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ランドローバー

ランドローバーディフェンダーは後悔するの噂の真相|雨漏りや揺れが酷い実態

モータージャーナリスト兼コンサルタントの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、ランドローバー・ディフェンダーの購入を検討しつつも、「買って後悔する」「雨漏りがひどい」「乗り心地が最悪」といったネガティブな噂が気になっているのではないでしょうか。

引用 : ランドローバー公式HP (https://www.landrover.co.jp/defender/defender-octa/index.html)

私も実際にクラシックと現行の両方のディフェンダーを所有し、そのすべてを経験してきたので、気になる気持ちはよくわかります。無骨で唯一無二のスタイルに憧れる一方で、実用性や維持に関する不安は尽きないですよね。

この記事を読み終える頃には、ディフェンダーを買って後悔するのか、それとも最高の相棒になるのか、その答えが明確になっているはずです。

記事のポイント

  • クラシックと現行モデルの根本的な違い
  • 雨漏りや乗り心地の噂の真相と具体的な対策
  • ディフェンダーで後悔する人と満足する人の決定的な差
  • 購入前に確認すべき必須チェックポイント
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ランドローバーディフェンダーは本当に後悔する車なのか?噂の真相を徹底解剖

「ディフェンダーは後悔する」という言葉は、ある意味では真実であり、ある意味では全くの誤解です。なぜなら、多くの噂は特定のモデル、つまり「クラシック・ディフェンダー」を指しているからです。まずは、この誤解を解くところから始めましょう。

引用 : ランドローバー公式HP (https://www.landrover.co.jp/defender/defender-octa/index.html)

そもそもディフェンダーとは?クラシックと現行モデルの決定的な違い

ディフェンダーと一括りにされがちですが、2016年まで生産されていた「クラシック・ディフェンダー」と、2020年から販売されている「現行ディフェンダー」は、名前が同じだけの全く別の車です。この違いを理解することが、後悔しないための第一歩です。

クラシック・ディフェンダー(~2016年)

軍用車両をルーツに持つ、まさに「究極のオフローダー」です。強靭なラダーフレーム構造にアルミボディを架装し、その構造は70年近くほとんど変わらずに生産され続けました。すべてが機械的で、電子制御は最小限。良くも悪くもアナログな車です。多くの人がイメージする「雨漏り」「乗り心地の悪さ」といった噂は、主にこのクラシックモデルに当てはまります。しかし、その無骨さ、ダイレクトな操作感、そしてカスタムの自由度の高さが、多くのファンを魅了してやみません。

現行ディフェンダー(2020年~)

クラシックモデルのDNAを受け継ぎつつも、中身は完全に現代のラグジュアリーSUVとして生まれ変わりました。ラダーフレームを捨て、軽量かつ高剛性なアルミニウム製モノコックボディを採用。エアサスペンションや最新の電子制御デバイスを搭載し、オンロードでの快適性とオフロードでの走破性を極めて高い次元で両立しています。クラシックモデルで指摘された弱点のほとんどは解消されており、快適で信頼性の高いファミリーカーとしても十分に機能します。

この2台は、比較対象にすること自体がナンセンスなくらい、成り立ちも乗り味も異なります。あなたがどちらのディフェンダーに興味があるのかで、話は大きく変わってくるのです。

【噂の真相①】乗り心地が悪く揺れが酷いのは本当か

これは、購入をためらう最も大きな要因の一つでしょう。結論から言うと、モデルによって答えは「YES」でもあり「NO」でもあります。

クラシック・ディフェンダーの場合:YES、しかしそれが「味」

はっきり言って、乗り心地は良くありません。特にショートホイールベースの「90」は、路面の凹凸を正直に拾い、常にピッチング(縦揺れ)やローリング(横揺れ)を感じます。トラックや作業車に近い乗り味と言えば想像しやすいでしょうか。高速道路ではロードノイズや風切り音も大きく、隣の人との会話に声を張る必要があります。

しかし、重要なのは、これを「不快」と捉えるか「味」と捉えるかです。路面からの情報がダイレクトに伝わる感覚、車を操っているという実感は、現代の洗練された車では決して味わえません。この乗り心地こそがディフェンダーらしさであり、多くのオーナーはこれを楽しんでいます。また、ショックアブソーバーやスプリングの交換で、乗り心地をある程度改善することも可能です。

現行ディフェンダーの場合:NO、高級セダン並みの快適性

現行モデル、特にエアサスペンション装着車に関しては、この噂は全く当てはまりません。モノコックボディと電子制御エアサスの組み合わせは、驚くほどフラットで快適な乗り心地を実現しています。路面の継ぎ目や多少の凹凸はしなやかにいなし、長距離ドライブでも疲れ知らず。静粛性も非常に高く、クラシックモデルとは異次元の快適性を誇ります。

【噂の真相②】雨漏りは当たり前って本当か

「ディフェンダーは雨漏りするものだ」という伝説。これもモデルによって大きく異なります。

クラシック・ディフェンダーの場合:YES、「仕様」と考える覚悟を

残念ながら、これはほぼ事実です。クラシックモデルのボディは、手作業で組み立てられたパネルの集合体であり、その継ぎ目から雨水が侵入することは珍しくありません。特に、フロントガラスの合わせ目、アルパインライト(ルーフにある小窓)、ドアのウェザーストリップなどが弱点とされています。

私の個体も、豪雨の際には足元に水たまりができることがありました。しかし、これもオーナーにとっては一種の儀式のようなもの。シーリング材で隙間を埋めたり、ウェザーストリップを交換したりと、対策を講じること自体を楽しむ文化があります。完璧な防水性を求めるのであれば、クラシックモデルは避けるべきでしょう。「雨漏りもまた一興」と思えるくらいの寛容さが必要です。

現行ディフェンダーの場合:NO、現代の車として心配無用

現行モデルにおいて、雨漏りは基本的に心配ありません。設計も製造技術も飛躍的に向上しており、現代の車として求められる品質基準を完全に満たしています。万が一、初期不良で雨漏りが発生したとしても、保証の範囲内で修理が可能です。

【噂の真相③】故障が多くて維持費がかかるって本当か

これも非常に重要なポイントです。車の維持にはお金がかかりますから、シビアに考えたいところです。

クラシック・ディフェンダーの場合:YES、専門店との付き合いが鍵

古い英国車である以上、故障のリスクは現代の国産車に比べて高いと言わざるを得ません。特に、電装系(パワーウィンドウ、集中ロック、ワイパーなど)のマイナートラブルは起こりがちです。また、オイル漏れなども持病の一つです。

重要なのは、壊れてから直すのではなく、壊れる前に予防整備を行うことです。そして、そのためにはディフェンダーの特性を熟知した信頼できる専門店を見つけることが何よりも重要になります。部品の供給自体は世界中に豊富に存在するため、修理不能に陥ることは稀ですが、専門知識のない工場では適切な診断や修理が難しい場合があります。維持費は、年間のメンテナンス費用として最低でも10~20万円、大きなトラブルがあればそれ以上の出費を覚悟しておくべきでしょう。

現行ディフェンダーの場合:一般的な輸入車レベルのリスク

クラシックモデルほど神経質になる必要はありませんが、それでも輸入車であることには変わりありません。最新技術が多数投入されているため、万が一電子制御系にトラブルが発生した場合は、修理費用が高額になる可能性があります。新車保証や延長保証に加入しておくことで、そのリスクを軽減できます。維持費は、他の同価格帯の欧州製ラグジュアリーSUVと同等レベルと考えておけば間違いありません。

ディフェンダーで後悔する人の特徴

  • 快適性や静粛性を最優先する人: 特にクラシックモデルは、現代の乗用車の基準で考えると多くの点で劣ります。
  • 車に手間やお金をかけたくない人: 予防整備や突発的な修理を楽しむくらいの余裕が必要です。
  • 不便さを「味」として楽しめない人: 重い操作系、大きな回転半径、うるさい室内など、すべてを個性として受け入れる必要があります。
  • 家族の同意を得られていない人: 特にクラシックモデルをファミリーカーとして使おうとすると、乗り心地や利便性の面で家族から不満が出る可能性が高いです。

ディフェンダーに乗って満足する人の特徴

  • 唯一無二のデザインと存在感を愛せる人: 他の何にも似ていないスタイルは、所有する喜びを日々感じさせてくれます。
  • 本格的なオフロード走行やアウトドアを楽しみたい人: ディフェンダーの真価は、道なき道を進むときにこそ発揮されます。
  • 車と向き合い、育てる過程を楽しめる人: 少しずつ手を入れて自分だけの仕様に仕上げていく喜びは格別です。
  • コミュニティやライフスタイルを重視する人: ディフェンダーを通じて、同じ価値観を持つ仲間との繋がりが生まれます。

走行性能は?オンロードとオフロードの実力

オンロード性能

  • クラシック: 正直に言って得意ではありません。重心が高く、サスペンションも柔らかいため、コーナリングでは大きなロールを伴います。高速走行も可能ですが、安定性は現代の車に劣り、長距離は疲労が伴います。
  • 現行: 驚くほど快適かつスポーティです。エアサスが車体の姿勢を常に安定させ、モノコックボディの剛性の高さも相まって、ワインディングロードも軽快に駆け抜けます。高速巡航も非常に得意で、高級サルーンのような安定感を誇ります。

オフロード性能

  • クラシック: 最強クラスです。シンプルな構造と強靭な足回り、そして圧倒的な対地障害角により、他の車が躊躇するような悪路も難なく走破します。
  • 現行: クラシックに勝るとも劣らない性能を誇ります。テレインレスポンス2などの電子制御デバイスが路面状況を自動で判断し、最適な設定を行ってくれるため、ドライバーのスキルを問わず高い走破性を発揮します。

家族での使用は可能か?ファミリーカーとしての評価

  • クラシック: 正直、メインのファミリーカーとしては厳しいでしょう。特に後部座席の乗り心地は悪く、長距離では同乗者から不満が出ることを覚悟해야 합니다。ロングホイールベースの「110」であれば荷室も広く実用性は増しますが、乗り降りのしづらさや騒音といった問題は残ります。趣味のセカンドカーとして割り切るのが賢明です。
  • 現行: 「110」や3列シートの「130」は、非常に優秀なファミリーカーになります。広大な室内空間、快適な乗り心地、十分な積載能力を備え、日常使いから休日のレジャーまで、あらゆるシーンで家族を満足させてくれるでしょう。

後悔しないためのディフェンダー中古車購入ガイド

さて、ディフェンダーの特性を理解した上で、いよいよ購入を具体的に考えるステップです。後悔しないためには、正しい知識を持って個体を選ぶことが何よりも重要です。

引用 : ランドローバー公式HP (https://www.landrover.co.jp/defender/defender-octa/index.html)

まずはモデル選び!クラシックか現行か、自分に合うのはどっち?

これまでの解説で明らかになったように、まずは自分がどちらのディフェンダーを求めているのかを明確にする必要があります。

  • クラシックがおすすめな人:
    • 手間暇をかけて車を育てるのが好きな人
    • 趣味性の高いセカンドカーを探している人
    • アナログな機械の操作感が好きな人
    • キャンプやオフロード走行が趣味の人
  • 現行がおすすめな人:
    • 快適なファミリーカーとしても使いたい人
    • 最新の装備や安全性能を重視する人
    • 日常の足からレジャーまで1台でこなしたい人
    • 故障の心配をせずに乗りたい人

クラシックディフェンダー選びの最重要ポイント

クラシックモデルは個体差が非常に大きいため、購入前のチェックが運命を分けます。

最重要項目:フレームの錆

ディフェンダーの命はラダーフレームです。ボディはアルミ製で錆びませんが、鉄製のフレームは錆びます。特にリアクロスメンバーやスプリングの受け皿周辺は念入りにチェックしてください。表面的な錆ならまだしも、腐食が進行して穴が開いているような個体は絶対に避けるべきです。修復には莫大な費用がかかります。

エンジンと年式の違い

クラシックディフェンダーには、大きく分けて3世代のエンジンがあります。

  • 300Tdi(~1998年頃): 機械式で最も構造がシンプル。信頼性が高く、海外でも修理しやすい。
  • Td5(~2006年頃): 電子制御が導入され、よりパワフルで静かになった5気筒エンジン。
  • Puma(2.4L/2.2L、2007年~): フォード製のエンジンと6速MTを搭載。ダッシュボードも刷新され、現代的な内装に。 それぞれに個性と特徴があります。どのエンジンが良いかは好みによりますが、整備性の良さからTdiやTd5を好むファンも多いです。

整備記録の確認

過去にどのようなメンテナンスや修理が行われてきたかを示す整備記録は、その車の健康状態を知る上で非常に重要です。特に、信頼できる専門店で定期的にメンテナンスされてきた個体は安心感が高いでしょう。

現行ディフェンダー選びの重要ポイント

現行モデルはまだ新しく、品質も安定していますが、それでもいくつかポイントはあります。

引用 : ランドローバー公式HP (https://www.landrover.co.jp/defender/defender-octa/index.html)

グレードとエンジンの種類

ガソリン(P300)とディーゼル(D300など)が存在します。トルクフルで燃費の良いディーゼルが人気ですが、使用用途によっては静かでスムーズなガソリンも良い選択です。また、エアサスペンションが標準装備かオプションかもグレードによって異なりますので、乗り心地を重視するならエアサス付きを選びましょう。

認定中古車のメリット

メーカーの認定中古車は、厳しい基準をクリアした質の高い車両が多く、保証も付帯するため安心感があります。価格は少し高めになりますが、購入後のトラブルを避けるためには賢い選択と言えるでしょう。

信頼できる専門店の見つけ方

これは特にクラシックモデルにおいて死活問題となります。良い専門店は、あなたのディフェンダーライフを成功に導く最高のパートナーです。

  • 販売・整備実績が豊富か: ホームページやSNSで実績を確認しましょう。
  • 専門知識を持つメカニックがいるか: ディフェンダー特有の弱点や整備方法を熟知しているか。
  • 診断機(テスター)を完備しているか: 特にTd5以降のモデルでは必須です。
  • ユーザーからの評判は良いか: 口コミサイトやSNSでの評判も参考にしましょう。

購入前に必ず試乗すべき理由

カタログスペックやレビューだけではわからないことがたくさんあります。特にクラシックモデルは、その独特の乗り味や操作感を自分の体で確かめないと、購入後に「こんなはずじゃなかった」となりかねません。

  • 噂の乗り心地は自分にとって許容範囲か?
  • クラッチの重さやハンドルの操作感はどうか?
  • 異音や不快な振動はないか?
  • 自分の体格にドライビングポジションは合うか?

これらを確認するためにも、最低でも30分以上、できれば高速道路を含めて試乗させてもらいましょう。

ディフェンダーの維持費は年間いくらかかる?

具体的な数字で比較してみましょう。年間1万km走行を想定した概算です。

項目 クラシック・ディフェンダー (Td5) 現行ディフェンダー (D300)
自動車税 約88,000円 (13年超重課) 約50,000円
重量税 (2年分) 約50,400円 (18年超重課) 約50,000円
自賠責保険 (2年分) 約17,650円 約17,650円
任意保険 等級による (車両保険は高め) 等級による (車両保険は高め)
燃料代 (軽油160円/L) 約177,000円 (燃費9km/L) 約133,000円 (燃費12km/L)
車検・税金等 (年間) 約139,000円 約99,000円
年間合計 (燃料代込) 約316,000円 + メンテナンス・修理費 約232,000円 + メンテナンス・修理費

※2025年8月時点の税率・価格を参考にしています。

表からもわかるように、税金や燃費の面で現行モデルの方が有利です。クラシックモデルは、これに加えて個体の状態に応じた修理費用が上乗せされることを覚悟しておく必要があります。

見栄を張るための車?所有することで得られるもの

ディフェンダーを「見栄」で選ぶ、というのも一つの動機でしょう。確かに、その圧倒的な存在感は、どこへ行っても人々の注目を集めます。しかし、ディフェンダーを所有することで得られるものは、それだけではありません。

  • ライフスタイルの変化: なぜか週末になるとキャンプに行きたくなったり、林道を走りたくなったりします。ディフェンダーは、あなたを新しい冒険へと駆り立てる力を持っています。
  • 唯一無二の満足感: 駐車場に停まっている愛車を見るたびに、その無骨で美しいデザインに心が満たされます。これは、他のどんな車でも得難い感覚です。
  • オーナー同士の繋がり: ディフェンダー乗りは、すれ違う時に挨拶を交わす文化があります。イベントやSNSを通じて、世代や職業を超えた仲間ができることも大きな魅力です。

見栄という入口から入ったとしても、最終的にはそれ以上の価値を見出せる、それがディフェンダーという車なのです。

まとめ

ランドローバー・ディフェンダーは、決して万人受けする車ではありません。特にクラシックモデルは、噂通り乗り心地が悪く、雨漏りもするし、故障もします。現代の車の快適性や利便性を求めるなら、間違いなく後悔するでしょう。

しかし、その不便さや手間のかかる部分を「個性」や「味」として受け入れ、車と対話しながら付き合っていく覚悟がある人にとっては、これほどまでに人生を豊かにしてくれる相棒は他に存在しません。

一方で、現行ディフェンダーは、クラシックの魂を受け継ぎながら、ネガティブな要素をテクノロジーで克服した、全く新しい時代のオフローダーです。快適性、実用性、そして圧倒的な走破性を兼ね備え、多くの人の期待に応えることができる懐の深い一台に仕上がっています。

後悔するかどうかの分かれ道は、あなたがディフェンダーという車に何を求めるか、そして、その車の本質を正しく理解しているかにかかっています。この記事が、あなたの決断の一助となれば幸いです。ぜひ、信頼できる店で実車に触れ、試乗してみてください。きっと、あなただけの答えが見つかるはずです。