レクサスESは、上質な乗り味と高い静粛性、そして洗練された内外装デザインにより、多くのファンを魅了してきました。2025年モデルでは一部仕様の見直しや安全装備の強化が図られ、再び注目を集めています。
引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/42650642.html)
しかし、一見完璧に見えるこのモデルにも、「実際に所有したら見えてくる不満点」や「スペックではわからない欠点」が存在します。
そこで本レビューでは、最新レクサスESの“悪い点”にフォーカスし、外装・内装・走行性能・使い勝手など多角的に掘り下げて解説していきます。
記事のポイント
- 外装は美しいが地味との声も。意外と存在感が薄い?
- 内装は高級だが、収納力や操作性に課題あり
- パワートレインは静かだが、走りの楽しさは期待外れ?
- 購入後の満足度に影響する細かい不満点を多数紹介
以下関連記事をまとめています。参考にご覧ください。
新型レクサスESの悪い点・不満な点まとめ|外装デザインに対する不満点
存在感が薄いという声
新型ESはスピンドルグリルの主張がやや控えめになったため、先代よりも落ち着いた印象を与える一方で、「迫力に欠ける」「他車と見分けがつきにくい」といった声も。とくに黒系や白系のボディカラーでは地味に映るという声が一定数存在します。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/42650642.html)
さらに、一部のユーザーからは「正面から見たときのアイキャッチが弱い」「サイドシルエットが平凡」といった声もあり、他ブランドの競合車種と並べたときに存在感で見劣りするという指摘も見られます。
特にメルセデスやアウディのセダンと比較すると、フロントフェイスやリアのデザインにおける“ブランドらしさ”の訴求力がやや控えめに感じられるのは否めません。
また、夜間におけるライトの演出やリアビューのインパクトが物足りないという声もあり、プレミアム感にもう一押しほしいというユーザーも少なくありません。
特にリアコンビランプの点灯パターンやフロントのデイタイムランニングライトのデザインは、他社のように大胆な演出が少なく、全体として地味な印象を受けるという指摘もあります。アウディやBMWのような照明の先進性を演出するギミックがない点も、視覚的に“映えない”と感じる要因となっています。
セダン離れが進む中での不利
SUV人気が続く中、ESのようなセダンタイプは選ばれにくい傾向にあり、駐車場で埋もれてしまう印象も。見た目重視の人には物足りなさを感じることもあります。特に若年層からは「SUVの方が“今っぽい”」という理由で選ばれないケースも。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/42650642.html)
加えて、SNSやライフスタイル志向の高まりといった背景も、SUV人気を後押ししています。
たとえば、キャンプやアウトドアを前提にした車選びが増える中で、ESのようなセダンは「使い勝手が限られる」「荷物が載らない」「ルーフキャリアを付けにくい」といったネガティブな声が上がりやすく、結果的に購買層の選択肢から外れてしまう傾向が見受けられます。
ボディサイズの大きさに対する声
全長約5mというサイズは日本国内では扱いづらく、特に都市部の立体駐車場や狭い住宅地での取り回しには不満の声が多いです。立体駐車場では入庫制限に引っかかるケースも多く、郊外の大型モールや高速のSA・PAなどでも駐車枠からはみ出すという声が散見されます。
また、取り回しの悪さは運転に慣れていないユーザーにとって大きなストレスとなり、乗り換えの理由になってしまうことすらあります。
また、最小回転半径も5.9mとやや大きめで、狭い道でのUターンやコンビニ駐車場など日常使いにおいて煩わしさを感じる場面もあるとされています。
特に都心部では狭い交差点での右左折や、狭小住宅街でのすれ違い・方向転換時にその回転性能の限界を実感しやすく、運転に自信のないドライバーや高齢者にとっては心理的な負担にもなります。
ボディサイズ・取り回し性能の比較(ES vs テスラ モデル3)
レクサスESとテスラ・モデル3のサイズを比較すると以下のようになります。比較の観点としては、全長や全幅などの数値だけでなく、都市部での使い勝手や取り回し性能も重要なポイントです。とくに日常的に狭い道や立体駐車場を利用するユーザーにとって、こうした細かい差が満足度に直結します。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
---|---|---|---|---|
レクサスES | 4,975 mm | 1,865 mm | 1,445 mm | 5.9 m |
テスラ モデル3 | 4,720 mm | 1,850 mm | 1,440 mm | 5.6 m |
ESは全長が長く、回転半径も大きめであるため、都市部や狭い駐車場ではやや扱いづらいという声が多く聞かれます。対してモデル3はコンパクトな設計と軽快な取り回し性能が評価されており、特に日常的な使い勝手の面で差が出やすいポイントです。
新型レクサスESの悪い点・不満な点まとめ|内装の質感と使い勝手の課題
高級感はあるが収納が少ない
インテリアの仕上げは申し分ない一方で、グローブボックスやセンターコンソールの容量が小さい点を指摘する声が多数。日常使いでの不便さを感じるユーザーも少なくありません。
特に近年ではスマートフォンやモバイルバッテリー、除菌シートなど、車内に常備したいアイテムが増えているため、収納スペースの不足は実用面でのストレスにつながりやすいです。
また、後席用の小物入れやティッシュボックスを設置できるスペースも限られており、ファミリーユースとしてはやや物足りないという声もあります。

引用 : TOYOTA HP (https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/42650642.html)
スマホやキーケース、ドリンクなどを収納するスペースが限られており、長距離ドライブ時に「散らかる」との意見も見られます。
タッチパネル式の操作性に違和感
2025年モデルでも引き続き採用されているタッチパネル操作は、「操作が直感的でない」「走行中に使いにくい」という声が多く、従来の物理ボタン派からの不満が根強く残っています。
特にエアコンやオーディオ操作など、運転中に頻繁に触れる機能がタッチパネルに集約されており、視線移動が多くなる点で安全面への懸念も指摘されています。また、反応速度や精度にやや不満が残る場面もあり、「最新技術を取り入れている割には使い勝手が伴っていない」との厳しい評価も一部から上がっています。
さらに、ナビゲーションの操作レスポンスがワンテンポ遅れることがあり、「せっかくの高級車なのに」と感じさせる原因にもなっています。
後席の快適性に不満あり
ESは前席の快適性に比べ、後席の足元空間やリクライニング角度などが物足りないとの意見も。特に長時間の移動では後部座席の疲労感が目立つといった声もあります。
加えて、座面の角度やクッション性に対して「硬すぎる」「太もも裏が浮いてしまう」といった細かな不満もあり、ライバル車と比べたときに快適性で見劣りするという意見も聞かれます。ファミリーユースや長距離移動での使用を想定した際、もう少し後席の工夫がほしいという声は少なくありません。
また、全席にUSB-Cポートがない点や、シートヒーター・ベンチレーションの装備が限定的なグレードもあり、後席を重視するユーザーには配慮が足りないと評価されることがあります。
新型レクサスESの悪い点・不満な点まとめ|パワートレインの実力と限界
ドライビングプレジャーは期待できない?
静粛性や滑らかさは秀逸ですが、「走りが楽しくない」「ドライバーズカーではない」との評価もあり、運転の楽しさを求める人には物足りなさが残る可能性があります。
ステアリングの手応えやブレーキフィールもマイルドすぎるという声もあり、運転を積極的に楽しみたいユーザー層とは相性がよくないかもしれません。
Fスポーツモデルでも過激さは控えめ
スポーティな見た目とは裏腹に、Fスポーツ専用チューニングも「少し硬い程度」で、驚くほどの走行性能アップは感じられないとの声も。あくまで見た目の差別化が中心になっている印象です。
特にサスペンションやステアリングの味付けにおいては、「標準モデルと大きな違いが感じられない」「もう少し路面の情報が伝わってほしい」といった声もあり、スポーティモデルとしての没入感には課題が残るといえます。価格帯を考慮すれば、より明確な性能差や走行フィーリングの差別化が期待される領域です。
実際に挙がっている主な意見は以下の通りです:
- 「見た目だけFスポーツで、中身はノーマルと大差がない」
- 「乗り心地が少し硬くなるだけで、スポーティとは言えない」
- 「もっとパドルシフトのレスポンスや足回りに違いがあってもよかった」
- 「ステアリングフィールが軽すぎて、走りに没頭できない」
- 「価格差を考えると、Fスポーツを選ぶ意味が薄い」
そのため、「見た目はスポーツカー、中身は快適志向のセダン」というギャップに違和感を持つ人もいます。
まとめ
新型レクサスESは、高い完成度と快適性を誇る一方で、ユーザーのニーズによっては不満点が目立つ場面もあるモデルです。とくに走りの面での物足りなさや、装備に対するコストパフォーマンス、取り回しのしにくさなど、実際の生活シーンで感じる“気付き”が購入後に明らかになることも少なくありません。
また、テスラやメルセデスの一部EV車種と比較すると、技術革新面やインフォテイメント、OTAアップデート対応といった分野で一歩遅れている感も否めません。さらにBMWやアウディといった欧州勢と比較しても、運転支援や装備バランスでやや後れを取っている印象です。
高級セダンとしての満足度は高いものの、事前にこれらの不満点を知っておくことで、より納得感のある選択ができるでしょう。