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レクサス

レクサスRX 450h+が高額の実態|充電スタンドやCEV補助金含む総額

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、レクサスRX 450h+の購入を検討中で、特に補助金や充電スタンドの設置まで含めた「本当の総額」が一体いくらになるのか、気になっていることと思います。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)

私自身もこのRX 450h+を所有しており、購入前はあなたと同じように様々な費用について調べ、頭を悩ませた経験があるので、その気持ちはよくわかります。 カタログ価格だけでは見えてこない出費や、逆に賢く活用すれば数十万円単位で負担を軽減できる補助金の存在など、知っておくべきポイントは少なくありません。

この記事を読み終える頃には、レクサ-スRX 450h+購入に関する費用の疑問がすべて解決しているはずです。

記事のポイント

  • レクサスRX 450h+の乗り出し価格の具体的な内訳
  • PHEVに必須の自宅充電スタンド設置費用とその相場
  • 国と自治体から受けられるCEV補助金の詳細と申請方法
  • 全ての費用と補助金を合算した最終的な購入総額シミュレーション
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Contents
  1. レクサスRX 450h+の購入費用内訳|車両本体から乗り出しまでの価格
    1. レクサスRX 450h+のグレードと車両本体価格
    2. 意外と見落としがちな諸費用(税金・保険料)
    3. ディーラーオプションで価格はこう変わる
    4. 乗り出し価格のシミュレーション
  2. PHEVならではの必須経費!自宅充電スタンドの設置費用
    1. なぜ自宅充電が基本なのか?PHEVの賢い使い方
    2. 充電設備の種類と選び方(コンセント vs. 普通充電器)
    3. 設置工事費用の相場と内訳
    4. 賃貸やマンション住まいの場合はどうする?
  3. 【最重要】CEV補助金を徹底解説|国と自治体の制度を使いこなす
    1. CEV補助金とは?今さら聞けない基本のキ
    2. 国のCEV補助金|受給資格・補助金額・申請フロー
    3. 見逃し厳禁!お住まいの自治体(都道府県・市区町村)からの補助金
    4. 補助金申請の注意点とよくある質問
  4. レクサスRX 450h+の購入総額をシミュレーション
    1. 全ての費用を合算!補助金適用前の総額
    2. 国と自治体の補助金を差し引いた実質的な負担額
    3. 【実録】私がRX 450h+を購入した際のリアルな総額
  5. 購入前に知っておきたい!レクサスRX 450h+の維持費と経済性
    1. 年間の税金(自動車税・重量税)はいくら?
    2. ガソリン代と電気代の比較|PHEVの真価
    3. 車検費用とメンテナンスで気をつけるべき点
    4. リセールバリューは期待できる?
  6. まとめ

レクサスRX 450h+の購入費用内訳|車両本体から乗り出しまでの価格

まず、購入のスタートラインである車両価格から見ていきましょう。 ここを正確に把握しなければ、総額の計算は始まりません。 オプションや税金など、車両本体価格に上乗せされる費用を一つひとつ丁寧に解説します。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)

レクサスRX 450h+のグレードと車両本体価格

レクサスRX 450h+は、プラグインハイブリッドモデルとして「version L」という単一グレードで展開されています。 まずは基本となる車両本体価格と、その価格に含まれる主要な装備を確認しましょう。

グレード 駆動方式 車両本体価格(税込)
RX 450h+ “version L” AWD (E-Four) 8,870,000円

この価格には、レクサスならではの豪華で先進的な装備が多数含まれています。 例えば、滑らかな手触りのセミアニリン本革シート(前席・後席シートヒーター&前席ベンチレーション機能付)、大型の14インチタッチディスプレイオーディオ、そして高度運転支援技術「Lexus Teammate Advanced Drive(渋滞時支援)」などが標準で装備されており、追加オプション無しでも高い満足感を得られるパッケージングとなっています。

しかし、さらに個性を追求したい、あるいは利便性を高めたい方向けに、魅力的なメーカーオプションも用意されています。 代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

  • パノラマルーフ(IR・UVカット機能・挟み込み防止機能付/チルト&アウタースライド式):187,000円
    • 広大なガラスエリアがもたらす圧倒的な開放感は、後部座席の乗員にも喜ばれる人気のオプションです。私も装着していますが、車内の明るさが格段に向上し、ドライブが一層楽しくなりました。
  • “マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム:289,300円
    • 21個のスピーカーが織りなす立体的な音響空間は、まさに移動するコンサートホール。音楽好きにはたまらない装備です。
  • デジタルキー:33,000円
    • 専用アプリをインストールしたスマートフォンを、物理キーの代わりに使用できます。キーの受け渡しが不要になるため、家族での車両共有が非常にスムーズになります。

これらのオプションを追加すると、車両価格は900万円を超えることになります。 どこまでこだわるか、ご自身のライフスタイルと照らし合わせながら選択することが重要です。

意外と見落としがちな諸費用(税金・保険料)

車両本体価格とオプションが決まったら、次に必要となるのが税金や保険料などの「諸費用」です。 これらは法律で定められた費用であり、必ず発生します。

税金関連(エコカー減税の恩恵)

レクサスRX 450h+はプラグインハイブリッド車(PHEV)であるため、手厚いエコカー減税の対象となります。 これにより、購入時の税負担が大幅に軽減されるのが大きなメリットです。

税金の種類 通常の税額(目安) RX 450h+の税額 減税額
環境性能割 約217,700円 非課税 約217,700円
自動車重量税 60,000円(3年分) 0円(免税) 60,000円
自動車税(登録翌年度) 43,500円/年 約11,000円/年 約32,500円

このように、購入初年度だけで約28万円、翌年度の自動車税まで含めると30万円以上の税金が優遇されます。 これはPHEVを選ぶ大きな経済的メリットと言えるでしょう。

保険料(自賠責保険と任意保険)

  • 自賠責保険料:車検期間分をまとめて支払う強制保険です。新車購入時は37ヶ月分で24,190円となります。
  • 任意保険料:これは年齢や等級、補償内容、車両保険の有無によって大きく変動します。レクサスRXは車両価格が高いため、車両保険を付けると保険料も高くなる傾向があります。
    • 目安:30代、ゴールド免許、新規契約(6等級)、車両保険ありの場合、年間15万円~25万円程度を見ておくと良いでしょう。
    • ポイント:PHEVだからといって保険料が特別に高くなることはありませんが、複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

ディーラーオプションで価格はこう変わる

メーカーオプションとは別に、納車前にディーラーで取り付ける「ディーラーオプション」もあります。 フロアマットやドライブレコーダーなど、実用性の高いアイテムが中心です。

  • フロアマット(タイプA):99,000円
  • 前後方録画機能付ドライブレコーダー(スマートフォン連携タイプ):79,200円
  • サイドバイザー:50,600円

これらはあくまで一例であり、他にも様々なアイテムが用意されています。 ディーラーの担当者と相談しながら、必要なものを選んでいきましょう。 全てを追加すると約23万円となり、これも乗り出し価格に影響を与えます。

乗り出し価格のシミュレーション

それでは、ここまでの費用を合計して、具体的な「乗り出し価格」をシミュレーションしてみましょう。

【シミュレーション条件】

  • 車両:レクサスRX 450h+ “version L”
  • メーカーオプション:パノラマルーフ(187,000円)
  • ディーラーオプション:フロアマット、ドライブレコーダー(合計 178,200円)
項目 金額(円) 備考
車両本体価格 8,870,000
メーカーオプション 187,000 パノラマルーフ
ディーラーオプション 178,200 フロアマット、ドラレコ
税金・保険料 約100,000 自賠責、リサイクル預託金など(※任意保険除く)
その他諸費用 約50,000 登録費用など
合計(乗り出し価格目安) 約9,385,200

このように、オプションを追加していくと、乗り出し価格は940万円近くになります。 しかし、これはまだスタート地点です。 ここからさらに「充電スタンド設置費用」が加わり、そして最大のポイントである「CEV補助金」が差し引かれることになります。

PHEVならではの必須経費!自宅充電スタンドの設置費用

レクサスRX 450h+のようなPHEVの性能を最大限に引き出すためには、自宅での充電環境が不可欠です。 ガソリンスタンドへ行く手間が省け、電気代の安い夜間に充電することでランニングコストを大幅に削減できます。 ここでは、その設置費用について詳しく見ていきましょう。

なぜ自宅充電が基本なのか?PHEVの賢い使い方

PHEVの最大の魅力は、日常の移動のほとんどを電気自動車(EV)として走行できる点にあります。 RX 450h+のEV走行可能距離はカタログ値で86km。 片道30km程度の通勤であれば、往復をガソリンを一切使わずに走行することも可能です。 この静かで滑らかなEV走行の恩恵を毎日受けるためには、帰宅後に手軽に充電できる環境、つまり「自宅充電」が基本となります。

公共の充電スタンドもありますが、月額費用がかかったり、先客がいて使えなかったりするケースも少なくありません。 自宅充電なら、好きな時間に確実に充電でき、電気料金プランを工夫すれば、公共の充電器を使うよりもはるかに経済的です。

充電設備の種類と選び方(コンセント vs. 普通充電器)

自宅に設置できる充電設備は、大きく分けて2種類あります。

種類 特徴 機器費用(目安) 充電時間(目安) メリット デメリット
200Vコンセント 壁に設置する専用の防水コンセント。充電ケーブルは車載のものを使用する。 1万円~3万円 約5時間30分 ・初期費用が安い<br>・見た目がスッキリ ・毎回ケーブルを出し入れする必要がある<br>・ケーブルの盗難リスクが僅かにある
普通充電器(壁掛型) 充電ケーブルが一体となった充電器本体を壁に設置する。 8万円~20万円 約5時間30分 ・ケーブルの出し入れ不要で楽<br>・見た目がスマート ・初期費用が高い<br>・設置にスペースが必要

RX 450h+の充電性能は3.2kW(200V/16A)なので、どちらを選んでも充電時間に差はありません。 利便性を重視するなら普通充電器、コストを抑えたいなら200Vコンセントがおすすめです。 ちなみに私は、毎日のことなので利便性を考えて壁掛け型の普通充電器を選択しました。

設置工事費用の相場と内訳

充電設備の設置には、本体価格とは別に専門業者による電気工事が必要です。 この費用は、住宅の状況によって大きく変動します。

  • 工事費用の相場:10万円~20万円

費用の内訳は主に以下の通りです。

  • 基本工事費:配線作業、機器の取り付けなど。
  • 配線延長費:分電盤から設置場所までの距離が長い場合に発生。1mあたり1,500円~2,500円が目安。
  • 分電盤の改修費:空き回路がない場合、ブレーカーの増設や分電盤自体の交換が必要になることも。
  • 出張費:業者の拠点からの距離に応じて発生。

最も費用に影響するのは「分電盤からの距離」です。 できるだけ分電盤に近い駐車場壁面に設置するのが、コストを抑えるコツです。 必ず複数の業者から相見積もりを取り、工事内容と金額を比較検討しましょう。

賃貸やマンション住まいの場合はどうする?

集合住宅にお住まいの場合、充電設備の設置は少しハードルが上がります。 しかし、不可能ではありません。

必要なステップ

  1. 管理組合や大家さんへの相談:まずは設置の許可を得ることが最優先です。安全性や他の居住者への影響などを丁寧に説明する必要があります。
  2. 設置場所と配線ルートの確認:共用部を通る配線工事になるため、管理組合の承認が不可欠です。
  3. 費用負担の交渉:工事費用や、充電にかかる電気代を誰がどのように負担するのか、明確なルール作りが必要です。

近年、EV・PHEVの普及に伴い、充電設備設置に協力的なマンションも増えてきています。 また、自治体によっては集合住宅への充電設備導入に特化した補助金制度を設けている場合もあるので、諦めずに調べてみましょう。

【最重要】CEV補助金を徹底解説|国と自治体の制度を使いこなす

ここが最も重要なパートです。 高額な初期費用を大幅に軽減してくれる「CEV補助金」について、どこよりも詳しく解説します。 国と自治体の両方から補助を受けられる可能性があり、知っていると知らないとでは数十万円の差が生まれます。

CEV補助金とは?今さら聞けない基本のキ

CEV補助金とは、Clean Energy Vehicle(クリーンエネルギー自動車)の略で、環境性能に優れた電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池自動車(FCV)の購入を促進するために、国が交付する補助金のことです。 車両価格の一部を補助することで、普及を後押しすることを目的としています。 この補助金は毎年度予算が組まれており、申請額が予算の上限に達すると受付が終了してしまうため、購入を決めたら速やかに申請手続きを進めることが肝心です。

国のCEV補助金|受給資格・補助金額・申請フロー

補助金額

まず気になる補助金額ですが、レクサスRX 450h+の場合、国のCEV補助金は以下の通りです。 (※2025年9月時点の情報。最新の情報は次世代自動車振興センターのウェブサイトでご確認ください)

  • レクサスRX 450h+ “version L”:550,000円

受給資格

この補助金を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

  • 対象車両:次世代自動車振興センターが認定した補助金対象車両であること(RX 450h+は対象です)。
  • 購入形態:新車で購入すること(中古車は対象外)。ローンやリースでの購入も対象となります。
  • 保有義務:登録日から原則として4年間、その車両を保有することが義務付けられます。期間内に売却したり、名義変更したりすると、補助金の返納を求められる場合があります。

申請フロー

申請手続きは、基本的に車両の登録後に行います。 ディーラーが代行してくれる場合も多いですが、自分で申請することも可能です。 大まかな流れは以下の通りです。

  1. 車両の購入・登録:ディーラーで車両の売買契約を結び、代金の支払いを完了させ、車両の登録(ナンバー取得)を行います。
  2. 申請書類の準備:申請書、本人確認書類、車検証の写し、支払いが完了したことを証明する書類(領収書の写しなど)を準備します。
  3. 申請:準備した書類を、次世代自動車振興センターへ郵送します。登録後1ヶ月以内(消印有効)など、申請期限が定められているので注意が必要です。
  4. 審査・交付決定:センターで書類が審査され、不備がなければ「交付決定通知書」が届きます。審査には1~2ヶ月程度かかります。
  5. 補助金の振込:交付決定通知書が届いてから、1週間~2週間程度で指定した銀行口座に補助金が振り込まれます。

見逃し厳禁!お住まいの自治体(都道府県・市区町村)からの補助金

国の補助金に加えて、多くの自治体が独自に上乗せの補助金制度を設けています。 これは非常に大きなポイントで、国の補助金と併用できるケースがほとんどです。

例えば、東京都では、PHEVに対して手厚い補助金が用意されています。 (※2025年度の例。最新の情報は各自治体にご確認ください)

  • 東京都の場合(個人の例)
    • PHEVへの補助金450,000円
    • 再生可能エネルギー電力導入による上乗せ:自宅の電力を再エネ100%の電力プランに切り替えている場合、さらに150,000円が上乗せされます。
    • 合計:最大で600,000円

もし東京都にお住まいの方がRX 450h+を購入し、再エネ電力プランを契約していた場合、 国(55万円)+ 東京都(60万円)= 合計 115万円 もの補助金を受け取れる計算になります。

お住まいの自治体の制度を調べるには、「〇〇県(市区町村名) PHEV 補助金」といったキーワードで検索するのが最も簡単です。 自治体のウェブサイトや、環境関連の部署に問い合わせてみましょう。

補助金申請の注意点とよくある質問

Q1. 申請はいつまで?

A1. 国のCEV補助金は、年度ごとに予算が決められています。人気車種の発売などが重なると、年度の途中で予算が尽きてしまい、受付が終了することがあります。購入を検討しているなら、早めの行動が吉です。自治体の補助金も同様に、予算や期間が定められているので注意が必要です。

Q2. ローンで購入しても補助金はもらえる?

A2. はい、もらえます。支払いが完了していることが条件なので、ローン会社からディーラーへ車両代金の全額が支払われた後であれば申請可能です。

Q3. 保有義務期間中に事故で廃車になったら?

A3. やむを得ない事情(事故、天災など)で車両の保有が困難になった場合は、センターに届け出を提出することで、補助金の返納が免除される場合があります。まずは速やかにセンターへ相談しましょう。

レクサスRX 450h+の購入総額をシミュレーション

さて、これまでの情報をすべて統合し、最終的にレクサスRX 450h+を手に入れるために必要な「リアルな総額」をシミュレーションしてみましょう。 ここでは、いくつかのパターンで計算し、実質的な負担額がどのように変わるのかを具体的に示します。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)

全ての費用を合算!補助金適用前の総額

まずは、補助金を考慮しない場合の総額を計算します。

【シミュレーションA:基本プラン】

  • 乗り出し価格:約9,385,200円(前述のシミュレーション通り)
  • 充電設備:200Vコンセント設置(工事費込み 120,000円)
  • 補助金適用前 総額:9,385,200円 + 120,000円 = 9,505,200円

【シミュレーションB:利便性重視プラン】

  • 乗り出し価格:約9,385,200円
  • 充電設備:壁掛け型普通充電器設置(機器・工事費込み 250,000円)
  • 補助金適用前 総額:9,385,200円 + 250,000円 = 9,635,200円

オプションや充電設備によっては、総額が950万円を超えることがわかります。 この金額だけを見ると、少し尻込みしてしまうかもしれません。 しかし、ここからがPHEV購入の醍醐味です。

国と自治体の補助金を差し引いた実質的な負担額

次に、先ほどの総額から補助金を差し引いて、実質的な負担額を算出します。 ここでは「東京都」に在住し、再エネ電力プランを契約しているケースを例にとります。

  • 受け取れる補助金合計
    • 国:550,000円
    • 東京都:600,000円
    • 合計:1,150,000円

この補助金額を、先ほどのシミュレーションに適用してみましょう。

シミュレーションA(基本プラン) シミュレーションB(利便性重視プラン)
補助金適用前 総額 9,505,200円 9,635,200円
補助金合計 – 1,150,000円 – 1,150,000円
実質負担額 8,355,200円 8,485,200円

いかがでしょうか。 補助金を最大限に活用することで、実質的な負担額は800万円台前半まで下がりました。 補助金適用前の総額と比較すると、100万円以上の差が生まれることがお分かりいただけると思います。 これはあくまで東京都の例ですが、他の自治体でも数十万円の補助金が期待できる場合が多く、PHEVの購入を強力に後押ししてくれます。

【実録】私がRX 450h+を購入した際のリアルな総額

参考までに、私自身がこのRX 450h+を購入した際の費用を公開します。 ジャーナリストという立場上、様々なオプションを試す意味合いもあり、少し豪華な仕様になっています。

  • 車両:RX 450h+ “version L”
  • メーカーオプション:パノラマルーフ、マークレビンソンサウンドシステム、デジタルキー等
  • ディーラーオプション:フロアマット、ドライブレコーダー、モデリスタエアロパーツ
  • 乗り出し価格:約10,150,000円
  • 充電設備:壁掛け型普通充電器(工事費込み 約280,000円)
  • 補助金適用前 総額:約10,430,000円
  • 適用補助金:国(55万円)+ 自治体(当時40万円)= 95万円
  • 実質負担額約9,480,000円

私の場合はオプションを多数追加したため総額は高くなっていますが、それでも補助金によって約100万円の負担軽減が実現しました。 購入プランを立てる際の、一つの実例として参考にしていただければ幸いです。

購入前に知っておきたい!レクサスRX 450h+の維持費と経済性

車は購入して終わりではありません。 長期的に見てどれくらいのコストがかかるのか、維持費についてもしっかりと把握しておくことが大切です。 特にPHEVは、ガソリン車とは少し異なる維持費の考え方が必要になります。

年間の税金(自動車税・重量税)はいくら?

購入時の税金はエコカー減税で優遇されますが、その後の税金はどうなるのでしょうか。

  • 自動車税:毎年4月に課税されます。排気量2.5Lなので、標準税額は43,500円です。購入翌年度はグリーン化特例で約11,000円に軽減されますが、その翌年からは標準税額に戻ります。
  • 自動車重量税:車検時に支払います。購入後の初回車検時(3年後)は、エコカー減税が適用され、25,000円の減税となります。

ガソリン代と電気代の比較|PHEVの真価

ここがPHEVの経済性を最も実感できる部分です。 走り方によって燃料費が大きく変わります。

【年間10,000km走行する場合のシミュレーション】

走行パターン ガソリン代(年) 電気代(年) 合計(年)
ガソリン走行メイン(HV燃費18.8km/L, ガソリン170円/L) 約90,400円 約90,400円
EV走行メイン(電費4.5km/kWh, 電気代31円/kWh) 約18,100円 約68,900円 約87,000円
EV走行(夜間電力)(電費4.5km/kWh, 電気代20円/kWh) 約18,100円 約44,400円 約62,500円

※EV走行メインは、走行距離の8割を電気、2割をガソリンで走行すると仮定。

注目すべきは、自宅で夜間電力を活用して充電した場合のコストです。 ハイブリッドモードで走るよりも、年間で約3万円も燃料費を節約できる計算になります。 日常の移動距離が短い方ほど、この恩恵は大きくなります。 私の実感としても、普段はほとんどガソリンを使わず、月に一度給油するかしないか、というペースです。

車検費用とメンテナンスで気をつけるべき点

レクサスには「レクサスケアメンテナンスプログラム」が付帯しており、新車登録から3年間(走行60,000kmまで)は、半年ごとの点検とオイル交換などが無料で受けられます。 そのため、初回車検までのメンテナンス費用はほとんどかかりません。

  • 初回車検費用の目安:15万円~20万円程度。
    • これには、法定費用(重量税、自賠責保険料、印紙代)と、基本的な点検整備費用が含まれます。
  • PHEV特有のメンテナンス:基本的に、通常のハイブリッド車と大きく変わる点検項目はありません。駆動用バッテリーについても、レクサスは10年20万kmの特別保証を付けているため、通常使用での心配は不要です。

リセールバリューは期待できる?

リセールバリュー(再販価値)の高さは、レクサスブランドの大きな強みです。 RXは特に人気が高く、中古車市場でも高い価格で取引されています。

PHEVモデルであるRX 450h+については、今後の電動化シフトの流れを考えると、高いリセールバリューが期待できると予測しています。 数年後に旧世代のガソリン車からの乗り換え需要が高まった際に、中古車市場で人気モデルとなる可能性は十分にあります。 購入時の価格は高くても、売却時の価値を考慮すると、トータルコストではお得になるかもしれません。

まとめ

今回は、レクサスRX 450h+の購入にまつわる費用について、車両価格から維持費、そして最も重要な補助金制度まで、徹底的に掘り下げてきました。

改めてポイントを整理すると、

  • 車両の乗り出し価格はオプション込みで950万円近くになる可能性がある。
  • PHEVのメリットを活かすには、10万円~25万円程度の自宅充電スタンド設置費用が別途必要。
  • 国のCEV補助金(55万円)に加え、自治体によってはさらに高額な補助金が用意されており、これらを活用することが極めて重要。
  • 補助金を最大限に活用すれば、実質的な負担額を800万円台まで抑えることも可能。

レクサスRX 450h+は、決して安い買い物ではありません。 しかし、その価格には最新のテクノロジー、卓越した快適性、そして環境性能が含まれています。 そして、補助金制度を賢く利用し、ランニングコストまで含めたトータルコストで考えれば、その価値はさらに高まります。

このレビューが、あなたの理想のカーライフ実現に向けた、確かな一歩となれば幸いです。