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ランボルギーニ

ランボルギーニは残クレで購入可能?車種毎の残価と月々の支払額を解説

モータージャーナリスト兼コラムニストの二階堂仁です。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、「憧れのランボルギーニに乗りたいけれど、さすがに一括払いは難しい。国産車のように残価設定クレジット(残クレ)のような買い方はできないのだろうか?」という点が気になっていると思います。

引用 : ランボルギーニHP

私も実際に複数のランボルギーニを所有してきましたが、その圧倒的なパフォーマンスと存在感は、一度味わうと忘れられないものです。 しかし、その価格もまた圧倒的。 どうすれば夢の実現に近づけるのか、その具体的な方法を知りたいという気持ちはよくわかります。

この記事を読み終える頃には、ランボルギーニの残クレ購入に関するあなたの疑問が解決し、具体的な資金計画を立てるための道筋が見えているはずです。

記事のポイント

  • ランボルギーニ公式の残価設定型ローン
  • 人気車種別の残価率と月々の支払いシミュレーション
  • 残クレを利用する際のメリットと知っておくべき注意点
  • ローン以外の購入方法と年間のリアルな維持費
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ランボルギーニは残クレで購入可能?ファイナンスプランを徹底解説

「ランボルギーニを残クレで買う」という発想は、数千万円という車両価格を考えると、少し現実離れしているように聞こえるかもしれません。 しかし、結論から言えば、ランボルギーニでも残価設定型ローン(残クレ)に類似した購入プランは存在し、実際に多くの方が利用しています。

ここでは、その具体的な仕組みと利用方法について、ジャーナリストとしての視点から詳しく解説していきます。

引用 : ランボルギーニHP

結論:ランボルギーニにも残価設定型ローンは存在する

多くの輸入車ブランドと同様に、ランボルギーニにもオーナーをサポートするための公式ファイナンスプログラムが用意されています。 その名も「ランボルギーニ・フィナンシャルサービス」。

この中に、日本の残クレに相当する「ハイパープレミアムプラン」という据置価格設定型ローンが存在します。 これは、数年後の車両の買取保証価格(残価)をあらかじめ設定し、車両本体価格からその残価を差し引いた金額を分割で支払うというものです。 この仕組みにより、通常のローンと比較して月々の支払額を大幅に抑えることが可能になります。 憧れのランボルギーニを手に入れるための、最も現実的な選択肢の一つと言えるでしょう。

ランボルギーニ公式「ハイパープレミアムプラン」の仕組み

では、「ハイパープレミアムプラン」とは具体的にどのような仕組みなのでしょうか。 初めての方にも分かりやすく解説します。

残価設定の仕組み

例えば、車両価格が4,000万円のランボルギーニ・ウラカンを5年(60回)払いのプランで購入するとします。 この時、ランボルギーニ・フィナンシャルサービスが5年後の車両の価値を「1,800万円(残価率45%)」と設定したとしましょう。

この場合、あなたが分割で支払うのは、車両価格4,000万円から残価1,800万円を差し引いた「2,200万円」となります。 この2,200万円(と金利)を、頭金を除いて59回で分割して支払っていくわけです。 そして、最終回の60回目に、据え置いた1,800万円の支払いがやってきます。

最終回の3つの選択肢

最終回の支払いについては、以下の3つの選択肢からライフプランに合わせて選ぶことができます。 これが残価設定型ローンの大きな特徴です。

  1. 新しいランボルギーニに乗り換える 車両を正規ディーラーに返却し、その時点での査定額で残価を精算します。 もし査定額が残価(この例では1,800万円)を上回れば、その差額を次の新しいランボルギーニの頭金として充当できます。 常に最新モデルに乗り続けたい方には最適な選択肢です。
  2. 車両を買い取る 据え置いた残価(1,800万円)を一括で支払うか、再度ローンを組んで分割で支払い、車両を完全に自分のものにします。 愛車に乗り続けたい場合に選びます。 再ローンは金利や条件が変わる場合があるので注意が必要です。
  3. 車両を返却する そのまま車両をディーラーに返却して、契約を終了させます。 この場合、据え置いた残価を支払う必要はありません。 ただし、後述する走行距離の超過や車両の損傷がある場合は、追加の精算金が発生することがあります。

このように、月々の負担を抑えつつ、将来の選択肢を確保できるのが「ハイパープレミアムプラン」の最大の魅力です。

残クレを利用できる販売店はどこ?

ランボルギーニの「ハイパープレミアムプラン」は、基本的に全国のランボルギーニ正規ディーラーで利用することができます。 これは、メーカーと密接に連携した公式のファイナンスプログラムであるためです。 正規ディーラーでは、車両の購入相談からファイナンスプランのシミュレーション、審査申し込みまで、一貫してサポートを受けることができます。

最新の金利情報やキャンペーンなども含め、最も正確で有利な条件を引き出すためにも、まずは最寄りの正規ディーラーに相談することをお勧めします。 私も新しい車両を検討する際は、必ず正規ディーラーの担当者と綿密な打ち合わせを行います。

中古車で残クレは利用できるのか

「新車は難しいけれど、中古のランボルギーニなら…」と考える方も多いでしょう。 中古車の場合、ランボルギーニの公式プログラム「ハイパープレミアムプラン」を直接利用することは難しいのが一般的です。

しかし、諦める必要はありません。 多くの高品質な中古スーパーカーを取り扱う専門販売店では、信販会社と提携した独自の残価設定型ローンを提供しているケースが数多くあります。 これらのローンは、新車に比べて金利がやや高めに設定されていたり、残価率の条件が異なったりすることがありますが、それでも月々の支払いを抑えて購入できる有効な手段です。

ただし、中古車で残クレを利用する際は、販売店の信頼性やローンの契約内容をより慎重に確認する必要があります。 特に、残価の保証条件(事故歴や修復歴の有無など)や、契約終了時の精算方法については、納得がいくまで説明を求めるようにしましょう。

【車種別シミュレーション】残クレ購入ランボルギーニの残価率と月々の支払額

ランボルギーニを残クレで購入する上で最も気になるのが、「結局、月々いくらで乗れるのか?」という点でしょう。 月々の支払額は、車両価格、頭金、金利、そして「残価率」によって大きく変動します。 ここでは、ランボルギーニの残価率が高い理由を解説するとともに、人気車種の具体的な支払いシミュレーションを見ていきましょう。

引用 : ランボルギーニHP

※以下のシミュレーションは、あくまで一例です。金利や残価率は市況やディーラーの条件によって変動するため、正確な金額は必ず正規ディーラーで見積もりを取得してください。

ランボルギーニの残価率が驚異的に高い理由

ランボルギーニは、数あるスーパーカーブランドの中でも特にリセールバリュー(再販価値)が高いことで知られています。 つまり、中古車市場での価値が落ちにくいのです。 これが、残価設定型ローンにおいて高い残価率を設定できる大きな理由です。

なぜ価値が落ちにくいのか?

  • 圧倒的なブランド力と希少性: ランボルギーニというブランドが持つ特別なイメージと、生産台数が限られていることによる希少価値が、中古車市場での高い需要を支えています。
  • 時代を象徴するデザイン: カウンタックやディアブロの時代から続く、唯一無二でアグレッシブなデザインは、時が経っても色褪せることがありません。
  • 大排気量自然吸気(NA)エンジンの価値: 電動化が進む現代において、ウラカンやアヴェンタドールが搭載していた大排気量NAエンジンは「最後の咆哮」とも言われ、その希少価値は年々高まっています。
  • 限定モデル・特別仕様車の存在: ランボルギーニは数多くの限定モデルを発売しており、これらのモデルは時として新車価格を上回るプレミア価格で取引されます。 これがブランド全体の価値を押し上げています。

こうした背景から、ランボルギーニは「資産」としての側面も持ち合わせており、これが高い残価率に繋がっているのです。

シミュレーションの前提条件

今回のシミュレーションは、以下の共通条件で算出します。

  • 支払回数: 5年(60回)
  • 金利: 年2.5%(仮)
  • ボーナス払い: なし
  • 頭金: 車両価格の10%
  • 最終回支払方法: 車両返却 or 乗り換えを想定

ランボルギーニ・ウルス(Urus)の残価率と支払いシミュレーション

スーパーSUVのパイオニアであるウルスは、その実用性とパフォーマンスから絶大な人気を誇り、ランボルギーニの中でも特に高い残価率を維持しています。

項目 金額
新車価格(目安) 3,500万円
頭金(10%) 350万円
ローン元金 3,150万円
5年後残価率(仮) 55%
5年後残価 1,925万円
分割支払対象額 1,225万円
月々の支払額(×59回) 約230,000円
最終回支払額 1,925万円

ランボルギーニ・ウラカン(Huracán)の残価率と支払いシミュレーション

V10自然吸気エンジンを搭載する最後のモデルとして、今後さらに価値が高まることが予想されるウラカン。 そのパフォーマンスと官能的なエンジンサウンドは、多くのファンを魅了し続けています。

項目 金額
新車価格(目安) 4,000万円
頭金(10%) 400万円
ローン元金 3,600万円
5年後残価率(仮) 50%
5年後残価 2,000万円
分割支払対象額 1,600万円
月々の支払額(×59回) 約299,000円
最終回支払額 2,000万円

ランボルギーニ・レヴエルト(Revuelto)の残価率と支払いシミュレーション

V12エンジンとプラグインハイブリッドシステムを組み合わせた最新フラッグシップモデル、レヴエルト。 既に数年先まで予約で埋まっており、中古車市場に出れば新車価格を超えることは確実視されています。 そのため、残価率は非常に高く設定される可能性があります。

項目 金額
新車価格(目安) 6,500万円
頭金(10%) 650万円
ローン元金 5,850万円
5年後残価率(仮) 60%
5年後残価 3,900万円
分割支払対象額 1,950万円
月々の支払額(×59回) 約365,000円
最終回支払額 3,900万円

【参考】アヴェンタドール(Aventador)中古車の支払いシミュレーション

生産が終了した今もなお、そのカリスマ性で圧倒的な存在感を放つV12フラッグシップ、アヴェンタドール。 ここでは中古車販売店の残価設定ローンを想定したシミュレーションを見てみましょう。

項目 金額
中古車価格(目安) 5,500万円
頭金(10%) 550万円
ローン元金 4,950万円
5年後残価率(仮) 50%
5年後残価 2,750万円
分割支払対象額 2,200万円
月々の支払額(×59回) 約412,000円
最終回支払額 2,750万円

オーナーが語る!ランボルギーニを残クレで買うメリット・デメリット

シミュレーションを見ると、月々の支払いが現実的な範囲に収まる可能性が見えてきたのではないでしょうか。 しかし、どんな購入方法にもメリットとデメリットがあります。 ここでは、実際にランボルギーニを所有する私の視点から、残価設定型ローンで買うことの光と影をリアルにお伝えします。

引用 : ランボルギーニHP

残クレを利用する3つの大きなメリット

メリット1:月々のキャッシュフローを最適化できる

最大のメリットは、やはり月々の支払額を大幅に抑えられることです。 数千万円の現金を一度に動かすことなく、手元の資金に余裕を持たせながらランボルギーニ・ライフをスタートできます。 事業をされている方であれば、運転資金を確保しながら経費として計上できるというメリットもあります。

メリット2:ライフプランに合わせた乗り換えが容易

3年や5年というスパンで契約することが多いため、将来のライフスタイルの変化に対応しやすいのも魅力です。 例えば、「5年後には新しいフラッグシップモデルに乗り換えたい」「家族が増えるからウルスに乗り換えたい」といった計画が立てやすくなります。 私自身、最新の技術やデザインに触れ続けたいという想いが強いため、この乗り換えやすさは大きなメリットだと感じています。

メリット3:出口戦略が明確で安心

契約時に数年後の残価が保証されているため、中古車相場の急な下落リスクを心配する必要がありません。 「返却」「買取」「乗り換え」という3つの出口が用意されているので、最終回の支払いに向けて計画的に準備を進めることができます。 特にランボルギーニのような高額車両では、この安心感は非常に大きいと言えるでしょう。

知っておくべき4つのデメリット(注意点)

一方で、良いことばかりではありません。 契約前に必ず理解しておくべき注意点があります。

デメリット1:金利を含めた総支払額は割高になる

残価設定型ローンは、据え置いた残価部分にも金利がかかります。 そのため、同じ金額を同じ期間で借り入れた場合、最終的に支払う金利の総額は、通常のフルローンよりも高くなるのが一般的です。 月々の支払いの楽さと引き換えに、トータルコストは増えるということを理解しておく必要があります。

デメリット2:所有権はディーラー(信販会社)にある

ローンを完済するまで、車検証上の所有者はディーラーや信販会社になります。 あなたは「使用者」という扱いになるため、勝手に車両を売却したり、譲渡したりすることはできません。 完全に自分のものになるのは、最終回で残価を支払って買い取った後です。

デメリット3:走行距離に制限がある

残価を保証するための条件として、年間の走行距離に制限が設けられます。 一般的には年間5,000km〜10,000km程度に設定されることが多いです。 この距離を超過してしまった場合、契約終了時に1kmあたり数十円〜数百円の追加精算金を支払う必要があります。 日常的に長距離を走る方や、頻繁にツーリングに出かける方は注意が必要です。 私のように週末のドライブがメインであれば、この制限が問題になることはほとんどありません。

デメリット4:車両のコンディション維持が必須

走行距離と同様に、車両の状態も厳しくチェックされます。 事故による修復歴はもちろん、内外装の大きな傷や凹み、改造なども査定額の減額対象となり、残価との差額を請求される可能性があります。 サーキット走行を考えている場合や、自分好みにカスタムしたい場合は、残価設定ローンは不向きかもしれません。 常に丁寧な運転と適切なメンテナンスを心がける必要があります。

【重要】忘れてはいけないランボルギーニの維持費

残価設定型ローンを利用して月々の支払いの目処が立ったとしても、それで終わりではありません。 ランボルギーニを所有するということは、ローンとは別に高額な維持費と向き合うということです。 この現実から目を背けてしまうと、せっかく手に入れた夢のカーライフが苦しいものになってしまいます。 ここでは、オーナーとして経験してきたリアルな維持費の内訳をお伝えします。

引用 : ランボルギーニHP

税金(自動車税・重量税)

ランボルギーニのエンジンは当然ながら大排気量です。 そのため、毎年支払う自動車税も高額になります。

  • 自動車税: 排気量に応じて課税。 ウラカン(5.2L)やレヴエルト(6.5L)の場合、年間87,000円〜110,000円。
  • 自動車重量税: 車両重量に応じて車検時に支払います。 多くのモデルが1.5トン〜2.0トン超なので、2年分で49,200円〜61,500円程度かかります。

任意保険料

これが維持費の中でも特に大きな割合を占めます。 車両保険の金額が数千万円になるため、保険料は非常に高額です。 年齢や等級、運転者限定の有無によって大きく異なりますが、年間30万円〜100万円以上かかることも珍しくありません。 万が一の事故に備え、対人・対物無制限はもちろん、車両保険への加入は必須と考えるべきです。

メンテナンス費用

スーパーカーは、その性能を維持するために定期的なメンテナンスが不可欠であり、その費用も国産車とは比較になりません。

  • エンジンオイル交換: 1回の交換で5万円〜10万円程度。 走行距離にもよりますが、年に1〜2回は交換したいところです。
  • タイヤ交換: ハイパフォーマンスタイヤは高価で、かつ摩耗も早いです。 4本交換すると、50万円〜80万円以上かかることもあります。
  • 車検費用: 正規ディーラーでの24ヶ月点検・整備費用です。 交換部品がなくても、基本料金だけで30万円〜50万円程度。 ブレーキパッドやディスク、その他消耗品の交換が加わると、100万円を超えるケースもあります。

燃料代(ガソリン代)

当然ながら燃料はハイオク指定です。 燃費は市街地でリッター3〜5km、高速道路でも7km程度走れば良い方でしょう。 年間5,000km走行すると仮定し、ハイオク単価を180円/Lで計算すると、 5,000km ÷ 4km/L × 180円/L = 225,000円 年間で約20万円〜30万円のガソリン代がかかる計算になります。

年間維持費の合計(目安)

上記の項目を合計すると、駐車場代を除いても、 年間維持費の目安は、最低でも100万円〜200万円程度 は見ておく必要があります。 ローン支払いとは別に、この金額を毎年捻出できるかしっかりとシミュレーションしておくことが、夢のランボルギーニ・ライフを長く楽しむための鍵となります。

まとめ

引用 : ランボルギーニHP

今回は、ランボルギーニを残価設定型ローンで購入する方法について、具体的なシミュレーションやオーナーとしての注意点を交えながら詳しく解説してきました。

  • ランボルギーニは公式の残価設定型ローン「ハイパープレミアムプラン」で購入可能
  • 高い残価率により、月々の支払いを数十万円に抑えることができる
  • メリットは月々の負担軽減と乗り換えやすさ、デメリットは総支払額の増加と各種制約
  • ローンとは別に、年間100万円以上の高額な維持費がかかることを覚悟する必要がある

数千万円という価格だけを見ると、ランボルギーニは遥か遠い存在に感じるかもしれません。 しかし、残価設定型ローンという仕組みを賢く利用すれば、その夢は決して手の届かないものではなくなります。 もちろん、そのためにはデメリットや購入後の維持費といった現実もしっかりと受け止め、綿密な資金計画を立てることが不可欠です。

この記事が、あなたの夢への第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。 まずは勇気を出して、最寄りの正規ディーラーのドアを開けてみてください。 そこで実車を前にシミュレーションをしてもらうことで、あなたの夢はより一層、現実味を帯びてくるはずです。

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