憧れのレクサスを街で見かけることが増え、なぜ若い世代が高額なレクサスを手軽に所有しているのか、不思議に思う人も多いでしょう。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)
実はその秘密は「残価設定型クレジット（残クレ）」にあります。
この記事では、街中にレクサスが溢れている理由を詳しく解説し、残クレの仕組みやメリット・デメリットを具体的にお伝えします。
記事のポイント
- 街中にレクサスが増えた理由は「残クレ」の普及
- 残クレの仕組みとメリット・デメリット
- レクサスを残クレで購入する際の注意点
- レクサスを購入する他の方法との比較
新しい車に乗り換える際、今乗っている愛車をどれだけ高く売却できるかは、次の車の選択肢にも大きく影響します。
私自身、一括見積もりサイトを活用したことで、ホンダヴェゼルからレクサスRXに乗り換えることができました。
＼筆者おすすめ！一括見積もりサイトはこちら／
街中にレクサスが溢れている理由とは
残クレ利用者が急増
残クレとは車両価格の一部を最終回の支払い時に「残価」として設定することで、残価分を除いた金額を分割で支払う仕組みです。
この構造によって、月々の支払い金額が大きく軽減され、高級車であるレクサスにも手が届くようになります。
残クレの契約期間と残価設定の関係
一般的に残クレの契約期間は3〜5年が主流で、期間が長くなるほど月額の負担が軽くなる一方で、残価の金額も上昇する傾向にあります。例えば、500万円の車両価格に対して、3年後の残価が300万円と設定された場合、実質的に支払うべき金額は200万円。この金額を36ヶ月で分割することで、月々の支払いは約55,000円となります（※金利を除く）。
頭金ゼロでも契約可能な敷居の低さ
多くのディーラーが頭金ゼロ円キャンペーンを実施しており、初期費用がほとんどかからず契約できることも、若年層に人気の理由です。これにより、「貯金は少ないが収入はある」という層でも、高級車への第一歩が踏み出せます。
月々の支払いはあくまで“使用料”感覚
残クレの仕組みは、実質的には車のリースに近く「車を購入する」というよりは「一定期間借りる」感覚に近いです。そのため、契約終了時に「返却」「乗り換え」「買取」のいずれかを選ぶことになります。
残クレの金利と総支払額の注意点
月額の安さだけに目を奪われると見落としがちなのが金利です。残クレの金利はローンよりも若干高めに設定されていることもあり、総支払額ではローンよりも高くつくケースがあります。例えば、レクサスIS（新車価格約550万円）の場合、ローンでは約610万円の総支払額に対し、残クレでは630万円を超えることもあります。
このように、手軽に見えて多くの計算が裏で行われているのが残クレの仕組み。しっかりと内容を理解し、自分のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。
レクサス=ステータスという見栄
レクサスは高級ブランドのイメージが強く、所有することで周囲からの評価や自身のステータスを高めることができます。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)
特にSNSが盛んな現代では、高級車を所有することが自己表現の一つとなっており、残クレの普及がこの傾向を後押ししています。
ディーラー販売戦略が成功
レクサスのディーラーは残クレを積極的に提案しており、頭金なしで低金利のキャンペーンを頻繁に実施しています。
この販売戦略により、高級車を購入する心理的ハードルが下がり、多くの消費者が気軽に契約を結ぶようになっています。
中古市場の賑わい
残クレで購入した車両は、契約満了時に返却されるケースが多く、中古車市場に比較的新しいレクサスが大量に流通しています。
そのため、中古のレクサスも手頃な価格で入手可能になり、街にレクサスが溢れる一因となっています。
高年式・低走行の車両が多い
残クレ契約車は基本的に3～5年以内の短期間で返却されるため、市場に出回る中古車は「高年式・低走行」の個体が多くなります。これは新車同様の品質を保った中古車を求める層にとって大きな魅力であり、人気の理由の一つです。
ディーラー認定中古車の存在
レクサスでは「CPO（認定中古車）」制度が整っており、整備履歴や点検記録が明確な車両が多く安心して購入できます。これにより、中古車でありながら新車同様の安心感を求める人にもレクサスが選ばれています。
中古車価格の下落による手頃感
市場に供給される中古レクサスの量が増えると、相場も自然と下落傾向にあります。これは新車価格では手が届かない層にとって絶好の購入チャンスであり、若年層でもレクサスオーナーになれる可能性が広がります。
注意すべき落とし穴
一方で、返却車両はメンテナンス状態や事故歴などに差があるため、安さだけで飛びつくのは危険です。走行距離制限を超過した車両や修復歴車は、後々の維持費やトラブルに直結する可能性があるため、購入時はしっかりと車両情報を確認する必要があります。
中古市場の広がりにより、レクサスはより多くの人々にとって身近な存在になっていますが、選び方次第で満足度が大きく変わるため、慎重な判断が求められます。
維持費を認識できてないまま購入
残クレは月々の支払いが抑えられる反面、保険料やメンテナンス費用、税金など、見えにくい維持費をしっかりと理解しておくことが求められます。特に若年層では、購入時の月額費用ばかりに目がいき、ランニングコストを軽視する傾向があるため注意が必要です。
自動車保険料の現実
レクサスのような高級車は車両保険が高額になるため、任意保険の保険料が年間10万円以上かかることも珍しくありません。残クレ契約では所有権がディーラーにあるため、車両保険（車両補償付き）はほぼ必須となります。
点検・整備費用の高さ
レクサス車は定期的な点検や整備において、国産コンパクトカーに比べて費用がかさむ傾向があります。例として、6ヶ月ごとの点検費用やオイル交換などでも、1回あたり2〜3万円程度かかる場合もあります。
タイヤやブレーキ交換のコスト
高級車であるレクサスは大径タイヤを装着しており、1本あたりの交換費用も高くなります。特にSUVモデルやスポーツ系グレードでは、4本交換で10万円を超えるケースもあります。また、ブレーキパッドの摩耗も早いため、定期的な交換費用を見込んでおくべきです。
税金・重量税などの年次コスト
新車登録から13年未満の車であっても、排気量の大きいレクサスでは自動車税が年間45,000〜60,000円程度かかります。さらに重量税も車重によって年ごとに変わり、維持費に少なからず影響します。
維持費を見落とした末路
初期費用や月額料金の安さで飛びついた結果、予想外の維持費に苦しむケースもあります。支払いが遅れれば信用情報に傷がつくこともあり、車両を失うだけでなく将来のローンにも影響を与える可能性があります。
レクサスの維持費は決して安くありません。支払い計画においては、残クレの月額だけでなく、こうした日々のランニングコストを明確に見積もることが大切です。
事故リスクを認識できてないまま購入
残クレで購入した車は所有権がディーラーにあるため、事故や盗難が起こった際には、契約者に高額な負担が生じる可能性があります。特にレクサスのような高級車の場合、修理費や残価の補填などで数十万円単位の費用が必要になることもあるため、十分な備えが不可欠です。
所有権が自分にないリスク
残クレ契約では車の所有者はディーラーとなるため、事故などで車両が全損扱いになった場合、ディーラーが定めた残価との差額を契約者が負担する義務があります。例えば、残価が200万円設定されていた車が事故で廃車になった場合、保険でまかないきれない部分を一括で請求される可能性があります。
保険内容の選び方が明暗を分ける
安い保険料に惹かれて補償内容を削った結果、事故時に実費負担が発生するケースも。車両保険（特に全損対応型）をしっかり含んだ内容にすることが鉄則です。特に若年層に多い、任意保険の対物補償だけでは残価リスクには対応できません。
盗難・自然災害による補償不足
レクサスは盗難件数が比較的多い車種でもあり、車両盗難への備えも重要です。盗難や洪水・地震などの自然災害によって車を失った場合も、残価との差額補償がない保険では同様に高額な自己負担が発生します。
事故後の生活への影響
万が一事故に遭い、多額の請求を受けた場合、生活が破綻するリスクすらあります。支払い不能となれば、信用情報への悪影響や法的手続きの対象となる可能性もあり、慎重な判断が必要です。
事故は誰にでも起こりうるものです。見た目の支払い額だけで残クレを選ぶのではなく、万が一のリスクまで含めて「総合的な安心感」で判断することが、レクサス購入の成功と後悔の分かれ道になります。
経済的に残クレなら手が届く
経済的に余裕のない層でも、残クレを利用して無理をしてレクサスを所有するケースが多く見受けられます。
引用 : TOYOTA HP (https://lexus.jp/)
月々の支払いを安く抑えられる仕組みが、若年層や中間所得層の購買意欲を刺激し、結果として街に高級車が増えた要因となっています。
若年層の「見栄消費」心理
SNSを中心とした自己表現の場が拡大する中で、若者は“映える”ための消費行動を取る傾向があります。高級車を所有することは、他者との差別化や承認欲求の充足につながるため、実収入と釣り合わない買い物に走るケースも増えています。
中間層の「プチ贅沢」志向
中間所得層でも、「せっかくの人生だから良い車に乗りたい」といった“プチ贅沢志向”が強まっています。残クレはそうしたニーズをうまくくすぐり、現実的な負担で手が届く手段として選ばれやすい傾向にあります。
家計圧迫の実態
残クレは表面上の月額が低く見える反面、維持費や保険料、ボーナス払いなどを合わせると、家計に大きな影響を与えることも少なくありません。毎月の支出バランスを正確に把握せずに契約することで、返済に苦しむ例も多発しています。
信用リスクの軽視
若い世代の中には、クレジットスコアや信用情報に対する意識が低い人も多く、支払い遅延や滞納によって将来的なローン審査に不利になるリスクを軽視しがちです。高級車を持つ一時的な満足感の裏には、長期的な信用の損失が潜んでいます。
レクサスが街に増えている背景には、経済的な現実と心理的な欲求のせめぎ合いがあります。賢い選択をするには、自身のライフスタイルや収支バランス、長期的な視点をもって判断することが必要です。
レクサスを残クレで購入する場合とその他購入方法との比較
カーリース
カーリースは月額定額制で、車両の使用料に加えてメンテナンス費用・自動車税・重量税・保険料などが月額に含まれているプランが一般的です。レクサスのような高級車であっても、初期費用を抑えて乗ることができるため注目されています。
利息ゼロのメリット
残クレやローンとは異なり、リースはあくまで使用料の支払いであるため利息が発生しません。この点は、支払い総額をできるだけ抑えたい人にとっては大きな魅力です。
管理不要のパッケージ型契約
メンテナンス費・保険・税金がパッケージに含まれていることで、車の維持にかかる煩雑な管理が不要です。月々の支払いのみで済むため、家計管理がしやすい点が評価されています。
事業用途なら経費計上も可能
法人契約や個人事業主としての契約であれば、リース料を経費計上できる場合があるため、節税面での利点もあります。特にビジネスユースを想定しているユーザーにとっては有効な選択肢です。
デメリット：距離制限の壁
リース契約には年間1万km〜1.5万km程度の距離制限が設けられていることが多く、超過すると追加料金が発生します。通勤や出張が多い人は、制限内に収まるかどうか慎重な確認が必要です。
中途解約時の高額な違約金
リース契約は原則として中途解約不可、もしくは多額の違約金が発生するケースがほとんどです。転職・転居・ライフスタイルの変化によって車が不要になっても、簡単には解約できません。
所有権がない不自由さ
リース車は所有権がリース会社にあるため、改造やペイントなどのカスタマイズは原則不可です。また、返却時には車両の原状回復義務もあるため、取り扱いには細心の注意が求められます。
カーリースは確かに「乗るだけのシンプルな手段」として魅力的ですが、その契約条件や制約をよく理解したうえで利用する必要があります。レクサスのような高級車を、無理なく・スマートに楽しみたい人には一考の価値がある手段です。
ローン
通常の自動車ローンは残クレに比べて総支払額が少なくなる傾向にありますが、月々の支払額は高めになります。しかし、最終的には車が完全に自分のものになるというメリットがあり、自由度の高さを重視する人に向いています。
総支払額を抑えられる堅実な選択肢
自動車ローンは金利が低めに設定されることが多く、残クレよりも総支払額を抑えやすいのが特徴です。たとえば、550万円の車を金利2%で5年ローンを組んだ場合、総支払額は約580万円となります。
所有権取得後の資産価値保持
ローン完済後は車の所有権が自分に移るため、中古車として売却する際に資産価値を回収できる可能性があります。長く乗るほどコストパフォーマンスが高まり、経済的メリットが増加します。
柔軟な返済プランの選択肢
多くの金融機関ではボーナス併用払い、繰上返済、返済期間の調整など多彩なプランが用意されています。自身の収入状況に合わせて最適な返済スケジュールを組むことが可能です。
返済負担を軽減するための注意点
返済額が月々高額になるため、家計への影響を最小限に抑えるには、頭金を入れるか、返済期間を延ばして月額を下げる工夫が必要です。税金や保険料、メンテナンス費用も含めた総合的な支出計画を立てましょう。
自動車ローンは「所有の喜び」と「資産価値の保持」を重視する人に最適な選択肢です。しっかりと返済計画を立て、長期的な視点で賢く利用しましょう。
現金一括
現金一括払いは最もシンプルかつ直接的な購入方法であり、以下のような特徴があります。
支払総額を最小化するメリット
現金一括払いでは利息や手数料が一切かからないため、最終的な支払総額が最も低く抑えられます。例えば、新車価格700万円のレクサスを現金で購入した場合、ローンやリースの総支払額と比較して数十万円から百万円以上の差が生じることもあります。
自由度の高い所有権
購入と同時に所有権が自分に移るため、改造・カスタマイズ、転売や賃貸といった自由な活用が可能です。年数や走行距離の制限もなく、完全に資産として管理できます。
メンテナンス・税金の自己管理
メンテナンス費用や自動車税、重量税などのランニングコストを全て自己負担で管理する必要があります。定期点検や車検も自身で手配するため、サービスプランやディーラー保証の延長などを検討することが重要です。
資金準備のハードル
大前提としてまとまった資金が必要となるため、貯蓄計画や他の投資とのバランスを考慮しなければなりません。一括資金を用意するためのローン併用や預金取り崩しの影響も含めた資金計画が求められます。
ローン審査不要の安心感
ローン審査やリース契約の条件を気にせず、即時契約・即納車が可能です。これにより契約が確実に成立し、審査落ちのリスクを排除できます。
中古車購入
中古車であれば新車よりも手頃な価格でレクサスを手に入れられますが、車両状態や保証内容をよく確認する必要があります。適切な選び方を知らずに購入すると、思わぬ維持費負担が発生することもあるため注意が必要です。
高年式・低走行を狙うメリット
中古車市場では新車登録から間もない車両や走行距離の少ない個体を選ぶことで、故障リスクを抑えつつ割安で購入できます。特にディーラー認定中古車（CPO）は保証延長や整備履歴が明示されており安心感が高いです。
メンテナンス履歴の確認ポイント
・法定点検の実施状況（記録簿の確認） ・オイル・ブレーキパッド交換の履歴 ・事故歴や修復歴の有無 これらをチェックしないと、後で大規模な整備費用が発生する可能性があります。
保証延長プランの活用
多くのディーラーや提携店では、納車後に保証期間を延長できる有料プランを提供しています。1年保証や2年保証を追加することで、消耗品や突発的な故障にも対応できるため、結果的にトータルコストを抑えられます。
購入時の価格交渉術
中古車価格は交渉次第で数十万円単位で下がることもあります。以下のポイントを押さえると交渉が有利になります。
- 同程度の他車両相場を事前に調べておく
- 限定的な保証範囲や整備履歴を交渉材料にする
- 支払方法（現金一括 vs ローン利用）でディーラーの手数料削減を働きかける
中古車購入は「見た目の安さ」に飛びつくのではなく、維持コストや保証内容まで含めたトータルで判断することが成功のカギとなります。### レクサス+経済的計画 レクサスを購入する際には、自分の収入と支出のバランスをよく考え、計画的な購入をすることが重要です。安易な選択が将来の経済状況を圧迫することのないよう注意しましょう。
まとめ
レクサスが街中に溢れる理由は残クレの普及が大きく影響しています。購入方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。自身のライフスタイルや経済状況をしっかり把握し、最適な購入方法を選択することが重要です。無理なく憧れのレクサスを手に入れるために、慎重な計画を立てましょう。
