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レクサス

残クレクサスの曲がYouTubeでバズった真相|アンチが妬んで叩く理由

モータージャーナリスト兼コンサルタントの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、最近YouTubeなどで話題の「残クレクサス」という楽曲がなぜこれほどまでにバズっているのか、その背景にある人々の心理や、残クレという車の買い方に対するイメージについて気になっていると思います。

引用 : Youtube

私も実際にレクサスを複数台所有し、様々な支払い方法を経験してきたので、この現象に対する皆さんの気になる気持ちはよくわかります。

ネット上では様々な憶測が飛び交っていますが、この記事を読み終える頃には、残クレクサスの曲がバズった本当の理由と、それを取り巻く人々の本音についての疑問が解決しているはずです。

記事のポイント
  • 残クレクサスの曲がバズった社会的な背景
  • 残価設定クレジットの仕組みと本当の評価
  • レクサスオーナーに対する偏見と妬みの構造
  • 自動車コンサルタントが語る賢い車の買い方
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残クレクサスの曲がバズった現象を徹底解剖

最近、SNSやYouTubeを賑わせている「残クレクサス」というキーワード。これは、アーティスト「こっちのけんと」さんの楽曲『はいよろこんで』の歌詞の一部がきっかけで爆発的に広まりました。

なぜこの曲が、これほどまでに多くの人々の心を掴み、あるいはざわつかせ、一大ムーブメントとなったのでしょうか。ここでは、その現象の核心に迫ります。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

話題の楽曲『はいよろこんで』とは?

まず、この現象の中心にある楽曲について解説します。

  • アーティスト: こっちのけんと
  • 楽曲名: はいよろこんで
  • リリース日: 2024年5月27日

「こっちのけんと」さんは、俳優の永山絢斗さんの実兄としても知られる永山瑛太さんの弟、永山竜弥さんが活動する際の別名義…ではなく、TikTokを中心に活動する人気のクリエイターです。キャッチーなメロディと、現代社会の若者が抱える鬱屈とした感情や皮肉を絶妙に表現した歌詞が特徴で、多くの若者から支持を集めています。

問題の歌詞は「残クレのレクサス」というフレーズ。これが、特定の層に強烈に突き刺さり、TikTokでのダンス動画やYouTubeでのショート動画を通じて、あっという間に拡散されていきました。

YouTubeやTikTokでの具体的な流行状況

この楽曲の流行は、まさに現代的と言えるでしょう。

  1. TikTokでの火付け: 楽曲リリース直後から、キャッチーなサビの部分を使ったダンス動画や口パク動画がTikTokに大量に投稿され始めました。特に「残クレのレクサス」というフレーズは、多くのユーザーにとって「あるあるネタ」として消費され、替え歌や大喜利のような形でミーム化していきました。
  2. YouTubeショートへの波及: TikTokでバズったコンテンツは、時を置かずにYouTubeショートやInstagramリールへと転載・拡散されるのが今の時代の流れです。レクサスオーナーが自虐的にこの曲を使ったり、逆にアンチが批判の意図を込めて使用したりと、様々な文脈で動画が作られ、再生回数を伸ばしていきました。
  3. 関連動画の急増: 楽曲そのものだけでなく、「残クレクサスとは何か?」「なぜ残クレはダサいと言われるのか?」といった解説動画や、現役レクサスオーナーによる反論動画、さらには自動車ディーラー関係者による内部事情の暴露動画など、多角的なコンテンツが次々と生まれ、一大トレンドを形成するに至ったのです。

まさに、一つの楽曲が社会現象を巻き起こす典型的なプロセスと言えます。

歌詞に込められたメッセージと共感が集まる理由

では、なぜ「残クレのレクサス」という一節が、これほどまでに人々の心に響いたのでしょうか。その理由は、現代社会が抱えるいくつかの側面と深く関係しています。

若者の経済状況と承認欲求

現代の若者は、かつての世代に比べて経済的な余裕があるとは言えません。しかし、SNSの普及により、他人の華やかな生活が常に目に入るようになりました。その結果、「自分も良い暮らしをしたい」「人から良く見られたい」という承認欲求が肥大化しがちです。

「残クレ」は、月々の支払いを抑えて高級車に乗れるという点で、こうした若者のニーズにマッチした仕組みです。しかし、その内実は「借金」であり、完全な所有物ではないという側面も持ち合わせています。

歌詞は、この「見栄を張りたいけれど、実態は火の車」という若者の痛いところを、的確に、そして少しコミカルに突き刺したのです。自分たちの状況を言い当てられたような感覚、あるいは「そういうヤツいるよね」という共感が、爆発的な拡散の原動力となりました。

「残クレ」という言葉が持つネガティブなイメージの正体

そもそも、「残クレ(残価設定クレジット)」という言葉には、以前から一定のネガティブなイメージがつきまとっていました。

  • 「借金」であるという事実: 月々の支払いが楽でも、最終的には高額な残価を支払うか、車を返却する必要があります。完済するまで自分の所有物ではないという点が、「無理してる感」を想起させます。
  • 金利の高さ: 残クレは、通常のローンに比べて金利が高めに設定されていることが多く、「情弱ビジネス」と揶揄されることもあります。
  • 複雑な仕組み: 走行距離制限や傷の査定など、最終的な清算時にトラブルになりやすい要素も多く、仕組みをよく理解せずに契約して後悔するケースも少なくありません。

これらのネガティブなイメージが下地として存在したからこそ、「残クレのレクサス」という歌詞が、多くの人にとって「やっぱりな」という納得感を持って受け入れられたのです。

なぜ数ある高級車の中から「レクサス」が標的になったのか

ここで疑問に思うのが、「なぜBMWやベンツではなく、レクサスだったのか?」という点です。これには、レクサスというブランドが日本市場で置かれている特殊な立ち位置が関係しています。

  1. 圧倒的なリセールバリューの高さ: レクサスは、他の輸入車に比べて中古車市場での価格が落ちにくい(リセールバリューが高い)ことで知られています。これは、残価設定クレジットの「残価」を高く設定できることを意味し、結果として月々の支払額を安く抑えることができます。つまり、「残クレで乗りやすい高級車」の代表格がレクサスなのです。
  2. オーナー層の拡大: かつてレクサスは、高所得者層が乗る車というイメージでした。しかし、残クレの普及や、NX、UXといった比較的手の届きやすいSUVモデルの登場により、これまでレクサスに縁のなかった若い層や、平均的な年収のサラリーマン層にもオーナーが拡大しました。
  3. 「国産高級車」という立ち位置: ベンツやBMWといった輸入車には「外車」という一種の”飛び道具”的なイメージがありますが、レクサスはトヨタ系列の国産車です。この「身近さ」が、一部の人々にとっては「ちょっと頑張れば手が届く」という目標になる一方で、他の人々にとっては「国産車のくせに高級車ぶっている」という嫉妬や反感の対象になりやすいのです。

これらの要因が複合的に絡み合い、「残クレ」と最も親和性が高く、かつ多くの人々にとって身近な高級車ブランドである「レクサス」が、このムーブメントの象徴として選ばれたと考えられます。

アンチや妬みの声が拡散を後押ししたという側面

このバズには、決してポジティブな共感だけがあったわけではありません。むしろ、レクサスオーナーに対する「妬み」「嫉妬」「反感」といったネガティブな感情が、拡散の大きな原動力となったことは間違いないでしょう。

  • 「どうせ無理して乗ってるんだろ」: 高級車に乗っている人を見ると、素直に「すごい」と思う人もいれば、「何か裏があるはずだ」と勘繰る人もいます。「残クレ」という事実は、後者の人々にとって「ほら見ろ、やっぱり無理してるんじゃないか」と溜飲を下げる格好の材料となりました。
  • 一部の迷惑なオーナーの存在: 残念ながら、どの車種にもマナーの悪いドライバーは存在します。しかし、レクサスのような目立つ車の場合、その悪印象は車全体のイメージに直結しがちです。「レクサス乗りは運転が荒い」「偉そうだ」といった偏見が、「残クレで乗ってるようなヤツは…」というステレオタイプを強化してしまいました。

SNSでは、こうしたアンチの声が過激であればあるほど注目を集めやすい傾向があります。楽曲をきっかけに、日頃からレクサスに対して良い印象を持っていなかった人々が一斉に声を上げ、それにオーナー側が反論することで、議論が議論を呼び、結果としてトレンドがさらに加熱していったのです。

自動車業界における残価設定クレジットのリアルな実態

ここで、自動車コンサルタントとして、業界の視点から残クレの実態についてお話ししておきましょう。

残クレは、ディーラーやメーカーにとって非常に「美味しい」仕組みです。

  • 新車販売台数の増加: 月々の支払いを安く見せることで、本来であればその価格帯の車を買えない層にもアプローチできます。
  • 顧客の囲い込み: 3年や5年といった短いスパンで乗り換えを促すことができるため、顧客を自社ブランドに長期間つなぎ留めることができます。
  • 優良な中古車の確保: 返却された車は、走行距離や状態が管理された優良な中古車として、自社の認定中古車センターなどで再販することができます。

このように、残クレは自動車業界のビジネスモデルと深く結びついています。決して消費者を騙すための悪質な仕組みというわけではなく、業界を支える重要な販売方法の一つなのです。ただし、そのメリット・デメリットを販売員が顧客に正確に伝えているかというと、必ずしもそうとは言えないケースがあるのも事実です。

実際に残クレでレクサスに乗るオーナーたちの本音

では、実際に残クレを利用してレクサスに乗っているオーナーは、この現象をどう見ているのでしょうか。私のクライアントや知人のオーナーたちに話を聞くと、その反応は様々です。

  • 「図星で恥ずかしい」派: やはり、「見栄で乗っている」という自覚がある人にとっては、この曲は少し耳が痛いようです。「周りからは成功しているように見られたいけど、実際はカツカツ」という現実を突きつけられたように感じています。
  • 「賢い買い方なのに」派: 一方で、「残クレは合理的な選択だ」と捉えている人も多くいます。数年で乗り換えることを前提にすれば、現金一括で買うよりも手元にキャッシュを残しておける、常に最新のモデルに乗れる、といったメリットを享受している層です。彼らにとっては、残クレを馬鹿にする風潮こそ「何もわかっていない」と感じられます。
  • 「どうでもいい」派: 最も多いのがこの層かもしれません。自分が納得してその買い方を選んでいるので、他人がどう言おうと気にしない、というスタンスです。そもそも、他人の車の買い方にとやかく言うこと自体がナンセンスだと考えています。

このように、オーナーの中でも受け止め方は一枚岩ではありません。しかし、多くのオーナーに共通しているのは、「ネット上のイメージと実際の自分たちにはギャップがある」という感覚でした。

残クレクサスは本当に「ダサい」のか?所有者が徹底解説

「残クレでレクサスに乗るのはダサい」という風潮。このレビューを読んでいるあなたも、一度は耳にしたことがあるかもしれません。では、そのイメージは本当に正しいのでしょうか?自動車コンサルタントであり、実際にレクサスを所有する私自身の視点から、この問題の本質を深掘りしていきます。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)

残価設定クレジットのメリット・デメリットを再整理

まず、感情論を抜きにして、残価設定クレジットという金融商品そのものを客観的に評価してみましょう。どんな物事にも光と影があるように、残クレにも明確なメリットとデメリットが存在します。

メリット デメリット
月々の支払額を抑えられる 総支払額は割高になる傾向
手元に現金を残せる 金利が比較的高め
数年ごとに新車に乗り換えやすい 走行距離制限がある
将来の買取価格が保証されている カスタマイズに制限がある
ライフプランの変化に対応しやすい 事故や傷の清算で追加費用が発生する可能性
面倒な売却手続きが不要 完済するまで所有権はディーラー側にある

メリットを享受できる人

  • 3~5年で車を乗り換える人: 短いサイクルで常に最新の車に乗りたい人にとって、残価保証は大きな魅力です。
  • 法人や個人事業主: 経費計上の観点から、リースのように利用したい場合に適しています。
  • 手元の資金を事業投資や他の用途に使いたい人: 車に大きなお金を固定したくない人にとって、合理的な選択肢となり得ます。

デメリットが大きく響く人

  • 一台の車に長く乗りたい人: 10年、20年と乗り続けるつもりなら、残クレは明らかに不向きです。総支払額が高くなるだけです。
  • 年間走行距離が多い人: 制限距離を超えると追加料金が発生するため、通勤やレジャーで長距離を走る人には向きません。
  • 車を自由にカスタマイズしたい人: 原状回復が基本なので、大掛かりなカスタムはできません。

結論として、残クレは「ライフスタイルや車との付き合い方によっては、非常に賢い選択肢になり得る」ということです。「残クレ=悪」と短絡的に決めつけるのは、あまりにも視野が狭いと言えるでしょう。

レクサスブランドの価値とオーナー層のリアルな変化

私がレクサスに乗り始めた十数年前と今とでは、ブランドを取り巻く環境もオーナー層も大きく変化しました。

かつてのレクサスオーナー像

初期のレクサス(日本では2005年から展開)は、セルシオやアリストといったトヨタの高級セダンからの乗り換え組が中心でした。年齢層は比較的高く、企業の経営者や医師、弁護士といった、いわゆる富裕層が主な顧客でした。彼らは現金一括、あるいは低金利の銀行ローンで購入することが多く、ブランドが提供する静粛性や快適性、そして何よりディーラーの丁寧な「おもてなし」を高く評価していました。

現代のレクサスオーナー像

現在では、オーナー層は多様化しています。

  • 伝統的な富裕層: もちろん、従来からの富裕層顧客も健在です。彼らはフラッグシップモデルのLSやLXなどを好む傾向にあります。
  • パワーカップル・高年収サラリーマン: RXやNXといったSUVモデルは、世帯年収1,000万円を超えるようなパワーカップルや、大手企業に勤める30代~40代のサラリーマンに人気です。彼らは残クレを合理的な支払い方法の一つとして捉え、積極的に活用しています。
  • 若者・地方のヤンキー層?: そして、今回のテーマである「残クレクサス」のイメージを形成しているのが、この層です。中古のISやCTなどを、頭金なしのフルローンや残クレで購入し、SNSでアピールする。確かに、そういったオーナーが一部に存在することは事実です。

しかし、重要なのは、最後の層はあくまでオーナー全体のごく一部に過ぎないということです。メディアやSNSでは、こうした分かりやすく「叩きやすい」層が誇張して取り上げられがちですが、私の実感として、現在のレクサスオーナーのボリュームゾーンは、堅実な職業に就き、家族のためにレクサスを選んでいる30代~50代の層です。

「見栄で乗る人」と「賢く価値を享受する人」の決定的な違い

同じ残クレでレクサスに乗っていても、「ダサい」と言われる人と、そうでない人がいます。その違いはどこにあるのでしょうか。それは、**「車に自分が乗られているか、車を自分が乗りこなしているか」**の違いに尽きます。

「見栄」が先行する人の特徴

  • 目的が「レクサスに乗ること」そのもの: 車の性能や乗り心地よりも、「レクサスオーナー」というステータスを手に入れることが最優先。
  • SNSでのアピールが過剰: ハンドルのエンブレムや夜のディーラー前での写真など、これみよがしな投稿が多い。
  • 収入に見合わない車種選び: 月々の支払いのために、食費や他の楽しみを切り詰めている。
  • 車の知識が乏しい: なぜその車を選んだのか、その車の魅力は何か、と聞かれても答えられない。

「価値」を享受する人の特徴

  • 目的が明確: 「家族との旅行を快適にしたい」「静かな車内で音楽を楽しみたい」「長距離運転でも疲れない車が欲しい」など、レクサスを選ぶ理由がはっきりしている。
  • 支払い計画が合理的: 自身の収入とライフプランに基づき、残クレを数ある選択肢の中から合理的に選んでいる。
  • 車を大切に扱っている: 定期的なメンテナンスを欠かさず、常に車を綺麗な状態に保っている。
  • ブランドの本質を理解している: レクサスが提供する品質、サービス、そして安心感といった無形の価値を正しく評価している。

結局のところ、問題なのは支払い方法ではなく、その人の車との向き合い方なのです。

他の高級車ブランドと残クレの利用状況を比較

「残クレ=レクサス」というイメージが強いですが、実際には他の輸入車ブランドでも残価設定ローンは積極的に展開されています。

ブランド 残価設定ローンの名称 特徴
レクサス スマートバリュープラン 高い残価設定率が魅力。3年/4年/5年から選べる。
メルセデス・ベンツ ウェルカムプラン 5年プランが中心。残価保証の条件が比較的厳しいとの声も。
BMW フューチャーバリューローン 2~5年と幅広いプラン。据置額を一括/再ローン/売却から選べる。
アウディ Sローン 据置価格を保証。ライフスタイルに合わせた柔軟なプランが特徴。

このように、どのブランドも名称は違えど、同様のサービスを提供しています。特にドイツ御三家(ベンツ、BMW、アウディ)は、モデルチェンジのサイクルが早く、中古車価格の下落も国産車に比べて大きいため、むしろ残クレを利用するメリットが大きいとも言えます。

ではなぜレクサスだけがここまで言われるのか。それはやはり、前述した「リセールバリューの高さによる残クレ利用のしやすさ」と「国産車ゆえの身近さ」が、良くも悪くも注目を集める要因となっているのでしょう。

ネット上の批判と現実のオーナー像との間に存在する深い溝

ネットの世界では、「残クレクサスはDQN」「見栄っ張りの象徴」といった過激な言葉が飛び交います。しかし、私が普段接しているレクサスオーナーたちに、そうしたイメージに合致する人はほとんどいません。

彼らの多くは、真面目に働き、家族を大切にし、自分の趣味やライフスタイルを豊かにするための一つのツールとしてレクサスを選んでいます。ディーラーでの丁寧な接客、故障の少ない信頼性、長距離でも疲れない快適な乗り心地。そうした価値に対して、納得のいく対価を支払っているのです。

ネット上の批判は、多くの場合、実際にレクサ-スを所有したことも、ディーラーに足を運んだこともない人々による、想像や偏見に基づいたものです。彼らは、ごく一部の目立つオーナーの行動を、あたかも全てのオーナーがそうであるかのように語ります。これは、車に限らず、あらゆる分野で見られる現象です。

私が所有するレクサスと残クレに対する個人的な見解

コンサルタントとして、そして一人のオーナーとして、私の考えを述べさせていただきます。

私はこれまで、LS、RX、ISと、複数のレクサスを乗り継いできました。支払い方法も、現金一括、銀行ローン、そして残クレと、様々経験しています。その経験から断言できるのは、**「残クレは、使い方を間違えなければ非常に優れたツールである」**ということです。

例えば、私が3年間だけRXに乗ろうと計画した際、残クレは最適な選択でした。3年後の残価が保証されているため、市場価格の変動リスクを気にする必要がありません。そして、手元に残した資金を別の投資に回すことで、トータルでの資産効率を高めることができました。

もちろん、一台の車と長く付き合いたいと考えるLSは、現金で購入しました。要は、**「目的と期間に応じて、最適な支払い方法を選ぶ」**という、ごく当たり前のファイナンスの考え方が重要だということです。

「残クレクサス」と一括りにして揶揄する風潮は、こうした本質的な議論から目を背けさせ、単なる感情的なレッテル貼りに終始させてしまう危険性を孕んでいると感じています。

これからレクサス、あるいは高級車の購入を検討しているあなたへ

最後に、これからレクサスをはじめとする高級車の購入を考えている方へ、私からいくつかアドバイスを送ります。

  1. 他人の目を気にするな: あなたが乗りたい車に、乗りたい方法で乗ればいいのです。ネット上の雑音に惑わされて、自分の本当の気持ちを偽る必要は全くありません。
  2. 支払い計画は入念に: 見栄や勢いで契約するのは禁物です。残クレ、ローン、現金、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身のライフプランと照らし合わせて、最も合理的な方法を選びましょう。信頼できるファイナンシャルプランナーに相談するのも良い方法です。
  3. 試乗して本質を確かめろ: ブランドイメージや他人の評価だけで判断せず、必ず実際に試乗してください。静粛性、乗り心地、内装の質感、加速フィール。五感でその車の価値を感じ取り、「本当にこの車が好きか」「この車との生活は自分を豊かにしてくれるか」を自問自答することが大切です。
  4. 品格あるオーナーであれ: 晴れてオーナーになった暁には、その車の価値を貶めることのないよう、常に品格のある運転と立ち居振る舞いを心がけましょう。一台一台のレクサスが、ブランドの広告塔です。あなたの行動が、未来の「残クレクサス」という言葉のイメージを変えていくのです。

車の買い方は、その人の生き方や価値観を映す鏡のようなもの。他人の評価を気にするのではなく、自分自身の確固たる哲学を持つことが、豊かなカーライフを送るための鍵となるでしょう。

まとめ

今回は、YouTubeでバズっている「残クレクサス」という現象について、その背景から本質までを深く掘り下げてきました。

この楽曲が多くの人々に刺さったのは、現代社会が抱える承認欲求や経済的な不安、そして「残クレ」や「レクサス」という言葉が元々持っていたイメージを、絶妙なバランスで歌詞に落とし込んだからに他なりません。

そこに、一部のレクサスオーナーに対する妬みや嫉妬といったネガティブな感情が加わることで、バズはさらに加速。アンチと擁護派の議論が、この現象を単なる音楽のヒットに留まらない、社会的なテーマへと昇華させました。

しかし、自動車コンサルタントとして、また一人のオーナーとして強調したいのは、「残クレ」という支払い方法も、「レクサス」という車も、それ自体に善悪はないということです。重要なのは、それを選ぶ個人の目的意識と、車との向き合い方です。

ネット上の過激な意見やステレオタイプに惑わされることなく、物事の本質を見極める目を持つこと。そして、自分が選んだ道に自信と責任を持つこと。それは、賢い車の買い方だけでなく、この複雑な現代社会を生き抜く上でも、非常に大切な姿勢なのではないでしょうか。

このレビューが、あなたの車選び、そしてカーライフについて考える上での一助となれば幸いです。