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TOYOTA

新型RAV4の購入前注意点まとめ|内装外装のメリットデメリットを解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、発表されたばかりの新型RAV4について、特に内外装の評価や購入前の注意点が気になっていることと思います。 私も長年多くのSUVを乗り継いできましたが、今回のフルモデルチェンジは衝撃的で、すでに購入を決意している一台です。 だからこそ、皆さんが気になるポイントは手に取るようにわかります。

引用 : トヨタHP (https://toyota.jp/rav4/)

この記事を読み終える頃には、新型RAV4に関するあなたの疑問が解決し、購入すべきかどうかの判断が明確になっているはずです。

記事のポイント

  • 大幅に進化した内外装デザインの詳細解説
  • オーナー目線で語るメリットとデメリット
  • 購入前に必ず知るべき価格や発売時期の注意点
  • ライバル車種との比較でわかる新型RAV4の真価
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Contents
  1. 新型RAV4の概要|フルモデルチェンジで何が変わったのか
    1. 新旧比較で見るデザインの進化点
    2. ボディサイズはほぼ維持!日本の道路事情への配慮
    3. 3つの個性から選べるグレード展開
    4. 全車電動化へ!パワートレインの刷新
  2. 新型RAV4の外装(エクステリア)徹底レビュー
    1. メリット①:先進性とタフネスを両立したデザイン
    2. メリット②:グレードごとに全く異なる表情が楽しめる
    3. デメリット①:個性が強く、万人受けしない可能性
    4. デメリット②:視覚的な大きさと実際の取り回し
  3. 新型RAV4の内装(インテリア)徹底レビュー
    1. メリット①:視界が広く開放的な水平基調のインパネ
    2. メリット②:操作性が劇的進化!次世代マルチメディア「arene(アリーン)OS」
    3. メリット③:オーナーの心を掴む快適装備の充実
    4. デメリット①:物理スイッチの減少による操作性への懸念
    5. デメリット②:後席の広さはクラストップレベルではない
  4. 購入前に必ず知っておきたい!新型RAV4の注意点
    1. 注意点①:価格は大幅アップが確実!乗り出し500万円超えも?
    2. 注意点②:日本発売は2025年度内!納車は2026年になる可能性も
    3. 注意点③:抽選販売の可能性も?「買いたくても買えない」事態に備えよ
    4. 注意点④:あえて「現行型」を選ぶという選択肢
  5. 【独自視点】ライバル車種比較でわかる新型RAV4のポジション
    1. vs スバル フォレスター
    2. vs 日産 エクストレイル
    3. vs マツダ CX-60
  6. まとめ

新型RAV4の概要|フルモデルチェンジで何が変わったのか

引用 : トヨタ式HP (https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/42758102.html)

先日、世界中が注目する中でワールドプレミアが行われた6代目となる新型RAV4。 世界で最も売れているトヨタ車であり、SUVセグメントの絶対王者が、まさに「革新」と呼ぶにふさわしい進化を遂げました。

私自身、発表会の映像を食い入るように見つめていましたが、その変貌ぶりには驚きを隠せませんでした。 ここではまず、今回のフルモデルチェンジで何がどう変わったのか、その全体像を解説します。

新旧比較で見るデザインの進化点

新型と現行型を並べてみると、その印象の違いは一目瞭然です。 現行型が多角形を組み合わせたワイルドなデザインだったのに対し、新型はプリウスやクラウンシリーズでも採用されているトヨタの最新デザイン言語「ハンマーヘッド」を取り入れ、シャープで未来的なフロントフェイスへと生まれ変わりました。

ハンマーヘッドデザインの採用

シュモクザメをモチーフにしたコの字型のヘッドライトは、まさに最新トヨタ車の証。 これにより、車体はよりワイド&ローに見え、都会的で洗練された印象を与えます。 しかし、ただ都会的になっただけではありません。 厚みのあるボンネットや、左右に力強く張り出したバンパー形状など、SUVらしいタフなエッセンスはしっかりと受け継がれており、見事に先進性と力強さを融合させています。

直線基調のフォルム

現行型がボディサイドに丸みを帯びたラインを持っていたのに対し、新型は全体的に直線的でクリーンな面構成となっています。 特にショルダーラインやフェンダーアーチの造形は、視覚的に車体を大きく、そして力強く見せる効果があります。 このあたりは、ランドクルーザーシリーズにも通じるデザインアプローチと言えるでしょう。

ボディサイズはほぼ維持!日本の道路事情への配慮

これだけデザインが変わり、迫力を増したとなると、ボディサイズの大幅な拡大を懸念する方も多いでしょう。 しかし、驚くべきことに新型RAV4のボディサイズは、現行型とほぼ同じ寸法に収まっています。

車種 全長 全幅 全高 ホイールベース
新型RAV4 4,600mm 1,855mm 1,680mm 2,690mm
現行型RAV4 4,600mm 1,855mm 1,695mm 2,690mm

※数値はグレードにより若干異なります。

全長、全幅、ホイールベースに至っては全く同じ。 全高はむしろ15mm低くなっており、よりスタイリッシュなフォルムを実現しています。 日本の狭い道路や駐車場事情を考えると、このサイズキープは非常に大きなメリットです。 それでいて、後述するラゲッジ容量は拡大しているのですから、トヨタのパッケージング技術には脱帽するしかありません。

3つの個性から選べるグレード展開

新型RAV4の大きな魅力の一つが、明確な個性を持つ3つのグレード展開です。

  • CORE(コア): スタンダードな都会派グレード
  • ADVENTURE(アドベンチャー): オフロードテイストを強めたワイルドグレード
  • GR SPORT(GRスポーツ): 走りの性能を高めたスポーティーグレード

CORE(コア)

最もベーシックでありながら、先進的なハンマーヘッドデザインをストレートに表現したグレード。 大径20インチホイールを装着し、プレーンながらも存在感は抜群です。 クラウンエステートにも通じる、新時代のクロスオーバーSUVといった趣があります。

ADVENTURE(アドベンチャー)

現行型でも人気だったアドベンチャーは、新型でも健在です。 専用のフロントグリルやバンパー、大型の樹脂製オーバーフェンダーなどを装備し、オフロード走破性を高めたデザインとなっています。 他の2グレードがボンネット先端にエンブレムを配するのに対し、アドベンチャーのみグリル中央に伝統的なトヨタマークを配置。 これにより、現行RAV4のイメージを色濃く受け継いでいます。 ゴツゴツとしたタフなデザインを好むなら、間違いなくこのグレードが本命となるでしょう。

GR SPORT(GRスポーツ)

ついにRAV4にも「GR SPORT」が設定されました。 ハニカムメッシュの専用グリルや、グロスブラックで塗装されたフェンダーアーチ、専用デザインの20インチアルミホイールなど、細部に至るまでスポーティーな演出が施されています。 さらに、見た目だけでなく、20mmのワイドトレッド化やサスペンション、パワーステアリングの専用チューニングにより、操縦安定性も向上。 後述するPHEV(プラグインハイブリッド)専用グレードとして設定され、まさに「走り」を追求したモデルです。

全車電動化へ!パワートレインの刷新

新型RAV4における最大のトピックの一つが、パワートレインの全面的な刷新です。 残念ながら、これまで設定されていた安価な2.0Lガソリンエンジンモデルは廃止され、全車が電動モデル(ハイブリッド/PHEV)となりました。

これは環境規制への対応という側面もありますが、走りや静粛性の質を大きく向上させるというトヨタの強い意志の表れでもあります。 第6世代へと進化したハイブリッドシステムと、大幅に性能アップしたPHEVシステムについては、後のセクションで詳しく解説します。

新型RAV4の外装(エクステリア)徹底レビュー

引用 : トヨタ式HP (https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/42758102.html)

ここからは、新型RAV4の外装デザインについて、ジャーナリスト兼オーナー候補の視点から、メリット・デメリットを深く掘り下げてレビューしていきます。

メリット①:先進性とタフネスを両立したデザイン

最大のメリットは、やはり「ハンマーヘッド」に代表される先進的なデザインでしょう。 ともすれば無機質になりがちなデザインですが、RAV4ではSUVらしい力強さを見事に融合させています。

例えば、ボンネットフードには厚みを持たせ、サイドのショルダーラインは水平基調で力強く走っています。 また、台形のホイールアーチや、ボディ下部をぐるりと囲む樹脂パーツは、オフロードでの走破性を予感させ、機能美を感じさせます。

この「都会的な洗練」と「アウトドアギアとしてのタフネス」という、相反する要素を高い次元で両立させている点こそ、新型RAV4のデザインが持つ最大の魅力だと私は考えます。 街乗りから本格的なキャンプまで、どんなシーンにも映える懐の深さを持っています。

メリット②:グレードごとに全く異なる表情が楽しめる

前述の通り、新型RAV4は「コア」「アドベンチャー」「GR SPORT」という3つのグレードで、全く異なるエクステリアが与えられています。 これは単なる加飾の違いではなく、バンパーやグリル、フェンダーの形状そのものを変更するという、非常にコストのかかった作り分けです。

これにより、ユーザーは自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な一台を選ぶことができます。 例えば、 「普段は街乗りがメインで、スマートに乗りこなしたい」という方はコア。 「週末はキャンプやアウトドアアクティビティを楽しみたい」という方はアドベンチャー。 「SUVでもキビキビとした走りを楽しみたい」という方はGR SPORT

まるで3つの車種から選ぶかのような楽しさがあり、これは他のライバル車にはない大きなアドバンテージです。

デメリット①:個性が強く、万人受けしない可能性

これだけデザインが大きく変わると、当然ながら好みが分かれるという側面も出てきます。 特に、長年RAV4を乗り継いできたファンの中には、ハンマーヘッドデザインに違和感を覚える方もいるかもしれません。

現行型の持つ、良い意味での「道具感」や「無骨さ」が薄れ、先進的・未来的になったことで、一部のユーザー層からは敬遠される可能性も否定できません。 特に「コア」グレードのデザインは、これまでのトヨタSUVとは一線を画すため、実車を見て判断したいという方が多いのではないでしょうか。

デメリット②:視覚的な大きさと実際の取り回し

ボディサイズはキープされているものの、デザイン手法によって、実寸以上に車体が大きく見えるようになりました。 特にフロントマスクの存在感や、水平基調でワイド感を強調したリアビューは、かなりの迫力です。

これは所有する満足感に繋がる一方で、運転に自信のない方にとっては、少し威圧的に感じられるかもしれません。 また、「アドベンチャー」グレードは専用のオーバーフェンダーを装着するため、他のグレードよりも全幅が若干広くなる可能性があります。 (現行型もアドベンチャーは10mmワイドでした)

1,865mmになると、都心部の機械式駐車場では制限を超えるケースも出てくるため、購入を検討している方は、事前に駐車場のサイズを確認しておくことを強くお勧めします。

新型RAV4の内装(インテリア)徹底レビュー

引用 : トヨタ式HP (https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/42758102.html)

エクステリア同様、インテリアも全面的に刷新されました。 「機能性と上質さの両立」をテーマに、全く新しいデザイン思想が取り入れられています。

メリット①:視界が広く開放的な水平基調のインパネ

まず乗り込んで感じるのは、その開放感です。 現行型がドライバーを包み込むような、やや囲まれ感の強いデザインだったのに対し、新型はインパネの高さを40mmも下げ、水平基調のデザインを採用しました。 これにより、前方の視界が劇的に改善され、運転のしやすさが格段に向上しています。

それでいて、ドアトリムからインパネ、センターコンソールへと繋がるラウンド形状により、適度な包まれ感も演出。 開放的でありながら、ドライバーが運転に集中できる空間を見事に作り上げています。 素材の使い方も巧みで、ソフトパッドが広範囲に使用され、ステッチや加飾パネルも効果的に配置されており、質感はクラスを超えたレベルにあると言えるでしょう。

メリット②:操作性が劇的進化!次世代マルチメディア「arene(アリーン)OS」

内装における最大の進化点が、トヨタとして初採用される次世代マルチメディアシステム「arene(アリーン)OS」の搭載です。 これは単なるナビの進化ではありません。 車全体の体験を向上させる、全く新しい頭脳です。

カスタマイズ可能なホーム画面

スマートフォンやタブレットのように、ウィジェットを自由に配置し、自分好みのホーム画面を作れるようになります。 地図、音楽、燃費情報など、よく使う機能を一画面に表示できるため、操作の階層が浅くなり、直感的で素早いアクセスが可能です。

高性能な音声認識

「Hey, Toyota」と呼びかけることで、様々な操作が音声で行えるようになります。 従来のシステムとは比較にならないほど応答速度、認識精度が向上しており、エアコンの温度調整や窓の開閉、ナビの目的地設定などを対話形式で操作できます。 さらに、発話したのが運転席か助手席かを認識し、操作を出し分ける機能まで備わっています。

メーターとのシームレスな連携

12.3インチのフル液晶メーター内に、ナビ画面を大きく表示できるようになりました。 これにより、視線移動を最小限に抑えながらルート確認ができ、安全運転に大きく貢献します。 ドライブモードに応じてメーター表示が変化するなど、エモーショナルな演出も加えられています。

メリット③:オーナーの心を掴む快適装備の充実

細かい部分ですが、日常の使い勝手を大きく左右する快適装備も抜かりありません。

シートヒーター&ベンチレーション

現行型でも好評だったシートヒーターとシートベンチレーション(座面の送風機能)は、もちろん新型でも採用されています。 夏場の蒸れやすいシートも、冬場の冷たいシートも、これさえあれば快適そのものです。

オルガン式アクセルペダル

高級車やスポーツカーに採用されることの多い、床から生えたオルガン式のアクセルペダルが採用されました。 吊り下げ式に比べて足首の負担が少なく、長距離運転での疲労を軽減してくれます。 また、ペダルの踏み込み量を細かくコントロールしやすいため、より繊細なアクセルワークが可能です。

リバーシブルコンソールボックス

センターコンソールボックスの蓋は、左右両開き式で使いやすいだけでなく、裏返すとトレイとしても使えるというユニークな機能が搭載されています。 車内で軽食をとる際などに重宝しそうな、遊び心あふれる装備です。

デメリット①:物理スイッチの減少による操作性への懸念

次世代マルチメディア「arene」の採用に伴い、エアコン操作など、これまで物理スイッチだった機能の一部がディスプレイ内に統合されました。 見た目はスッキリして先進的ですが、運転中にブラインドタッチで操作することが難しくなるというデメリットも考えられます。

もちろん、トヨタもそのあたりは熟知しており、温度調整やデフロスターなど、使用頻度の高いスイッチは物理的に残しています。 しかし、画面操作に慣れないうちは、少し戸惑う場面があるかもしれません。 このあたりは、音声認識をいかに使いこなすかが鍵となりそうです。

デメリット②:後席の広さはクラストップレベルではない

RAV4はもともと、後席の広さを最優先するタイプのSUVではありません。 新型もホイールベースは現行型から変わっていないため、後席の足元空間は、例えばライバルのエクストレイルなどと比較すると、ややタイトに感じる可能性があります。

もちろん、大人が快適に座れるだけのスペースは十分に確保されており、リクライニング機能も備わっています。 しかし、後席の居住性を最重要視するファミリー層にとっては、購入前に一度、実際に後席に座って広さを確認してみることをお勧めします。

購入前に必ず知っておきたい!新型RAV4の注意点

デザインや機能面に納得しても、実際に購入するとなると、価格や発売時期、購入方法といった現実的な問題が気になります。 私もディーラーの担当者と情報交換を重ねていますが、ここでは現時点で判明している情報と、そこから推測される注意点について解説します。

注意点①:価格は大幅アップが確実!乗り出し500万円超えも?

最も気になるのが価格でしょう。 現時点では公式発表はありませんが、ガソリンモデルが廃止され、全車ハイブリッド/PHEVとなったこと、そして数々の新技術が投入されたことを考えると、現行型からの大幅な価格アップは避けられないと考えるのが妥当です。

グレード別価格の勝手予想

あくまで私の個人的な予想ですが、これまでの情報やライバル車の価格設定を考慮すると、以下のような価格帯になるのではないでしょうか。

  • ハイブリッドモデル: 400万円〜480万円
  • PHEVモデル: 600万円前後〜

現行のハイブリッドが約386万円からだったので、スタート価格で20万円前後の上昇は覚悟しておく必要がありそうです。 これにメーカーオプションやディーラーオプション、諸費用を加えると、ハイブリッドの上級グレードでは乗り出し価格が500万円を超える可能性も十分に考えられます。

ライバルである新型フォレスターの上級グレードも、乗り出しで500万円に迫る価格設定です。 RAV4がそれ以下の価格で出てくるとは考えにくく、購入にはある程度の予算が必要になるでしょう。

注意点②:日本発売は2025年度内!納車は2026年になる可能性も

公式リリースでは、日本での発売は「2025年度内」とアナウンスされています。 「年度内」というのがポイントで、これは2026年3月末までを指します。

複数のディーラー関係者に話を聞いた感触では、2025年の年末から2026年の年初にかけて発売されるというのが有力な見方です。

ただし、これはあくまで「発売」のタイミングです。 近年のトヨタの人気車種は、発売と同時に注文が殺到し、納期が1年以上になることも珍しくありません。 新型RAV4も世界的な人気車種であり、フルモデルチェンジとなれば、初期ロットの争奪戦は必至です。 今から注文できたとしても、実際に納車されるのは2026年の春以降、あるいはもっと先になる可能性も視野に入れておくべきです。

注意点③:抽選販売の可能性も?「買いたくても買えない」事態に備えよ

クラウンスポーツやクラウンエステートなど、一部の人気車種で採用された「抽選販売」の方式が、新型RAV4でも取られる可能性が懸念されています。

フルモデルチェンジで注目度が高く、現行オーナーの買い替え需要も大きいことを考えると、通常の先着順販売ではディーラーがパンクしてしまう恐れがあります。 もし抽選となれば、これまで付き合いのあるディーラーがあったとしても、運がなければ購入の権利すら得られないということになります。

こればかりはトヨタの公式発表を待つしかありませんが、購入を本気で考えている方は、懇意にしているディーラーの営業担当者と密に連絡を取り、情報が入り次第すぐに動けるように準備しておくことが重要です。

注意点④:あえて「現行型」を選ぶという選択肢

新型の情報を聞いて、「デザインが好みではない」「価格が高すぎる」「そんなに長く待てない」と感じた方もいるでしょう。 そんな方には、あえて今、現行型のRAV4を購入するという選択肢も非常に魅力的です。

モデル末期ならではの大幅値引き

新型が発表されたことで、現行型はモデル末期となり、在庫車を中心に大幅な値引きが期待できます。 通常では難しい20万円以上の値引きも、交渉次第では可能になるでしょう。

熟成された信頼性と完成されたデザイン

現行型は長年生産されてきたモデルであり、初期の不具合なども出尽くし、品質は非常に安定しています。 また、そのデザインは今見ても全く古さを感じさせず、むしろ新型よりも現行型のデザインが好きだという方も少なくありません。

短納期で手に入る

現時点での現行型の納期は、3〜4ヶ月程度と比較的落ち着いています。 新型を1年以上待つことを考えれば、すぐに手に入る現行型は大きなアドバンテージです。

新型の先進性も魅力的ですが、完成度の高い現行型をお得に購入するというのも、非常に賢い選択だと私は思います。

【独自視点】ライバル車種比較でわかる新型RAV4のポジション

最後に、ジャーナリストとしての視点から、主要なライバル車種と比較して、新型RAV4がどのような立ち位置にいるのかを分析します。

車種 特徴 新型RAV4との比較
スバル フォレスター 悪路走破性、アイサイトによる安全性能、水平対向エンジン 走破性では良い勝負。先進性や燃費ではRAV4が優位か。
日産 エクストレイル 第2世代e-POWERの滑らかさ、VCターボ、内装の質感 走りの滑らかさと静粛性はエクストレイル。RAV4はPHEVのEV性能が強み。
マツダ CX-60 FRベースの走り、内外装のデザイン性、直6ディーゼル プレミアム感や走りの質感はCX-60。RAV4は万人向けの使いやすさと信頼性で勝負。

vs スバル フォレスター

「シンメトリカルAWD」による圧倒的な悪路走破性と、「アイサイト」の高い安全性能が魅力。 質実剛健な作りは、まさにSUVの王道です。 新型RAV4も4WD性能には定評がありますが、雪道や悪路での安心感という点では、今なおフォレスターに一日の長があるかもしれません。 しかし、燃費性能や「arene」に代表されるインフォテインメントシステムの先進性では、新型RAV4が大きくリードすることになるでしょう。

vs 日産 エクストレイル

モーター駆動ならではの滑らかで力強い走りを提供する「第2世代e-POWER」が最大の特徴。 内装の質感も非常に高く、静粛性においてはクラストップレベルです。 純粋な走りの気持ちよさという点では、エクストレイルは強力なライバルです。 一方、新型RAV4は、ハイブリッドの完成度の高さに加え、150kmものEV走行が可能なPHEVという飛び道具を持っています。 自宅に充電設備があるユーザーにとっては、RAV4 PHEVの経済性と環境性能は非常に魅力的に映るはずです。

vs マツダ CX-60

FR(後輪駆動)プラットフォームを採用し、内外装のデザインも欧州プレミアムブランドに引けを取らない上質さを誇ります。 特に、パワフルで経済的な直列6気筒ディーゼルエンジンは、他にはない大きな魅力です。 走りの質感や内外装のプレミアム感ではCX-60が優位ですが、価格も高めで、後席やラゲッジの使い勝手ではRAV4に軍配が上がります。 プレミアムなパーソナルSUVを求めるならCX-60、ファミリーユースまでこなす万能性を求めるならRAV4、という棲み分けになるでしょう。

まとめ

今回は、フルモデルチェンジを果たした新型RAV4について、内外装のレビューから購入前の注意点まで、徹底的に解説してきました。

ハンマーヘッドデザインによる先進的なエクステリア、arene OSを搭載した革新的なインテリア、そして全車電動化されたパワートレイン。 新型RAV4は、まさに全方位に進化した、次世代SUVのベンチマークとなり得る一台です。

一方で、大幅な価格アップや納期の長期化、抽選販売の可能性など、購入へのハードルは決して低くありません。

この記事を読んで、新型RAV4の魅力と、購入に向けてクリアすべき課題が明確になったのではないでしょうか。 私自身、ジャーナリストとして、そして一人のクルマ好きとして、この魅力的なSUVを手に入れる日を心待ちにしています。 皆さんも、ぜひご自身のライフスタイルと予算を照らし合わせ、最高の選択をしてください。 このレビューが、その一助となれば幸いです。