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テスラが壊れやすいのは本当か|アメ車の品質・修理費用や修理の納期の実態

この記事を読んでいる方は、「テスラは本当に壊れやすいのか?」「アメ車だから品質が心配だ」といった点が気になっていることでしょう。

引用 : 価格コム HP (https://kakaku.com/item/K0001215150/)

私も自動車コンサルタントとして、また一人のテスラオーナーとして、購入前は同様の不安を抱えていましたので、そのお気持ちはよくわかります。ネット上には様々な情報が溢れていますが、一体どれが真実なのか判断に迷いますよね。

このレビューでは、自動車の専門家として、そして実際のオーナーとしての両方の視点から、テスラの品質、故障事例、そして維持に関するリアルな情報をお伝えします。この記事を読み終える頃には、テスラ車の品質や維持に関する現実、そしてご自身の購入判断基準についての疑問が、きっと解決しているはずです。

記事のポイント
  • アメ車の品質に対する過去のイメージと現在の実態
  • テスラ特有の故障事例とその具体的な原因
  • 高額と言われがちな修理費用と納期の真相
  • 購入前に必ず知っておくべき保証制度とサービス体制
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テスラは本当に壊れやすいのか?アメ車の品質神話のウソ・ホント

「テスラは壊れやすい」「アメ車は品質が低い」という言葉は、本当によく耳にします。しかし、そのイメージは果たして現在の実態を正確に反映しているのでしょうか。ここでは、テスラが壊れやすいと言われる背景から、現代のアメ車の品質基準、そして国産車やドイツ車との比較まで、多角的に掘り下げていきます。

引用 : 価格コム HP (https://kakaku.com/item/K0001215150/)

テスラが壊れやすいと言われる背景

テスラが壊れやすいというイメージが広まった背景には、いくつかの複合的な要因があります。

第一に、テスラが従来の自動車とは全く異なる構造を持つことが挙げられます。エンジンやトランスミッションといった複雑な機械部品を持たない代わりに、巨大なバッテリーとモーター、そして車全体を制御する高度なコンピューターシステムで構成されています。このため、トラブルの内容もガソリン車とは異なり、ソフトウェアのフリーズやセンサーの誤作動といった、IT機器に近い不具合が報告されることが多いのです。これらが「これまでのクルマではあり得なかった故障」として、ユーザーに不安を与え、「壊れやすい」という印象につながっている側面があります。

第二に、ソフトウェアアップデート(OTA:Over-the-Air)の存在です。テスラはスマートフォンのように、インターネット経由でソフトウェアを更新し、性能向上や新機能の追加、不具合の修正を行います。これは非常に画期的なシステムですが、一方でアップデートによって新たなバグが発生したり、これまで問題なかった機能が不安定になったりする可能性もゼロではありません。

そして第三に、オーナーコミュニティの活発さが挙げられます。テスラオーナーは情報感度が高く、SNSやYouTubeなどで積極的に情報発信を行う傾向があります。そのため、一部で発生した不具合が瞬く間に拡散され、 마치頻繁に発生しているかのような印象を与えてしまうのです。もちろん、これは情報共有という観点では非常に有益ですが、ネガティブな情報ほど目立ちやすいという特性も理解しておく必要があります。

昔と今では大違い!現代アメ車の品質基準

「アメ車は壊れやすい」というイメージは、1970年代から80年代にかけての品質問題を根強く引きずっているものです。しかし、現代のアメ車、特にテスラを含むグローバル市場で戦うメーカーの品質は、当時とは比較にならないほど向上しています。

J.D. パワーの調査結果が示す品質向上

米国の調査会社J.D. パワーが毎年発表している「自動車初期品質調査(IQS)」は、新車購入後90日間の不具合指摘件数をブランドごとに集計したもので、自動車の品質を測る上で重要な指標とされています。 近年の調査結果を見ると、ビュイックやダッジ、シボレーといった米国の主要ブランドが、多くの日本車やドイツ車を上回り、業界平均以上の評価を獲得するケースが珍しくありません。これは、各メーカーが品質管理プロセスを大幅に見直し、グローバルな競争環境の中で品質向上に真剣に取り組んできた成果と言えるでしょう。

テスラの生産拠点「ギガファクトリー」

テスラは「ギガファクトリー」と呼ばれる巨大な自社工場で、車両とバッテリーを一貫生産しています。上海やベルリン、テキサスなど、世界各地に展開されるギガファクトリーでは、最新の生産技術とオートメーションが導入され、品質の安定化と生産効率の向上が図られています。特に、後発のギガファクトリーで生産された車両は、初期のカリフォルニア・フリーモント工場製のものに比べて、品質が安定しているという評価が一般的です。

テスラの品質はモデルや生産時期で異なる?

テスラの品質、特に内外装の組み立て精度については、モデルや生産時期によってばらつきがあるというのが、多くのオーナーや専門家の一致した見解です。

特に、モデル3やモデルYの生産が立ち上がった当初は、パネルの隙間(チリ)が不均一であったり、塗装にムラがあったりといった、いわゆる「初期不良」の報告が散見されました。私自身も、所有する車両の納車時には、入念にチェックを行った記憶があります。

しかし、前述の通り、生産体制が成熟するにつれて、こうした組み立て品質は着実に改善されています。特に、最新のギガファクトリーで採用されている「ギガプレス」という一体成型の製造技術は、部品点数を大幅に削減し、車体剛性の向上と同時に、組み立て精度の安定にも貢献しています。

これからテスラを購入される方は、過度に心配する必要はありませんが、納車時には必ず内外装の状態を自身の目でしっかりと確認することをお勧めします。もし気になる点があれば、その場で担当者に伝え、記録に残してもらうことが重要です。

オーナーが語る「チリのズレ」問題の実態

「チリのズレ」は、テスラの品質を語る上で最も有名なトピックかもしれません。これは、ドアやトランク、ボンネットといったボディパネル間の隙間が、場所によって広かったり狭かったりする状態を指します。

日本のユーザーは、国産車の非常に高い組み立て精度に慣れているため、テスラのチリのズレが特に目についてしまう傾向があります。確かに、ミリ単位の完璧さを求めると、気になる箇所が見つかるかもしれません。

しかし、実用上の問題、例えば走行中に異音が発生したり、雨漏りしたりといった不具合に直結するケースは稀です。多くの場合、見た目の問題に留まります。テスラ側もこの問題は認識しており、納車時の指摘に対しては調整に応じてくれることがほとんどです。

重要なのは、どこまでを許容範囲と考えるかです。完璧な工業製品を求めるのか、それとも多少の個体差は許容しつつ、EVとしての革新的な走行体験を重視するのか。この価値観の違いが、テスラの品質に対する評価を大きく左右すると言えるでしょう。

ソフトウェアアップデートがもたらすメリットとデメリット

テスラ最大の特徴であるソフトウェアアップデート(OTA)は、諸刃の剣でもあります。

メリット:

  • 機能の進化: 購入後も自動運転支援機能が向上したり、新しいエンターテイメント機能が追加されたりと、車が常に最新の状態に保たれます。
  • 不具合の修正: ディーラーに車を持ち込むことなく、ソフトウェア関連の不具合が修正されることがあります。
  • 利便性: 自宅のWi-Fi環境下で、夜間などに自動でアップデートが完了するため、ユーザーの手間がかかりません。

デメリット:

  • 新たなバグの発生: アップデートによって、これまで問題なかった部分に新たな不具合が発生するリスクがあります。
  • 操作性の変更: UI(ユーザーインターフェース)のデザインが大幅に変更され、慣れるまで戸惑うことがあります。
  • アップデートの強制: 基本的にアップデートを拒否し続けることはできず、いずれは最新のバージョンを適用する必要があります。

ソフトウェアが車両の中核をなすテスラにとって、OTAは必要不可欠な機能です。多少の不安定さは許容しつつ、常に進化し続ける車という新しい価値観を受け入れられるかどうかが、テスラとの付き合い方において重要なポイントとなります。

物理ボタンの少なさが故障リスクを低減する?

テスラのインテリアは、物理的なボタンやスイッチを極限まで排し、ほとんどの操作をセンターコンソールの大型タッチスクリーンに集約しているのが特徴です。

このシンプルな設計は、故障リスクの観点から見ると一長一短です。

メリット:

  • 物理的な故障点の削減: 押したり回したりするスイッチ類が少ないため、それらの部品が経年劣化で破損したり、接触不良を起こしたりするリスクが低減されます。

デメリット:

  • スクリーンへの依存: 万が一、センタースクリーンがフリーズしたり、ブラックアウトしたりすると、エアコンの調整やナビゲーションなど、多くの基本操作が不能になります。(ただし、ウインカーやハザード、基本的な走行機能は独立して作動します)
  • 操作の煩雑さ: 走行中にスクリーンを注視して操作する必要があるため、物理ボタンに比べて安全性に劣るという指摘もあります。

スクリーンがフリーズした場合でも、ハンドルの左右にあるスクロールホイールを長押しすることで、簡単に再起動が可能です。多くの場合、この再起動で症状は改善します。物理的な故障が少ないというメリットは、長期的な信頼性においてプラスに働くと考えられます。

国産車やドイツ車との品質比較

テスラの品質を、国産車やドイツ車と比較すると、それぞれの設計思想や得意分野の違いが明確になります.

  • 国産車: 内外装の組み立て精度、部品の信頼性、塗装の質など、細部にわたる「匠の技」とも言える品質管理は世界最高レベルです。故障率の低さ、耐久性の高さは誰もが認めるところでしょう。
  • ドイツ車: 走行性能に関わるボディ剛性や足回り、エンジンの設計など、走りの本質に関わる部分には一切の妥協がありません。重厚なドアの開閉音などに代表される「剛性感」は、ドイツ車ならではの魅力です。
  • テスラ: ソフトウェアとハードウェアを統合した、全く新しい次元のユーザー体験を提供することに主眼が置かれています。EVとしての動力性能、航続距離、そして自動運転支援技術においては、他社をリードしています。

つまり、「品質」という言葉をどの側面で捉えるかによって、評価は大きく変わるのです。内外装の完璧な仕上がりを最優先するならば国産車、走りの質感を求めるならドイツ車、そして未来的なカーライフを体験したいならテスラ、という選択になるでしょう。

J.D. パワーの信頼性調査から見るテスラの立ち位置

J.D. パワーは初期品質調査(IQS)の他に、購入から3年が経過した車両の耐久品質を測る「米国自動車耐久品質調査(VDS)」も発表しています。

この調査において、テスラは公式なランキングに含まれていないことが多いですが、その理由として、テスラがJ.D. パワーの調査に必要なデータ提供の基準を満たしていない州があるためと説明されています。

しかし、集計されたデータに基づくと、テスラの不具合指摘件数は業界平均よりも多い傾向にあります。特に、インフォテインメントシステム(ナビ、オーディオ、通信機能など)に関する不具合の指摘が、他のブランドに比べて突出して多いのが特徴です。これは、テスラが先進的で多機能なシステムを搭載していることの裏返しでもあり、ユーザーの期待値が高い分、些細な不具合も指摘されやすいという側面があると考えられます。

テスラの具体的な故障事例と修理費用・納期の実態

テスラの品質に関する全体像を理解したところで、次に気になるのは「具体的にどんな故障が起きて、修理にはいくら、どのくらいの期間がかかるのか」という点でしょう。ここでは、オーナーから実際に報告されている主な故障事例と、修理に関するリアルな情報をお届けします。

引用 : テスラ公式X

テスラで報告される主な故障・不具合リスト

テスラで比較的よく報告される故障や不具合には、以下のようなものがあります。もちろん、全ての車両で発生するわけではなく、あくまで「報告例がある」というレベルで捉えてください。

  • 12Vバッテリーの突然死: EVのテスラにも、電装品を動かすための補機類バッテリー(12V)が搭載されています。これが劣化し、突然警告灯が点灯して走行不能になるケースが報告されています。近年、リチウムイオン式の12Vバッテリーに変更され、寿命は大幅に延びましたが、初期モデルでは注意が必要です。
  • ドアハンドルの不具合: モデルSやモデルXの自動でせり出すタイプのドアハンドルや、モデル3/Yのシーソー式のドアハンドルが、正常に作動しなくなることがあります。内部のギアやモーターの故障が原因です.
  • エアコンの異音・故障: エアコン作動時に異音が発生したり、冷暖房の効きが悪くなったりする事例です。センサーの不具合や、コンプレッサーの問題が考えられます。
  • センタースクリーンの不具合: 画面が突然ブラックアウトする、タッチ操作に反応しなくなる、ゴーストタッチ(触れていないのに勝手に操作される)が発生するといったトラブルです。多くは再起動で回復しますが、稀にハードウェアの交換が必要になることもあります。
  • 各種センサーのエラー: 自動運転支援機能(オートパイロット)や駐車支援機能に使用されるカメラやセンサーが、雨や汚れ、あるいはソフトウェアのバグによって一時的に利用できなくなることがあります。「カメラの視界が遮られています」といった警告が表示されます。
  • 雨漏り: ルーフガラスの継ぎ目や、トランクのウェザーストリップ(ゴム製のシール)の不備により、室内に雨水が侵入するケースです。これは明らかな初期不良であり、保証修理の対象となります。

これらの不具合は、テスラ独自のサービス体制によって対応されることになります。

修理費用は本当に高額?保証制度を徹底解説

テスラの修理費用が「高額だ」というイメージがありますが、それは保証期間が終了した後の話です。新車購入時には、非常に手厚い保証が付帯していることをまず理解しておく必要があります。

新車限定保証

これは、いわゆる「メーカー保証」です。車両のほとんどの部分をカバーする保証で、期間は4年間または80,000kmのいずれか早い方となります。この期間内に発生した、車両側の問題に起因する不具合(消耗品や事故による損傷を除く)は、原則として無償で修理・交換が行われます。前述したドアハンドルの不具合や雨漏りなども、この保証の対象です。

バッテリー&ドライブユニット限定保証

EVの心臓部であるバッテリーと駆動系(モーター)には、さらに長期の保証が設定されています。保証期間はモデルによって異なります。

  • モデル3 RWD、モデルY RWD: 8年間または160,000km
  • モデル3 ロングレンジ/パフォーマンス、モデルY ロングレンジ/パフォーマンス: 8年間または192,000km

この期間内に、バッテリー容量が70%を下回った場合も保証の対象となり、無償での修理または交換が行われます。EVの根幹をなす高価な部品が長期間保証されている点は、大きな安心材料と言えるでしょう。

保証が切れた後の修理費用はいくらかかる?

問題は、これらの手厚い保証が切れた後です。テスラは部品代や工賃が国産車に比べて高額になる傾向があります。参考として、保証期間外の修理費用の目安をいくつか挙げます。

修理項目 費用の目安
12Vバッテリーの交換 約2~3万円
モデル3のドアハンドル交換 約5~7万円
エアコンのコンプレッサー交換 約15~20万円
センタースクリーン(MCU)の交換 約20~30万円

これらはあくまで目安であり、症状や交換部品によって変動します。特に、事故などでバッテリーパック全体を損傷した場合は、数百万円単位の修理費用が発生する可能性もあります。

ただし、最近ではテスラ車を専門に扱うサードパーティの修理工場も増えつつあり、純正部品以外(OEM品やリビルト品)を使用することで、修理費用を抑える選択肢も少しずつ出てきています。

修理の予約が取れない?サービスセンターの現状

テスラの修理は、原則として「テスラサービスセンター」で行われます。しかし、日本国内のサービスセンターの数はまだ限られており、特に都市部では修理の予約が数週間から1ヶ月先まで埋まっていることも珍しくありません。

引用 : 価格コム HP (https://kakaku.com/item/K0001215150/)

予約は全てテスラアプリから行います。症状や希望日時を入力すると、サービスセンターの空き状況が表示され、予約を確定する仕組みです。急を要する修理の場合でも、すぐに持ち込むことが難しいケースがある点は、テスラを所有する上でのデメリットと言えるかもしれません。

テスラジャパンもこの問題は認識しており、サービスセンターの増設や人員の拡充を急いでいますが、販売台数の伸びに追いついていないのが現状です。

自宅で修理が完結?モバイルサービスの実力

サービスセンターの混雑を緩和し、ユーザーの利便性を高めるためにテスラが展開しているのが「モバイルサービス」です。

これは、専門のトレーニングを受けた技術者が、サービスカーでオーナーの自宅や職場まで出張し、その場で修理を行ってくれるサービスです。

モバイルサービスで対応可能な修理の例:

  • 12Vバッテリーの交換
  • 各種フィルター類の交換
  • 軽微な異音の診断
  • 一部の部品交換(ドアハンドルなど)

アプリで修理を予約する際に、症状からモバイルサービスでの対応が可能と判断されれば、選択肢として提示されます。サービスセンターに車を持ち込む手間と時間が省けるため、非常に便利なサービスです。ただし、専用の設備が必要な修理や、重整備には対応できません。

部品がない?修理納期が長いと言われる理由

「テスラの修理は納期が長い」という声もよく聞かれます。この主な原因は、修理に必要な部品の多くを海外から取り寄せる必要があるためです。

特に、板金修理に必要なボディパネルや、比較的新しいモデルの部品は、国内に在庫がないケースが多く、本国(アメリカ)や生産拠点(中国など)からの輸送に数週間から数ヶ月を要することがあります。

この部品供給の遅れが、修理期間全体の長期化につながっています。事故などで長期間車が使えなくなるリスクは、国産車に比べて高いと言わざるを得ません。この点も、テスラを選ぶ上で覚悟しておくべきポイントの一つです。

認定中古車や一般中古車販売店で購入する際の注意点

テスラを中古で購入する場合、どこから購入するかは非常に重要です。

テスラ認定中古車(CPO: Certified Pre-Owned)

テスラが公式に販売する中古車です。最大のメリットは、手厚い保証が付帯する点です。新車限定保証の残存期間に加え、それが終了した後も「中古車限定保証」(1年間または20,000km)が適用されます。車両はテスラの基準で厳しく点検・整備されているため、品質面での安心感は最も高い選択肢です。

ヤナセや一般中古車販売店

ヤナセのような大手輸入車ディーラーや、一般の中古車販売店でもテスラ車が扱われるケースが増えています。認定中古車に比べて価格が安い場合がありますが、以下の点に注意が必要です。

  • 保証の有無と内容: 新車保証が残っているか、販売店独自の保証が付くかを確認しましょう。
  • 車両の状態: EVの知識が豊富なスタッフがいるか、バッテリーの状態などを正確に把握しているかを確認することが重要です。
  • 整備体制: 購入後のメンテナンスや修理をどこで行うのか、提携工場などがあるかを確認しておきましょう。

専門知識のない販売店から安易に購入すると、後々トラブルに見舞われる可能性もあるため、慎重な見極めが求められます。

事故修理に対応できる板金工場は限られる?

万が一の事故の際、修理を引き受けてくれる工場の選択肢が限られるというのも、テスラオーナーが直面する課題の一つです。

テスラのボディは、軽量化と高剛性を両立するためにアルミ素材を多用しています。アルミボディの修理には、スチールボディとは異なる専門的な技術と設備が必要となるため、どこの板金工場でも対応できるわけではありません。

テスラは、独自の基準を満たした板金工場を「テスラ認定ボディショップ」として指定しています。事故修理の際は、まずこの認定ボディショップに相談するのが最も確実です。認定外の工場で修理を行うと、将来的に保証が受けられなくなる可能性もあるため注意が必要です。

自動車保険に加入する際は、テスラの修理に対応可能な工場と提携しているか、あるいは修理工場の指定に柔軟に対応してくれる保険会社を選ぶことも、万が一の備えとして重要になります。

まとめ

今回のレビューでは、「テスラは壊れやすいのか」という疑問を軸に、アメ車の品質、具体的な故障事例、そして修理の実態について、多角的に掘り下げてきました。

結論として、「テスラは壊れやすい」と一言で片付けるのは、あまりにも短絡的です。正しくは、**「テスラは、従来の自動車とは異なる特性と、それに伴う特有のトラブルを抱える可能性があるクルマ」**と表現するのが適切でしょう。

初期モデルに見られた組み立て品質のばらつきは、生産体制の成熟とともに着実に改善されています。現代のアメ車全体の品質も、かつてのイメージとは比較にならないほど向上しています。

一方で、ソフトウェアを中心とした複雑なシステムは、これまでのクルマでは考えられなかったような不具合を引き起こす可能性を秘めています。また、サービスセンターの混雑や部品供給の遅れといった、サービス体制における課題も依然として存在します。

しかし、それを補って余りあるのが、ソフトウェアアップデートによる進化、圧倒的な動力性能、そして未来的なユーザー体験です。物理的な故障リスクを低減するシンプルな構造や、手厚い保証制度も、長期的な視点で見れば大きなメリットです。

最終的にテスラを選ぶかどうかは、あなたがクルマに何を求めるかによります。

  • 完璧な内外装の仕上がりと、トラブルフリーの絶対的な安心感を求めるなら、まだ国産車に軍配が上がるかもしれません。
  • しかし、多少の不便さや未完成な部分を許容してでも、これからの時代を象徴する革新的なモビリティ体験を手に入れたいと考えるなら、テスラは他に代えがたい魅力的な選択肢です。

このレビューが、あなたの賢明なクルマ選びの一助となれば幸いです。