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HONDA

新型プレリュードの見積もり金額を公開|高額すぎて買えないと言われる実態

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、ホンダから登場した新型プレリュードの見積もり金額や、なぜ「高額だ」と言われるのか、そして具体的な購入の注意点について気になっていることでしょう。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)

私も長年ホンダ車を愛し、歴代プレリュードを乗り継いできた一人として、発表と同時にディーラーへ駆け込み、実車を確認して見積もりを取得してきました。 その価格を見て、正直なところ驚きを隠せなかったのは事実です。 しかし、その価格には相応の理由がありました。

この記事を読み終える頃には、新型プレリュードの価格に関するあなたの疑問が解決し、購入すべきかどうかの具体的な判断材料が揃っているはずです。

記事のポイント

  • 新型プレリュードの乗り出し価格を公開
  • 高額な価格設定の理由を徹底解説
  • 購入前に知るべき7つの重要な注意点
  • ライバル車種との詳細なスペック比較
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Contents
  1. 新型プレリュードの見積もり総額と詳細な内訳
    1. 新型プレリュードの車両本体価格は617万9,800円のワングレード
    2. 私が取得した見積もりの総額は683万3,000円
    3. 見積もりの内訳|メーカーオプションとディーラーオプション
    4. 諸費用はハイブリッドの恩恵で比較的安価
    5. コーティングを外した場合のシミュレーション価格
    6. ネット限定車「Honda ON Limited Edition」の存在
  2. 新型プレリュードはなぜ高額なのか?その価格の理由を深掘り
    1. 理由1:ベース車両が「シビック TYPE R」であるという事実
    2. 理由2:プレリュード専用セッティングと豪華な足回り
    3. 理由3:新技術「S-Plusシフト」を初採用した2.0L e:HEV
    4. 理由4:歴代プレリュードとの価格とコンセプトの変遷
    5. 理由5:ライバル車種との比較で見る新型プレリュードの立ち位置
  3. 新型プレリュード購入前に知るべき7つの重要な注意点
    1. 注意点1:そもそも一見客には購入が難しい現実
    2. 注意点2:ボディカラーと内装色の限定的な組み合わせ
    3. 注意点3:パワーシート/シートベンチレーションは非搭載
    4. 注意点4:往年のファンには寂しい?サンルーフ設定なし
    5. 注意点5:600万円超えでマルチビューカメラがない
    6. 注意点6:後部座席はあくまで緊急用と割り切るべし
    7. 注意点7:Googleナビ搭載による高速道路のパネル表示問題
  4. まとめ

新型プレリュードの見積もり総額と詳細な内訳

多くのファンが復活を待ち望んだプレリュード。 その新型が、ついに私たちの前に姿を現しました。 しかし、同時に聞こえてきたのは「価格が高すぎる」という声。 まずは、その実態を明らかにするため、私自身がディーラーで取得した見積もりを包み隠さず公開します。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)

新型プレリュードの車両本体価格は617万9,800円のワングレード

新型プレリュードは、非常に潔いグレード構成となっています。 選択肢は一つ、FFの2.0L e:HEVモデルのみ。 車両本体価格は**617万9,800円(消費税込み)**です。

この価格を聞いて、往年のプレリュードを知るファンの方は「えっ」と声を上げたかもしれません。 かつてのプレリュードは、若者でも少し頑張れば手が届く「デートカー」の代表格であり、200万円台から購入できるモデルでした。 時代が違うとはいえ、600万円を超える価格設定は、もはや大衆車ではなく高級車の領域です。

しかし、この価格設定にはホンダの明確な意図と、現代の車作りにおける事情が色濃く反映されています。 その理由は後ほど詳しく解説するとして、まずはこの本体価格にオプションや諸費用を加えた、リアルな乗り出し価格を見ていきましょう。

私が取得した見積もりの総額は683万3,000円

私が選択したのは、特定のボディカラーでしか選べない特別な内装色を組み合わせた仕様です。 ディーラーで担当者とじっくり話し合い、必要なオプションを選んで算出してもらった乗り出し価格は、以下の通りです。

コミコミ価格:6,833,000円

いかがでしょうか。 オプションの内容にもよりますが、乗り出し価格は700万円に迫る金額となります。 この金額は、レクサスや輸入車ブランドのクーペとも十分に比較検討できる価格帯です。 では、この金額がどのような要素で構成されているのか、詳細な内訳を次の項目で見ていきましょう。

見積もりの内訳|メーカーオプションとディーラーオプション

今回の見積もりを作成するにあたり、私が選択したオプションは以下の通りです。 何が必須で、何を削ることができるのか、ご自身のカーライフと照らし合わせながらご確認ください。

項目 内容 金額(円) 備考
車両本体価格 新型プレリュード 6,179,800 ワングレード
メーカーオプション ムーンリットホワイト・パール 82,500 ボディカラー料金
ディーラーオプション フロアカーペットマット(プレミアム) 82,500
ドライブレコーダー(前後) 72,600
ETC2.0車載器 セットアップ費用込み 38,500
GRANDE(グランデ) Wセット 192,500 ボディコーティング
D・P撥水ブレードセット 11,000 コーティング対応ワイパー
点検パック「まかせチャオ」 82,190 30ヶ月(車検前まで)
諸費用 税金・保険料 約40,000 環境性能割・重量税は免税
販売費用(登録費用など) 約51,000
合計 6,833,090

メーカーオプションはボディカラーのみ

新型プレリュードは装備が非常に充実しているため、メーカーオプションとして選択するものは基本的にボディカラーのみです。 私が選んだ「ムーンリットホワイト・パール」は82,500円の有償色です。 他に有償色として「メテオロイドグレー・メタリック」が38,500円で設定されています。 「クリスタルブラック・パール」と「フレームレッド」は無償で選択可能です。

ディーラーオプションは吟味が必要

見積もり額を大きく左右するのがディーラーオプションです。 特に高額なのが、192,500円のボディコーティング「GRANDE Wセット」です。 もちろん、これを付けずに納車することも可能ですし、専門のコーティング業者に依頼するという選択肢もあります。 このコーティングと関連する撥水ワイパーブレード(11,000円)を外すだけでも、約20万円価格を抑えることができます。

フロアマット(82,500円)も純正品は高価ですが、品質は非常に高いです。 社外品でコストを抑えることもできますが、フィッティングやデザインの統一感を重視するなら純正を選びたいところ。 ドライブレコーダーやETCはもはや必需品と言えるでしょう。

諸費用はハイブリッドの恩恵で比較的安価

注目すべきは諸費用です。 新型プレリュードは2モーターハイブリッド(e:HEV)であるため、環境性能に優れています。 その結果、「環境性能割」および「自動車重量税」が免税となります。 これにより、同価格帯のガソリン車と比較して約20万円近く諸費用が安くなっているのは、大きなメリットと言えるでしょう。

コーティングを外した場合のシミュレーション価格

もし、少しでも価格を抑えたい場合、前述のボディコーティングと関連オプションを外すのが最も効果的です。 その場合の乗り出し価格をシミュレーションしてみましょう。

乗り出し価格(コーティングなし):約663万円

コーティングを外すだけで、乗り出し価格は660万円台になります。 それでも高価であることに変わりはありませんが、一つの判断基準になるでしょう。

ネット限定車「Honda ON Limited Edition」の存在

通常のカタログモデルとは別に、ホンダのオンラインストア「Honda ON」のみで注文できる限定車が存在します。 これは、白と黒の2トーンカラーをまとった特別なモデルです。

しかし、購入には非常に厳しい条件が課せられています。 期間限定の受付であることに加え、申し込みが販売台数を上回った場合は、「Honda Total Care会員」であり、かつ会員歴が1年以上の方を対象に先着順で販売されます。 さらに、支払い方法は現金一括のみで、ローンや残価設定クレジットは利用できません。 まさに、選ばれしホンダファンだけが手にできるモデルと言えるでしょう。

新型プレリュードはなぜ高額なのか?その価格の理由を深掘り

乗り出し700万円弱という価格。 この価格設定の背景には、一体何があるのでしょうか。 単に「高くなった」で片付けられない、明確な理由が存在します。 ジャーナリストとしての視点で、その理由を5つのポイントから徹底的に解説します。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)

理由1:ベース車両が「シビック TYPE R」であるという事実

新型プレリュードの価格を理解する上で最も重要なのが、そのベース車両です。 ホンダの公式リリースにもあるように、この車はピュアスポーツの性能を追求した**「シビック TYPE R」**のプラットフォームをベースに開発されています。

シビック TYPE Rといえば、FF車最速の名を欲しいままにする、ホンダの技術の粋を集めたスポーツカー。 その車両本体価格は約500万円です。 つまり、新型プレリュードはスタート地点がすでに500万円クラスの車だということです。 高剛性なボディ、優れたシャシー性能、これらを流用しているからこそ、プレリュードの卓越した走りが実現できているのです。

理由2:プレリュード専用セッティングと豪華な足回り

TYPE Rの素性を持ちながら、プレリュードは単なる兄弟車ではありません。 あくまでも、上質でスペシャルティなクーペとして、専用のセッティングが施されています。

アダプティブ・ダンパー・システム

路面状況や運転操作に応じて、四輪それぞれのダンパーの減衰力を瞬時に、かつ緻密に制御するシステムです。 これにより、スポーティなハンドリングと、しなやかで快適な乗り心地という、相反する要素を高次元で両立させています。

ブレンボ社製 大容量フロントブレーキ

足元には、世界に名だたるブレンボ社製の高性能ブレーキが奢られています。 これは単なる見た目のハッタリではありません。 ハイブリッド化で重量が増した車体を、あらゆる速度域から確実に、そして安定して減速させるための必然の装備です。 安心感だけでなく、ドライバーの意のままに車速をコントロールする楽しさにも繋がります。

19インチ大径ホイール

高剛性かつノイズリデューシング機能を持つ専用デザインの19インチホイールが標準装備されます。 デザイン性はもちろん、静粛性の向上にも寄与しており、まさにスペシャルティクーペにふさわしい装備と言えるでしょう。

理由3:新技術「S-Plusシフト」を初採用した2.0L e:HEV

パワートレインも、価格を押し上げる大きな要因です。 新型プレリュードには、シビックやZR-Vに搭載されている2.0Lエンジンをベースにした最新の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載されています。

そして最大の特徴が、ホンダの**新技術「S-Plusシフト」**の初採用です。 これは、モーター駆動でありながら、あたかも8速の有段ギアがあるかのような変速フィールを擬似的に作り出す技術です。 アクセル操作やパドルシフトの操作に対し、エンジン回転数がリニアに同期し、ダイレクトな加速感と鋭いシフトフィールを実現します。 さらに、スピーカーから迫力あるエンジンサウンドを流す「アクティブサウンドコントロール」と協調することで、従来のハイブリッド車にありがちだった「静かすぎる」「退屈」といったイメージを払拭し、五感を刺激する官能的な走りを目指しています。 この全く新しいドライビング体験を提供するためのシステム開発にも、相応のコストがかかっていることは想像に難くありません。

理由4:歴代プレリュードとの価格とコンセプトの変遷

ここで、往年のファンの方々のために、歴代モデルとの価格を比較してみましょう。

モデル 世代 販売時期 当時の新車価格帯(参考) 特徴
初代 SN 1978-1982 約130万円~ FFスペシャルティカーの先駆け
2代目 AB/BA1 1982-1987 約160万円~ リトラクタブルライト、FFとは思えない走り
3代目 BA4/5/7 1987-1991 約180万円~ 世界初 機械式4WS、低いボンネット
4代目 BA8/9, BB1/4 1991-1996 約200万円~ ワイド&ロー、未来的なインパネ
5代目 BB5/6/7/8 1996-2001 約220万円~ 原点回帰の縦長ヘッドライト、ATTS
新型 (現行) 2024- 617万9,800円~ e:HEV搭載、プレミアムクーペ

※当時の価格はグレードや装備により変動します。

この表を見ても、新型の価格が突出していることがわかります。 しかし、これはプレリュードが時代の変化と共に、その立ち位置を大きく変えたことを意味しています。 かつての「若者のためのデートカー」から、「走りも環境性能も、そして上質さも知る大人のためのプレミアム・スペシャリティクーペ」へと進化したのです。

理由5:ライバル車種との比較で見る新型プレリュードの立ち位置

では、現代において新型プレリュードのライバルとなる車種はどれでしょうか。 価格帯やボディタイプから、以下のモデルが比較対象となるでしょう。

車種 パワートレイン 価格帯(円) 駆動方式 特徴
ホンダ 新型プレリュード 2.0L e:HEV 6,179,800 FF 最新ハイブリッドによる官能的な走り
日産 フェアレディZ 3.0L V6ツインターボ 5,398,800~ FR 純ガソリンの伝統的FRスポーツ
トヨタ GRスープラ 2.0L 直4 / 3.0L 直6ターボ 5,280,000~ FR BMWとの共同開発によるピュアスポーツ
レクサス RC300h 2.5L ハイブリッド 6,392,000~ FR ラグジュアリーとスポーティを両立
マツダ ロードスターRF 2.0L 直4ガソリン 3,796,100~ FR 軽量コンパクトなオープンFR

こうして比較すると、新型プレリュードの独自性が際立ちます。 ライバルが純ガソリンのFR(後輪駆動)スポーツカーや、ラグジュアリー志向のクーペであるのに対し、プレリュードはFF(前輪駆動)のハイブリッドという、唯一無二のパッケージングです。 燃費性能と環境性能を確保しながら、これまでにない新しい運転の楽しさを提供しようという、ホンダの挑戦的な姿勢がこの価格に表れていると言えるでしょう。

新型プレリュード購入前に知るべき7つの重要な注意点

その魅力的な成り立ちと価格の理由を理解した上で、いざ購入を検討するとなると、事前に知っておくべき重要な注意点がいくつか存在します。 これらを見過ごすと、契約後や納車後に「こんなはずではなかった」と後悔する可能性があります。 一つずつ、じっくりと確認していきましょう。

引用 : HONDA HP (https://global.honda/jp/news/2025/4250731.html)

注意点1:そもそも一見客には購入が難しい現実

これが最も重要な注意点かもしれません。 新型プレリュードは、生産台数が極端に少ないモデルです。 初期ロットはわずか2,000台、月間販売目標は300台のみとされています。

そのため、多くの販売会社では、長年付き合いのあるお得意様や、これまでホンダ車を乗り継いできた顧客を優先して販売する傾向にあります。 販売会社によっては抽選販売であったり、厳しい購入条件を設けている場合も少なくありません。 ですから、「プレリュードください」と初めて訪れたディーラーで簡単に契約できる可能性は、残念ながら非常に低いと言わざるを得ません。 まずは懇意にしているディーラーに相談するか、複数のディーラーに現状を問い合わせてみることが必要です。

注意点2:ボディカラーと内装色の限定的な組み合わせ

内外装のカラーコーディネートにこだわりたい方は注意が必要です。 新型プレリュードの内装色は、基本的に「ブルー&ホワイト」と「ブルー&ブラック」の2種類です。

しかし、シックな印象の**「ブルー&ブラック」の内装は、ボディカラーで「ムーンリットホワイト・パール」を選択した場合にしか組み合わせることができません。** つまり、黒い内装が欲しければ、強制的に白いボディカラーを選ぶ必要があるのです。 この特殊な仕様は、見落としがちなポイントなので、商談の際には必ず確認してください。

注意点3:パワーシート/シートベンチレーションは非搭載

600万円を超える価格帯の車として考えると、少し物足りなく感じるのが快適装備です。 新型プレリュードには、運転席・助手席ともにパワーシートの設定がありません。 シートポジションの調整は、手動で行う必要があります。

また、夏場に重宝するシートベンチレーション(シートからの送風機能)も搭載されていません。 ベースが走りを追求したシビック TYPE Rであることを考えれば、軽量化のために省略されたと解釈することもできますが、かつての「デートカー」としての快適性を期待していると、肩透かしを食うかもしれません。

注意点4:往年のファンには寂しい?サンルーフ設定なし

歴代プレリュード、特に2代目や3代目の象徴的な装備といえば、大きなガラスサンルーフでした。 夜景を見ながらドライブするという、当時の若者の憧れを叶えるアイテムでした。

しかし、新型プレリュードにはサンルーフ(パノラマルーフ含む)の設定がオプションですら存在しません。 これは、現代の車の安全基準(特に衝突時の剛性確保)や、ハイブリッド化による重量増を避けるための設計思想によるものと考えられます。 開放感を重視する方にとっては、非常に残念なポイントと言えるでしょう。

注意点5:600万円超えでマルチビューカメラがない

運転支援システムも、一部で物足りなさを感じる部分があります。 新型プレリュードには、いわゆる360度カメラ(マルチビューカメラシステム)の設定がありません。 車庫入れや狭い道でのすれ違いの際に、車を真上から見たような映像で周囲を確認できる便利な機能ですが、これが非搭載なのです。

これもベースである現行シビックに設定がないことが理由と考えられます。 もちろん、後退時に後方を確認するバックカメラは標準装備されていますが、N-BOXのような軽自動車にも360度カメラが搭載される時代に、この価格帯のスペシャリティクーペに設定がないのは、少し残念な点です。

注意点6:後部座席はあくまで緊急用と割り切るべし

プレリュードは2ドアクーペですが、後部座席も備わっています。 しかし、この後部座席は、大人が長時間快適に座るためのスペースではありません。 頭上空間も足元空間も非常にタイトで、あくまで**「緊急用」または「手荷物置き場」**と考えるのが現実的です。

これはフェアレディZやGRスープラのような2シーターの車と比較すれば、いざという時に人が乗れたり、荷物が置けたりするだけマシ、と考えることもできます。 しかし、4人でのドライブを頻繁に想定している方には、全く向いていないということは断言できます。

注意点7:Googleナビ搭載による高速道路のパネル表示問題

ナビゲーションシステムは、最新のGoogle搭載ナビが標準装備されています。 常に地図情報が最新に保たれ、渋滞情報も正確で非常に高機能です。

しかし、一点注意が必要です。 従来の日本のカーナビでは当たり前だった、高速道路走行中の**「インターチェンジやサービスエリア、ジャンクションの案内パネル表示」が、現状のGoogleナビでは表示されない可能性が高い**です。 「次の○○ICまであと△km」といった、あのグラフィカルな表示です。 これに慣れている方は、最初は戸惑うかもしれません。 ただし、今後のソフトウェアアップデートで対応される可能性は残されていますので、期待したいところです。

まとめ

今回は、多くの注目を集める新型プレリュードの見積もり金額から、その高額な価格設定の理由、そして購入前に必ず知っておくべき注意点まで、モータージャーナリストの視点で徹底的にレビューしてきました。

乗り出しで約680万円という価格は、決して安いものではありません。 しかし、その背景にはシビック TYPE R譲りの卓越したシャシー性能、ブレンボ製ブレーキやアダプティブダンパーといった豪華な足回り、そして「S-Plusシフト」という全く新しいドライビング体験を提供するハイブリッドシステムの搭載など、価格に見合うだけの価値とホンダのこだわりが凝縮されています。

一方で、パワーシートやサンルーフ、360度カメラが非搭載であるなど、快適装備の面では割り切りも必要です。 そして何より、生産台数が極端に少なく、誰もが簡単に購入できる車ではないという厳しい現実があります。

このレビューを読んで、あなたが新型プレリュードに求めるものが明確になったのであれば幸いです。 もし本気で購入を考えるのであれば、一刻も早くお近くのディーラー、あるいは長年付き合いのあるセールス担当者に連絡を取ることを強くお勧めします。

車は、欲しいと思った時が買い時です。 このレビューが、あなたの素晴らしいカーライフへの第一歩となることを願っています。