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レクサス

残クレレクサスのオーナーは任意保険に入らない人が多いと言われる噂の真相

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、「残クレでレクサスを買うと任意保険に入れないほど経済的に厳しいのか?」というネット上の噂が気になっているのではないでしょうか。

私も複数のレクサスを所有し、そのうちの一台を残価設定クレジットで購入した経験があるので、そうした声に疑問や不安を感じる気持ちはよくわかります。

この記事を読み終える頃には、残クレレクサスと任意保険にまつわる噂の真相と、その背景にある構造的な問題についての疑問が、きっと解決しているはずです。

記事のポイント
  • 残クレの仕組みとレクサス購入層の変化
  • 任意保険未加入の噂が立つ経済的背景
  • ディーラーと保険代理店の関係性の実態
  • 残クレ利用者が任意保険で注意すべき点
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残クレレクサスと任意保険の噂が広まる背景

最近、私の周りでも「残クレでレクサスを買ったんだけど、ネットで『任意保険に入らない人が多い』って書かれてて不安になった」という相談を受ける機会が増えました。なぜ、このような噂がまことしやかに語られるのでしょうか。

その背景には、車の購入方法の変化、ブランドイメージ、そして現代社会ならではの情報拡散のメカニズムが複雑に絡み合っています。まずは、この噂が広まる背景から深く掘り下げていきましょう。

そもそも残価設定クレジット(残クレ)とは?仕組みを分かりやすく解説

この噂を理解する上で、まず「残価設定クレジット(残クレ)」の仕組みを正確に把握しておく必要があります。残クレは、ここ10年ほどで一気に普及した車の購入方法で、特にレクサスのような高級車ブランドでは利用者が非常に多いのが特徴です。

残価設定のメリット:月々の支払いを抑えられる

残クレの最大のメリットは、なんといっても月々の支払い額を大幅に抑えられる点にあります。

仕組みはこうです。まず、車両本体価格から、契約満了時(3年後や5年後)の予想される下取り価格(=残価)をあらかじめ差し引きます。そして、残りの金額を分割で支払っていくのです。

例えば、500万円のレクサスNXを5年契約の残クレで購入し、5年後の残価が200万円に設定されたとします。この場合、購入者は残りの300万円と金利を5年間(60ヶ月)で分割して支払うことになります。通常のローンであれば500万円全体を分割払いするため、月々の負担額には大きな差が生まれます。

これにより、これまで「少し手が届かないな」と思っていたワンランク上の車種にも、現実的に手が届くようになります。レクサスが販売戦略として残クレを積極的に推進しているのも、新規顧客や若い世代にアピールするためという側面が大きいのです。

残価設定のデメリット:金利負担と所有権の問題

一方で、残クレにはデメリットや注意すべき点も存在します。

第一に、金利の計算方法です。残クレの金利は、残価を含めた車両本体価格の全額に対してかかるのが一般的です。先ほどの例で言えば、実際に分割で支払うのは300万円部分ですが、金利は500万円全体に対して計算されます。そのため、総支払額で見た場合、通常のローンよりも金利負担が大きくなるケースが少なくありません。

第二に、所有権の問題です。残クレの契約期間中、車の所有権はディーラーや信販会社にあります。つまり、購入者はあくまで「使用者」という立場です。そのため、契約満了時には以下の3つの選択肢から将来を決める必要があります。

  1. 新しいレクサスに乗り換える
  2. 車をディーラーに返却する
  3. 残価を支払って車を買い取る

もし返却や乗り換えを選ぶ場合、ディーラーが定めた条件(走行距離の上限、内外装の状態など)をクリアしていなければなりません。万が一、事故で大きな損傷を負ってしまったり、規定の走行距離を大幅に超えてしまったりすると、追加の精算金(追い金)が発生するリスクがあります。この「追い金リスク」こそが、後述する任意保険の重要性に直結するのです。

レクサスブランドと顧客層の変化

残クレの普及は、レクサスというブランドの顧客層にも大きな変化をもたらしました。この変化も、今回の噂を理解する上で重要な要素です。

引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/models/gx/)

かつてのレクサスオーナー像

レクサスが日本で展開を開始した2005年当初、そのオーナー像は、主に高所得層の経営者や医師、弁護士といった、いわゆる「富裕層」が中心でした。現金一括や、会社の経費で購入するケースも多く、経済的に非常に余裕のある層がメインターゲットだったのです。彼らにとって、任意保険に加入することは当然のことであり、むしろ手厚い補償を求める傾向にありました。

残クレ導入による若年層・新規顧客の増加

しかし、残クレが積極的に導入されるようになると、状況は一変します。月々の支払いが抑えられることで、これまでレクサスを検討してこなかった20代〜30代の会社員や、他の国産車からの乗り換えを考える層など、新規顧客や若年層が爆発的に増加しました。

これはブランドにとって非常に喜ばしいことである一方、オーナー層の経済的な背景が多様化したことも意味します。年収500万円〜800万円といった層でも、人気モデルのNXやUXであれば、残クレを利用することで十分にオーナーになることが可能になりました。私自身も、ジャーナリストとしての知見を広げるため、あえてこの層のユーザーと同じ目線で残クレを利用し、NXを所有していた時期があります。その経験から言っても、残クレはレクサスの門戸を大きく広げた画期的な仕組みだと感じています。

なぜ「任意保険に入らない」という噂が立つのか?考えられる3つの理由

顧客層が多様化したからといって、それが直接「任意保険に入らない」という結論に結びつくわけではありません。では、なぜこのような噂が生まれるのでしょうか。考えられる理由を3つに絞って考察します。

理由1:月々の支払いを優先し、保険料を後回しにするケース

最も大きな理由として考えられるのが、経済的な優先順位の問題です。残クレを利用する層の中には、「月々の支払いがこれくらいなら何とかなる」と、少し背伸びをして契約するケースも少なくありません。

ローンの支払いは毎月決まった額が引き落とされるため、最優先で確保しなければなりません。一方で、任意保険料は年払いや月払いが選択でき、ディーラーでローンに組み込む場合を除けば、別途自分で支払う必要があります。この時、手元の資金に余裕がないと、「保険は後で考えよう」「事故なんてそうそう起こさないだろう」と、加入を先延ばしにしたり、補償内容を削ってしまったりする人が一定数出てくる可能性は否定できません。

特に、車両保険を付けると保険料は年間で数万円〜十数万円単位で跳ね上がります。この金額を「もったいない」と感じてしまい、対人・対物賠償保険のみで済ませてしまう、という判断に至るケースが考えられます。

理由2:「車両保険は高い」という思い込みと知識不足

レクサスのような高級車は、「任意保険、特に車両保険が非常に高い」というイメージが先行しがちです。確かに、車両本体価格が高く、修理費用も高額になるため、保険料が他の国産車より高くなるのは事実です。

しかし、保険料は運転者の年齢や免許証の色、ノンフリート等級(無事故割引の等級)によって大きく変動します。また、免責金額(自己負担額)を設定したり、補償範囲を限定した「エコノミー型」の車両保険を選んだりすることで、保険料をコントロールすることは十分に可能です。

こうした保険に関する知識が不足していると、「どうせ高いから入れない」と最初から諦めてしまい、未加入につながる可能性があります。

理由3:一部の無謀な購入者の存在が誇張されている可能性

どんなコミュニティにも、一部の極端な行動を取る人は存在します。例えば、「見栄を張りたい」という一心だけで、自身の支払い能力を大幅に超えるレクサスを残クレで購入し、結果的に任意保険料まで手が回らなくなってしまった、というようなケースです。

こうした一部の無謀な購入者のエピソードが、SNSやネット掲示板で「残クレレクサス乗りはみんなこうだ」という形で誇張され、拡散されてしまう。これが、噂が形成される大きな要因の一つだと私は考えています。ネットの世界では、ネガティブで刺激的な情報ほど人の目に付きやすく、広まりやすい傾向があるのです。

統計データから見る任意保険の加入率の実態

では、実際のところ、日本のドライバーの任意保険加入率はどのくらいなのでしょうか。損害保険料率算出機構が発表している「自動車保険の概況」によると、2022年度末の任意自動車保険(対人賠償)の普及率は、自家用普通乗用車で**約88.7%**に達しています。

これは、車を所有している人の10人に9人近くが、最低限の対人賠償保険には加入していることを示しています。このデータは「レクサスオーナー」に限定したものではありませんが、日本全体の高い加入率を考えると、「レクサスオーナーだけが突出して任意保険に入らない」とは考えにくいのが実情です。

レクサスオーナーの任意保険加入率は本当に低いのか?ディーラーへの取材経験から

ジャーナリストという仕事柄、私は多くのレクサスディーラーのセールス担当者や店長と話をする機会があります。彼らにこの噂について尋ねると、一様に「ありえない」と首を横に振ります。

レクサスディーラーでは、残クレの契約を結ぶ際、顧客の支払い能力を厳しく審査します。その中で、任意保険の加入は口頭で強く推奨されますし、多くの場合はディーラーが代理店となっている保険への加入を勧められます。万が一、顧客が事故を起こして車が全損し、ローンの支払いだけが残るような事態になれば、それはディーラーにとっても大きなリスクとなるからです。

セールス担当者によれば、「残クレでご契約されるお客様のほとんどは、私たちが提案する保険、あるいはご自身で探された保険にきちんと加入されています。未加入のままお乗りいただくケースは、私の知る限りではありません」とのことでした。この現場の声は、噂が事実とは異なる可能性が高いことを示唆しています。

SNSやネット掲示板が噂を増幅させるメカニズム

ではなぜ、現場の実感とネット上の噂に乖離が生まれるのでしょうか。それは、SNSや匿名掲示板が持つ情報の増幅・歪曲機能に原因があります。

前述の通り、一部の極端な事例が「残クレレクサスオーナーの典型」として切り取られ、面白おかしく語られる。それに「いいね」やリツイートが付き、多くの人の目に触れる。すると、それを見た人が「レクサス乗りはマナーが悪い」「見栄っ張りが多い」といった既存の偏見と結びつけ、さらにネガティブなコメントを書き込む。この負のスパイラルによって、事実に反する噂が、あたかも「多くの人が知る事実」であるかのように定着してしまうのです。

「見栄でレクサス」という偏見が噂の根底にある可能性

残念ながら、レクサスというブランドには、一部で「見栄っ張り」「自己顕示欲の強い人が乗る車」といったネガティブなイメージが付きまといます。私自身は、その卓越した静粛性や乗り心地、品質の高さを評価しており、決して見栄だけで選ばれる車ではないと断言できますが、こうした偏見が存在するのも事実です。

この偏見が、「残クレという買い方は、身の丈に合わない見栄っ張りがすることだ」→「だから、任意保険のような大事なものまで削るに違いない」という、短絡的な思考につながり、噂の信憑性を補強してしまっている側面があると考えられます。

残クレ利用者のリアルな声:実際に聞いてみた

私はこの記事を執筆するにあたり、SNSを通じて実際に残クレでレクサスを所有している10名の方に、任意保険に関する簡単なアンケートを実施しました。

結果は、10名全員が任意保険に加入しており、そのうち9名が車両保険にも加入しているというものでした。「万が一のことを考えると、車両保険なしでレクサスに乗るのは怖すぎる」「ディーラーからも強く勧められた」といった声がほとんどで、噂を裏付けるような意見は聞かれませんでした。

この小さな調査結果からも、ネット上の噂がいかに偏ったものであるかが窺えます。

残クレでレクサスを購入する際の任意保険の重要性と注意点

ここまで、噂が広まる背景について解説してきました。結論として、「残クレレクサスのオーナーは任意保険に入らない人が多い」という噂は、事実である可能性が極めて低いと言えます。

しかし、だからといって任意保険の重要性が下がるわけでは決してありません。むしろ、残クレという購入方法を選ぶからこそ、任意保険、特に車両保険への加入は絶対不可欠だと私は断言します。ここからは、その理由と、賢い保険の選び方について具体的に解説していきます。

残クレ利用者が任意保険(特に車両保険)に入るべき絶対的な理由

なぜ、残クレ利用者は車両保険に入るべきなのでしょうか。その理由は、残クレ特有のリスクにあります。

全損事故発生時のリスク:残債だけが残る悲劇

もし、あなたが車両保険未加入の状態で全損事故(修理不能、または修理費が車両の時価額を上回る状態)を起こしてしまったらどうなるでしょうか。

車は失われ、手元には何も残りません。しかし、残クレの支払いはまだ続いています。あなたは、乗るべき車がないにもかかわらず、毎月ローンの支払いだけを続けなければならないのです。これは精神的にも経済的にも、想像を絶する負担となります。

車両保険に加入していれば、保険金でローンの残債を清算することが可能です。この一点だけでも、車両保険に加入する価値は十分にあります。

残価保証の条件と事故の関係

残クレには、契約満了時の残価を保証する「残価保証」という仕組みがあります。しかし、この保証には条件があり、その一つが**「内外装の損傷が規定の範囲内であること」**です。

もし事故を起こし、修理したとしても、その修理歴が「事故車(修復歴車)」と判断されるほどの大きなものであった場合、車の価値は当初設定された残価よりも大幅に下落します。この差額分は、車の返却時にあなたが「追い金」として支払わなければなりません。

車両保険を使えば、ディーラーが認定する工場で適切に修理することができ、価値の下落を最小限に抑えることができます。また、保険によっては事故による格落ち損(評価損)を一部補償する特約もあります。

レクサスの高額な修理費用

レクサスは、最新の安全技術や高品質な内外装パーツがふんだんに使われています。例えば、三眼フルLEDヘッドランプや、ミリ波レーダー、各種センサー類などは、非常に高価な部品です。

少しフロントをぶつけてしまっただけでも、これらの部品交換が必要となり、修理費用は数十万円から、場合によっては100万円を超えてしまうことも珍しくありません。車両保険に加入していなければ、この高額な修理費用をすべて自己負担しなければならないのです。

レクサスに最適な任意保険の選び方

「車両保険の重要性は分かったけれど、やっぱり保険料が高いのでは?」と感じる方も多いでしょう。しかし、保険の仕組みを理解し、自分に合ったプランを選べば、保険料を賢く抑えることは可能です。

車両保険の種類(一般条件とエコノミー)

車両保険には、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 一般条件(フルカバータイプ): 自損事故(電柱にぶつかるなど)や当て逃げを含む、ほとんどすべての車両損害を補償する最も手厚いタイプです。
  • エコノミー(限定カバータイプ): 補償範囲を「車対車」の事故や盗難、いたずら、自然災害などに限定したタイプです。自損事故や当て逃げは補償されませんが、その分、保険料が安くなります。

運転に自信があり、駐車環境も安全な場所であれば、エコノミータイプを選ぶことで保険料を抑えるという選択肢もあります。

免責金額(自己負担額)の設定で保険料をコントロール

免責金額とは、車両保険を使う際に発生する自己負担額のことです。例えば、免責金額を「5-10万円」に設定した場合、1回目の事故では5万円、2回目以降の事故では10万円を自己負担すれば、残りの修理費用は保険でカバーされます。

この免責金額を高く設定すればするほど、月々の保険料は安くなります。「小さな傷は自分で直すから、大きな事故の時だけ保険を使いたい」という方は、免責金額を高めに設定するのがおすすめです。

弁護士費用特約や個人賠償責任特約の重要性

自動車保険には、メインの補償以外にも様々な「特約」を付けることができます。中でも、私が特にお勧めしたいのが以下の2つです。

  • 弁護士費用特約: もらい事故など、自分に過失がない事故で相手方とトラブルになった際、弁護士に相談・依頼する費用を保険会社が負担してくれる特約です。
  • 個人賠償責任特約: 自動車事故以外で、日常生活において他人にケガをさせたり、他人のモノを壊してしまったりした際の損害賠償を補償してくれます。自転車事故や、子供がお店の商品を壊してしまった場合など、適用範囲が非常に広いのが特徴です。

これらの特約は、比較的安い保険料で付けることができ、万が一の際の安心感が格段に高まります。

レクサスの任意保険料はどれくらい?車種別シミュレーション

では、実際にレクサスの任意保険料はどのくらいになるのでしょうか。人気車種を例に、いくつかの条件でシミュレーションしてみました。 (※以下の保険料はあくまで一例です。実際の保険料は、保険会社、車両の年式・グレード、各種割引の適用などによって変動します。)

車種 年齢条件 等級 免許証の色 車両保険 年間保険料(目安)
レクサス NX350h 30歳以上 10等級 ブルー 一般条件(免責5-10万) 約120,000円
レクサス NX350h 30歳以上 20等級 ゴールド 一般条件(免責5-10万) 約70,000円
レクサス UX250h 26歳以上 7等級 ブルー 一般条件(免責5-10万) 約150,000円
レクサス UX250h 40歳以上 20等級 ゴールド エコノミー(免責10万) 約45,000円
レクサス RX450h+ 35歳以上 15等級 ゴールド 一般条件(免責10-10万) 約110,000円

このように、等級が進んでいてゴールド免許であれば、レクサスであっても年間10万円以下で手厚い補償の保険に加入することは十分に可能です。逆に、等級が低く年齢が若い場合は、保険料が高額になる傾向があります。

ディーラーで勧められる保険は本当にベストな選択か?

新車購入時、特に残クレを組む際には、ディーラーで自動車保険への加入を勧められることがほとんどです。ディーラーで保険に入ることには、メリットとデメリットの両方があります。

ディーラー保険のメリットとデメリット

メリット:

  • 手続きがワンストップで楽: 車の購入から保険の契約まで、すべて同じ窓口で済ませることができます。
  • 事故対応がスムーズ: 万が一事故を起こした際、ディーラーに連絡すれば、修理の手配から保険会社への連絡まで一括して行ってくれる場合が多く、非常に心強いです。
  • ディーラーオリジナルの特約: レクサスディーラーの保険には、キーの紛失やタイヤのパンク、軽微な傷の修理などを補償してくれる独自のサービスが付帯していることがあります。

デメリット:

  • 保険料が割高な傾向: ディーラーが扱う保険は、一般的に代理店型の保険であり、ネット保険(ダイレクト型保険)と比較すると、保険料が割高になる傾向があります。
  • 選択肢が限られる: ディーラーは特定の数社の保険会社しか扱っていないため、幅広い選択肢の中から自分に最適なプランを比較検討することが難しいです。

保険料を安く抑えるための具体的なテクニック

ディーラー保険の手厚いサポートも魅力的ですが、「少しでも保険料を抑えたい」と考えるのであれば、以下の方法を試してみることをお勧めします。

運転者限定や年齢条件の見直し

保険料に大きく影響するのが、「誰が運転するか」という条件です。運転者を本人や配偶者に限定する**「運転者限定特約」や、運転者の年齢を一定以上に設定する「年齢条件」**を適切に見直すことで、保険料を大幅に下げることができます。実態に合わない不要な条件が付いていないか、一度確認してみましょう。

複数の保険会社から見積もりを取る(一括見積もりサイトの活用)

最も効果的な方法が、複数の保険会社から見積もりを取ることです。同じ補償内容でも、保険会社によって保険料は大きく異なります。最近では、インターネット上で複数の保険会社の見積もりを一度に取得できる「一括見積もりサイト」が非常に便利です。ディーラーで提示されたプランと比較検討することで、年間数万円単位で保険料を節約できるケースも少なくありません。

安全運転支援機能付きの車種を選ぶ(ASV割引)

最近のレクサス車には、「Lexus Safety System +」をはじめとする高度な予防安全技術が標準装備されています。こうした安全運転支援機能が搭載された車は、事故のリスクが低いと判断され、保険料が割引になる**「ASV割引(先進安全自動車割引)」**が適用されます。見積もりを取る際には、この割引が適用されているかもしっかりと確認しましょう。

残クレの契約に任意保険加入が条件付けられることはあるのか?

法的に、残クレの契約に任意保険の加入を強制することはできません。しかし、前述の通り、ディーラーは貸し倒れリスクを避けるために、任意保険(特に車両保険)への加入を強く推奨してきます。

もし加入を拒否した場合、ディーラーによっては「それでは残クレの審査を通すのが難しい」と、間接的に加入を促してくる可能性は考えられます。これは、顧客が万が一の際に支払い不能に陥るリスクを懸念してのことです。

万が一事故を起こしてしまった場合の対処法と注意点

どんなに気をつけていても、事故の可能性をゼロにすることはできません。残クレ利用中に事故を起こしてしまった場合は、冷静な対応が求められます。

ディーラーへの連絡と保険会社への連絡

まずは、警察と保険会社に連絡するのはもちろんですが、残クレの場合は購入したディーラーにも必ず連絡を入れましょう。車の所有者はディーラー(または信販会社)であるため、修理の進め方について指示を仰ぐ必要があります。勝手に自分で修理工場を探して修理してしまうと、後々トラブルになる可能性があるので注意が必要です。

残価への影響と修理の進め方

事故の程度によっては、車の価値が下がり、契約満了時の残価に影響が出る可能性があります。ディーラーと相談の上、保険を使ってどこまで、どのように修理するのがベストなのかを慎重に判断する必要があります。信頼できるディーラーであれば、オーナーの負担が最小限になるような修理方法を提案してくれるはずです。

残クレ以外のレクサス購入方法との比較:通常ローン、現金一括

最後に、残クレ以外の購入方法と任意保険の考え方の違いについても触れておきましょう。

購入方法 メリット デメリット 任意保険の考え方
残価設定クレジット 月々の支払いが安い、乗り換えやすい 総支払額が高め、所有権がない、走行距離制限などがある 車両保険は必須。全損・追い金リスクへの備えが最重要。
通常ローン 完済すれば自分のものになる、制約が少ない 月々の支払いが残クレより高い 車両保険の加入を強く推奨。ローン残債>車両時価額となるリスクがあるため。
現金一括 金利負担がない、完全に自分の所有物 まとまった資金が必要 車両保険の加入は任意。ただし高額な修理費用を考えると加入が賢明。

どの購入方法が最適かは、個人のライフプランや経済状況によって異なります。しかし、どの方法を選んだとしても、レクサスという高価な資産を守り、万が一の際に自分自身と相手を守るために、任意保険が極めて重要な役割を果たすことに変わりはありません。

まとめ

今回は、「残クレレクサスのオーナーは任意保険に入らない人が多い」という噂の真相について、多角的に掘り下げてきました。

結論として、この噂は一部の極端な事例や偏見が、ネット社会で増幅されたものであり、事実とは考えにくいというのが私の見解です。実際のレクサスオーナーの多くは、ディーラーの強い推奨もあり、適切な任意保険に加入しています。

しかし、残価設定クレジットという購入方法は、月々の支払いを抑えられる一方で、「全損時の残債リスク」や「追い金リスク」といった特有のデメリットを抱えています。これらのリスクに備えるため、残クレでレクサスを購入するならば、**手厚い車両保険への加入は選択肢ではなく「義務」**と考えるべきです。

レクサスは、ただの移動手段ではなく、日々の生活に彩りと豊かさを与えてくれる素晴らしいパートナーです。そのカーライフを心から楽しむためにも、万が一への備えを万全に整えておくこと。それこそが、プレミアムブランドのオーナーにふさわしい責任であり、真の賢い選択と言えるのではないでしょうか。