モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられている質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、メルセデス・ベンツGLBにゴルフバッグが一体何個積めるのか、特に家族や友人とゴルフへ行く際の積載性が気になっているのではないでしょうか。

引用 : メルセデスベンツHP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glb/overview.html)
私もGLBのオーナーであり、仲間とゴルフに出かける機会も多いので、その気になる気持ちはよくわかります。見た目はスマートなのに、本当に十分な荷物が積めるのか、購入前や利用シーンを想像する上で非常に重要なポイントですよね。
この記事を読み終える頃には、あなたのGLBのゴルフバッグ積載に関するあらゆる疑問が解決し、自信を持ってゴルフエクスプレスとして活用できるようになっているはずです。
記事のポイント
- GLBのゴルフバッグ最大積載数とその条件
- 乗車人数に応じた具体的な積載パターン解説
- 積載効率を最大化する実践的なテクニック
- ゴルフライフを豊かにするGLBの魅力と競合比較

ベンツGLBの基本スペックとラゲッジスペースを徹底解剖
まずは、ベンツGLBがどのような車なのか、そしてゴルフバッグの積載能力を語る上で欠かせないラゲッジスペースの基本スペックについて、オーナー目線で詳しく見ていきましょう。車のポテンシャルを理解することが、効率的な積載への第一歩です。

引用 : メルセデスベンツHP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glb/overview.html)
ベンツGLBとはどんなSUV?その魅力と独自の立ち位置
メルセデス・ベンツGLBは、世界的なSUVブームの中で、非常にユニークな立ち位置を確立しているモデルです。GLAとGLCという人気のSUVラインナップの間に位置しながら、単なるサイズの穴埋めモデルではありません。
GLB最大の魅力は、日本の道路環境にマッチした比較的コンパクトなボディサイズでありながら、オプションで3列目シートを備えた7人乗り仕様を選択できる点にあります。全長4,650mm×全幅1,845mmというサイズは、都市部の狭い道や駐車スペースでも取り回しに苦労することが少なく、それでいてスクエアで力強いエクステリアデザインが本格的なSUVらしさを主張します。
私も所有していて感じるのは、この「ちょうどよさ」がもたらす万能性です。普段は夫婦2人でゆったりと乗り、時には後部座席にゲストを乗せ、そして今回のようにゴルフバッグを満載して遠出する。さらに緊急時には3列目シートを使って多人数での移動も可能。あらゆるライフスタイルに寄り添ってくれる、まるで器用な執事のような一台。それがGLBというSUVなのです。
見た目以上に重要!GLBのボディサイズと取り回しの良さ
ゴルフへ行くとなると、高速道路の走行だけでなく、ゴルフ場のクラブハウス前のエントランスや、時には狭い駐車スペースでの切り返しなど、意外と運転のしやすさが問われる場面が多いものです。
その点、GLBのスペックは非常に優秀です。
全長 | 4,650mm |
---|---|
全幅 | 1,845mm |
全高 | 1,700mm |
ホイールベース | 2,830mm |
最小回転半径 | 5.5m |
特筆すべきは最小回転半径5.5mという数値。これは同クラスのSUVの中でも優秀な部類に入り、実際に運転していてもUターンや車庫入れで「小回りが利くな」と感じることが多々あります。全幅も1,850mm以内に収まっているため、多くの機械式駐車場に対応できるのも都市部ユーザーにとっては嬉しいポイントでしょう。
この取り回しの良さが、長距離運転後の疲れた状態でもストレスなく駐車できる安心感につながります。
数字で見るGLBのラゲッジスペース容量(通常時・最大時)
さて、本題の積載性です。GLBのラゲッジスペース容量を、シートアレンジの状況別に見てみましょう。容量は国際的な基準であるVDA方式で計測されています。

引用 : メルセデスベンツHP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glb/overview.html)
シート状況 | ラゲッジ容量(VDA方式) |
---|---|
3列目シート使用時(7人乗り) | 130L |
3列目シート格納時(5人乗り) | 570L |
2列目・3列目シート格納時 | 1,805L |
3列目シートを使用している状態では、さすがに容量は130Lと限定的で、日常の買い物袋程度しか積めません。しかし、ゴルフに行く際は通常3列目シートは格納しているはずです。
注目すべきは3列目シートを格納した5人乗り状態での容量が570Lもあること。これはステーションワゴンにも匹敵する広さで、スクエアなボディ形状と相まって、見た目以上の収納力を発揮します。そして、2列目シートまで倒せば、最大で1,805Lという広大なフラットスペースが出現。これはもう小型のバンに匹敵するレベルで、大抵のレジャー用品は飲み込んでしまうほどのポテンシャルを秘めています。
積載の自由度を高める多彩なリアシートアレンジ機能
GLBの積載能力を語る上で、この多彩なシートアレンジ機能は外せません。単にラゲッジが広いだけでなく、「どのように空間を作り出すか」の自由度が非常に高いのです。
40:20:40の分割可倒式リアシート
2列目シートは、一般的な60:40分割ではなく、中央のアームレスト部分だけを倒せる40:20:40の3分割可倒式を採用しています。これにより、4人乗車しながら中央にスキー板のような長尺物を積む、といった使い方が可能です。ゴルフバッグの場合、この機能が後ほど詳しく解説する「3人乗り+3バッグ」の鍵となります。
140mmの前後スライド機能とリクライニング
2列目シートは、前後に140mmスライドさせることが可能です。一番前にスライドさせればラゲッジスペースをさらに拡大でき、一番後ろに下げれば後席乗員の足元に広大なスペースが生まれます。また、バックレストは数段階にリクライニング可能で、荷物の形状に合わせて角度を調整したり、乗員の快適性を高めたりと、柔軟な対応ができます。
これらの機能を組み合わせることで、乗車人数と荷物の量・形状に合わせて、最適なキャビン空間を自在に作り出せるのがGLBの強みです。
実際に使ってわかる!積載のしやすさを左右する細部の設計
カタログスペックだけではわからないのが、実際の「荷物の積み下ろしのしやすさ」です。GLBはこの点においても、非常によく考えられています。
- スクエアで広い開口部:ラゲッジの開口部は上下左右に広く、スクエアな形状をしているため、大きなゴルフバッグでも引っかかることなくスムーズに出し入れができます。
- フラットな床面と低い地上高:3列目シートを格納すると、ほぼフラットな床面が広がります。また、SUVとしては床面の地上高が比較的低めに設定されており、重いキャディバッグを持ち上げる際の負担が少ないのも嬉しいポイントです。
- ハンズフリーアクセス(EASY-PACK自動開閉テールゲート):両手がゴルフバッグやボストンバッグで塞がっていても、リアバンパーの下に足をかざすだけでテールゲートが自動で開閉します。一度使うと手放せなくなる便利な機能で、特に雨の日などにそのありがたみを実感します。
これらの細やかな配慮が、GLBを単なる「荷物が積める車」から「荷物を積むのが楽な車」へと昇華させているのです。
【実践検証】ベンツGLBのゴルフバッグ積載能力をパターン別にレビュー
お待たせいたしました。ここからは、実際にベンツGLBにゴルフバッグを積載するシナリオを、乗車人数ごとに徹底的に検証していきます。ご自身の利用シーンと照らし合わせながらご覧ください。

引用 : メルセデスベンツHP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glb/overview.html)
検証に使用するゴルフバッグのサイズについて
一言でゴルフバッグと言っても、形状やサイズは様々です。今回の検証では、最も一般的で汎用性の高い9.5型のカートタイプキャディバッグを基準とします。ドライバーの長さは46インチを想定しています。アスリートモデルの大型バッグや、特殊な形状のスタンドバッグでは、積み方が多少異なる場合がありますので、ご自身のバッグと比較しながら参考にしてください。
【結論】ベンツGLBはシートアレンジ次第で最大4個のゴルフバッグを積載可能!
まず結論から申し上げます。メルセデス・ベンツGLBは、2名乗車で2列目シートを全て倒せば、ゴルフバッグを最大で4個積載することが可能です。これは、ゴルフ仲間と乗り合わせてコンペに参加するようなシチュエーションにも十分対応できる積載能力です。
そして、多くのご家庭で想定される3名乗車でも、ゴルフバッグ3個とそれぞれのボストンバッグを余裕をもって積載できます。 これこそが、GLBがファミリーゴルファーから絶大な支持を得ている理由の一つです。それでは、具体的なパターンを見ていきましょう。
パターン1:2名乗車時のゴルフバッグ積載数(最大4個)
夫婦や友人と2人でゴルフへ行く、最も贅沢な使い方です。この場合、2列目シート(と3列目シート)を全て格納します。
- 積載個数: ゴルフバッグ4個 + ボストンバッグ4個
- シートアレンジ: 2列目・3列目シートを全て格納
1,805Lの広大なフラットスペースが出現するため、積み方に頭を悩ませる必要はほとんどありません。
効率的な積み方
- まず、ゴルフバッグを2個、進行方向に対して横向きに、ヘッドを左右互い違いにして置きます。
- その上に、残りの2個を同じように互い違いに重ねて積みます。
- 空いたスペース(特にタイヤハウス周り)に、ボストンバッグやシューズケースを詰め込んでいけば完成です。
この状態であれば、バッグ同士に無理な圧力がかかることもなく、安定して運ぶことができます。まさに「最強のゴルフエクスプレス」と言えるでしょう。
パターン2:3名乗車時のゴルフバッグ積載数(3個)
ご家族やお仲間と3人でゴルフ場へ向かう、最も現実的で問い合わせの多いパターンです。このシナリオこそ、GLBの真価が問われる場面です。
- 積載個数: ゴルフバッグ3個 + ボストンバッグ3個
- シートアレンジ: 2列目シートの40:20:40のうち、片側の40%部分を格納
後部座席の片側に乗員が1名座り、空いたスペースに荷物を積むスタイルです。
効率的な積み方
- まず、2列目シートの片側(1人分)を前方に倒します。これにより、ラゲッジスペースから助手席の背後まで続く長大な空間が生まれます。
- ラゲッジスペースの奥から、ゴルフバッグを縦方向に3個並べて積んでいきます。ヘッド部分を少し重ねるようにすると、うまく収まります。
- 3個目のバッグは、倒した2列目シートの背もたれの上に少し乗るような形になります。
- 残ったラゲッジスペースの半分と、後席の乗員の足元などにボストンバッグを積めば完璧です。
この積み方であれば、後席の乗員も窮屈な思いをすることなく、3人分のゴルフ用具一式をスマートに積載できます。私が仲間と行く際も、このパターンが最も多いですね。GLBのシートアレンジの柔軟性が光る、見事なパッケージングです。
パターン3:4名乗車時のゴルフバッグ積載数(2個、工夫次第で3個も?)
家族4人、あるいは友人2組の夫婦でゴルフへ。このパターンは少し工夫が必要になります。
- 積載個数: ゴルフバッグ2個 + α
- シートアレンジ: 2列目・3列目は原則使用(格納しない)
後部座席を全て使用するため、ラゲッジスペースは570Lの空間のみとなります。
効率的な積み方
- まず、ゴルフバッグ1個をラゲッジスペースに斜めに置きます。
- もう1個のゴルフバッグを、1個目の上にクロスさせるようにして斜めに積みます。
- この積み方で、なんとか2個のゴルフバッグを収めることが可能です。ボストンバッグも2つ程度であれば、隙間に積むことができるでしょう。
裏技:3個積むには? もし4名乗車でどうしても3個積みたい場合は、2列目シート中央の20%部分だけを倒す方法があります。しかし、このスペースは幅が狭いため、ゴルフバッグをそのまま通すのは困難です。バッグからドライバーやウッドなどの長尺クラブを抜き、クラブだけを中央のスペースに通し、キャディバッグ本体はラゲッジに2個、後部座席中央に1個置く、といったかなりアクロバティックな方法になります。あまり現実的ではありませんが、緊急時には試す価値があるかもしれません。
基本的には、4名乗車の場合はゴルフバッグ2個が快適な積載の限界と考えるのが妥当です。
パターン4:5名乗車時のゴルフバッグ積載数(2個)
5人乗りの状態でゴルフに行くことは稀かもしれませんが、念のため検証しておきましょう。この場合もラゲッジスペースは570Lです。
- 積載個数: ゴルフバッグ2個
- シートアレンジ: 3列目シートのみ格納
状況は4名乗車時と全く同じです。ラゲッジスペースにゴルフバッグ2個を斜めにクロスさせて積むことになります。5人分のボストンバッグを全て積むのは難しいため、一部は乗員の膝の上などに置いてもらう必要があるでしょう。
ゴルフバッグ以外の荷物(ボストンバッグ等)はどこに積む?
ゴルフにはキャディバッグ以外にも、着替えを入れたボストンバッグ、シューズケース、傘、ラウンドバッグなど、意外と荷物が多くなります。これらの収納場所も考えておく必要があります。
- ラゲッジの隙間: ゴルフバッグを積んだ後にできる三角形の隙間や、タイヤハウスの上などは絶好の小物置き場です。
- 後部座席の足元: 乗員の快適性を損なわない範囲で、足元にボストンバッグを置くのも有効です。
- 助手席: 2名乗車や3名乗車で助手席が空いている場合は、ボストンバッグ置き場として活用できます。
- ルーフボックス: もし頻繁に大人数で長距離の旅行やアウトドアに出かけるのであれば、純正アクセサリーのルーフボックスを装着するのも一つの手です。積載能力が劇的に向上します。
計画的に収納場所を振り分けることで、車内空間を快適に保つことができます。
【オーナーの知恵】ゴルフバッグを効率よく積むためのコツと裏技
長年、様々な車でゴルフバッグを積んできた経験から、いくつかのコツをお伝えします。
- ドライバーを抜く: どうしても収まりが悪い場合、ゴルフバッグから一番長いドライバーを抜くだけで、驚くほど積みやすくなることがあります。抜いたドライバーは、バッグの隙間や座席の隅にそっと置きましょう。
- 積み込む順番を考える: テトリスと同じで、積み込む順番は重要です。まず大きなキャディバッグを配置し、最後にボストンバッグやシューズケースなどの小物で隙間を埋めていくのが基本です。
- ヘッドの向きを互い違いに: 複数のバッグを並べたり重ねたりする際は、クラブヘッドのある膨らんだ部分が重ならないよう、互い違いに配置するとスペース効率が格段に上がります。
- ラゲッジマットを活用する: ゴルフ場から帰る際は、シューズやバッグに芝や泥が付着していることがあります。汚れや傷を防ぐためにも、防水性の高いラゲッジマットを敷いておくことを強くお勧めします。
これらの小さな工夫が、スマートで快適なゴルフライフにつながります。
もっと快適に!ゴルフライフを充実させるGLBの魅力とアクセサリー
GLBの魅力は、単にゴルフバッグが積めるというだけではありません。ゴルフ場への行き帰りの道中を、より快適で楽しいものにしてくれる数々の特長があります。

引用 : メルセデスベンツHP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glb/overview.html)
長距離移動も全く疲れない!GLBの走行性能と乗り心地
私がGLBで最も気に入っている点の一つが、長距離運転での疲労の少なさです。特に人気のディーゼルモデル「GLB 200 d 4MATIC」は、低回転から力強いトルクを発生させるため、高速道路での合流や追い越しが非常にスムーズ。アクセルを少し踏み込むだけで、車がすーっと前に出ていく感覚は快感ですらあります。
また、メルセデスならではの剛性の高いボディと、しなやかな足回りが絶妙な乗り心地を提供してくれます。路面の凹凸をうまく吸収し、車内の揺れが少ないため、同乗者も快適に過ごせます。静粛性も高く、運転中に音楽や会話を楽しむ余裕も生まれます。ゴルフで最高のパフォーマンスを発揮するためには、道中の快適な移動が不可欠。GLBは、その重要な役割を完璧にこなしてくれるのです。
意外と重要!ゴルフ場の狭い駐車場での優れた取り回し性能
前述の通り、GLBは最小回転半径5.5mと小回りが利くため、ゴルフ場の駐車場での取り回しも楽々です。さらに、高精細な「360°カメラシステム」を装備すれば、車をまるで上から見下ろしているかのような映像で周囲の状況を確認できます。これにより、狭いスペースへの駐車や、切り返しが苦手な方でも安心して運転することができます。こうした先進の安全・運転支援システムが、余計なストレスを軽減してくれるのもGLBの大きな魅力です。
ゴルフ好きなら検討したい!おすすめの純正アクセサリー
メルセデス・ベンツは、カーライフをより豊かにするための高品質な純正アクセサリーを多数用意しています。ゴルフ好きのGLBオーナーにおすすめしたいアイテムをいくつかご紹介します。
- リバーシブルラゲッジルームマット: 片面がカーペット、もう片面が防水性の高いラバー素材になっているマットです。汚れたゴルフシューズや雨に濡れた傘を置く際に、ラバー面を使えばラゲッジルームを汚さずに済みます。
- ルーフボックス: スタイリッシュなデザインの純正ルーフボックスを装着すれば、積載量が大幅にアップ。ゴルフだけでなく、スキーやキャンプなど、あらゆるアウトドアアクティビティに対応できます。
- ラゲッジルーム用盗難防止ネット: 大切なゴルフ用具を車内に置いたまま少し車を離れる際も、このネットがあれば外から荷物が見えにくくなり、盗難防止に役立ちます。
これらのアクセサリーを活用することで、GLBの利便性をさらに高めることができます。
ライバル車との比較!GLBは本当にゴルファーに最適な一台か?
さて、GLBの魅力は十分にお伝えできたかと思いますが、同クラスには他にも魅力的なライバルが存在します。客観的な視点で比較し、GLBの優位性を改めて確認してみましょう。

引用 : メルセデスベンツHP (https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glb/overview.html)
【比較表】GLB vs BMW X1 vs アウディ Q3 スペック対決
ここでは、代表的なライバルであるBMW X1とアウディ Q3を比較してみます。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ラゲッジ容量(通常時) | 乗車定員 |
---|---|---|---|---|---|
ベンツ GLB | 4,650mm | 1,845mm | 1,700mm | 570 L | 5人 / 7人 |
BMW X1 | 4,500mm | 1,845mm | 1,640mm | 540 L | 5人 |
アウディ Q3 | 4,490mm | 1,840mm | 1,610mm | 530 L | 5人 |
※数値はモデルにより若干異なります。
ゴルフバッグ積載能力とラゲッジの使い勝手で比較
ラゲッジ容量の数値だけ見ると、各車大きな差はないように思えます。しかし、実際の使い勝手、特にゴルフバッグの積載性においてはGLBに軍配が上がります。
その理由は、GLBのスクエアなボディ形状と、地面と垂直に近い角度で切り立ったテールゲートにあります。ライバル車がより流麗なクーペスタイルを取り入れているのに対し、GLBは実用性を重視したボクシーなデザインを採用。これにより、ラゲッジスペースの隅々まで無駄なく使うことができ、高さ方向にも余裕が生まれます。結果として、同じ容量の数値でも、ゴルフバッグのような大きく嵩張る荷物を積む際には、GLBの方が遥かに積みやすいのです。
最大の武器は「7人乗り」という選択肢がもたらす圧倒的な多用途性
そして、ライバルに対するGLBの決定的なアドバンテージが、3列シート・7人乗り仕様を選べることです。
普段はゴルフエクスプレスとして広大なラゲッジスペースを活用し、週末には両親を乗せて三世代で食事に出かける。あるいは、子供の友達を乗せて習い事の送迎をする。このような多人数乗車のニーズは、予測できないタイミングで発生するものです。
「いざという時に7人乗れる」という安心感は、他のコンパクトSUVでは得られない、GLBならではの価値と言えるでしょう。この一台で、ゴルフ、ファミリーユース、レジャーと、あらゆるシーンをカバーできる圧倒的な多用途性こそが、GLBが選ばれる最大の理由なのです。
まとめ
今回は、メルセデス・ベンツGLBのゴルフバッグ積載能力について、オーナーとしての視点も交えながら徹底的に解説しました。
記事のポイントを改めて振り返ってみましょう。
- GLBは乗車人数とシートアレンジ次第で、ゴルフバッグを2個から最大4個まで積載可能。
- 最も需要の高い「3名乗車」のシーンでも、ゴルフバッグ3個とボストンバッグ3個をスマートに積載できる卓越したパッケージングを誇る。
- 積載能力の高さは、570Lという大容量ラゲッジだけでなく、40:20:40の分割可倒式シートや前後スライド機能といった多彩なシートアレンジ機能によって実現されている。
- スクエアなボディ形状とライバルにはない7人乗りという選択肢が、ゴルフだけでなくあらゆるライフシーンに対応する比類なき多用途性を生み出している。
結論として、メルセデス・ベンツGLBは、ゴルフを愛する人々にとって、デザイン、走行性能、そして積載性の全てを高次元で満たしてくれる、まさに理想的なパートナーと言えるでしょう。
このレビューが、あなたのGLBでのゴルフライフをより豊かにするための一助となれば幸いです。さあ、次の休日はGLBに大切なゴルフ用具を積み込んで、緑豊かなフェアウェイへ出かけましょう!