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国産車

日産エルグランドは高級車?庶民の車?日本・諸外国からの印象まとめ

日産エルグランドは、ゆったりとした室内空間や先進装備を誇るLクラスミニバンとして日本国内で長く愛されてきたモデルです。

引用 : 日産HP (https://history.nissan.co.jp/ELGRAND/E52/1008/)

しかし、その高級感やブランドイメージについては、レクサスやメルセデス・ベンツと比べると賛否が分かれるのが現実です。

この記事では、エルグランドの世界各国における評価、高級車としての立ち位置、ライバル車との比較、有名人の所有状況などを徹底解説します。

記事のポイント

  1. 日産エルグランドの高級車としての定義と評価を国内外で分析
  2. ヨーロッパ・アメリカ・中国・中東でのブランドイメージを解説
  3. 他社高級ミニバン(アルファード、ヴェルファイア、グランエース)との比較
  4. 有名人や経営者の所有事例をもとにした社会的ステータスの検証

日産エルグランドは高級車なのか?

結論

引用 : 日産HP (https://history.nissan.co.jp/ELGRAND/E52/1008/)

エルグランドは確かに上級ミニバンに分類されますが、“高級車”と呼ぶには一概にそうとは言い切れない存在です。車そのものの装備や室内の仕立てには高級感がある一方で、ブランドイメージや社会的ステータスといった外部要素が足りないという声が多くあります。以下に、その評価が分かれる主な要因を整理します。

車両そのものの高級感

  • 内装には本革、木目調パネル、アンビエントライトなどの高級装備が整っている
  • 2列目にはキャプテンシート+オットマンを装備するグレードもあり、ショーファードリブンとしての使い方にも対応
  • プロパイロットなどの先進装備も完備し、装備面ではアルファードに匹敵するレベル

ブランド力と認知の課題

  • 日産ブランド全体が「実用」「庶民的」といった印象を持たれやすく、ステータス性が弱い
  • 高級車ブランドを持たないため、エルグランド単体で高級感を訴求しなければならない構造的な不利
  • トヨタはレクサス、ホンダはアキュラなどを通じて高級ラインを展開しており、比較されやすい

街中での見られ方の現実

  • 実際のユーザー層にカスタム愛好家やファミリー層が多く、プレミアムカーとしての印象は希薄
  • スーツで乗るというより、カジュアルな服装の人が多いという印象が定着
  • ビジネス利用ではアルファードの方がより“上級”として受け入れられやすい傾向

総合評価

結果として、日産エルグランドはクルマ自体の完成度は高く、装備も豪華であるため、高級ミニバンとしての実力は十分に備えています。しかし、世間のイメージやブランドの持つ力によって“高級車”と自信を持って言い切れないという現実があり、購入者の価値観や使い方次第で評価が大きく変わる車種といえるでしょう。

高級車の前提

高級車とは単に車両価格が高いというだけではなく、「所有することによる優越感」や「社会的ステータスの象徴」としての価値がある車を指します。以下のような要素が、一般的に“高級車”と呼ばれるための条件とされています。

高価格帯であること

  • 新車価格が一般的な車両より明確に高い(目安として400万円以上)
  • 追加オプションを選ぶことでさらにプレミアム仕様となる

贅沢な装備と仕上げ

  • 内装素材に本革やアルカンターラ、天然木を使用
  • シートヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能などが搭載
  • 先進安全装備や最新インフォテインメントシステムを装備

ブランドの格

  • 自動車ブランド自体に“上級”というイメージがあるか
  • 同ブランド内に高級ライン(例:レクサス、アウディ)が存在するか
  • その車種がブランドのフラッグシップであるか

所有することによる社会的ステータス

  • 街中で見られた時に「おっ」と思われる存在感がある
  • 商談や冠婚葬祭などフォーマルな場面での違和感のなさ
  • 他者から「成功者」と見られる後押しとなるかどうか

日産エルグランドの場合

  • 装備や快適性という観点では高級車基準を一部満たす
  • しかし日産というブランドが高級車のイメージを持たれていないため、ステータス性においては弱いという評価が多い
  • 「高級車の条件のうち、装備と価格は満たしているが、ブランド格や社会的ステータスの面で一歩及ばない」

このように“高級車”と呼ばれるには多角的な要素が必要であり、単に内装が豪華であればよいというわけではありません。その点でエルグランドは「実力はあるが、ブランドと社会的視線の点で高級車とは言いにくい」と評価されています。

日産エルグランドの装備・内装

エルグランドは快適性と機能性に優れた装備が充実しており、特に上級グレードではラグジュアリー志向の装備が多数採用されています。内装の質感や先進技術も注目されるポイントです。

上級モデルのラグジュアリー装備

  • 本革シートは通気性・質感ともに優れ、座り心地は高評価
  • 木目調パネルや高級感あるシフトノブ、ソフトパッドダッシュなど細部まで手が込んでいる
  • BOSE製プレミアムオーディオを搭載するグレードでは、音の臨場感と静寂性が融合し、長距離移動も快適

快適性の追求

  • 二列目キャプテンシートにはオットマン付きで、まるでリビングにいるかのような寛ぎ感を提供
  • 広々とした室内空間は、セダンやSUVでは得られない解放感を実現
  • シートの配置やスライド機構により、乗り降りのしやすさにも配慮

先進技術の導入

  • プロパイロット(高速道路運転支援機能)によって長距離移動の負担を軽減
  • インテリジェントアラウンドビューモニターは、駐車時の死角確認を大幅にサポート
  • オートブレーキホールドやインテリジェントルームミラーなど、日常運転に役立つ技術も豊富に搭載

このように、エルグランドは見た目だけでなく機能面でも“上質さ”を追求しており、装備という観点では他社高級ミニバンと肩を並べる実力を持っていると言えるでしょう。

日産ブランドの位置づけ

実用性重視のグローバル戦略

日産は世界各国で販売台数の多い量産メーカーとして知られ、信頼性や燃費性能を軸とした“実用性重視”のブランドイメージを築いてきました。

  • 欧州ではQashqaiやX-Trailが主力で、コストパフォーマンス重視の中間層向けモデルが中心
  • 北米ではAltimaやRogueといったファミリーカーに強みを持つ
  • 実用的で堅実、価格と性能のバランスに優れたメーカーとして認知

高級ライン不在の影響

日産はトヨタのレクサスやホンダのアキュラのような独立した高級ブランドを持たず、その点で市場競争上ハンデを抱えています。

  • 過去にはシーマ、プレジデントといった高級セダンもあったが、現在は事実上撤退
  • 高級感を演出できる車種は存在するものの、それを支える“ブランド格”の不在がネック
  • 海外では「INFINITI(インフィニティ)」ブランドがあるが、エルグランドとの関連性が薄く、国内には未展開

国内ブランドイメージ

日本では日産は「大衆向け・庶民的」というイメージが定着しており、トヨタと比べると上質感やプレミアム性に欠ける印象を持たれやすいです。

  • 軽自動車の「デイズ」やコンパクトカー「ノート」が主力モデルとして認知されている
  • 高級セダン市場ではトヨタ・クラウン、レクサスに押され存在感が低下
  • エルグランドのような上級ミニバンも「高いけど高級とは思われにくい」という印象が強い

エルグランドの街中での見られ方

エルグランドは日本の街中でもしばしば見かける車種の一つですが、その見られ方や印象には独特の傾向があります。高級車としての見られ方が定着していない一方で、存在感やカスタムの幅の広さから異なる評価軸も存在します。

外観イメージとステータス性

エルグランドのデザインは迫力重視で、特にフロントマスクの大きなグリルとLEDヘッドランプが目を引きます。

  • 一部では「VIPカー」として認識されることもあるが、威圧感が強すぎると感じる層も存在
  • シンプルな高級感より、押し出し感を前面に出したデザインが好みのユーザーに支持されている
  • 上品というより“強さ”や“存在感”で勝負する外観である

使用層とファッション傾向

街中で見かけるエルグランドの多くはファミリーユースやカスタム目的で利用されており、ユーザーの傾向にも特徴があります。

  • オーナーの服装やライフスタイルはカジュアル寄りが多く、スーツ姿での乗車は少数派
  • 若年層の改造ユーザーからは「ドレスアップベース」として人気
  • 高級車的な乗り方よりも“自分らしさ”を表現する車として親しまれている傾向がある

ビジネスシーンでの評価

ビジネス用途としては、アルファードやレクサスLMのような“威厳と格式”を感じさせるミニバンに比べると見劣りすると見られることもあります。

  • エルグランドは企業の送迎車に選ばれるケースがあるが、役員車や公式な場面では採用例が少なめ
  • 運転手付きのショーファーカーとして利用されるより、オーナードライバー向けの実用車というイメージが強い
  • 改造された車両を見る機会も多く、そうした印象が「高級=フォーマル」と結びつきにくい要因の一つとなっている

全体的に、エルグランドは街中での存在感こそ強いものの、プレミアム性よりも“パーソナライズされたミニバン”としての立ち位置が色濃く、高級車的な見られ方には限界があると言えるでしょう。

中古車市場での評価

エルグランドの中古車市場での評価は、購入時の満足度に比べてやや厳しめです。高級車としてのブランド力に乏しいため、プレミア価値が付きづらく、値落ちのスピードも比較的早い傾向にあります。ただし、装備や快適性を重視するユーザーにとっては狙い目となることもあります。

リセールバリューの傾向

  • アルファードと比較すると、エルグランドは中古市場での値落ちが早い
  • 数年落ちの車両でも50〜60%程度の価格下落が一般的
  • 人気のグレード・カラーでなければ、さらなる値落ちも
  • フルモデルチェンジが長く行われていない影響も価格に影響

購入者層と狙い

  • 初期費用を抑えて大型ミニバンを手に入れたい層に人気
  • 高級感というよりも「実用性」「コスパ」を重視した選択肢
  • 家族持ちや、荷物を多く積む必要のあるライフスタイルのユーザーにフィット
  • 一部には「改造ベース車」として選ばれることも多く、カスタム需要も根強い

中古車市場での評価まとめ

  • 高級車としての再評価は得にくく、実用ミニバンという立ち位置が強い
  • 価格の下がり方は大きいが、装備充実車を安く手に入れるという点でお得感は高い
  • 高年式・低走行でも価格が下がりやすく、リセールバリューはやや低め
  • プレミア感よりも実用性重視で選ばれている傾向がある
  • 中古車市場では“穴場感”のあるミニバンとして、一部ユーザーには根強い人気

日産エルグランドは高級車?庶民の車?世界各国での評価と立ち位置

日産エルグランドの日本での評価

エルグランドは日本国内において、“元祖高級ミニバン”としての栄光を持ちながらも、現在の評価は変化しています。その位置づけは、長年にわたり家庭用・送迎用に重宝されてきた実績とともに、時代の流れと競合車種の進化に大きく影響を受けています。

歴史的背景と初代・2代目の評価

  • 初代(1997年)・2代目(2002年)は、圧倒的な存在感と先進装備で「高級ミニバンの象徴」として話題に
  • 当時としては革新的なデザインと広大な室内空間により、富裕層や企業送迎用としても評価が高かった
  • 芸能人・著名人の愛用も多く、「エルグランド=憧れの車」とされていた時期がある

現行型の市場評価と課題

  • 現行の3代目は2010年登場とモデルサイクルが長く、古さが目立つとの声が増加
  • トヨタ・アルファード/ヴェルファイアのモデル刷新やブランド強化により、相対的に印象が薄れてきている
  • インテリアや装備面では今も一定の高級感は保つものの、先進性やデザイン面でやや保守的な印象

ユーザー層と使われ方の変化

  • 現在はファミリー層や中小企業の送迎車として実用性重視で選ばれるケースが多い
  • 高級車というより「快適で大きいミニバン」として認知されている
  • 改造ベースとしての人気もあり、一部ではVIPカーとしてカスタムされた姿も定着

総評:日本市場での立ち位置

  • エルグランドは過去の高級車的イメージを持ちつつも、現代では“実用ラグジュアリー”の枠に収まりつつある
  • アルファードに比べるとブランド力・話題性・再販価値で劣るものの、「知る人ぞ知る選択肢」として根強い人気
  • フルモデルチェンジが行われれば、再評価の余地も十分にある

このように、日本市場において日産エルグランドは“かつての高級車”としてのイメージを一部残しながらも、現在は実用性を重視する層にとっての合理的な選択肢として受け入れられている車種です。

日本では、エルグランドは「大型ミニバン=高級」という文脈で評価されがちです。特に20年前の初代モデルや2代目モデルが登場した当初は、その斬新なデザインと装備で一躍注目を集め、「高級ミニバンの先駆け」と称されました。

  • ビジネスユースや送迎車としての需要が高い
  • アルファード・ヴェルファイアの後塵を拝している感も
  • 若干古臭いイメージがあり、現行型がやや時代遅れとの声も

日産エルグランドのヨーロッパでの評価

エルグランドはヨーロッパではほとんど知られておらず、存在感は極めて限定的です。欧州各国では環境規制や都市部の道路事情もあり、ミニバンの需要が日本やアジアほど高くないのが現実です。

ミニバン市場の縮小傾向

  • 欧州ではワゴンやSUVが主流で、ミニバン市場自体が縮小
  • フランスやイタリアなどでは小型車志向が強く、大型ミニバンは不人気

競合となる欧州ブランドの存在

  • メルセデス・ベンツVクラスやVWマルチバンといった高級MPVが既に定着
  • 日産エルグランドは右ハンドル専用設計の影響もあり、欧州導入されず

エルグランドの知名度

  • 輸入車ファンの間で一部に知られているのみ
  • カーショーやカスタムイベントで稀に展示される例がある

結果として、ヨーロッパではエルグランドの評価というより「認知度自体がほぼ無い」と言える状況です。

ヨーロッパ市場ではエルグランドの存在感は非常に希薄です。日産は欧州においてQashqai(キャシュカイ)やX-TrailといったクロスオーバーSUVの成功に重きを置いており、ミニバン市場自体が縮小しています。

  • 欧州ではラグジュアリーミニバンの市場が小さい
  • メルセデス・Vクラスなどがミニバン系高級車として存在
  • エルグランドは高級車どころか知名度も限定的

日産エルグランドのアメリカでの評価

アメリカではエルグランドの名称では販売されておらず、代替車種として「日産クエスト(Quest)」が展開されていました。しかしながら、2017年に生産終了しており、現在は存在しないモデルです。

ファミリーミニバン市場の傾向

  • ホンダ・オデッセイ、トヨタ・シエナが長年にわたりシェアを維持
  • スライドドア付きミニバンは「ファミリーカー」のイメージが強く、高級車としての扱いは少ない

日産クエストの立ち位置

  • 価格帯・装備ともに中堅クラスで、高級モデルとは言い難い
  • 利便性や広さを重視する家庭向けとして評価

エルグランドとの関係性

  • クエストはエルグランドの北米向け派生とされるが、設計や装備面で明確な差
  • 高級ミニバンとしての評価は得られていない

アメリカ市場において日産ミニバンは“実用車”の枠を超えることができず、高級車としての存在感は極めて薄いのが現状です。

アメリカではエルグランドの名で販売されておらず、代わりに「クエスト(Quest)」という名前で一部市場で展開されていましたが、2017年に生産終了。

  • アルファードのようなプレミアム性は浸透せず
  • ファミリー向けの実用車としての立ち位置
  • トヨタ・シエナやホンダ・オデッセイとの競合関係

日産エルグランドの中国での評価

中国では日本車の信頼性と経済性が高く評価されており、エルグランドもその例に漏れず一定の市場があります。ただし、高級車としてのブランドポジションは他のライバルに譲っているのが現実です。

ビジネス用途での利用例

  • タクシーや企業送迎車として採用例あり
  • ゆったりとした室内が好まれ、快適性には一定の評価

ライバルとの差

  • 同価格帯での競合はトヨタ・アルファード、中国現地メーカーの高級MPV
  • BYDや紅旗(ホンチー)など、デザインとブランド力で優位に立つ車種が存在

中国人ユーザーの視点

  • デザインに関しては「やや古い」「保守的」との印象を持たれがち
  • ブランド力が購入動機に直結する傾向が強く、日産=高級という認識は希薄

結果として、エルグランドは中国で“高級実用車”としてのポジションに甘んじており、プレミアムセグメントでの競争力は限定的です。

中国では日本車全般が信頼性の高さで人気を集めていますが、高級感を求める層にはレクサスやドイツ車が好まれがちです。

  • ビジネス送迎用として一定の需要あり
  • 日産ブランドはやや庶民的な印象
  • 外観のインパクトで評価が分かれる

日産エルグランドの中東諸国での評価

中東では広大な道路事情と富裕層の存在から、大型車・高出力車の需要が高い地域です。エルグランドも一部の層に支持されており、特に送迎車や家族向けとしての用途で採用されています。

中東地域の車事情

  • トヨタ・ランドクルーザー、レクサスLXなどの大型SUVが人気
  • 走行距離が長くなる地域性から、耐久性・信頼性が重視される

エルグランドの評価ポイント

  • 広々とした車内、頑丈なつくり、信頼性が評価される
  • 一部のVIP送迎業者に採用される例もあり、ビジネス需要あり

ブランド力に関して

  • レクサスや欧州高級車に比べると見劣りするが、「日産=壊れにくい車」という信頼感が一定の評価に
  • 維持費の安さも選ばれる理由

中東ではエルグランドは“地味だが堅実”という印象で、富裕層のセカンドカーや実用目的の車として採用されているケースが多いようです。

中東では大排気量・高級SUVや大型セダンが好まれる傾向がありますが、日本車の信頼性と維持費の安さから一定層の人気を獲得。

  • 富裕層はレクサス・ランドクルーザーなどを選択
  • エルグランドは実用的な高級車として一部選ばれている
  • 社用車やVIP送迎用として活用例もあり

日産エルグランドの世界各国での評価まとめ

世界の主要地域において、日産エルグランドは非常に異なる評価を受けています。文化や市場環境によってその立ち位置は大きく変化し、高級車として通用する地域とそうでない地域が明確に分かれています。

日本:過去の栄光と実用性への転換

  • 初代・2代目では高級ミニバンとしての地位を確立したが、現行型の長期販売により鮮度が低下
  • 現在では実用性を重視するファミリー層やビジネス送迎用途に選ばれている

欧州:ほぼ認知されていない

  • ミニバン市場自体が縮小し、販売ルートも整っていないため一般的な知名度は皆無
  • メルセデスやVWの存在により、高級MPV市場でも出番がない

アメリカ:実用ファミリーカー止まり

  • 「クエスト」として一部販売されていたが、販売終了により市場から姿を消した
  • オデッセイやシエナなどの競合に押され、存在感を出せなかった

中国:高級実用ミニバン

  • 一部ビジネス用途では活用されるが、アルファードや中国地場高級車に押され気味
  • デザインやブランドの古さもあり、若者からの評価は低め

中東:信頼性の高い実用高級ミニバン

  • 高級車とまではいかないが、富裕層のサブカーやビジネス用として採用例あり
  • 耐久性と維持費の安さが評価されている

このように、日産エルグランドは国・地域によって「高級車」としての評価がまったく異なります。その評価軸を理解したうえで、自分にとっての“高級車”の基準と照らし合わせて検討することが重要です。

エルグランドは国や地域によって評価が大きく異なります。日本ではかつての高級ミニバンの代名詞であったものの、近年はアルファードに押され気味。欧米ではそもそも市場展開が限定的で、高級車としての認知は薄く、中国や中東では実用性やコストパフォーマンスを重視する層に受け入れられています。

日産エルグランドと他社同等グレードとの高級感比較

エルグランドとアルファードの比較

アルファードはトヨタの高級ミニバンとして絶大な人気とブランド力を誇り、“キング・オブ・ミニバン”とも呼ばれる存在です。対するエルグランドは、その登場当初こそラグジュアリー性でリードしていましたが、現在では市場での印象に大きな差が生じています。

ブランドイメージと市場の印象

  • アルファードは「成功者の車」「送迎車の最高峰」として認知されており、ホテルや官公庁などのフォーマルな場でも採用多数
  • エルグランドは“かつての高級ミニバン”として一定の知名度があるが、ブランド刷新が行われておらず時代遅れ感が否めない

エクステリア・インテリアの比較

  • アルファードは押し出し感のあるフロントフェイスとメッキ多用のラグジュアリー感が特徴
  • エルグランドはデザインがやや保守的で、先進的な印象に欠けるとの声も
  • 内装では、アルファードはLEDアンビエントライト、上質な加飾パネル、本革シートなどにより圧倒的な高級感を演出
  • エルグランドも本革・木目調パネルを備えるが、素材感や組み合わせの工夫で一歩劣る

価格とリセールバリューの違い

  • アルファードは新車価格が高いものの、それを上回るリセール力を持つ(3年落ちでも70%以上の残価例も)
  • エルグランドは価格はやや安価だが、中古市場では値落ちが大きく、資産価値としては劣る

装備・技術面での評価

  • 両者ともに先進安全装備(Toyota Safety Sense/プロパイロット)を搭載
  • 快適装備ではアルファードの方が先進的(パワーオットマン、後席モニターの質・サイズ、操作性など)

結論として、エルグランドはアルファードに比べてコスト面でのメリットがある一方、高級感やブランド性、資産価値では大きな差をつけられているのが現状です。

エルグランドとヴェルファイアの比較

ヴェルファイアはアルファードと並び、トヨタの高級ミニバンラインの一角を担う車種です。より若者層や個性派ユーザーに向けたデザインと仕様で差別化されており、エルグランドとは別の方向性で高級感を訴求しています。

デザインとターゲット層の違い

  • ヴェルファイアはアグレッシブで個性の強いフロントフェイスが特徴
  • エルグランドは比較的オーソドックスで、落ち着いた印象を重視したデザイン
  • ヴェルファイアは20~40代の若年層、改造ユーザー層から強い支持を受けている

内装・装備の比較

  • 両車ともキャプテンシート、オットマン、上質な内装素材などで快適性を重視
  • ヴェルファイアは最新世代において、ディスプレイオーディオや先進安全装備の質が大きく向上
  • エルグランドも装備は充実しているが、設計の古さが否めない

リセール・ブランド評価

  • ヴェルファイアはアルファードに次ぐ高いリセールバリューを持ち、資産価値が維持しやすい
  • エルグランドは価格は抑えめだが、売却時の価値ではやや不利

総じて、ヴェルファイアは「個性派の高級ミニバン」として人気が高く、エルグランドよりも若年層を中心に支持されています。

エルグランドとホンダ・オデッセイの比較

ホンダ・オデッセイは、他の大型ミニバンとは一線を画す“低重心・走行性能重視”の設計で人気を博してきました。エルグランドと比較すると、アプローチや魅力の方向性が大きく異なります。

走行性能とハンドリング

  • オデッセイはセダンに近い低重心設計で、コーナリング性能や安定感に優れる
  • エルグランドは高い着座位置と見晴らしを重視した設計で、運転のしやすさは確保されているが走行性能では劣る

室内空間と使い勝手

  • オデッセイは地上高が低いため、乗り降りのしやすさに優れる
  • エルグランドは広い室内高とボディサイズの恩恵により、空間の余裕では上回る

高級感・装備の比較

  • エルグランドは上級グレードで高級素材やBOSEオーディオなどの豪華装備を展開
  • オデッセイは装備よりも合理性・実用性に重きを置いた仕様が多く、高級志向にはやや物足りなさも

ドライビングの楽しさや都市部での取り回しを重視するならオデッセイ、空間の広さや装備の贅沢さを求めるならエルグランドという棲み分けがされています。

エルグランドとトヨタ・グランエースの比較

トヨタ・グランエースはハイエースをベースにした高級大型ワゴンであり、法人ユースやVIP送迎を主なターゲットにしています。エルグランドとはサイズもコンセプトも異なるため、比較される機会は多くないものの、価格帯が近いグレードでは検討対象となることもあります。

車格とボディサイズ

  • グランエースは全長5.3m超、3列全てでフルサイズ乗車が可能
  • エルグランドは5m未満で一般家庭での扱いやすさを重視
  • 車格としてはグランエースが明確に上であり、まさに“別カテゴリ”の印象

内装・装備の質感

  • グランエースは木目調のパネルや本革シート、落ち着いた室内照明などが特徴
  • エルグランドも内装にこだわりが見られるが、ビジネス仕様の格調には及ばない

使用目的の違い

  • グランエースは法人向けの送迎・移動用途での導入が多く、乗員の快適性と印象を最重視
  • エルグランドは家族使用・個人所有が中心で、パーソナル感のある設計

実用的な“高級ミニバン”としてのエルグランドに対し、グランエースは“移動空間としての上質さ”を追求したモデルであり、使用目的によって選択が分かれる構図となっています。

エルグランドとレクサスLMの比較

レクサスLMはレクサスブランドが誇るフラッグシップミニバンであり、その存在は“移動するラウンジ”とも称されるほどのラグジュアリー性を持っています。エルグランドとの比較では、価格・装備・ブランドのすべてで大きな隔たりがあります。

ブランドとステータス性

  • レクサスは世界的にプレミアムブランドとして認知されており、ステータス性が高い
  • エルグランドは日産ブランドの中の上級車という立ち位置で、同格としての扱いには無理がある

価格帯と装備内容

  • レクサスLMは1000万円超の価格帯で、ショーファーカー用途も意識した設計
  • エルグランドは上級モデルでも600万円台であり、価格面からもクラスが異なる
  • LMは後席専用モニターや冷蔵庫、プライバシーパネルなど“移動するスイートルーム”仕様

所有層と用途

  • LMは経営者や政府関係者など、公的・特別な場面での利用が中心
  • エルグランドは一般ユーザーでも手が届く範囲で、生活と両立する高級性を提供

レクサスLMと比べた場合、エルグランドは“上級ミニバン”としての位置づけにとどまり、ラグジュアリーカーとしての絶対的な格には及ばないのが現実です。

日産エルグランドを所有する国内外の有名人・芸能人・会社経営者まとめ

日本国内の芸能人

  • EXILE系アーティストが移動車として使用
  • バラエティ系芸人など、移動時の快適性を評価

海外セレブの所有例

  • エルグランド自体は海外ではあまり一般的でない
  • カスタム仕様がSNSで話題になることも

日本の経営者・企業オーナー

  • 中小企業経営者の社用車に選ばれる傾向
  • 高級車志向よりも実用性・維持費を重視

海外の経営者層

  • 中東やアジア圏の中間富裕層が選ぶ例あり
  • トヨタの高級ミニバンが手に入らない代替として人気

その他の著名人

  • ユーチューバーやインフルエンサーがファミリーカーとして紹介
  • カスタム愛好者にとってベース車両として人気

まとめ

日産エルグランドは、快適性や装備面では確かに高級感を備えたミニバンですが、「高級車」としてのブランドイメージやステータス性では、レクサスやトヨタの上位モデル、ドイツ系高級車には及ばないというのが現実です。ただし、実用性やコストパフォーマンスを重視する層、特定地域では十分な高評価を得ており、見る人や使い方次第では“ちょうど良い高級車”といえる存在です。

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