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新型ノア・ヴォクシー 25年マイナーチェンジの年間維持費の詳細を徹底解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、2025年9月に改良が発表された新型ノア・ヴォクシーの購入を検討中で、特に年間の維持費がどれくらいかかるのか、具体的に知りたいと思っているのではないでしょうか。 私も実際にこのモデルを所有し、日々その維持費と向き合っているので、最新のタイヤ事情やディーラー車検の費用感など、家計への影響が気になるその気持ちはよくわかります。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

この記事を読み終える頃には、新型ノア・ヴォクシーを購入した後の具体的なカーライフコストに関する疑問が解決しているはずです。

記事のポイント

  • 年間維持費のリアルなシミュレーション
  • 2025年9月一部改良の変更点まとめ
  • 維持費を抑えるための具体的な節約術
  • 専門家が語るリセールバリューの展望
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【最重要】新型ノア・ヴォクシー 年間維持費のトータルシミュレーション

さて、皆さんが最も知りたいであろう年間維持費の核心に迫っていきましょう。 車を所有するということは、車両本体価格だけでなく、継続的に発生するコストと向き合うことです。 特にノア・ヴォクシーのようなファミリーカーは、家計への影響も大きいため、購入前にしっかりとシミュレーションしておくことが重要です。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

ここでは、税金からメンテナンス費用まで、あらゆるコストを洗い出し、具体的な金額をシミュレーションしていきます。 ガソリンモデルとハイブリッドモデル、それぞれの年間のリアルな維持費を比較し、あなたのライフスタイルに最適な選択ができるよう、詳細なデータを提供します。

維持費の内訳一覧(年間)

まずは、年間の維持費としてどのような項目が発生するのか、全体像を把握しておきましょう。 大きく分けると、以下のようになります。

  1. 税金:自動車税種別割、自動車重量税
  2. 保険料:自賠責保険、任意保険
  3. 燃料費:ガソリン代
  4. メンテナンス費用:車検費用、消耗品交換費用(オイル、タイヤなど)
  5. その他:駐車場代、高速道路料金など

これらの項目は、必ず発生する「固定費」と、乗り方によって変動する「変動費」に分けられます。 次のセクションで、具体的なモデルを想定して、これらの費用が年間でいくらになるのかを算出していきます。

シミュレーションの前提条件

よりリアルな数字を算出するため、以下の前提条件を設定します。

  • 対象車種
    • ガソリン車:ノア S-G (2WD) / ヴォクシー S-G (2WD)
    • ハイブリッド車:ノア HYBRID S-G (2WD) / ヴォクシー HYBRID S-G (2WD)
  • 年間走行距離:10,000km
  • ガソリン価格:レギュラー 175円/L
  • 駐車場:月極駐車場を契約(月額15,000円と仮定)
  • 任意保険:30歳以上、ゴールド免許、車両保険あり(等級などは平均的な条件で算出)

※税金や保険料は2025年時点の法令に基づき算出しており、今後変動する可能性があります。 あくまで一つの目安としてお考えください。

【結論】ガソリン車とハイブリッド車の年間維持費比較

それでは、上記の前提条件に基づいた年間の維持費を比較してみましょう。

項目 ガソリン車 (S-G 2WD) ハイブリッド車 (HYBRID S-G 2WD) 備考
自動車税種別割 36,000円 36,000円 1.5L超~2.0L以下
任意保険料 約80,000円 約85,000円 車両価格が高いためハイブリッドがやや高額に
燃料費 約125,874円 約76,095円 燃費はWLTCモードで計算
メンテナンス・車検費用 約70,000円 約70,000円 1年あたりの平均額(車検費用を2年で割る)
駐車場代 180,000円 180,000円 月額15,000円の場合
合計(年間) 約491,874円 約447,095円
月額換算 約40,990円 約37,258円

※上記合計には、購入初年度にかかる自動車重量税や自賠責保険料は含んでいません。 これらは車検費用の一部として計上しています。

このシミュレーション結果を見ると、年間で約44,000円、月々約3,700円ほどハイブリッド車の方が維持費が安くなることがわかります。 この差のほとんどは燃料費によるものです。 車両本体価格の差額(約35万円)をこの維持費の差で回収するには、およそ8年かかる計算になります。 ただし、これはあくまで一例です。 年間走行距離がもっと多い方であれば、より早く価格差を回収できるでしょう。 また、リセールバリューも考慮に入れる必要があります。

それでは、各項目の詳細について、さらに深く掘り下げていきましょう。

詳細解説①:税金(自動車税・重量税・環境性能割)

車を所有する上で避けて通れないのが税金です。 新型ノア・ヴォクシーにかかる税金は主に3種類あります。

自動車税種別割

毎年4月1日時点の所有者に課せられる税金です。 排気量によって税額が決まります。 新型ノア・ヴォクシーは、ガソリン車(2.0L)、ハイブリッド車(1.8L)ともに「1.5リットル超~2.0リットル以下」の区分に含まれるため、税額は年額36,000円です。 (2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた自家用乗用車の場合)

自動車重量税

車両の重量に応じて課せられる税金で、通常は新車購入時と車検時に支払います。 ノア・ヴォクシーの車両重量は1.5トン超~2.0トン以下の区分になります。 しかし、ここが重要なポイントですが、**新型ノア・ヴォクシーのハイブリッド車はエコカー減税の対象となり、新車購入時の重量税が100%免税(0円)**となります。 ガソリン車も燃費基準を達成しているため、新車購入時は50%減税される可能性があります(グレードやオプションによる)。

  • ハイブリッド車(免税):0円(初回)
  • ガソリン車(50%減税):16,400円(初回)

2回目以降の車検時は、ハイブリッド車もガソリン車も本来の税額(32,800円/2年)がかかります。

環境性能割

自動車取得税に代わって導入された税金で、車の燃費性能に応じて新車購入時に課せられます。 税率は燃費基準の達成度合いによって非課税、1%、2%、3%の4段階に分かれています。 **新型ノア・ヴォクシーのハイブリッド車は燃費性能が非常に優れているため、非課税(0円)**です。 ガソリン車はグレードによりますが、おおむね2%が課税されるケースが多いでしょう。 車両本体価格(税抜)が300万円の場合、約6万円程度の税金がかかる計算になります。

詳細解説②:保険料(自賠責保険・任意保険)

万が一の事故に備える保険も必須の維持費です。

自賠責保険料

法律で加入が義務付けられている強制保険です。 新車購入時に37ヶ月分、その後は車検ごとに24ヶ月分をまとめて支払います。 料金は車種による違いはなく、どの保険会社で加入しても一律です。

  • 自家用乗用自動車(24ヶ月):17,650円 (2023年4月1日以降始期契約)

任意保険料のシミュレーション

自賠責保険だけではカバーしきれない損害を補償するための保険です。 任意保険料は、運転者の年齢、免許証の色、等級、補償内容、そして車両保険の有無と金額によって大きく変動します。

新型ノア・ヴォクシーはファミリーカーとしての需要が高く、運転支援システムも充実しているため、保険料率は比較的安定しています。 しかし、車両価格が高額なため、車両保険を付けるとその分保険料は上がります。 特にハイブリッドモデルはガソリンモデルより車両価格が高いため、保険料も若干高くなる傾向にあります。

<シミュレーション条件>

  • 年齢:35歳
  • 等級:15等級
  • 免許:ゴールド
  • 用途:日常・レジャー
  • 補償:対人・対物無制限、人身傷害3,000万円
  • 車両保険:あり(一般条件)

この条件でシミュレーションすると、年間の保険料はおよそ70,000円~90,000円程度が目安となるでしょう。 保険会社や特約の有無で大きく変わるため、複数の会社から見積もりを取ることを強くお勧めします。

詳細解説③:車検費用(法定費用・整備費用)

新車購入から3年後、以降は2年ごとに受ける必要があるのが車検(継続検査)です。 車検費用は「法定費用」と「車検基本料・整備費用」に大別されます。

  • 法定費用:自動車重量税、自賠責保険料、印紙代。どこで受けても金額は同じ。
    • 自動車重量税:32,800円(2年)※エコカー減税適用なしの場合
    • 自賠責保険料:17,650円(24ヶ月)
    • 印紙代:約1,800円~2,300円
    • 法定費用 合計:約52,250円~52,750円
  • 車検基本料・整備費用:点検や整備にかかる費用。依頼する業者によって大きく異なる。

ディーラー車検と民間車検のメリット・デメリット

ペルソナの方が懸念されているように、ディーラーでの車検は高額になる傾向があります。 一方で、その車種を専門に扱っている安心感や質の高い整備が期待できます。

ディーラー車検 民間車検(車検専門店・ガソリンスタンドなど)
費用 高め(10万円~15万円程度) 安め(7万円~10万円程度)
メリット ・専門知識が豊富で安心<br>・純正部品を使用<br>・保証が手厚い ・費用が安い<br>・時間が早い場合がある
デメリット ・費用が高額になりがち<br>・予防整備で部品交換が多くなる傾向 ・整備の質にばらつきがある可能性<br>・専門的なトラブルに対応できない場合も

費用を抑えたい場合は民間車検、安心と質を求めるならディーラー車検と、何を重視するかで選ぶのが良いでしょう。 新車から5年以内の比較的新しい車であれば、大きな不具合も出にくいため、費用を抑えられる民間車検を選ぶのも賢い選択です。

詳細解説④:燃料費(ガソリン代)

維持費の中で、乗り方によって最も大きく変動するのが燃料費です。 ハイブリッド車を選ぶ最大のメリットは、この燃料費を抑えられる点にあります。

<各モデルの燃費(WLTCモード)>

  • ガソリン車 (S-G 2WD):15.0 km/L
  • ハイブリッド車 (HYBRID S-G 2WD):23.2 km/L

この燃費を基に、年間走行距離ごとのガソリン代を計算してみましょう(レギュラー175円/L)。

年間走行距離 ガソリン車 (S-G 2WD) ハイブリッド車 (HYBRID S-G 2WD) 差額(年間)
5,000km 約58,333円 約37,716円 約20,617円
10,000km 約116,667円 約75,431円 約41,236円
15,000km 約175,000円 約113,147円 約61,853円

年間10,000km走る方であれば、毎年4万円以上も燃料費に差が出ることになります。 週末の遠出や旅行が多いご家庭、通勤で毎日車を使う方にとっては、ハイブリッドの恩恵は非常に大きいと言えるでしょう。

詳細解説⑤:メンテナンス費用(消耗品交換)

車を安全で快適な状態に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

エンジンオイル交換

車の血液ともいえるエンジンオイルは、定期的な交換が必要です。 交換の目安は走行距離5,000km~15,000km、または半年に1回程度です。

  • 交換費用:5,000円~10,000円(オイル代+工賃)

ハイブリッド車はエンジン停止時間が長いため、ガソリン車に比べてオイルの劣化が緩やかだと言われていますが、メーカー推奨の交換サイクルを守ることが大切です。

タイヤ交換費用

ペルソナの方が懸念されている通り、最近の車はタイヤが大きくなる傾向にあり、ノア・ヴォクシーも例外ではありません。 グレードによりますが、16インチまたは17インチのタイヤを装着しています。

  • タイヤサイズ例:205/55R17
  • 交換費用:70,000円~150,000円(タイヤ4本+工賃)

タイヤは銘柄によって価格が大きく異なります。 燃費性能を重視したエコタイヤ、静粛性を重視したコンフォートタイヤなど、様々な種類があります。 タイヤの寿命は走行距離や使用状況によりますが、一般的に4~5年、走行距離40,000km~50,000kmが交換の目安です。 年間10,000km走る場合、車検2回に1回は交換が必要になると考えておくと良いでしょう。 これは大きな出費ですので、あらかじめ積み立てておくことをお勧めします。

バッテリー交換費用

ハイブリッド車には駆動用メインバッテリーと補機用バッテリーの2種類が搭載されています。 補機用バッテリーの交換時期は3~5年が目安で、費用は20,000円~40,000円程度です。 ガソリン車のバッテリー交換費用も同程度です。

一方、駆動用のメインバッテリーは非常に高寿命に設計されており、10年以上、20万km以上持つことも珍しくありません。 メーカーの特別保証(新車から5年間、または走行距離10万kmまで)も付いているため、通常の使用で早期に交換が必要になる心配は少ないでしょう。 万が一交換となると20万円以上の高額な費用がかかりますが、一般的な維持費としては過度に心配する必要はないと考えます。

詳細解説⑥:その他費用(駐車場代など)

最後に、個人の環境によって大きく異なる費用です。 特に都市部にお住まいの場合、駐車場代が維持費の大きな割合を占めます。 先のシミュレーションでは月額15,000円(年間18万円)としましたが、都心では月額3万円以上かかることも珍しくありません。 また、有料道路を頻繁に利用する場合は、その料金も考慮に入れる必要があります。

2025年9月一部改良 新型ノア・ヴォクシーの変更点を徹底解説

さて、維持費のシミュレーションと並行して理解しておくべきなのが、今回の車両改良の内容です。 維持費は車両価格や装備内容によっても変わってきます。 当初、大規模なマイナーチェンジが噂されていましたが、蓋を開けてみれば「一部改良」という位置づけでした。 しかし、その内容は価格や装備に大きく関わるもので、購入を検討している方にとっては非常に重要な情報です。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

今回の変更はマイナーチェンジではなく「一部改良」

まず押さえておきたいのは、デザインの変更などを含む「マイナーチェンジ」ではなく、装備の充実や価格改定が中心の「一部改良」であるという点です。 ネット上で囁かれていたフロントマスクの大幅変更などは、今回は見送られました。 あくまで既存モデルの商品力向上を目的とした改良と言えるでしょう。

変更点①:車両価格の値上げと装備の標準化

今回の改良で最も大きなポイントは、全体的な車両価格の値上げと、それに伴う装備の標準化です。 昨今の原材料費高騰などを背景に、15万円~25万円程度の価格アップとなりましたが、その分、これまでオプションだった人気の装備が標準で付くようになっています。

ノアの価格改定と標準装備

ノアはグレードによって値上げ幅と標準化される装備が異なります。

  • Xグレード(エントリーモデル)
    • 値上げ幅:約13~16万円
    • 標準装備化:スマートエントリー、助手席側パワースライドドア
    • これまでは鍵を開ける手間や、手動のスライドドアがネックでしたが、利便性が大きく向上しました。
  • S-Gグレード(中間グレード)
    • 値上げ幅:約15万円
    • 標準装備化:ブラインドスポットモニター、安心降車アシスト、パーキングサポートブレーキ、ETC2.0
    • 安全運転を支援する機能が標準となり、コストパフォーマンスが向上しています。
  • S-Zグレード(最上級グレード)
    • 値上げ幅:約25万円
    • 標準装備化:10.5インチディスプレイオーディオ プラス
    • これまで約9万円のオプションだった大型ディスプレイが標準化されました。 これを考慮すると、実質的な値上げは約16万円と考えることができます。

ヴォクシーの価格改定と標準装備

ヴォクシーもノアと同様の改良が加えられています。 元々エアロ仕様のみのラインナップのため、グレード整理はありません。

  • S-Gグレード(中間グレード)
    • 値上げ幅:約15万円
    • 標準装備化:ブラインドスポットモニター、安心降車アシスト、ETC2.0、バックガイドモニターなど
  • S-Zグレード(最上級グレード)
    • 値上げ幅:約25万円
    • 標準装備化:10.5インチディスプレイオーディオ プラス
    • ノアと同様、大型ディスプレイが標準化され、実質的な値上げ幅は抑えられています。

変更点②:グレード構成の整理(ノア)

ノアにおいて、グレードの整理が行われました。 これまで設定されていたノーマルデザイン(エアロなし)の中間グレード「G」と上級グレード「Z」が廃止され、ノーマルデザインはエントリーモデルの「X」のみとなりました。 今後は、より人気の高いエアロ仕様が販売の主軸となります。

変更点③:ボディカラーと内装色の整理

ボディカラーのラインナップが大幅に絞られました。 ノアは7色から4色へ、ヴォクシーは6色から4色へとなり、赤やブロンズといった個性的なカラーが廃止され、白・黒・シルバー系の定番カラーが中心となりました。

また、特筆すべき点として、白のカラーが変更されています。 従来の「ホワイトパールクリスタルシャイン」から、アルファードなどにも採用されている「プラチナホワイトパールマイカ」へと切り替わりました。 これにより、より上質で深みのある白を表現しています。

内装色についても、ノアで選択可能だったフロマージュやダークブラウンといったカラーが廃止され、ブラック系に統一される方向です。 選択肢が減るのは少し残念ですが、リセールバリューを意識した手堅いラインナップになったと言えるでしょう。

変更点④:オプション選択の変更点

装備の標準化に伴い、これまでパッケージオプションに含まれていた一部の装備が単独で選択できるようになったり、逆に別のパッケージに組み込まれたりと、オプションの構成が変更されています。 特に安全装備や快適装備のパッケージは複雑なため、ディーラーで詳細な見積もりを取りながら、自分に必要なオプションを吟味することが重要です。

維持費を賢く抑える!節約術とリセールバリューの極意

新型ノア・ヴォクシーの維持費シミュレーションと車両の変更点をご理解いただいたところで、最後に、より賢く車を所有するためのテクニックをお伝えします。 少しの工夫で年間の維持費は大きく変わりますし、手放すときのことまで考えておくのが、現代の賢い車の乗り方です。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

維持費を抑えるための具体的なテクニック

日々のカーライフの中で、意識的にコストを削減する方法はたくさんあります。

任意保険の見直し

任意保険は、毎年見直すことをお勧めします。 同じ補償内容でも保険会社によって保険料は数万円単位で変わることがあります。 インターネットの一括見積もりサイトなどを活用し、自分の条件に最も合った保険を探しましょう。 また、子供が独立するなど、車に乗る人の範囲が変わった場合は、運転者限定特約を見直すことで保険料を安くできます。

車検業者の選定

先のセクションでも触れましたが、車検費用は業者選びで大きく変わります。 新車保証が切れる3年目や5年目のタイミングで、ディーラー以外の選択肢も検討してみましょう。 信頼できる民間の整備工場や、全国チェーンの車検専門店など、複数の場所から見積もりを取って比較することが節約への近道です。

日常的な燃費向上運転

急発進・急加速・急ブレーキを避ける「三急」運転をやめるだけでも、燃費は10%以上向上すると言われています。 ハイブリッド車であれば、モーター走行を積極的に活用する運転を心がけることで、さらに燃料費を節約できます。 不要な荷物は降ろし、タイヤの空気圧を適正に保つといった基本的なことも、燃費には確実に影響します。

メンテナンスパックの活用

新車購入時にディーラーで提案されるメンテナンスパックは、一見すると出費が増えるように感じますが、結果的にお得になるケースが多いです。 半年ごとの点検やオイル交換などがセットになっており、個別に依頼するよりも割安な料金設定になっています。 定期的にプロの目でチェックしてもらえる安心感も大きなメリットです。

高リセールが期待できるグレードとオプション選び

車は購入した瞬間から価値が下がり始めますが、ノア・ヴォクシーは非常に人気が高く、リセールバリュー(再販価値)が高い車種として知られています。 数年後に車を売却する際の価格は、実質的な維持費を大きく左右する要素です。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/album/images/36614622/)

リセールに有利なのはガソリン?ハイブリッド?

これまでは、燃費の良さと人気の高さからハイブリッド車のリセールが圧倒的に有利な状況が続いていました。 しかし、今回の改良でガソリンモデルの生産が絞られる傾向にあるという情報もあり、希少性からガソリン車のリセールが同等、あるいは少し有利になる可能性も指摘されています。 ただ、3年程度の短期保有であれば、依然としてハイブリッド車に分があると考えられます。 5年、7年と長く乗る場合は、両者の差は縮まってくるでしょう。

付けておくべきメーカーオプション

リセールを意識するなら、以下のオプションは付けておくことをお勧めします。

  • 快適利便パッケージ(HIGH):ハンズフリーパワースライドドアやステアリングヒーターなど、利便性を高める機能がセットになっており、中古車市場でも非常に人気が高いです。
  • トヨタ チームメイト(アドバンスト パーク):自動駐車支援システム。駐車が苦手な方からの需要が高く、査定額アップに繋がりやすい装備です。パノラミックビューモニターもセットになっています。
  • 両側パワースライドドア:ファミリーカーとしての価値を大きく高める必須装備と言えるでしょう。

ボディカラーは、やはり定番の「プラチナホワイトパールマイカ」と「ブラック系」が最もリセールに強いです。

購入方法の選択肢(現金・ローン・KINTO)

最後に購入方法です。 現金一括、ディーラーローン、銀行のマイカーローンといった従来の方法に加え、近年ではトヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」も選択肢の一つとして注目されています。

KINTOは、車両本体価格、税金、保険、メンテナンス費用がすべて月額料金に含まれているサービスです。 維持費の計算が不要で、突発的な出費がないというメリットがあります。 ただし、契約期間中の走行距離に制限があったり、カスタマイズが自由にできなかったりといった制約もあります。 トータルコストを比較し、自分のライフスタイルに合った購入方法を選ぶことが大切です。

まとめ

今回は、2025年9月に一部改良された新型ノア・ヴォクシーの年間維持費について、詳細なシミュレーションと解説を行いました。

シミュレーションの結果、駐車場代を含めた年間の維持費は、ガソリン車で約49万円、ハイブリッド車で約45万円という一つの目安が見えました。 この差額を生み出しているのは、主に燃料費です。 年間走行距離が多い方ほど、ハイブリッド車の恩恵を大きく受けられるでしょう。

また、今回の一部改良は、実用的な装備の標準化によって、価格上昇分を上回る価値を提供するものとなっています。 特に安全装備や大型ディスプレイが標準で手に入るようになった点は、これから購入する方にとって大きなメリットです。

車選びは、購入時の価格だけでなく、その後の維持費やリセールバリューまで含めたトータルコストで考えることが非常に重要です。 この記事で得た情報を基に、ご自身のライフスタイルや予算と照らし合わせ、最適な一台を見つけていただければ幸いです。

私もジャーナリストとして、そして一人のオーナーとして、これからもこの魅力的なミニバンの動向を追い続けていきたいと思います。

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