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旧型ノア・ヴォクシーの中古車選びの注意点|新型発売後の正しい買い方を解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年9月に発表された新型ノア・ヴォクシーの一部改良をきっかけに、「価格がこなれてきた旧型ヴォクシーの中古車が気になっている」のではないでしょうか。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

私も実際に様々な年式のノア・ヴォクシーを乗り継いできたので、そのお気持ちはよくわかります。 最新モデルも魅力的ですが、一方で「数年でまたフルモデルチェンジするなら、完成度の高い旧型を安く買う方が賢いのでは?」と考えるのは、車好きとして当然の視点です。

この記事を読み終える頃には、新型発売後の今だからこそ知っておきたい、旧型ノア・ヴォクシー中古車選びの全ての疑問が解決しているはずです。

記事のポイント

  • 新型登場で注目される旧型ヴォクシーの魅力
  • 失敗しない中古車選び9つの必須チェック項目
  • 「後期型・ZS”煌”」が最強の選択である理由
  • 購入後の満足度を左右する賢い買い方の手順
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なぜ今、旧型(80系)ノア・ヴォクシーが「買い」なのか?新型発売後の市場動向

2025年9月に現行型(90系)ノア・ヴォクシーの一部改良が発表されました。 「マイナーチェンジ」という大きな噂もありましたが、蓋を開けてみれば一部改良にとどまり、エクステリアデザインに大きな変更はありませんでした。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

しかし、この動きが中古車市場、特に先代モデルである80系ノア・ヴォクシーの購入を検討している方々にとっては、大きな追い風となる可能性があります。 ここでは、なぜ今、旧型である80系が「買い」なのか、最新の市場動向と合わせて詳しく解説していきます。

そもそも2025年9月の一部改良とは?変更点を再確認

まずは、現行型(90系)にどのような変更が加えられたのかを正確に把握しておくことが重要です。 これが旧型を選ぶかどうかの判断基準の一つになります。

主な変更点は以下の通りです。

  • 価格改定: 全体的に15万円~25万円程度の値上げが実施されました。特に最上級グレードの「SZ」では25万円の値上げとなっています。
  • 装備の標準化:
    • 中間グレード「SG」にブラインドスポットモニターや安心降車アシスト、ETC2.0などが標準装備化。
    • 最上級グレード「SZ」には、これまで約19万円のメーカーオプションだった10.5インチのディスプレイオーディオが標準装備化されました。
  • グレード・カラーの整理:
    • ノアのノーマルグレード(エアロなし)の中間・上級グレードが廃止され、エアロ仕様に集約。
    • ボディカラーが整理され、赤やブロンズなどが廃盤に。白、黒、シルバーといった人気色が中心のラインナップとなりました。
    • ノアの内装色からフロマージュやダークブラウンが廃止され、選択肢が少なくなりました。

ポイントは「ビッグマイナーチェンジではなかった」こと

今回の改良は、内外装のデザインを大きく変えるものではなく、装備の充実化と価格・ラインナップの整理がメインでした。 つまり、現行型(90系)のオーナーが「デザインが古くなったから買い替えたい」と考えるほどの変更ではなかった、ということです。 これが中古車市場に大きな影響を与えます。 もしデザインが大きく変わっていれば、旧型(80系)はもちろん、現行型(90系)の前期モデルの価値も下がり、中古車市場にタマ数が一気に増える可能性がありました。 しかし、今回はその動きが限定的であると予測されます。

新型発売が中古車価格に与える影響と「買い時」

一般的に、新型モデルが発売されると、旧型モデルの中古車価格は下落する傾向にあります。 新型に乗り換えるユーザーがこれまで乗っていた車を下取りや買取に出すため、市場に流通する旧型モデルの台数(タマ数)が増加するからです。

しかし、今回の「一部改良」では、価格が急落するほどのインパクトはないでしょう。 むしろ、注目すべきは現行型(90系)の新車価格が上昇したという点です。 これにより、価格の安い中古車に目を向ける層が増える可能性があります。 その結果、状態の良い80系後期のヴォクシーなどは、需要と供給のバランスから価格が大きく下がらず、むしろ安定、あるいは微増する可能性すらあります。

では、「買い時」はいつなのでしょうか。 答えは「今」です。 一部改良の内容が明らかになり、市場が本格的に動き出す前の今こそ、良質な個体をじっくりと探せる絶好のタイミングと言えます。 市場のタマ数は今後、新型への乗り換え組によって緩やかに増えていくと予想されますが、同時に状態の良い車両から売れていきます。 焦る必要はありませんが、情報収集と車両探しはすぐにでも始めることをお勧めします。

旧型(80系)を選ぶ最大のメリット:完成度の高さと圧倒的なコストパフォーマンス

私が旧型、特に後期型(2017年7月以降)の80系ヴォクシーを強くお勧めする最大の理由は、その完成度の高さにあります。 デビューから何度も改良を重ね、不具合が出尽くした最終形に近いモデルは、メカニズムとしての信頼性が非常に高いのが特徴です。

熟成された信頼性と豊富なカスタムパーツ

80系ヴォクシーは、約7年半という長い期間販売された超人気モデルです。 そのため、市場には多種多様な社外パーツやカスタムパーツが流通しており、自分好みに仕上げる楽しみがあります。 また、販売台数が多いため、修理やメンテナンスに関する情報も豊富で、万が一のトラブル時にも対応しやすいというメリットがあります。

新型(90系)との価格差

最大の魅力は、やはり価格でしょう。 今回の一部改良で、ヴォクシーの最上級グレード「SZ」のハイブリッドモデルは、乗り出し価格がオプション次第で450万円を超えることも珍しくありません。 一方で、旧型(80系)の後期型「ZS “煌”」シリーズであれば、走行距離や年式にもよりますが、程度の良い個体が250万円~350万円程度の価格帯で見つかります。 この100万円以上の価格差は非常に大きく、その差額をメンテナンス費用やカスタム費用、あるいは家族旅行の資金に充てることも可能です。 90系で進化した部分は確かに多いですが、「100万円以上の価値があるか?」と問われれば、多くの人にとって80系後期は十分に魅力的で、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

フルモデルチェンジのサイクルから考える賢い選択

自動車のフルモデルチェンジは、一般的に6年~8年のサイクルで行われます。 ノア・ヴォクシーも例外ではなく、これまでの歴史を振り返ると約6年周期でフルモデルチェンジを繰り返してきました。

  • 初代(60系): 2001年~2007年(約6年)
  • 2代目(70系): 2007年~2014年(約7年)
  • 3代目(80系): 2014年~2022年(約8年)
  • 4代目(90系): 2022年~

このサイクルを考えると、現行の90系も2028年前後には次の5代目(100系?)へとフルモデルチェンジする可能性が高いと予測できます。 つまり、今、新車の90系を購入しても、3~4年後には「旧型」になってしまうわけです。 もちろん、常に最新モデルに乗りたいという方には新車がベストな選択です。 しかし、「最新モデルでなくても良い」「購入後に価値が大きく下がるのは避けたい」と考えるのであれば、価格が安定し、熟成の域に達した80系後期を中古で購入し、長く乗り続けるというのは非常に賢明な判断と言えるでしょう。

【完全ガイド】旧型ノア・ヴォクシー中古車選びで失敗しないための9つのチェックポイント

旧型ヴォクシーが魅力的な選択肢であることはご理解いただけたかと思います。 しかし、中古車は一台一台コンディションが異なるため、購入時には慎重な見極めが必要です。 ここでは、私が実際に中古車をチェックする際に必ず確認する9つのポイントを、具体的にお伝えします。 これを押さえるだけで、失敗する確率は劇的に下がります。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

チェックポイント①:狙うべきは「後期型(2017年7月〜)」一択

まず大前提として、80系ヴォクシーを中古で狙うなら**2017年7月のマイナーチェンジ以降の「後期型」**に絞ってください。 前期型と後期型では、同じ80系とは思えないほど内外装の質感や装備、乗り心地が異なります。

項目 前期型 (2014年1月~2017年6月) 後期型 (2017年7月~2022年1月)
エクステリア やや丸みを帯びたデザイン よりシャープで迫力のあるフロントマスク、LEDヘッドランプ採用
インテリア 比較的シンプルな内装 質感向上、オプティトロンメーター採用、USB充電端子増設など
安全装備 Toyota Safety Sense C(昼間の歩行者検知なし) 第2世代Toyota Safety Sense(昼夜の歩行者、昼間の自転車検知)
ボディ剛性 標準 ボディ剛性向上(スポット溶接増し打ち等)
乗り心地 やや硬めの印象 ショックアブソーバー改良による乗り心地向上
その他 スライドドアにシールテープ追加などの小変更が主 パワースライドドア予約ロック機能、T-Connectナビ対応など

特に見逃せないのがボディ剛性の向上先進安全装備の進化です。 後期型は乗り心地がしなやかになり、静粛性も向上しています。 また、第2世代のToyota Safety Senseは、検知性能が大幅に向上しており、安全面での安心感が全く違います。 価格差はありますが、それ以上の価値が後期型にはあります。 中古車市場でも後期型の人気が圧倒的に高いため、リセールバリュー(再販価値)を考えても後期型を選んでおくのが賢明です。

チェックポイント②:パワートレイン(ガソリン vs ハイブリッド)の選び方

80系ヴォクシーには、2.0Lガソリンエンジンモデルと、1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドモデルが存在します。 これはライフスタイルによって最適な選択が異なります。

項目 2.0Lガソリンモデル 1.8Lハイブリッドモデル
メリット ・車両価格が安い<br>・軽快な加速感<br>・エンジン音が楽しめる ・圧倒的な低燃費<br>・モーター走行時の静粛性<br>・税制面での優遇
デメリット ・燃費性能はハイブリッドに劣る<br>・アイドリングストップからの再始動にクセ ・車両価格が高い<br>・システムが複雑で修理費が高くなる可能性<br>・バッテリーの寿命が気になる場合も
カタログ燃費 (JC08) 16.0 km/L (2WD) 23.8 km/L
おすすめな人 ・年間走行距離が1万km未満<br>・購入費用を抑えたい<br>・キビキビとした走りが好き ・年間走行距離が1万km以上<br>・街乗りや渋滞路の走行が多い<br>・静かな車内空間を重視する

年間走行距離で考える

一つの目安として、年間走行距離が1万kmを超えるかどうかで判断するのが良いでしょう。 もし1万km以上走るのであれば、燃料代でハイブリッドモデルの車両価格差を回収できる可能性があります。 逆に、週末の買い物や近所の送迎がメインで年間5,000km程度しか乗らないのであれば、ガソリンモデルの方がトータルコストを抑えられます。 ただし、ハイブリッドの魅力は燃費だけではありません。 モーターだけで静かに走り出す感覚や、渋滞時の静粛性は一度味わうと病みつきになります。 これは実際に試乗して比較してみることを強くお勧めします。

チェックポイント③:グレード選びの極意「ZS “煌”」シリーズが鉄板

ヴォクシーのグレードは多岐にわたりますが、中古車で選ぶならエアログレードである「ZS」、その中でも特別仕様車の**「ZS “煌(きらめき)”」シリーズ**が最もおすすめです。

  • X: ベースグレード。装備はシンプル。
  • V: 豪華装備グレード。エアロなしで落ち着いた外観。
  • ZS: エアロパーツを装着したスポーティグレード。最も人気が高い。
  • ZS “煌” (I, II, III): ZSをベースに、内外装にメッキ加飾や専用装備を追加した特別仕様車。

なぜ「ZS “煌”」が鉄板なのか。 その理由は、新車当時から圧倒的な人気を誇り、中古車市場でも非常に需要が高いからです。 需要が高いということは、リセールバリューも高いということです。 また、両側パワースライドドアやLEDヘッドランプなど、人気の装備が標準で付いていることが多く、内外装のメッキパーツによってノーマルのZSよりも高級感があります。 「煌」にはI、II、IIIとありますが、年式が新しくなるほど装備が充実しています。 予算が許す限り、新しい年式の「煌」を探すのがベストな選択と言えるでしょう。

チェックポイント④:走行距離と年式の最適なバランス

中古車選びで多くの人が悩むのが走行距離と年式のバランスです。 一般的に、車の年間走行距離の目安は1万kmと言われています。 例えば、5年落ち(新車登録から5年経過)の車であれば、走行距離は5万km前後が標準的です。

「低走行=極上車」ではない

走行距離が極端に少ない車両は魅力的に見えますが、注意も必要です。 長期間ほとんど動かさずに放置されていた車は、エンジン内部やゴム部品が劣化している可能性があります。 逆に、多少走行距離が伸びていても、定期的にメンテナンス(オイル交換など)が実施されていれば、コンディションが良い場合も多々あります。 狙い目は、年式相応の走行距離(年間8,000km~12,000km程度)で、かつ整備記録簿がしっかりと残っている車両です。 整備記録簿を見れば、過去にどのようなメンテナンスが行われてきたかが一目瞭然で、その車の素性がわかります。

チェックポイント⑤:修復歴の有無は絶対確認

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

これは最も重要なチェックポイントです。 「修復歴あり」と記載されている車両は、原則として避けるべきです。 修復歴とは、自動車の骨格(フレーム)部分を交換・修理したことがある車を指します。 骨格部分にダメージが及ぶほどの事故を経験しているため、たとえ綺麗に直っていても、走行安定性に影響が出たり、後々不具合が発生したりするリスクが高まります。 価格が相場よりも著しく安い場合は、まず修復歴を疑ってください。 中古車販売店には修復歴の有無を明示する義務があります。 さらに安心を求めるなら、Goo鑑定やカーセンサー認定といった第三者機関による車両状態評価書が付いている車両を選ぶと良いでしょう。 プロの鑑定士が厳しい目でチェックしているので、車両の状態を客観的に把握できます。

チェックポイント⑥:見落としがちな内装の状態

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

ミニバンはファミリーユースで使われることが多いため、内装の使用感が出やすい車種です。 外装が綺麗でも、内装がボロボロでは満足度は半減してしまいます。

  • シートの状態: 特に運転席の座面やサイドサポートのヘタリ、後席のシミや汚れをチェック。チャイルドシートの跡が残っていることもあります。
  • スライドドア周辺: 子供の乗り降りで付きやすい、ステップ部分や内張りの傷を確認しましょう。
  • ラゲッジスペース: 荷物の積み下ろしによる傷や汚れがないかチェック。
  • 臭い: タバコやペット、芳香剤の臭いは後から取るのが困難です。特に天井のヤニ汚れは禁煙車かどうかを見分けるポイントになります。エアコンをつけた際の臭いも確認しましょう。

チェックポイント⑦:必須&人気オプション装備を見極める

同じグレードでも、装着されているオプションによって快適性や価値が大きく変わります。 以下の装備は付いていると満足度が高く、リセールにも有利に働きます。

  • 両側パワースライドドア: ミニバンには必須とも言える装備。「ZS “煌”」には標準装備されていることが多いです。
  • Toyota Safety Sense: 後期型には標準装備ですが、念のため機能を確認しましょう。
  • ナビゲーションシステム: 純正ナビが人気ですが、大画面の社外ナビも魅力的です。画面サイズや機能を確認。
  • 後席モニター(フリップダウンモニター): 小さなお子さんがいる家庭では重宝します。
  • バックカメラ/パノラミックビューモニター: 車庫入れの際に非常に便利です。
  • シートヒーター: 冬場に快適です。

これらの装備が自分の使い方に必要かどうかを考え、車両選びの参考にしてください。

チェックポイント⑧:実車確認で見るべきポイント

インターネットの情報だけで判断せず、必ず実車を確認しに行きましょう。 その際に、素人でも簡単にできるチェックポイントをお伝えします。

  • エンジン: スムーズにかかるか、異音や異常な振動がないか。
  • エアコン: 冷房・暖房がしっかり効くか。風量を最大にしても異音が出ないか。
  • 電装系: パワーウィンドウ、パワースライドドア、ナビ、ライト類など、スイッチ類が全て正常に作動するか一つずつ確認。
  • タイヤ: タイヤの溝は十分残っているか。ひび割れはないか。タイヤの側面に記載されている製造年(下4桁の数字、例:「2523」なら2023年の25週目製造)も確認し、あまりに古い場合は交換費用を見積もっておきましょう。
  • 下回り: 車体の下を覗き込み、オイル漏れやサビがないかを確認します。特に雪国で使われていた車両は融雪剤の影響でサビやすいので注意が必要です。

チェックポイント⑨:信頼できる販売店の選び方

最後に、どこで買うかという問題です。 大きく分けて、トヨタの正規ディーラーが運営する中古車店と、一般的な中古車専門店の2つがあります。

ディーラー系中古車店 一般の中古車専門店
メリット ・保証が手厚い(1年間の無料保証など)<br>・品質の高い車両が多い<br>・整備記録がしっかりしている<br>・購入後のメンテナンスも安心 ・価格が比較的安い傾向<br>・品揃えが豊富<br>・他メーカーの車とも比較できる
デメリット ・価格が比較的高め<br>・品揃えは自社ブランド中心 ・品質や保証内容が店によってバラバラ<br>・悪質な店も存在するリスク

車の知識に自信がない方や、購入後の安心を最優先したい方は、ディーラー系中古車店をお勧めします。 価格は少し高めですが、トヨタの基準をクリアした高品質な「T-Value」車両などを扱っており、保証内容も充実しています。 一方で、自分で車の状態を見極められる方や、少しでも安く購入したい方は、評判の良い中古車専門店を探すのも良いでしょう。 その際は、保証内容(期間、範囲、走行距離制限など)をしっかりと確認し、口コミサイトなどで店の評判を調べてから訪問することが重要です。

まとめ

今回は、2025年9月の新型ノア・ヴォクシーの一部改良を受けて、今注目すべき旧型(80系)ヴォクシーの中古車選びについて、専門家の視点から徹底的に解説しました。

記事の要点をまとめます。

  • 今が狙い目: 現行型(90系)の価格上昇と小規模な変更により、完成度の高い旧型(80系)の価値が相対的に高まっている。
  • 選ぶべきは後期型: 2017年7月以降の後期型は、デザイン、安全性、乗り心地の全てにおいて前期型を上回る。
  • 鉄板グレードは「ZS “煌”」: 人気、装備、リセールバリューの三拍子が揃った最強の選択肢。
  • 状態の見極めが鍵: 修復歴なしは絶対条件。走行距離と年式のバランス、そして何より整備記録簿で過去のメンテナンス履歴を確認することが重要。
  • 実車確認は必須: 内外装の状態や電装系の動作を自分の目で確かめ、納得のいく一台を見つける。

最新モデルには確かに魅力があります。 しかし、自動車というのは非常に高価な買い物です。 限られた予算の中で最大限の満足度を得るためには、時に「最新」だけが正解とは限りません。 今回ご紹介した旧型(80系)ヴォクシーの後期型は、日本のファミリーユースを知り尽くしたトヨタが作り上げた一つの完成形です。 使い勝手、信頼性、そして所有する満足感。 そのどれもが、今なお一線級であることは、私が保証します。

この記事で紹介した9つのチェックポイントを武器に、ぜひあなたにとって最高のパートナーとなる一台を見つけ出してください。 賢い選択が、これからのカーライフをより豊かにしてくれるはずです。

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