モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、マツダから新しく登場した3列シートSUV「CX-80」について、特に購入後の家計への影響が気になっていることでしょう。私も実際にCX-80を所有し、その走りや質感の高さに満足していますが、同時に「この車、実際のところいくらかかるの?」という疑問を持つ気持ちはよくわかります。
特に、住宅ローンやお子様の教育費など、何かと物入りな時期にはシビアな問題ですよね。
引用 : MAZDA HP (https://www.mazda.co.jp/cars/cx-80/feature/)
この記事を読み終える頃には、マツダCX-80を無理なく購入・維持していくための具体的な年収の目安や、維持費、そして万が一の修理費用についての疑問が解決しているはずです。
記事のポイント
- CX-80購入のリアルな年収目安
- CX-60との価格・支払い比較
- 年間の具体的な維持費シミュレーション
- マツダ車の修理費用と故障の実態

新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
マツダCX-80購入の年収シミュレーション
さて、早速ですが最も気になる「マツダCX-80は年収いくらあれば無理なく買えるのか?」という核心に迫っていきましょう。憧れの車を手に入れるためには、まず現実的な資金計画を立てることが不可欠です。
ここでは、一般的な車の購入予算の考え方から、具体的な支払いシミュレーション、そして弟分であるCX-60との比較まで、多角的に分析していきます。

引用 : MAZDA HP (https://www.mazda.co.jp/cars/cx-80/feature/)
車購入の予算は「年収の半分」が定説だが…
昔からよく「車の購入予算は年収の半分程度が目安」と言われます。これは、ローンを組む際の審査基準や、購入後の生活を圧迫しないための経験則から生まれた言葉です。
例えば、年収800万円の方であれば、その半分の400万円が予算の目安となります。しかし、これはあくまで一般的な指標。実際には、家族構成、住宅ローンの有無、貯蓄額、ライフスタイルによって大きく変動します。
特にCX-80のようなプレミアムクラスのSUVを検討する場合、この「年収の半分」というセオリーだけを鵜呑みにするのは少し危険かもしれません。なぜなら、車両本体価格以外にも様々な費用がかかり、購入後の維持費も考慮に入れる必要があるからです。私自身の経験から言っても、重要なのは「総額でいくらかかるのか」そして「月々の支払いが生活にどれだけ影響するか」を冷静に把握することです。
マツダCX-80のグレード別価格と乗り出し価格
まずはCX-80の価格帯を見てみましょう。CX-80は搭載されるエンジンや駆動方式、装備の内容によって複数のグレードが設定されています。
マツダ CX-80 グレード別車両本体価格(税込)
エンジン種類 | グレード名 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|
2.5L ガソリン | 25S S Package | 2WD (FR) | 5,318,500円 |
2.5L ガソリン | 25S L Package | 2WD (FR) | 5,758,500円 |
2.5L ガソリン | 25S Exclusive Mode | 2WD (FR) | 6,242,500円 |
3.3L ディーゼルターボ | XD-HYBRID S Package | 4WD (i-ACTIV AWD) | 5,868,500円 |
3.3L ディーゼルターボ | XD-HYBRID L Package | 4WD (i-ACTIV AWD) | 6,308,500円 |
3.3L ディーゼルターボ | XD-HYBRID Exclusive Mode | 4WD (i-ACTIV AWD) | 6,792,500円 |
2.5L PHEV | PHEV S Package | 4WD (i-ACTIV AWD) | 6,435,000円 |
2.5L PHEV | PHEV L Package | 4WD (i-ACTIV AWD) | 6,875,000円 |
2.5L PHEV | PHEV Exclusive Mode | 4WD (i-ACTIV AWD) | 7,359,000円 |
※上記は代表的なグレードです。特別仕様車などが追加される場合があります。
これを見てわかる通り、最も手頃なガソリンモデルでも530万円を超え、最上級のPHEVモデルでは700万円を大きく超えてきます。
忘れがちな「乗り出し価格」とは?
注意したいのは、上記はあくまで「車両本体価格」だということです。実際に車に乗るためには、これに加えて税金や保険料、手数料などの「諸費用」が必要になります。これを合算したものが、いわゆる「乗り出し価格」です。
諸費用の目安は、一般的に車両本体価格の10%〜15%程度と言われています。
仮に、人気のディーゼルモデル「XD-HYBRID S Package(5,868,500円)」を選んだ場合、
- 自動車税(種別割): 約57,000円(登録月による)
- 自動車重量税: 49,200円(エコカー減税適用後)
- 環境性能割: 約100,000円前後(グレードやオプションによる)
- 自賠責保険料: 約24,000円(37ヶ月)
- リサイクル料金: 約15,000円
- 登録費用・手数料など: 約50,000円〜100,000円
これらを合計すると、諸費用だけで約30万円〜40万円ほどかかります。さらに、フロアマットやドライブレコーダーなどのディーラーオプションを追加すると、乗り出し価格は約630万円〜650万円に達する可能性も十分に考えられます。
【世帯年収800万円】CX-80購入のリアルな支払いシミュレーション
それでは、ペルソナとして設定されている「世帯年収800万円、住宅ローン・養育費あり」の家庭で、CX-80(XD-HYBRID S Package/乗り出し640万円と仮定)を購入する場合のシミュレーションをしてみましょう。
一般的に、無理のないローン返済額は手取り月収の20%〜25%が上限と言われます。年収800万円の場合、手取り年収は約600万円、月収にすると約50万円です。その20%とすると、月々10万円が車にかけられる上限の目安となります。
シミュレーション条件
- 車両価格(乗り出し): 640万円
- ローン金利: 2.5%(ディーラーローンの平均的な金利)
- 支払い回数: 60回(5年)
頭金 | 借入額 | 月々の支払額 | ボーナス払い(年2回) |
---|---|---|---|
100万円 | 540万円 | 約60,000円 | 約200,000円 |
200万円 | 440万円 | 約73,000円 | なし |
300万円 | 340万円 | 約57,000円 | なし |
この表を見ると、頭金を200万円用意できれば、月々の支払いは7万円台となり、手取り月収50万円の家庭でも十分に現実的な範囲に収まります。しかし、ボーナス払いを併用する場合や、頭金が少ない場合は、月々の負担感やボーナスへの依存度が高まるため注意が必要です。
住宅ローンや教育費との兼ね合い
ここで重要なのが、他の固定費とのバランスです。 手取り50万円から、
- 住宅ローン: 12万円
- 教育費・習い事: 5万円
- 食費・日用品: 10万円
- 水道光熱費・通信費: 4万円
- 保険料: 2万円 といった支出があると仮定すると、残りは約17万円。ここから車のローン7.3万円を支払うと、残りは約9.7万円。この金額で、家族の娯楽費、被服費、貯蓄、そして後述する車の維持費を賄っていく必要があります。
決して不可能ではありませんが、「余裕がある」とは言えないかもしれません。購入後の生活を具体的にイメージし、家計簿などを見ながら慎重に判断することが重要です。
厳しい場合はCX-60と比較!価格と支払いの違い
もし、CX-80の支払いが少し厳しいと感じるなら、同じプラットフォームを持つ弟分の「CX-60」を検討するのも賢い選択です。CX-60は2列シートSUVですが、CX-80と共通のパワートレインや上質な内外装を持っており、満足度は非常に高いモデルです。
では、どのくらい価格が違うのでしょうか。
CX-80 vs CX-60 価格比較(ディーゼルハイブリッドモデル)
車種 | グレード | 駆動方式 | 車両本体価格 | 価格差 |
---|---|---|---|---|
CX-80 | XD-HYBRID S Package | 4WD | 5,868,500円 | – |
CX-60 | XD-HYBRID Exclusive Sports | 4WD | 5,054,500円 | -814,000円 |
※CX-60は同等グレードがないため、人気の高いグレードで比較
約80万円の価格差があります。これを先ほどのローンシミュレーションに当てはめてみましょう。
CX-60支払いシミュレーション
- 車両価格(乗り出し): 約550万円(諸費用込み)
- 頭金: 200万円
- 借入額: 350万円
- ローン金利: 2.5%
- 支払い回数: 60回(5年)
- 月々の支払額: 約58,000円
CX-80の月々73,000円と比較して、毎月15,000円も負担が軽くなります。年間で18万円、5年間では90万円もの差が生まれます。この差額を家族旅行や貯蓄、あるいはメンテナンス費用に充てることができると考えれば、CX-60は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。3列シートが絶対に必要かどうか、家族のライフスタイルと照らし合わせて検討する価値は十分にあります。
購入前に検討したい賢い買い方
新車を現金や通常のローンで購入する以外にも、負担を抑える方法はいくつか存在します。特に最近注目されているのが「残価設定型クレジット」です。
残価設定型クレジット(残クレ)の活用
残価設定型クレジットとは、数年後(3年後や5年後)の下取り価格(残価)をあらかじめ車両本体価格から差し引き、残りの金額を分割で支払う方法です。
メリット:
- 月々の支払額を大幅に抑えられる。
- 通常のローンよりも低い金利が設定されていることが多い。
- 最終回の支払い時に「新車に乗り換える」「車を返却する」「残価を支払って買い取る」という選択肢がある。
デメリット:
- 走行距離制限や車の状態に関する規定がある。
- 最終的に買い取る場合、金利を含めた総支払額は通常のローンより高くなることがある。
- あくまで「借金」であることに変わりはない。
例えば、640万円のCX-80を5年残価設定(残価率40%と仮定)で購入すると、
- 残価: 640万円 × 40% = 256万円
- 支払対象額: 640万円 – 256万円 = 384万円 この384万円を5年間で支払うため、月々の負担は通常のローンよりも格段に軽くなります。ライフスタイルの変化が予想される若い世代や、数年ごとに新車に乗り換えたい方には適したプランと言えるでしょう。
高品質な中古車・新古車を狙う
「どうしてもCX-80が良いが、新車の予算には届かない」という場合は、中古車市場に目を向けるのも一つの手です。特に、ディーラーで試乗車として使われていた「新古車」や、走行距離の少ない高年式の認定中古車は、新車に近いコンディションでありながら価格は抑えられているため、非常にお買い得です。
マツダの認定中古車制度「MAZDA CERTIFIED U-CAR PREMIUM」など、保証が充実しているものを選べば、購入後のトラブルリスクも最小限に抑えられます。
私が実践した購入時の交渉術
ジャーナリストという立場上、様々なディーラーと話す機会がありますが、一般のユーザーとして車を購入する際に私が意識しているのは「競合」と「決算期」です。
CX-80であれば、トヨタのハリアーやRAV4、レクサスNX、あるいは輸入車のボルボXC60あたりが競合になります。これらの車種の見積もりを事前に取っておき、「実は〇〇とも迷っていて…」と話すだけで、ディーラー側の値引きに対する姿勢が変わることがあります。
また、ディーラーの決算期である3月や9月は、一台でも多く販売台数を稼ぐために通常よりも大きな値引きが期待できるタイミングです。購入を急いでいないのであれば、この時期を狙って商談を進めるのがおすすめです。
マツダCX-80の維持費と修理費用の実態
車両の購入費用に目処が立っても、安心するのはまだ早いです。車は購入した後も、様々な維持費がかかり続けます。また、「マツダ車は壊れやすいのでは?」という不安の声も耳にします。ここでは、私の実体験も交えながら、維持費と修理費用のリアルな実態を解説していきます。

引用 : MAZDA HP (https://www.mazda.co.jp/cars/cx-80/feature/)
【年間維持費シミュレーション】合計いくらかかる?
CX-80(XD-HYBRID S Package)を所有した場合の、年間維持費をシミュレーションしてみましょう。
費目 | 金額(年間) | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 57,000円 | 3.3Lディーゼル |
任意保険料 | 80,000円 | 30代、ゴールド免許、車両保険あり |
燃料代 | 128,000円 | 年間1万km走行、燃費15km/L、軽油160円/L |
駐車場代 | 120,000円 | 月1万円と仮定(地域差大) |
メンテナンス代 | 40,000円 | オイル交換2回、点検1回など |
合計(駐車場代除く) | 305,000円 | |
合計(駐車場代込み) | 425,000円 |
これに加えて、2年ごとの車検費用(約10万円〜15万円)や、数年ごとのタイヤ交換費用(10万円以上)など、突発的な出費も発生します。
月々に換算すると、約2.5万円〜3.5万円が維持費として必要になる計算です。ローンの支払いとは別に、この金額を毎月確保しておく必要があります。
税金(自動車税・重量税)はいくら?
車の税金は排気量や重量によって決まります。
- 自動車税(種別割):
- CX-80のディーゼルモデルは排気量が3,283ccなので、「3.0L超〜3.5L以下」の区分になり、年額57,000円です。
- ガソリンモデル(2,488cc)やPHEV(2,488cc)は、「2.0L超〜2.5L以下」の区分で年額43,500円です。
- 自動車重量税:
- 車両重量に応じて課税され、車検時に2年分をまとめて支払います。CX-80は1.5トン超〜2.0トン以下のクラスに該当します。
- 本来は年額16,400円(2年で32,800円)ですが、CX-80はエコカー減税の対象となるため、購入時や初回車検時の税額が免除または減額されます。
任意保険料の目安(年齢・等級)
任意保険料は、年齢、運転免許証の色、等級、車両保険の有無などによって大きく変動します。CX-80は車両価格が高いため、車両保険に加入すると保険料も高額になる傾向があります。
年代別・保険料の目安(年間)
- 20代(新規加入): 150,000円〜200,000円
- 30代(ゴールド免許・15等級): 70,000円〜90,000円
- 50代(ゴールド免許・20等級): 50,000円〜70,000円
複数の保険会社から見積もりを取る「一括見積もりサービス」などを利用して、自分に合った最適なプランを見つけることが節約のポイントです。
燃料代シミュレーション(年間1万km走行)
CX-80の魅力の一つが、パワフルで経済的なパワートレインです。
- ディーゼルハイブリッド(XD-HYBRID):
- WLTCモード燃費: 約18.0km/L
- 使用燃料: 軽油
- 年間燃料代: (10,000km ÷ 18.0km/L) × 160円/L = 約89,000円
- PHEV:
- 燃費は充電環境や走行状況に大きく依存しますが、日常的な移動をほぼ電気だけで賄える場合、燃料代は大幅に節約できます。
- 一方で、長距離移動が多い場合はディーゼルの方が経済的な場面もあります。自宅に充電設備を設置できるかどうかが大きなポイントになります。
やはり、燃料単価の安い軽油を使うディーゼルモデルの経済性が光ります。このランニングコストの安さは、CX-80を長く乗る上で大きなメリットとなるでしょう。
定期メンテナンス費用(オイル交換など)
車のコンディションを良好に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
- エンジンオイル交換:
- マツダのスカイアクティブD(ディーゼルエンジン)は、専用の高性能オイルが指定されており、1回の交換費用はディーラーで15,000円〜20,000円程度かかります。
- 交換サイクルは1万kmまたは1年ごとが推奨されています。
- その他の消耗品:
- オイルフィルター、エアクリーナー、ワイパーゴムなどの交換も定期的に必要です。
- パックdeメンテ:
- 新車購入時に加入できるマツダのメンテナンスパックです。車検や定期点検、オイル交換などがセットになっており、個別に受けるよりも割安になります。購入後のメンテナンス費用を平準化し、管理しやすくするためにも、加入を検討する価値は高いでしょう。
「マツダは壊れやすい」は本当か?所有者としての見解
さて、購入を検討する上で多くの方が気にするのが「マツダ車は壊れやすい」「修理代が高い」という噂ではないでしょうか。自動車ジャーナリストとして、そして一人のマツダオーナーとして、この点について率直な見解をお話しします。

引用 : MAZDA HP (https://www.mazda.co.jp/cars/cx-80/feature/)
結論から言うと、**「現在のマツダ車が、他メーカーに比べて特別壊れやすいということはない」**というのが私の考えです。
かつて、ロータリーエンジンなど特殊な機構を持つ車が多かった時代や、一時的に品質管理に課題があった時期のイメージが、今も根強く残っているのかもしれません。しかし、現在の「スカイアクティブ技術」以降のマツダ車は、設計思想も製造品質も飛躍的に向上しています。
特に、CX-80に搭載されている直列6気筒エンジンや新しいプラットフォームは、マツダが威信をかけて開発したものであり、信頼性にも相当な自信を持っているはずです。私自身もこれまで複数のマツダ車を所有してきましたが、重大なトラブルに見舞われた経験はありません。
ただし、どんな精密機械でも故障リスクがゼロということはあり得ません。特に、最新技術が投入された初期ロットのモデルには、細かな不具合(リコールに至らないサービスキャンペーンなど)が発生する可能性は否定できません。
起こりうる故障と修理費用の実例
では、万が一トラブルが発生した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。CX-80はまだ新しいモデルのため故障データは少ないですが、先行して登場したCX-5やCX-8のディーゼルモデルで報告されている事例を参考に見てみましょう。
- DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)の詰まり:
- 短距離走行ばかりを繰り返していると、煤を燃焼させる「DPF再生」がうまく行われず、警告灯が点灯することがあります。
- 修理費用: ディーラーでの強制再生で1万円〜、DPF本体の交換となると20万円以上かかるケースも。
- 対策: 定期的に高速道路などを30分以上走行することで予防できます。
- インジェクターの不具合:
- 燃料を噴射する精密部品で、経年劣化で不調になることがあります。
- 修理費用: 1本あたり5万円〜、全数交換となると30万円を超えることも。
- センサー類の故障:
- 現代の車は多数のセンサーで制御されており、これらが故障すると警告灯が点灯します。
- 修理費用: 1箇所あたり2万円〜5万円程度。
これらはあくまで一例であり、必ず発生するわけではありません。しかし、万が一の高額修理に備えておく意識は重要です。
保証やメンテナンスパックの賢い活用術
こうした万が一の出費に備えるために、メーカーの保証制度を正しく理解し、活用することが非常に重要です。
- マツダの新車保証:
- 一般保証: 3年間または走行距離6万kmまで。エアコンやナビゲーションシステムなど、ほとんどの部品が対象。
- 特別保証: 5年間または走行距離10万kmまで。エンジンやトランスミッションなど、走行に関わる重要な部品(主要部品)が対象。
- 延長保証「パックdeメンテ あんしん延長保証」:
- 新車保証が終了した後も、有償で保証を延長できる制度です。5年目の初回車検時に加入でき、最長で7年目まで保証を継続できます。
- 高額な修理費用が発生するリスクが高い5年目以降も安心して乗り続けるために、加入しておくことを強くおすすめします。
定期点検をディーラーでしっかり受け、延長保証に加入しておくこと。これが、輸入車にも劣らない上質な走りを持つマツダ車と、賢く長く付き合っていくための最善策だと私は考えています。
まとめ
今回は、マツダCX-80の購入を検討している方に向けて、年収の目安から維持費、修理費用の実態までを詳しく解説してきました。
- 購入の目安: 世帯年収800万円であれば、200万円程度の頭金を用意することで、月々のローン支払いを現実的な範囲に収めることが可能。ただし、家計に余裕があるとは言えないため、慎重な資金計画が必要。
- CX-60との比較: 3列シートが必須でなければ、CX-60を選ぶことで車両価格を約80万円抑えられ、月々の負担を大幅に軽減できる。
- 年間維持費: 税金、保険、燃料代などで年間約30万円〜40万円が必要。ローンの支払いとは別に、この費用を確保しておく必要がある。
- 故障と修理: 近年のマツダ車は決して壊れやすくはないが、万が一の高額修理に備え、延長保証への加入が賢明。
CX-80は、その美しいデザインと直列6気筒エンジンがもたらす滑らかな走り、そして多人数乗車が可能な実用性を兼ね備えた、非常に魅力的なSUVです。決して安い買い物ではありませんが、しっかりとした資金計画を立て、購入後のコストも理解した上で手に入れれば、きっとあなたのカーライフを豊かで特別なものにしてくれるはずです。
このレビューが、あなたにとって最良の一台を見つけるための一助となれば幸いです。