心となります(IS500の継続については後述します)。 それぞれの特性を深く理解し、自分のドライビングスタイルや価値観に合ったグレードを選びましょう。

  • IS300h: 2.5Lハイブリッド。熟成されたシステムによる滑らかな走りと、優れた燃費性能が魅力。日常使いがメインで、静かで快適な移動を重視する方に最適です。今回の改良でどこまでフィーリングが向上しているか注目されます。
  • IS350: 3.5L V6自然吸気エンジン。今や希少となった大排気量NAエンジンならではの、官能的なサウンドとリニアな加速フィールが最大の魅力。走りの楽しさを追求する方にとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。

ボディカラーと内装色の決定

ボディカラーはリセールバリューにも影響する重要な要素ですが、最終的にはご自身の好みを最優先すべきです。 ただし、迷った場合は、定番のホワイトやブラックが無難です。 今回新たに追加された「ニュートリノグレー」も、最新モデルであることをアピールできる魅力的な選択肢です。

内装色も同様に、事前にカタログやコンフィギュレーター(公開され次第)で確認し、決定しておきましょう。 特にF SPORT専用カラーなどは人気が集中する可能性があります。

メーカーオプションの取捨選択

メーカーオプションは後付けができないため、慎重な選定が必要です。 今回のISで注目すべきオプションは以下の通りです。

オプション名 内容 推奨度 備考
マークレビンソン プレミアムサラウンドサウンドシステム 専用設計の高品質オーディオシステム ★★★★★ 音にこだわるなら必須。リセールにも有利。
“F SPORT”専用オレンジブレーキキャリパー スポーティな印象を際立たせるアイテム ★★★★☆ 見た目の満足度は非常に高い。
ムーンルーフ(チルト&スライド式) 開放感のある室内空間を演出 ★★★☆☆ 好みが分かれる装備。不要なら選択しない勇気も必要。
アダプティブハイビームシステム(AHS) 先行車や対向車を眩惑させることなくハイビームを維持 ★★★★☆ 夜間走行が多い方には安全性の向上に大きく貢献。

これらのオプションについても、事前に必要かどうかを判断し、リストアップしておくことが重要です。

ステップ4:資金計画の完璧な準備

仕様が決まったら、次は支払いの準備です。 いざ注文という段階で「ローンの審査が通らない」「頭金が足りない」といった事態に陥るのは絶対に避けなければなりません。

支払方法の確定

現金一括、ディーラーローン、銀行のマイカーローンなど、支払方法を事前に決めておきましょう。 それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の状況に最適なプランを選んでください。

ローンの事前審査

ローンを利用する場合は、必ず「事前審査」を済ませておきましょう。 多くの金融機関では、購入する車が正式に決まっていなくても、おおよその借入額で審査を受けることが可能です。 事前審査を通過しておけば、受注開始日にはスムーズに本契約へと進むことができます。 ディーラーローンを利用する場合も、担当者にその旨を伝え、必要な手続きを早めに進めてもらいましょう。

ステップ5:受注開始当日のアクションプラン

いよいよ運命の日です。 ここまでの準備を完璧にこなしていれば、あとは迅速に行動するだけです。

連絡を受けたら即座に行動

担当者から「本日より受注開始です」という連絡を受けたら、可能な限り早くディーラーへ向かうか、電話で正式な発注の意思を伝えてください。 事前に仕様と支払方法が確定していれば、手続きは数十分で完了するはずです。

契約書への署名・捺印

店舗へ赴き、最終的な見積もり内容を確認した上で、契約書に署名・捺印します。 この瞬間、あなたの新型ISの初回ロット確保が確定します。 事前に準備を重ねてきたからこそ味わえる、格別な瞬間となるでしょう。

これらのステップを着実に実行すれば、たとえ人気が沸騰したとしても、新型レクサスISの初回受注を勝ち取る確率は飛躍的に高まります。 幸運を祈ります。

新型レクサスIS ビッグマイナーチェンジの魅力を徹底解剖

さて、初回受注を勝ち取るための具体的な方法論を理解したところで、改めて今回のビッグマイナーチェンジで新型ISがどれほど魅力的になったのか、その詳細を見ていきましょう。 なぜこの車がこれほどの争奪戦を予感させるのか、その理由が随所に隠されています。 私自身、2020年のビッグマイナーチェンジモデルを所有していましたが、今回の進化はその時を遥かに凌ぐほどの衝撃です。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

エクステリアデザインの劇的な進化:熟成の先にある新たな境地

まず誰もが息をのむのが、そのフロントマスクでしょう。 デビューから12年、基本的な骨格は変えずに、ここまでデザインを昇華させてきたことには驚きしかありません。

ユニファイドスピンドルへの昇華

2020年モデルで完成の域に達したと思われたスピンドルグリルは、最新のレクサスデザイン言語である「ユニファイドスピンドル」へと見事に進化を遂げました。 LBXや新型RXにも通じる、ボディとグリルが融合したような一体感のあるデザインは、これまでの「糸巻き形状」とは一線を画します。 グリルの上部がボディ同色となり、下部へと広がるメッシュグリルとのコントラストが、これまで以上に低く、ワイドなスタンスを強調しています。 また、レクサスのLマークエンブレムがグリル内からボンネットフード先端に移設されたことで、フロントノーズがよりシャープに見える効果も生み出しています。

踏襲されたアイデンティティと新たなアクセント

一方で、ヘッドライトユニットはレクサスのアイデンティティであるL字型のアローヘッド形状デイライトと、精悍な三眼フルLEDヘッドランプが踏襲されました。 個人的にはこのシャープな眼光がISのキャラクターに最も合っていると感じており、この点は嬉しいポイントです。

サイドビューは大きく変わっていませんが、ウィンドウモールがこれまでのクロームメッキからブラックアウトされたダークメッキに変更され、より引き締まった印象を与えます。 そして足元を飾る新デザインの19インチアルミホイール。 細く、シャープなスポークが特徴のこのホイールは、軽量化と高いデザイン性を両立しており、ISのスポーティなキャラクターを一層引き立てます。

リアビューの洗練

リアデザインも、基本的な造形は2020年モデルを継承しつつ、細部が洗練されています。 一文字につながるリアコンビネーションランプは健在ですが、トランクにあったLマークエンブレムは、最新のレクサス車同様に「L E X U S」のロゴタイプに変更されました。 これにより、リアビューがよりモダンでワイドに見えます。 また、F SPORTには空力性能を考慮したブラックのリアスポイラーが装着され、細部に至るまで妥協のない作り込みが感じられます。

内装の大幅刷新と質感向上:もはやフルモデルチェンジ級の変化

エクステリア以上に驚きが大きいのが、インテリアの刷新です。 これまでのISが抱えていた古さを完全に払拭し、現代のプレミアムセダンにふさわしい空間へと生まれ変わりました。

タズナコンセプトに基づいたコックピット

インストルメントパネルからセンターコンソール、ドアトリムに至るまで、デザインが一新されました。 ドライバーを中心に操作系を配置する「Tazuna Concept(タズナコンセプト)」の思想が取り入れられ、運転への集中力を高めるレイアウトとなっています。 特に、これまで丸型だったエアコン吹き出し口は水平基調のシャープなデザインに変更され、ダッシュボード全体がモダンで広がりを感じさせる印象になりました。

質感の大幅な向上

私が以前のモデルで少し気になっていた、エアコン操作パネル周りのプラスチッキーな質感も大幅に改善されています。 スイッチ類の触感や操作感も見直され、プレミアムブランドにふさわしい節度感が与えられました。 そして注目すべきは、センターコンソールなどに採用された新たな加飾パネル「フォージドバンブー」です。 「鍛造された竹」を意味するこのパネルは、美しいマーブル模様が特徴で、天然素材ならではの温かみと高級感を両立しています。 これまでのモデルにはなかった、新しい魅力と言えるでしょう。

待望のアンビエントライト採用

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

そして、ついにISにもマルチカラーのアンビエントライトが採用されました。 助手席前のダッシュボードやセンターコンソール、ドアトリムなどがライン状に発光し、夜間の室内空間をムーディに演出します。 14色のテーマカラーに加え、好みに合わせて選べる50色のカスタムカラーが用意されており、合計64色の中からその日の気分に合わせて空間を彩ることができます。 これはライバルである欧州車にも引けを取らない、大きな進化点です。

待望の12.3インチディスプレイとフル液晶メーター採用

インテリアの進化を象徴するのが、ディスプレイとメーターの刷新です。

12.3インチタッチディスプレイナビ

これまでの10.3インチから、12.3インチへと大型化されたセンターディスプレイは、視認性が大幅に向上。 もちろんタッチ操作に対応しており、スマートフォンライクな直感的な操作が可能です。 ナビゲーションシステムも最新世代のものに更新され、クラウドと連携したルート検索や、音声認識機能の強化など、使い勝手が飛躍的に向上しています。 リモートタッチパッドが廃止されたことで、センターコンソール周りのデザインもすっきりと洗練されました。

12.3インチフル液晶メーター

メーターも、ついにフル液晶タイプが採用されました。 これにより、表示できる情報量が格段に増え、ナビゲーションのルート案内や運転支援システムの作動状況などを、視線移動を少なくして確認できるようになります。 ドライブモードに応じて表示デザインが切り替わるなど、視覚的な演出もドライバーの気分を高めてくれるでしょう。

先進安全装備と運転支援システムの進化

安全性と快適性も、最新レベルへとアップデートされています。

最新の「Lexus Safety System +」

予防安全パッケージは最新世代のものに進化し、プリクラッシュセーフティの検知範囲拡大や、交差点での右左折時の支援機能などが追加されています。

プロアクティブドライビングアシスト(PDA)

さらに、アクアなどにも採用されている「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」が搭載されました。 これは、「歩行者の飛び出し」や「カーブへのオーバースピード」など、運転中の様々なリスクを先読みして、システムがステアリングやブレーキ操作をさりげなくアシストしてくれる機能です。 ドライバーの操作に自然に介入するため、違和感なく安全運転をサポートしてくれます。

アドバンストドライブ(渋滞時支援)

そして、今回の目玉の一つが「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」の採用です。 高速道路などでの渋滞時(時速40km/h以下など一定の条件下)において、システムがステアリング、アクセル、ブレーキをすべて操作し、手放し運転(ハンズオフ)が可能になります。 ドライバーは周囲の監視義務がありますが、渋滞時の疲労を大幅に軽減してくれる画期的な機能です。

走りの熟成と期待されるステアフィール

デザインや装備だけでなく、もちろん走りも進化しています。 プラットフォームはキャリーオーバーですが、レクサスが誇る「走りの味」を深化させるための様々な改良が施されています。

ラックパラレル式EPSとVGRSの採用

私が2020年モデルで唯一気になっていたのが、ステアリングフィールに若干の曖昧さが残る点でした。 今回は、電動パワーステアリング(EPS)が、よりダイレクトな操舵感を得られる「ラックパラレル式」に変更されました。 さらに、車速に応じてステアリングのギア比を変化させる「VGRS(バリアブル・ギア・レシオ・ステアリング)」も採用。 これにより、低速域では取り回しやすく、高速域では安定した、リニアで気持ちの良いステアリングフィールが期待できます。

リニアソレノイド式AVS

サスペンションも進化しています。 電子制御で減衰力を可変させるAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)が、より応答性に優れた「リニアソレノイド式」になりました。 これにより、路面状況や運転操作に応じて、よりきめ細かく、瞬時にサスペンションの硬さを調整することが可能になります。 結果として、乗り心地の良さと、コーナリング時の安定性を、これまで以上に高い次元で両立しているはずです。

新型レクサスIS 購入前に知っておくべき3つの注意点

ここまで新型ISの素晴らしい進化点について解説してきましたが、ジャーナリストとして公平な視点から、購入前に知っておくべき注意点や、ある種の「割り切り」が必要なポイントについても触れておかなければなりません。 これらを理解した上で選ぶのであれば、新型ISは間違いなく最高の選択肢の一つとなるでしょう。

注意点1:プラットフォームはキャリーオーバーという事実

今回の最大のトピックであり、同時に最大の懸念点とも言えるのが、プラットフォームが2013年のデビュー時から基本的にキャリーオーバーであるという点です。 デビューから12年、その間トヨタ・レクサスからはTNGA(Toyota New Global Architecture)という革新的なプラットフォームが次々と登場し、走りや安全性のレベルを飛躍的に向上させてきました。

12年選手の骨格

つまり、新型ISの基本骨格は、最新のクラウンやRXといったTNGA世代のモデルと比較すると、設計思想としては古いものになります。 もちろん、レクサスもただ手をこまねいていたわけではなく、スポット溶接の打点追加や構造用接着剤の塗布範囲拡大など、ボディ剛性を高めるための改良を重ねてきました。 しかし、根本的な骨格のポテンシャルという点では、最新プラットフォームに一歩譲る部分があることは否めません。 この点が、実際の乗り味にどこまで影響しているのかは、試乗して確かめるべき最も重要なポイントと言えるでしょう。

注意点2:パワートレインの刷新が見送られた点

もう一つの大きな注意点は、心臓部であるパワートレインに変更がなかったことです。 今回ラインナップされるのは、前述の通り2.5Lハイブリッドの「IS300h」と3.5L V6 NAの「IS350」です。

熟成か、旧世代か

特にIS300hに搭載されるハイブリッドシステム「THS II」は、基本的な構成がデビュー時から大きく変わっていません。 昨今のトヨタ車に採用されている、より高効率な「ダイナミックフォースエンジン」や、レスポンスに優れた「バイポーラ型ニッケル水素電池」などは採用されておらず、いわば2世代以上前のシステムとなります。 もちろん、制御のチューニングによって洗練度は増しているはずですが、最新のハイブリッド車と比較すると、燃費性能や動力性能で見劣りする可能性があります。

IS350の3.5L V6エンジンも同様に、10年以上使われ続けているユニットです。 しかし、こちらは見方を変えれば、今や絶滅危惧種ともいえる貴重な大排気量自然吸気エンジンであり、その滑らかな回転フィールと官能的なサウンドは、最新のダウンサイジングターボエンジンでは決して味わえない魅力を持っています。 パワートレインに関しては、「最新ではないこと」をネガティブと捉えるか、「熟成の極み」や「最後の純エンジン」としてポジティブに捉えるかで、評価が大きく分かれるでしょう。

注意点3:人気グレード「IS300(2Lターボ)」の廃止

これまでのモデルで、価格と性能のバランスの良さから人気を博していた2.0Lターボエンジン搭載の「IS300」が、今回のラインナップから外れてしまいました。 これにより、選択肢は実質的にハイブリッドか、パワフルなV6エンジンか、という両極端な二者択一となります。

IS500の動向は?

また、5.0L V8エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデル「IS500」についても、今回の発表では言及がありませんでした。 一部ではこのまま生産終了となるのではないかという憶測も流れています。 IS300やIS500を狙っていた方にとっては、今回のマイナーチェンジは少し残念なニュースかもしれません。 今後の追加モデルの可能性については、引き続き情報を注視していく必要があります。

これらの注意点は、新型ISの価値を損なうものでは決してありません。 むしろ、最新のトレンドを追うのではなく、FRスポーツセダンとしての本質的な魅力を突き詰めた「孤高の存在」であることの証左とも言えます。 このキャラクターを深く理解し、愛せるのであれば、これほど所有する喜びを満たしてくれるセダンは他にないでしょう。

新型レクサスISと競合するライバル車種を徹底比較

レクサスISを検討する上で、避けては通れないのが、強力なライバルたちの存在です。 特に、長年にわたりこのセグメントを牽引してきたドイツのプレミアムブランド、メルセデス・ベンツとBMWは最大の競合相手と言えるでしょう。 ここでは、新型ISがこれらのライバルと比べてどのような強みを持ち、どのような点で異なるのかを比較してみましょう。

Dセグメントの絶対王者:メルセデス・ベンツ Cクラス

常にセグメントのベンチマークであり続けるのが、メルセデス・ベンツ Cクラスです。 現行モデルは、フラッグシップであるSクラス譲りの先進性と豪華さを身につけています。

Cクラスの強み

  • 先進的なインテリア: 縦型の大型センターディスプレイを中心としたデジタルなコックピットは、未来的な印象を与えます。
  • 快適な乗り心地: メルセデス伝統の、しなやかで快適な乗り心地は健在。長距離移動でも疲れを感じさせません。
  • 電動化技術: 全モデルがマイルドハイブリッドやPHEVとなり、電動化技術では一歩先を行っています。

新型ISが優れる点

  • FRらしい走り: Cクラスが快適性重視であるのに対し、ISはドライバーとの一体感を重視したFRらしいスポーティなハンドリングが魅力です。特にV6を搭載するIS350の走りは、Cクラスでは味わえません。
  • デザインの独自性: Cクラスが良くも悪くも「小さなSクラス」であるのに対し、ISは独自のシャープでアグレッシブなデザインを持っており、強い個性を放ちます。
  • 信頼性と品質: レクサスならではの圧倒的な品質と信頼性、そして手厚いおもてなしは、所有する上での大きな安心感につながります。
比較項目 新型レクサス IS メルセデス・ベンツ Cクラス
デザイン アグレッシブでスポーティ エレガントで先進的
走り ダイレクトで人馬一体感 快適でスタビリティ重視
インテリア 質実剛健な高品質と機能性 デジタルで豪華絢爛
パワートレイン 熟成のHVとV6 NA 全面的な電動化(MHEV/PHEV)
信頼性 非常に高い 標準的

駆けぬける歓び:BMW 3シリーズ

「駆けぬける歓び」をスローガンに掲げるBMW 3シリーズも、スポーツセダンの王道です。 ドライバー中心の設計思想と、卓越したハンドリング性能で、世界中のファンを魅了し続けています。

3シリーズの強み

  • 究極のハンドリングマシン: 正確無比なステアリングと、理想的な前後重量配分が生み出すハンドリングは、まさに「駆けぬける歓び」そのものです。
  • パワフルなエンジン: 効率的なターボエンジンは、どの回転域からでも力強い加速を提供します。
  • 伝統と革新のバランス: BMWらしい伝統的なドライバーズコックピットと、最新のデジタル技術がうまく融合しています。

新型ISが優れる点

  • 自然吸気エンジンのフィーリング: IS350が搭載するV6 NAエンジンの、どこまでも滑らかに吹け上がるフィーリングと官能的なサウンドは、3シリーズのターボエンジンとは全く異なる魅力です。
  • 内外装の質感: 特に今回のビッグマイナーチェンジで、ISの内外装の質感は大きく向上しました。細部の作り込みやマテリアルの使い方では、ISが優位に立つ場面も多いでしょう。
  • 静粛性: レクサスならではの徹底した静粛対策により、高速巡航時の快適性はISに軍配が上がります。
比較項目 新型レクサス IS BMW 3シリーズ
デザイン シャープで彫刻的 ダイナミックで伝統的
走り リニアで官能的 パワフルでシャープ
インテリア 上質で落ち着きがある 機能的でドライバーオリエンテッド
パワートレイン 熟成のHVとV6 NA 効率的なターボエンジンが主力
乗り心地 快適性と静粛性が高い やや硬めでスポーティ

レクサスISが選ばれる理由

Cクラスや3シリーズといった強力なライバルと比較して、新型レクサスISが持つ独自の価値が浮き彫りになります。 それは、「最新が最良とは限らない」という哲学です。

デジタル化や電動化といったトレンドを追いかけるのではなく、あえて熟成されたプラットフォームとパワートレインを磨き上げることで、現代の車が失いつつある「機械としての味わい」や「官能的なフィーリング」を追求しています。 劇的に進化したデザインと、大幅に刷新されたインターフェースという「新しさ」を纏いながらも、その核には古き良きFRスポーツセダンの魂が宿っているのです。

この唯一無二のキャラクターこそが、数多のライバルの中から、あえて新型レクサスISを選ぶ最大の理由となるでしょう。

まとめ

今回は、2025年9月に発表された新型レクサスISのビッグマイナーチェンジモデルを、初回受注で確実に購入するための具体的なステップと、その魅力、そして注意点について詳しく解説してきました。

デビューから12年という長い歳月を経て、3度目の大きな改良を受けた新型ISは、まさに「熟成の極み」と言える一台です。 最新のデザイン言語を取り入れたエクステリア、フルモデルチェンジ級の刷新を遂げたインテリアと先進装備、そしてさらに磨き上げられた走り。 その一方で、プラットフォームやパワートレインはあえて継承することで、現代では希少となったFRセダンならではの運転する楽しさ、そして大排気量自然吸気エンジンの官能性を守り抜いています。

この車は、単なる移動手段としての工業製品ではありません。 レクサスのエンジニアたちが、長年にわたって注ぎ込んできた情熱とこだわりが結晶した、一台の「作品」です。

人気が集中し、手に入れるのは決して簡単ではないかもしれません。 しかし、本稿で紹介したステップを参考に、周到な準備と迅速な行動を心がければ、必ず道は開けます。 ディーラーの担当者と密に連携し、ご自身の購入意思を明確に伝え、万全の態勢で受注開始の日を迎えてください。

このレビューが、あなたが理想のISをその手に収めるための一助となれば幸いです。 健闘を祈ります。