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メルセデス

ベンツVクラスは購入後に後悔するって本当?高額な維持費で手放す人多数

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、「ベンツVクラスは欲しいけれど、維持費が高くて後悔する」という噂が気になっているのではないでしょうか。

私も実際にVクラス(W447 V220d)を所有しているので、その気になる気持ちはよくわかります。特にタイヤにまつわる費用は、購入前に想像している以上かもしれません。

引用 : メルセデス HP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/van/v-class/overview.html)

この記事を読み終える頃には、ベンツVクラスの維持費、特に「後悔」の最大の要因となりうる費用についての疑問が解決しているはずです。

記事のポイント
  • Vクラスで後悔する最大の理由は高額なタイヤ費用
  • 税金や保険料も国産ミニバンより割高
  • メルセデス・ケア終了後のメンテナンス費用も考慮必須
  • 維持費を理解すれば唯一無二の価値を持つ一台
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ベンツVクラスで後悔するオーナーが語るリアルな理由

「ベンツVクラスは買ってはいけない」「多くのオーナーが維持費に音を上げてすぐに手放している」…そんな少し過激な噂を耳にして、購入をためらっている方も少なくないでしょう。

自動車ジャーナリストとして、そして一人のVクラスオーナーとして、この噂の真相に切り込んでいきたいと思います。結論から言えば、この噂は「半分本当で、半分は誤解」です。手放す方がいるのは事実ですが、その理由を正しく理解し、対策を講じれば、Vクラスは最高のパートナーになり得ます。

引用 : メルセデス HP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/van/v-class/overview.html)

噂の真相:本当に手放す人は多いのか?

まず、「手放す人が多い」という点について。これは、中古車市場の流通量を見るとあながち間違いではないかもしれません。しかし、これはVクラスが「悪い車」だからではなく、購入前に「かかる費用」を正確に把握していなかったケースが多いことが原因だと私は分析しています。

特に、国産ミニバンからの乗り換えを検討している方は注意が必要です。例えば、トヨタのアルファードやヴェルファイアと同じ感覚で維持費を想定していると、その差額に驚き、所有し続けることが困難になる可能性があります。問題は車の性能ではなく、購入者と車の間の「維持費に関する認識のミスマッチ」にあるのです。

理由1:想像を絶する「タイヤ」の維持費

Vクラスの維持費で最もインパクトが大きいのが、何を隠そう「タイヤ」に関する費用です。これは多くのオーナーが「想定外だった」と口を揃えるポイントであり、後悔の最大の原因と言っても過言ではありません。

なぜVクラスのタイヤは高いのか?

Vクラスのタイヤが高額になる理由は主に3つあります。

  1. 大径で特殊なサイズ: Vクラスはグレードにもよりますが、17インチから19インチの大径タイヤを装着しています。さらに、2.5トン近い車両重量を支えるため、高い荷重指数(ロードインデックス)が求められる「XL(エクストラロード)規格」のタイヤが指定されていることが多く、同じインチでも一般的な乗用車用タイヤより高価になります。
  2. メルセデス承認タイヤ(MOマーク): ディーラーで推奨されるのは、メルセデスの厳しい基準をクリアした「MO(Mercedes Original)」マーク付きのタイヤです。これらはVクラスの性能を最大限に引き出すように設計されていますが、その分、価格も高めに設定されています。
  3. ランフラットタイヤの採用: グレードによっては、パンクしても一定距離を走行できるランフラットタイヤが標準装備されています。これも乗り心地や価格の面で特殊性が高く、交換時の費用を押し上げる一因です。

夏タイヤと冬タイヤ(スタッドレス)の価格相場

では、実際にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。私のV220d(18インチ)を例に、具体的な価格帯を見てみましょう。

タイヤの種類 タイヤブランド・モデル例 価格相場(4本・工賃込)
夏タイヤ ミシュラン Primacy 4+ (MO) 200,000円~280,000円
ブリヂストン REGNO GR-XIII 180,000円~250,000円
ピレリ CINTURATO P7 160,000円~220,000円
冬タイヤ ブリヂストン BLIZZAK VRX3 250,000円~350,000円
ミシュラン X-ICE SNOW 220,000円~300,000円
ノキアン HAKKAPELIITTA R5 280,000円~380,000円

※価格はタイヤ専門店や量販店の実売価格を参考にしています。ディーラーでの交換はさらに高額になる傾向があります。

ご覧の通り、夏タイヤだけでも20万円前後、高性能な冬タイヤになると30万円を超えることも珍しくありません。降雪地域にお住まいで、夏冬両方のタイヤが必要な場合、タイヤだけで50万円以上の出費を覚悟する必要があります。これはアルファードなどの国産ミニバンと比較して1.5倍から2倍近い金額であり、この事実を知らずに購入すると「こんなはずではなかった」と後悔するのも無理はありません。

タイヤ交換の工賃も高額になる理由

タイヤ本体の価格だけでなく、交換工賃も高めになる傾向があります。これは、大径・重量のあるタイヤの交換作業がより慎重さを求められるためです。また、ランフラットタイヤの場合は専用の機材(タイヤチェンジャー)が必要となり、対応できる店舗が限られたり、追加料金が発生したりすることもあります。

タイヤの寿命と交換サイクル

Vクラスはその車重とディーゼルエンジンの強大なトルクにより、タイヤへの負担が大きい車種です。運転の仕方にもよりますが、一般的なタイヤの寿命は30,000km~40,000km程度、走行距離が多い方だと2年~3年で交換時期を迎えることになります。つまり、2~3年ごとに20万円以上の出費が発生する可能性があるということです。このランニングコストを許容できるかどうかが、Vクラスと長く付き合えるかの大きな分かれ道になります。

理由2:税金・保険料は国産ミニバンとどれだけ違う?

次に、毎年必ずかかる税金や保険料について見ていきましょう。これも国産ミニバンと比較すると、明確な差が存在します。

自動車税(種別割)

自動車税はエンジンの排気量によって決まります。Vクラスの現行モデル(V220d)は2.0Lディーゼルターボエンジンなので、1,500cc超~2,000cc以下の区分に該当します。

車種 排気量 年間自動車税
ベンツ V220d 1,949cc 36,000円
トヨタ アルファード (2.5Lガソリン) 2,493cc 43,500円
トヨタ アルファード (ハイブリッド) 2,487cc 43,500円

意外なことに、自動車税に関しては排気量の小さいVクラスの方がアルファードよりも安くなります。これはディーゼルエンジンならではのメリットと言えるでしょう。

自動車重量税

自動車重量税は、その名の通り車両の重さに対して課税されます。車検時に2年分をまとめて支払うのが一般的です。

車種 車両重量 2年分重量税(エコカー減税非適用時)
ベンツ V220d 2,400kg 41,000円
トヨタ アルファード (2.5Lガソリン) 1,920kg 32,800円
トヨタ アルファード (ハイブリッド) 2,150kg 41,000円

車両重量が2トンを超えるVクラスは、最も重いクラスの税額が適用されます。ハイブリッドのアルファードと同額、ガソリン車と比較すると年間で4,100円の差が出ます。

任意保険料

任意保険料は、年齢や等級、車両保険の有無など条件によって大きく変動するため一概には言えませんが、一般的な傾向として輸入車であるVクラスの方が高くなる傾向があります。

理由は、車両本体価格が高く、修理費用も高額になりがちなため、車両保険の料率(クラス)が高く設定されているからです。同条件で見積もりを取った場合、年間で2万円~5万円程度の差が出ても不思議ではありません。特に車両保険を付帯する場合は、この差が顕著になります。

理由3:見落としがちな車検・メンテナンス費用

新車購入後3年間は「メルセデス・ケア」という保証プログラムが付帯しており、消耗品の交換や定期メンテナンスを無料で受けることができます。しかし、本当の意味で維持費が問われるのは、この保証が切れた後、つまり初回車検以降です。

ディーラー車検と民間車検の費用比較

初回車検(3年目)と2回目以降の車検(5年目、7年目…)では、かかる費用が大きく変わってきます。

  • ディーラー車検: 安心感とクオリティの高さが魅力ですが、費用は高額になりがちです。基本的な点検費用に加え、予防整備として早めの部品交換を推奨されることが多く、5年目の車検では交換部品によっては30万円~50万円程度の見積もりが出ることもあります。
  • 民間車検(専門店など): ディーラーに比べて工賃が安く、リビルト品(再生部品)やOEM品(社外優良品)を使用することで、部品代を抑えることも可能です。知識のある専門店を見つければ、クオリティを維持しつつ費用を20万円~30万円程度に抑えることも夢ではありません。

メルセデス・ケア終了後のメンテナンス費用

メルセデス・ケアが終了すると、全てのメンテナンスが有償になります。代表的なものをいくつか挙げてみましょう。

  • エンジンオイル交換: 約20,000円~30,000円(ディーゼル専用オイル、フィルター交換含む)
  • ブレーキパッド・ローター交換: フロント・リア合わせて150,000円~250,000円
  • バッテリー交換: 50,000円~80,000円(メインとサブの2つ搭載されている場合も)

これらの消耗品は、いずれ必ず交換が必要になります。特にブレーキ周りは車重があるため消耗が早く、交換費用も高額です。

AdBlue®(アドブルー)の補充費用と頻度

クリーンディーゼルエンジン搭載のVクラスには、排出ガスを浄化するためにAdBlue®(高品位尿素水)の補充が不可欠です。

  • 補充頻度: 走行状況によりますが、約10,000km~15,000kmごと。
  • 費用: ディーラーで補充すると10,000円前後。自分で補充すれば2,000円~3,000円程度で済みます。

これは大きな出費ではありませんが、定期的に必要になるコストとして覚えておく必要があります。

理由4:燃費性能は期待できる?

V220dの燃費は、WLTCモードで13.0km/Lとされています。2.4トンの巨体を考えると、これは非常に優秀な数値です。燃料が安価な軽油であることも経済的なメリットです。

私の実燃費で言うと、

  • 市街地走行: 8~10km/L
  • 高速道路走行: 13~16km/L

といったところです。特に高速道路での巡航は得意で、満タンで1,000km近く走行することも可能です。燃費と燃料代に関しては、国産のガソリンミニバンよりも経済的であり、Vクラスの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

理由5:ボディサイズがもたらす日常の不便さ

これは直接的な費用ではありませんが、「後悔」につながる可能性のあるポイントです。Vクラスは標準ボディでも全長4,905mm × 全幅1,930mmと、非常に大柄です。アルファード(全長4,995mm × 全幅1,850mm)と比較して、全長は短いものの全幅が8cmも広くなっています。

この「全幅1,930mm」がくせ者で、都市部の狭い道や機械式駐車場ではかなり気を使います。特に、パレット幅1,850mm以下の機械式駐車場には物理的に入れることができません。自宅や職場の駐車場事情は、購入前に必ず確認しておくべき最重要項目です。

理由6:故障リスクと修理費用の実態

「輸入車は壊れやすい」というイメージがありますが、現在のVクラス(W447)は比較的故障が少なく、信頼性は高いと言えます。しかし、それでも国産車に比べると電装系の細かなトラブルは起こりやすい傾向にあります。

もし保証期間外に故障が発生した場合、修理費用は高額になる可能性があります。

  • スライドドアのセンサー故障: 50,000円~
  • 冷却水漏れ(ラジエーターなど): 100,000円~
  • 各種センサー類の交換: 30,000円~/箇所

万が一に備え、保証が切れた後も延長保証に加入するか、信頼できる専門店を見つけておくことが精神的な安心につながります。

まとめ:Vクラスの年間維持費シミュレーション

ここまで解説した項目を元に、Vクラス(V220d)を所有した場合の年間維持費をシミュレーションしてみましょう(メルセデス・ケア終了後、年間走行距離10,000kmと想定)。

費目 年間費用(目安) 備考
自動車税 36,000円
自動車重量税 20,500円 41,000円/2年
任意保険料 100,000円 30代・ゴールド免許・車両保険あり
車検費用積立 125,000円 250,000円/2年
燃料代(軽油@150円) 100,000円 実燃費10km/Lで計算
タイヤ費用積立 70,000円 210,000円のタイヤを3年で交換
メンテナンス費用 50,000円 オイル交換、AdBlue補充など
年間合計 501,500円
月額換算 約41,800円

※駐車場代、高速道路代は含まず。

もちろん、これはあくまで一例です。しかし、年間で50万円以上、月々4万円以上の維持費がかかる可能性があることは事実です。この金額を把握し、納得した上で購入することが「後悔しない」ための第一歩となります。

それでもベンツVクラスが選ばれる魅力とは?後悔しないためのポイント

さて、ここまでVクラスの維持費に関する厳しい現実をお伝えしてきました。「やはりVクラスは無理か…」と思われた方もいるかもしれません。

しかし、多くのオーナーがその維持費を払ってでも乗り続けているのには、もちろん理由があります。ここからは、Vクラスだけが持つ唯一無二の魅力と、後悔しないための賢い付き合い方について解説します。

引用 : メルセデス HP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/van/v-class/overview.html)

Vクラスでしか味わえない唯一無二の魅力

圧倒的な走行安定性と乗り心地

Vクラスの最大の魅力は、その走りの質にあります。商用車ベースとは思えないほどの剛性感としなやかな足回りは、特に高速道路での長距離移動において真価を発揮します。矢のように直進し、横風にもびくともしない安定感は、同乗者の疲労を劇的に軽減してくれます。この「移動の質」は、国産ミニバンでは決して味わうことのできない領域であり、一度体験すると病みつきになるほどの魅力を持っています。

メルセデスブランドがもたらす所有満足感

スリーポインテッドスターのエンブレムは、やはり特別な存在です。内外装の質感の高さはもちろん、ドアの開閉音一つとっても、国産車とは一線を画す重厚感があります。単なる移動手段としてではなく、ライフスタイルを豊かにしてくれるパートナーとしての満足感。これもVクラスが持つ大きな価値の一つです。

ラグジュアリーな内装と広大な室内空間

Vクラスの室内は、まさに「走るラウンジ」です。上質なレザーシートやウッドパネルが配された空間は、乗る人すべてをもてなしてくれます。2列目、3列目のシートは取り外したり対面にしたりと、自由自在なアレンジが可能。広大なラゲッジスペースは、キャンプやスキー、ゴルフなど、あらゆる趣味の道具を飲み込みます。この圧倒的な積載能力と空間の使い勝手の良さは、Vクラスならではのストロングポイントです。

ディーゼルエンジンによる力強い走り

V220dに搭載される2.0Lディーゼルターボエンジンは、低回転から極太のトルクを発生させ、2.4トンの巨体を軽々と加速させます。アクセルを少し踏み込むだけで得られる力強い加速感は、多人数乗車時や登坂路でもストレスを感じさせません。それでいて燃費も良く、静粛性も高いため、まさにVクラスに最適なパワーユニットと言えるでしょう。

国産高級ミニバン(アルファード/ヴェルファイア)との徹底比較

Vクラスの比較対象として、必ず名前が挙がるのがトヨタのアルファード/ヴェルファイアです。両者は似ているようで、そのコンセプトは全く異なります。

比較項目 ベンツ Vクラス トヨタ アルファード/ヴェルファイア
走行性能 高速安定性、剛性感に優れる。ドライバーズカーとしての側面も。 乗り心地の快適性、静粛性に優れる。後席重視のショーファーカー。
内装のコンセプト 質実剛健で機能的。シートアレンジの自由度が高い。 豪華絢爛で快適装備が充実。おもてなしの空間。
パワートレイン 力強く経済的なディーゼルが主力。 スムーズなガソリンと先進的なハイブリッド。
ブランドイメージ プレミアム、ステータス、アクティブ ラグジュアリー、最高級、おもてなし
維持費 全体的に高額。特にタイヤ、メンテナンス費用。 比較的安価。部品供給も安定。

どちらが良い悪いではなく、車に何を求めるかによって選択が変わってきます。「移動の質」や「運転する楽しさ」、「積載能力」を重視するならVクラス。「後席の快適性」や「豪華な装備」、「維持費の安さ」を重視するならアルファード/ヴェルファイア、という選択になるでしょう。

後悔しないためのモデル選びのポイント

グレードごとの特徴とおすすめ

現行Vクラスは主に「V220d アバンギャルド」とその上級仕様「エクスクルーシブ」があります。個人的なおすすめは、標準的な「V220d アバンギャルド」です。基本的な安全装備や快適装備はこれで十分ですし、タイヤサイズも18インチが標準(オプションで19インチ)で、タイヤ交換時の費用を少しでも抑えることができます。

標準ボディとロングボディ、どちらを選ぶべきか

Vクラスには標準ボディ(全長4,905mm)とロングボディ(全長5,150mm)が存在します。ロングボディは3列目後方のラゲッジスペースがさらに拡大されますが、その分取り回しは大変になります。日常使いがメインで、7人乗車時の荷物がそれほど多くないのであれば、標準ボディで十分な積載能力を持っています。

中古車購入時の注意点

維持費を抑えるために中古車を狙うのも賢い選択ですが、注意点もあります。

  • 整備記録の確認: 定期的に正規ディーラーや専門店でメンテナンスされていたかを確認しましょう。
  • メルセデス・ケアの残り期間: 保証が残っている車両であれば、購入後の突発的な出費を抑えられます。
  • タイヤの状態: 購入時にタイヤの残り溝が少ないと、すぐに高額なタイヤ交換費用が発生します。必ずチェックしましょう。

維持費を賢く抑えるための具体的な方法

Vクラスのオーナーになったら、少しでも維持費を抑える工夫をしたいものです。

タイヤの選び方

前述の通り、MOマークのついた承認タイヤは高価です。しかし、Vクラスの車重や性能に対応したXL規格のタイヤであれば、承認タイヤでなくても優れた性能を持つ製品は数多く存在します。信頼できるタイヤ専門店で相談し、予算と性能のバランスが取れたタイヤを選ぶことで、交換費用を数万円単位で節約することが可能です。

信頼できる専門工場の見つけ方

ディーラーでのメンテナンスは安心ですが、費用はかかります。メルセデス・ベンツを専門に扱う、あるいは輸入車の整備を得意とする民間工場を見つけておくことを強くおすすめします。ディーラーと同じクオリティの作業を、よりリーズナブルな価格で提供してくれる工場は必ず存在します。

任意保険の見直し術

代理店型の保険に加入している場合、インターネット通販型のダイレクト保険に切り替えるだけで、保険料を大幅に削減できる可能性があります。また、不要な特約を見直したり、運転者の範囲を限定したりすることでも保険料を抑えることができます。

こんな人にはVクラスをおすすめできる!

  • 長距離移動や高速道路の運転が多い人
  • キャンプやウィンタースポーツなど、荷物をたくさん積む趣味がある人
  • 運転そのものを楽しみたい人
  • 「移動時間」を上質なものにしたいと考えている人
  • 維持費を理解し、計画的に支払うことができる人

逆に、こんな人には向いていないかもしれない

  • 主な用途が近所の買い物など、街乗りメインの人
  • 車の維持費はできるだけ安く抑えたいと考えている人
  • 自宅や職場の駐車場が狭い人
  • 細かな故障やトラブルが精神的に許せない人

オーナーだからこそ語れるVクラスとの付き合い方

私にとってVクラスは、単なる大きなミニバンではありません。家族や友人と遠出する際の「信頼できる相棒」であり、時には一人で考え事をするための「書斎」でもあります。確かに維持費はかかりますが、高速道路を走っている時の圧倒的な安心感や、目的地に着いた時の疲労の少なさを考えると、その価値は十分にあると感じています。大切なのは、この車がもたらしてくれる価値と、支払うコストを天秤にかけ、自分が納得できるかどうかです。

まとめ

引用 : メルセデス HP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/van/v-class/overview.html)

「ベンツVクラスは購入後に後悔する」という噂は、主に想定外の高額な維持費、特にタイヤ費用に起因するものです。年間50万円以上かかる可能性のある維持費を把握せず、国産ミニバンと同じ感覚で購入してしまうと、「こんなはずではなかった」と感じてしまう可能性は高いでしょう。

しかし、そのコストの先には、国産ミニバンでは決して得ることのできない圧倒的な走行性能と所有満足感、そして広大な空間がもたらす豊かなカーライフが待っています。

この記事で示した具体的な維持費を理解し、それを支払う価値がVクラスにあると感じられるのであれば、購入に踏み切っても決して後悔することはないはずです。むしろ、あなたの人生をより豊かにしてくれる、かけがえのないパートナーとなってくれるでしょう。購入を検討されている皆さんが、賢明な判断をされることを心から願っています。