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レクサス

新型レクサスIS ビッグマイナーチェンジのリセールが上がるオプション一覧

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年9月に発表されたレクサスISのビッグマイナーチェンジモデル、特にそのリセールバリューや、価値を高めるオプションについて気になっていることでしょう。 私も長年レクサスISを複数台所有してきた経験から、今回の変更点と将来的な価値については強い関心を持っており、皆さんが抱く疑問や期待は非常によくわかります。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

この記事を読み終える頃には、新型レクサスISを購入する上で、将来的な価値を最大化するためのオプション選びに関する疑問が解決しているはずです。

記事のポイント

  • リセールを左右する必須オプションの徹底解説
  • カラー選びで変わる査定額の真実
  • 逆につけても評価されにくいオプション一覧
  • 新型ISのグレード別リセール価値の未来予測
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Contents
  1. 新型レクサスISのリセールを爆上げする必須オプション
    1. F SPORT – 不動の人気グレードがリセールを約束
    2. 三眼フルLEDヘッドランプ – 見た目と機能性で査定額アップ
    3. ムーンルーフ – 開放感と定番の人気でプラス査定
    4. マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステム – 音響へのこだわりが価値になる
    5. 特別塗装色(ソニッククロムなど) – 人気カラーは鉄板
    6. デジタルキー・おくだけ充電 – 利便性の高さが評価される
    7. 【番外編】モデリスタエアロ – 賛否両論?査定への影響を解説
  2. 新型レクサスISのリセールに影響しない?オプションの選び方
    1. リセールへの影響が少ないオプションとは
    2. 具体例①:寒冷地仕様 – 地域限定の需要
    3. 具体例②:アクセサリー系(フロアマット、ナンバーフレーム等)
    4. 具体例③:オレンジブレーキキャリパー – 個性が強すぎるとマイナスも
    5. 自分仕様とリセールのバランスを取る考え方
  3. 新型レクサスISのグレードとカラー選びがリセールを決める
    1. グレード別リセールバリュー予測(IS350 vs IS300h)
    2. “F SPORT”一択の理由とは?
    3. ボディカラーによる査定額の差を徹底比較
    4. 内装色の選び方 – 定番のブラックか、個性派のフレアレッドか
  4. 新型レクサスISのビッグマイナーチェンジ内容とリセールへの影響
    1. 2025年モデルの変更点を総括
    2. デザイン刷新はリセールにどう響くか
    3. 内装の進化(12.3インチナビ/メーター)の価値
    4. パワートレイン据え置きの懸念点とリセールへの影響
    5. ターボモデル(IS300)廃止の影響
    6. 先進安全装備(LSS+)のアップデートはプラス要素
  5. まとめ

新型レクサスISのリセールを爆上げする必須オプション

さて、早速本題に入りましょう。 新型レクサスISを購入する上で、誰もが気になるのが「どのオプションを選べば、売却時に高く評価されるのか?」という点です。 新車購入時の選択が、数年後の査定額に数十万円単位で影響することは珍しくありません。 ここでは、私がこれまでの経験と中古車市場の動向から分析した、リセールバリューを最大化するための「必須」とも言えるオプションを徹底的に解説していきます。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

F SPORT – 不動の人気グレードがリセールを約束

まず大前提として、グレード選びがリセールの7割を決めると言っても過言ではありません。 そして、レクサスISにおいてリセールを最優先するならば、選択肢は「F SPORT」一択です。 これは断言できます。

なぜなら、中古車市場でISを探しているユーザーの多くが、スポーティな内外装を持つF SPORTを指名買いするからです。 標準モデルやversion Lも素晴らしい車ですが、ISに求められる「スポーティなFRセダン」というイメージを最も体現しているのがF SPORTなのです。

F SPORT専用装備の価値

  • 専用スピンドルグリル&バンパー: アグレッシブなメッシュグリルは、F SPORTの象徴です。一目でそのグレードとわかるデザインは、中古車市場でのアピール力が絶大です。
  • 専用19インチアルミホイール: 切削光輝とダークメタリック塗装が施されたホイールは、足元を精悍に引き締めます。今回のマイナーチェンジでデザインも刷新され、さらに魅力が増しました。
  • 専用スポーツシート: ホールド性が高く、見た目もスポーティな一体発泡成形の専用シートは、運転の楽しさに直結します。内装の満足度を大きく左右する部分であり、査定時にも高く評価されます。
  • 専用メーター: 可動式のメーターリングを備えた液晶メーターは、ドライバーの気分を高揚させます。これもF SPORTならではの特別な装備です。

これらの専用装備は後から装着することが難しく、F SPORTというグレードそのものに高い付加価値を与えています。 車両本体価格は上がりますが、数年後のリセールバリューを考えれば、十分に元が取れる投資と言えるでしょう。

三眼フルLEDヘッドランプ – 見た目と機能性で査定額アップ

次におすすめするのが、「三眼フルLEDヘッドランプ」です。 これは単なる見た目の問題だけではありません。 もちろん、L字型のアローヘッド形状のクリアランスランプと、精悍な3つのLEDランプが並ぶデザインは、ISのフロントマスクを格段に引き締めます。 夜間だけでなく、日中の佇まいも大きく変わるため、エクステリアの満足度を重視するユーザーからの需要が非常に高いオプションです。

機能面でも、標準の単眼LEDヘッドランプに比べて、アダプティブハイビームシステム(AHS)が搭載される点が大きなメリットです。 先行車や対向車を検知し、ハイビームの照射範囲を自動で調整してくれるため、夜間走行の安全性が飛躍的に向上します。

中古車市場においては、「三眼LED」はもはや必須装備の一つとして認識されています。 このオプションが装着されているかどうかで、査定額が10万円以上変わることも珍しくありません。 装着率も高いため、付いていないと逆にマイナス査定の要因になりかねない、重要なオプションです。

ムーンルーフ – 開放感と定番の人気でプラス査定

「ムーンルーフ(サンルーフ)」も、リセールバリューを高める定番オプションです。 セダンという閉鎖的になりがちな空間に、明るい光と開放感をもたらしてくれます。 特に天気の良い日のドライブでは、その恩恵を大いに感じることができるでしょう。

実用面だけでなく、見た目のアクセントとしても効果的です。 ルーフがブラックアウトされることで、ボディ全体が低く見え、スタイリッシュな印象を与えます。 特に、ホワイトやシルバーなどの淡いボディカラーとの相性は抜群です。

中古車市場では、ムーンルーフ付きの車両は常に人気があります。 ファミリー層からの需要や、単純に「付いている方がカッコいい」という理由で探しているユーザーが多いため、安定したプラス査定が期待できます。 これも付けておいて損はないオプションの代表格です。

マークレビンソンプレミアムサラウンドサウンドシステム – 音響へのこだわりが価値になる

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

車内で音楽を高音質で楽しみたい方にとって、「マークレビンソン」は最高の選択肢です。 そして、その価値はリセール時にも正当に評価されます。 レクサス専用にチューニングされた17スピーカーのシステムは、臨場感あふれるクリアなサウンドを提供し、移動時間を上質な空間へと変えてくれます。

このオプションは高額ですが、後付けが不可能なメーカーオプションであるため、希少価値が生まれます。 中古車を探しているユーザーの中には、「マークレビンソン搭載」を必須条件にしている層が一定数存在します。 そうしたユーザーにとっては、この上ない付加価値となるのです。

もちろん、全ての人がこのオプションを求めるわけではありませんが、ハマる人には深く刺さる装備です。 特に上位グレードの車種においては、こうした「こだわりの装備」が査定額を押し上げる重要な要素となります。 音楽が好きで、少しでも良い音でドライブを楽しみたいという方には、リセールの観点からも強くおすすめします。

特別塗装色(ソニッククロムなど) – 人気カラーは鉄板

ボディカラーはリセールを大きく左右します。 これについては後の章で詳しく解説しますが、オプションとして選択できる「特別塗装色」の中でも、特にリセールに強いカラーが存在します。

今回の新型ISで言えば、「ソニッククロム」や「ソニックイリジウム」といった、金属の質感を表現したカラーがそれに該当します。 これらのカラーは、レクサス独自のソニック技術によって、独特の陰影と輝きを生み出し、ISの流麗なボディラインを際立たせます。

定番の「ホワイトノーヴァガラスフレーク(F SPORT専用色)」も鉄板の人気を誇りますが、こうした有償の特別塗装色は、新車時の追加費用以上に中古車市場で評価される傾向があります。 見た目の美しさと希少性が、査定額にプラスに働くのです。

デジタルキー・おくだけ充電 – 利便性の高さが評価される

現代の車において、スマートフォンとの連携機能はますます重要になっています。 「デジタルキー」と「おくだけ充電」は、まさにその代表格です。

デジタルキーは、専用アプリをインストールしたスマートフォンを、物理的なキーの代わりとして使用できる機能です。 キーを持ち歩く必要がなくなり、友人や家族との車両の貸し借りもスムーズになります。

おくだけ充電は、ワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に対応したスマートフォンを、センターコンソールのトレイに置くだけで充電できる便利な機能です。 ケーブルの抜き差しが不要になるため、車内がすっきりとします。

これらの装備は、比較的新しい技術であるため、中古車市場ではまだ装着率が低いのが現状です。 だからこそ、装着されている車両は「先進的で装備が充実している」という印象を与え、プラス査定に繋がりやすいのです。 特に、新しいもの好きの若いユーザー層からの評価が高いオプションと言えるでしょう。

【番外編】モデリスタエアロ – 賛否両論?査定への影響を解説

最後に、ディーラーオプションの代表格である「モデリスタエアロパーツ」について触れておきましょう。 これに関しては、評価が分かれるため番外編としました。

モデリスタのエアロキットを装着すると、エクステリアの迫力が増し、ノーマルとは一線を画すスタイリングを手に入れることができます。 このカスタマイズされたルックスを好むユーザーは多く、中古車市場でも一定の需要があります。 特に、若い層を中心に人気が高く、ハマれば高額査定に繋がる可能性があります。

しかし、一方で注意も必要です。 過度なカスタマイズは、逆に査定額を下げる要因にもなり得ます。 あくまで純正オプションの範囲内であり、デザインも比較的落ち着いているモデリスタは許容範囲とされることが多いですが、「ノーマルが一番」と考える層も少なくありません。

結論として、モデリスタエアロは「諸刃の剣」と言えます。 プラスに働く可能性もあれば、マイナスになるリスクもゼロではありません。 装着を検討する際は、あくまで自己満足の範囲と捉え、リセールへの過度な期待はしない方が賢明かもしれません。 ただし、装着するのであれば、フロント・サイド・リアをセットで装着し、統一感を出すことが重要です。

新型レクサスISのリセールに影響しない?オプションの選び方

リセール価値を高めるオプションがある一方で、「装着しても査定額にほとんど影響しない、あるいは全く評価されない」オプションも存在します。 もちろん、これらのオプションが不要だと言っているわけではありません。 むしろ、ご自身のカーライフを豊かにするために必要な装備であれば、積極的に選ぶべきです。 大切なのは、「リセール目的」で選ぶべきではない、という点を理解しておくことです。 ここでは、そうしたオプションの具体例と、リセールと個人の満足度のバランスの取り方について解説します。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

リセールへの影響が少ないオプションとは

一般的に、以下の特徴を持つオプションは、中古車査定で価格が付きにくい傾向にあります。

  • 需要が地域や特定のユーザー層に限定されるもの
  • 消耗品や、後からでも簡単に追加・交換できるアクセサリー類
  • 個人の趣味・嗜好が強く反映されるもの
  • 標準装備でも十分な機能を持つ部分のアップグレード

これらのオプションは、新車購入時の満足度を高めるためには非常に有効ですが、数年後の売却時には、その価値が車両価格に反映されにくいのです。 次の項から、具体的な例を挙げて見ていきましょう。

具体例①:寒冷地仕様 – 地域限定の需要

「寒冷地仕様」は、その名の通り、降雪地域や気温が低い地域での使用を想定した装備です。 具体的には、バッテリーの性能向上、ワイパーデアイサー(フロントガラスの凍結を防ぐ熱線)、リアフォグランプなどが追加されます。

これらの装備は、北海道や東北、北陸などの地域に住む方にとっては非常に心強く、必須とも言えるオプションです。 しかし、それ以外の温暖な地域、例えば関東や関西、九州などでは、その必要性はほとんどありません。

中古車市場も同様で、寒冷地仕様の車両は、降雪地域の中古車販売店では需要がありますが、全国的な相場で見ると、その装備が付いているからといって査定額が上がることは、ほぼありません。 むしろ、装備が増えることによる新車価格の上昇分を回収することは困難です。 ご自身がお住まいの地域や、車の使い方に合わせて、本当に必要かどうかを判断すべきオプションの代表例です。

具体例②:アクセサリー系(フロアマット、ナンバーフレーム等)

ディーラーオプションとして用意されているアクセサリー類も、リセールではほとんど評価されません。

  • フロアマット: 車の必需品ですが、査定時には「付いていて当たり前」のアイテムです。純正の高品質なものであっても、社外品の安価なものであっても、査定額に差は出ません。
  • ドアバイザー: 雨天時に窓を少し開けて換気できる便利なアイテムですが、装着を好まないユーザーもいます。空力性能やデザイン性の観点から「無い方がすっきりしている」という意見も多く、査定額への影響は皆無です。
  • ナンバーフレーム: 装飾的なアイテムであり、査定額には全く影響しません。
  • スカッフイルミネーション、カップホルダーイルミネーション: 車内の雰囲気を良くするアイテムですが、これも個人の満足度のためのもので、査定額を押し上げる効果はありません。

これらのアクセサリー類は、あくまでも個人の好みで選ぶべきものです。 リセールを気にして高価なものを選ぶ必要は全くありません。

具体例③:オレンジブレーキキャリパー – 個性が強すぎるとマイナスも

F SPORT専用オプションとして設定されている「オレンジブレーキキャリパー」。 これは非常に悩ましい選択です。 ブラックのホイールから覗く鮮やかなオレンジのキャリパーは、スポーティな印象を際立たせ、ドレスアップ効果は絶大です。

しかし、リセールの観点から見ると、手放しでおすすめはできません。 なぜなら、その個性が強すぎるからです。 ボディカラーとの組み合わせによっては、全体のコーディネートが難しくなります。 例えば、シックなソニッククロムのボディにオレンジのキャリパーを合わせた場合、それを「おしゃれ」と捉える人もいれば、「派手すぎる」と感じる人もいます。

中古車は、できるだけ多くの人に受け入れられる「最大公約数」的な仕様が高値で取引される傾向にあります。 標準のブラックキャリパーは、どんなボディカラーにもマッチし、誰からもマイナス評価を受けることはありません。 オレンジキャリパーは、特定の層には高く評価されるかもしれませんが、買い手を狭めてしまうリスクも同時に抱えているのです。 これもまた、リセールよりもご自身の個性を優先したい場合に選ぶべきオプションと言えるでしょう。

自分仕様とリセールのバランスを取る考え方

ここまで、リセールに影響しにくいオプションを解説してきましたが、最も大切なのは、あなたがカーライフに何を求めるかです。 車は資産であると同時に、日々の生活を豊かにするパートナーでもあります。

リセールバリューを最大化することだけを考えて、本当は欲しかった装備を我慢したり、好みではない仕様を選んだりするのは本末転倒です。 数年後に数万円高く売るために、所有している期間ずっと満足度が低い状態では、何のために高いお金を出して新車を買ったのかわからなくなってしまいます。

そこでおすすめしたいのが、**「リセールに効く基本装備は押さえつつ、個人の好みが出やすい部分は自由に選ぶ」**という考え方です。

例えば、

  1. グレードは「F SPORT」を選択する。
  2. 三眼LEDヘッドランプとムーンルーフは必ず装着する。
  3. ボディカラーは人気のホワイトノーヴァかソニッククロムを選ぶ。
  4. その上で、寒冷地に住んでいるなら迷わず寒冷地仕様を追加し、内装のイルミネーションが好きならアクセサリーを追加する。

このように、リセールの「幹」となる部分を押さえておけば、細かな「枝葉」の部分で自分らしさを追求しても、全体としての価値が大きく損なわれることはありません。 賢くオプションを選び、満足度の高いカーライフと、将来的なリセールバリューを両立させましょう。

新型レクサスISのグレードとカラー選びがリセールを決める

オプション選びも重要ですが、それ以上にリセールバリューの根幹を成すのが「グレード」と「ボディカラー」の選択です。 この2つの要素は、購入後に変更することができず、査定額の基準そのものを決定づけます。 ここでは、どのグレード、どのカラーを選べば将来的な価値を維持しやすいのか、具体的なデータと市場の動向を交えて深掘りしていきます。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

グレード別リセールバリュー予測(IS350 vs IS300h)

今回のビッグマイナーチェンジで、パワートレインのラインナップが整理され、ガソリンモデルの「IS350」とハイブリッドモデルの「IS300h」が中心となりました。 (※情報ソースに基づき、ターボのIS300は廃止、IS500は一旦ラインナップから外れた想定)

では、この2つのグレードのリセールバリューはどちらが高くなるのでしょうか。 結論から言うと、短期的(3年後)には「IS350」、長期的(5年後以降)には「IS300h」が有利になると予測しています。

IS350が短期的に有利な理由

IS350に搭載される3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンは、もはや絶滅危惧種ともいえる大排気量NAエンジンです。 ダウンサイジングターボやハイブリッドが主流の現代において、この滑らかで官能的なフィーリングを持つエンジンは、運転好きにとって非常に魅力的です。 今後、このようなエンジンが新たに登場する可能性は極めて低いため、希少価値が高まっています。 特に、走行距離が少なく、コンディションの良い個体は、中古車市場で高値で取引される傾向が強いです。 そのため、最初の車検を迎える3年後あたりまでは、高い残価率を維持する可能性が高いでしょう。

IS300hが長期的に有利な理由

一方で、5年、7年と長期的に見ると、燃費性能に優れるハイブリッドモデル「IS300h」に軍配が上がると考えられます。 自動車市場全体の電動化シフトが進む中で、ガソリン代の高騰や環境意識の高まりは、中古車選びにも影響を与えます。 IS300hの信頼性が高く、経済的な2.5リッターハイブリッドシステムは、幅広い層に受け入れられやすく、中古車としての需要が安定しています。 年式が古くなり、走行距離が増えてきても、維持費の安さから買い手が付きやすく、価格が大きく下落しにくいのが特徴です。

どちらを選ぶべきかは、ご自身の車の乗り換えサイクルによって判断するのが良いでしょう。 3年程度で乗り換えを検討しているならIS350、5年以上長く乗りたいと考えているならIS300hが、リセールの観点からは合理的な選択と言えます。

“F SPORT”一択の理由とは?

これは先の章でも触れましたが、改めて強調します。 リセールを考えるなら、グレードは「F SPORT」を選んでください。 中古車情報サイトでレクサスISの在庫を検索すれば一目瞭然ですが、流通している車両の半数以上がF SPORTです。 これは、新車販売時にF SPORTが最も人気があることの証明であり、同時に中古車市場でもF SPORTの需要が最も高いことを示しています。

標準グレードやversion Lにも、乗り心地の良さや豪華な装備といった魅力がありますが、ISという車のキャラクターには、やはりスポーティさが求められます。 査定時には、「F SPORTである」というだけで、他のグレードよりも数十万円高い基準価格からスタートすることがほとんどです。 これは、ISにおけるリセールの鉄則と心得てください。

ボディカラーによる査定額の差を徹底比較

ボディカラーは、査定額に最も直接的に影響を与える要素の一つです。 不人気色を選んでしまうと、それだけで20万円以上も査定額が下がってしまうケースもあります。 ここでは、新型ISで選択可能なカラーのリセール期待値をランク付けし、比較表にまとめました。

ランク カラー名 特徴とリセール評価
SS ホワイトノーヴァガラスフレーク F SPORT専用色。不動の1番人気。純白の輝きは誰からも好まれ、査定額は常にトップクラス。リセールを最優先するならこの色。
S ソニッククロム 近年のレクサスで人気急上昇中の特別塗装色。金属感を強調したクールな印象で、ISのシャープなデザインと相性抜群。高査定が期待できる。
A+ ブラック 定番の人気カラー。高級感があり、どんなシーンにもマッチする。傷や汚れが目立ちやすい点はマイナスだが、需要は安定しており高値を維持しやすい。
A ソニックイリジウム ソニッククロムより少し明るめのシルバー系。上品で落ち着いた印象。汚れが目立ちにくく、幅広い年齢層に支持されるため、安定したリセールが期待できる。
B グラファイトブラックガラスフレーク ブラックに近いが、光が当たるとメタリックフレークが輝く。ブラックよりは手入れが楽だが、リセールでは純粋なブラックに一歩譲る。
C マダーレッド / ヒートブルーCL 個性的なスポーティカラー。特定の層には強くアピールするが、買い手が限定されるため、リセールは伸び悩む傾向。個性を重視する方向け。
D ソニックチタニウム やや地味な印象のガンメタリック系。法人需要などはあるが、個人ユーザーからの人気は限定的で、査定額は厳しくなりがち。

結論:リセールを重視するなら、ホワイトノーヴァ、ソニッククロム、ブラックの3色から選ぶのが最も賢明です。

内装色の選び方 – 定番のブラックか、個性派のフレアレッドか

内装色もリセールに影響します。 特にF SPORTでは、定番の「ブラック」と、鮮やかな「フレアレッド」の2色が人気を二分します。

  • F SPORT専用ブラック: 最も無難で、誰からも好まれる定番カラーです。汚れが目立ちにくく、飽きがこないため、リセールバリューは非常に安定しています。迷ったらブラックを選んでおけば間違いありません。
  • F SPORT専用フレアレッド: ブラックの次に人気が高いのがこの色です。スポーティな室内空間を演出し、満足度は非常に高いです。特にホワイトやブラックのボディカラーとの組み合わせは人気があります。ただし、派手な色を好まない層もいるため、ブラックに比べるとわずかにリセールは下がりますが、十分に高値を狙えるカラーです。

その他のオーカーやダークローズといった色は、version L専用色となり、上品で魅力的ですが、中古車市場での需要は限定的です。 リセールを考えるなら、内装色はブラックかフレアレッドのどちらかから選ぶことを強くおすすめします。

新型レクサスISのビッグマイナーチェンジ内容とリセールへの影響

今回のビッグマイナーチェンジは、2013年のデビューから実に12年目にして3度目の大幅改良となり、異例の延命措置とも言えます。 この変更が、果たしてリセールバリューにどのような影響を与えるのでしょうか。 プラスの側面とマイナスの側面、両方から冷静に分析してみましょう。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

2025年モデルの変更点を総括

まず、今回の変更点の要点をまとめます。

  • エクステリア: 新デザインのフロントバンパー&グリル、新デザイン19インチホイール、リアのLEXUSロゴエンブレム化、リアスポイラーの大型化
  • インテリア: 12.3インチタッチディスプレイ採用、12.3インチフル液晶メーター採用、インストルメントパネル&センターコンソール刷新、アンビエントライト採用、リモートタッチ廃止
  • 走り: ラック式電動パワーステアリング採用、リニアソレノイド式AVS採用
  • 安全装備: 最新のLexus Safety System +採用(プロアクティブドライビングアシスト等)
  • パワートレイン: 2.0Lターボ(IS300)廃止、3.5L V6(IS350)と2.5Lハイブリッド(IS300h)に集約

見ての通り、プラットフォームやパワートレインの基本骨格はそのままに、内外装のデザインと先進装備を現代のレベルにアップデートした内容となっています。

デザイン刷新はリセールにどう響くか

エクステリア、特にフロントマスクの変更は、リセールにプラスに働くと考えられます。 従来のスピンドルグリルから、最新のレクサス車(LBXや新型RXなど)に通じる「ユニファイドスピンドル」を彷彿とさせるデザインとなり、明らかに「新しいモデル」であることが分かります。 この「古さを感じさせないデザイン」は、中古車市場において非常に重要です。 2020年のマイナーチェンジモデルもデザインの評価が高く、高リセールを維持しましたが、今回のモデルも同様に、デザインが価値を支える大きな要因となるでしょう。

内装の進化(12.3インチナビ/メーター)の価値

内装の大幅な刷新も、リセールには大きなプラス材料です。 特に、10.3インチで操作性も悪かった旧型のナビから、大型の12.3インチタッチディスプレイに変更された点は、誰の目にも明らかな進化です。 また、フル液晶メーターの採用も、先進性をアピールする上で効果的です。 これまでISの弱点とされてきたインフォテインメントシステムが現代化されたことで、商品力が高まり、中古車としての魅力も向上します。 アンビエントライトの採用も、車内の雰囲気を重視するユーザーに好意的に受け取られるでしょう。

パワートレイン据え置きの懸念点とリセールへの影響

一方で、懸念材料もあります。 最大のポイントは、パワートレインが基本的にキャリーオーバーである点です。 特にハイブリッドのIS300hは、基本設計が10年以上前のものであり、最新の第5世代トヨタハイブリッドシステム(THS)と比較すると、燃費性能や静粛性、モーター走行のレスポンスで見劣りします。 ニッケル水素バッテリーのままである点も、時代遅れの感は否めません。

この「パワートレインの古さ」が、将来的にリセールにどう影響するか。 短期的には、デザインや内装の魅力でカバーできるでしょう。 しかし、5年以上経過し、さらに高性能な電動車が市場に増えてきた際には、評価を下げる要因となる可能性があります。 「見た目は新しいが、中身は一世代前」という評価が定着してしまうと、リセール価格の伸び悩みにつながるかもしれません。

ターボモデル(IS300)廃止の影響

軽快な走りで人気があった2.0Lターボモデル「IS300」が廃止されたことも、中古車市場に影響を与えます。 まず、既存のIS300の中古車相場が、供給が途絶えることで高値で安定する可能性があります。 一方で、新型ISにとっては、比較的手頃な価格帯のエントリーモデルを失ったことになります。 これにより、新車の乗り出し価格が上昇し、結果的に中古車価格も高値圏で推移する可能性も考えられます。 選択肢が減ったことは残念ですが、ラインナップが整理されたことで、各グレードの希少性が増し、リセールにはプラスに働くかもしれません。

先進安全装備(LSS+)のアップデートはプラス要素

最後に、安全装備の進化は、確実にリセールにプラスに働きます。 先行車への追従減速や、歩行者に対する回避操舵支援などを行う「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」が搭載されたことで、安全性能が大幅に向上しました。 中古車を選ぶユーザーにとっても、安全装備の充実は非常に重要なポイントです。 特にファミリー層などは、年式が新しく、より安全な車を求める傾向が強いため、最新のLexus Safety System +が搭載されている点は、大きなアピールポイントとなります。

まとめ

今回は、2025年9月に発表された新型レクサスISのビッグマイナーチェンジモデルについて、リセールバリューを最大化するためのオプション選びやグレード、カラーの選択方法を、自動車ジャーナリストとしての視点から徹底的に解説しました。

重要なポイントを改めて整理しましょう。

  • リセールを最大化する選択:
    • グレード:F SPORT
    • 必須オプション:三眼フルLEDヘッドランプ、ムーンルーフ
    • ボディカラー:ホワイトノーヴァ、ソニッククロム、ブラック
    • 内装カラー:ブラック or フレアレッド
  • リセールへの影響が少ないオプション:
    • 寒冷地仕様、フロアマットなどのアクセサリー類、オレンジブレーキキャリパーなど、個人の趣味や特定の需要に依存するものは、リセールよりもご自身の満足度を優先して選ぶべき。
  • 新型ISのリセール動向予測:
    • 内外装の大幅な刷新により、短期的には高いリセールバリューを維持する可能性が高い。
    • 一方で、パワートレインなどの基本設計の古さが、長期的な視点では懸念材料となる可能性も。

今回のビッグマイナーチェンジは、熟成の極みに達したFRスポーツセダンとして、非常に魅力的な内容に仕上がっています。 デザインに惚れ込み、最新のインターフェースを備えたISに乗りたいという方にとっては、絶好のタイミングと言えるでしょう。

ただし、リセールバリューという観点では、プラットフォームやパワートレインが一新されるであろう「次期フルモデルチェンジ」の動向も気になるところです。 とはいえ、その次期モデルがいつ登場するのか、そしてどのような形で登場するのかは、まだ誰にもわかりません。

車は「欲しいと思った時が買い時」です。 この記事で解説したポイントを押さえて賢い選択をすれば、所有している間の満足度を高めつつ、将来的な資産価値も守ることができます。 ぜひ、ご自身の理想の一台を見つけるための参考にしていただければ幸いです。