※本ページにはプロモーションが含まれる場合があります

EV

【走行レビュー】トヨタ新型EV bZ3Xを実際に体験してきた|内外装や特徴を解説

世界最大級のEV市場・中国でトヨタが放つ新型電気SUV「bZ3X」。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40761573.html)

まだ日本には導入されていないこのモデルを、現地で実際に試乗してきました。

見た目の美しさはもちろん、内装の質感や搭載テクノロジー、そして市街地における自動運転システムまで、すべてが想像以上の完成度。

この記事では、その魅力をリアルな体験と共に徹底的にレビューします。

記事のポイント

  1. bZ3Xは中国市場に特化した価格と装備で高コスパ
  2. 市街地対応の自動運転(レベル2.5)を実装
  3. 内装の質感と装備はプレミアムEVと肩を並べる完成度
  4. BYDなど中国EVと比較しても優れた点が多数

トヨタ新型EV bZ3X|特徴と魅力を徹底解説

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40761573.html)

bZ3X|圧倒的なコストパフォーマンス

bZ3Xの最大の特徴は、装備と価格のバランスです。一番高いグレードでも約300万円(中国元換算)という価格帯で、ライダー付きの自動運転システムや高精度センサー類を備えています。価格帯としては、同等の装備を持つプレミアムEVが500万円〜600万円に達することを考えると、明らかに競争力があります。

安価ながらも充実した装備

  • 11個の高精度カメラ
  • 12個の超音波センサー
  • 3つのミリ波レーダー
  • 1基の高性能ライダー

この装備群により、市街地走行中の自動ブレーキやレーンキープアシスト、周囲の状況認識が格段に高まり、安心感のあるドライビングが実現しています。

同価格帯の他社EVとの比較

同じ中国市場をターゲットとするBYDや小鵬汽車(Xpeng)などのEVと比較すると、bZ3Xの装備レベルは明らかに高水準です。特に、トヨタ独自の品質管理体制が反映された細部の仕上がりや安全設計は、価格以上の価値を感じさせます。

コストパフォーマンスの裏にある戦略

トヨタは中国市場において信頼性と価格競争力を両立する戦略を採用しており、bZ3Xはその象徴とも言えるモデルです。自動運転技術やバッテリー管理技術を現地スタートアップと提携しながら効率的に導入することで、コストを抑えつつ、機能性を確保しています。

bZ3X|洗練された内外装デザイン

見た目はbZ4Xに似ていながらも、よりスタイリッシュで未来感のあるデザイン。エッジの効いたボディラインと滑らかなサイドシルエットは、都市型SUVとしての上質さを醸し出しています。さらに、トヨタらしさを保ちつつ、中国市場に合わせた大胆なディスプレイ演出やカラーバリエーションも印象的です。

インパクトのある外観デザイン

  • シャープなLEDライトとグリルレスのフロントフェイス
  • クロームアクセントを施したリアデザイン
  • 専用ホイールとボディカラーで個性を演出

特に印象的だったのは、展示車に施された“バラの香りと花の装飾”。中国文化に合わせた感性表現がなされており、ユーザーの感情に訴えるアプローチがなされている点が斬新でした。

高級感と遊び心が同居するインテリア

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40761573.html)

  • バラをモチーフにした内装装飾と演出照明
  • インパネ周りにはスウェード調素材を多用
  • ピラー部分も柔らかい素材で覆われ、触感に優れる

ディスプレイ周辺はメタリック加飾とブラックパネルで統一され、非常に洗練された印象を受けました。さらに、助手席側の内装パネルにはバラの香りが漂う設計が施されており、視覚と嗅覚の両面で訴求力を高めています。

実用性も考慮された設計

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/40761573.html)

  • ドアはほぼ90度開く構造で乗降性に優れる
  • シートの柔らかさとクッション性も良好
  • ガラスルーフには布製カーテンを採用し遮光性を確保

単なるデザイン性だけではなく、ユーザーが日常で感じる快適性も考慮されており、トヨタのものづくりの丁寧さが伺える内外装設計となっています。

プレミアム感漂う内装素材

  • スウェード調のソフトタッチパネル
  • 大型バニティミラーと両サイド照明
  • ガラスルーフ+布製カーテン
  • シート素材は合成皮革ながら上質な手触り

bZ3X|操作性・ディスプレイの完成度

bZ3Xには2つの高精細ディスプレイが搭載されており、操作レスポンスも非常に良好。特に中国市場向けにチューニングされたユーザーインターフェースは、直感的で分かりやすく、一般的な日本車のナビとは一線を画す完成度を誇ります。

ディスプレイの配置と使いやすさ

  • ドライバー側には速度・バッテリー残量・簡易ナビゲーション表示が常時視認可能
  • 中央の大型ディスプレイはセンター寄りに設置され、助手席からの視認性も良好
  • 画面はグレアを抑えたマット加工で、日中でも視認性が高い

操作系のレスポンスと機能

  • スマホのようにサクサク動作するOS採用
  • アプリランチャーはカスタマイズ可能で、自分好みの操作性に設定できる
  • 360度ビューモニターは画質が高く、駐車時の死角軽減に貢献

ユーザー目線のUI設計

  • ナビゲーションはリアルタイムで走行レーンまで指示
  • タッチ操作時のレスポンスラグがほぼゼロ
  • 表示アイコンは多言語対応で、海外ユーザーにも配慮

ディスプレイだけでなく、エアコン調整や車両設定まですべてがデジタル化されており、トヨタが電動化モデルにおいても高いUXを提供していることが分かります。操作性の良さは運転時のストレス軽減にも直結し、長距離移動でも快適性を維持できるポイントです。

ユーザーインターフェースの進化

  • ドライバー専用ディスプレイには速度、地図、電池残量が表示
  • 中央の大型ディスプレイはサクサク動作し、直感的な操作が可能
  • アプリランチャーや360度ビュー機能も搭載

bZ3X|快適性と実用性の両立

bZ3Xは日常使いの利便性と移動中の快適性を両立するために、車内空間設計や素材選びにも徹底的にこだわっています。特に後席の乗降性や視界の確保など、日々の使い勝手に直結する要素が高く評価できます。

優れた乗降性と空間設計

  • ドアはほぼ90度まで開き、年配者や子どもも乗り降りしやすい
  • シートヒップポイントが低すぎず、自然な姿勢での乗り込みが可能
  • Cピラーのスリム化により後方視界が広く、運転時の安心感もアップ

リラックスできる後席空間

  • 足元スペースはクラス最大級で、長距離移動でも疲れにくい
  • 背もたれの角度はやや寝かされており、くつろぎ感を演出
  • センター部分にはアームレストとドリンクホルダーも装備

快適装備の例

  • 足元の広さに余裕あり
  • ソフト素材の内張りが触感にも優しい
  • しっかり閉じられるカーテン付きガラスルーフで遮光性も確保
  • 静粛性にも配慮されており、車外騒音の侵入が少ない設計

特に注目すべきは、日差しを効果的に遮る布製カーテン付きガラスルーフの存在です。開放感とプライバシー性を兼ね備えた装備で、乗員の快適性を一層高めています。

トヨタ新型EV bZ3X|先進技術と走行性能を徹底解説

bZ3X|自動運転システムの実力

中国の都市部でbZ3Xを試乗した際、レベル2.5相当の自動運転が実際に稼働。交差点やバスとの接近時にもスムーズに対応しました。

レベル2.5の自動運転とは

bZ3Xに搭載されている自動運転技術は、トヨタが中国市場向けに調整したレベル2.5相当のシステムです。これは、ドライバーが常に監視していることを前提としつつも、一定の条件下では車両がステアリング操作、加減速、車線維持を自動で行うというものです。

市街地での自動運転性能

  • カオスな交通状況が多い中国市街地でも、信号や歩行者、自転車を認識し安全に対応
  • 右左折時にはウインカーを自動点灯し、周囲を確認しながら自動でステアリング操作を実行
  • 交差点進入前に減速し、対向車を検知して安全に通過

高精度センサーとAIの連携

bZ3Xの自動運転には、11個の高精度カメラ・12個の超音波センサー・ミリ波レーダー・ライダーが統合され、瞬時に周囲の状況を判断しています。

  • 近接するバイクや歩行者をリアルタイムでグラフィック表示
  • 走行中の周囲車両の動きを予測し、自動で減速や回避行動を実施
  • AIがエンドツーエンド学習で進化し続けるシステム構成

走行中の安心感

実際の試乗では、周囲のバイクやバス、トラックの動きにも確実に反応し、乗員に一切の不安を与えないスムーズな挙動が印象的でした。ステアリングの動きも自然で、車両任せでも信頼して任せられる安心感があります。

試乗中に確認できた機能

  • 自動右左折時のウインカー・ステアリング連動
  • 前方のトラック・バイクなどを正確にグラフィック表示
  • 急ブレーキや車線変更も自動制御

bZ3X|安全性への配慮

bZ3Xは電動車としての安全性を高い水準で確保しており、特にバッテリー関連の安全設計が際立っています。トヨタは、万一の事態にも耐えうる高度な冗長性と検知システムを導入し、事故やトラブルの未然防止に注力しています。

バッテリー構造に対する安全技術

  • 各セルに個別の温度センサーを内蔵し、異常加熱を即時検知
  • セルごとに熱隔離された構造で、1つの不具合が他に波及しない設計
  • 熱膨張を抑える構造部材により、長期間の使用でも形状変化を抑制

過酷環境への耐性

  • 500℃を超える過酷な環境下でも熱暴走を起こさないとされる独自のバッテリーパッケージ
  • 耐火・耐衝撃性に優れたハウジング構造により、物理的な衝突時も安全を確保
  • 多層構造の断熱材を活用し、外部温度の影響を最小限に抑制

トヨタ独自の品質基準

  • 全バッテリーに対して個別テストを実施
  • 生産時点での品質検査を二重化し、製品の信頼性を担保
  • スタートアップとの提携により新技術を導入しつつ、トヨタ基準の品質管理で一貫

このようにbZ3Xは、ハードウェアの物理的強度とソフトウェアによるモニタリングの両面から、安全性を多層的に担保している点が大きな強みです。

高電圧バッテリーの仕様

  • 500度でも熱暴走なし
  • 各セルに独立した温度検知機能
  • 熱膨張を抑制するパッケージ設計

bZ3X|自動駐車システムの実用性

bZ3Xに搭載された自動駐車機能は、都市部における実用性が非常に高いことが現地試乗で確認できました。特に中国のような交通密度の高いエリアでも、安心して駐車操作を任せることができるシステムです。

高精度な駐車アルゴリズム

  • 車両周囲の障害物や車線をカメラとセンサーで認識
  • 駐車可能なスペースを自動判別し、角度や距離を計算してスムーズに収束
  • 前後進の動きを数回繰り返しながら、最小限のステアリング操作で確実に駐車完了

実際の挙動と体感

  • 駐車スペースの両側に他車両が存在しても、正確に中央へ駐車
  • ステアリングの動きが非常に自然で、人間の操作とほとんど差を感じない挙動
  • 末切りが少なく、タイヤや車体への負担が抑えられている

操作インターフェースの分かりやすさ

  • 駐車時にはディスプレイ上に360度カメラ映像とガイドラインが表示される
  • 駐車モードの選択や中断もタッチパネルで直感的に行える
  • 音声ガイドやグラフィックで進行状況を可視化し、初心者でも安心して使える

この自動駐車システムは単に”停めるだけ”でなく、周囲との調和を取りながら丁寧に駐車動作を行う点において、トヨタらしいきめ細かな設計思想が感じられました。

bZ3X|充電環境と利便性

bZ3Xは普通充電と急速充電に対応。ディーラーにはABB製の急速充電器も設置されており、利便性は十分。

充電仕様

  • 充電口は助手席側に設置
  • 普通充電器とABB製50kW急速充電器を完備

bZ3X|中国EVとの比較:BYD編

BYDとの内装比較

BYDも高品質な内装を提供していますが、トヨタのbZ3Xはスウェード調素材や細部の仕上がりで勝る点も多く、質感では引けを取りません。

自動運転・装備面での比較

BYDはレベル2相当の運転支援が主流ですが、bZ3Xはステアリングとアクセル・ブレーキ制御を自動で行える点で一歩先を行っています。

コストとブランド信頼性

価格帯はBYDと同等ながら、トヨタブランドの信頼性や品質管理体制は依然として強みです。特にバッテリー管理や耐久性の面ではトヨタに軍配が上がります。

まとめ

bZ3Xは、価格・装備・自動運転・安全性の各面で非常にバランスが取れた新世代EVです。中国市場を意識したモデルながら、内装や操作系、さらには走行時の安心感まで含めて、トヨタらしさが随所に感じられます。BYDなど中国EVと比べても遜色なく、日本市場での展開が待ち遠しい1台です。

テキストのコピーはできません。