車選びにおいて、トヨタやレクサス、マツダ、三菱に目がいく人は多くても、「スバル」という選択肢にはなかなか関心が向かない方も少なくありません。
引用 : スバルHP (https://www.subaru.jp/forester)
しかし、スバルを愛してやまないユーザーが一定数存在し、他ブランドにはない独自の魅力で根強い人気を保ち続けています。
この記事では「なぜあえてスバルを選ぶのか？」という疑問に徹底的に向き合い、スバル車購入者の心理や魅力を深堀りします。他メーカーとの比較を交えながら、スバルが選ばれる理由を明らかにしていきます。
記事のポイント
- スバル購入者が抱く独自の価値観や心理背景とは
- 他社にはないスバルの技術的・思想的魅力とは
- トヨタやレクサスと比べてスバルが優れている部分とは
- スバルの欠点を受け入れてでも選ばれる理由とは
新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
＼筆者おすすめ！一括見積もりサイトはこちら／
スバル車を購入する人の心理｜あえてトヨタを買わないワケ
他人と違う車を求める“こだわり派”
引用 : スバルHP (https://www.subaru.jp/forester)
スバルを選ぶ人に共通して見られるのが、「他人と同じ車には乗りたくない」という価値観。街中に溢れるトヨタやホンダの大衆車とは一線を画す、個性的なデザインと思想を持つスバルは、個性を重視する層から支持を集めています。
スバル＝反主流という選択
スバル車は、売上やシェアでは他の大手メーカーに後れを取っているものの、そのこと自体が「自分は大衆に流されない」という意思表示になると感じる人もいます。選ぶこと自体が自己表現であり、ブランドを通して自身のスタンスを示しているのです。
外観や構造にも個性が光る
近年の車はエクステリアデザインが均質化しつつありますが、スバルはその流れに乗らず、独自路線を貫いています。特にフロントフェイスやボディフォルム、水平対向エンジンによる独自のプロポーションなど、玄人好みな要素が多く「通好みの車」として評価されています。
ユーザー間のコミュニティ意識
スバルオーナーの間には、独自の連帯感や仲間意識が存在します。SNS上での交流やオフ会など、スバリスト同士のつながりが強く、「共感でつながる文化」が形成されている点も、選ばれる理由の一つです。
雪国ユーザーにとっては“実用性最優先”
スバルの真骨頂とも言えるのが、優れたAWD（四輪駆動）性能。特に雪国では、その安定した走破性が評価されており、「冬道に強い車＝スバル」という認識が根強くあります。実際、雪道でのスタック（立ち往生）を避けたいという現実的な理由で選ぶユーザーも多数。
引用 : スバルHP (https://www.subaru.jp/forester)
なぜスバルのAWDが雪道で強いのか
スバルのAWDは常時四輪駆動であり、瞬時のトラクション変化にも対応可能です。これにより雪面や凍結路でもしっかりと路面をとらえ、タイヤの空転を最小限に抑えます。また、左右対称のシンメトリカル構造によって重量バランスが良く、スリップやスピンを未然に防ぎやすい点も大きな特徴です。
実際のユーザーが語る雪道での安心感
雪国に住むユーザーからは「他社のSUVからスバルに乗り換えたら、冬の通勤が怖くなくなった」「除雪が不十分な山間部でもスムーズに走れた」など、実体験に基づく高評価が多く寄せられています。
スタッドレスタイヤとの相性も抜群
スバルのAWDは、スタッドレスタイヤと組み合わせたときにその真価を発揮します。トラクションコントロールやVDC（ビークルダイナミクスコントロール）と連携し、滑りやすい環境でもきめ細やかな挙動制御が可能。運転に不慣れな人でも安心して冬道を走れる構成となっています。
昔からの“親スバル世代”の影響
親世代がスバル愛好者であるというパターンも多く見られます。90年代のレガシィブームや、スバルのラリーイメージに強く惹かれた世代が、子どもにその魅力を語り継いでいるケースもあり、親の影響でスバルを選ぶ若年層も存在します。
引用 : スバルHP (https://www.subaru.jp/forester)
90年代のスバルブームが与えた影響
当時のスバルは、レガシィツーリングワゴンやインプレッサWRXなど、走りにこだわる車種が多く、モータースポーツファンやアウトドア志向の層から高い人気を集めていました。この黄金期を体験した親世代が「スバルの良さ」を強く印象付けられたまま今に至り、その価値観を自然と子どもに伝えているのです。
家族の会話の中で刷り込まれるブランドイメージ
例えば「スバルは雪道に強い」「スバルなら安心して家族を乗せられる」といった言葉が家庭内で繰り返されることで、スバルに対する好意的なイメージが子どもの中に刷り込まれていきます。親の愛車として身近にあった存在だからこそ、親近感を抱きやすく、自然と購入候補に挙がるのです。
クルマ談義の影響も
さらに、父親や祖父との車談義の中でスバルが頻繁に話題に上がることも、影響を与える要因です。水平対向エンジンの話、4WDの走破性、アイサイトの進化など、技術や性能について詳しく語れる「うんちく要素」が多いことも、親世代がスバルを愛してやまない理由といえるでしょう。
CMなどが訴求する“家族との絆”
スバルのテレビCMは感動的なストーリー仕立てが多く、家族とのつながりを大切にしたメッセージが特徴的です。このようなCMに共感し、「家族を守る車」としてスバルを選ぶ層も一定数います。
引用 : スバルHP (https://www.subaru.jp/forester)
心を打つストーリー構成
スバルのCMは、単なる商品紹介ではなく「家族の思い出」や「親子の絆」をテーマにしたドラマ仕立てで構成されており、視聴者の感情に訴えかける作りになっています。たとえば、父親が子どもを送り迎えする日常や、進学・結婚といった人生の節目をスバルの車が見守るような描写が特徴です。
実際の購入動機としての影響力
これらのCMを見てスバルに対する親近感を抱く人も少なくなく、「子どもの安全を考えた結果、スバルを選んだ」「感動CMを見て心が動いた」といった声が実際の購入理由として挙げられることも多くなっています。
家族思いなブランドイメージの定着
感動系CMの効果により、スバル＝家族に優しい、安全を重視するブランドというイメージが定着しています。これはターゲット層である子育て世代やシニア層に強く訴求し、購買意欲に直結する要素となっています。
機械好き・理系的嗜好の人に刺さる設計思想
水平対向エンジンやシンメトリカルAWDなど、他社が採用しない独自の機構を採用しているスバル。こうした構造にロマンを感じ、「機械としての完成度」に魅力を感じる理系気質のユーザーに好まれています。
水平対向エンジンの構造美
水平対向エンジンは、ピストンが左右対称に配置されることでエンジンの重心が低く抑えられ、直列やV型とは異なるスムーズな回転特性を持ちます。このレイアウトに惹かれるユーザーは、「構造そのものが美しい」と捉え、設計思想に共感して選んでいます。
機械構造へのこだわりが満たされる
スバル車の設計は、駆動系・シャシー・エンジンの一体的な構造において、全体のバランスと動的性能を重視したものになっています。理系出身者や技術職の人からは「走行中の安定性やコーナリングでの挙動制御が理にかなっていて信頼できる」といった声も多く聞かれます。
実験精神とマニアックな魅力
「他社がやらないことにチャレンジしている」という姿勢そのものが、エンジニア気質や技術志向のユーザーに強く刺さります。スバルの車は、スペックでは語れない味わいがあり、構造への理解と探究心を満たすために所有されることもあるのです。
スバルが持つ他メーカーにはない魅力
世界最高水準のAWD性能
スバルのAWDは、単なる四輪駆動ではなく、シンメトリカルAWDによる理想的な重量バランスと路面追従性を実現。特に滑りやすい路面でのトラクション性能は、他メーカーのSUVと一線を画します。
シンメトリカルAWDとは何か
シンメトリカルAWDは、車体の中心線に沿って左右対称に配置された駆動系とエンジンレイアウトにより、車両全体のバランスを高めたスバル独自のシステムです。駆動力を前後に最適に配分することで、滑りやすい路面でも優れた安定性を発揮します。
他社AWDとの違い
一般的なAWDは前輪駆動ベースや後輪駆動ベースが多く、必要時に補助的に駆動力を分配します。一方、スバルのAWDは常時4輪で駆動しているため、雪道や雨天、高速走行時の不意の挙動にも即座に対応できます。
日常の走行でも恩恵あり
悪路での走破性だけでなく、日常の通勤や買い物、旅行といったシーンでもその効果は顕著です。急な天候の変化、路面の凹凸、坂道発進などにおいて、ドライバーに安心感をもたらすのがスバルのAWDの強みです。
世界中で認められた性能
スバルのAWD性能は、北米市場を中心に多くの国や地域で高く評価されており、安全性や悪路性能を重視するユーザーから支持を得ています。特に北米のような降雪地域では、AWD搭載率の高さが販売台数に直結するほど信頼を得ています。
水平対向エンジンがもたらす走行安定性
エンジンの重心が低く、車体のふらつきが抑えられるため、コーナリング時の安定感や直進安定性が高いのも特徴。エンジンの鼓動を好む「通」なドライバーにとっては、独自の乗り味が魅力です。
低重心設計がもたらす走行性能の向上
水平対向エンジンは、エンジンブロック自体が低い位置に配置されるため、車全体の重心が下がり、揺れが少なくなります。これにより車体のロールが抑えられ、特にコーナリングや高速走行時において優れた安定感を実現します。
高速道路での直進安定性
低重心の恩恵は直進安定性にも表れます。高速道路や風の強いエリアでの走行時に、車体がブレにくくドライバーが安心して運転できるのは、水平対向エンジンによる恩恵の一つといえるでしょう。
エンジン音や振動の心地よさ
多くの車が採用する直列エンジンに比べて、水平対向エンジンは振動が少なく、エンジンの回転フィールが滑らかです。さらに、特有の「ボクサーサウンド」と呼ばれるエンジン音が心地よく、エンジンを楽しみたいユーザーにとっては大きな魅力となります。
車体設計との一体感
スバルは、水平対向エンジンを前提に車体設計を行っているため、シャシーや足回りとの相性が非常に良く、乗り心地やハンドリングの完成度が高い点も見逃せません。単なるエンジン配置ではなく、全体の車両設計と一体化していることで、走行時の挙動がより自然に感じられるのです。
アイサイトの圧倒的な自然さ
スバルの運転支援技術「アイサイト」は、多くの試乗者から「制御が自然でストレスがない」と評されます。特に長距離運転や渋滞時には、ドライバーの疲労軽減に大きく貢献します。
人間の感覚に近い挙動制御
アイサイトは、アクセルやブレーキの挙動が非常に自然で、人間が操作する感覚に近づけられているのが大きな特徴です。たとえば、前方車両が減速した際に急激にブレーキをかけるのではなく、適度にアクセルを抜いて滑らかに減速するなど、乗員が違和感を覚えにくいよう制御されています。
カメラベースの高精度認識
他社がミリ波レーダーに依存するのに対し、スバルのアイサイトはステレオカメラを用いることで、より人間の目に近い情報処理が可能です。歩行者、自転車、標識の認識に優れ、細かな危険をいち早く察知して回避行動をとる点が高く評価されています。
実績に裏打ちされた信頼性
アイサイトは2008年の初搭載以来、継続的に進化を続けており、交通事故の削減に大きく貢献してきました。国内外の安全アセスメントでも高いスコアを獲得しており、家族を守るための信頼できるシステムとして多くのユーザーに選ばれています。
最新バージョンの進化点
最新の「アイサイトX」では、高速道路での渋滞追従支援や車線変更支援、自動停止機能などが追加され、より高度な運転支援を実現。都市部から長距離ドライブまで幅広いシーンでドライバーをサポートします。
標準装備の充実でコスパ良好
スバル車は他社と比べて、上級グレードでしか選べないような安全装備や快適機能が、標準グレードから装備されていることが多く、装備面での不満が少ないのもポイントです。
標準装備の具体例
スバルの多くの車種には、アイサイト（運転支援システム）、LEDヘッドライト、全車速追従機能付きクルーズコントロール、前後ドラレコ、オートエアコンなどが初期グレードから装備されています。他社であればこれらは中～上級グレードにオプションで追加される装備であることが多く、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。
実用装備の充実度が高い
スバルは「見せかけの豪華装備」よりも「実際の使用頻度が高い実用装備」を重視しています。たとえばシートヒーターやパドルシフト、リアワイパーなど、寒冷地や山間部で重宝される機能もベースグレードに搭載されていることが多く、雪国ユーザーからの支持も厚いです。
結果的にグレードアップの必要性が薄い
このような装備充実の姿勢により、ユーザーが無理に上位グレードを選ぶ必要がなくなり、結果的に価格を抑えつつ満足度の高い車両選びが可能になります。これは「購入後の後悔」を最小限に抑える意味でも、非常に大きなアドバンテージです。
安全性能へのこだわり
衝突安全性に関しても、スバルは世界トップレベルの評価を受けており、特に北米の衝突試験では毎年のように高評価を獲得。安全性能においては、レクサスやトヨタと並び称される実力があります。
スバル独自の衝突安全思想
スバルは「全方位の安全」をコンセプトに、単なる衝突安全にとどまらず、事故を未然に防ぐ予防安全、運転支援、歩行者保護まで含めた総合的な安全設計を採用しています。車両構造や素材選定にも徹底的にこだわり、衝突エネルギーを効率よく分散・吸収する設計がなされています。
北米での高評価の背景
特に北米市場では、IIHS（米国道路安全保険協会）の安全評価で数多くのスバル車が最高評価の「トップセーフティピック＋」を獲得しています。これは、衝突試験だけでなく、前方衝突警告や自動ブレーキ性能、ヘッドライト性能など総合的な安全機能が評価されての結果です。
スバルグローバルプラットフォーム（SGP）の効果
近年のモデルにはSGPと呼ばれる新しいプラットフォームが採用されており、車体の剛性が格段に向上しています。これにより事故時の衝突エネルギー分散性が向上し、乗員保護性能が飛躍的に進化。さらに運転時の安定感にも寄与し、事故を未然に防ぐ一助にもなっています。
ユーザーからの安心感への評価
実際にスバル車に乗るユーザーからは、「万が一のときの安心感が違う」「家族を乗せる車として信頼できる」といった声が多く寄せられています。これは実際の事故データや体験談にも裏付けられ、スバルの安全性能が単なるカタログ上の数値ではないことを証明しています。
スバルをあえて選ばない人の視点
燃費性能に対する懸念
スバル車の課題としてよく挙げられるのが「燃費の悪さ」。常時AWDや水平対向エンジンの構造上、燃費が他メーカーより劣る傾向があり、燃費重視派からは敬遠されがちです。
常時AWDが燃費に与える影響
スバルのAWDシステムは、常に4輪を駆動しているため、摩擦や駆動ロスが発生しやすく、燃費性能に不利に働く構造となっています。これは走行安定性や悪路での安心感と引き換えにする必要があるため、都市部の通勤や街乗りがメインのユーザーにはコストパフォーマンスが悪く感じられることもあります。
水平対向エンジンの効率性
スバル独自の水平対向エンジンは、低重心で走行安定性に寄与する一方、燃焼効率や構造上の冷却性能などで直列エンジンに劣る側面があります。またエンジンレイアウトが特殊なため、最新の燃焼技術や電動化との親和性にも課題が残ります。
ユーザーからの実際の声
「市街地でリッター8km台しか出ない」「他社のハイブリッドと比べてガソリン代がかさむ」といった口コミも多く、燃費重視で車を選ぶ層には敬遠される理由となっています。ただし、「燃費の悪さを補って余りある走行性能がある」という意見もあり、どこに価値を置くかによって評価は大きく分かれます。
今後の改善に期待
2020年代以降、スバルも電動化の波に対応し始めており、トヨタとの協業によるハイブリッド車やEV（電気自動車）の開発も進行中です。燃費性能の改善はスバルにとって喫緊の課題であり、近年のモデルではアイドリングストップ機能やCVTの改良など、小さな工夫も積み重ねられています。
デザインに対する賛否
「芋っぽい」「泥臭い」「古臭い」など、スバル車のデザインに対してネガティブな意見も多く見られます。逆に「他社よりマシ」「独特の雰囲気が良い」と評価する人もおり、デザインは完全に好みが分かれます。
スバルデザインに抱かれる否定的イメージ
特に都市部の若年層や女性ユーザーからは「垢抜けない」「SUVにしては洗練されていない」といった評価が見られがちです。シンプルかつ実用性を重視した造形は、派手さや流行のスタイリングを求める層にとっては物足りなく映ることがあります。
逆に好意的に受け止めるユーザーも多い
一方で、スバル独特の硬派なデザインに「無骨で頼もしい」「余計な装飾がなくて好き」と感じる層も存在します。特にアウトドア志向や地方在住者など、デザインよりも機能性や堅牢さを重視する層にとっては高評価につながる傾向があります。
モデルごとのデザイン評価の差
たとえばフォレスターやアウトバックはSUVらしい力強さが好評ですが、インプレッサやレヴォーグのようなスポーティモデルは「フロントマスクがくどい」「リアの処理が古くさい」といった批判も。また、BRZなどスポーツ系は「潔いシンプルさが良い」と評価されるケースもあります。
今後の課題と期待
最近のトレンドでは「よりプレミアムな見た目」や「欧州車的な質感」が求められる傾向にあり、スバルもデザイン刷新が急務との声が多く聞かれます。特にインテリアの質感やUI（ユーザーインターフェース）においては、他社とのギャップがあることを自覚し、改善が期待されます。
水平対向エンジンの整備性
水平対向エンジンは構造が特殊なため、整備費が高額になる傾向があり、修理やメンテナンスが敬遠される理由になることも。整備士からも嫌われがちという声もあります。
独自構造ゆえの整備性の悪さ
水平対向エンジンは、その形状上、エンジン本体が左右に広がっており、部品の取り外しや作業スペースの確保が難しいという問題があります。特にプラグ交換やオイル漏れ修理など、通常の直列エンジンであれば簡単にできる作業にも時間とコストがかかります。
工場側の対応が限られるケースも
一般的な整備工場では、水平対向エンジンに精通していないことも多く、対応を断られたり、ディーラーでの高額整備を勧められるケースもあります。結果として「スバル車はメンテナンス費用が高い」というイメージにつながっているのです。
経験豊富な整備士の少なさ
整備士の中でも、水平対向エンジンに対して苦手意識を持つ人が多く、部品の配置や手順が複雑なことから「作業したくないエンジン」と言われることも。これはユーザー側にとっても、整備先を慎重に選ぶ必要があるという意味でハードルの一つになります。
メンテナンス頻度とコストの実態
一方で、きちんとしたメンテナンスを行えば耐久性に優れたエンジンでもあり、オイル管理や冷却系統の点検を怠らなければ長寿命が期待できます。ただし、パッキン類の劣化やオイル漏れといった持病が出やすいこともあり、修理時にはエンジン脱着が必要となるケースもあります。
リセールバリューが弱い
トヨタと比較すると、スバルは中古車市場でのリセールバリューが劣る傾向があります。長期保有を前提としたユーザーには問題ありませんが、数年で乗り換えるつもりの方にはマイナスポイントです。
中古車市場でのスバルの評価傾向
スバル車は走行性能や安全性に優れているものの、中古車市場では「マニアックな車」というイメージが先行し、需要が一部ユーザーに限られている点がリセール低下の一因とされています。とくに都市部ではスバルの中古車需要が相対的に低めです。
モデルごとの差が大きい
リセールバリューは車種によっても差があり、フォレスターやレヴォーグなど一定の人気を保っているモデルは比較的高値で取引される傾向がありますが、インプレッサやジャスティなど一般向けの車種は値落ちが早いとされています。
他社との装備比較による見劣り
スバル車は標準装備が充実している分、新車価格がやや高めになりがちで、その価格に見合ったリセールがつかないという不満もあります。また、競合のトヨタやホンダがリースやフリート販売で台数を伸ばしている影響も、中古価格に差をつける一因です。
リセールを重視しないユーザー層
一方で、スバルユーザーは「売却時の価値よりも所有中の満足感を重視する」という傾向も見られ、乗り潰す前提で購入する人が多いため、リセールに対する意識が低い層が支持しているともいえます。
技術革新の遅れを感じる人も
一部ユーザーからは、「スバルは技術的に時代遅れ」「設計が古い」といった声も。特にハイブリッドや電動化の波に出遅れている印象を持つ人もおり、その点を理由に候補から外すケースもあります。
まとめ
スバル車を選ぶ人には、他人とは違う価値観や実用性重視、機械的なロマンを追い求める傾向が見られます。他社にはない独自技術と、真面目なものづくりへの姿勢が、一定層の強い支持を集めている理由でしょう。
一方で、燃費やデザイン、リセールバリューといった面でネガティブな声もあり、万人受けするブランドではありません。しかし、「走る」「曲がる」「止まる」に対して誠実に向き合うスバルの姿勢に共感する人がいる限り、スバルは唯一無二の存在であり続けるはずです。
車選びで「個性」や「安心感」、「人とは違う選択肢」を求めている方には、スバルという選択肢は確実に一考の価値があるでしょう。
